JP2621077B2 - 演奏情報置換装置 - Google Patents

演奏情報置換装置

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JP2621077B2
JP2621077B2 JP4307835A JP30783592A JP2621077B2 JP 2621077 B2 JP2621077 B2 JP 2621077B2 JP 4307835 A JP4307835 A JP 4307835A JP 30783592 A JP30783592 A JP 30783592A JP 2621077 B2 JP2621077 B2 JP 2621077B2
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達也 松田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、予め作成された演奏デ
ータ中から所望の演奏データを検索して置換する演奏情
報置換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子ピアノ、電子オルガン或いは
シンセサイザ等といった電子楽器が開発され、広く普及
されるに至っている。かかる電子楽器は、例えば鍵盤や
操作パネルを操作することにより生成される演奏データ
を電子楽器内部に設けられた音源に与えることにより、
演奏データに応じた楽音を発生する。
【0003】一方、かかる電子楽器の機能を補助して利
用価値を高めるために、シーケンサと呼ばれる演奏情報
記録再生装置が開発され実用に供されている。
【0004】シーケンサは演奏データを記憶する記憶手
段を備え、鍵盤装置や操作パネル等で発生された演奏デ
ータを記憶する演奏情報記録装置として機能すると共
に、記憶手段に記憶されている演奏データを読み出して
音源等に出力する演奏情報再生装置として機能する。こ
のようなシーケンサは、独立した装置として提供される
場合、又は電子楽器に組み込まれて提供される場合があ
る。
【0005】ところで、上記シーケンサは、単に演奏デ
ータの記録再生装置として利用されるにとどまらず、所
望の演奏データを作成するために使用されることが多
い。
【0006】演奏データ作成のためにシーケンサを使用
する場合は、 演奏データの入力 入力された演奏データの編集 編集された演奏データの確認 の各ステップが実施される。そして、上記〜の各ス
テップを繰り返し実行することにより、所望の演奏デー
タが完成される。
【0007】上記の演奏データの入力方法としては、
従来、リアルタイム入力、ステップ入力等が知られてい
る。リアルタイム入力は、シーケンサに接続された鍵盤
装置等を実際に操作し、その操作に応じて発生されたデ
ータを演奏データとして記憶手段に記憶させる方法であ
る。リアルタイム入力は、鍵盤を弾くという簡単な操作
で演奏データを入力できるので広く一般的に用いられて
いる。
【0008】ステップ入力は、操作パネルの所定のスイ
ッチを操作することにより音符を1つ1つ数値データと
して入力し、順次記憶手段に記憶させる方法である。ス
テップ入力は、正確に音符を入力することができるの
で、専門の音楽家に好んで用いられている。
【0009】また、上記の演奏データの編集は、次の
ようにして行われる。即ち、操作者は、操作パネルのス
イッチ等を操作することにより、記憶手段に記憶された
演奏データ中の変更したい位置を探し、当該位置に上記
入力方法と同じ方法(リアルタイム入力やステップ入力
等)を用いて新たな演奏データを書き込む。
【0010】さらに、上記の演奏データの確認は、次
のようにして行われる。即ち、操作者は、操作パネルの
スイッチ等を操作することにより、記憶手段に記憶され
た演奏データ中の確認したい位置を探し、その位置に、
例えば現在実行中の小節や拍数を示すソングポジション
ポインタを進める。そして、ソングポジションポインタ
で示される位置から演奏データを順次読み出し、この読
み出された演奏データを音源に送って発音させたり、又
は、表示手段に送って表示させる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】演奏データの編集や確
認は、以上説明したような手順を経て行われるが、いず
れにしても操作者が、操作パネルのスイッチ等を操作し
て演奏データ中の編集したい位置や確認したい位置を探
す必要があるので、操作者は、演奏データの構成を自ら
把握・管理しておく必要があった。
【0012】加えて、演奏データの編集を行う場合は、
編集したい位置が見つかったら、操作パネルのスイッチ
や鍵盤装置等を用いて、上記の見つかった位置から新し
いデータを入力する操作を行う必要があった。
【0013】ところで、演奏データ中では、例えば音色
変更情報や特定のフレーズを示すノート情報等、同一デ
ータが複数の位置に出現する場合が多い。かかる演奏デ
ータを作成する場合は、予め例えば音色変更情報や特定
のフレーズを示す演奏データをブロック化して記憶手段
中に作成しておき、必要に応じてそのデータブロックを
複写して演奏データを作成していた。
【0014】一方、演奏データ中には、似通ってはいる
が若干異なる演奏データが複数の位置に存在する場合も
多い。かかる演奏データを作成する場合は、先ず、上記
のようなブロック化された演奏データを複数箇所に複写
して演奏データを作成し、次いで、操作パネルのスイッ
チ等を操作して複写された演奏データのうち所望のデー
タを探し、同様に操作パネルのスイッチ等を操作して変
更を加えていた。
【0015】また、逆に似通ってはいるが若干異なる演
