JP3052875B2 - シーケンスデータ編集方法およびシーケンサ - Google Patents

シーケンスデータ編集方法およびシーケンサ

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JP3052875B2 JP9040496A JP4049697A JP3052875B2 JP 3052875 B2 JP3052875 B2 JP 3052875B2 JP 9040496 A JP9040496 A JP 9040496A JP 4049697 A JP4049697 A JP 4049697A JP 3052875 B2 JP3052875 B2 JP 3052875B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシーケンスデータ編
集方法およびシーケンサに関し、特に電子楽器や電子音
楽の編集などに用いられるシーケンサ及びそのシーケン
スデータ編集方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子楽器やその付属機器の発展は
目覚しく、例えばMIDI等の規格化されたインタフェ
ースを介して外部装置からの演奏データをディジタルデ
ータとして記録し、シンセサイザなどの電子楽器の音源
部を介して楽音として再生できるシーケンサ(又はシー
ケンスソフト)が開発され実用に供されている。なお、
最近のシーケンサには、演奏者が楽器鍵盤で演奏した演
奏データを記録し、記録した演奏データを楽音に再生す
るばかりでなく、一般に様々な編集が行える編集機能を
備えているものが多い。
【0003】シーケンサに記録される演奏データは、音
程,音長を示すノートコードと、それ以外の音色,エフ
ェクト,音量等を示す各種データとから成り、それぞれ
に対し編集を行うことができる。特開昭61―2220
82号公報には、上記の演奏データのうち、ノートコー
ド以外の各種データの状態を視覚表示すると共に、ボタ
ン選択操作で容易に編集できるシーケンサ付き電子楽器
が開示されている。
【0004】これに対して、ノートコード(音程データ
と音長データ)が時系列順に記録されていて楽譜の音符
データに対応するシーケンスデータを編集する場合に
は、演奏データを記録する場合と同様に、編集対象パー
トを指定して楽器鍵盤等から演奏データを入力し直すリ
アルタイム入力か、シーケンサ付属またはコンピュータ
のキーボードから直接ディジタルデータであるシーケン
スデータを個々に指定して変更する数値入力のいずれか
の方法が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のシーケ
ンサにおけるシーケンスデータ編集方法では、リアルタ
イム入力を行う場合には、編集対象パートのシーケンス
データは入力された演奏データによりすべて上書きされ
てしまうため、それまで記録されていた元のデータを有
効活用することができないという難点がある。又、楽器
鍵盤等を演奏して入力するためには演奏技術も必要であ
る。
【0006】一方、数値入力を行う場合には、シーケン
スデータの数値を個々に指定して直接更新するため、音
長データのみの更新も可能であるが、シーケンサの記録
方式に依存した専門的な知識を必要とするほか、本来の
作曲や演奏の操作とは異質のマニピュレート的な作業が
要求され、一般に多大な処理時間を必要とする難点があ
る。
【0007】本発明の目的は、上述した従来のリアルタ
イム入力によるシーケンスデータの編集とは異なり、編
集対象パートの音程データは上書きすることなく再利用
することができ、音長データのみを簡単なキー操作によ
り変更できるシーケンスデータ編集方法および当該編集
方法を実現したシーケンサを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1のシーケンスデ
ータ編集方法は、楽譜の音符の情報を音程データと音長
データとから成るシーケンスデータとして記録し、音源
部を介して指定された状態の楽音を再生し出力するため
のシーケンサのシーケンスデータ編集方法において、前
記シーケンサが提示するタイミング標準を参照しながら
タイミング編集キーをオンオフ操作して前記シーケンス
データの各音程データに対応する音の継続長を順次リア
ルタイム入力することにより音程データを変更すること
なく対応する音長データのみを変更することを特徴とし
ている。
【0009】請求項2のシーケンサは、楽譜の音符の情
報を音程データと音長データとから成るシーケンスデー
タとして記録し、音源部を介して指定された状態の楽音
を再生し出力するためのシーケンサにおいて、指定した
テンポのタイミング標準を編集実行者に知らせる標準タ
イミング提示手段と、前記シーケンスデータの各音程デ
ータに対応する音の継続長をリアルタイム入力するため
のタイミング編集キーと、前記タイミング編集キーの処
理対象となる音程データを識別し編集実行者に知らせる
