JP5346455B2 - 抗菌性洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、抗菌作用を発揮する洗浄剤組成物に関する。
界面活性剤は、浸透作用、乳化作用及び分散作用を有することから、各種洗浄剤の成分として広く用いられている。近年、微生物による生活環境の汚染を防止すべく、様々な素材に抗菌性を付与する指向が高まり、洗浄剤においても、抗菌性物質の添加や抗菌性を有する界面活性剤を組み合わせて使用する等により抗菌効果を付与することが行われている(非特許文献1)。
しかしながら、抗菌物質の抗菌効果が十分意発揮されない、或いは抗菌物質と洗浄剤との組み合わせによっては洗浄力が低下する、等の問題があり、洗浄力を維持しつつ、抗菌効果を発揮される洗浄剤が求められている。
一方、カテキン類は、茶葉から抽出することのできるポリフェノールの一種であり、黄色ブドウ球菌や腸炎ビブリオ等の食中毒細菌、薬剤耐性細菌や植物病原菌に有効であることが報告されている(特許文献1〜5、非特許文献2)。
しかしながら、抗菌性を付与する目的で、洗浄剤にカテキン類を配合することは知られていない。
特開平2−276562号公報 特開平2−117608号公報 特開平3−246227号公報 特開平8−38133号公報 特開2000−328443号公報 感染防止 Vol.9,No.5,p35-41(1990) FFI Reports、Technical Reports「カテキン」三栄源エフ・エフ・アイ株式会社、ホームページ(http://www.saneigenffi.co.jp/foods/index.html)、平成18年9月12日
本発明は、安全性が高く、且つ優れた抗菌作用を示す抗菌性洗浄剤を提供することに関する。
本発明者らは、洗浄剤の抗菌力を向上することについて検討した結果、驚くべきことに界面活性剤とカテキン類を組み合わせによって優れた抗菌効果を発揮する洗浄剤組成物が得られることを見出した。
すなわち、本発明は、カテキン類0.0005〜5質量%及び界面活性剤0.00001〜80質量%を含有し、該界面活性剤はカチオン性界面活性剤、両性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤から選ばれる1種以上である抗菌性洗浄剤組成物を提供するものである。
また、本発明は、化粧品組成物、医薬部外品組成物、医薬品組成物又はハウスホールド製品組成物に、(A)カテキン類0.0005〜5質量%、及び(B)カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤0.00001〜80質量%、を配合することを特徴とする、前記組成物に抗菌性を付与する方法を提供するものである。
本発明によれば、カテキン類及び界面活性剤の使用量を減らしつつ、抗菌性の高い洗浄剤組成物及びハウスホールド製品を提供することができる。
本発明における界面活性剤は、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤のいずれでもよく、これらから適宜選ばれる1種以上である。その中でもカテキン類と当該界面活性剤との組み合わせにおいて良好な抗菌性を発揮するカチオン性界面活性剤が好ましい。
カチオン性界面活性剤としては、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩;塩化ベンザルコニウム等のアルキルジメチルベンザルアンモニウム塩;塩化ジオクタデシルジメチルアンモニウム等のジアルキルジメチルアンモニウム塩;トリアルキルメチルアンモニウム塩、アルキルアミン塩等が挙げられる。これらを単独で又は2種以上組み合わせて使用しても良い。このうち、好ましくはアルキルジメチルベンザルアンモニウム塩であり、より好ましくは当該アルキル基の炭素数が8〜18である。
両性界面活性剤としては、例えば、2−ウンデシル−N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシルメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等のイミダゾリン系両性界面活性剤;ジメチルラウリルアミンオキシド、ヤシ油アルキルアミンオキシド等のアルキルアミンオキシド等のアミンオキシド系両性界面活性剤;2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等のベタイン系両性界面活性剤;N−ラウリルグリシン、N−ラウリルβ−アラニン等のアミノ酸型両性界面活性剤等が挙げられる。これらを単独で又は2種以上組み合わせて使用しても良い。このうち、好ましくはアミンオキシド系両性界面活性剤であり、より好ましくはアルキルアミンオキシドであり、更に好ましくは当該アルキル基の炭素数は8〜16である。
