JP2596422Y2 - 渦電流式減速装置のアクチユエータ - Google Patents

渦電流式減速装置のアクチユエータ

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JP2596422Y2
JP2596422Y2 JP1992087220U JP8722092U JP2596422Y2 JP 2596422 Y2 JP2596422 Y2 JP 2596422Y2 JP 1992087220 U JP1992087220 U JP 1992087220U JP 8722092 U JP8722092 U JP 8722092U JP 2596422 Y2 JP2596422 Y2 JP 2596422Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は車両のドラム型渦電流式
減速装置の駆動装置、詳しくは磁石支持筒を部分制動位
置に保持できる、渦電流式減速装置のアクチユエータに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】実開昭58−67105号公報に開示さ
れる変速機用3位置動作型アクチユエータでは、主アク
チユエータのシリンダにピストンを嵌挿し、両端室の一
方へ圧油を供給してピストンに結合したロツドを往復動
するようにし、ロツドを中間の中立位置で停止させるた
めに、ロツドは副アクチユエータのシリンダに嵌挿した
自由ピストンに当接するようになつている。上述のアク
チユエータでは、ロツドの中立位置から片側への動作量
をsとすると、主アクチユエータの長さ(軸方向寸法)
はピストンの寸法を無視しても2s、副アクチユエータ
の長さも2sとなり、全長は4sを超える長大なものと
なり、狭い空間には取付が難しくなる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案の目的は上述の
問題に鑑み、軸方向寸法が短く、戻しばねを必要とせ
ず、起動力が大きく、制動位置と非制動位置の中間の部
分制動位置にも磁石支持筒を停止できる、渦電流式減速
装置のアクチユエータを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の構成は制動ドラムの内部に非磁性体からな
る案内筒を配置し、該案内筒の外周壁に多数の強磁性板
を周方向等間隔に結合し、前記案内筒の内空部に可動の
磁石支持筒と不動の磁石支持筒とを軸方向に並べて支持
し、各磁石支持筒の外周面にそれぞれ各強磁性板に対向
する磁石を結合してなる渦電流式減速装置において、前
記可動の磁石支持筒を正逆回動するためのアクチユエー
タを、段付シリンダに段付ピストンを嵌挿し、該段付ピ
ストンの小径端に開口するシリンダにピストンを嵌挿
し、該ピストンに結合したロツドを前記段付ピストンの
閉鎖端壁と前記段付シリンダの大径端壁を貫通して外部
へ突出させて構成し、前記ロツドに連結した前記可動の
磁石支持筒を、段付シリンダの両端室へ加圧流体を選択
的に供給して非制動位置と部分制動位置と全制動位置と
の3位置に回動するようにしたことを特徴とする。
【0005】
【作用】本考案によれば、磁石支持筒に段付シリンダ型
のアクチユエータを接続し、段付シリンダの両端室へ選
択的に加圧流体を供給することにより、磁石支持筒を非
制動位置から部分制動位置と全制動位置へ回動し、非制
動位置へは制動トルク反力を利用して戻す。アクチユエ
ータは段付ピストンの中空部に第2のピストンを嵌挿し
てなり、第2のピストンは段付シリンダの小径端壁に当
接する位置と、段付ピストンの閉鎖端壁に当接する位置
と、段付ピストンの閉鎖端壁を介して段付シリンダの大
径端壁に当接する位置とに停止する。
【0006】
【実施例】図1は本考案によるアクチユエータを備えた
渦電流式減速装置の側面断面図、図2は同渦電流式減速
装置の各磁石支持筒の非制動、部分制動、全制動の各位
置を示す展開平面図である。渦電流式減速装置21は軸
方向に並ぶ正逆回動可能の磁石支持筒31と不動の磁石
支持筒31aを備えており、磁性体からなる各磁石支持
筒31,31aはほぼ同じ構造のものであり、外周面に
多数の磁石32,32aを周方向等間隔に、かつ外端の
極性が周方向交互に異なるように結合される。各磁石支
持筒31,31aは非磁性体からなる不動の案内筒23
の内空部に支持され、案内筒23は冷却フイン22aを
有する制動ドラム22の内部に配設される。案内筒23
は断面長方形の内空部を備えている。すなわち、筒形の
外周壁24と筒形の内周壁26の前後両端に、環状板か
らなる端壁25を結合して構成される。案内筒23の外
