JP3882488B2 - 渦電流減速装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は主として自動車の摩擦ブレーキを補助するための永久磁石式渦電流減速装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車の摩擦ブレーキを補助するための従来の電磁石式渦電流減速装置は、渦電流減速装置の形状が大きく重いので、自動車に搭載するのが難しい。また、消費電流が多いので、電源バツテリの容量を増強する必要がある。そこで、高性能の希土類の永久磁石(以下、これを単に磁石という)を使用すれば、渦電流減速装置の小型・軽量化を図ることができ、電力を消費しないことから自動車への搭載が容易になる。
【0003】
しかし、特願昭63−127696号、特願平2−201820号、特願平3−313563号などに開示される制動ドラム型の磁石式渦電流減速装置や、特願昭63−314280号、特願平2−201819号などに開示される制動円板型の磁石式渦電流減速装置は、磁石を動かすことにより非制動と制動の切換えを行わなければならない。
【0004】
制動ドラム型の磁石式渦電流減速装置の場合は、制動ドラムの内部に配置した磁石支持筒の外周面に、磁石を制動ドラムの内周面に対する磁極が周方向に交互に異なるように(N,S,N,S,……のように)結合されている。制動ドラムの内周面と磁石の外面との間に、各磁石の磁極に対向する強磁性体を有する非磁性体からなる案内筒が配置される。
【0005】
制動時、強磁性体と磁石が重なり、磁石からの磁界が強磁性体を通して制動ドラムとの間に磁気回路を形成する。この時、回転する制動ドラムに渦電流が発生し、制動トルクが発生する。制動を解除する時は、磁石を強磁性体と強磁性体の間へ移動すると、磁石からの磁界が強磁性体との間に短絡的磁気回路を形成し、制動ドラムには殆ど磁界が及ばなくなる。
【0006】
上述の渦電流減速装置の問題は、磁石支持筒を制動位置から非制動位置へ切り換える時に、磁石支持筒を回動する力が大きいので、アクチユエータ(流体圧アクチユエータなど)が大きくなり、自動車への搭載が困難であつた。そこで、特願平2−112026号(制動ドラム型)や特願平2−201817号(制動円板型)に開示されるように、磁石を支持する可動の磁石支持筒ないし磁石支持環と、不動の磁石支持筒ないし磁石支持環とを備え、可動の磁石支持筒ないし磁石支持環を磁石の配列ピツチだけ正逆回動して非制動と制動の切換えを行つている。この渦電流減速装置によれば、全体の磁石の半分の磁石を動かすだけでよいので、可動の磁石支持筒ないし磁石支持環を回動する力は弱くなるが、構造の面で部品点数が多く、製造経費が嵩む。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は上述の問題に鑑み、できるだけ作動力の小さいアクチユエータにより非制動と制動の切換えを行うことができる渦電流減速装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の構成は回転軸に結合した制動ドラムと、該制動ドラムの内部に配設した断面長方形の内空部を有する非磁性体からなる不動の案内筒と、該案内筒の外筒部に周方向等間隔に備えた多数の強磁性体と、前記案内筒の内空部に正逆回動可能に支持した磁石支持筒と、前記磁石支持筒の外周面に前記案内筒の外筒部の強磁性体に対向する極性が周方向交互に異なるように結合した多数の磁石と、前記磁石支持筒を正逆回動するためのアクチユエータとを備えた渦電流減速装置において、制動解除時前記アクチユエータにより前記磁石支持筒を、各磁石が各強磁性体にそれぞれ全面的に対向する制動位置から極性が互いに異なる2つの磁石が共通の強磁性体に部分的に対向する非制動位置までの約半分の行程だけ押し戻すためのばねを、前記アクチユエータの内部または前記案内筒の内空部に収容したことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の構成は回転軸に結合した制動円板と、該制動円板の少くとも一方の側壁に対向して配設した断面長方形の内空部を有する非磁性体からなる不動の案内筒と、該案内筒の前記制動円板に対向する側壁に周方向等間隔に設けた多数の強磁性体と、前記案内筒の内空部に正逆回動可能に支持した磁石支持環と、該磁石支持環に前記各強磁性体に対向しかつ極性が周方向交互に異なるように結合した多数の磁石と、前記磁石支持環を正逆回動するためのアクチユエータとを備えた渦電流減速装置において、制動解除時前記アクチユエータにより前記磁石支持環を、各磁石が各強磁性体にそれぞれに全面的に対向する制動位置から極性が互いに異なる2つの磁石が共通の強磁性体に部分的に対向する非制動位置までの約半分の行程だけ押し戻すためのばねを、前記アクチユエータの内部または前記案内筒の内空部に収容したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
磁石支持筒を非制動位置から制動位置へ切り換える場合に、磁石支持筒を制動ドラムの回転方向と同じ方向へ回動する方が、磁石支持筒を制動ドラムの回転方向と反対方向へ回動するよりも、磁石支持筒を回動する力が小さくてすむ。
【0011】
【実施例】
図1,2に示すように、本発明による渦電流減速装置は、例えば車両用変速機の出力回転軸1に結合される導体からなる制動ドラム7と、制動ドラム7の内部に配設される非磁性体からなる案内筒10と、案内筒10の断面長方形の内空部に収容した可動の磁石支持筒14とを備えている。制動ドラム7はボス5のフランジ部5aを、駐車ブレーキの制動ドラム3の端壁部と一緒に、回転軸1にスプライン嵌合固定した取付フランジ2に重ね合され、かつ複数のボルト4とナツトにより締結される。ボス5から放射状に延びる多数の支持腕(スポーク)6に、放熱フイン8を備えた制動ドラム7の基端が結合される。
【0012】
断面長方形をなす案内筒10は例えば断面C字形の筒体に、環状板からなる端壁11を結合して構成される。案内筒10は適当な手段により例えば変速機の歯車箱に固定される。案内筒10の外筒部10aに周方向等間隔に設けた多数の開口25に、強磁性体(ポールピース)15がそれぞれ結合される。好ましくは、強磁性体15は案内筒10のアルミニウム鋳造時鋳込まれる。厳密には、案内筒10は強度の点からみれば、強磁性体15を結合する外筒部10aだけを非磁性体とすれば足りる。また、断面長方形をなす案内筒10の外筒部10aは特願平11−250835号や特願平11−064840号で提案されている強磁性体と非磁性体(または弱磁性体)が一体になつた複合材でもよい。
【0013】
磁性体からなる可動の磁石支持筒14は、案内筒10の内空部にあつて、内筒部10bに軸受12により正逆回動可能に支持される。磁石支持筒14から軸方向へ延びる腕16は、案内筒10の端壁に設けた円弧状のスリツト18aを経て、アクチユエータ20のロツドに連結される。磁石支持筒14は外周面に各強磁性体15に対向する磁石24を、強磁性体15に対向する極性が周方向交互に異なるように結合される。
【0014】
磁石支持筒14を正逆回動するためのアクチユエータ20は、シリンダ18にピストン17を嵌挿して端室31,32を区画し、ピストン17に結合したロツド33を端室32から外部へ突出してなる。磁石支持筒14から案内筒10の外部へ突出する腕16に、ロツド34がピンにより連結される。ロツド33とロツド34とは所定の屈曲角を超えないようにピンにより連結される。
【0015】
非制動時、図3に示すように、磁石支持筒14の周方向に並ぶ極性が互いに異なる2つの磁石24が、共通の強磁性体15に部分的に対向する。この時、磁石24は各強磁性体15と磁石支持筒14との間に短絡的磁気回路wを形成し、制動ドラム7に磁界を殆ど及ぼさない。
【0016】
制動時、図2に示すように、磁石支持筒14の各磁石24は各強磁性体15にそれぞれ対向する。磁石24が強磁性体15を経て制動ドラム7に磁界を及ぼす。回転する制動ドラム7が磁界を横切る時、制動ドラム7に渦電流が流れ、制動ドラム7に制動トルクが発生する。この時、各磁石24は制動ドラム7と磁石支持筒14との間に磁気回路zを形成する。
【0017】
図7に線72,73で示すように、制動ドラム7の回転数が3600rpmでは、磁石支持筒14を非制動位置から制動位置へ回動する場合に、磁石支持筒14を制動ドラム7の回転方向yへ回動するアクチユエータ20の押力(線73,73a)のほうが、磁石支持筒14を制動ドラム7の回転方向と反対方向に回動する押力(線72,72a)に比べて小さく、それだけアクチユエータ20の容量を小さくできる。これは最近急速に発展したダイナミツク電磁界解析技術により、制動時に制動ドラム7の内部に発生する渦電流から生じる反抗磁界に起因することが明らかになり、磁石支持筒14を作動させる力も計算できるようになつた。つまり、制動ドラム7に発生する渦電流から生じる反抗磁界と磁石24からの磁界とが反発し合い、制動ドラム7の回転方向へ磁石支持筒14を押す力が働くためである。したがつて、本発明では非制動位置から制動位置にするために、磁石支持筒14を動かす方向を制動ドラム7の回転方向yと同方向にする。
【0018】
しかし、上述の場合、磁石支持筒14を制動位置から非制動位置へ切り換える時は、磁石支持筒14の回動方向は制動ドラム7の回転方向と反対方向になり、制御装置の故障などにより、アクチユエータ(空圧シリンダなど)20が磁石支持筒14を非制動位置へ戻す力が働かなくなることがある。特に、制動ドラム7の回転数が比較的低い場合(例えば2000rpm以下)には、磁石支持筒14を制動位置から非制動位置へ戻すための復帰力は、制動位置から非制動位置へ至るまでの約半分の行程で小さい。つまり、制動ドラム7の高速回転時以外は磁石支持筒14が自動復帰しなくなることがあるので、制動位置から非制動位置へ戻すばねをアクチユエータ20の端室32に設けるが好ましい。この場合は、磁石支持筒14を非制動位置から制動位置へに動かす力、特にばねの抗力を極力抑えるために、図4,5に示すように、制動位置から非制動位置までの約半分の行程(磁石が強磁性体から離脱する付近、正確には強磁性体や磁石の周方向の長さや間隔によつて多少異なる)まで押し戻すばね35か、または制動位置から非制動位置までの約半分の行程を過ぎると急にばね定数が小さくなる非線形ばね36を、アクチユエータ20の端室32または案内筒10の内空部に収容するのが好ましい。
【0019】
図4に示すばね35はピストン17に当接する端部35aのばねの線径が小さく、シリンダ18に当接する端部の線径が大きい。図6に線62で示すように、制動位置から非制動位置までの約半分の行程までは、アクチユエータ20のピストン17にばね35の戻し力が働き、ピストン17の行程が約半分を超えると、磁石支持筒14の磁石24と案内筒10の外筒部10aの強磁性体15との間に働く反抗磁界に基づく、磁石支持筒14が回転方向yと反対方向のトルクを受けて非制動位置へ戻る。
【0020】
図5に示すばね36はばねの線径が等しく、ピストン17に当接する端部36aからシリンダ18に当接する端部へと次第にばねの巻径が大きくなる。図6に線63で示すような特性が得られ、磁石支持筒14の制動位置から非制動位置への円滑な戻り回動が得られる。制動時の磁石24の位置を若干非制動位置の方へずらすと、制動ドラム7の高速回転域で磁石支持筒14が制動位置から非制動位置へ戻り易くなる。
【0021】
図8〜11に示す実施例では、渦電流減速装置は回転軸42に結合される左右1対の導体からなる制動円板43と、制動円板43の間に配設される非磁性体からなる不動の案内筒61と、案内筒61の内空部に正逆回動可能に支持した磁石支持環50とを備えている。導風路43cを有する制動円板43は、ボス43aから放射方向に延びる多数の支持腕43bと一体に形成され、ボス43aを回転軸42にスプライン結合される。
【0022】
案内筒61はボス45aから放射方向に延びる多数の支持腕45bと一体に形成され、ボス45aが軸受44により回転軸42に支持される。案内筒61は適当な手段により例えば変速機の歯車箱に固定される。案内筒61の両側壁に多数の強磁性体46が周方向等間隔に結合される。磁石支持環50は案内筒61の内空部に軸受47により回動可能に支持される。磁石支持環50に各強磁性体46に対向する磁石52が配設される。磁石支持環50の両側面に潤滑油を含浸させた薄い滑り板54が結合され、強磁性体46に摺接される。
【0023】
図9に示すように、磁石支持環50には扇形の磁石52が、各強磁性体46に対向しかつ強磁性体46に対向する極性が周方向交互に異なるように配設される。磁石支持環50の外周壁に形成した部分歯車58に、不動の案内筒61に固定したアクチユエータ(電動機)56の小歯車55が噛み合され、磁石支持環50は磁石52の半配列ピツチpだけ正逆回動可能とされる。
【0024】
非制動時、図10に示すように、互いに極性が異なる2つの磁石52が共通の強磁性体46に部分的に対向し、左右1対の強磁性体46の間で短絡的磁気回路wが生じ、制動円板43に磁界を及ぼさない。制動時、図11に示すように、電動機56により磁石支持環50を磁石52の半配列ピツチpだけ回動すると、各磁石52が各強磁性体46に全面的に対向する。したがつて、各磁石52が強磁性体46を経て制動円板43に磁界を及ぼす。回転する制動円板43が磁界を横切る時、制動円板43に渦電流が発生し、制動円板43が制動トルクを受ける。この時、1対の制動円板43の間に磁気回路zが生じる。
【0025】
本実施例でも、制動時アクチユエータ(電動機)56により磁石支持環50を、極性が互いに異なる2つの磁石52が共通の強磁性体46に部分的に対向する非制動位置から、各磁石52が各強磁性体46にそれぞれに対向する制動位置へ、制動円板43の通常の回転方向yと同じ方向へ回動する。
【0026】
図8〜11に示す渦電流減速装置は左右1対の制動円板43の間に案内筒61と磁石支持環50が配設されるが、本発明は1つの制動円板の片側または両側に案内筒61と磁石支持環50が配設される渦電流減速装置にも適用できる。この場合、非磁性体からなる案内筒の制動円板に対向する側壁に、多数の強磁性体が周方向等間隔に設けられ、磁性体からなる磁石支持環50に、各強磁性体に対向しかつ強磁性体に対する極性が周方向交互に異なるように磁石が支持される。
【0027】
本発明は特開平1−298947号公報に開示される制動円板型の渦電流減速装置や、非制動時、制動体へ磁束が洩れないようにした特開平6−38504号公報、特開平2000−116106号公報などに開示される渦電流減速装置にも適用できる。さらに、本発明は特願平8−257521号に開示されるような複数の可動の磁石支持筒を備えた渦電流減速装置にも適用できる。アクチユエータには流体圧アクチユエータの外に、モータアクチユエータ(電動機、サーボモータ、ボイスコイルモータ、リニアモータなど)を用いることができる。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば制動の際に、磁石支持筒を制動ドラムを通常(車両の前方走行時)の回転方向と同方向へ回動することにより、比較的小さい押力により磁石支持筒を回動することができるので、アクチユエータの小形化が可能になり、空圧アクチユエータの場合には空気消費量を節減できる。
【0029】
磁石支持筒を非制動位置へ戻す場合に、アクチユエータの一方の端室に行程の約半分まで戻し力が働くばねを収容することにより、制動ドラムの低速回転域でも、端室へ加圧空気を供給しないで、ばねの戻し力と反抗磁界による戻し力とにより、磁石支持筒を非制動位置へ戻すことができる。
【0030】
特願平2−112026号などに開示される従来の渦電流減速装置に比べて、構成が簡単であり、部品点数が少く、製造単価の節減に役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る渦電流減速装置の側面断面図である。
【図2】同渦電流減速装置の正面断面図である。
【図3】同渦電流減速装置の非制動時の正面断面図である。
【図4】同渦電流減速装置のアクチユエータに用いるばねの側面図である。
【図5】同渦電流減速装置のアクチユエータに用いるばねの側面図である。
【図6】同ばねの特性を表す線図である。
【図7】磁石支持筒を制動位置から非制動位置へ切り換えるのに必要なアクチユエータの押力を表す線図である。
【図8】本発明が適用される他の形式の渦電流減速装置の正面断面図である。
【図9】同渦電流減速装置の側面断面図である。
【図10】同渦電流減速装置の非制動時の展開平面断面図である。
【図11】同渦電流減速装置の制動時の展開平面断面図である。
【符号の説明】
1:回転軸 3:制動ドラム 5:ボス 6:支持腕 7:制動ドラム 8:放熱フイン 10:案内筒 10a:外筒部 10b:内筒部 12:軸受 14:磁石支持筒 15:強磁性体 16:腕 17:ピストン 18:シリンダ 18a:スリツト 20:アクチユエータ 24:磁石 25:開口 31:端室 32:端室 33:ロツド 34:ロツド 35:ばね 35a:端部 36:ばね 36a:端部
Claims (3)
- 回転軸に結合した制動ドラムと、該制動ドラムの内部に配設した断面長方形の内空部を有する非磁性体からなる不動の案内筒と、該案内筒の外筒部に周方向等間隔に備えた多数の強磁性体と、前記案内筒の内空部に正逆回動可能に支持した磁石支持筒と、前記磁石支持筒の外周面に前記案内筒の外筒部の強磁性体に対向する極性が周方向交互に異なるように結合した多数の磁石と、前記磁石支持筒を正逆回動するためのアクチユエータとを備えた渦電流減速装置において、制動解除時前記アクチユエータにより前記磁石支持筒を、各磁石が各強磁性体にそれぞれ全面的に対向する制動位置から極性が互いに異なる2つの磁石が共通の強磁性体に部分的に対向する非制動位置までの約半分の行程だけ押し戻すためのばねを、前記アクチユエータの内部または前記案内筒の内空部に収容したことを特徴とする渦電流減速装置。
- 回転軸に結合した制動円板と、該制動円板の少くとも一方の側壁に対向して配設した断面長方形の内空部を有する非磁性体からなる不動の案内筒と、該案内筒の前記制動円板に対向する側壁に周方向等間隔に設けた多数の強磁性体と、前記案内筒の内空部に正逆回動可能に支持した磁石支持環と、該磁石支持環に前記各強磁性体に対向しかつ極性が周方向交互に異なるように結合した多数の磁石と、前記磁石支持環を正逆回動するためのアクチユエータとを備えた渦電流減速装置において、制動解除時前記アクチユエータにより前記磁石支持環を、各磁石が各強磁性体にそれぞれに全面的に対向する制動位置から極性が互いに異なる2つの磁石が共通の強磁性体に部分的に対向する非制動位置までの約半分の行程だけ押し戻すためのばねを、前記アクチユエータの内部または前記案内筒の内空部に収容したことを特徴とする渦電流減速装置。
- 前記ばねは、制動解除時、前記磁石支持筒または前記磁石支持環を制動位置から非制動位置までの約半分の行程を強い力で、その後は全行程まで弱い力で押し戻すものである、請求項1,2に記載の渦電流減速装置。
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