JPH08275501A - 渦電流式減速装置のon・off切換え装置 - Google Patents

渦電流式減速装置のon・off切換え装置

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JPH08275501A
JPH08275501A JP10079195A JP10079195A JPH08275501A JP H08275501 A JPH08275501 A JP H08275501A JP 10079195 A JP10079195 A JP 10079195A JP 10079195 A JP10079195 A JP 10079195A JP H08275501 A JPH08275501 A JP H08275501A
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JP
Japan
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support ring
support
rings
magnet
reduction gear
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Application number
JP10079195A
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English (en)
Inventor
Yasutoku Tani
泰徳 谷
Kenji Araki
健詞 荒木
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シリンダ駆動装置に自己復帰特性を備えるこ
とにより、回動に必要な駆動力の低減を図り、軽量・コ
ンパクト化とコスト低減を可能にした渦電流式減速装置
のON・OFF切換え装置を提供する。 【構成】 回転軸に軸支した支持体に、ヨーク用の2つ
の磁石支持リングの一方を固定支持し、他方を回動自在
に軸支し、該磁石支持リングに永久磁石の複数を互いに
極性を逆向きにして周設し、上記永久磁石群の外周磁極
面に互いに磁気的に絶縁して強磁性体の複数のスイッチ
板を対向せしめ、上記回動自在に軸支した支持リングを
支持体に対し所定角度回動自在に設けた減速装置におい
て、上記回動自在に軸支した支持リング5bの回動機構
として、主ピストン11に自己復帰用の副ピストン12
を組み合わせたシリンダ駆動装置10を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、バスやトラックなど
の大型車両に使用される渦電流式減速装置のON・OF
F切換え装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】永久磁石を磁極として使用し、制動時の
通電を必要としない渦電流式減速装置が、種々発明され
ている(特開平1−298948号公報等)。上記永久
磁石方式の渦電流式減速装置は、回転軸に軸支した支持
体に、ヨーク用の磁石支持リングを回転自在に軸支し、
該磁石支持リングに永久磁石の複数個を互いに極性を逆
向きにして周設し、上記永久磁石群の外周磁極面に互い
に磁気的に絶縁した強磁性体の複数個のスイッチ板を対
向せしめ、上記回動自在に軸支した支持リングを支持体
に対し所定角度回動自在に設けてなる。
【0003】また、回転軸に軸支した支持体に、ヨーク
用の2つの磁石支持リングの一方を固定支持し、他方を
回動自在に軸支し、該磁石支持リングに永久磁石の複数
個を互いに極性を逆向きにして周設し、上記永久磁石群
の外周磁極面に互いに磁気的に絶縁して強磁性体の複数
のスイッチ板を対向せしめ、上記回動自在に軸支した支
持リングを支持体に対し所定角度回動自在に設けた渦電
流式減速装置が知られている(特開平4−12659号
公報)。
【0004】図2(A)、(B)に示すように、ヨーク
用の固定支持リング5aと回動支持リング5bの2つの
磁石支持リングを有する構成の場合、一つのスイッチ板
7に対向する固定側と回動側の2つの永久磁石6の極性
が同一となる位置に回動支持リング5bを回動・保持す
ると、円周方向に隣接する永久磁石間には隣接するスイ
ッチ板7およびローター8の円筒部9内周面を含めて磁
気回路(図2(B)に矢線で示す)が構成され、いわゆ
る制動ONの状態となり、該円筒部内周面には渦電流現
象が起こり、これにより制動トルクが発生し、その制動
トルクに見合って車両は減速される。
【0005】また、上記制動ONの位置から回動支持リ
ング5bを回し、図1(A)、(B)に示すように、一
つのスイッチ板7に対向する固定側と回動側の2つの永
久磁石6の極性が互いに逆となる位置に回動支持リング
5bを回動・保持すると、一つのスイッチ板7とこれに
対向する2つの永久磁石間で磁気回路(図1(A)に矢
線で示す)が構成され、ローター8の円筒部9の内周面
には永久磁石6から発生する磁束が作用しないため、渦