奏データを探して全て同一の演奏データに変更したい場
合もあり、かかる場合も上記と同様に操作パネルのスイ
ッチ等を操作して所望の演奏データを探し、変更を加え
る操作を行っていた。
【0016】以上のように、演奏データの編集処理にお
いては、所定の演奏データを探して所望の演奏データに
変更するという操作を頻繁に行う必要があるが、従来の
シーケンサでは、修正したい位置を探す操作や、探した
位置の演奏データを変更する操作が面倒であると共に、
手間がかかるという欠点があった。
【0017】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
ので、操作者が、簡単な操作で編集すべき演奏データの
位置を探して所望のデータに置換することのできる演奏
情報置換装置を提供することを目的とする。
【0018】上記目的を達成するために、請求項1に記
載の発明は、演奏データを記憶する記憶手段と、検索デ
ータと置換データとを入力する入力手段と、該入力手段
から入力された検索データと同一である又は該検索デー
タに近似する前記記憶手段中の演奏データを検索する検
索手段と、該検索手段で検索された演奏データを前記入
力手段から入力された置換データに置換する置換手段、
とを具備したことを特徴とする。
【0019】また、同様の目的で、請求項2に記載の発
明は、演奏データを記憶する記憶手段と、検索データを
入力する入力手段と、該入力手段から入力された検索デ
ータに近似する前記記憶手段中の演奏データを検索する
検索手段と、該検索手段で検索された演奏データを前記
入力手段で入力された検索データに置換する置換手段、
とを具備したことを特徴とする。
【0020】また、同様の目的で、請求項3に記載の発
明は、請求項1又は2において、前記記憶手段には複数
の楽曲に対応する演奏データが記憶され、且つ該記憶手
段に記憶された楽曲の中から所定の楽曲を選択する選択
手段を備え、前記検索手段は、前記選択手段で選択され
た楽曲に対応する前記記憶手段中の演奏データを検索す
ることを特徴とする。
【0021】また、同様の目的で、請求項4に記載の発
明は、請求項1乃至3において、各請求項の構成に加
え、置換結果を出力する出力手段を備えたことを特徴と
する。
【0022】さらに、同様の目的で、請求項5に記載の
発明は、請求項1乃至4において、各請求項の構成に加
え、置換の続行を指示する指示手段を設けたことを特徴
とする。
【0023】
【作用】請求項1に記載の発明においては、記憶手段に
演奏データが記憶されている状態において検索データ及
び置換データを入力することにより、検索データに基づ
いて上記記憶手段に記憶されている演奏データを検索
し、検索された演奏データを置換データで置き換えるよ
うにしたものである。
【0024】これにより、変更の対象となる演奏デー
タ、例えば所定のフレーズを示す演奏データを検索デー
タとして入力し、変更の結果として得られるべき演奏デ
ータを置換データとして入力することで、所定の演奏デ
ータを所望の演奏データに置き換えることができる。
【0025】即ち、操作者は、検索データ及び置換デー
タの入力という簡単な操作で、例えば所定のフレーズの
演奏データを、所望する他の演奏データに置き換えるこ
とができるので、従来のように演奏データの構成を把握
・管理していなくても、編集作業等を簡単に行うことが
できる。
【0026】請求項2に記載の発明においては、記憶手
段に演奏データが記憶されている状態において検索デー
タを入力することにより、その検索データに対して所定
の関係を有する演奏データ、例えば検索データの値を中
心に上下所定幅内の値を有する演奏データ、換言すれば
検索データに近似する演奏データを上記記憶手段から検
索し、検索された演奏データを検索データで置き換える
ようにしたものである。
【0027】これにより、例えば所定のフレーズを示す
演奏データを検索データとして入力することで、その検
索データに近似する演奏データを記憶手段中から見い出
し、その演奏データを検索データに置き換えることがで
きる。従って、操作者は、従来のように演奏データの構
成を把握・管理していなくても、例えば類似するフレー
ズを所定の演奏データに変更できるので、編集作業等が
簡単になる。
【0028】請求項3に記載の発明においては、上記請
求項1又は2に記載の発明において、記憶手段に楽曲毎
の演奏データを記憶せしめておき、この状態で選択手段
を用いて所望の楽曲を選択し、検索及び置換の対象とな
る演奏データとするようにしている。
【0029】これにより、上記請求項1又は2に記載の
発明により実現される作用効果に加え、記憶手段に複数
の楽曲に対応する演奏データを記憶させて記憶手段の使
用効率を高めたシステムであっても、所望の楽曲に対応
する演奏データの検索や置換ができるので、作成した演
奏データの管理や取扱いも便利なものとなる。
【0030】請求項4に記載の発明においては、上述し
た請求項1〜3記載の各発明において、検索されて置換
された演奏データを出力する出力手段を設けている。こ
れにより、検索・置換の対象となった演奏データを確認
することが容易になっている。出力手段としては、例え
ば置換された演奏データを表示する表示器、又は置換さ
れた演奏データに基づき楽音を発生するための、例えば
音源、スピーカ等からなる楽音発生手段を用いることが
できる。
【0031】請求項5に記載の発明においては、上述し
た請求項1〜4記載の各発明において、検索・置換の続
行を指示できるようにしている。これにより、複数位置
の所望の演奏データを連続して検索し、置換することが
できる。従って、所望の演奏データの検索・置換を行う