音程データ提示手段と、前記タイミング編集キーのオン
オフ操作回数,操作タイミング及び継続時間を検出し前
記タイミング標準と比較して順番に各音程データを変更
することなく対応する音長データのみを変更する音長デ
ータ更新手段とを備えて構成されている。
【0010】請求項3のシーケンサは、請求項2記載の
シーケンサにおいて、前記標準タイミング提示手段は、
前記タイミング標準として指定したテンポの1拍子の間
隔で特定の音響を反復して出力するように構成されてい
ることを特徴としている。
【0011】請求項4のシーケンサは、請求項2又は3
記載のシーケンサにおいて、前記標準タイミング提示手
段が、指定したテンポの1拍子の間隔で基準を表示した
時間軸に沿って現時刻を表示するカーソルを移動させる
ことにより前記タイミング標準を視覚情報として表示す
る機能を備えていることを特徴としている。
【0012】請求項5のシーケンサは、請求項4記載の
シーケンサにおいて、前記音長データ更新手段が、検出
された前記タイミング編集キーのオンオフ操作タイミン
グ及び継続時間を視覚情報として表示された前記タイミ
ング標準に対応させてオンオフ波形などで視覚表示させ
る機能を備えたことを特徴としている。
【0013】請求項6のシーケンサは、請求項2,3,
4又は5に記載したシーケンサにおいて、前記タイミン
グ編集キーが1個であり、前記音長データ更新手段は当
該タイミング編集キーが押圧されている間が一つの音程
データに対応する音の継続長となるよう対応する音長デ
ータを変更することを特徴としている。
【0014】請求項7のシーケンサは、請求項2,3,
4又は5に記載したシーケンサにおいて、前記タイミン
グ編集キーが複数あり、前記音長データ更新手段は、一
つのタイミング編集キーが押圧されている間を一つの音
程データに対応する音の継続長とするが、複数のタイミ
ング編集キーが重複して押圧されている期間は後から押
圧されたタイミング編集キーが処理する音程データに対
応する音の継続長に含まれるように判定することを特徴
としている。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明のシーケンスデータ編集方
法は、シーケンサに記録されているシーケンスデータの
音長データのみを簡単なリアルタイム入力操作により更
新するものである。すなわち、シーケンサから発生する
タイミング標準(メトロノーム等)に合わせて決められ
たタイミング編集キーのオンオフ操作を繰り返すことに
より、記録されている順に各音程データに対応する音の
発音タイミング(発音開始時点および継続時間)を指示
入力すると、シーケンサ内部でタイミング標準とタイミ
ング編集キーの押圧開始時点および継続時間とを比較し
て各音程データに対応する音長データを生成し、各音程
データに対応する音長データのみを更新する。なお、連
続するタイミング編集キーの操作の間のオフ期間が長い
場合には、前後の音程データの間に休符情報(識別デー
タと音長データ)が挿入される。
【0016】以下、本発明のシーケンスデータ編集方法
を実現したシーケンサの実施の形態について、図面を参
照して詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明のシーケンサの一実施形態
の要部を示すブロック図である。
【0018】本実施形態のシーケンサは、演奏データ入
力手段1,演奏データ記録部2,演奏データ再生手段
3,指示設定部4を含み、音源部5を介してスピーカ6
から楽音を再生するシーケンサにおいて、指定したテン
ポのタイミング標準を編集実行者に知らせる標準タイミ
ング提示手段7と、シーケンスデータの各音程の継続長
をリアルタイム入力するためのタイミング編集キー8
と、タイミング編集キー8の処理対象となる音程データ
を再生し編集実行者に知らせる音程データ提示手段9
と、タイミング編集キー8の押圧回数,押圧タイミング
及び押圧継続時間を検出しタイミング標準と比較して順
番にシーケンスデータの音長データのみを変更する音長
データ更新手段10とを備えて構成されている。
【0019】演奏データ入力手段1は、楽器鍵盤からの
MIDI規格の演奏データや、キーボードからの数値化
データなどを入力し、演奏データ記録部2にディジタル
データとして記録する。演奏データ記録部2には、演奏
データの中の音程,音長を示すノートコードがシーケン
スデータとして記録されると共に、それ以外の音色,エ
フェクト,音量等を示す各種データも記録される。演奏
データ再生手段3は、指示設定部4からの指示により、
演奏データ記録部2に記録された演奏データを指定され
た演奏条件により音源部5を介しスピーカ6から楽音を
再生する。以上がシーケンサの基本機能であり、本実施
形態のシーケンサは、音程データを変更することなく音
長データのみをリアルタイムで更新するために、標準タ
イミング提示手段7,タイミング編集キー8,音程デー
