JPH0747989Y2 - 渦電流式減速装置の磁気シールドケーシング - Google Patents

渦電流式減速装置の磁気シールドケーシング

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JPH0747989Y2
JPH0747989Y2 JP1915790U JP1915790U JPH0747989Y2 JP H0747989 Y2 JPH0747989 Y2 JP H0747989Y2 JP 1915790 U JP1915790 U JP 1915790U JP 1915790 U JP1915790 U JP 1915790U JP H0747989 Y2 JPH0747989 Y2 JP H0747989Y2
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JP
Japan
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casing
permanent magnet
eddy current
magnetic
speed reducer
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JP1915790U
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健詞 荒木
敏夫 鈴
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、バスやトラックなど大型自動車に使用され
る渦電流式減速装置の磁気シールドケーシングに関す
る。
従来の技術 大型自動車の制動装置としては、主ブレーキであるフー
トブレーキ、補助ブレーキである排気ブレーキのほか、
長い坂道の降坂時などで安定した減速を行ない、かつフ
ートブレーキの焼損を防止するため渦電流式減速装置な
どが使用されている。
この渦電流式減速装置には電磁石を使用したものと、永
久磁石を使用したものとがある。
前者は、鉄心に電磁コイルを巻着した電磁石を磁極とし
て、その磁極の多数をディスクの両面に配置してなり、
バッテリ電源からの通電により磁界を発生させ、渦電流
現象によりディスクを減速させる方向にトルクを発生さ
せ制動力を得るものである(特開昭50-615774号公
報)。
後者は、隣接する磁石の磁性が互いに逆向きとなるよう
にして複数個の永久磁石を周設した磁石支持リングを有
し、上記永久磁石の極面を所要空隙でローターの円筒部
に対向させ、該永久磁石の磁気回路によりローターに発
生する渦電流をオン・オフ操作するように構成してなる
(特願昭63-61631号)。
上記永久磁石を使用した渦電流式減速装置を第3図に示
す一例により説明すれば、ローター(1)は、外周部に
円筒部(2)を有し、中心のボス部が回転軸(7)に嵌
着されている。そして、隣接する磁石の極性が互いに逆
向きとなるようにして複数個の永久磁石(3)を周設し
た磁石支持リング(4)が、磁気シールドケーシングを
構成するケーシング(5)とケーシングカバー(6)の
側面を貫いて回転軸(7)に平行して円周配置した複数
本の案内軸(11)に支持されエアーシリンダ(12)によ
り進退自在に設けられる。このケーシング(5)とケー
シングカバー(6)はローター(1)とは関係なく回転
軸(7)に軸支する。
永久磁石(3)は、ケーシングカバー(6)に支持され
たポールピース(8)を介して円筒部(2)に対向し
て、いわゆる制動オンの位置から全面離脱してケーシン
グ(5)に対向する、いわゆる制動オフの位置に進退で
きるように構成されている。
減速装置は、車両のせまい空間に設置されるため、コン
パクトであることが要求され、外形寸法は厳しい制約を
受ける。そのため、磁気シールドケーシングの幅も十分
に広くとることはできない。その結果、制動オフ状態で
は第4図に示す状態となる。
すなわち、ケーシング(5)は、制動オフ位置にある永
久磁石(3)を十分に覆うことはできず、永久磁石
(3)の一方の端はケーシング(5)から外れケーシン
グカバー(6)に対向する。そのため、永久磁石(3)
から発生する磁気の一部は非磁性材料のケーシングカバ
ー(6)に入るため、磁気漏れが起る。
考案が解決しようとする課題 上記のごとく、永久磁石を使用した渦電流式減速装置
は、制動オフにおいて、ケーシングとケーシングカバー
のはめあい部分から磁気漏れが発生していた。
この考案は、上記磁気漏れを低減した渦電流式減速装置
を提案するものである。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するため、この考案の渦電流式減速装置
の磁気シールドケーシングは、隣接する磁石の極性が互
いに逆向きとなるようにして複数個の永久磁石を周設し
た磁石支持リングを有し、上記永久磁石の極面がポール
ピースを介して所要空隙でローターの円筒部に対向した
位置において上記ポールピースを支持した非磁性材料の
ケーシングカバーと、永久磁石がローターの円筒部から
外れた制動オフ状態の位置において永久磁石を被包する
強磁性体のケーシングを有し、該永久磁石の磁気回路に
よりローターに発生する渦電流を制御する制御機構を設
けた減速装置において、ケーシング内周面のはめあい部
に環状突出部を設け、制動オフ位置にある永久磁石をケ
ーシングで十分に被包するように構成する。
作用 上記のごとく、磁気シールドケーシングは、装置の外形
寸法を変えることなく、制動オフ位置にある永久磁石を
強磁性体のケーシングにより十分に被包できるようにケ
ーシングカバーとのはめあいを工夫しているので、制動
オフ時における磁気漏れを著しく低減できる。
実施例 この考案の実施例を図面に基いて説明する。
第1図は、この考案の実施による渦電流式減速装置の要
部を示したものである。
ローター(1)は、外周に多数のフインを周設した円筒
部(2)を有し、ボス部を回転軸(7)に嵌着する。そ
して、隣接する磁石の極性が互いに逆向きとなるように
した複数個の永久磁石(3)を周設した磁石支持リング
(4)を、ケーシング(5)とケーシングカバー(6)
を接合してなる磁気シールドケーシングに納める。この
磁石支持リング(4)は、永久磁石(3)がローターの
円筒部(2)の内周面に対向した位置から磁気的に離脱
した位置まで後退できるように、ケーシング(5)とケ
ーシングカバー(6)の両側端面の間を貫通して円周配
置された複数の案内軸(11)に支持されて回転軸(7)
の軸線方向に摺動自在に設けられる。
さらに、ケーシング(5)の外端面には、複数のエアー
シリンダ(12)が円周配設され、そのロッド(13)が磁
石支持リング(4)に取着されており、このエアーシリ
ンダ(12)の作動により磁石支持リング(4)が前進、
後退できるように設けられている。
上記ケーシング(5)は、永久磁石(3)が制動オフ位
置にある際、永久磁石(3)を被包して継鉄の役割を果
し、ケーシングカバー(6)は、永久磁石(3)がロー
ター(1)の円筒部(2)に対向した位置にあって、永
久磁石とローター円筒部との空隙においてポールピース
(8)を支持するものである。
ケーシング(5)とケーシングカバー(6)とのはめあ
いは、ケーシング(5)の内周面端に環状突出部(9)
を設け、制動オフ位置にある永久磁石(3)の全長をケ
ーシング(5)でほぼ被包できるように構成されてい
る。そして、はめあい部分は、ケーシング(5)の外端
面から円周配置して貫通した複数のボルト(10)で締結
する。
したがって、制動オフ時には、第2図に示すように、永
久磁石(3)からの磁束は矢印で示すようにケーシング
(5)内へ流れ、ケーシングカバー(6)への流れは著
しく減少する。
この考案の実施による第1図に示す磁気シールドケーシ
ングを有する渦電流式減速装置と、第3図に示す従来形
式の渦電流式減速装置を作り(ケーシング以外は同じ構
造からなる)、制動オフ時の磁気漏れを測定した。その
測定は、ガウスメータを使ってはめあい部のケーシング
カバーの外周面を測定部位として行なった。その結果、
従来のものは、1500〜1700ガウスの磁気漏れがあるに対
し、この考案のものは500〜800ガウスの磁気漏れであ
り、この考案によれば磁気漏れは著しく低減できること
がわかった。
考案の効果 この考案は、渦電流式減速装置の磁気シールドケーシン
グを構成するケーシングとケーシングカバーとのはめあ
い部を、ケーシング内周面の端に環状突出部を設けて、
装置の外形寸法を拡大することなく、ケーシングにより
永久磁石全体を被包できるように形成されるから制動オ
フ時における装置外への磁気漏れを著しく低減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施による渦電流式減速装置の要部
を示す断面図、第2図は第1図の装置において制動オフ
時の磁気流れを示す説明図、第3図は従来の渦電流式減
速装置の要部を示す断面図、第4図は第3図の装置にお
いて制動オフ時の磁気流れを示す説明図である。 1……ローター、2……円筒部 3……永久磁石、4……磁石支持リング 5……ケーシング、6……ケーシングカバー 7……回転軸、8……ポールピース 9……環状突出部、10……ボルト 11……案内軸、12……エアーシリンダ 13……ロッド

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】隣接する磁石の極性が互いに逆向きとなる
    ようにして複数個の永久磁石を周設した磁石支持リング
    を有し、上記永久磁石の極面がポールピースを介して所
    要空隙でローターの円筒部に対向した位置において上記
    ポールピースを支持した非磁性材料のケーシングカバー
    と、永久磁石がローターの円筒部から外れた制動オフ状
    態の位置において永久磁石を被包する強磁性体のケーシ
    ングとをはめあいしてなる磁気シールドケーシングを有
    し、該永久磁石の磁気回路によりローターに発生する渦
    電流を制御する制御機構を設けた減速装置において、ケ
    ーシング内周面のはめあい部に環状突出部を設け、制動
    オフ位置にある永久磁石を十分に被包するように設けた
    渦電流式減速装置の磁気シールドケーシング。
  2. 【請求項2】ケーシングの外端面から円周配置した複数
    のボルトを貫通してケーシングとケーシングカバーとを
    締結した請求項1記載の渦電流式減速装置の磁気ケーシ
    ングカバー。
JP1915790U 1990-02-26 1990-02-26 渦電流式減速装置の磁気シールドケーシング Expired - Lifetime JPH0747989Y2 (ja)

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JP1915790U JPH0747989Y2 (ja) 1990-02-26 1990-02-26 渦電流式減速装置の磁気シールドケーシング

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JPH03111175U JPH03111175U (ja) 1991-11-14
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JP1915790U Expired - Lifetime JPH0747989Y2 (ja) 1990-02-26 1990-02-26 渦電流式減速装置の磁気シールドケーシング

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