周壁24に周方向等間隔に備えた強磁性板(ポールピー
ス)27と各磁石支持筒31,31aの磁石32,32
aとが全面的に重なり、かつ軸方向に隣接する磁石3
2,32aの極性が同じ時、磁石32,32aは制動ド
ラム22の内周面に磁界を及ぼし、渦電流による制動ト
ルクを及ぼす。
【0007】磁石支持筒31を磁石32の配列ピツチ分
だけ回動すると、軸方向に隣接する磁石32,32aの
極性が互いに逆になり、制動ドラム22の中心軸線を含
む面内で強磁性板27と磁石支持筒31,31aとの間
に短絡的磁気回路が生じ、磁石32,32aは制動ドラ
ム22に磁界を及ぼさない。このような渦電流式減速装
置は特開平4−12659号公報などに開示されてい
る。
【0008】本考案は磁石支持筒31を非制動位置と全
制動位置との中間の部分制動位置にも保持できるよう
に、アクチユエータ10が磁石支持筒31に連結され
る。アクチユエータ10は大径シリンダ8aと小径シリ
ンダ8bを備えた段付シリンダ8に、中空の段付ピスト
ン19を嵌挿し、段付ピストン19の中空部すなわち小
径端側へ開口するシリンダ17にピストン16を嵌挿
し、ピストン16に結合したロツド6を、段付ピストン
19の大径端壁ないし閉鎖端壁と段付シリンダ8の大径
端壁7とを経て外部へ突出してなる。ロツド6はピン5
によりリンク4の一端に連結される。リンク4の他端は
ピン3により磁石支持筒31の端壁に連結される。ピン
3は案内筒23の端壁25に設けた円弧状の長穴(図示
せず)を経て外部へ突出される。
【0009】図示の実施例では、ピストン16はシリン
ダ17から外れないように、段付ピストン19の開口端
部に係止した停止環14と段付ピストン19の閉鎖端壁
との間で往復動する。シリンダ17の内空室Cは段付ピ
ストン19の閉鎖端壁に隣接する通孔13と、段付シリ
ンダ8の段部12に隣接する通孔18とを経て大気へ開
放される。大径シリンダ8aの端室Aと小径シリンダ8
bの端室Bは、管35,36、電磁切換弁37,38を
経て空気槽39または大気へ選択的に連通される。段付
ピストン19、ピストン16、ロツド6の各摺動部はシ
ール部材により封止される。
【0010】次に、本考案による渦電流式減速装置のア
クチユエータの作動について説明する。図1に示す渦電
流減速装置21の非制動位置(図2の上部参照)では、
電磁切換弁37だけが励磁され、空気槽39の加圧空気
が電磁切換弁37、管35を経て、アクチユエータ10
の端室Aへ供給され、端室Bは管36、電磁切換弁38
を経て大気へ開放されている。
【0011】非制動位置から部分制動位置(図2の中央
部を参照)へ磁石支持筒31を回動する時は、各電磁切
換弁37,38を励磁し、アクチユエータ10の両端室
A,Bへ加圧空気を供給する。この時、段付ピストン1
9は段部12へ押し付けられたまま、ピストン16が動
作量S1だけ左方へ移動し、段付ピストン19の閉鎖端
壁へ当接する(図3の状態)。アクチユエータ10のロ
ツド6により、磁石支持筒31は矢印x方向へ回動され
る。
【0012】図3に示す部分制動位置から全制動位置へ
磁石支持筒31を回動する時は、電磁切換弁38だけを
励磁し、アクチユエータ10の端室Bへ加圧空気を供給
すると、図3において段付ピストン19とピストン16
が左方へ動作量S2だけ移動し、図4に示す全制動位置
になる。この時、各磁石支持筒31,31aの磁石3
2,32aの極性が同じになり、案内筒23の強磁性板
27に全面で重なり(図2の下部を参照)、制動ドラム
22に最大制動トルクを及ぼす。
【0013】次に、図4に示す全制動位置から部分制動
位置へ磁石支持筒31を逆回動する時は、各電磁切換弁
37,38を励磁し、アクチユエータ10の両端室A,
Bへ加圧空気を供給すると、段付ピストン19が右方へ
移動して段部12に当接し、図3に示す部分制動位置へ
移動する。
【0014】図3に示す部分制動位置から非制動位置へ
磁石支持筒31を回動する時は、電磁切換弁37だけを
励磁し、アクチユエータ10の端室Aへ加圧空気を供給
し、段付ピストン19を固定する。ピストン16は磁石
支持筒31が受ける制動トルク反力(矢印xと反対方向
のトルク)と磁石32,32aの反発力に基づくトルク
とにより、図3に示す位置から右方へ押されて図1に示
す非制動位置へ移動する。
【0015】なお、段付ピストン19の閉鎖端壁とピス
トン16との間に戻しばねを介装すれば、ピストン16
は戻しばねの力により部分制動位置から非制動位置へ移
動するが、部分制動位置でピストン16は段付ピストン
19の閉鎖端壁へ当接する位置まで作動できなくなり、
同じ動作量S1,S2を得るには段付シリンダ8が長く
なる。
【0016】また、図示の各電磁切換弁37,38は、