電流は流れず制動トルクは発生せず、いわゆる制動OF
Fの状態となる。
【0006】上記回動支持リングの回動機構は、支持リ
ングから突設した腕を介して、油圧シリンダー、エアシ
リンダー、電動モーターなどの駆動源と連接したもの
や、ラック・ピニオンやリンク機構等の他の手段を利用
したものなど多岐に及ぶ。
【0007】このときの駆動に要する力はローターとス
テータからなる磁気回路により発生する磁場から、シリ
ンダーは図6に示す所要力を有することが条件となる。
これに見合うだけの大容量の駆動源を設けるため、装置
のコスト増ならびに軽量・コンパクト化を妨げる要因と
なっていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のごとく、従来の
永久磁石を使用した渦電流式減速装置は、磁石支持リン
グの回動に大きな力を必要とするため、大型・大容量の
駆動源を設けなくてはならず、減速装置の軽量・コンパ
クト化とコスト低減を果たすことができなかった。
【0009】この発明は、上記の現状に鑑み、従来の固
定側と回動側の2つの永久磁石を使用した渦電流式減速
装置に見られる欠点を排除することを目的とし、回動支
持リングの回動機構として、シリンダ駆動装置に自己復
帰特性を備えることにより、回動に必要な駆動力の低減
を図り、軽量・コンパクト化とコスト低減を可能にした
渦電流式減速装置のON・OFF切換え装置を提供する
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の渦電流式減速装置のON・OFF切換え
装置は、回転軸に軸支した支持体に、ヨーク用の2つの
磁石支持リングの一方を固定支持し、他方を回動自在に
軸支し、該磁石支持リングに永久磁石の複数を互いに極
性を逆向きにして周設し、上記永久磁石群の外周磁極面
に互いに磁気的に絶縁して強磁性体の複数のスイッチ板
を対向せしめ、上記回動自在に軸支した支持リングを支
持体に対し所定角度回動自在に設けた減速装置におい
て、上記回動自在に軸支した支持リングの回動機構とし
て、主ピストンに自己復帰用の副ピストンを組み合わせ
たシリンダ駆動装置を用いることを特徴とする。
【0011】
【作用】シリンダ駆動装置の駆動により、制動ONの状
態に保持されたのち、制動OFFに切換える際は、副ピ
ストンに流体圧を加えると、図6に示す初期ストローク
δだけ主ピストンが後退し、中段制動位置の状態とな
る。次いで、シリンダの流体圧を抜けば、その後は永久
磁石群の制動OFFの状態に戻ろうとする磁力だけで動
かされ、シリンダの駆動力は不要である。
【0012】そのため、シリンダサイズは、制動ON時
の能力のみを満足できるシリンダサイズで決定すること
ができ、シリンダ駆動装置の設計が容易となり、渦電流
装置全体の軽量・コンパクト化が可能となる。
【0013】
【実施例】この発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図5において、回転軸1に軸受2を介して軸支した
アルミニウム等の非磁性体からなる支持体3に、固定支
持された固定支持リング5aと軸受4を介して軸支され
た回動支持リング5bの2つの磁石支持リングを設け
る。上記固定支持リング5aおよび回動支持リング5b
の外周面には、上下磁極面が回転軸1に対し直角方向の
断面において円弧面をなす永久磁石6の複数個を等間隔
に配設する。
【0014】上記固定支持リング5aと回動支持リング
5bに取着した各永久磁石6群の表面に対向して、強磁
性体からなるスイッチ板7の複数枚を非磁性体の支持部
材を介して等間隔に円周配置して支持体3に一体に取着
する。そして、ローター8を回転軸1に嵌着し、その円
筒部9を所定の空隙をもってスイッチ板7に対向させ
る。
【0015】上記支持体3の一方の端には、円筒部9よ
り大きく突出した車体への取付部19が設けられてい
る。また、この取付部19の内側には永久磁石6を周配
設した回動支持リング5bを回動させるための駆動用の
シリンダ駆動装置10が設けられる。
【0016】上記装置のシリンダ駆動装置10は、図
3、図4に示すように、主ピストン11のピストンロッ
ド11aに副ピストン12を組み合わせ二重ピストンを
有するシリンダからなり、ピストンロッド11aの先端
と回動支持リング5bとの間は、ピン14、15を介し
てヨークリンク13により接続されている。
【0017】上記シリンダ駆動装置10は、ポート18
より右室16bの空気を抜くと共にポート17より左室
16aに圧空を送入すると、主ピストン11は副ピスト
ン12を伴って前進する。すると、ヨークリンク13を
介して回動支持リング5bが回動し、図示の状態で制動
ONとなる。
【0018】上記制動ONの状態から制動OFFに切換
える際は、ポート18より右室16bに圧空を送入する
と、副ピストン12が主ピストン11を伴って後退し
(図では左行)、ストロークδだけ動いて図6に示す中
段制動位置に至り、中段制御ONの状態となる。
【0019】この中段制御ONの状態から制動OFFに
