JPH01298948A - 渦電流式減速装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、バスやトラックなど大型自動車に使用され
る渦電流式減速装置の改良に関する。

従来の技術 大型自動車の減速装置ないし制動装置としては、主ブレ
ーキであるフートブレーキ、補助ブレーキである排気ブ
レーキのほか、長い坂道の降板時などで安定した減速を
行い、かつノートブレーキの焼損を防止するための渦電
流式減速装置が使用されている。

この渦電流式減速装置は、鉄心に電磁コイルを巻着した
電磁石をｖｉｉ極として、その磁極の多数をディスクの
両面に配設してなり、バッテリ電源からの通電により磁
界を発生させ、渦電流現象によりディスクを減速させる
方向にトルクを発生させ制動力を得るものである（特開
昭５０−６１５７４号公報）。

発明が解決しようとする課題 従来の渦電流式減速装置は、鉄心に電磁コイルを巻着し
た電磁石を磁極として使用するため、重量が重たく、か
つ外形寸法も大きいので、空間の限定された車両塔載は
不利である。また、バッテリの電力消耗が激しいためバ
ッテリ客用の増大及び発電機能力の増強が必要となる。

この発明は、かかる問題点を排除することを目的に、永
久磁石を使用して制動時の通電を必要としない渦電流式
減速装置を提供するものである。

課題を解決するための手段 上記目的を達成するため、この発明の渦電流式減速装置
は、回転軸に軸支した支持体に、さらに回動自在に軸支
したヨーク用の支持リングに永久磁石の複数を互いに極
性を逆向きにして周設し、上記永久ｌａ石群の外周面に
対向して互いに磁気的に絶縁した強磁性体の複数のスイ
ッチ板を上記支持体に周設し、回転軸に固着したロータ
ーの円筒部内周面を所定空隙を介してスイッチ板に対向
せしめ、上記支持リングを支持体に対し所定角度回動自
在に設ける。

作　　　用 上記構成により、永久磁石とスイッチ板が重なり合った
とき、隣設する永久磁石間には隣設スイッチ板及びロー
ターの円筒部内周面を含めて磁気回路が構成され、該円
筒部内周面には渦電流現象が発生し、これにより制動ト
ルクが発生し、その制動トルクに見合って減速される。

また、上記型なり位置から支持リングを回動して永久磁
石が隣設スイッチ板を上たいで両側のスイッチ板に半分
づつ重なり合う状態にすれば、隣設炙る永久磁石間には
１枚のスイッチ板を含めて磁気回路が構成され、ディス
ク面には永久磁石から発生する磁束が作用しないため渦
電流は流れず制動トルクは発生しない。

実施例 この発明の一実施例を第１図、第２図に基いて説明する
。

回転軸（１）に軸受（２）を介して軸支したアルミニウ
ム等の非磁性体からなる支持体（３）に、さらに軸受（
４）を介してヨークとなる支持リング（５）を軸支する
。

この支持リング（５）の外周面には断面が円弧状の永久
磁石（６）の複数を互いに離して配設する。そして、各
永久磁石（６）に断面が円弧状のポールピース（８）を
重ね合せ、ポールピース（８）と永久磁石（６）に止め
ねじを貫通して支持体（３）に取着する。なお、ポール
ピース（８）は省略することができる。

上記ポールピース（８）の表面に対向して永久磁石（６
）と同じ形状の強磁性体からなるスイッチ板（７）の複
数を非磁性体の支持部材（３−１）を介在して円周配置
で支持体（３）に一体に取着する。

そして、］形断面のローター（９）を回転軸（１）に嵌
着し、その外周部に形成した円筒部（９−１）を所定空
隙をもって上記スイッチ板（７）に対向せしめる。

上記支持体（３）には円筒部（９−１）より大きく外方
へ突出して車体への取付は部（３−２）が設けられ、ま
たこの取付は部（３−２）の内側には永久磁石を回動さ
せるための油圧シリンダー（１０）が設けられる。

この油圧シリンダー（１０）は中央部分に支持リング（
５）に突設した腕（５−１）が臨み、該腕（５−１）の
両端にピストン（１０−１）　（１０−２）が設けられ
、それぞれ気密な左室（１１）と右室（１２）が形成さ
れ、シリンダー端壁にそれぞれ給油管（１０−５）と排
油管（１０−６）が接続され、圧油の給排により腕（５
−１）を動かし、第２図に示す角度αだけ支持リング（
５）を回動できるように構成する。