説明を簡単にするためのものであり、実際には消磁状態
で図1に示す空気圧回路を生じるのが好ましい。
【0017】
【考案の効果】本考案は上述のように、制動ドラムの内
部に非磁性体からなる案内筒を配置し、該案内筒の外周
壁に多数の強磁性板を周方向等間隔に結合し、前記案内
筒の内空部に可動の磁石支持筒と不動の磁石支持筒とを
軸方向に並べて支持し、各磁石支持筒の外周面にそれぞ
れ各強磁性板に対向する磁石を結合してなる渦電流式減
速装置において、前記可動の磁石支持筒を正逆回動する
ためのアクチユエータを、段付シリンダに段付ピストン
を嵌挿し、該段付ピストンの小径端に開口するシリンダ
にピストンを嵌挿し、該ピストンに結合したロツドを前
記段付ピストンの閉鎖端壁と前記段付シリンダの大径端
壁を貫通して外部へ突出させて構成し、前記ロツドに連
結した前記可動の磁石支持筒を、段付シリンダの両端室
へ加圧流体を選択的に供給して非制動位置と部分制動位
置と全制動位置との3位置に回動するようにしたもので
あるから、次のような効果を奏する。
【0018】アクチユエータのロツドの動作位置は段付
シリンダの内部での段付ピストンの動作と、段付ピスト
ンの内部でのピストンの動作との組合せにより達せられ
るので、アクチユエータの全長は従来例の約半分に短縮
され、重量を低減し、アクチユエータを駆動する加圧流
体の消費量を節減できる。
【0019】2個の電磁切換弁により加圧流体をアクチ
ユエータの両端室へ選択的に供給するだけで、磁石支持
筒を非制動位置から部分制動位置と全制動位置へ回動で
きるので、例えば長い下り坂で渦電流式減速装置により
部分制動を連続して効かせれば、走行の安全を確保でき
る。
【0020】部分制動位置から非制動位置への磁石の移
動は、磁石支持筒が受ける制動トルク反力と磁石の反発
力に基づくトルクとにより達せられるので、アクチユエ
ータ自体には戻しばねなどの駆動手段を設ける必要がな
い。したがつて、段付シリンダの全長を最小限に短縮
し、材料費や組立費を節減できるとともに、アクチユエ
ータの構成を簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る渦電流式減速装置の非制動位置を
示す側面断面図である。
【図2】同渦電流式減速装置の各磁石支持筒の非制動、
部分制動、全制動の各位置を示す展開平面図である。
【図3】同渦電流式減速装置のアクチユエータの部分制
動位置を示す側面断面図である。
【図4】同アクチユエータの全制動位置を示す側面断面
図である。
【符号の説明】
A,B:端室 8:段付シリンダ 10:アクチユエー
タ 16:ピストン 17:シリンダ 19:段付ピス
トン 31,31a:磁石支持筒

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】制動ドラムの内部に非磁性体からなる案内
    筒を配置し、該案内筒の外周壁に多数の強磁性板を周方
    向等間隔に結合し、前記案内筒の内空部に可動の磁石支
    持筒と不動の磁石支持筒とを軸方向に並べて支持し、各
    磁石支持筒の外周面にそれぞれ各強磁性板に対向する磁
    石を結合してなる渦電流式減速装置において、前記可動
    の磁石支持筒を正逆回動するためのアクチユエータを、
    段付シリンダに段付ピストンを嵌挿し、該段付ピストン
    の小径端に開口するシリンダにピストンを嵌挿し、該ピ
    ストンに結合したロツドを前記段付ピストンの閉鎖端壁
    と前記段付シリンダの大径端壁を貫通して外部へ突出さ
    せて構成し、前記ロツドに連結した前記可動の磁石支持
    筒を、段付シリンダの両端室へ加圧流体を選択的に供給
    して非制動位置と部分制動位置と全制動位置との3位置
    に回動するようにしたことを特徴とする、渦電流式減速
    装置のアクチユエータ。
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JPS4968196A (ja) * 1972-11-09 1974-07-02
JPS6014202B2 (ja) * 1975-05-31 1985-04-12 極東開発工業株式会社 エア−シリンダ
JPH0672660B2 (ja) * 1986-07-25 1994-09-14 いすゞ自動車株式会社 ギヤシフトアクチユエ−タ制御装置
JPH01298948A (ja) * 1988-05-25 1989-12-01 Sumitomo Metal Ind Ltd 渦電流式減速装置

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