切換えるには、ポート17より左室16aの空気を抜く
と、図6に示すように、永久磁石群の制動OFFの状態
に戻ろうとする磁力だけで動かされ(図中のマイナス側
曲線)、シリンダの駆動力は必要ない。
【0020】
【発明の効果】この発明によれば、制動ONから制動O
FFへの切換えは、初期ストロークδを除いた残りのス
トロークを永久磁石の磁力により行なわれるから、切換
えに必要なシリンダ駆動力の低減により、装置の軽量・
コンパクト化とコスト低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヨーク用の2つの磁石支持リングを有する渦電
流式減速装置における制動OFF時の状態を示す説明図
で、(A)は縦断側面図、(B)は縦断正面図である。
【図2】ヨーク用の2つの磁石支持リングを有する渦電
流式減速装置における制動ON時の状態を示す説明図
で、(A)は縦断側面図、(B)は縦断正面図である。
【図3】この発明の実施によるON・OFF切換え装置
の縦断正面図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】この発明の実施による渦電流式減速装置の上半
部は破断して示す全体の側面図である。
【図6】この発明の実施による渦電流式減速装置のON
・OFF切換え時のシリンダ所要力を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1 回転軸 2 軸受 3 支持体 4 軸受 5a 固定支持リング 5b 回動支持リング 6 永久磁石 7 スイッチ板 8 ローター 9 円筒部 10 シリンダ駆動装置 11 ピストン 11a ピストンロッド 12 副ピストン 13 ヨークリンク 14 ピン 15 ピン 16a 左室 16b 右室 17 ポート 18 ポート 19 取付部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に軸支した支持体に、ヨーク用の
    2つの磁石支持リングの一方を固定支持し、他方を回動
    自在に軸支し、該磁石支持リングに永久磁石の複数を互
    いに極性を逆向きにして周設し、上記永久磁石群の外周
    磁極面に互いに磁気的に絶縁して強磁性体の複数のスイ
    ッチ板を対向せしめ、上記回動自在に軸支した支持リン
    グを支持体に対し所定角度回動自在に設けた減速装置に
    おいて、上記回動自在に軸支した支持リングの回動機構
    として、主ピストンに自己復帰用の副ピストンを組み合
    わせたシリンダ駆動装置を用いることを特徴とする渦電
    流式減速装置のON・OFF切換え装置。
JP10079195A 1995-03-30 1995-03-30 渦電流式減速装置のon・off切換え装置 Pending JPH08275501A (ja)

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JP10079195A JPH08275501A (ja) 1995-03-30 1995-03-30 渦電流式減速装置のon・off切換え装置

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JP10079195A JPH08275501A (ja) 1995-03-30 1995-03-30 渦電流式減速装置のon・off切換え装置

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JPH08275501A true JPH08275501A (ja) 1996-10-18

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JP10079195A Pending JPH08275501A (ja) 1995-03-30 1995-03-30 渦電流式減速装置のon・off切換え装置

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JP (1) JPH08275501A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001359271A (ja) * 2000-06-12 2001-12-26 Sumitomo Metal Ind Ltd 渦電流減速装置
JP2002101638A (ja) * 2000-09-22 2002-04-05 Sumitomo Metal Ind Ltd 渦電流式減速装置のon−off切換装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001359271A (ja) * 2000-06-12 2001-12-26 Sumitomo Metal Ind Ltd 渦電流減速装置
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