JP3501855B2 - ジャックフルーツ抽出物含有抗菌・防腐剤及び化粧料 - Google Patents
ジャックフルーツ抽出物含有抗菌・防腐剤及び化粧料Info
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Description
成分として含有するジャックフルーツ抽出物を配合する
新規な黄色ブドウ球菌、枯草菌、ニキビ菌、フケ菌に対
する抗菌・防腐剤、及びニキビ改善用皮膚化粧料又はフ
ケ抑制用頭髪化粧料への応用に関するものである。
品或は化粧品分野(人及びその他の動物用に用いる各種
製剤も含む)の各種化粧料として利用でき、具体的に
は、化粧水、ローション、シェイビングローション、乳
液、クリーム(軟膏を含む)、日焼け止めクリーム、フ
ァンデーション、オイル、パック、石鹸(薬用石鹸も含
む)、ボディソープ、爪化粧品類、眉目化粧品類、香水
類、洗顔料類、口腔用類(歯磨き、マウスウオッシュ
等)、液臭・防臭防止剤、浴用剤、シャンプー、リン
ス、ヘアートニック、ヘアースプレー、染毛料などへの
応用が上げられる。又、抗菌・防腐剤としては、各種形
態の経口薬剤、繊維製品(シーツ類、衣類等)、更に衛
生綿類、ウエットティシュや拭き取り用ペーパー類、除
菌用クロス等の不織布に、又、口腔用組成物(ガム、キ
ャンデー等)やかまぼこ、ちくわ等の水産ねり製品、ソ
ーセージ、ハム等の畜産製品、洋菓子類、和菓子類、生
めん、中華めん、ゆでめん、そば等のめん類、ソース、
醤油、たれ等の調味料、漬物、そう菜等、一般的な飲食
類への使用が上げられる。
品・化粧品類等の抗菌・防腐剤としては、ソルビン酸、
デヒドロ酢酸及びその塩、パラオキシ安息香酸誘導体な
どが良く使用されているが、安全性の点で問題があり、
添加量や対象食品が制限(例えば、ソルビン酸及びその
塩の食品への配合上限は0.2%であり、デヒドロ酢酸
及びその塩は、チーズ、バター及びマーガリンにのみ使
用可能、又、パラオキシ安息香酸メチルナトリウムの化
粧品類への配合上限は1.0%)されていた。
では皮膚や粘膜では物理的若しくは殺菌性物質や粘液の
分布といった化学的な方法によって、微生物の侵入を抑
え、更に、生体内に侵入した微生物に対しては、免疫グ
ロブリンによる付着阻止、食細胞による食作用、リゾチ
ームによる溶菌作用等、先天的で非特異的な感染抵抗や
特定の病原菌に対する免疫応答などによって抵抗が行わ
れている。
における抵抗力を上回ってしまえば、生体内では感染症
状が現れ、例えば、黄色ブドウ球菌による膿皮症などの
感染性皮膚炎、食中毒、敗血症、枯草菌は結膜炎、虹彩
炎、大腸菌では尿路感染症、下痢症など、又、アクチノ
バシルスなどによる歯周病、う触原菌による虫歯、更に
ニキビ菌(プロピオニバクテリウム アクネス)、フケ
菌(ピティロスポルムオバーレ)などによるニキビ、フ
ケ又はフケに伴うカユミ等、様々な症状を起こす危険性
がある。
症を引き起こすことが多く、ニキビは病名を尋常性ざ瘡
と言い、臨床学的には毛襄脂腺系を中心に毛孔に起こる
慢性の炎症性変化と定義され、頭皮のフケは皮表皮脂、
表皮層の角化物、汗腺分泌物等が絡み合い、皮脂腺等の
分泌物の亢進により発生するとされている。
て、皮脂の分泌能との関係から見ると、皮脂中のトリグ
リセライドが、毛包管内にプロピオニバクテリウム ア
クネス、又はピティロスポルム オバーレが侵入するこ
とによって、リパーゼの産生が亢進し、これによって、
グリセロールと遊離脂肪酸の生成が高められ、この際に
生成した過剰な遊離脂肪酸によって、面皰形成作用、炎
症惹起作用が特に強く見られる。
ス、ピティロスポルム オバーレ共に、脂質依存性、且
つ、好脂質性であることから、皮脂量が毛包管内に増加
して貯留することにより、プロピオニバクテリウム ア
