JP2595758B2 - コードレス電話方式 - Google Patents

コードレス電話方式

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はコードレス電話方式に関する。
〔従来の技術〕
第３図を参照して、従来のコードレス電話方式の一例
における発呼時の動作フローについて説明する。
コードレス電話の親機及び子機は、通話を行っていな
いとき、それぞれの無線部を制御用の無線チャネル（こ
の無線チャネルＣチャネルということにする）にセット
して待受け状態にある。親機は、待受け期間中、周期的
に通話用の無線チャネルを走査し、未使用の通話用無線
チャネルを検出し、検出結果を記憶している。
子機は、発呼要求時に、Ｃチャネルで発呼要求信号を
送出する（ステップ31）。親機は、発呼要求信号を受信
すると、自己の記憶を参照し、未使用の通話用無線チャ
ネルの１つであるS1チャネルを指定する発呼応答信号を
Ｃチャネルで送出し（ステップ32）、送出後に無線部を
S1チャネルに切替える（ステップ33）。これに対して子
機は、発呼応答信号を受信して無線部を指定されたS1チ
ャネルに切替える（ステップ34）。
ところで、親機と子機とは通常異った場所にあるか
ら、S1チャネルが未使用であると親機が判定しても、子
機の付近の他のコードレス電話がS1チャネルを使用して
通話中でありS1チャネルを使用できないことがある。そ
のため、子機はS1チャネルでキャリヤ検出を行ってチャ
ネルチェックを行う（ステップ35）。第３図では、ステ
ップ35のチャネルチェックの結果、S1チャネルが使用中
であったとしている。この場合、子機は一定時間後に無
線部をＣチャネルに切替え（ステップ36）、親機も、発
呼応答信号送出後一定時間内に子機から応答がないと、
無線部をＣチャネルに切替える（ステップ37）。
引続いて、子機はＣチャネルで発呼要求信号を再度送
出し（ステップ38）、親機はS1チャネルとは別の未使用
の通話用無線チャネルの１つであるS2チャネルを指定す
る発呼応答信号を送出し（ステップ39）、親機及び子機
はそれぞれ無線部をS2チャネルに切替える（ステップ4
0,41）。子機がS2チャネルのチャネルチェックを行い
（ステップ42）、今度はS2チャネルが未使用であったと
すると、子機はS2チャネル空きを確認したことを示す信
号をS2チャネルで送出し（ステップ43）、この信号が親
機で受信されて（ダイヤル信号の送出等も含み）通話が
開始される（ステップ44）。
着呼の場合は、着呼を検出した親機が通話用無線チャ
ネルの１つを指定する着呼信号をＣチャネルでまず送出
し、第３図のステップ33〜43と同様の後、親機からのベ
ル鳴動要求により子機をベルが鳴動し、これに対して子
機の使用者が応答操作をしたことを親機で確認して通話
が開始される。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した従来のコードレス電話方式は、発着呼時に親
機が制御用の無線チャネルを使用して通話用の無線チャ
ネルの１つを指定すると共に無線部を指定した通話用無
線チャネルに切替え、子機は制御用無線チャネルで通話
用無線チャネルを指定されて無線部を切替え、指定され
た通話用無線チャネルのチャネルチェックを行って未使
用であることを確認した後通話を開始し、指定された通
話用無線チャネルが空いてなければ親機及び子機が共に
無線部を制御用無線チャネルに切替えた後、再度、発着
呼動作フローを始めから繰返すようになっており、指定
した通話用無線チャネルが子機の周辺で使用中であり空
いていないことを親機が知り無線部を制御用無線チャネ
ルに切替えるためには、親機が発呼応答信号又は着呼信
号を送出してから一定時間子機から応答がないのを親機
で確認するしかないので、接続時間が長いという欠点が
ある。
本発明の目的は、接続時間の短いコードレス電話方式
を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明のコードレス電話方式は、親局と子局とからな
るコードレス電話方式において、発着呼接続時に、前記
親局は制御用の無線チャネルを介して送る着呼信号もし
くは発呼応答信号の中に通話用の無線チャネルを複数指
定し、前記子局は指定された前記複数の前記通話用の無
線チャネルのいずれか１つが未使用であることを確認
し、確認した未使用である通話用の無線チャネルを介し
前記子局が前記親局に確認したことを通知した後通話を
開始する。
前記子局は指定された前記複数の前記通話用の無線チ
ャネルのいずれか１つが未使用であることをあらかじめ
定められた順に確認することができる。
前記親局は前記子局のあらかじめ定められた順と同じ
順に前記通話用の無線チャネルを設定することが好まし
い。
前記子局は指定された前記複数の前記通話用の無線チ
ャネルのいずれか１つが未使用であることをキャリア検
出することにより確認するようにしてもよい。
〔実施例〕
次に、本発明について図面を参照して説明する。
第１図を参照して、本発明の一実施例における発呼時
の動作フローについて説明する。
コードレス電話の親機及び子機が通話を行っていない
ときそれぞれの無線部を制御用の無線チャネルであるＣ
チャネルにセットして待受け状態にあり、親機が待受け
期間中周期的に通話用の無線チャネルを走査して未使用
の通話用無線チャネルを検出し検出結果を記憶している
ことは、第３図で説明した従来例の場合と同じである。
子機は、発呼要求時にＣチャネルで発呼要求信号を送
出する（ステップ１）。親機は、発呼要求信号を受信す
ると自己と記憶を参照し、未使用の通話用無線チャネル
の２つであるS1チャネル及びS2チャネルを順次指定する
発呼応答信号をＣチャネルで送出し（ステップ２）、送
出後、先に指定したS1チャネルに無線部を切替える（ス
テップ３）。親機は又、後に指定したS2チャネルを記憶
しておく。
Ｃチャネルで発呼応答信号を受信した子機は、指定さ
れたS1,S2チャネルのうち先に指定されたS1チャネルに
無線部を切替え（ステップ４）、後に指定されたS2チャ
ネルを記憶し、S1チャネルのチャネルチェックを行う
（ステップ５）。チャネルチェックの必要性及び方法に
ついては既に説明した。第１図では、ステップ５のチャ
ネルチェックの結果、S1チャネルが使用中であったとし
ている。この場合、子機は無線部を記憶しておいたS2チ
ャネルに切替え（ステップ６）、S2チャネルのチャネル
チェックを行う（ステップ）。一方、この間に親切も無
線部を記憶しておいたS2チャネルに切替える（ステップ
８）。
ステップ７でS2チャネルが未使用であったとすると、
子機はS2チャネル空きを確認したことを示す信号をS2チ
ャネルで送出し（ステップ９）、この信号が親機で受信
されて通話が開始される（ステップ10）。
子機が最初のチャネルチェック（ステップ５）を行
い、そのチャネルが未使用であって空き確認を示す信号
を送出するよりは遅く、再度のチャネルチェックを行っ
て空き確認を示す信号を送出する（ステップ９）よりは
早く、親機の無線部が先に指定したチャネルから後に指
定したチャネルに切替わるように、親機の無線部の切替
えタイミングを制御するタイマをセットしておく。
以上、発呼時の動作フローについて説明した。
次に、第２図を参照して、上述した実施例における着
呼時の動作フローについて説明する。
待受け中の親機は、着呼を検出すると、自己の記憶を
参照し、未使用の通話用無線チャネルの２つであるS1チ
ャネル及びS2チャネルを順次指定する着呼信号をＣチャ
ネルで送出する（ステップ21）。以降、第１図における
ステップ３〜９と同様のステップの後、親機はベル鳴動
要求信号を送出し（ステップ22）、子機はベル鳴動要求
信号を受信してベルを鳴動させ（ステップ23）、これに
対して子機の使用者が応答操作をしたことの確認を完了
すると（ステップ24）、子機は着呼応答信号を送出し
（ステップ25）、着呼応答信号が親機で受信されて通話
が開始される（ステップ26）。
以上説明した実施例は、親機が通話用の無線チャネル
を時間的に連続して、いいかえれば、１つの動作ステッ
プで、２つ指定し、子機は時間的に先に指定されたチャ
ネルから順次チャネルチェックを行うようになっている
か、親機が時間的に連続して３つ、もしくは、それ以上
の通話用無線チャネルを指定するようにしても、又は、
子機が時間的に指定された順序とは異った順序、例え
ば、チャネル番号の若い方から順にチャネルチェックを
行い親機もこの順に無線部を切替えるようにしても、同
じ効果を得ることができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は、発着呼接続時に制御用
の無線チャネルを介して親機が通話用の無線チャネルを
時間的に連続して複数指定することにより、子機が指定
された１つの通話用無線チャネルのチャネルチェックを
行ってその通話用無線チャネル使用中であっても、親機
の無線部が制御用の無線チャネルに切替わるのを待って
接続動作を最初からやりなおすことなく、すでに子局が
指定された別の通話用無線チャネルのチャネルチェック
を行うことができるので、接続時間を短縮できる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
第１図は本発明の一実施例における発呼時の動作フロー
を説明するための図、第２図は同じく着呼時の動作フロ
ーを説明するための図、第３図は従来のコードレス電話
方式の一例における発呼時の動作フローを説明するため
の図である。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】親局と子局とからなるコードレス電話方式
    において、 発着呼接続時に、前記親局は制御用の無線チャネルを介
    して送る着呼信号もしくは発呼応答信号の中に通話用の
    無線チャネルを複数指定し、前記子局は指定された前記
    複数の前記通話用の無線チャネルのいずれか１つが未使
    用であることを確認し、確認した未使用である通話用の
    無線チャネルを介し前記子局が前記親局に確認したこと
    を通知した後通話を開始することを特徴とするコードレ
    ス電話方式。
  2. 【請求項２】前記子局は指定された前記複数の前記通話
    用の無線チャネルのいずれか１つが未使用であることを
    あらかじめ定められた順に確認することを特徴とする請
    求項１記載のコードレス電話方式。
  3. 【請求項３】前記親局は前記子局のあらかじめ定められ
    た順と同じ順に前記通話用の無線チャネルを設定するこ
    とを特徴とする請求項２記載のコードレス電話方式。
  4. 【請求項４】前記子局は指定された前記複数の前記通話
    用の無線チャネルのいずれか１つが未使用であることを
    キャリア検出することにより確認することを特徴とする
    請求項１記載のコードレス電話方式。
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