JP2709827B2 - 渦電流式減速装置 - Google Patents

渦電流式減速装置

Info

Publication number
JP2709827B2
JP2709827B2 JP63127695A JP12769588A JP2709827B2 JP 2709827 B2 JP2709827 B2 JP 2709827B2 JP 63127695 A JP63127695 A JP 63127695A JP 12769588 A JP12769588 A JP 12769588A JP 2709827 B2 JP2709827 B2 JP 2709827B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switch plate
support frame
switch
permanent magnet
opposed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63127695A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01298947A (ja
Inventor
健詞 荒木
順一 宮前
小林  隆
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Metals Ltd
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Sumitomo Special Metals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd, Sumitomo Special Metals Co Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP63127695A priority Critical patent/JP2709827B2/ja
Publication of JPH01298947A publication Critical patent/JPH01298947A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2709827B2 publication Critical patent/JP2709827B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dynamo-Electric Clutches, Dynamo-Electric Brakes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、バスやトラックなど大型自動車に使用さ
れる渦電流式減速装置の改良に関する。
従来の技術 大型自動車の減速装置ないし制御装置としては、主ブ
レーキであるフートブレーキ、補助ブレーキである排気
ブレーキのほか、長い坂道の降坂時などで安定した減速
を行い、かつフートブレーキの焼損を防止するため渦電
流式減速装置が使用されている。
この渦電流式減速装置は、鉄心に電磁コイルを巻着し
た電磁石を磁極として、その磁極の多数をディスクの両
面に配設してなり、バッテリ電源からの通電により磁界
を発生させ、渦電流現象によりディスクを減速させる方
向にトルクを発生させ制動力を得るものである(特開昭
50−61574号公報)。
発明が解決しようとする課題 従来の渦電流式減速装置は、鉄心に電磁コイルを巻着
した電磁石を磁極として使用するため、重量が重たく、
かつ外形寸法も大きいので、空間の限定された車両搭載
は不利である。また制動ON時は連続通電しておく必要が
あり、バッテリの電力消耗が激しいためバッテリ容量の
増大及び発電機能力の増強が必要となる。
この発明は、かかる問題点を排除することを目的に永
久磁石を使用して制動時の通電を必要としない渦電流式
減速装置を提供するものである。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するため、この発明の渦電流式減速装
置は、距離をおいてディスク面を対向させた一対のロー
ターを回転軸に嵌着し、上記ディスク面に空隙をもって
対向する扇形状強磁性体の複数のスイッチ板を、非磁性
体からなり上記回転軸に軸支したスイッチ板支持枠に距
離をおいて対設し、かつ個々のスイッチ板は互いに磁気
的に絶縁して円周配設し、さらに両側スイッチ板群の間
においてスイッチ板支持枠に軸支したドーナツ型非磁性
体の永久磁石支持枠にスイッチ板と同形の複数の永久磁
石を互いに逆極性で円周配設して両側磁極面をそれぞれ
スイッチ板群に対向させ、スイッチ板支持枠と永久磁石
支持枠との相対的に所定角度回動自在に設けてなる渦電
流式減速装置において、両側スイッチ板群に対向する永
久磁石群の両側磁極面に強磁性体のオイルレスメタルの
薄板を貼着しスイッチ板面に相対的に回動可能に接触さ
せてなる。
作用 上記構成により、永久磁石とスイッチ板が重なり合っ
たとき、隣設する永久磁石間には両側の隣設スイッチ板
及びローターのディスク面を含めて磁気回路が構成さ
れ、渦電流現象が発生し、これにより制動トルクが発生
し、その制動トルクに見合って減速される。また、上記
重なり位置から永久磁石支持枠またはスイッチ板支持枠
のいずれか一方を回動して、永久磁石が隣設スイッチ板
をまたいで両側のスイッチ板に半分づつ重なり合う状態
にすれば、隣設する永久磁石間には両側の各1枚のスイ
ッチ板を含めて磁気回路が構成され、ディスク面には永
久磁石から発生する磁束が作用しないため渦電流は流れ
ず制動トルクは発生しない。そして、磁極面に強磁性体
のオイルレスメタルの薄板が貼着されているため、スイ
ッチ板と永久磁石との間の円滑な回動を確保しながら、
隙間をなくすることができ好ましい磁気回路構成ができ
る。
実施例 この発明の一実施例を第1図、第2図に基いて説明す
る。
回転軸(1)の中央に軸受(8)を介してスイッチ板
支持枠(2)を軸支し、このスイッチ板支持枠(2)の
外周部に、扇形状強磁性体の複数のスイッチ板(3−
1)(3−2)からなる一対のスイッチ板群を距離をお
いて対設し、かつ個々のスイッチ板(3−1)(3−
2)は第2図C部分に示すように枠部材(2−1)を介
在して磁気的に絶縁して円周配設する。上記スイッチ板
は例えばアルミニウムを素材とした支持枠と鋳ぐるみに
より一体成形することができる。
そして、上記スイッチ板(3−1)(3−2)と同形
で左右スイッチ板群の間に両側磁極面に強磁性体のオイ
ルレスメタル薄板(7)を貼着した永久磁石(4)の複
数を上記スイッチ板支持枠(2)に軸受(15)を介して
回動自在に支持された永久磁石支持枠(5)に枠部材
