JP2709822B2 - 渦電流式減速装置 - Google Patents
渦電流式減速装置Info
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- JP2709822B2 JP2709822B2 JP63061632A JP6163288A JP2709822B2 JP 2709822 B2 JP2709822 B2 JP 2709822B2 JP 63061632 A JP63061632 A JP 63061632A JP 6163288 A JP6163288 A JP 6163288A JP 2709822 B2 JP2709822 B2 JP 2709822B2
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- Japan
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- pole piece
- group
- permanent magnet
- eddy current
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- Dynamo-Electric Clutches, Dynamo-Electric Brakes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、バスやトラックなど大型自動車に使用さ
れる渦電流式減速装置の改良に関する。
れる渦電流式減速装置の改良に関する。
従来の技術 大型自動車の減速装置ないし制動装置としては、主ブ
レーキであるフートブレーキ、補助ブレーキである排気
ブレーキのほか、長い坂道の降坂時などで安定した減速
を行い、かつフートブレーキの焼損を防止するため渦電
流式減速装置が使用されている。
レーキであるフートブレーキ、補助ブレーキである排気
ブレーキのほか、長い坂道の降坂時などで安定した減速
を行い、かつフートブレーキの焼損を防止するため渦電
流式減速装置が使用されている。
この渦電流式減速装置は、鉄心に電磁コイルを巻着し
た電磁石を磁極として、その磁極の多数をディスクの両
面に配設してなり、バッテリ電源からの通電により磁界
を発生させ、渦電流現象によりディスクを減速させる方
向にトルクを発生させ制動力を得るものである（特開昭
50−61574号公報）。
た電磁石を磁極として、その磁極の多数をディスクの両
面に配設してなり、バッテリ電源からの通電により磁界
を発生させ、渦電流現象によりディスクを減速させる方
向にトルクを発生させ制動力を得るものである（特開昭
50−61574号公報）。
発明が解決しようとする課題 従来の渦電流式減速装置は、鉄心に電磁コイルを巻着
した電磁石を磁極として使用するため、重量が重たく、
かつ外形寸法も大きいので、空間の限定された車両搭載
は不利である。また、制動ON時は連続通電しておく必要
があり、バッテリの電力消耗が激しいためバッテリ容量
の増大及び発電機能力の増強が必要となる。
した電磁石を磁極として使用するため、重量が重たく、
かつ外形寸法も大きいので、空間の限定された車両搭載
は不利である。また、制動ON時は連続通電しておく必要
があり、バッテリの電力消耗が激しいためバッテリ容量
の増大及び発電機能力の増強が必要となる。
この発明は、かかる問題点を排除することを目的に永
久磁石を使用して制動時の通電を必要としない渦電流式
減速装置を提供するものである。
久磁石を使用して制動時の通電を必要としない渦電流式
減速装置を提供するものである。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するため、渦電流式減速装置を、扇形
のシャント板と該シャント板を２分割した大きさで磁気
的に絶縁した２個を１組とするポールピースとを交互に
円周配設したポールピース群を、強磁性体の支持板の両
面に上記ポールピースと同形の永久磁石で空隙を介して
並列した２個を１組とし、上記ポールピースと同じ配置
で円周配設した永久磁石群に重ね合せて回転軸に軸支
し、ポールピース群と永久磁石群のいずれか一方を固定
し他方を所定角度で回動自在に設け、ポールピース面に
空隙を介して対向するローターを回転軸に嵌着して構成
する。
のシャント板と該シャント板を２分割した大きさで磁気
的に絶縁した２個を１組とするポールピースとを交互に
円周配設したポールピース群を、強磁性体の支持板の両
面に上記ポールピースと同形の永久磁石で空隙を介して
並列した２個を１組とし、上記ポールピースと同じ配置
で円周配設した永久磁石群に重ね合せて回転軸に軸支
し、ポールピース群と永久磁石群のいずれか一方を固定
し他方を所定角度で回動自在に設け、ポールピース面に
空隙を介して対向するローターを回転軸に嵌着して構成
する。
作用 上記構成により、ポールピースが永久磁石と重なり合
ったとき２つの隣設永久磁石と２つのポールピースとロ
ーター及び永久磁石支持板（ヨーク）で磁気回路が構成
され、ローターには渦電流が流れ制動トルクが発生し、
その制動トルクに見合って減速される。また、上記重な
り位置からポールピース群または永久磁石群を回してシ
ャント板が永久磁石に重なると、磁気回路は２つの永久
磁石とシャント板及び永久磁石支持板で構成され、ロー
ターには永久磁石から発生される磁束が作用しないため
渦電流は流れない。
ったとき２つの隣設永久磁石と２つのポールピースとロ
