JPH0931984A - 山留め用コーナユニット - Google Patents
山留め用コーナユニットInfo
- Publication number
- JPH0931984A JPH0931984A JP20505395A JP20505395A JPH0931984A JP H0931984 A JPH0931984 A JP H0931984A JP 20505395 A JP20505395 A JP 20505395A JP 20505395 A JP20505395 A JP 20505395A JP H0931984 A JPH0931984 A JP H0931984A
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- JP
- Japan
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- corner
- section
- girder
- main material
- flange surface
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の組立式コーナユニットは圧縮荷重を受
けた火打ち梁を抜き出すのが至難であった。本発明は解
体ならびに組立てが容易で、しかも部材数の少ないコー
ナユニットを提供するのが目的である。 【解決手段】 Ｈ形鋼から成る桁主材の一端部付近にお
いて、片側フランジ面に沿って上下一対の連結板を有す
る断面コ字形のコーナプレート枠を固着し、一方、前記
桁主材の他端部付近には前記フランジ面と同一面に取付
けブラケットを固着することによって構成した腹起し桁
を、２組用意し、これを段違い、かつ直角に組合わせる
と共に、前記取付けブラケットの間に、斜めに設けた端
板を有する火打ち梁を抜き差し自在に配設した山留め用
コーナユニット。
けた火打ち梁を抜き出すのが至難であった。本発明は解
体ならびに組立てが容易で、しかも部材数の少ないコー
ナユニットを提供するのが目的である。 【解決手段】 Ｈ形鋼から成る桁主材の一端部付近にお
いて、片側フランジ面に沿って上下一対の連結板を有す
る断面コ字形のコーナプレート枠を固着し、一方、前記
桁主材の他端部付近には前記フランジ面と同一面に取付
けブラケットを固着することによって構成した腹起し桁
を、２組用意し、これを段違い、かつ直角に組合わせる
と共に、前記取付けブラケットの間に、斜めに設けた端
板を有する火打ち梁を抜き差し自在に配設した山留め用
コーナユニット。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木や建築の山留
め工事において、山留め壁の隅部で直交する腹起し桁を
支持するコーナユニットに関する。
め工事において、山留め壁の隅部で直交する腹起し桁を
支持するコーナユニットに関する。
【０００２】
【従来の技術】山留め工事においては、図７に示すよう
に山留め壁３１に対して周辺の土壌から大きな圧力が加
えられるので、ほぼ一定高さごとにＨ形鋼からなる腹起
し桁３２で山留め壁３１に接する枠組を構成し、さらに
その内部を切梁３３や火打ち梁３４で枠組み補強して山
留め壁３１が内側へ変形するのを防止している。この
際、腹起し桁が直交する隅部は桁が不連続になって大き
な曲げモーメントが作用するので、それに耐えるだけの
剛性を持ったコーナユニット４０（図８参照）を取付け
る必要が生ずる。従来型のコーナユニットとしては、図
８のように一体形の構造が使用されているが、寸法Ｌが
２ｍを超えると通常の１１トン車によるトラック輸送
は、荷台幅の関係で不可能となる。そこで、特願平５−
２１９２４６号の発明では、図９のようにユニットの全
体を２本の腹起し桁と１本の火打ち梁とで構成し、かつ
分解も可能なコーナユニットを提案している。すなわ
ち、２本の腹起し桁４１４２をピン４３で結合したう
え、取付けブラケット４５の間に火打ち梁４４を配設
し、端面４４ａと４５ａを重ね合わせてボルト接合する
ものであり図８の一体形構造のコーナユニットに比較す
ると寸法制限が大幅に緩和されるので輸送や取扱いが便
利になるというものである。
に山留め壁３１に対して周辺の土壌から大きな圧力が加
えられるので、ほぼ一定高さごとにＨ形鋼からなる腹起
し桁３２で山留め壁３１に接する枠組を構成し、さらに
その内部を切梁３３や火打ち梁３４で枠組み補強して山