タ提示手段9,音長データ更新手段10を備えている。
【0020】次に、編集時の各手段の動作について説明
する。まず、編集実行者は指示設定部4を介して演奏デ
ータ記録部2に記録されている演奏データの中から編集
対象パートを指定し、テンポを指定して編集の実行を指
示する。標準タイミング提示手段7は、指定されたテン
ポをメトロノーム音として音源部5を介しスピーカ6か
ら鳴らして編集実行者に知らせる。なお、テンポを特に
指定しない場合には、演奏データ記録部2に各種データ
として記録されている録音時のテンポが規定値として使
用される。編集実行者は、シーケンサのテンポに合わせ
てタイミング編集キー8を操作し、オンオフ情報を入力
する。図2は、このときにタイミング標準として発せら
れるメトロノーム音のタイミングと、タイミング編集キ
ー8のオンオフ操作のタイミングを例示した図である。
図2は、編集対象パートとして4拍子の1小節が指定さ
れた場合を示し、この間にタイミング編集キー8のオン
オフ操作がc,d,e,f,g,aで示す6回行われた
ことを表している。
【0021】音程データ提示手段9は、標準タイミング
提示手段7がメトロノーム音を鳴らし始めると、指定さ
れた編集対象パートの音程データを音長データ更新手段
10を介して取得し、最初の音程データに対応する一定
音を音程情報Cとして音源部5を介してスピーカ6から
出力する。編集実行者が、タイミング編集キー8の操作
を開始するまではこの状態が続く。タイミング編集キー
8の操作が開始され、1回目のキー操作(c)が終了し
てオフ状態となると、音長データ更新手段10からの情
報を受けて次の音程データに対応する一定音を音程情報
Dとして出力する。この出力はタイミング編集キー8の
2回目のキー操作(d)が終了しオフ状態となるまで継
続する。以下同様にキー操作(d〜a)に対応して対象
となる音程情報(D〜A)が提示される。この音程情報
の提示状況をタイミング編集キーのオンオフ操作状況と
対応させて図2に示してある。
【0022】音長データ更新手段10は、指示設定部4
の指示により標準タイミング提示手段7,音程データ提
示手段9と同時に起動され、演奏データ記録部2から編
集対象パートのシーケンスデータを取得すると共に、タ
イミング編集キー8のオンオフ操作を検出し、標準タイ
ミング提示手段7の発生するタイミング標準と比較し
て、演奏データ記録部2における音長データの記録方式
と同一の基準に変換し記憶する。いま、演奏データ記録
部2には音長データが4分音符を48とする基準により
数値データとして記録されており、タイミング編集キー
8のオンオフ操作が図2に示すタイミングで行われた場
合、「ON20,OFF28,ON22,ON8,OF
F26,ON20,ON20,OFF8,ON40」を
示す操作タイミングデータが図3に示す形式で発生順に
記憶される。ここで、ONの状態が連続している状態
は、図2からも分かるように、キーを一度離してオフ状
態としてから直ちに押圧してオン状態とした場合であ
る。
【0023】指定した編集対象パートに対する操作が終
了し、指示設定部4から確定の指示があると、音長デー
タ更新手段10は、操作タイミングデータに基づいてシ
ーケンスデータを更新して新しいシーケンスデータを生
成し、その内容で演奏データ記録部2の該当する箇所の
シーケンスデータを書き換える。この更新は元のシーケ
ンスデータの「音程データ」に操作タイミングデータの
オン状態の値を順に対応させて「音長データ」とし、操
作タイミングデータのオフ状態の値には休符を対応させ
て該当箇所に自動的に挿入することにより行われる。
【0024】ここで、音長データ更新手段10のシーケ
ンスデータ更新動作について具体例を参照して更に詳し
く説明する。演奏データ記憶部2には、図4(a)に示
す楽譜の音符情報がシーケンスデータとして記憶されて
いるものとする。図4(a)の音符情報は音程が「ド,
レ,ミ,ファ,ソ,ラ」であり、「8分音符,4分音
符,8分音符,付点8分音符,4分音符,16分音符」
により4分の4拍子の1小節が構成されている。この小
節に対するシーケンスデータは、図4(b)に示すよう
に、音程データが「C6,D6,E6,F6,G6,A
6」、音長データが「24,48,24,36,48,
12」の形で記録されている。なお、音程データ中の
「CDEFGAB」は音程の「ドレミファソラシ」に対
応し、英文字の横の数字はオクターブを示している。す
なわち、「C6」は「6オクターブのド」を意味する。
又、音長データは4分音符が48の基準で数値化されて
記録されている。
【0025】編集実行者が指示設定部4から編集対象パ
ートとしてこの小節を指定し、テンポを指定して編集の
実行を指示すると、標準タイミング提示手段7は、その
部分のテンポをメトロノーム音として鳴らし編集実行者
に知らせる。編集実行者は、シーケンサの提示するテン
ポに合わせてタイミング編集キー8を操作し、オンオフ
情報を入力する。4分の4拍子の小節の1拍子に対応し