なお、上記永久磁石（６）の回動機構は油圧シリンダー
を使用した場合を示したが、これに限ることなく、ラッ
クピニオンやリンク機構等周知の他の手段を利用するこ
とができる。

また、永久磁石は磁気特性の優れた希土類コバルト系磁
石、希土類・鉄・硼素系磁石等の希土類磁石の使用が望
ましい。

上記装置は、回転軸（１）の両側端を十字形継手を介し
て車両のプロペシシャフトの途中に接続し、取付は部（
３−２）を車体に取着する。そして、制動する際は運転
室からの遠隔操作により、実施例では油圧シリンダーで
示した永久磁石の回動機構を作動して行われる。

今、油圧シリンダー（１０）の石室（１２）に圧油を供
給し、左室（１１）の圧油を排出して腕（５−１）の中
心を第２図に示すａ点に置くと、第４図に示す制動ＯＦ
Ｆの状態となる。すなわち、この状態では１つの永久磁
石（６）が隣設するスイッチ板（７）をまたいで半分づ
つ重なり合った状態にあり、Ｐ＃設する永久磁石（６）
と１つのスイッチ板（７）で磁気回路が構成され、ロー
ター（９）の円筒部（９−１）には永久磁石から発生す
る磁束が作用しないため、円筒部には渦電流は発生しな
い。

上記のように減速装置がＯＦＦの状態で車両の走行中に
、油圧シリンダー（１０）を操作して左室（１１）に圧
油を供給し、右室（１２）の圧油を排出して腕（５−１
）の中心を第２図に示すｂ点に置くと、第３図に示す制
動ＯＮの状態となる。すなわち、この状態では１つの永
久磁石（６）が１つのスイッチ板（７）と重なり合って
、隣５２する永久磁石（６）と隣設するスイッチ板（７
）及び円筒部（９−１）で磁気回路が構成され、円筒部
（９−１）には永久磁５（６）からの磁束が作用し渦電
流が発生するため、この渦電流に見合った制動トルクが
発生し、車両は減速する。

発明の効果 この発明は上記の構成からなり、円周配設の永久ｌａ白
石群少し回して永久磁石とスイッチ板の重なり状態を変
える簡単な操作によりローターに制動力を発生させ車両
の走行を制御することができる。そして、スイッチ板の
介在により永久磁石が直接ローターの円筒部内周面に対
向しないため、ローターに発生する熱の影響を受けにく
い。また、制動時に電力を消費しないので経済的に有利
である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明による減速装置の側面図で上半分は中
心断面を示す、第２図は同上の正面図で下半分は中心断
面を示す、第３図は制動ＯＮ状態における永久ｖｉ１１
５の磁気回路構成を示す説明図、第４図は制動ＯＦＦ状
態における永久磁石の磁気回路構成を示す説明図である
。 １・・・回転軸 ２．４・・・軸受 ３・・・支持体 ３−１・・・支持部材　　　３−２・・・取付は部５・
・・支持リング ５−１・・・腕 ６・・・永久ｖ！Ｌ石 ７・・・スイッチ板 ８・・・ポルピース ９・・・ローター ９−１・・・ディスク １０・・・油圧シリンダー １１・・・左室 １２・・・右室 ａ点・・・制動ＯＦＦ時の腕（５−１）の中心位置す点
・・・制動ＯＮ時の腕（５−１）の中心位置出願人　　
住友金属工業株式会社 同　　　住友特殊金属株式会社 −９７゜ 第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 回転軸に軸支した支持体に、さらに回動自在に軸支した
   ヨーク用の支持リングに永久磁石の複数を互いに極性を
   逆向きにして周設し、上記永久磁石群の外周面に対向し
   て互いに磁気的に絶縁した強磁性体の複数のスイッチ板
   を上記支持体に周設し、回転軸に固着したローターの円
   筒部内周面を所定空隙を介してスイッチ板に対向せしめ
   、上記支持リングを支持体に対し所定角度回動自在に設
   けた渦電流式減速装置。