クネス、ピティロスポルム オバーレも次第に増殖す
る。尚、この他にも、プロピオニバクテリウム アクネ
ス、ピティロスポルム オバーレによる好中球走化能や
補体の活性化因子、又、その菌の産生物であるプロテア
ーゼ、リパーゼ、ヒアルロニダーゼ等による毛包上皮の
破壊、炎症の惹起等も新しい仮説として提唱されてい
る。
のニキビ菌(プロピオニバクテリウム アクネス)の生
育を阻止することがニキビの治療には重要であり、フケ
又はフケに伴うカユミの発生については、病巣部のフケ
菌(ピティロスポルム オバーレ)の生育を阻止するこ
とがフケ、カユミの治療につながるものである。
治療に対して、これまで様々な薬物が使用されて来た
が、その大半を占める抗生物質や合成抗菌・防腐剤は、
確かにその効果は強いが、安全性の面で問題があり、こ
れらの使用には厳重な注意が必要で、その効力などの面
において、更に有効な物質が求められていた。
は、細菌類による感染症、疾患に対して抗菌、防腐効果
があり、且つ、各種分野に利用しても安全であるものに
ついて、各種の植物抽出物を検討し、新規な有効利用と
その作用に関する追求を積み重ねてきた。
は、上記事情に鑑み、ジャックフルーツ抽出物を検討
し、ジャックフルーツ抽出物中に含まれるアルトカルピ
ン(Artocarpin)が黄色ブドウ球菌、枯草菌、ニキビ
菌、フケ菌に対して強い抗菌・防腐効果があることを確
認、そこで、アルトカルピンを含有するジャックフルー
ツ抽出物についても再度検討し、抗菌・防腐効果、且
つ、人又は動物に対して安全である、新規な抗菌・防腐
剤及び各種化粧料に応用することが非常に有効であるこ
とを発見し、本発明を完成した。尚、以下に本発明に至
る経過を説明する。
eterophyllum Lam,「Moraceae クワ科」)は、インド原
産の常緑木で熱帯地方に広く分布し、葉は長卵形濃緑
色、花は集合花で幹や太い枝から出る短い枝につく。果
実は大きく40kgに達する例もあり、可食部は種子を
取り巻く花被が多肉になった部分で成熟すると果面は黄
褐色になる。又、果肉は黄色で甘く、強烈な芳香があ
る。尚、本発明においては、ジャックフルーツ「和名:
パラミツ(波羅密)」の果実、木部、樹皮から得られる
ものを用いるが、その他、同属植物(Artocarpus Genu
s)パンノキ、コパラミツ等の果実、木部、樹皮)を用
いることも可能である。
らをそのまま、或は溶媒として有機溶媒、水を用いた
り、必要に応じて、有機溶媒又は水との混合溶媒に溶解
させた状態でも使用でき、有機溶媒抽出と水抽出とが組
み合わされた状態でも使用出来る。有機溶媒としてはメ
タノール、エタノール、酢酸エチルなどを用いることが
できる。
いが、通常は常温及び加熱抽出が好ましい。抽出後は濾
過及び濃縮乾燥して、溶液状、ペースト状、ゲル状、粉
末状として用いても良い。更に多くの場合は、そのまま
の状態で利用できるが、必要ならば、その効力に影響の
ない範囲で脱臭、脱色等の精製処理を加えても良い。
尚、脱臭、脱色等の精製処理手段としては、活性炭カラ
ムなどを用いれば良く、抽出物質により一般的に適用さ
れる通常の手段を任意に選択して行えば良い。
含有するジャックフルーツ抽出物は、そのままでも利用
できるが、抗菌・防腐剤又は化粧料として配合される場
合の含有量は、抗菌・防腐剤又は化粧料の種類、用いる
抽出物の品質、期待される作用の程度によって若干異な
る。通常、50ppm以上、好ましくは、200ppm
以上が良い。
して含有するジャックフルーツ抽出物を配合した黄色ブ
ドウ球菌、枯草菌、ニキビ菌、フケ菌に対する抗菌・防
腐剤、及びニキビ改善用皮膚化粧料又はフケ抑制用頭髪
化粧料には、本発明の効果を損なわない範囲内で、食
品、化粧品、医薬品、医薬部外品等に一般的に用いられ
