JP2599914Y2 - 自動車のドア - Google Patents

自動車のドア

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JP2599914Y2
JP2599914Y2 JP1992064347U JP6434792U JP2599914Y2 JP 2599914 Y2 JP2599914 Y2 JP 2599914Y2 JP 1992064347 U JP1992064347 U JP 1992064347U JP 6434792 U JP6434792 U JP 6434792U JP 2599914 Y2 JP2599914 Y2 JP 2599914Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ドアヒンジを介して車
体に回動可能に枢支された自動車のドアに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図4は、上述のドアを有する自動車の一
例としてトラックを示す側面図であり、図5は図4に示
したドアだけを車内側から見たときの斜視図である。ま
た図6は図5に示したドアを車体に組付けたときの、図
5のVI−VI線断面図である。
【0003】これらの図から判るように、ドア1は車外
側の外壁を構成するアウタパネル2と、このパネル2に
一体的に固定され、車内側の内壁を構成するインナパネ
ル3とを有している。インナパネル3の車内側の面に
は、通常、図示していないドアトリムが固定される。
【0004】このように構成されたドア1は、その上下
の2個所でドアヒンジ4を介して車体5に矢印A方向に
回動可能に枢支される。かかるドアヒンジ4が設けられ
たインナパネル部分には大きな荷重が作用するので、こ
れを補強する目的で、ヒンジサイドパネル6が付設され
ている。
【0005】このヒンジサイドパネル6は、図5及び図
6に示すように、インナパネル3とアウタパネル2の間
に位置し、ドアヒンジ4が設けられた側のインナパネル
部分の面にスポット溶接によって一体に固着されてい
る。その際、ヒンジサイドパネル6の剛性が高められる
ように、このパネル6は、これに対向するインナパネル
部分との間に空隙Gを形成するように、該パネル6の上
下方向に延びる両側縁部6aがインナパネル3にスポッ
ト溶接によって固着されている。ヒンジサイドパネル6
とインナパネル3とによって閉断面形状を構成し、その
全体の剛性を高めているのである。図5には、ヒンジサ
イドパネル6とインナパネル3との溶接個所をX印で示
し、またこれらとアウタパネル2の断面形状を符号Pで
示した部分に破線で示してある。
【0006】上下のドアヒンジ4は、図6に示すように
車体5のピラー、この例ではフロントピラー7に固着さ
れたベース部材8と、ヒンジサイドパネル6に固着され
たリテーナ9にボルト締めにより固定されたブラケット
10と、このブラケット10と前述のベース部材8とを
枢着するヒンジピン11とを有し、ドア1はこのヒンジ
ピン11の軸線のまわりを回動する。
【0007】ドア1を、図6に示すように閉じたとき、
符号Iで示す側が車内側、Oで示す側が車外側となる
が、このとき、ピラー7に取付けられた弾性材より成る
ウェザストリップ12がドア1のインナパネル3に圧接
し、車内Iのシール性を保持する。
【0008】一方、ピラー7には、枢ピン13を介して
チェックアーム14が枢着され、該アーム14はインナ
パネル3に形成された貫通孔15に挿通され、さらに前
述の空隙Gを通って、ヒンジサイドパネル6に取付部材
16を介して固定された摺動部材17に挿通されてい
る。すなわち、チェックアーム14は、ヒンジサイドパ
ネル6の孔18と、これに整合する摺動部材17の中心
孔を貫通し、この中心孔の内周面に接触している。
【0009】チェックアーム14には、波状に湾曲させ
た突部(図示せず)が形成され、ドア1を開閉すると、
これに伴ってチェックアーム14が摺動部材17に対し
て摺接し、ドア1が半開き状態となったとき、チェック
アーム14の突部が摺動部材17に当接し、ドア1に大
きな抵抗を与える。このようにしてドア1をその半開き
状態に開放したときに、操作者に節度感を与え、ドア1
が一度に全開位置へ回動することを阻止する。このよう
な作用をなすチェックアーム14と摺動部材17は、ド
アチェック装置と称せられており、これについては、例
えば実公昭63−11269号公報などに詳しく説明さ
れている。
【0010】上述のように、ドア1のインナパネル3に
は、ヒンジサイドパネル6が固着され、しかもこのパネ