ーター及び永久磁石支持板（ヨーク）で磁気回路が構成
され、ローターには渦電流が流れ制動トルクが発生し、
その制動トルクに見合って減速される。また、上記重な
り位置からポールピース群または永久磁石群を回してシ
ャント板が永久磁石に重なると、磁気回路は２つの永久
磁石とシャント板及び永久磁石支持板で構成され、ロー
ターには永久磁石から発生される磁束が作用しないため
渦電流は流れない。
実 施 例 この発明の実施例を図面に基いて説明する。
この発明の主たる特徴であるポールピース群と永久磁
石群を第２図で示す展開斜視図で説明する。
石群を第２図で示す展開斜視図で説明する。
扇形状のシャント板Ｂと該シャント板Ｂを２分割した
大きさのポールピースＡをそれぞれ複数枚準備し、ドー
ナツ型非磁性体の支持枠（１）に２枚を１組としたポー
ルピースＡと１枚のシャント板Ｂとを交互に配置し、か
つ各ポールピースＡ及びシャント板Ｂの間に支持枠
（１）の一部として構成した非磁性体の隔片（２）を介
在して周設しポールピース群を形成する。なお、図面に
はポールピースＡの２枚とシャント板Ｂの１枚がそれぞ
れ角度45゜に納まるように構成した。また、シャント板
Ｂは後述するごく、永久磁石から発生する磁束をロータ
ーに作用させないだけの十分な厚さとする必要がある。
大きさのポールピースＡをそれぞれ複数枚準備し、ドー
ナツ型非磁性体の支持枠（１）に２枚を１組としたポー
ルピースＡと１枚のシャント板Ｂとを交互に配置し、か
つ各ポールピースＡ及びシャント板Ｂの間に支持枠
（１）の一部として構成した非磁性体の隔片（２）を介
在して周設しポールピース群を形成する。なお、図面に
はポールピースＡの２枚とシャント板Ｂの１枚がそれぞ
れ角度45゜に納まるように構成した。また、シャント板
Ｂは後述するごく、永久磁石から発生する磁束をロータ
ーに作用させないだけの十分な厚さとする必要がある。
また、強磁性体の支持板（３）の両側表面に、上記ポ
ールピースＡに対応して２枚を１組とする配置で、ポー
ルピースＡと同形永久磁石（４）例えば希土類磁石の複
数を配設し永久磁石群を形成する。なお、この永久磁石
群は隣接磁石間の極性が逆向きとなるように構成する。
ールピースＡに対応して２枚を１組とする配置で、ポー
ルピースＡと同形永久磁石（４）例えば希土類磁石の複
数を配設し永久磁石群を形成する。なお、この永久磁石
群は隣接磁石間の極性が逆向きとなるように構成する。
そして、これらのポールピース群及び永久磁石群は第
１図に示すごとく配置され渦電流式減速装置を構成す
る。すなわち、上記支持板（３）は回転軸（５）の中央
に軸受（６）により軸支し、両面の永久磁石群に対向し
て上記構成のポールピース群を支持板（３）に対し回転
自在に設ける。上記ポールピース群の外側には所要空隙
を介してローター（７）を対向せしめ回転軸に固着す
る。
１図に示すごとく配置され渦電流式減速装置を構成す
る。すなわち、上記支持板（３）は回転軸（５）の中央
に軸受（６）により軸支し、両面の永久磁石群に対向し
て上記構成のポールピース群を支持板（３）に対し回転
自在に設ける。上記ポールピース群の外側には所要空隙
を介してローター（７）を対向せしめ回転軸に固着す
る。
なお、上記永久磁石（４）を有する支持板（３）はそ
の外周に突設したフランジ（８）を車体に取着し、一方
ポールピース群の支持枠（１）の周面にはレバー取付け
座金（９）を設け、これに軸着したレバー（10）を操作
して所定角度（実施例では45度）で回動可能に設け、回
転軸（１）の両端は十字継手を介してプロペラシャフト
の途中に接続する。
の外周に突設したフランジ（８）を車体に取着し、一方
ポールピース群の支持枠（１）の周面にはレバー取付け
座金（９）を設け、これに軸着したレバー（10）を操作
して所定角度（実施例では45度）で回動可能に設け、回
転軸（１）の両端は十字継手を介してプロペラシャフト
の途中に接続する。
なお、上記は永久磁石群を車体に取着し、ポールピー
ス群を回動するようにした場合であるが、逆にポールピ
ース群を車体に取着し、永久磁石群を回動するように構
成することもできる。
ス群を回動するようにした場合であるが、逆にポールピ
ース群を車体に取着し、永久磁石群を回動するように構
成することもできる。
車両の走行中に、上記のように構成された減速装置の
レバー（10）を操作してポールピース群を介し、第３図
に示すように各ポールピースＡと永久磁石（４）を合致
させると、第５図に示すように隣接磁石間にはローター
（７）を含めた磁気回路が構成され、ローター（７）に
は渦電流が流れ制動トルクが発生し車両は減速する。
レバー（10）を操作してポールピース群を介し、第３図
に示すように各ポールピースＡと永久磁石（４）を合致
させると、第５図に示すように隣接磁石間にはローター
（７）を含めた磁気回路が構成され、ローター（７）に
は渦電流が流れ制動トルクが発生し車両は減速する。
また、第３図の状態からレバー（10）を引き動かし第
４図に示す状態、すなわち永久磁石（４）（４）がシャ
ント板Ｂと重なり合うと、第６図に示すように磁気回路
は隣接磁石とシャント板Ｂ及び支持板（３）で構成さ
れ、ローター（７）には永久磁石（４）（４）からの磁
束が作用しない。したがって、この状態では減速装置は
OFFの状態にあり、制動トルクは発生しない。
４図に示す状態、すなわち永久磁石（４）（４）がシャ
ント板Ｂと重なり合うと、第６図に示すように磁気回路