て提示されたタイミング標準に対し、図2に示したよう
なタイミング編集キー8のオンオフ操作が行われたとす
ると、図3に示した操作タイミングデータが記憶される
が、図2における音程情報C〜Aは、それぞれ図4
(b)の該当小節の音程データC6〜A6に対応するこ
とになる。
【0026】そこで、音長データ更新手段10は、操作
タイミングデータのオン状態の数値データを元の音程デ
ータ「C6,D6,E6,F6,G6,A6」に対応さ
せると共に、オフ状態の数値データに対応する休符(R
で表示)を挿入する。これにより、音程データは「C
6,R,D6,E6,R,F6,G6,R,A6」と変
換され、音長データは操作タイミングデータをオンオフ
の区別なく発生順にそのまま使用して「20,28,2
2,8,26,20,20,8,40」となり、編集後
のシーケンスデータは図4(c)のように更新される。
【0027】上述したように、編集実行者は、シーケン
サが提示するテンポに従い、タイミング編集キーをオン
オフ操作して元の音程データを変更することなく、発音
タイミングのみを変更し休符も挿入することができる。
これにより、編集実行者は、指1本で特定のキーを操作
するという簡単な入力作業で、音程データを変更するこ
となく発音タイミングのみの自由な編集を行うことがで
きる。又、実際の演奏テンポよりも遅い任意のテンポを
指定し余裕をもって編集することもできる。
【0028】上述した実施形態の説明においては、標準
タイミング提示手段は1拍子間隔で指定テンポを示す基
準音を鳴らして編集実行者に知らせるように述べたが、
基準音は1拍子間隔以外でもよく、ランプを明滅して知
らせる等の方法で聴覚以外の視覚情報によることも可能
である。更に、ディスプレイ装置の画面上に図2に示す
タイミング標準の図形を表示し、時間軸に沿って現時刻
を示すカーソルを移動させるような表示を使用すること
もできる。なお、聴覚情報と視覚情報の両者を併用する
ことも可能である。
【0029】又、音長データ更新手段はタイミング編集
キーのオンオフ操作の状態を検出して操作タイミングデ
ータとして記憶し、これを用いてシーケンスデータの更
新を行うように説明したが、上記のようにタイミング標
準をディスプレイ画面上に表示させる場合には、操作タ
イミングデータによりタイミング編集キーの操作状態を
図2のようにタイミング標準と対応させて波形表示させ
るとよい。なお、図2は1小節を編集対象パートとした
場合を示しており、タイミング編集キーの操作を開始す
る前は、ディスプレイ画面にはタイミング標準のみが表
示されており、カーソルが移動を繰り返している。タイ
ミング編集キーの操作が行われると、オンオフ波形が表
示され、編集対象パートのキー入力が終わった後も同じ
波形が継続して表示されているが、確定の指示があると
シーケンスデータの書き換えが行われ波形表示は消え
る。これにより、シーケンスデータの書き換えの前にキ
ー操作の結果を確認することが容易となる。更に、音程
データ提示手段が出力する音程情報を併せて視覚表示す
ることも可能であり、編集対象パートを1小節でなく複
数小節としてもよい。
【0030】又、タイミング編集キーは1個を想定して
説明したが、連続する音程データの間に休符を挿入しな
い場合には、一度オフ状態にしてから直ちにオン状態と
する必要があり、この操作が遅いと休符が挿入されてし
まう恐れがある。これを避けるためには、テンポを遅く
して編集することも一つの方法であり、休符を挿入する
条件を限定して例えば16分休符より短い休符は挿入し
ないようにする方法もある。しかし、できるだけ短い休
符を挿入可能とし、テンポを遅くせずに実際に近いテン
ポで確実に処理するためには、タイミング編集キーを複
数設ける方法が考えられる。すなわち、タイミング編集
キーを少なくとも2個設けて両者を対等に処理するが、
両者が同時に押されている期間は後から操作されたキー
の有効期間として処理すればよい。なお、タイミング編
集キーとして専用キーを設けず、楽器鍵盤やキーボード
の特定キーをタイミング編集キーに使用してもよい。
【0031】更に、上述の実施形態の説明では、元のシ
ーケンスデータに休符がない場合についてのみ述べた
が、元のシーケンスデータに休符がある場合は、休符を
除いた音程データのみがタイミング編集キーの処理対象
となり、音程情報は図2に示した例と同様になる。又、
音程データ提示手段を備え音程情報をタイミング標準と
共に表示する場合について説明したが、編集対象パート
の楽譜等が存在し、これを見ながら編集する場合、音程
情報の提示はなくても編集処理は可能である。
【0032】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のシ
ーケンスデータ編集方法およびシーケンサによれば、従
来のシーケンサにおけるリアルタイム入力または数値入
力による編集とは異なり、記録されているシーケンスデ
ータの音程データを変更せずに音長データのみを簡単な
