JP2606845Y2 - 山留主材の連結構造 - Google Patents

山留主材の連結構造

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JP2606845Y2
JP2606845Y2 JP1993073209U JP7320993U JP2606845Y2 JP 2606845 Y2 JP2606845 Y2 JP 2606845Y2 JP 1993073209 U JP1993073209 U JP 1993073209U JP 7320993 U JP7320993 U JP 7320993U JP 2606845 Y2 JP2606845 Y2 JP 2606845Y2
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靖久 堀場
和弘 東
恒義 日置
邦夫 石塚
俊二 寺田
玲 佐々木
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Marufuji Sheetpiling Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、山留工事に使用される
腹起し、切梁および火打ち等の山留主材に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】建築工事または土木工事など
を行うに当って必要な山留架構に際しては、主要部材と
してH型鋼からなる腹起材、切梁材および火打材が用い
られている。その一例を図1に基づいて説明すると、所
定の敷地内に矢板1を打ち込んでから、該矢板に密着さ
せて腹起材2を配設し、更にこの腹起材に突合せるよう
に切梁材3を架設する。また必要に応じ腹起材のコーナ
部分および腹起材と切梁材の取付部位には火打材4をと
りつけることがある。しかして在来工法にあっては図1
にも明示したとおり、腹起材2、切梁材3ならびに火打
材4等(以下、これら3種の部材を総称して山留主材と
いう)として用いられているH型鋼のフランジ面または
ウエブ面もしくは当該H型鋼の両端部に溶接された端板
部分には予め多数個のボルト孔5が穿設され、山留工事
に際しては、このボルト孔5を介して前記各部材をボル
ト締めにより固定して所定の架構を形成させている。
【0003】前記のように山留架構における前記各部材
の突合せ部分は、すべてこれをボルト締めにより固定す
るようにした構成であるから、腹起材2、切梁材3なら
びに火打材4等の山留主材には予め次のような配列でボ
トル孔5が穿設されていた。例えば腹起材2に於ては主
体をなすH型鋼の片側フランジ面、すなわち矢板1に当
接しない側のフランジ面2aの全域に、一例として25
mmφの孔が100mm間隔で直線状に穿設され、かつこの
孔が全部で2列平行に並んで設けられている。なお山留
主材を構成するH型鋼のウエブ面にも、前記と同様なボ
ルト孔が2列平行に穿孔されていることが多い。また、
腹起材以外の切梁材3および火打材4に対しても孔のあ
け方に多少の違いはあれ、前記のような口径のボルト孔
が2列に穿設されていることには変わりがない。
【0004】このように従来の山留主材にあっては、ボ
ルト締めに必要なボルト孔がH型鋼のフランジ面または
ウエブ面において直線状に2列平行に設けられていた。
そして前記口径のボルト孔に対しては直径22mmのボル
トを挿通して各部材を締着させていたものであるから、
各部材の突合せ部分における締結強度を高めたいときに
は、接合面における部材を大型化してボルト締めの本数
を増やすしかなかった。以下この点につき腹起材2と切
梁材3との間に火打材4を架設する場合を例にとって具
体的に説明する(図2参照)。山留が大型化したときは
必然的に腹起材2、切梁材3および火打材4等の山留主
材もこれを大型のH型鋼で構成させねばならないが、そ
の場合にあっても、後記の理由から締結ボルトは直径2
2mmφの通常寸法のボルトを使用しなければならない
状況にある。しかるに前記締結ボルトの剪断耐力には自
ずから限界があるので、山留の大形化に伴なって大きな
荷重を支承させるためには、ボルトの締結本数を増やし
て対応しなければならなくなる。
【0005】例えば、図2に示すように火打主材4の両
端に取り付ける火打受ピ−ス4aを大形化して鎖線4b