は隣接磁石とシャント板Ｂ及び支持板（３）で構成さ
れ、ローター（７）には永久磁石（４）（４）からの磁
束が作用しない。したがって、この状態では減速装置は
OFFの状態にあり、制動トルクは発生しない。
発明の効果 この発明は上記の構成からなるので、永久磁石群また
はポールピース群のいずれか一方を回して両者の重なり
状態を変える簡単な操作によりローターに制動力を発生
させ車両の走行を制御することができる。また制動時に
電力を消費しないので経済的に有利である。
はポールピース群のいずれか一方を回して両者の重なり
状態を変える簡単な操作によりローターに制動力を発生
させ車両の走行を制御することができる。また制動時に
電力を消費しないので経済的に有利である。
第１図はこの発明による減速装置の縦断面図、第２図は
この発明の実施によるポールピース群と永久磁石群の展
開して示す斜視図、第３図は制動ON状態における正面
図、第４図は制動OFF状態における正面図、第５図はポ
ールピース群と永久磁石群を部分的に展開して制動ON状
態における磁気回路を示す説明図、第６図は同じく制動
OFF状態における磁気回路を示す説明図である。 １……支持枠、２……隔片 ３……支持板、４……永久磁石 ５……回転軸、６……軸受 ７……ローター、８……フランジ ９……レバー取付け座金、10……レバー Ａ……ポールピース、Ｂ……シャント板
この発明の実施によるポールピース群と永久磁石群の展
開して示す斜視図、第３図は制動ON状態における正面
図、第４図は制動OFF状態における正面図、第５図はポ
ールピース群と永久磁石群を部分的に展開して制動ON状
態における磁気回路を示す説明図、第６図は同じく制動
OFF状態における磁気回路を示す説明図である。 １……支持枠、２……隔片 ３……支持板、４……永久磁石 ５……回転軸、６……軸受 ７……ローター、８……フランジ ９……レバー取付け座金、10……レバー Ａ……ポールピース、Ｂ……シャント板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 隆 大阪府三島郡島本町江川２丁目15―17 住友特殊金属株式会社山崎製作所内 (56)参考文献 特開 昭50−158747（ＪＰ，Ａ)
Claims (1)
- 【請求項１】ドーナツ型非磁性体の支持枠に扇形のシャ
ント板と該シャント板を２分割した大きさで磁気的に絶
縁した２個を１組とするポールピースとを交互に円周配
設したポールピース群を、強磁性体の支持板の両面に上
記ポールピースと同形の永久磁石で空隙を介して並列し
た２個を１組とし、上記ポールピースと同じ配置で円周
配設した永久磁石群に重ね合せて回転軸に軸支し、ポー
ルピース群と永久磁石群のいずれか一方を固定し他方を
所定角度で回動自在に設け、ポールピース面に空隙を介
して対向するローターを回転軸に嵌着してなる渦電流式
減速装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63061632A JP2709822B2 (ja) | 1988-03-14 | 1988-03-14 | 渦電流式減速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63061632A JP2709822B2 (ja) | 1988-03-14 | 1988-03-14 | 渦電流式減速装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01234044A JPH01234044A (ja) | 1989-09-19 |
| JP2709822B2 true JP2709822B2 (ja) | 1998-02-04 |
Family
ID=13176764
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63061632A Expired - Fee Related JP2709822B2 (ja) | 1988-03-14 | 1988-03-14 | 渦電流式減速装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2709822B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0683570B2 (ja) * | 1990-07-30 | 1994-10-19 | いすゞ自動車株式会社 | 渦電流式減速装置 |
| JP5825428B2 (ja) | 2012-03-29 | 2015-12-02 | 新日鐵住金株式会社 | 渦電流式減速装置 |
| CN106043350A (zh) * | 2016-05-27 | 2016-10-26 | 同济大学 | 一种用于有轨电车预警避让的独立控制制动系统 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS544016B2 (ja) * | 1974-06-17 | 1979-03-01 |
-
1988
- 1988-03-14 JP JP63061632A patent/JP2709822B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01234044A (ja) | 1989-09-19 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |