JP2588031B2 - 茶ポリフェノール化合物含有口腔洗浄剤 - Google Patents
茶ポリフェノール化合物含有口腔洗浄剤Info
- Publication number
- JP2588031B2 JP2588031B2 JP1214631A JP21463189A JP2588031B2 JP 2588031 B2 JP2588031 B2 JP 2588031B2 JP 1214631 A JP1214631 A JP 1214631A JP 21463189 A JP21463189 A JP 21463189A JP 2588031 B2 JP2588031 B2 JP 2588031B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyphenol compound
- tea polyphenol
- effect
- mouthwash containing
- containing tea
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Pyrane Compounds (AREA)
- Cosmetics (AREA)
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、緑茶から水又は有機溶剤で抽出した抗ムシ
歯菌活性を有するポリフェノール化合物を含有する事を
特徴とする茶ポリフェノール化合物含有口腔洗浄剤に関
する。
歯菌活性を有するポリフェノール化合物を含有する事を
特徴とする茶ポリフェノール化合物含有口腔洗浄剤に関
する。
食生活が多様化を続ける現代において、ムシ歯及び口
腔衛生は人間の健康を左右する主要因に位置付けられて
いる。本発明はムシ歯予防及び口腔衛生の向上を目的と
して成されたものである。
腔衛生は人間の健康を左右する主要因に位置付けられて
いる。本発明はムシ歯予防及び口腔衛生の向上を目的と
して成されたものである。
従来のムシ歯予防及び口腔衛生に対応する手段として
は歯磨き、あるいは口腔洗浄剤の使用が挙げられ、特に
口洗浄剤については歯磨き効果を向上させるに加えて口
腔内の殺菌効果も有する点から消費者需要が近年急増し
ている。
は歯磨き、あるいは口腔洗浄剤の使用が挙げられ、特に
口洗浄剤については歯磨き効果を向上させるに加えて口
腔内の殺菌効果も有する点から消費者需要が近年急増し
ている。
従来の口腔洗浄剤の効果成分としては、エタノール等
の低級アルコール、アルキル硫酸ナトリウム等のアニオ
ン性界面活性剤やポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の
非イオン性界面活性剤（特願昭60−500729）、ジクロロ
ヒドロキシ・ジフェニルエーテル等の抗菌剤（特願昭61
−251560）、アルミニウム粉末等の非硬質の水不溶性研
摩剤（特願昭57−166886）、並びにデキストラナーゼ等
の酵素剤が周知である。
の低級アルコール、アルキル硫酸ナトリウム等のアニオ
ン性界面活性剤やポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の
非イオン性界面活性剤（特願昭60−500729）、ジクロロ
ヒドロキシ・ジフェニルエーテル等の抗菌剤（特願昭61
−251560）、アルミニウム粉末等の非硬質の水不溶性研
摩剤（特願昭57−166886）、並びにデキストラナーゼ等
の酵素剤が周知である。
従来の口腔洗浄剤の効果成分は、主としてエタノール
と界面活性剤であり、それぞれが殺菌と洗浄効果を呈す
る事は周知であるが、口腔衛生上最も問題となるムシ歯
菌（ストレプトコッカス・ミュータンス）に対する効果
は小さい。同様に、アルミニウム粉末がデキストラナー
ゼ等は歯垢の除去には有効であるが、ムシ歯菌に対する
抑制効果は殆ど期待できない。
と界面活性剤であり、それぞれが殺菌と洗浄効果を呈す
る事は周知であるが、口腔衛生上最も問題となるムシ歯
菌（ストレプトコッカス・ミュータンス）に対する効果
は小さい。同様に、アルミニウム粉末がデキストラナー
ゼ等は歯垢の除去には有効であるが、ムシ歯菌に対する
抑制効果は殆ど期待できない。
ジクロロヒドロキシ・ジフェニルエーテル等の抗菌剤
を併用する方法では、殺菌効果は十分であっても、口腔
粘膜への刺激性及び安全性の見地から好ましいものでは
ない。
を併用する方法では、殺菌効果は十分であっても、口腔
粘膜への刺激性及び安全性の見地から好ましいものでは
ない。
本発明によれば、一般的な口腔洗浄剤組成に緑茶より
水及び有機溶剤で抽出したポリフェノール化合物を添加
する事でムシ歯菌増殖抑制作用を付与する事が可能であ
る。
水及び有機溶剤で抽出したポリフェノール化合物を添加
する事でムシ歯菌増殖抑制作用を付与する事が可能であ
る。
本発明における茶ポリフェノール化合物は、緑茶葉
（ティア・シネンシス）から熱水抽出、あるいはエタノ
ール等の低級アルコール、酢酸エチル等の低級エステル
に代表される有機溶剤抽出分画により得られるもので、
カテキン，エピカテキン，ガロカテキン，エピガロカテ
キン，カテキンガレート，エピカテキンガレート，エピ
ガロカテキンガレート等のムシ歯菌増殖抑制効果の高い
カテキン類及びその没食子酸エステルを主成分とし、ム
シ歯菌増殖抑制効果を呈する実効濃度の設定はストレプ
トコッカス・ミュータンス属細菌に対する各々の最小阻
止濃度（MIC）を基準とする。
（ティア・シネンシス）から熱水抽出、あるいはエタノ
ール等の低級アルコール、酢酸エチル等の低級エステル
に代表される有機溶剤抽出分画により得られるもので、
カテキン，エピカテキン，ガロカテキン，エピガロカテ
キン，カテキンガレート，エピカテキンガレート，エピ
ガロカテキンガレート等のムシ歯菌増殖抑制効果の高い
カテキン類及びその没食子酸エステルを主成分とし、ム
シ歯菌増殖抑制効果を呈する実効濃度の設定はストレプ
トコッカス・ミュータンス属細菌に対する各々の最小阻
止濃度（MIC）を基準とする。
本発明における茶ポリフェノール化合物即ち、カテキ
ン類及びその没食子エステルのストレプトコッカス・ミ
ュータンス属細菌に対するMICは500〜1000ppmであり、
その効果はエタノール及び界面活性剤との相乗作用によ
り向上する。更に、カテキン類及びその没食子酸エステ
ルは、人間の食生活に一千年来定着した茶に由来する成
分であるので、他の抗菌製剤に比較して安全性の点にお
いて非常に優れたものである。
ン類及びその没食子エステルのストレプトコッカス・ミ
ュータンス属細菌に対するMICは500〜1000ppmであり、
その効果はエタノール及び界面活性剤との相乗作用によ
り向上する。更に、カテキン類及びその没食子酸エステ
ルは、人間の食生活に一千年来定着した茶に由来する成
分であるので、他の抗菌製剤に比較して安全性の点にお
いて非常に優れたものである。
以下、実施例及び試験例にて本発明を具体的に説明す
るが、本発明の範囲を限定するものではない。
るが、本発明の範囲を限定するものではない。
実施例.1 乾燥茶葉100Kgから熱水1000にて抽出・濃縮して得
られる粗緑茶抽出物130Kgを酢酸エチル100にて５回抽
出を行い、酢酸エチル層を分取し、溶剤を減圧留去して
茶ポリフェノール化合物10Kgを得た。本精製緑茶抽出物
（ポリフェノール含有量67％）を1mg/ml及び4mg/ml濃度
で含有するブレイン・ハート・インフュージョン寒天培
地を調製し、ストレプトコッカス・ミュータンス（Stre
ptococcus mutans MT8148）を接種後、37℃で培養した
際の生菌数の変化を無添加区を対照として調べた結果、
図1Aに示す様に1mg/mlでは48時間後,4mg/mlでは24時間
後に生菌数は０となり、ストレプトコッカス・ミュータ
ンスの生育阻害効果を呈した。また、リン酸緩衝生理食
塩液に緑茶の熱水抽出物を1mg/ml濃度となる様に添加
し、上記と同様の試験を行い、無栄養下でのストレプト
コッカス・ミュータンスに対する致死効果を調べた結
果、図1Bに示した通り24時間で生菌数は０となった。
られる粗緑茶抽出物130Kgを酢酸エチル100にて５回抽
出を行い、酢酸エチル層を分取し、溶剤を減圧留去して
茶ポリフェノール化合物10Kgを得た。本精製緑茶抽出物
（ポリフェノール含有量67％）を1mg/ml及び4mg/ml濃度
で含有するブレイン・ハート・インフュージョン寒天培
地を調製し、ストレプトコッカス・ミュータンス（Stre
ptococcus mutans MT8148）を接種後、37℃で培養した
際の生菌数の変化を無添加区を対照として調べた結果、
図1Aに示す様に1mg/mlでは48時間後,4mg/mlでは24時間
後に生菌数は０となり、ストレプトコッカス・ミュータ
ンスの生育阻害効果を呈した。また、リン酸緩衝生理食
塩液に緑茶の熱水抽出物を1mg/ml濃度となる様に添加
し、上記と同様の試験を行い、無栄養下でのストレプト
コッカス・ミュータンスに対する致死効果を調べた結
果、図1Bに示した通り24時間で生菌数は０となった。
［試験例］ 比較例.1 下記に示した処方にて作製した茶ポリフェノール含有
口腔洗浄剤中に生菌数１×107個/mlとなる様にストレプ
トコッカス・ミュータンスを接種し、実施例１と同様に
致死効果を確認した結果、図２に示した様に著しい効果
を呈した。
口腔洗浄剤中に生菌数１×107個/mlとなる様にストレプ
トコッカス・ミュータンスを接種し、実施例１と同様に
致死効果を確認した結果、図２に示した様に著しい効果
を呈した。
また、同様に市販の口腔洗浄剤（ワーナー・ランバー
ト社製）を用いて同様の試験を行い、対照とした。
ト社製）を用いて同様の試験を行い、対照とした。
（処方） ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 2.0 エタノール 20.0 グリセリン 4.0 70％ソルビット 4.0 サッカリン酸Na 0.03 パラオキシ安息香酸ブチル 0.03 茶ポリフェノール化合物（実施例１） 0.1 香料 0.2 リン酸二水素ナトリウム 0.1 水 69.54 〔発明の効果〕 本発明により、ムシ歯予防を中心とした口腔衛生の水
準を向上させることは、人間の健康生活を維持する上で
不可欠な要因であると考える。
準を向上させることは、人間の健康生活を維持する上で
不可欠な要因であると考える。
図1Aはブレイン・ハート・インフュージョン培地中、図
1Bはリン酸緩衝液中での茶ポリフェノール化合物のスト
レプトコッカス・ミュータンスに対する抗菌活性を示し
ている。 図２は、茶ポリフェノール化合物含有口腔洗浄剤のスト
レプトコッカス・ミュータンスに対する抗菌効果を示し
たものである。
1Bはリン酸緩衝液中での茶ポリフェノール化合物のスト
レプトコッカス・ミュータンスに対する抗菌活性を示し
ている。 図２は、茶ポリフェノール化合物含有口腔洗浄剤のスト
レプトコッカス・ミュータンスに対する抗菌効果を示し
たものである。
フロントページの続き (72)発明者 金 武▲そ▼ 三重県四日市市赤堀新町９番５号 太陽 化学株式会社内 審査官 瀬下 浩一 (56)参考文献 特開 平２−25413（ＪＰ，Ａ)
Claims (1)
- 【請求項１】緑茶（ティア・シネンシス:Thea sinensi
s）から水又は有機溶剤で抽出した抗ムシ歯菌活性を有
するポリフェノール化合物，界面活性剤及びエタノール
を含有することを特徴とする茶ポリフェノール化合物含
有口腔洗浄剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1214631A JP2588031B2 (ja) | 1989-08-21 | 1989-08-21 | 茶ポリフェノール化合物含有口腔洗浄剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1214631A JP2588031B2 (ja) | 1989-08-21 | 1989-08-21 | 茶ポリフェノール化合物含有口腔洗浄剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0377817A JPH0377817A (ja) | 1991-04-03 |
| JP2588031B2 true JP2588031B2 (ja) | 1997-03-05 |
Family
ID=16658940
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1214631A Expired - Lifetime JP2588031B2 (ja) | 1989-08-21 | 1989-08-21 | 茶ポリフェノール化合物含有口腔洗浄剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2588031B2 (ja) |
Families Citing this family (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH03218320A (ja) * | 1989-11-10 | 1991-09-25 | Itouen:Kk | 抗菌周病及び口臭の予防剤 |
| JPH0813738B2 (ja) * | 1992-08-04 | 1996-02-14 | 株式会社 伊藤園 | 歯垢除去剤及び歯石沈着防止剤 |
| JP2719088B2 (ja) * | 1993-03-29 | 1998-02-25 | 松下精工株式会社 | 抗ウィルスフィルタおよびウィルス除去装置および熱交素子および加湿機 |
| JP2002520343A (ja) * | 1998-07-13 | 2002-07-09 | イェルク・ペーター・シューア | 抗菌性組成物 |
| JP2000302634A (ja) * | 1999-04-27 | 2000-10-31 | Ichimaru Pharcos Co Ltd | 化粧料組成物 |
| GB2372209A (en) * | 2001-02-19 | 2002-08-21 | William Ransom & Son Plc | Mouthwash/breathfreshener |
| WO2002091848A1 (en) | 2001-05-15 | 2002-11-21 | The Procter & Gamble Company | Confectionery compositions |
| AU2002311922A1 (en) | 2001-05-15 | 2002-11-25 | The Procter And Gamble Company | Oral care compositions |
| FR2908311B1 (fr) * | 2006-11-13 | 2010-02-26 | Pf Medicament | Composition d'hygiene buccale et son utilisation dans le traitement de l'halitose |
| JP5346455B2 (ja) * | 2007-01-18 | 2013-11-20 | 花王株式会社 | 抗菌性洗浄剤組成物 |
| JP5752593B2 (ja) * | 2008-04-24 | 2015-07-22 | インデナ エッセ ピ ア | 口腔感染の治療および予防組成物 |
| JPWO2014104064A1 (ja) * | 2012-12-26 | 2017-01-12 | 株式会社エーゼット | 創傷治癒促進剤 |
| CN105496873A (zh) * | 2015-12-24 | 2016-04-20 | 寇波 | 牙齿正畸矫正期间使用的漱口水 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59152311A (ja) * | 1983-02-18 | 1984-08-31 | Sunstar Inc | 口腔用組成物 |
| JP2979514B2 (ja) * | 1988-07-14 | 1999-11-15 | 株式会社伊藤園 | う蝕予防剤の製造方法 |
-
1989
- 1989-08-21 JP JP1214631A patent/JP2588031B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0377817A (ja) | 1991-04-03 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2588031B2 (ja) | 茶ポリフェノール化合物含有口腔洗浄剤 | |
| KR101354923B1 (ko) | 울금 추출물과 비파 추출물을 유효성분으로 포함하는 구강 위생 증진용 조성물 | |
| JPH0725670B2 (ja) | 抗歯周病剤 | |
| JPH0386814A (ja) | プラーク形成阻害剤 | |
| JP2023546272A (ja) | 緑茶活性物質洗口液組成物及びその製造方法 | |
| JP3327699B2 (ja) | クジン抽出物含有抗菌・防腐剤及び化粧料 | |
| KR102148808B1 (ko) | 천연 항균제를 포함하는 여성청결제 조성물 | |
| JP2979514B2 (ja) | う蝕予防剤の製造方法 | |
| KR100682979B1 (ko) | 항균 감염증 및 항염증 작용에 대한 예방 치료용 조성물 및이를 이용하여 얻어진 무좀치료제 | |
| JP2903210B2 (ja) | 歯周病誘発抑制剤組成物 | |
| JPH03275613A (ja) | 皮膚外用剤 | |
| JP2848688B2 (ja) | 口腔用組成物 | |
| JPH1143696A (ja) | 緑茶入り洗浄料 | |
| JP5921872B2 (ja) | 口腔用組成物 | |
| KR102319787B1 (ko) | 구강 바이오필름 석회화 억제제 및 구강용 조성물 | |
| JPH03255033A (ja) | 白癬治療剤 | |
| JP3385293B2 (ja) | アルトカルピン含有抗菌・防腐剤及び化粧料 | |
| JP2990611B2 (ja) | フケ菌発育阻害成分含有物の抽出方法 | |
| KR101841976B1 (ko) | 식물 추출물을 포함하는 항진균 및 항균 조성물 | |
| JPH05271085A (ja) | 歯周病予防剤 | |
| KR20170109889A (ko) | 녹차 추출물 함유 알코올성 살균소독제 | |
| JP3501855B2 (ja) | ジャックフルーツ抽出物含有抗菌・防腐剤及び化粧料 | |
| KR20020082308A (ko) | 귀전우 추출물을 함유하는 구강용 조성물 | |
| KR100488216B1 (ko) | 알로에추출물을함유하는구강용조성물 | |
| CN109260102B (zh) | 一种多相口腔护理组合物 |