操作が簡単になり編集作業が簡単且つ便利になる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の演奏情報置換装置の実施例に
つき図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下で
は、記憶手段に記憶された演奏データの検索処理、及び
検索して置換する処理(以下、単に「置換処理」とい
う)を実現するための構成及び動作を主体に説明する。
【0033】図1は、本発明に係る演奏情報置換装置
を、シーケンサ機能を備えた電子楽器に適用した場合の
概略構成を示すブロック図である。
【0034】図1において、10は検索手段及び置換手
段としてのCPUである。このCPU10は、リードオ
ンリメモリ(以下、「ROM」という)11に格納され
ている制御プログラムに従って、本発明の演奏情報置換
装置が含まれる電子楽器の全体を制御するものである。
本発明の特徴に係る置換処理も、このCPU10により
実現されている(詳細は後述する)。
【0035】このCPU10には、ROM11、ランダ
ムアクセスメモリ(以下、「RAM」という)12、外
部記憶装置13、MIDIインタフェース14、操作パ
ネル15、鍵盤装置18及び音源19が接続されてい
る。
【0036】ROM11には、上述したCPU10を制
御するための制御プログラムの他、CPU10が各種処
理に用いる種々の固定データが記憶される。このROM
11の記憶内容は、CPU10により読み出される。
【0037】RAM12は、制御プログラムの実行に必
要な種々のデータを一時記憶するものであり、例えばデ
ータバッファ、レジスタ、フラグ等の各領域が定義され
る。また、このRAM12は、演奏データを一時的に記
憶する記憶手段として用いられる。
【0038】即ち、RAM12には、外部記憶装置13
から読み出した演奏データ、外部装置からMIDIイン
タフェース14を介して供給される演奏データ、鍵盤装
置18から供給される演奏データ、又は操作パネル15
を用いて入力された演奏データが一時的に記憶される。
【0039】このRAM12に記憶された演奏データが
編集処理、つまり検索処理及び置換処理等の対象とな
る。なお、編集が完了した演奏データは、外部記憶装置
13又はMIDIインタフェース14を介して接続され
る外部装置としてのパーソナルコンピュータ等に転送さ
れて記憶される。
【0040】RAM12には、複数の楽曲(以下、「ソ
ング」という)に対応する演奏データを同時に記憶する
ことができる。各ソングに対応する演奏データには「ソ
ングナンバ」と呼ばれる固有の番号が付されており、編
集の対象となる演奏データは、このソングナンバにより
特定される。
【0041】外部記憶装置13は、演奏データをソング
毎に記憶する記憶装置である。この外部記憶装置13と
しては、例えばフロッピーディスク、ハードディスク、
書換可能な光ディスク、磁気テープ等を使用することが
できる。かかる外部記憶装置を備えることにより、当該
電子楽器を、大量の演奏データの取扱いが可能なシーケ
ンサとして機能させることができる。
【0042】MIDIインタフェース14は、この電子
楽器と外部装置との間のMIDIデータの受け渡しを制
御するものである。外部装置としては、上述したよう
に、例えばMIDIデータを送受するパーソナルコンピ
ュータが接続される。
【0043】操作パネル15は、本電子楽器に各種動作
を指示するスイッチ15a〜15e、設定すべき数値デ
ータを入力するダイヤル16及び所定の情報を表示する
表示器17から構成されている。なお、図1に示した操
作パネル15は、電子楽器を演奏情報置換装置として機
能させるために必要な部分のみを記載している。
【0044】スイッチには、検索スイッチ15a、置換
スイッチ15b、入力スイッチ15c、及びカーソル移
動スイッチ15d、15eが含まれる。検索スイッチ1
5aは、検索処理を開始させるためのスイッチである。
置換スイッチ15bは、置換処理を開始させるためのス
イッチである。入力スイッチ15cは、表示器17に置
数された数値データをCPU10に送るべきことを指示
するスイッチである。
【0045】カーソル移動スイッチ15d、15eは、
入力手段及び選択手段のそれぞれ一部、並びに指示手段
として用いられるものであり、表示器17に表示される
カーソルを移動すると共に、検索処理及び置換処理の続
行を指示するためのスイッチである。
【0046】これら各スイッチのオン又はオフ状態は、
パネルスキャン回路(図示しない)により検出され、パ
ネルスイッチ情報としてCPU10に送出される。CP
U10は、パネルスイッチ情報を参照して各種処理のト
リガーとする。
【0047】ダイヤル16は、入力手段及び選択手段の
各一部であり、例えばロータリーエンコーダで構成され
る。このダイヤル16は、右に回すことにより数値が増
加し、左に回すことにより数値が減少するように制御さ
れる。このダイヤル16で入力された数値は、表示器1
7に表示されると共にCPU10に送られる。
【0048】表示器17は、入力手段、選択手段及び出
力手段の各一部として用いられるものである。表示器1
7は、例えば図4に示すように、14列×2行のLCD
で構成された文字表示器として実現される。表示器17
は、CPU10の制御により、各種メッセージの表示、
検索データ若しくは置換データを入力する際のガイダン
ス等として用いられると共に、数値データを入力する際
の置数器等としても使用される。
【0049】この表示器17の表示内容は、CPU10
から送られてくるデータに従う。なお、表示器17は、