る各種成分、例えば、砂糖、練乳、小麦粉、ショートニ
ング、食塩、ブドウ糖、鶏卵、バター、マーガリン、水
飴、カルシウム、鉄分、調味料、香辛料や油分(動植物
油、鉱物油、エステル油、ワックス油、シリコン油、高
級アルコール、リン脂質類、脂肪酸類等)、界面活性剤
(アニオン性、カチオン性、両性又は非イオン性界面活
性剤)、ビタミン類(ビタミンA群、ビタミンB群、葉
酸類、ニコチン酸類、パントテン酸類、ビオチン類、ビ
タミンC群、ビタミンD群、ビタミンE群、その他フェ
ルラ酸、γ−オリザノール等)、紫外線吸収剤(p−ア
ミノ安息香酸、アントラニル、サルチル酸、クマリン、
ベンゾトリアゾール、テトラゾール、イミダゾリン、ピ
リミジン、ジオキサン、フラン、ピロン、カンファー、
核酸、アラントイン及びそれらの誘導体、アミノ酸系化
合物、シコニン、バイカリン、バイカレイン、ベルベリ
ン等)、抗酸化剤(ステアリン酸エステル、ノルジヒド
ログアセレテン酸、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチ
ルヒドロキシアニソール、パラヒドロキシアニソール、
没食子酸プロピル、セサモール、セサモリン、ゴシポー
ル等)、増粘剤(ヒドキシエチルセルロース、エチルセ
ルロース、カルボキシエチルセルロース、メチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチル
セルロースナトリウム、ヒドキシプロピルセルロース、
ニトロセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニル
メチルエーテル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメ
タアクリレート、ポリアクリル酸塩、カルボキシビニル
ポリマー、アラビアゴム、トラガントゴム、寒天、カゼ
イン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン、デンプン、
アルギン酸及びその塩等)、保湿剤(プロピレングリコ
ール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリ
コール、グリセリン、コンドロイチン硫酸及びその塩、
ヒアルロン酸及びその塩、乳酸ナトリウム等)又、その
他、低級アルコール、多価アルコール、水溶性高分子、
pH調整剤、防腐・防バイ剤、着色料、香料、清涼剤、
安定化剤、動・植物抽出物、動・植物性蛋白質及びその
分解物、動・植物性多糖類及びその分解物、動・植物性
糖蛋白質及びその分解物、微生物培養代謝成分、血流促
進剤、消炎剤、抗炎症剤、抗アレルギー剤、細胞賦活
剤、アミノ酸及びその塩、角質溶解剤、収斂剤、創傷治
療剤、増泡剤、口腔用剤、消臭・脱臭剤、乳化剤等と共
に配合し、併用して用いることも出来る。
して含有するジャックフルーツ抽出物を配合したニキビ
改善用皮膚化粧料又はフケ抑制用頭髪化粧料の剤型につ
いては、任意であり、常法により配合し、例えば、化粧
水、クリーム、軟膏、ローション、シェイビングローシ
ョン、乳液、クリーム(軟膏を含む)、日焼け止めクリ
ーム、ファンデーション、オイル、パック、石鹸(薬用
石鹸も含む)、ボディソープ、爪化粧品類、眉目化粧品
類、香水類、洗顔料類、口腔用類(歯磨き、マウスウオ
ッシュ等)、液臭・防臭防止剤、浴用剤、シャンプー、
リンス、ヘアートニック、ヘアースプレー、染毛料等の
剤型とすることができる。
して含有するジャックフルーツ抽出物を配合した黄色ブ
ドウ球菌、枯草菌、ニキビ菌、フケ菌に対する抗菌・防
腐剤の剤型については、任意であり、常法により配合
し、例えば、経口薬剤、繊維製品(シーツ類、衣類
等)、更に衛生綿類、ウエットティシュや拭き取り用ペ
ーパー類、除菌用クロス等の不織布に、又、口腔用組成
物(ガム、キャンデー等)やかまぼこ、ちくわ等の水産
ねり製品、ソーセージ、ハム等の畜産製品、洋菓子類、
和菓子類、生めん、中華めん、ゆでめん、そば等のめん
類、ソース、醤油、たれ等の調味料、漬物、そう菜等、
一般的な飲食類の剤型とすることができる。
として含有するジャックフルーツ抽出物を配合した黄色
ブドウ球菌、枯草菌、ニキビ菌、フケ菌に対する抗菌・
防腐剤、及びニキビ改善用皮膚化粧料又はフケ抑制用頭
髪化粧料の配合する場合の形態は、任意であり、溶液
状、クリーム状、ペースト状、ゲル状、ジェル状、泡
状、固形状又は粉末状として用いることができる。
G、アルトカルピン、又はソフォラフラバノンGを必須
成分として含有するクジン抽出物と併用して、抗菌・防
腐剤及び化粧料に配合して用いることもできる。
が、以下によって示される方法は、後述の作用等の確認
試験において用いたものであり、これに限定されるもの
ではない。
チル500mlを加え、75℃にて3時間撹拌抽出し、
冷却後、濾過して固・液分離を行い、分離した抽出液を
減圧濃縮して、酢酸エチル除去後、ジャックフルーツ抽
出物を約3gを得た。
エタノール水溶液(500ml)を加え、1週間冷浸し
た後、濾過して固・液分離を行い、分離した抽出液を減
圧濃縮して、エタノール除去後、ジャックフルーツ抽出
物を約5gを得た。
高速液体クロマトグラフィー(島津製作所製)によって
測定した。試験結果は下記に示した。 抽出例1:(酢酸エチルによる抽出液) アルトカルピン含有量:9.8% 抽出例2:(エタノールによる抽出液) アルトカルピン含有量:0.9%
る生育阻害試験 [試験菌] 1.スタフィロコッカス アウレウス(Staphylococcus aureus)黄色ブド
ウ球菌:(ATCC6538) 2.ハ゛シラス サフ゛チルス(Bacillus subtilis)枯草菌:(ATCC93
72) [使用培地] Brain Heart Infusion Broth"栄研"(以下、BHI)3
7gを精製水1000mlに溶かし、121℃、15分
間加圧滅菌する。 [試料菌液の調製] 上記培地10mlに試験菌1白菌耳を加え37℃で18
時間培養し、これを同培地で生菌数が約106になるよう
希釈したものを試料菌液とする。 [検体の調製] 上記に示した抽出例1〜2を各0.6g取り、ジメチル
スルホオキシド(以下、DMSO)10mlに溶解し
て、検体液とし、パラオキシ安息香酸メチルについても
同様に行った。 [試験方法] BHI培地1.8mlに検体液0.1ml及び試料菌液
0.1mlを加え、37℃で24時間嫌気培養した後
(Gas Pack BBL製)、寒天平板(大五栄養
製)に画線し、残存菌を確認し、倍数希釈法にて、最小
発育阻止濃度(ppm)判定した。結果は表1に示し
た。
ックフルーツ抽出物は、黄色ブドウ球菌、枯草菌に対し
ての最少生育阻止濃度は、抽出溶媒によって、若干異な
るが、約50〜200ppmと判定でき、非常に少量で
生育阻害効果を有することが確認できた。尚、対照とし
て用いたパラオキシ安息香酸メチルと比較しても、非常
に強い生育阻害効果を有することが確認できた。
ネス菌に対する生育阻害試験 [被験菌株の調製] プロピオニバクテリウム アクネス菌(Propionibacter
ium acnes、以下、PA菌)は、当研究室で健康なボラ
ンティアの全額より分離、同定した株で懸濁液(2.0×1
09個/ml)として凍結保存している株を用い、液体培地
で10倍に希釈して被験菌液とした。 [液体培地] *1 Nutrient broth(Difco) 0.5g 酵母エキス 0.3g Tween 80 0.2ml 精製水 100ml [検体の調製] 上記に示した抽出例1〜2を各0.6g取り、DMSO
10mlに溶解して、検体液とする。 [試験方法] 液体培地1.8mlに検体液0.1ml及び被験菌液
0.1mlを加え、37℃で7日間嫌気培養後(Gas
Pack BBL製)、培養液10μlをGAM寒天
培地(日水製薬製)に画線し、37℃,48時間嫌気培
養後、残存菌を確認し、倍数希釈法にて、最小発育阻止
濃度(ppm)判定した。結果は表2に示した。
ックフルーツ抽出物のPA菌に対する最少生育阻止濃度
は、抽出溶媒によって、若干異なるが、約2000〜4
00ppmと判定でき、非常に少量で生育阻害効果を有
することが確認できた。
に対する生育阻害試験 [被験菌株] ピティロスポルム・オバーレ菌(Pityrosporum ovale、
以下、PO菌)は、当研究室で健康なボランティアの全
額より分離、同定した株で懸濁液(1.6×106個/ml)と
して凍結保存している株を用い、液体培地で10倍に希
釈して被験菌液とした。 [液体培地] *2 グルコ−ス 2g モノオレイン酸ホ゜リオキシエチレンク゛リセリン(5EO) 5ml ポテト抽出液 100ml [検体の調製] 上記に示した抽出例1〜2を各0.6g取り、DMSO
10mlに溶解して、検体液とする。 [試験方法] 液体培地1.8mlに検体液0.1ml及び被験菌液
0.1mlを加え、30℃、2日間嫌気培養後(Gas
Pack BBL製)、培養液10μlを5%のモノ
オレイン酸ポリオキシエチレングリセリン(5EO)を
含むポテトデキストロ−ス寒天培地(日水製薬製)にに
画線し、30℃、24時間嫌気培養後、残存菌を確認
し、倍数希釈法にて、最小発育阻止濃度(ppm)判定
した。結果は表3に示した。
ックフルーツ抽出物のPA菌に対する最少生育阻止濃度
は、抽出溶媒によって、若干異なるが、約50〜200
ppmと判定でき、非常に少量で生育阻害効果を有する
ことが確認できた。
て、ニキビ症の成人男女20名をパネラーとして、毎日
朝と夜の2回、適量を手に取り、顔に塗布してもらい、
あとは自由に2カ月間に渡って連続使用効果試験を実施
した。尚、評価方法は次の基準にて行い、又、結果は表
5の如くで表中の数値は人数を表す。 「ニキビ改善効果」 有 効:ニキビが改善された。 やや有効:ニキビがやや改善された。 無 効:使用前と変化なし。 「肌荒れ改善効果」 有 効:肌荒れが改善された。 やや有効:肌荒れがやや改善された。 無 効:使用前と変化なし。
れ、又、肌荒れについても比較品に比べて良好な結果が
得られた。
いて、フケ症又はフケ症に伴うのカユミを持つ成人男女
20名をパネラーとして、毎日夜入浴時に1回、適量を
手に取り、洗髪してもらい、あとは自由に2カ月間に渡
って連続使用効果試験を実施した。又、同様に下記表7
に示した本発明品及び比較品のヘアトニックについて、
フケ症又はフケ症に伴うのカユミを持つ成人男女20名
をパネラーとして、毎日朝と夜の2回、適量を手に取
り、頭髪に塗布してもらい、あとは自由に2カ月間に渡
って連続使用効果試験を実施した。評価方法は次の基準
にて行い、結果は表8の如くで表中の数値は人数を表
す。 「フケ抑制効果」 有 効:フケが抑制された。 やや有効:フケがやや抑制された。 無 効:使用前と変化なし。 「カユミ改善効果」 有 効:カユミが改善された。 やや有効:カユミがやや改善された。 無 効:使用前と変化なし。
ユミが改善されており、比較品と比べても、非常に良好
な結果が得られた。
ーツ抽出物(抽出例1〜2)1gを50%1,3−ブチ
レングリコール水溶液100mlに溶解した液をを背部
を除毛した兎(1群3匹,体重3,800g前後)の皮膚に
貼付した。判定は貼付後24,48,72時間に一次刺激性の評
点法により紅斑及び浮腫を指標として行った。その結
果、すべての動物において、何等、紅斑及び浮腫を認め
ず陰性と判定された。 [皮膚累積刺激性試験] 同様に、アルトカルピンを必須成分として含有するジャ
ックフルーツ抽出物(抽出例1〜2)1gを50%1,
3−ブチレングリコール水溶液100mlに溶解した液
をを側腹部を除毛(2×4cm2)したハートレー系モルモ
ット(雌性,1群5匹,体重320g前後)の皮膚に1日
1回,週5回,0.5ml/動物当りを塗布した。塗布は4
週に渡って、又、除毛は各週の最終塗布日に行った。判
定は、各週の最終日の翌日に一次刺激性の評点法により
紅斑および浮腫を指標として行った。その結果、すべて
の動物において、塗布後1〜4週目に渡って何等、紅斑
及び浮腫を認めず陰性と判定された。 [急性毒性試験] 同様に、アルトカルピンを必須成分として含有するジャ
ックフルーツ抽出物(抽出例1〜2)を試験前、4時間
絶食させたddy系マウス(1群5匹,体重30g)に2,000
mg/kg量経口投与し、毒性症状の発現、程度などを経時
的に観察した。その結果、すべてのマウスにおいて14日
間何等異常を認めず、解剖の結果も異常がなかった。LD
50は2,000mg/kg以上と判定された。
更に詳述するが、本発明は以下の実施例に特定されるこ
とはなく、各種の食品、化粧品類、医薬品、医薬部外品
等に含有・配合して用いることが出来る。尚、各実施例
は各製品の製造における常法により製造したもので良
く、配合量のみを示した。
て含有するジャックフルーツ抽出物は、黄色ブドウ球
菌、枯草菌、ニキビ菌、フケ菌に対して、増殖抑制作用
を有し、更に人又は動物に対して安全である。従って、
黄色ブドウ球菌、枯草菌、ニキビ菌、フケ菌に対する抗
菌・防腐剤として用いれば、各種形態の製剤・製品の腐
敗・汚染防止することができるので、各種形態の経口薬
剤、繊維製品(シーツ類、衣類)、又、衛生綿類、除菌
用クロス等の不織布に、更に一般的な飲食類に適用でき
る。又、化粧料として用いれば、ニキビや肌荒れを改善
し、更にフケやカユミを抑制する効果を有するので、医
薬品・医薬部外品或は化粧品分野(人及びその他の動物
用に用いる各種製剤も含む)の各種化粧料に適用するこ
とができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 アルトカルピンを必須成分として含有す
る、ジャックフルーツの水、低級アルコール、酢酸アル
キルエステル類の有機溶媒から選ばれる1種又は2種以
上の溶媒を用いて得られる抽出物を配合することを特徴
とする、黄色ブドウ球菌、枯草菌、ニキビ菌、フケ菌に
対して増殖抑制作用を有する抗菌・防腐剤。 - 【請求項2】 アルトカルピンを必須成分として含有す
る、ジャックフルーツの水、低級アルコール、酢酸アル
キルエステル類の有機溶媒から選ばれる1種又は2種以
上の溶媒を用いて得られる抽出物を配合することを特徴
とするニキビ改善用皮膚化粧料。 - 【請求項3】 アルトカルピンを必須成分として含有す
る、ジャックフルーツの水、低級アルコール、酢酸アル
キルエステル類の有機溶媒から選ばれる1種又は2種以
上の溶媒を用いて得られる抽出物を配合することを特徴
とするフケ抑制用頭髪化粧料。
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Korean Biochemical J., 1992.Vol.25,No.4, pp.347−353 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH0873368A (ja) | 1996-03-19 |
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