のように長大化させてやれば、腹起材または切梁材と前
記受ピ−スとの接合強度を高めることができる。換言す
れば在来法において、山留が大形化し、それに伴って荷
重も増大したときには、山留主材そのものを大型の部材
にすることは勿論であるが、その場合でも腹起材と切梁
材もしくは腹起材と火打材は同じ寸法でなく、例えば前
者を500H、後者を400Hとする等、寸法の違う部材を組合
わせて使用することも多い。一方、大きな荷重を支える
ために締付けボルトの径を大きくすることも考えられる
が、その場合にはボルト孔も大きくしなければならなく
なり、そうなると、前記のように寸法の異なる部材相互
を共通のボルトで締結させることができないという不具
合が生ずる。
【0006】したがって締結に当って使用するボルト
は、これを1種類に限定した方が材料相互の互換性が増
し使い勝手がよい。しかし前記のごとく締結ボルト1本
の剪断耐力には限界があるので、それを補うために締結
に当っては多くのボルトを使用することができるよう接
合個所ないしは接合片を大型化しておかねばならなかっ
た。図2はその状態を描いたもので、火打受けピ−ス4
aを鎖線の符号4bで示すように大形化して当該受ピ−
スにおけるボルト孔の穿孔個所が長くなるようにし、そ
れによって締結ボルト6の本数増加を実現できるように
していた。
【0007】ところで切梁材または腹起材のジョイント
部分においては添設板(図1の符号9参照)をあてがう
関係から、接合個所のみ局部的に合計4列のボルト孔を
直線状に穿設して強度上の問題を回避するようにしてい
る。しかしこの個所には次の様な不具合があった。すな
わち地下鉄工事などにおいては、屡々前記山留主材の一
部を切断して埋殺してしまう場合がある。その場合に
は、前記ジョイント部分を取り除いて短い山留主材とし
て再生していたが、再生に当っては、改めて4列孔を明
け直す必要があった。本考案においては、かゝる再加工
の手間をも省くことができるように意図したものであ
る。
【問題点を解決するための手段】
【0008】本考案は、従来法と同様に、寸法の異なる
山留主材どうしを共通のボルトで締結できるようにな
し、しかも接合個所を大型化せずとも締結ボルトの取付
本数を増加させることができるようにしたものである。
すなわち、本考案は、山留主材を構成するH型鋼の少な
くとも片側フランジ面にボルト孔を千鳥状に穿設して当
該フランジ面の片側全域で合計4列のボルト孔を形成さ
せ、これに同様の千鳥配設を施した添設板または火打受
ピースを組み合わせたものである。なお、この場合前記
H型鋼の両端部には、同じくボルト孔を一列として放射
状に穿設した端板を溶接することができ、また、前記H
型鋼のウエブ面にも同様にして千鳥状のボルト孔を配列
させることができる。
【0009】
【実施例】図3〜5に示す事例は、幅および高さ 500m
m、長さ1000〜7000mmの通常「500H」と称されている山
留主材10を示したもので、このものは適宜の長さで前
記した腹起材、切梁材もしくは火打材等として用いら
れ、その使用状態は図1〜2に示すとおりである。
【0010】図3〜5において符号11は、該主材を構
成するH型鋼におけるフランジ、12はウエブ、13は
前記H型鋼の両端部に溶接した端板、14は補強リブ、
15は前記フランジ面11に穿設したボルト孔にして、
図において上下、すなわちウエブ12を中心として該ウ
エブの上下にそれぞれ千鳥状に各々2列に亘って穿孔
し、それにより合計4列のボルト孔15を形成させるの
である。符号16は前記H型鋼のウエブ12に設けたボ
ルト孔を示し、このボルト孔は、図4に示すように従来
どおり直線状に配列された2列となっている。しかしこ
のウエブ部分にも前記フランジ部分と同様に千鳥状に各
々2列に亘って、合計4列のボルト孔を穿孔させてもよ
い。なお端板13の面にもボルト孔17を穿設するもの
で、孔の明け方は任意であるが、図においては放射状に
合計12個のボルト孔を穿設した場合が示されている。
【0011】前記した各ボルト孔の径は、一例として一
律に25mmΦとなし、このボルト孔に直径22mmのボル
トを挿通して前記各部材を締結させるようにした。ま
た、山留主材を構成するH型鋼の寸法も、前記500Hに限
らず、300H、350H、400H等、あらゆる寸法の鋼材を使用
し得ることはいうまでもない。
【0012】本考案においては前記のように山留主材を