14列×2行の表示容量に限らず、任意の大きさのもの
を使用できる。表示器17の表示容量を大きくすること
により、後述するように、大きい検索データ又は置換デ
ータや、1つのデータに対しての細かい設定や範囲を指
定することができる。
【0050】鍵盤装置18は、通常の演奏を行う場合
(以下、「通常演奏モード」という)は楽音の音程を指
示するために使用される。また、この鍵盤装置18は、
本発明の特徴に直接関係する置換処理を行うモード(以
下、「編集モード」という)では、検索データ又は置換
データを入力する入力手段としても用いられる(詳細は
後述する)。
【0051】この鍵盤装置18からの各鍵のオン/オフ
を示す信号は、各鍵に対応したビット列でなる押鍵情報
として、CPU10の制御の下に、RAM12に格納さ
れる。この押鍵情報は、必要に応じて例えばMIDIフ
ォーマットの演奏データに変換されてRAM12に記憶
される。
【0052】音源19は、CPU10から送られてきた
音程や音量を指示する楽音データに従って楽音信号を発
生するものである。この音源19で発生された楽音信号
は、増幅器20に供給される。
【0053】増幅器20は、入力された楽音信号を所定
の増幅率で増幅して出力する周知のものである。この増
幅器20で所定の増幅が行われた楽音信号は、スピーカ
21に供給される。
【0054】スピーカ21は、電気信号としての楽音信
号を音響信号に変換する周知のものである。このスピー
カ21により、通常演奏モードでは鍵盤装置10の鍵の
押下に対応した楽音が、又は自動演奏モードではRAM
12から読み出された演奏データに対応した楽音が、そ
れぞれ放音されることになる。
【0055】次に、上記の構成において、本発明に係る
演奏情報置換装置の動作につき、図2及び図3に示した
フローチャートを参照しながら詳細に説明する。なお、
以下では、本発明に関係する部分を図面に示し、説明を
加える。
【0056】図2及び図3に示したフローチャートは、
「検索処理」及び「置換処理」を実現するための処理を
示している。検索処理自体は本願に直接関係しないが、
置換処理の理解を容易にするために、以下においては検
索処理の動作についても説明する。
【0057】先ず、検索を行う際の操作手順について説
明する。この演奏情報置換装置では、検索処理を行う際
は、次の操作を行うものとする。即ち、先ず検索スイッ
チ15aを押す。次いで、図4(A)に示すように、操
作者は表示器17を見ながら操作パネル15のカーソル
移動スイッチ15d、15e及びダイヤル16を用いて
ソングナンバを置数する。この際、ダイヤル16を右に
回せば表示される数値が増加し、左に回せば減少する。
【0058】次いで、入力スイッチ15cを押下してソ
ングナンバを入力する。これにより表示器17は、例え
ば図5(A)〜(C)に示すような、検索データの入力
画面となるので、操作者は、カーソル移動スイッチ15
d、15e及びダイヤル16を用いて検索データを置数
する。次いで、入力スイッチ15cを押下して検索デー
タを入力する。これにより、検索処理が開始される。
【0059】次に、置換を行う際の操作手順について説
明する。置換処理を行う際は、次の操作を行うものとす
る。即ち、先ず置換スイッチ15bを押す。次いで、
記検索処理の場合と同様にしてソングナンバの選択及び
検索データの入力を行う。検索データの入力が済むと、
例えば図4(B)に示すような置換方法を選択する置換
データ選択画面となる。この状態で、検索された演奏デ
ータを検索データ(SC)で置き換えるか置換データ
(RP)で置き換えるかを、カーソル移動スイッチ15
d、15e及びダイヤル16を用いて選択する。
【0060】この際、ダイヤル16を右に回せば表示さ
れる文字が「RP」となり、検索された演奏データを置
換データで置き換えるべき旨が選択され、左に回せば表
示される文字が「SC」となり、検索された演奏データ
を検索データで置き換えるべき旨が選択される。
【0061】ここで、検索された演奏データを置換デー
タ(RP)で置き換えることを選択すると、上記検索デ
ータ入力の場合と同様に、図5に示す画面が表示される
ので、カーソル移動スイッチ15d、15e及びダイヤ
ル16を用いて置換データを入力し、入力スイッチ5c
を押下する。これにより、置換処理が開始される。な
お、検索された演奏データを検索データ(SC)で置き
換えるべき旨が選択されると、直ちに置換処理が開始さ
れる。
【0062】図2及び図3は編集処理を示すフローチャ
ートであり、当該電子楽器が編集モードにあるときに、
図示しないメインルーチンから一定周期でコールされる
ものである。
【0063】編集処理は、図2に示した前処理と、図3
に示した実際の検索処理及び編集処理とに分けられる。
前処理では、先ず、検索スイッチ15aが押されたか否
かが調べられる(ステップS10)。これは、図示しな
いパネルスキャン回路で検出したスイッチのオン又はオ
フ状態を示すパネルスイッチ情報を調べることにより行
われる。
【0064】ここで、検索スイッチ15aが押されてい
ないことが判断されると、置換スイッチ15bが押され
たか否かが調べられる(ステップS14)。これも、図
示しないパネルスキャン回路で検出したスイッチのオン
又はオフ状態を示すパネルスイッチ情報を調べることに
より行われる。ここで、置換スイッチ15bが押されて
いないことが判断されると、何等の処理をも行うことな
く編集処理を終了する。
【0065】以下、置換処理の前処理について説明す
る。上記ステップS14で置換スイッチ15bがオンに
されたことが判断されると、以下において置換処理を行