(5−1)で互いに絶縁して円周配設し(第2図A部
分)、オイルレスメタル薄板(7)を相対的に回動可能
にスイッチ板に接触させる。上記永久磁石(4)は磁気
特性の優れた希土類コバルト系磁石、希土類・鉄・硼素
系磁石などの希土類磁石の使用が望ましい。
上記スイッチ板支持枠(2)にシリンダー(9)を取
着し、そのピストンロッドに形成した球状先端(10)を
永久磁石支持枠(5)に突設した受座(11)に遊嵌支承
し、このシリンダー(9)の作動により1つの永久磁石
(4)が隣設する2つのスイッチ板(3−1)(3−
2)をまたいで両方に半分づつ重なるように回動可能に
設ける。なお、図面には2つのシリンダーを設けた場合
を示したが、1つのシリンダーで同様に回動さることが
できる。
また、上記シリンダーによる回動機構に代え、第3図
に示すように永久磁石支持枠(5)の周面にラック(1
2)を取着し、このラックに噛合するピニオン(13)を
スイッチ板支持枠(2)に軸支し、ピニオン(13)の回
転により永久磁石支持枠を回動可能に設けることもでき
る。
なお、図面にはフェライト等の強磁性体を素材とした
オイレスメタル薄板(7)を永久磁石(4)の両側磁極
面に貼着し、スイッチ板(3−1)(3−2)に軽く接
触させ空隙を除いた場合を示した。しかし、このオイレ
スメタル薄板(7)を省き、永久磁石(4)の磁極面と
スイッチ板(3)との空隙を両者間の回動を妨げない範
囲で小さく設けることもできる。
また、上記両側のスイッチ板群の外面にディスク面を
対向して一対のローター(6−1)(6−2)を対向し
て回転軸(1)に嵌着する。
上記のごとく構成された渦電流式減速装置はスイッチ
板支持枠(2)に突設した取付け座(14)を車体に取着
し、回転軸(1)の両端は十字継手を介してプロペラシ
ャフトの途中に接続する。
1つの永久磁石(4)が隣設する2つのスイッチ板
(3−1)(3−2)をまたいで半分づつ重なり合った
状態では、第5図に示すように隣設する2つの永久磁石
(4)と両側に1つづつのスイッチ板(3−1)(3−
2)で磁気回路が構成され、ローター(6−1)(6−
2)のディスク面には永久磁石(4)から発生する磁束
が作用しないため、ディスク面には渦電流は発生しな
い。したがって、この状態では減速装置はOFFの状態に
ある。
上記のように減速装置がOFFの状態で車両の走行中
に、運転室からの遠隔操作により回動機構のシリンダー
(9)を作動させるか、またはピニオン(13)を回動さ
せて、永久磁石群とスイッチ板群との相対位置を永久磁
石(スイッチ板)の全面積の縦割1/2面積に相当してず
らせば、第4図に示すように永久磁石(4)はスイッチ
板(3−1)(3−2)と完全に重なり合い、隣設する
永久磁石(4)(4)と隣設するスイッチ板(3−1)
(3−1)、(3−2)(3−2)及びローター(6−
1)(6−2)のディスク面とで磁気回路が構成され、
ディスク面には永久磁石(4)からの磁束が作用し渦電
流が発生するため、この渦電流に見合った制動トルクが
発生し、車両は減速する。したがって、この状態では減
速装置はONの状態にある。
発明の効果 この発明は上記の構成からなり、永久磁石支持枠また
はスイッチ板支持枠のいずれかを少し回して永久磁石と
スイッチ板の重なり状態を変える簡単な操作によりロー
ターに制動力を発生させ車両の走行を制御することがで
きる。また、制動時に電力を消費しないので経済的に有
利である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による減速装置の縦断面図、第2図は
第1図の側面図で、A,B,C,D各部分に分け第1図のA,B,
C,D各線上の側面図または断面図で示す。第3図は他の
実施例における永久磁石とスイッチ板との相対位置を変
える回動機構部分を示す側面図、第4図は制動ON状態に
おける永久磁石の磁気回路構成を示す説明図、第5図は
制動OFF状態における永久磁石の磁気回路構成を示す説
明図である。 1……回転軸 2……スイッチ板支持枠 2−1……枠部材 3−1,3−2……スイッチ板 4……永久磁石 5……永久磁石支持枠 5−1……枠部材 6−1,6−2……ローター 7……オイレスメタル薄板 8,15……軸受 9……シリンダー 10……球状先端 11……受座 12……ラック 13……ピニオン 14……取付け座
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 隆 大阪府三島郡島本町江川2丁目15―17 住友特殊金属株式会社山崎製作所内 (56)参考文献 特開 昭50−158747(JP,A) 特開 昭55−88563(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】距離をおいてディスク面を対向させた一対
    のローターを回転軸に嵌着し、上記ディスク面に空隙を
    もって対向する扇形状強磁性体の複数のスイッチ板から
    なる一対のスイッチ板群を、非磁性体からなり上記回転
    軸に軸支したスイッチ板支持枠に距離をおいて対設し、
    かつ個々のスイッチ板は互いに磁気的に絶縁して円周配
    設し、両側スイッチ板群の間においてスイッチ板支持枠
    に軸支したドーナツ型非磁性体の永久磁石支持枠にスイ
    ッチ板と同形の複数の永久磁石を互いに逆極性で円周配
    設し両側磁極面をそれぞれスイッチ板群に対向させ、ス
    イッチ板支持枠と永久磁石支持枠とを相対的に所定角度
    回動自在に設けた渦電流式減速装置において、両側スイ
    ッチ板群に対向する永久磁石群の両側磁極面に強磁性体
    のオイルレスメタルの薄板を貼着しスイッチ板面に相対
    的に回動可能に接触させたことを特徴とする渦電流式減
    速装置。
JP63127695A 1988-05-25 1988-05-25 渦電流式減速装置 Expired - Fee Related JP2709827B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63127695A JP2709827B2 (ja) 1988-05-25 1988-05-25 渦電流式減速装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63127695A JP2709827B2 (ja) 1988-05-25 1988-05-25 渦電流式減速装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01298947A JPH01298947A (ja) 1989-12-01
JP2709827B2 true JP2709827B2 (ja) 1998-02-04