構成するH型鋼の少なくとも片側フランジ面全域に亘っ
てボルト孔を千鳥状に配列させ、それによって従来品が
2列であったのを合計で4列としたから、それだけ取付
ボルトの本数を多くとれる結果となる。したがってボル
トの数が増えただけ、限定された狭い区域にあっても全
体として剪断荷重に対するボルトの耐力を増大させるこ
とができるという効果を発揮する。
【0013】また、従来は切梁材または腹起材のジョイ
ント部分においては添設板(図1の符号9参照)をあて
がう関係から、接合個所のみ局部的に合計4列のボルト
孔を直線状に穿設して強度上の問題をクリヤ−するよう
にしていた。しかしこの個所は、既に述べたように解体
に際し材料に損傷が生じて部分的にスクラップ化してし
まう。したがってその部分を取り除いて短い山留主材と
して再生し、再生に当っては改めて4列孔を明け直して
いた。しかるに、本考案によればH型鋼の全域に千鳥状
に合計4列のボルト孔が穿設されているので、再生に当
り改めて4列孔を明け直す必要がなく、単に短尺化する
だけで済む。
【0014】
【考案の効果】本考案に特有の効果について摘記する
と、次のとおりである。取付ボルトが多くとれるの
で、それだけ各部材の形状を小さくすることができる。
その結果、各部材の重さを軽減させることができ、取扱
いも容易となり、製作費用も安価となる。部材を小型
化できるので、運搬、保管、整備および取付施工等が容
易となる。部材の小型化に伴い部材の長さが短くな
るので圧縮荷重による座屈耐力が増す。そのため荷重
の伝達性がよくなる。ボルト孔が千鳥状に配列される
ので、断面欠損を最小限に抑えられる。山留主材を解
体後に短尺化して再生するに当っても、ジョイント部分
に改めて4列孔を明け直す必要がなく、それだけ加工工
数を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】山留架構の一例を示す斜視図。
【図2】同上一部の平面図。
【図3】山留主材の一例を示す平面図。
【図4】同上側面図。
【図5】同上端面図。
【符号の説明】
1 矢板 2 腹起材 3 切梁材 4 火打材 4a 火打受ピース 4b 火打受ピース 5 ボルト孔 6 締結ボルト 9 添設板 10 山留主材 11 フランジ 12 ウエブ 13 端板 14 補強リブ 15 ボルト孔 16 ボルト孔 17 ボルト孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 日置 恒義 東京都中央区日本橋本町1−6−5 丸 藤シートパイル株式会社内 (72)考案者 石塚 邦夫 東京都中央区日本橋本町1−6−5 丸 藤シートパイル株式会社内 (72)考案者 寺田 俊二 東京都中央区日本橋本町1−6−5 丸 藤シートパイル株式会社内 (72)考案者 佐々木 玲 東京都中央区日本橋本町1−6−5 丸 藤シートパイル株式会社内 (56)参考文献 実願 昭48−39452号(実開 昭49− 142107号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) 実願 昭61−12284号(実開 昭62− 125141号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 腹起材、切梁材および/または火打材で
    構成される山留主材の何れか一種または全部をH型鋼で
    形成させると共に、前記H型鋼の少なくとも片側のフラ
    ンジ面に千鳥状2配列として片側全域で合計4列のボル
    ト孔を穿設し、他方、前記した同種の主材同士または異
    なる2種の主材を連結するに当たって前記と同様に千鳥
    状2配列としたボルト孔を有する添設板または火打受け
    ピースを併用して主材同士をボルト締めすることを特徴
    とする山留主材の連結構造。
  2. 【請求項2】 前記H型鋼のウェブ面にも千鳥状2配列
    として全域で4列のボルト孔を穿設した請求項1記載の
    山留主材の連結構造。
JP1993073209U 1993-12-22 1993-12-22 山留主材の連結構造 Expired - Lifetime JP2606845Y2 (ja)

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