留め壁３１が内側へ変形するのを防止している。この
際、腹起し桁が直交する隅部は桁が不連続になって大き
な曲げモーメントが作用するので、それに耐えるだけの
剛性を持ったコーナユニット４０（図８参照）を取付け
る必要が生ずる。従来型のコーナユニットとしては、図
８のように一体形の構造が使用されているが、寸法Ｌが
２ｍを超えると通常の１１トン車によるトラック輸送
は、荷台幅の関係で不可能となる。そこで、特願平５−
２１９２４６号の発明では、図９のようにユニットの全
体を２本の腹起し桁と１本の火打ち梁とで構成し、かつ
分解も可能なコーナユニットを提案している。すなわ
ち、２本の腹起し桁４１４２をピン４３で結合したう
え、取付けブラケット４５の間に火打ち梁４４を配設
し、端面４４ａと４５ａを重ね合わせてボルト接合する
ものであり図８の一体形構造のコーナユニットに比較す
ると寸法制限が大幅に緩和されるので輸送や取扱いが便
利になるというものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、周辺土壌の
圧力は山留め壁から腹起し桁を介し、火打ち梁４４に対
する強大な圧縮荷重として作用するので、端面４４ａと
４５ａは互いに大きな圧力を受けて密着する。そのため
山留め架構の解体時に火打ち梁４４を両端の取付けブラ
ケット４５の間から抜き出すのが容易でない。前記した
折畳み自在のコーナユニットに関する発明では、図９の
ようなボルト接合のほかに取付けブラケット４５と火打
ち梁４４との接合をピン接合とした実施例も示されてい
るが、その場合には、被接合材がピンへ食い込むように
密着するので容易に抜けないし、次回の組立てに当たっ
て接合する際のピンの挿入も容易ではない。
圧力は山留め壁から腹起し桁を介し、火打ち梁４４に対
する強大な圧縮荷重として作用するので、端面４４ａと
４５ａは互いに大きな圧力を受けて密着する。そのため
山留め架構の解体時に火打ち梁４４を両端の取付けブラ
ケット４５の間から抜き出すのが容易でない。前記した
折畳み自在のコーナユニットに関する発明では、図９の
ようなボルト接合のほかに取付けブラケット４５と火打
ち梁４４との接合をピン接合とした実施例も示されてい
るが、その場合には、被接合材がピンへ食い込むように
密着するので容易に抜けないし、次回の組立てに当たっ
て接合する際のピンの挿入も容易ではない。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる実情に
鑑み、火打ち梁と取付けブラケットとの結合、分解を容
易にし、かつ僅か２種類の部材だけでコーナユニットの
全体を構成させることができるようにした点に特徴を有
する。すなわち、第一には、Ｈ形鋼でコーナユニットの
主体をなす腹起し桁の主材を構成させ、この桁主材の一
端部付近において、Ｈ形鋼の片側フランジ面に沿って上
下一対の連結板を有する断面コ字形のコーナプレート枠
を固着し、一方、前記桁主材の他端部付近には前記フラ
ンジ面と同じ面に取付けブラケットを固着することによ
って腹起し桁となし、さらにこの構造の腹起し桁を２組
用意し、これらを段違い、かつ直角に組合わせると共
に、前記取付けブラケットの間に、斜めに設けた端板を
有する火打ち梁を抜き差し自在に配設したことを特徴と
する。
鑑み、火打ち梁と取付けブラケットとの結合、分解を容
易にし、かつ僅か２種類の部材だけでコーナユニットの
全体を構成させることができるようにした点に特徴を有
する。すなわち、第一には、Ｈ形鋼でコーナユニットの
主体をなす腹起し桁の主材を構成させ、この桁主材の一
端部付近において、Ｈ形鋼の片側フランジ面に沿って上
下一対の連結板を有する断面コ字形のコーナプレート枠
を固着し、一方、前記桁主材の他端部付近には前記フラ
ンジ面と同じ面に取付けブラケットを固着することによ
って腹起し桁となし、さらにこの構造の腹起し桁を２組
用意し、これらを段違い、かつ直角に組合わせると共
に、前記取付けブラケットの間に、斜めに設けた端板を
有する火打ち梁を抜き差し自在に配設したことを特徴と
する。
【０００５】さらに詳しく述べると、断面及び長さの等
しい２本のＨ形鋼で桁主材を構成させ、かつこれら各主
材の一端部近傍においてＨ形鋼のフランジ面に沿って、
上下に対向する２枚の直角２等辺三角形状のコーナプレ
ートを外側へ向けて突設し、かつ前記主材の他端部に
は、短尺のＨ形鋼からなる取付けブラケットを同じく前
記主材のフランジ面に固着して成る腹起し桁を、前記コ
ーナプレートが上下に重なり合うように段違い、かつ直
角に配設した上で、前記コーナプレート同士をボルト接
合し、一方、１本のＨ形鋼の片側フランジ面の両端に同
じ断面で断面高さの２倍以上の長さのＨ形鋼を２段重ね
に接合して一体化すると共に、これら２段重ねとしたＨ
形鋼の両端部を互いに直角となるよう、４５度に切断し
て成る火打ち梁を前記取付けブラケットの間に配設して
ボルト接合したことを特徴とする山留め用コーナユニッ
トに関するものである。なお、腹起し桁に対するコーナ
プレート枠の取付け及び取付けブラケットの接合ならび
に火打ち梁における重量Ｈ形鋼の接合は、これを溶接接
合で行うのが最も好ましいが、必ずしもそれに限られる
ものではなく、ボルト接合としてもよくその場合には、
各部材の取り替えが容易となる。また、前記コーナプレ
ートの平面形状は必ずしも直角２等辺三角形状にする必
要なく、単なる矩形状としても差し支えない。
しい２本のＨ形鋼で桁主材を構成させ、かつこれら各主
材の一端部近傍においてＨ形鋼のフランジ面に沿って、
上下に対向する２枚の直角２等辺三角形状のコーナプレ
ートを外側へ向けて突設し、かつ前記主材の他端部に
は、短尺のＨ形鋼からなる取付けブラケットを同じく前
記主材のフランジ面に固着して成る腹起し桁を、前記コ
ーナプレートが上下に重なり合うように段違い、かつ直
角に配設した上で、前記コーナプレート同士をボルト接
合し、一方、１本のＨ形鋼の片側フランジ面の両端に同
じ断面で断面高さの２倍以上の長さのＨ形鋼を２段重ね
に接合して一体化すると共に、これら２段重ねとしたＨ
形鋼の両端部を互いに直角となるよう、４５度に切断し
て成る火打ち梁を前記取付けブラケットの間に配設して
ボルト接合したことを特徴とする山留め用コーナユニッ
トに関するものである。なお、腹起し桁に対するコーナ
プレート枠の取付け及び取付けブラケットの接合ならび
に火打ち梁における重量Ｈ形鋼の接合は、これを溶接接
合で行うのが最も好ましいが、必ずしもそれに限られる
ものではなく、ボルト接合としてもよくその場合には、
各部材の取り替えが容易となる。また、前記コーナプレ
ートの平面形状は必ずしも直角２等辺三角形状にする必
要なく、単なる矩形状としても差し支えない。
【０００６】
【発明の実施の形態】図１は、本発明によるコーナユニ
ットの全体構成を示したので、２本の腹起し桁１１を段
違いにして、しかも直角に配設し、かつ前記の各桁１１
を該桁の一端に溶接したコーナプレート枠１３を介して
後記のように符号２１のボルトで接合し、さらに前記桁
の他端には取付けブラケット１４を付設すると共に、該
ブラケット１４の間に火打ち梁１５を配設してボルト２
７により接合するようにした構成である。
ットの全体構成を示したので、２本の腹起し桁１１を段
違いにして、しかも直角に配設し、かつ前記の各桁１１
を該桁の一端に溶接したコーナプレート枠１３を介して
後記のように符号２１のボルトで接合し、さらに前記桁
の他端には取付けブラケット１４を付設すると共に、該
ブラケット１４の間に火打ち梁１５を配設してボルト２
７により接合するようにした構成である。
【０００７】図２および図３は、腹起し桁の詳細を示し
た平面図ならびに側面図で、Ｈ形鋼１１を桁主材に用い
該主材の一端部近傍（図示の例では右端側）において、
当該Ｈ形鋼のフランジ面に対し前記のコーナプレート枠
１３を溶接継手２３を介して添設する。前記プレート枠
１３は、上下に向き合う２枚の連結板１３ａ，１３ａ
を、その一側に溶接した垂直板１３ｂにより全体として
コ字形に形成させ、かつコ字形枠内には図２に示すよう
に補強板１３ｃ，１３ｄをＴ字形に配設した構成であ
る。しかして前記プレート枠１３を構成する上下２枚の
連結板１３ａ，１３ａの縁を、腹起し桁１１のフランジ
面に沿わせた上で、溶接継手２３により該桁に対し一体
に結合する。なお、腹起し桁１１の他端部（図の左端
側）には短尺のＨ形鋼からなる取付けブラケット１４を
溶接継手２４により二段重ねに取付ける。
た平面図ならびに側面図で、Ｈ形鋼１１を桁主材に用い
該主材の一端部近傍（図示の例では右端側）において、
当該Ｈ形鋼のフランジ面に対し前記のコーナプレート枠
１３を溶接継手２３を介して添設する。前記プレート枠
１３は、上下に向き合う２枚の連結板１３ａ，１３ａ
を、その一側に溶接した垂直板１３ｂにより全体として
コ字形に形成させ、かつコ字形枠内には図２に示すよう
に補強板１３ｃ，１３ｄをＴ字形に配設した構成であ
る。しかして前記プレート枠１３を構成する上下２枚の
連結板１３ａ，１３ａの縁を、腹起し桁１１のフランジ
面に沿わせた上で、溶接継手２３により該桁に対し一体
に結合する。なお、腹起し桁１１の他端部（図の左端
側）には短尺のＨ形鋼からなる取付けブラケット１４を
溶接継手２４により二段重ねに取付ける。
【０００８】このように構成した２本の腹起し桁を段違
い、かつ直角に配設すると、前記した２組のコーナプレ
ート枠１３が互いに重なり、詳言すれば、上側に位置す
る枠１３の下側連結板と下側に位置する上側連結板（い
ずれも符号１３ａ）とが図１に示すように密着するの
で、この両者をボルト２１で接合する。ちなみに、予め
Ｈ形鋼から成る腹起し桁１１の端にフランジ縁面に沿っ
て２枚の板１２を溶接しておけば、この板１２も重なり
合うので、ボルト２５により接合することができ前記し
たボルト２１による接合を補助する効果がある。
い、かつ直角に配設すると、前記した２組のコーナプレ
ート枠１３が互いに重なり、詳言すれば、上側に位置す
る枠１３の下側連結板と下側に位置する上側連結板（い
ずれも符号１３ａ）とが図１に示すように密着するの
で、この両者をボルト２１で接合する。ちなみに、予め
Ｈ形鋼から成る腹起し桁１１の端にフランジ縁面に沿っ
て２枚の板１２を溶接しておけば、この板１２も重なり
合うので、ボルト２５により接合することができ前記し
たボルト２１による接合を補助する効果がある。
【０００９】図４〜５は、火打ち梁の構造を示したもの
で、Ｈ形鋼１５には同じ側の左右に同じ断面のＨ形鋼１
６を二段重ねにした上で、溶接継手２６により一体化
し、一方、フランジの両端面は互いに直角となるよう４
５度に切断して端板１７を溶接する。このように構成し
た火打ち梁を段違いに組合わせた取付けブラケット１４
の間に配設してボルト２７により接合すると、図１に示
すようなコーナユニットの全体が構成される。ここで、
２つの取付けブラケット１４は段違いに位置するので、
Ｈ形鋼１５及び１６からなる火打ち梁は、周辺土壌から
偏心した圧縮荷重を受けることになる。このため、Ｈ形
鋼１５の両端に重畳して接合するＨ形鋼１６の長さを断
面高さの２倍以上とすることにより、偏心荷重を円滑に
伝達させるようにした。
で、Ｈ形鋼１５には同じ側の左右に同じ断面のＨ形鋼１
６を二段重ねにした上で、溶接継手２６により一体化
し、一方、フランジの両端面は互いに直角となるよう４
５度に切断して端板１７を溶接する。このように構成し
た火打ち梁を段違いに組合わせた取付けブラケット１４
の間に配設してボルト２７により接合すると、図１に示
すようなコーナユニットの全体が構成される。ここで、
２つの取付けブラケット１４は段違いに位置するので、
Ｈ形鋼１５及び１６からなる火打ち梁は、周辺土壌から
偏心した圧縮荷重を受けることになる。このため、Ｈ形
鋼１５の両端に重畳して接合するＨ形鋼１６の長さを断
面高さの２倍以上とすることにより、偏心荷重を円滑に
伝達させるようにした。
【００１０】また溶接継手２３，２４，２６は、これを
すべてボルト継手に代えてもよく、その場合でも作用は
全く同じである。ここで、継手２４，２６は重ね継手で
あるから、そのままボルト継手にすることができるが、
継手２３はＴ継手なので、図６に示すごとくコーナプレ
ート枠１３に板１３ｅを溶接してから、この板１３ｅと
Ｈ形鋼１１をボルト２８により接合すればよい。このよ
うにボルト接合とすれば、たとえボルト２１の孔が損傷
した場合でも、コーナプレート枠を交換するときでも溶
接接合より便利である。なお、本発明によるコーナユニ
ットは、腹起し枠が段違い構成の場合に限り適用するも
のであるが、一般に腹起し枠は段違い構成の方が切梁の
格子枠を組み易く、特に縦横寸法の大きい大規模な山留
め工事では段違い構成が多用されているので、利用価値
が高い。
すべてボルト継手に代えてもよく、その場合でも作用は
全く同じである。ここで、継手２４，２６は重ね継手で
あるから、そのままボルト継手にすることができるが、
継手２３はＴ継手なので、図６に示すごとくコーナプレ
ート枠１３に板１３ｅを溶接してから、この板１３ｅと
Ｈ形鋼１１をボルト２８により接合すればよい。このよ
うにボルト接合とすれば、たとえボルト２１の孔が損傷
した場合でも、コーナプレート枠を交換するときでも溶
接接合より便利である。なお、本発明によるコーナユニ
ットは、腹起し枠が段違い構成の場合に限り適用するも
のであるが、一般に腹起し枠は段違い構成の方が切梁の
格子枠を組み易く、特に縦横寸法の大きい大規模な山留
め工事では段違い構成が多用されているので、利用価値
が高い。
【００１１】
【実施例】本発明によるコーナユニットの寸法について
述べる。火打ち梁を含めた一体型コーナユニットの寸法
は、図１に符号Ｌ（ａ）で示した長さで表すのが適切
で、本発明のそれは約３６００ｍｍであり、従来型コー
ナユニットのそれが約２４００ｍｍであったのと比較す
ると、優に１．５倍もの大型化ユニットが得られる。
述べる。火打ち梁を含めた一体型コーナユニットの寸法
は、図１に符号Ｌ（ａ）で示した長さで表すのが適切
で、本発明のそれは約３６００ｍｍであり、従来型コー
ナユニットのそれが約２４００ｍｍであったのと比較す
ると、優に１．５倍もの大型化ユニットが得られる。
【００１２】
【発明の効果】前述のように溶接で一体化した従来の大
型コーナユニットは、主として搬送面での制約から、さ
ほど大型のものは提供し得なかったし、一方、ピン接合
等により組立て並びに分解自在とした従来型にあって
は、解体時に容易にピンが抜けず組立て時にもピンの挿
入が簡単には行えない等、使用勝手において不便を来た
していた。
型コーナユニットは、主として搬送面での制約から、さ
ほど大型のものは提供し得なかったし、一方、ピン接合
等により組立て並びに分解自在とした従来型にあって
は、解体時に容易にピンが抜けず組立て時にもピンの挿
入が簡単には行えない等、使用勝手において不便を来た
していた。
【００１３】これに反し、本発明によれば、段違いに組
合せる腹起し桁は、上下段共に、これを同一材で構成さ
せることができ、しかも同じ構成のを腹起し桁を段違い
で、かつ直角に組合わせるだけでよいから、組立て並び
に解体作業も用意である。殊に、本発明によれば火打ち
梁の端面が圧縮荷重方向に対して４５度の角度で傾斜し
ているので、ボルト２７を外せば簡単に火打ち梁を抜き
出して分解することができ、次回にこれを組立てる際に
も容易に２個の取付けブラケットの間に挿入接合するこ
とが可能である。また、コーナユニットの構成部材が僅
か２種類のみであるから、運搬や保管を含む取扱い全般
が極めて簡単になる。また、本発明のコーナユニットに
あってはコーナ主材であるＨ形鋼１１に対し同形のＨ形
鋼から成る取付けブラケットが添設されているので、該
ブラケットそれ自体が支点効果を発揮し、したがって該
ブラケットに沿って直接、腹起しを締結することがで
き、補助プレートなどの補強材の使用を排し得る点でも
有利である。更にまた、上記のような構成であるから構
台上で組立てたコーナユニットを重機を介して下に落し
込むことも可能となる等、実用面で多大の効用を発揮す
る。
合せる腹起し桁は、上下段共に、これを同一材で構成さ
せることができ、しかも同じ構成のを腹起し桁を段違い
で、かつ直角に組合わせるだけでよいから、組立て並び
に解体作業も用意である。殊に、本発明によれば火打ち
梁の端面が圧縮荷重方向に対して４５度の角度で傾斜し
ているので、ボルト２７を外せば簡単に火打ち梁を抜き
出して分解することができ、次回にこれを組立てる際に
も容易に２個の取付けブラケットの間に挿入接合するこ
とが可能である。また、コーナユニットの構成部材が僅
か２種類のみであるから、運搬や保管を含む取扱い全般
が極めて簡単になる。また、本発明のコーナユニットに
あってはコーナ主材であるＨ形鋼１１に対し同形のＨ形
鋼から成る取付けブラケットが添設されているので、該
ブラケットそれ自体が支点効果を発揮し、したがって該
ブラケットに沿って直接、腹起しを締結することがで
き、補助プレートなどの補強材の使用を排し得る点でも
有利である。更にまた、上記のような構成であるから構
台上で組立てたコーナユニットを重機を介して下に落し
込むことも可能となる等、実用面で多大の効用を発揮す
る。
【図１】 本発明によるコーナユニットの全体斜視図。
【図２】 腹起し桁の平面図。
【図３】 同じく側面図。
【図４】 火打ち梁の平面図。
【図５】 同上側面図。
【図６】 コーナプレート枠をボルト接合する場合の説
明図。
明図。
【図７】 山留め架構の一部を示す平面図。
【図８】 従来の一体形コーナユニットの全体斜視図。
【図９】 従来の分解可能なコーナユニットの一例を示
す平面図。
す平面図。