キー操作で容易に更新することができる。これにより、
下記のような効果がある。
【0033】第1に、従来のシーケンサのリアルタイム
入力による編集と異なり、編集対象パートの音程データ
を上書きすることなく音長データのみを変更するため、
前の音程データの有効活用が期待できる。
【0034】第2に、従来の数値入力のようにシーケン
スデータの値を直接に更新するのではなく、発音タイミ
ングをリアルタイムで更新する方法であるため、シーケ
ンスデータに関する専門知識が不要であり、発音タイミ
ングを最低指1本で編集可能で操作性がよく、編集時間
の短縮につながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシーケンサの一実施形態の構成を示す
機能ブロック図である。
【図2】本発明における編集動作を説明するためのタイ
ムチャートである。
【図3】本発明におけるタイミング編集キーの操作タイ
ミングデータの説明図である。
【図4】本発明の編集動作を説明するためのシーケンス
データの遷移の説明図である。
【符号の説明】
1 演奏データ入力手段 2 演奏データ記録部 3 演奏データ再生手段 4 指示設定部 5 音源部 6 スピーカ 7 標準タイミング提示手段 8 タイミング編集キー 9 音程データ提示手段 10 音長データ更新手段

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽譜の音符の情報を音程データと音長デ
    ータとから成るシーケンスデータとして記録し、音源部
    を介して指定された状態の楽音を再生し出力するための
    シーケンサのシーケンスデータ編集方法において、前記
    シーケンサが提示するタイミング標準を参照しながらタ
    イミング編集キーをオンオフ操作して前記シーケンスデ
    ータの各音程データに対応する音の継続長を順次リアル
    タイム入力することにより音程データを変更することな
    く対応する音長データのみを変更することを特徴とする
    シーケンスデータ編集方法。
  2. 【請求項2】 楽譜の音符の情報を音程データと音長デ
    ータとから成るシーケンスデータとして記録し、音源部
    を介して指定された状態の楽音を再生し出力するための
    シーケンサにおいて、指定したテンポのタイミング標準
    を編集実行者に知らせる標準タイミング提示手段と、前
    記シーケンスデータの各音程データに対応する音の継続
    長をリアルタイム入力するためのタイミング編集キー
    と、前記タイミング編集キーの処理対象となる音程デー
    タを識別し編集実行者に知らせる音程データ提示手段
    と、前記タイミング編集キーのオンオフ操作回数,操作
    タイミング及び継続時間を検出し前記タイミング標準と
    比較して順番に各音程データを変更することなく対応す
    る音長データのみを変更する音長データ更新手段とを備
    えたことを特徴とするシーケンサ。
  3. 【請求項3】 前記標準タイミング提示手段は、前記タ
    イミング標準として指定したテンポの1拍子の間隔で特
    定の音響を反復して出力するように構成されていること
    を特徴とする請求項2記載のシーケンサ。
  4. 【請求項4】 前記標準タイミング提示手段が、指定し
    たテンポの1拍子の間隔で基準を表示した時間軸に沿っ
    て現時刻を表示するカーソルを移動させることにより前
    記タイミング標準を視覚情報として表示する機能を備え
    ていることを特徴とする請求項2又は3記載のシーケン
    サ。
  5. 【請求項5】 前記音長データ更新手段が、検出された
    前記タイミング編集キーのオンオフ操作タイミング及び
    継続時間を視覚情報として表示された前記タイミング標
    準に対応させてオンオフ波形などで視覚表示させる機能
    を備えたことを特徴とする請求項4記載のシーケンサ。
  6. 【請求項6】 前記タイミング編集キーが1個であり、
    前記音長データ更新手段は当該タイミング編集キーが押
    圧されている間が一つの音程データに対応する音の継続
    長となるよう対応する音長データを変更することを特徴
    とする請求項2,3,4又は5記載のシーケンサ。
  7. 【請求項7】 前記タイミング編集キーが複数あり、前
    記音長データ更新手段は、一つのタイミング編集キーが
    押圧されている間を一つの音程データに対応する音の継
    続長とするが、複数のタイミング編集キーが重複して押
    圧されている期間は後から押圧されたタイミング編集キ
    ーが処理する音程データに対応する音の継続長に含まれ
    るように判定することを特徴とする請求項2,3,4又
    は5記載のシーケンサ。
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