ル6とインナパネル3との間に、空隙Gが形成されるよ
うに、ヒンジサイドパネル6の横断面形状が設定されて
いるので、大きな荷重が加わるドアヒンジ4の側のドア
部分の剛性を高めることができる。
【0011】ところが、上述の空隙Gを区画するインナ
パネル部分には、チェックアーム14が通る貫通孔15
が形成されているので、ここから外部のほこりや音が侵
入するおそれがある。特に図6に示したように、ウェザ
ストリップ12が貫通孔15よりも車内側に位置してい
ると、貫通孔15はウェザストリップ12に関して車外
側となるので、この貫通孔15から車外のほこりや音が
入りやすくなる。このようにして侵入したほこりや音
は、インナパネル3とヒンジサイドパネル6とによって
区画された空隙Gを通り、車内に入り込んでくる。
【0012】このような不具合を除去するには、ヒンジ
サイドパネル6の全体をインナパネル面に当接させ、両
者の間に空隙Gが形成されないようにすればよいが、こ
のようにすると、ヒンジサイドパネル6とインナパネル
3の剛性が低下する不具合を免れない。
【0013】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上述した新
規な認識に基づきなされたものであり、その目的とする
ところは、剛性の低下を伴うことなく、インナパネルの
貫通孔を通して、車外のほこりや音が車内に侵入するこ
とを阻止できる自動車のドアを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成するため、車体にドアヒンジを介して回動可能に枢支
された自動車のドアであって、車外側の外壁を構成する
アウタパネルと、該パネルに固定されていて、車内側の
内壁を構成するインナパネルと、該インナパネルとアウ
タパネルの間に位置し、かつドアヒンジが設けられた側
のインナパネル部分の面に固着された補強用のヒンジサ
イドパネルとを有し、該ヒンジサイドパネルは、これに
対向するインナパネル部分との間に空隙を形成するよう
に、上下方向に延びる両側縁部がインナパネルに固着さ
れ、該インナパネルには、車体のピラーに枢着されたチ
ェックアームが挿通する貫通孔が形成され、ヒンジサイ
ドパネルには、前記チェックアームが貫通し、かつドア
の開閉に伴って該チェックアームが摺接する摺動部材が
固定されている自動車のドアにおいて、前記貫通孔より
も上方と下方の領域におけるヒンジサイドパネル部分
を、前記空隙が形成されないように該パネル部分に対向
するインナパネル面に当接させ、貫通孔近傍のインナパ
ネル部分と、これに対向するヒンジサイドパネル部分
と、その上部と下部のヒンジサイドパネル部分により形
成された上壁及び下壁とによって、袋状の空間を区画形
成した自動車のドアを提案する。
【0015】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に従って詳細に
説明する。
【0016】図1及び図2は、本考案一実施例のドア1
を示す図5及び図6と同様な図であり、ここに示したド
ア1と、車体5と、これらに付設された各種要素の基本
構成は、図4乃至図6を参照して先に説明したところと
変りはない。よって、主として従来と相違するところだ
けを以下に説明し、図1及び図2における従来と変りの
ない部分には、図4乃至図6に付した符号と同じ符号を
付してその説明を省略する。
【0017】従来と異なるところは、ヒンジサイドパネ
ル6の形状にある。図3は、このヒンジサイドパネル6
を取り出し、かつインナパネル3を鎖線で付加した図で
あるが、この図にも示すように、インナパネル3に形成
されたチェックアーム14用の貫通孔15よりも、上方
と下方の領域におけるヒンジサイドパネルの部分6b,
6bが、これに対向するインナパネル面に沿うように形
成され、該インナパネル面に当接している。すなわち、
両ヒンジサイドパネル部分6b,6bと、これに対向す
るインナパネル面との間に、従来のような空隙が形成さ
れていないのである。
【0018】この構成により、図3に示す如く、貫通孔
15の近傍のインナパネル部分3aと、これに対向する
ヒンジサイドパネル部分6cと、その上部と下部のヒン
ジサイドパネル部分により形成された上壁6d及び下壁
6eとによって、袋状の空間Sが区画形成される。上下
のヒンジサイドパネル部分6b,6bよりも上方と下方
の領域には、従来と同様に空隙Gが区画形成されてい
る。
【0019】なお、図3においては、チェックアーム1
4、これが挿通する摺動部材17及びこれが嵌合するヒ
ンジサイドパネル6の孔18について、図示を省略して
ある。
【0020】車外のほこりや音は、インナパネル3の貫