Family

ID=14966418

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63127695A Expired - Fee Related JP2709827B2 (ja) 1988-05-25 1988-05-25 渦電流式減速装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2709827B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102497084A (zh) * 2011-12-23 2012-06-13 浙江大学 一种径向阵列的永磁涡流缓速器

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07118901B2 (ja) * 1990-04-28 1995-12-18 いすゞ自動車株式会社 渦電流式減速装置
JPH07118902B2 (ja) * 1990-07-30 1995-12-18 いすゞ自動車株式会社 渦電流式減速装置
JPH0683570B2 (ja) * 1990-07-30 1994-10-19 いすゞ自動車株式会社 渦電流式減速装置
JPH07106056B2 (ja) * 1991-12-27 1995-11-13 いすゞ自動車株式会社 渦電流式減速装置
WO2014027640A1 (ja) * 2012-08-13 2014-02-20 新日鐵住金株式会社 渦電流式減速装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS544016B2 (ja) * 1974-06-17 1979-03-01
FR2440110A1 (fr) * 1978-10-25 1980-05-23 Labavia Perfectionnements aux ralentisseurs a courant de foucault

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102497084A (zh) * 2011-12-23 2012-06-13 浙江大学 一种径向阵列的永磁涡流缓速器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01298947A (ja) 1989-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1289082C (en) Electric vehicle
JPH01298948A (ja) 渦電流式減速装置
CN101379674A (zh) 电动动力转向装置
JP2709827B2 (ja) 渦電流式減速装置
JP2709821B2 (ja) 渦電流式減速装置
JP2709822B2 (ja) 渦電流式減速装置
JP2701390B2 (ja) 渦電流式減速装置
JP2660535B2 (ja) 渦電流式減速装置
JP2649397B2 (ja) 渦電流式減速装置の制動制御方法およびその減速装置
JP2577810Y2 (ja) 渦電流式減速装置
JP2577357Y2 (ja) 渦電流式減速装置のon・off切換え装置
JP3702794B2 (ja) 渦電流式減速装置
JP3882398B2 (ja) 渦電流式減速装置
JP3953718B2 (ja) 渦電流式減速装置
JPH0515141A (ja) 永久磁石式渦電流減速装置
JP2561161Y2 (ja) 渦電流式減速装置
JPH0580178U (ja) 渦電流式減速装置
JP2594754Y2 (ja) 渦電流式減速装置
JP3721991B2 (ja) 渦電流式減速装置の制動力制御方法
JPH0652382U (ja) 渦電流式減速装置
JPH0652385U (ja) 渦電流式減速装置
JPH08275501A (ja) 渦電流式減速装置のon・off切換え装置
JP2573695Y2 (ja) 渦電流式減速装置
JPS60255050A (ja) 自動車のリタ−ダ
JP2001119924A (ja) 渦電流式減速装置

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees