JP2573695Y2 - 渦電流式減速装置 - Google Patents

渦電流式減速装置

Info

Publication number
JP2573695Y2
JP2573695Y2 JP1992089533U JP8953392U JP2573695Y2 JP 2573695 Y2 JP2573695 Y2 JP 2573695Y2 JP 1992089533 U JP1992089533 U JP 1992089533U JP 8953392 U JP8953392 U JP 8953392U JP 2573695 Y2 JP2573695 Y2 JP 2573695Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnet
magnet support
peripheral wall
cylinder
eddy current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1992089533U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0648388U (ja
Inventor
一郎 小島
徹 桑原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP1992089533U priority Critical patent/JP2573695Y2/ja
Publication of JPH0648388U publication Critical patent/JPH0648388U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2573695Y2 publication Critical patent/JP2573695Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dynamo-Electric Clutches, Dynamo-Electric Brakes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は主として大型車両の摩擦
ブレーキを補助する渦電流式減速装置、特に制動ドラム
の内周面と磁石支持筒の外周面に周方向等間隔に並設し
た多数の永久磁石(以下単に磁石という)との間に、各
磁石に対応する強磁性板(ポールピース)を備え、強磁
性板の相対的回転位相を変えることにより、制動と非制
動の切換えを行う渦電流式減速装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】特開平4-12659 号公報に開示される渦電
流式減速装置では、制動ドラムの内部に不動の案内筒を
配設し、案内筒の内空部にほぼ同じ構成の可動の磁石支
持筒と不動の磁石支持筒とを軸方向に並設し、可動の磁
石支持筒を磁石の配列ピツチ分だけ正逆回動することに
より、軸方向に並ぶ磁石の極性が同じく制動ドラムに磁
界を及ぼす制動位置と、軸方向に並ぶ磁石の極性が互い
に逆になり、制動ドラムに磁界を及ぼさない非制動位置
とに切り換わる。
【0003】図4に示すように、上述の渦電流式減速装
置の案内筒10は、断面長方形の内空部に磁石支持筒1
4,14Aを収容する。磁石支持筒14は軸受12によ
り内周壁10bに正逆回動可能に支持され、磁石支持筒
14から案内筒10の端壁に設けた円弧状のスリツト1
8aを経て外部へ突出する腕16を、案内筒10の端壁
と一体的に構成したアクチユエータ20のロツドに連結
される。アクチユエータ20はシリンダ18にピストン
17を嵌挿してなり、前記ロツドがピストン17から案
内筒10の周方向へ突出される。磁石支持筒14Aは内
周壁10bに外嵌され、かつボルト21により端壁11
に固定される。
【0004】上述の渦電流式減速装置は、非制動時、単
一の磁石支持筒を制動ドラムから引き出すものに比べて
軸方向寸法が短いので、狭い空間にも配設できるという
利点があるが、可動の磁石支持筒14の幅ないし軸方向
寸法が比較的短かく片端側で駆動されること、大きな制
動能力を得るために磁石支持筒14を大径にすると軸受
12も大径になる事情から、加工誤差、制動時の発熱、
車体振動などの影響により、軸受に摩耗やガタが生じや
すいという問題がある。
【0005】
【考案が解決しようとする問題点】本考案の目的は上述
の問題に鑑み、案内筒に磁石支持筒を安定に支持し、軸
受の負担能力を高めた、電流式減速装置を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の構成は制動ドラムの内部に断面長方形の内
空部を有する非磁性体からなる案内筒を配設し、案内筒
の外周壁に多数の強磁性板を周方向等間隔に埋設し、前
記内空部の軸方向寸法とほぼ同寸の磁性体からなる磁石
支持筒を案内筒の内周壁に正逆回動可能に支持し、磁石
支持筒の少くとも一端側外周壁に各強磁性板の軸方向の
半分に対向する磁石を極性が周方向交互に異なるよう結
合し、各強磁性板の内面の残余の半分に磁石を極性が周
方向交互に異なるよう重合せ結合し、該磁石を磁石支持
筒の他端側外周壁に対向させたものである。
【0007】
【作用】本考案によれば、可動の磁石支持筒の軸方向寸
法を案内筒とほぼ同寸にしたことにより、案内筒の内周
壁の全幅(内空部の軸方向寸法)を利用し、軸受により
安定に支持できるので、軸受の負担能力が大になり、ガ
タや摩耗に対する耐久性が向上する。
【0008】
【実施例】図1は本考案による渦電流式減速装置の側面
断面図、図2は同正面断面図である。本考案による渦電
流式減速装置は、例えば車両用変速機の出力回転軸1に
結合される導体からなる制動ドラム7と、制動ドラム7
の内部に配設される非磁性体からなる案内筒10と、案
内筒10の断面長方形の内空部に収容した可動の磁石支
持筒14および不動の磁石支持筒14Aとを備えてい
る。制動ドラム7はボス5のフランジ部5aを、駐車ブ
レーキの制動ドラム3の端壁部と一緒に、回転軸1にス
プライン嵌合固定した取付フランジ2に重ね合され、か
つ複数のボルト4とナツトにより締結される。ボス5か
ら放射状に延びる多数のスポーク6に、冷却フイン8を
備えた制動ドラム7の一端が結合される。
【0009】断面箱形の案内筒10は例えば断面C字形
の筒体に、環状板からなる端壁11を結合して構成され
る。案内筒10は適当な手段により例えば変速機の歯車
箱に固定される。案内筒10の外周壁10aは周方向等
間隔に設けた多数の開口25に、強磁性板15を埋設し
て結合される。好ましくは、強磁性板15は案内筒10
の成形時鋳込まれる。強磁性板15は長方形の板状のも
のであつて、板面は円弧状に湾曲される。
【0010】本考案によれば、磁性体からなる可動の磁
石支持筒14は、案内筒10の内空部にあつて、軸方向
寸法を内空部とほぼ同寸とされ、滑り軸受またはコロ軸
受12により正逆回動可能に内周壁10bに支持され
る。磁石支持筒14から軸方向へ延びる腕16は、案内
筒10の端壁に設けた円弧状のスリツト18aを経て、
アクチユエータ20のロツドに連結される。磁石支持筒
14は左端側外周面に各強磁性板15の軸方向の半分に
対向する磁石24を、強磁性板15に対する極性が周方
向交互に異なるように結合される。磁石24の軸方向寸
法は磁石支持筒14のほぼ1/2とされる。
【0011】一方、非磁性体からなる不動の磁石支持筒
14Aは、磁石24とほぼ同寸で同数の磁石24Aを周
方向等間隔に埋設ないし鋳込まれる。磁石支持筒14A
は案内筒10の外周壁10aの内面に、好ましくはグラ
スウール、石綿などの断熱材19を挟んで結合される。
しかし、重要なことは、磁石支持筒14Aに磁石24A
を鋳込む代りに、各磁石24Aを各強磁性板15の内面
に適当な手段により結合してもよい。磁石支持筒14A
の内周面と磁石支持筒14の右端側外周面との間には、
適当な隙間が備えられる。
【0012】案内筒10の左端壁に、好ましくは3つの
アクチユエータ20が周方向等間隔に結合される。アク
チユエータ20はシリンダ18にピストン17を嵌装し
てなり、ピストン17から外部へ突出するロツドは腕1
6と連結される。
【0013】次に、本考案による渦電流式減速装置の作
動について説明する。非制動時、図1に示すように、磁
石支持筒14の磁石24と磁石支持筒14Aの磁石24
Aとは、強磁性板15に対向する極性が互いに逆になつ
ている。この時、磁石24,24Aは各強磁性板15と
磁石支持筒14との間に、短絡的磁気回路26を形成
し、制動ドラム7に磁界を及ぼさない。
【0014】制動時、アクチユエータ20により磁石支
持筒14を磁石24の配列ピツチpだけ回動すると、図
2に示すように、軸方向に並ぶ磁石24,24Aは各強
磁性板15に対向する極性が同じになり、強磁性板15
を経て制動ドラム7に磁界を及ぼす。回転する制動ドラ
ム7が磁界を横切る時、制動ドラム7に渦電流が流れ、
制動ドラム7は制動トルクを受ける。この時、各磁石2
4,24Aは制動ドラム7と磁石支持筒14との間に磁
気回路26aを形成する。
【0015】図3に示す実施例では、案内筒10の内空
部に3列の磁石24,24A,24を配設したものであ
る。磁性体からなる磁石支持筒14は軸受12により案
内筒10の内周壁10bに正逆回動可能に支持され、磁
石支持筒14の両端側外周面に多数の磁石24を、周方
向等間隔かつ各強磁性板15に対する極性が周方向交互
に異なるように結合される。磁石支持筒14に軸方向に
並ぶ2列の磁石24,24の極性は同じである。磁石2
4Aの軸方向寸法は通過磁束を勘案して磁石24のほぼ
2倍とされる。
【0016】非磁性体からなる磁石支持筒14Aは多数
の磁石24Aを鋳込んで円筒体に構成され、断熱材19
を挟んで案内筒10の外周壁10aに嵌合固定される。
しかし、磁石支持筒14Aに磁石24Aを鋳込む代り
に、各磁石24Aを各強磁性板15の内面に適当な手段
により結合してもよい。
【0017】非制動時、各強磁性板15に対する3列の
磁石24,24A,24の極性は、図3のように互いに
逆向きになつており、強磁性板15と磁石支持筒14と
の間に短絡的磁気回路26を形成し、制動ドラム7に磁
界を及ぼさない。制動時、磁石支持筒14を磁石24の
配列ピツチ分だけ回動すると、各強磁性板15に対する
3列の磁石24,24A,24の極性は同じになり、図
2に示す実施例と同様に、制動ドラム7と磁石支持筒1
4との間に磁気回路26aを形成し、制動ドラム7に制
動トルクを及ぼす。
【0018】
【考案の効果】本考案は上述のように、制動ドラムの内
部に断面長方形の内空部を有する非磁性体からなる案内
筒を配設し、案内筒の外周壁に多数の強磁性板を周方向
等間隔に埋設し、前記内空部の軸方向寸法とほぼ同寸の
磁性体からなる磁石支持筒を案内筒の内周壁に正逆回動
可能に支持し、磁石支持筒の少くとも一端側外周壁に各
強磁性板の軸方向の半分に対向する磁石を極性が周方向
交互に異なるよう結合し、各強磁性板の内面の残余の半
分に磁石を極性が周方向交互に異なるよう重合せ結合
し、該磁石を磁石支持筒の他端側外周壁に対向させたも
のであり、磁石支持筒の軸方向寸法を案内筒とほぼ同寸
にしたことにより、磁石支持筒が案内筒の内周壁に軸受
により安定に支持されるので、軸受の負担能力が大にな
り、ガタや摩耗に対する耐久性が向上する。
【0019】各強磁性板に重ね合される磁石を、予め非
磁性体からなる筒体に鋳込んで磁石支持筒を形成し、案
内筒の外周壁に結合すれば、加工や組立が簡単になり、
コスト低減に役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る渦電流式減速装置の非制動時の側
面断面図である。
【図2】同減速装置の制動時の正面断面図である。
【図3】本考案の変更実施例に係る案内筒の正面断面図
である。
【図4】従来の渦電流式減速装置の案内筒の正面断面図
である。
【符号の説明】
7:制動ドラム 10:案内筒 10a:外周壁 10
b:内周壁 14,14A:磁石支持筒 15:強磁性
板 24,24A:磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02K 49/02