うべく、当該電子楽器を置換モードにセットする(ステ
ップS15)。これは、RAM12に設けられた図示し
ない置換モードフラグをセットすることにより行われ
る。
【0066】次いで、置換対象演奏データの選択が行わ
れる(ステップS16)。即ち、検索スイッチ15aが
押されることにより、例えば図4(A)に示すような、
「SONG−SELECT」なるメッセージが表示され
るので、操作者はカーソルを7bに移動しダイヤル16
を操作してソングナンバを置数する。
【0067】次いで、入力スイッチ15cを押すことに
より、表示器17に置数されたソングナンバがCPU1
0に送られる。以下の置換処理では、上記ソングナンバ
に対応する演奏データが選択され、置換対象演奏データ
とされる。
【0068】次いで、検索データの入力が行われる(ス
テップS17)。即ち、上記ステップS16で置換対象
演奏データが確定すると、例えば図5(A)に示すメッ
セージが表示されるので、操作者はカーソルを3bに移
動しダイヤル16を操作して音名を置数する。図5
(A)では、検索データの第1番目の音として、音名
「C1」を置数した例を示している。
【0069】同様に、カーソルを6bに移動しダイヤル
16を操作して第2番目の音名(図では音名「D3」)
を置数し、また、カーソルを9bに移動しダイヤル16
を操作して第3番目の音名(図では音名「F2」)を置
数し、更に、カーソルを12bに移動しダイヤル16を
操作して第4番目の音名(図では音名「F3」)を置数
する。
【0070】次いで、入力スイッチ15cを押下するこ
とにより、置数された音名列「C1,D3,F2,F
3」がCPU10に送られる。以下の置換処理では、上
記音名列を検索データとして検索が行われ、その後置換
が行われることになる。このように、音名を検索データ
とする構成によれば、同じ音名列、即ちフレーズを有す
る演奏データを検索することができる。
【0071】なお、上記の例では、検索データとして4
音分の音名列を入力する場合を示したが、入力する音名
の数は表示器17に置数できる範囲で任意である。ま
た、検索データとなる音名列を複数回に分けて入力する
ように構成することもできる。かかる構成によればより
長い音名列を検索データとすることができる。
【0072】また、上記の例では、音名を検索データと
して与える場合について説明したが、ベロシティ値を検
索データとすることもできる。例えば図5(B)に示す
ように、上記音名の入力の場合と同様の操作で表示器1
7にベロシティ値を置数する。そして、入力スイッチ1
5cを押下して、置数されたベロシティ値列を検索デー
タとしてCPU10に送る。
【0073】この構成によれば、同じベロシティ値列、
即ち音の強弱の変化を有する演奏データを検索すること
ができる。この場合も、上記音名の場合と同様に、検索
データとしてのベロシティ値列の長さは任意に決めるこ
とができる。
【0074】また、検索データとしてビート値を与える
ように構成することもできる。例えば図5(C)に示す
ように、上記音名の入力の場合と同様の操作で表示器1
7にビート値を置数する。そして、入力スイッチ15c
を押下して、置数されたビート値列を検索データとして
CPU10に送る。
【0075】この構成によれば、同じビート値列、即ち
音のビートの変化を有する演奏データを検索することが
できる。この場合も、上記音名の場合と同様に、検索デ
ータとしてのビート値列の長さは任意に決めることがで
きる。
【0076】さらに、上記音名、ベロシティ、ビートの
何れかを選択的に検索データとするように構成すること
もできる。例えば、操作パネル15に、検索データの種
類を選択するスイッチを設け、このスイッチで選択され
た検索データの種類に応じて表示器17に図5(A)〜
(C)の何れかのガイダンスを表示し、それぞれ所定の
検索データを入力させるように構成する。
【0077】または、表示器17の所定の位置に検索デ
ータの種類を入力するフィールドを設け、このフィール
ドに入力された検索データの種類に対応して、例えば上
述したような音名、ベロシティ又はビートに対応する検
索データを入力させるように構成する。
【0078】かかる構成によれば、検索データの種類を
必要に応じて選択することができるので、より使い勝手
に優れた演奏情報置換装置を実現することができる。
【0079】更に、上記音名、ベロシティ及びビートの
全てを検索データとして入力し、これら全ての条件を満
足するような検索を行わせることもできる。この構成に
よれば、より厳密に所望の演奏データを検索できる。
【0080】なお、上記の説明では、音名、ベロシテ
ィ、ビートの各データを検索データとする場合について
説明したが、上記以外のデータを検索データとすること
ができることは勿論である。
【0081】上述した例では、検索データの入力は、操
作パネル15を使用して所謂ステップ入力と同じ方法で
行っているが、リアルタイム入力により検索データの入
力を行うこともできる。即ち、ステップS17で検索デ
ータの入力を促す状態で鍵盤装置18が操作されること
により、その鍵盤装置18の操作により発生される演奏
データを検索データとする。
【0082】更に詳しくは、鍵盤操作により発生された
演奏データから、音名列、ベロシティ値列及びビート値
列を抽出し、これらを各別に検索データとする。また
は、音名列、ベロシティ値列及びビート値列の全てを検
索データとする。この方法によれば検索データを簡単に
入力することができる。
【0083】次いで、置換方法の選択処理が行われる
(ステップS18)。即ち、検索データの入力が済む
と、例えば図4(B)に示す置換データ選択画面が表示
される。ここで操作者は、カーソル移動スイッチ15
d、15eを用いてカーソルを7bに移動し、ダイヤル
16を右又は左に回して、検索された演奏データを、置
換データ(RP)で置き換えるか、又は検索データ(S
C)で置き換えるかを選択する。
【0084】次いで、上記ステップS18で選択された
置換方法、つまり検索された演奏データを検索データで
置き換えるべき旨が選択されたか否かが調べられる(ス
テップS19)。ここで、検索された演奏データを検索
データで置き換えるべき旨が選択されたことが判断され
るとステップS21へ分岐し、ステップ21以下の処理
で実現される置換処理が開始される。この際、置換デー
タの入力は不要であるので、ステップS20はスキップ
される。
【0085】一方、上記ステップS19で、検索された
演奏データを検索データで置き換えるべき旨が選択され
なかった、つまり検索された演奏データを入力された置
換データで置き換えるべき旨が選択されたことが判断さ
れると、置換データの入力が行われる(ステップS2
0)。この置換データの入力も、上述した検索データの
入力(ステップS17)と同様の方法で行われる。な
お、この置換データの入力に際しても、上述した検索デ
ータの入力の場合と同様に、種々の変形例が適用できる
ことは勿論である。
【0086】以下、検索処理の前処理について説明す
る。上記ステップS10で検索スイッチ15aがオンに
されたことが判断されると、以下において検索処理を行
うべく、当該電子楽器を検索モードにセットする(ステ
ップS11)。これは、RAM12に設けられた図示し
ない検索モードフラグをセットすることにより行われ
る。
【0087】一方、上記ステップS10で検索スイッチ
15aがオンにされたことが判断されると、以下におい
て検索処理を行うべく、当該電子楽器を検索モードにセ
ットする(ステップS11)。これは、RAM12に設
けられた図示しない検索モードフラグをセットすること
により行われる。
【0088】次いで、検索対象演奏データの選択が行わ
れ(ステップS12)、引き続き検索データの入力が行
われる(ステップS13)。このステップS12及びS
13の処理は、上述したステップS16及びステップS
17の処理と同じであるので説明は省略する。なお、検
索データの入力に際し、上述した種々の変形例を適用で
きることは勿論である。
【0089】このようにして検索データの入力が完了す
るとステップS21へ分岐し、ステップS21以下の処
理で実現される検索処理が開始される。
【0090】以下、検索処理と置換処理の詳細につき、
場合を分けて説明する。なお、検索処理は本願発明に直
接関係しないが、置換処理で行う検索動作の理解を容易
にするために、置換処理の説明に先だって検索処理につ
いて説明する。
【0091】(1)検索処理 検索処理の場合、先ず、比較処理が行われる(ステップ
S21)。この比較処理は、選択されたソングに対応す
る演奏データを順次RAM12から読み出して上記検索
データと比較する処理である。
【0092】この検索処理で行う比較処理は、検索デー
タと同一の数値列を有する演奏データが、選択されたソ
ングに対応する演奏データ中に存在するか否かを調べる
処理である。即ち、演奏データの先頭から検索データと
同じ長さのデータを切り出し、これを検索データと比較
する。この動作が、後述するように、演奏データの切り
出し位置を順次増加させながら演奏データがなくなるま
で繰り返されることになる。
【0093】なお、上記は検索データと演奏データとが
完全に一致する場合の例であるが、検索データの値に対
し上下所定幅内の値を有する演奏データを検索するよう
に構成しても良い。例えば、音名を検索データとする場
合に、音名「D3」が検索データとして指定されると、
音名「C3」から「E3」までを音名「D3」として比
較処理を行うように構成する。ベロシティ値、ビート値
についても同様に、入力された値の前後所定範囲内にお
いて比較処理を行う。
【0094】なお、上記検索データの値に対する所定幅
は、システムで固定するように構成しても良いし、ま
た、操作パネル15を用いて所定値を入力することによ
り決めるようにしても良い。
【0095】かかる構成によれば、同一のみならず類似
の音名列、ベロシティ値列又はビート値列を有する演奏
データを検索することができる。この方法は、リアルタ
イム入力で作成された演奏データを検索する場合、また
は、リアルタイム入力で入力された検索データを用いて
検索をする場合等に、正確な演奏データ又は検索データ
を入力することができないという欠点を除去することが
できる。特にリアルタイム入力で作成された演奏データ
を、ベロシティ値で検索するような場合に有効である。
【0096】また、上記ステップS21の比較処理にお
いては、与えられた検索データを構成する各データが含
まれる演奏データ列を検索するように構成することもで
きる。例えば、音名「C1,D3,F2,F3」が与え
られた場合に、所定範囲、例えば1小節の演奏データ内
に、上記音名「C1,D3,F2,F3」の4音を含む
小節を検索する構成とする。
【0097】この構成によれば、例えばリアルタイム入
力で作成された演奏データ中にミスタッチによる余分な
音に対応する演奏データが含まれていても、この余分な
音を除いて目的のフレーズを検索できるという利点があ
る。
【0098】次いで、上記比較処理が行われた結果、検
索データが発見されたか否か、つまり設定された検索条
件(完全に一致した、所定範囲に含まれる、又は小節内
に所定のデータが含まれる等)を満たす演奏データ列が
発見されたか否かが調べられる(ステップS22)。こ
こで、検索データが発見されないことが判断されると、
演奏データの終了か否か、つまり演奏データの終了まで
比較処理を行ったか否かが調べられる(ステップS2
3)。そして、演奏データの終了であることが判断され
ると、この検索処理を終了する。
【0099】一方、演奏データの終了まで比較処理を行
っていないことが判断されるとステップS21に戻る。
そして、演奏データの切り出し位置を増加せしめ、これ
を次の比較対象演奏データとして切り出し、上述したと
同様の処理を行う。なお、上記切り出し位置の増分は、
検索方法に応じて異ならしめることができる。例えば、
1つの演奏データ、1小節、その他を増分値とすること
ができる。
【0100】上記ステップS21、S22及びS23の
繰り返し実行過程で、ステップS22において検索デー
タが発見された旨が判断されると、ソングポジションポ
インタを検索された演奏データ列の位置に移動する(ス
テップS24)。ここでソングポジションポインタは、
現在、何小節目の何拍目を実行しているかを示すポイン
タである。
【0101】次いで、置換モードであるか否かが調べら
れる(ステップS25)。これは、先にセットした検索
モードフラグ又は置換モードフラグを調べることにより
行われる。この場合、検索モードであるので、検索結果
の出力が行われる(ステップS26)。この検索結果の
出力は、例えば図6に示すような小節(BAR)、拍数
(BEAT)、ステップタイム等の情報を操作パネル1
5の表示器17に表示する処理である。図6では、検索
データに対応する演奏データが、6小節目の3拍目以降
に存在することを示している。
【0102】なお、検索結果の出力は、検索された位置
以降の演奏データに基づき楽音を発生することにより行
うこともできる。即ち、ソングポジションポインタから
演奏データを読み出して音源19に送出することによ
り、音源19で演奏データに応じた楽音信号を生成し、
増幅器20を介してスピーカ21に送ることにより楽音
を放音する。これにより、操作者は所望の演奏データが
検索されたことを知ることができる。
【0103】また、上記検索結果の出力は、上記表示器
17への表示及び音源19等による楽音の放音を同時に
行うことにより実現することもできる。この構成によれ
ば、検索結果の認知が容易になる。
【0104】次いで、カーソル移動キー15d、15e
が押されたか否かが調べられる(ステップS27)。こ
の検索処理の実行中は、カーソル移動キーは、検索を続
行するか否かを指示するために使用される。ここで、カ
ーソル移動キー15d、15eが押されたことが判断さ
れると、ステップS21に戻り、上述したと同様の動作
が繰り返される。
【0105】これにより、同一の検索データに対し連続
した検索処理が可能となり、同じ演奏データが複数回出
現するような場合に、所望の演奏データの位置を簡単に
探すことができる。
【0106】この際、カーソル移動キー15dは前方向
への検索を行うことを、カーソル移動キー15eは、後
ろ方向への検索を行うことを、それぞれ指示するために
使用される。これにより、任意の方向への検索が可能と
なり、より操作性に優れた演奏情報置換装置が実現され
ている。
【0107】(2)置換処理 置換処理では、先ず、比較処理が行われる(ステップS
21)。この比較処理は、選択されたソングに対応する
演奏データを順次RAM12から読み出して上記検索デ
ータと比較する処理である。
【0108】この置換処理で行う比較処理では、上記ス
テップS18で指定された置換方法により、比較の方法
が異なる。
【0109】即ち、入力された置換データを用いて検索
された演奏データを置き換える場合は、上記検索処理の
場合と同様の方法で、検索データと同一の数値列を有す
る演奏データが、選択されたソングに対応する演奏デー
タ中に存在するか否かを調べる処理を行う。
【0110】勿論、上述したように、検索データに所定
の幅を持たせて比較するように構成しても良いし、ま
た、所定の小節内に少なくとも検索指定されたデータが
含まれる場合に検索データが発見された旨を認識するよ
うに構成しても良く、それぞれ、上述したような効果を
奏する。
【0111】一方、入力された検索データを用いて検索
された演奏データを置き換える場合は、検索データに所
定の幅を持たせて比較する。例えば、音名を検索データ
とする場合に、音名「D3」が検索データとして指定さ
れると、音名「C3」から「E3」までを音名「D3」
として比較処理を行うように構成する。
【0112】ベロシティ値、ビート値についても同様
に、入力された値の前後所定範囲内において比較処理を
行うように構成する。また、この場合、上述した所定の
小節内に少なくとも検索指定されたデータが含まれる場
合に検索データが発見された旨を認識するように構成し
ても良い。
【0113】次いで、上記比較処理が行われた結果、検
索データが発見されたか否か、つまり設定された検索条
件を満たす演奏データ列が発見されたか否かが調べられ
る(ステップS22)。ここで、検索データが発見され
ないことが判断されると、演奏データの終了か否か調べ
られ(ステップS23)、演奏データの終了であること
が判断されると、この置換処理を終了する。
【0114】一方、演奏データの終了まで比較処理を行
っていないことが判断されるとステップS21に戻る。
そして、演奏データの切り出し位置を増加せしめ、これ
を次の比較対象演奏データとして切り出し、上述したと
同様の処理を行う。
【0115】上記ステップS21、S22及びS23の
繰り返し実行過程で、ステップS22において検索デー
タが発見された旨が判断されると、ソングポジションポ