非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル;ポリオキシアルキレンアルキルエーテル;ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール等のポリオキシエチレン誘導体;ソルビタンモノステアレート、ソルビタントリステアレート等のソルビタン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンソルビタントリステアレート、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル;カプリル酸モノグリセリド、カプリン酸モノグリセリド、ラウリン酸モノグリセライド、ミスリン酸モノグリセリド、グリセロールモノステアレート等の(モノ,ジ,トリ)グリセリン脂肪酸エステル;ポリエチレングリコールモノステアレート等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油;ポリオキシエチレンアルキルアミン;アルキルアルカノールアミド等が挙げられる。これらを単独で又は2種以上組み合わせて使用しても良い。このうち、好ましくはグリセリン脂肪酸エステルであり、より好ましくはモノグリセリン脂肪酸エステルである。
これら界面活性剤に用いる塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩:カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩:塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、炭酸塩等の鉱酸の酸付加塩:又は安息香酸、スルホン酸塩、シュウ酸塩、クエン酸塩等の有機酸の酸付加塩が挙げられる。
本発明におけるカテキン類とは、カテキン、カテキンガレート、ガロカテキン及びガロカテキンガレート等の非エピ体カテキン類、並びにエピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート及びエピガロカテキンガレート等のエピ体カテキン類の総称であり、これらの一種以上を含有するのが好ましい。また、カテキン類は、非重合体であるのが好ましい。
本発明に使用するカテキン類は、一般的には茶葉から直接抽出すること、又はその茶抽出物を濃縮若しくは精製することにより得ることができるが、他の原料由来のもの、カラム精製品及び化学合成品でもあってもよい。
当該茶葉抽出は、Camellia属、例えばC.sinensis、C.assamica、またはそれらの雑種から得られる茶葉より製茶された茶葉に、水や熱水、場合によってはこれらに抽出助剤を添加して抽出することにより行うことができる。また、煮沸脱気や窒素ガス等の不活性ガスを通気して溶存酸素を除去しつつ、いわゆる非酸化的雰囲気下で抽出する方法を併用してもよい。
当該製茶された茶葉には、(1)煎茶、番茶、玉露、てん茶、釜煎り茶などの緑茶類;(2)総称して烏龍茶と呼ばれる鉄観音、色種、黄金桂、武夷岩茶などの半発酵茶;(3)紅茶と呼ばれるダージリン、ウバ、キーマンなどの発酵茶が含まれる。
抽出助剤としては、アスコルビン酸ナトリウム等の有機酸又はこれら有機酸塩類が挙げられる
当該茶抽出物の濃縮は、上記抽出物を濃縮することにより行うことができ、当該茶抽出物の精製は、溶剤やカラムを用いて精製することにより行うことができる。茶抽出物の濃縮物や精製物の形態としては、固体、水溶液、スラリー状等種々のものが挙げられる。
例えば、当該茶抽出物(茶カテキンともいう。)は、特開昭59-219384号、特開平4-20589号、特開平5-260907号、特開平5-306279号等に詳細に例示されている方法で調製することができる。また、市販品を用いることもでき、斯かる市販品としては、三井農林(株)「ポリフェノン」、(株)伊藤園「テアフラン」、太陽化学(株)「サンフェノン」、DSMニュートリショナル・プロダクツ「テアビゴ」、サントリー(株)「サンウーロン」等が挙げられる。
当該茶抽出物中のカテキン類は、非重合体若しくは重合体で存在し、かつ液に溶解しているもの又は茶の微細粉末の懸濁物に吸着若しくは包含された固形状のものとして存在する。
また、茶葉中のカテキン類の大部分はエピ体カテキン類として存在しており、このエピ体カテキン類を用いて熱や酸やアルカリ等の処理により立体異性体である非エピ体に変化させることができる。従って、非エピ体カテキン類を使用する場合には、緑茶類、半発酵茶類又は発酵茶類からの抽出液や茶抽出液の濃縮物を水溶液にして、例えば40〜140℃、0.1分〜120時間加熱処理して得ることができる。また非エピカテキン類含有量の高い茶抽出液の濃縮物を使用してもよい。それらは単独又は併用してもよい。
後記実施例に示すとおり、界面活性剤とカテキン類を併用した場合に優れた相乗的な抗菌効果が認められる。従って、これらを配合してなる組成物は、抗菌性洗浄剤組成物として有用である。また、これらを配合してなる抗菌剤組成物を化粧品、医薬部外品、医薬品、又はハウスホールド用品(以下、単に製品ということがある。)に配合することにより抗菌性を付与することができる。
本発明において、界面活性剤とカテキン類を上記組成物又は製品に配合した場合、組成物又は製品中のカテキン類の配合量は、カテキン類の抗菌力が有効に発揮し、使用コストを低くするため0.0005〜5質量%であり、好ましくは0.001〜1質量%であり、より好ましくは0.001〜0.2質量%である。
また、界面活性剤とカテキン類を上記組成物又は製品に配合した場合、組成物又は製品中の界面活性剤の配合量は、肌荒れを低減しつつ洗浄力を有効に発揮するため0.00001〜80質量%であり、好ましくは0.0001〜10質量%、より好ましくは、0.0001〜0.01質量%である。
また、両者の配合比率は、両者の性質を阻害しあわず抗菌性と洗浄性を有効に発揮するためカテキン類:界面活性剤が500000:1〜1:160000、好ましくは10000:1〜1:10000、より好ましくは2000:1〜1:10である。
本発明の組成物は、常法に従って、例えば水等公知の溶剤を適宜用いて製造できる。また、その形態は、特に制限されず、溶液、固形物、乳化物、可溶化物、分散物、ジェル等の形態で使用することができる。
斯くして製造された本発明の組成物は、化粧品、医薬部外品、医薬品、又はハウスホールド製品の何れにも配合又は使用することができ、例えば、口紅、乳液、保湿パック、美容液、化粧水等の化粧品:液剤、ゲル剤、クリーム剤、パップ剤、エアゾール剤、ローション剤等の皮膚外用剤:洗顔料、メイク落とし、ボディシャンプー、ハンドソープ等の皮膚洗浄剤、シェービングフォーム、シャンプー等の毛髪洗浄剤、デオドラント剤等のトイレタリー用品:歯磨剤、洗口剤、口中清涼剤、義歯用品等のオーラルケア用品:台所用洗剤、衣類洗浄剤や柔軟剤、トイレ洗浄剤等の洗浄剤:殺虫剤、防虫剤、除湿剤、除菌剤、抗菌剤、消臭剤、芳香剤等の家庭用化学製品に配合することができる。また、紙製品、生理用品、紙おむつ、医療品等の衛生用品等には、例えば紙おむつ等に本発明の組成物を吹き付けることやシート状の紙・不職布製品に本発明の組成物を含む洗浄剤等を含浸させることで使用できる。また、コンタクトレンズ洗浄・保存剤等に配合できる。
ここで、ハウスホールド製品とは、衣料・台所・住居用洗剤、柔軟仕上剤、掃除用紙製品、トイレタリー用品及びペット用品等広く一般家庭において使用される製品をいう。
本発明の抗菌性洗浄剤組成物のpHは、本発明の効果を阻害しない範囲であれば特に限定されないが、カテキン類及び界面活性剤との相乗効果によって抗菌性が高まる中性からアルカリ性領域とするのが好ましく、具体的には当該組成物を水溶液(20℃)とした時のpHが7.5〜9.0とするのが好ましく、8.0〜9.0とするのがより好ましい。
当該組成物のpHをこのような特定の範囲とするには上記pHに調整するためのpH調整剤を配合するのが好ましい。
そのようなpH調整剤としては、酢酸、クエン酸、フマル酸、リンゴ酸、乳酸、グルコン酸、酒石酸等の有機酸塩、リン酸、塩酸、硫酸等の無機塩、水酸化ナトリウム等の水酸化物、アンモニア又はアンモニア水、エタノールアミン類、低級アルカノールアミン類、アルギニン、リジン等の塩基性アミノ酸等が挙げられ、これらを単独又は2種以上組み合わせて用いてもよく、さらに他のpH調整剤と適宜組み合わせてもよい。
また、pH調整剤の配合量は、上記pHの範囲に調整することができれば特に限定されない。
本発明の抗菌性洗浄剤組成物には、その形態及び用途に応じて、本発明の効果を阻害しない範囲内で他の成分、例えば、油脂成分、殺菌剤、抗炎症剤、防腐剤、キレート剤、保湿剤、パール化剤、乳白剤、顔料、スクラブ剤、抗ニキビ剤、香料、冷感剤、色素、紫外線吸収剤、酸化防止剤、安定剤、無機塩、pH調整剤、品質安定剤、多糖増粘剤、植物エキス、ビタミン類等を配合することができる。
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明する。
(1)界面活性剤−カテキン類混合液の調製
界面活性剤は、オートクレーブ処理(121℃、20分間)後、滅菌水で所定の濃度に希釈して使用した。
カテキン類溶液は、カテキン製剤(POLYPHENON 70A(三井農林(株)製))を10000ppmとなるように純水に溶解し、pHを6.5に調整し、所定の濃度に希釈後、ろ過滅菌(0.2μm、関東化学社製)した。
界面活性剤−カテキン類混合液は、9mLの0.1Mリン酸(pH6.5)緩衝溶液に上記滅菌処理した界面活性剤を1mL添加混和し、カテキン類濃度の終濃度が所定の濃度となるようにカテキン類を加えて調製した。なお、pH調整(pH5〜8)をする場合には、リン酸緩衝溶液(pH6〜8付近)を適宜用い、所望のpHに適宜調整した。
(2)接触試験
対象とする細菌は、LB培地(Becton&Dickinson社製;pH7.0)にて24時間、30℃、振とう培養を行い、107〜108CFU/mL菌液に調製した。
LB培地組成は、1%カゼイン膵液分解物、0.5%酵母エキス、0.5%NaClからなる。
上記界面活性剤−カテキン類混合液10mLに予め培養した107〜108CFU/mLに調製した上記菌液を100μL添加し、終菌数を105CFU/mL程度に調整した。30℃、24時間静置培養し、随時ボルテックスを行った。
24時間後の菌数を界面活性剤未添加カテキン類溶液はプレーティングにより求め、界面活性剤添加カテキン類混合液はLP希釈液後、プレーティングにより細菌の菌の存在を確認した。
プレーティングについては、各希釈液100μLをTSA寒天平板に塗抹して48時間、37℃で静置培養した。培養後のコロニー数から生菌濃度を算出した。
使用培地:TSA寒天平板培地(Tryptic Soy Agar,Becton Dickinson 社):1.7%カゼイン分解物、0.3%大豆酵素分解物、0.25%デキストロース、0.5%塩化ナトリウム、1.5%寒天、pH7。
(3)試験菌:
Pseudomonas aeruginosa IFO 13275
(4)界面活性剤:
両性界面活性剤:アンヒトール20N(花王社製:アルキルC12ジメチルアミンオキシド35質量%含有)。
カチオン性界面活性剤:サニゾールC(花王社製:塩化ベンザルコニウム(アルキル(C8−18))(第4級アンモニウム塩)50質量%含有)。
非イオン性界面活性剤:サンソフト750(太陽化学社製:モノグリセリン脂肪酸エステル(C12:ラウリン酸)モノエステル約90質量%含有)。
試験例1:
ジメチルラウリルアミンオキシド(アルキルC12ジメチルアミンオキシド)及びカテキン類の終濃度及び試験結果を表1に示す。
アルキルC12ジメチルアミンオキシド及びカテキン類においては、それぞれ0.001質量%:0.0125〜0.1質量%で抗菌力が認められた。
Figure 0005346455
試験例2:
塩化ベンザルコニウム及びカテキン類の終濃度及び試験結果を表2に示す。
塩化ベンザルコニウム及びカテキン類においては、それぞれ0.0001質量%:0.0125〜0.1質量%で抗菌力が認められた。
Figure 0005346455
試験例1及び2より、アルキルC12ジメチルアミンオキシド(両性界面活性剤)及び塩化ベンザルコニウム(カチオン界面活性剤)の界面活性剤にカテキン類を添加すると、洗浄剤の細菌に対する抗菌力が相乗的に増強した。
試験例3:
培養条件(pH及び菌体数)を変えて上記試験例1に準じて、アルキルC12ジメチルアミンオキシド、塩化ベンザルコニウム又はモノグリセリン脂肪酸エステル及びカテキン類のpHにおける抗菌試験を行った。
これら界面活性剤及びカテキン類の終濃度及び結果を表3〜9に示す。
Figure 0005346455
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試験例3より、アルキルC12ジメチルアミンオキシド(両性界面活性剤)、塩化ベンザルコニウム(カチオン界面活性剤)又はモノグリセリン脂肪酸エステル(非イオン界面活性剤)の洗浄剤にカテキン類を添加すると洗浄剤の細菌に対する抗菌力が相乗的に増強した。更にpHがアルカリ領域の場合には、抗菌力がより相乗的に増強した。
以上のことより、本発明者らは、洗浄剤にカテキン類を配合すると抗菌性を付与した洗浄剤が得られ、更にpHをアルカリ領域にすることによってより抗菌性を付与した洗浄剤が得られることを見出した。

Claims (6)

  1. カテキン類0.0125〜0.2質量%及び界面活性剤0.0001〜0.001質量%を含有し、該界面活性剤はカチオン性界面活性剤、両性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤から選ばれる1種以上である抗菌性洗浄剤組成物。
  2. カテキン類及び界面活性剤の配合比が2000:1〜1:10である請求項1記載の抗菌性洗浄剤組成物。
  3. pHが7.5〜9.0である請求項1又は2記載の抗菌性洗浄剤組成物。
  4. 化粧品組成物、医薬部外品組成物、医薬品組成物又はハウスホールド製品組成物に、(A)カテキン類0.0125〜0.2質量%、及び(B)カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤0.0001〜0.001質量%、を配合することを特徴とする、前記組成物に抗菌性を付与する方法。
  5. 前記界面活性剤が塩化ベンザルコニウム又はジメチルラウリルアミンオキシドである請求項1〜3のいずれか1項記載の抗菌性洗浄剤組成物
  6. 前記界面活性剤が塩化ベンザルコニウム又はジメチルラウリルアミンオキシドである請求項4記載の方法。
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