通孔15を通してその内部に侵入してくるが、その内部
の空間Sが袋状に閉じられているので、空間Sに入り込
んだほこりや音は、この空間Sから車内へ入り込むこと
はない。すなわち、ヒンジサイドパネル6の上壁6dと
下壁6eが、ほこりや音が車内に侵入することを阻止す
る隔壁として作用するのである。
【0021】しかも、ヒンジサイドパネル6は、空間S
とその上下の空隙Gを区画するように曲折形成されてい
るので、ドア1の剛性が低下することもない。むしろ、
空間Sの上下に位置するヒンジサイドパネル部分6b,
6bの形状によって、該パネル6の剛性が従来よりも高
められ、ドア1の補強効果を向上させることができる。
【0022】また上述のヒンジサイドパネル部分6b,
6bは、インナパネル面に当接しているので、ここに、
図3にX印で示した如くスポット溶接を施すことがで
き、これによってドア1の強度を一層高めることができ
る。ドア1の開閉時には、チェックアーム14と摺動部
材17に大きな力が作用し、従ってこの摺動部材17の
近傍のドア部分にも大きな外力が加わるが、上述のよう
にヒンジサイドパネル部分6b,6bと、これに対向す
るインナパネル部分とを溶接することによって、摺動部
材17の近傍のドア部分の強度を高めることがでるの
で、パネル3,6の板厚を従来よりも薄くしても、その
疲労による亀裂の発生を阻止することができる。
【0023】本考案はトラック以外の自動車のドアや、
サイドドア以外の各種のドアにも適用できるものであ
る。
【0024】
【考案の効果】本考案によれば、インナパネルに形成さ
れたチェックアーム用の貫通孔を通してほこりや音が車
内に侵入する不具合を阻止することができる。しかもド
アの剛性が低下することを阻止でき、むしろその剛性を
従来よりも高めることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案一実施例のドアを車内側から見た斜視図
である。
【図2】図1に示したドアを車体に組付けた状態での図
1のII−II線断面図である。
【図3】図1及び図2に示したドアのヒンジサイドパネ
ルを示す斜視図であって、一部の構成を省略した図であ
る。
【図4】自動車の一例であるトラックの側面図である。
【図5】図4に示した従来のドアを車内側から見た斜視
図である。
【図6】図5に示したドアを車体に組付けた状態での、
図5のVI−VI線断面図である。
【符号の説明】
1 ドア 2 アウタパネル 3 インナパネル 4 ドアヒンジ 5 車体 6 ヒンジサイドパネル 6a 側縁部 6b ヒンジサイドパネル部分 6c ヒンジサイドパネル部分 6d 上壁 6e 下壁 7 ピラー 14 チェックアーム 15 貫通孔 17 摺動部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体にドアヒンジを介して回動可能に枢
    支された自動車のドアであって、車外側の外壁を構成す
    るアウタパネルと、該パネルに固定されていて、車内側
    の内壁を構成するインナパネルと、該インナパネルとア
    ウタパネルの間に位置し、かつドアヒンジが設けられた
    側のインナパネル部分の面に固着された補強用のヒンジ
    サイドパネルとを有し、該ヒンジサイドパネルは、これ
    に対向するインナパネル部分との間に空隙を形成するよ
    うに、上下方向に延びる両側縁部がインナパネルに固着
    され、該インナパネルには、車体のピラーに枢着された
    チェックアームが挿通する貫通孔が形成され、ヒンジサ
    イドパネルには、前記チェックアームが貫通し、かつド
    アの開閉に伴って該チェックアームが摺接する摺動部材
    が固定されている自動車のドアにおいて、 前記貫通孔よりも上方と下方の領域におけるヒンジサイ
    ドパネル部分を、前記空隙が形成されないように該パネ
    ル部分に対向するインナパネル面に当接させ、貫通孔近
    傍のインナパネル部分と、これに対向するヒンジサイド
    パネル部分と、その上部と下部のヒンジサイドパネル部
    分により形成された上壁及び下壁とによって、袋状の空
    間を区画形成したことを特徴とする自動車のドア。
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JPS58114363U (ja) * 1982-01-29 1983-08-04 マツダ株式会社 自動車のドアチェッカ装置
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