インタを発見された演奏データ列の位置に移動する(ス
テップS24)。
【0116】次いで、置換モードであるか否かが調べら
れる(ステップS25)。この場合、置換モードである
ので、検索データで置き換えを行うか否かが調べられる
(ステップS28)。そして、検索データで置き換えを
行うことが判断されると、検索された演奏データを検索
データで置き換え(ステップS29)、その後ステップ
S26へ分岐する。
【0117】一方、上記ステップS28で、検索データ
で置き換えを行わない、即ち、置換データで置き換えを
行うことが判断されると、検索された演奏データを置換
データで置き換え(ステップS30)、その後ステップ
S26へ分岐する。
【0118】そして、上述したように、検索結果の出力
が行われる(ステップS26)。次いで、カーソル移動
キー15d、15eが押されたか否かが調べられる(ス
テップS27)。ここで、カーソル移動キー15d、1
5eが押されたことが判断されると、ステップS21に
戻り、上述したと同様の動作が繰り返される。
【0119】これにより、同一の検索データに対し連続
した置換処理が可能となり、同じ演奏データが複数回出
現するような場合に、所望の演奏データの置換を簡単に
行うことができる。
【0120】この際、カーソル移動キー15dは前方向
へ検索して置換を行うことを、カーソル移動キー15e
は、後ろ方向へ検索して置換を行うことを、それぞれ指
示するために使用される。これにより、任意の方向への
検索・置換が可能となり、より操作性に優れた演奏情報
置換装置が実現されている。
【0121】上記検索された演奏データを検索データで
置換する構成によれば、同一のみならず類似の音名列、
ベロシティ値列又はビート値列を有する演奏データを検
索して置換することができる。
【0122】従って、上述したように、リアルタイム入
力で作成された演奏データを検索して置換する場合、ま
たは、リアルタイム入力で入力された検索データを用い
て検索・置換を行う場合等に、正確な演奏データ又は検
索データを入力することができないという欠点を除去す
ることができる。特にリアルタイム入力で作成された演
奏データを、ベロシティ値で検索して置換するような場
合に有効である。
【0123】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、操作者が、簡単な操作で編集すべき演奏データの位
置を探して所望の演奏データに変更することのできる演
奏情報置換装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る演奏情報置換装置を、シーケンサ
機能を備えた電子楽器に適用した場合の実施例の概略構
成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例の動作を示すフローチャートで
ある。
【図3】本発明の実施例の動作を示すフローチャートで
ある。
【図4】本発明の実施例におけるソング選択及び置換デ
ータ選択動作を説明するための図である。
【図5】本発明の実施例における検索データ及び置換デ
ータの入力動作を説明するための図である。
【図6】本発明の実施例における検索・置換結果の出力
例を示す図である。
【符号の説明】
10 CPU 11 ROM 12 RAM 13 外部記憶装置 14 MIDIインタフェース 15 操作パネル 15a 検索スイッチ 15b 置換スイッチ 15c 入力スイッチ 15d カーソル移動スイッチ 15e カーソル移動スイッチ 16 ダイヤル 17 表示器 18 鍵盤装置 19 音源 20 増幅器 21 スピーカ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】演奏データを記憶する記憶手段と、 検索データと置換データとを入力する入力手段と、 該入力手段から入力された検索データと同一である又は
    該検索データに近似する前記記憶手段中の演奏データを
    検索する検索手段と、 該検索手段で検索された演奏データを前記入力手段から
    入力された置換データに置換する置換手段、 とを具備したことを特徴とする演奏情報置換装置。
  2. 【請求項2】演奏データを記憶する記憶手段と、 検索データを入力する入力手段と、 該入力手段から入力された検索データに近似する前記記
    憶手段中の演奏データを検索する検索手段と、 該検索手段で検索された演奏データを前記入力手段で入
    力された検索データに置換する置換手段、 とを具備したことを特徴とする演奏情報置換装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記記憶手段
    には複数の楽曲に対応する演奏データが記憶され、且つ
    該記憶手段に記憶された楽曲の中から所定の楽曲を選択
    する選択手段を備え、 前記検索手段は、前記選択手段で選択された楽曲に対応
    する前記記憶手段中の演奏データを検索することを特徴
    とする演奏情報置換装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3において、各請求項の構
    成に加え、置換結果を出力する出力手段を備えたことを
    特徴とする演奏情報置換装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4において、各請求項の構
    成に加え、置換の続行を指示する指示手段を設けたこと
    を特徴とする演奏情報置換装置。
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