１１ Ｈ形鋼を主材としたを腹起し桁 １３ コーナプレート枠 １４ 取付けブラケット １５ 火打ち梁 １７ 端板 ２１，２５，２７ ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 卓也 東京都中央区日本橋本町１丁目６番５号 丸藤シートパイル株式会社内 (72)発明者 岩下 由美子 東京都中央区日本橋本町１丁目６番５号 丸藤シートパイル株式会社内
Claims (4)
- 【請求項１】 Ｈ形鋼から成る桁主材の一端部付近にお
いて、片側フランジ面に沿って上下一対の連結板を有す
る断面コ字形のコーナプレート枠を固着し、一方、前記
桁主材の他端部付近には前記フランジ面と同一面に取付
けブラケットを固着することによって構成した腹起し桁
を、２組用意し、これを段違い、かつ直角に組合わせる
と共に、前記取付けブラケットの間に、斜めに設けた端
板を有する火打ち梁を抜き差し自在に配設したことを特
徴とする山留め用コーナユニット。 - 【請求項２】断面及び長さの等しい２本のＨ形鋼で桁主
材を構成させ、かつこれら各主材の一端部近傍において
Ｈ形鋼のフランジ面に沿って、上下に対向する２枚の直
角二等辺三角形状のコーナプレートを外側へ向けて突設
し、かつ前記主材の他端部には、短尺のＨ形鋼からなる
取付けブラケットを同じく前記主材のフランジ面に固着
し成るを腹起し桁を、前記コーナプレートが上下に重な
り合うように段違い、かつ直角に配設した上で前記コー
ナプレート同士をボルト接合し、一方、１本のＨ形鋼の
片側フランジ面の両端に同じ断面で断面高さの２倍以上
の長さのＨ形鋼を２段重ねに接合して一体化すると共
に、これら２段重ねとしたＨ形鋼の両端部を互いに直角
となるよう４５度に切断して成る火打ち梁を前記取付け
ブラケットの間に配設してボルト接合した山留め用コー
ナユニット。 - 【請求項３】 腹起し桁に対するコーナプレート枠の取
付け及び取付けブラケットの接合ならびに火打ち梁にお
ける重量Ｈ形鋼の接合を溶接接合で行わせた請求項１ま
たは２記載の山留め用コーナユニット。 - 【請求項４】 腹起し桁におけるコーナプレート枠の突
設及び取付けブラケットの接合、並びに火打ち梁におけ
る重量Ｈ形鋼の接合がボルト接合である請求項１または
２記載の山留め用コーナユニット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20505395A JPH0931984A (ja) | 1995-07-20 | 1995-07-20 | 山留め用コーナユニット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20505395A JPH0931984A (ja) | 1995-07-20 | 1995-07-20 | 山留め用コーナユニット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0931984A true JPH0931984A (ja) | 1997-02-04 |
Family
ID=16500671
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20505395A Pending JPH0931984A (ja) | 1995-07-20 | 1995-07-20 | 山留め用コーナユニット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0931984A (ja) |
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| JP2015194051A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-05 | 矢作建設工業株式会社 | 木造建築物の水平架構の補強部材および木造建築物の水平架構の補強工法 |
| CN106381876A (zh) * | 2016-11-17 | 2017-02-08 | 南京鼎卓岩土工程有限公司 | 箱型式平衡梁基坑支撑系统 |
-
1995
- 1995-07-20 JP JP20505395A patent/JPH0931984A/ja active Pending
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