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】制動ドラムの内部に断面長方形の内空部を
    有する非磁性体からなる案内筒を配設し、案内筒の外周
    壁に多数の強磁性板を周方向等間隔に埋設し、前記内空
    部の軸方向寸法とほぼ同寸の磁性体からなる磁石支持筒
    を案内筒の内周壁に正逆回動可能に支持し、磁石支持筒
    の少くとも一端側外周壁に各強磁性板の軸方向の半分に
    対向する磁石を極性が周方向交互に異なるよう結合し、
    各強磁性板の内面の残余の半分に磁石を極性が周方向交
    互に異なるよう重合せ結合し、該磁石を磁石支持筒の他
    端側外周壁に対向させたことを特徴とする渦電流式減速
    装置。
JP1992089533U 1992-12-02 1992-12-02 渦電流式減速装置 Expired - Lifetime JP2573695Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992089533U JP2573695Y2 (ja) 1992-12-02 1992-12-02 渦電流式減速装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992089533U JP2573695Y2 (ja) 1992-12-02 1992-12-02 渦電流式減速装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0648388U JPH0648388U (ja) 1994-06-28
JP2573695Y2 true JP2573695Y2 (ja) 1998-06-04

Family

ID=13973456

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992089533U Expired - Lifetime JP2573695Y2 (ja) 1992-12-02 1992-12-02 渦電流式減速装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2573695Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0648388U (ja) 1994-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO1993009590A1 (en) Eddy current type retarder
JP3651255B2 (ja) 渦電流減速装置
JPH06103977B2 (ja) 渦電流式減速装置
JPH0683571B2 (ja) 渦電流式減速装置
JP2573695Y2 (ja) 渦電流式減速装置
JP3690471B2 (ja) 渦電流減速装置
JPH0515141A (ja) 永久磁石式渦電流減速装置
JPH10127039A (ja) 永久磁石式渦電流減速装置
JP2566803Y2 (ja) 渦電流式減速装置
JP3285043B2 (ja) 渦電流式減速装置
JP3233166B2 (ja) 渦電流式減速装置
JP2585789Y2 (ja) 渦電流式減速装置
JP3285067B2 (ja) 渦電流式減速装置
JP2594754Y2 (ja) 渦電流式減速装置
JP2572511Y2 (ja) 渦電流式減速装置
JP3436271B2 (ja) 渦電流式減速装置
JP3216665B2 (ja) 渦電流式減速装置
JP3719338B2 (ja) 渦電流減速装置
JP3216667B2 (ja) 渦電流式減速装置
JP2572518Y2 (ja) 渦電流式減速装置
JP3651256B2 (ja) 渦電流減速装置
JP3285052B2 (ja) 渦電流式減速装置
JP2550818B2 (ja) 渦電流式減速装置
JPH04285461A (ja) 渦電流式減速装置
JP3656444B2 (ja) 渦電流減速装置