JP2587457Y2 - 機密性保持積層体 - Google Patents

機密性保持積層体

Info

Publication number
JP2587457Y2
JP2587457Y2 JP1992090537U JP9053792U JP2587457Y2 JP 2587457 Y2 JP2587457 Y2 JP 2587457Y2 JP 1992090537 U JP1992090537 U JP 1992090537U JP 9053792 U JP9053792 U JP 9053792U JP 2587457 Y2 JP2587457 Y2 JP 2587457Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
adhesive
confidentiality
biaxially stretched
stretched film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1992090537U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0646942U (ja
Inventor
一星 青山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP1992090537U priority Critical patent/JP2587457Y2/ja
Publication of JPH0646942U publication Critical patent/JPH0646942U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2587457Y2 publication Critical patent/JP2587457Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、機密性を保持する必要
がある郵送物、たとえば金融機関や社会保険庁等からの
郵送物に用いて最適な機密性保持積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、各種紙器、出版物、カード、
ポスター、その他の印刷物等の紙製品(以下、印刷紙等
という)には、その印刷面の保護、耐水、耐油性の付
与、さらには美麗化等の目的で、ニス塗り、プレスコー
トしたもの、フイルム、とくにポリプロピレン二軸延伸
フイルムをラミネートしたものが多用されている。
【0003】このような印刷紙等において、ニス塗り、
プレスコートしたものは、光沢性に劣り、艶のあるもの
が得られにくいが、ポリプロピレン二軸延伸フイルムを
積層したものでは、優れた光沢性、美麗な表面が得られ
る。
【0004】一方、最近、印刷紙等に印刷、記録された
内容を配達等の段階で第三者に知られたくないという、
機密性の要求されるものが多くなってきている。たとえ
ば、金融機関や社会保険庁等からの個人情報に係わる内
容が記録された郵送物等において、機密性が要求され
る。
【0005】ポリプロピレン二軸延伸フイルムを積層し
たものでは、上述の如く優れた光沢性、美麗な表面が得
られるが、ポリプロピレン二軸延伸フイルムを積層した
もので上述の如き機密性の保持を満足するようにしたも
のは見当たらない。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、このような
実情に鑑み、ポリプロピレン二軸延伸フイルムを用いる
ことにより優れた光沢性と美麗な表面を確保し、同時に
機密性保持の要求を満足させることのできる機密性保持
積層体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本考案の
機密性保持積層体は、不透明層(A)と、該不透明層
(A)を剥離可能に接着する接着層(B)と、ポリプロ
ピレン二軸延伸フイルム層(C)と、該ポリプロピレン
二軸延伸フイルム層(C)を接着する接着層(D)と、
印刷が施された層(E)を、A/B/C/D/Eの順に
積層したものから成る。
【0008】
【作用】このような機密性保持積層体においては、接着
層(B)は、剥離可能な弱い接着力を有し、不透明層
(A)が接着層(B)を介して剥離可能にポリプロピレ
ン二軸延伸フイルム層(C)の一面に接着される。ポリ
プロピレン二軸延伸フイルム層(C)の他面は、接着層
(D)を介して印刷が施された層(E)に強固に接着さ
れる。したがって、機密性が要求される場合には、A/
B/C/D/Eの積層状態で使用することにより、層
(E)の印刷、記録された内容は不透明層(A)でカバ
ーされて機密性が保持される。機密性が不要になった段
階で、弱い接着力で接着されている不透明層(A)を剥
がすことにより、C/D/Eの積層構成となり、印刷面
表面がポリプロピレン二軸延伸フイルム層(C)でカバ
ーされて、優れた光沢性を有する美麗な表面が得られ
る。
【0009】
【実施例】以下に、本考案の望ましい実施態様を、図面
を参照しつつ説明する。図1は、本考案の一実施態様に
係る機密性保持積層体を示している。図において、1は
不透明な層(A)を示しており、不透明層(A)1は、
たとえば不透明な紙、又は不透明なフイルムから構成さ
れている。
【0010】3は、ポリプロピレン二軸延伸フイルム層
(C)を示しており、ポリプロピレン二軸延伸フイルム
層(C)3の片面上に、接着層(B)2を介して不透明
層(A)1が接着されている。接着層(B)2は、比較
的弱い接着力を有し、ポリプロピレン二軸延伸フイルム
層(C)3に対し不透明層(A)1を剥離可能に接着し
ている。
【0011】この接着層(B)2は、たとえばエマルジ
ョン系アクリル樹脂層からなっている。このエマルジョ
ン系アクリル樹脂層2(接着層(B))は、予めポリプ
ロピレン二軸延伸フイルム層(C)3の表面に塗布され
るものであり、不透明層(A)1を配達途中などに保持
する役割を担っている。
【0012】(C)層を構成するポリプロピレン二軸延
伸フイルムは、沸騰n−ヘプタン抽出残分90%以上の
ポリプロピレン単独重合体、α−オレフィン含有量が5
モル%以下のプロピレン−α−オレフィン共重合体、あ
るいはトータルのプロピレン含有量が95モル%以上と
なるような配合のプロピレン単独重合体とプロピレン−
α−オレフィン共重合体の混合物、及びフイルム製造時
に発生するフイルム屑を混合した上記ポリプロピレン系
樹脂からなる二軸延伸フイルムを指し、厚さは特に限定
しないが15〜20μm厚のフイルムが好ましい。な
お、二軸延伸ポリプロピレン系フイルムに滑剤、アンチ
ブロッキング剤、安定剤、帯電防止剤等を添加したもの
も利用に供されることはいうまでもない。
【0013】このポリプロピレン二軸延伸フイルム層
(C)3の接着層(B)2側の表面は、易接着性処理
(たとえばコロナ放電処理)に関しては未処理面である
ことが好ましい。未処理面とすることにより、前記接着
層(B)2による接着力を適切に小さく維持でき、不透
明層(A)の剥離性を確保できる。
【0014】ポリプロピレン二軸延伸フイルム層(C)
3の反対側の面は、易接着性処理に関し処理面であるこ
とが好ましい。たとえばコロナ放電処理により、濡れ張
力を34ダイン/cm以上とすることが好ましい。この
ような処理面とすることにより、次に述べる接着層
(D)との接着力を大きく保つことができる。
【0015】4は、ポリプロピレン二軸延伸フイルム層
(C)3と、印刷6が施された層(E)5(たとえば
紙)とを接着する接着層(D)を示している。この接着
層Dは、層(E)5の印刷面をポリプロピレン二軸延伸
フイルム層(C)3で保護し、耐水、耐油性をもたせる
とともに、ポリプロピレン二軸延伸フイルム層(C)3
の積層により印刷側表面に優れた光沢性をもたせ美麗な
表面を得るために、ポリプロピレン二軸延伸フイルム層
(C)3を強固に接着するものである。
【0016】接着層(D)4は、たとえば感熱接着性樹
脂層からなる。感熱接着性樹脂とは、たとえば、ポリエ
チレンもしくはエチレンを少なくとも70重量%、好ま
しくは85重量%以上含む共重合体、またはエチレン含
有量が70重量%、好ましくは85重量%以上となるよ
うな重合体の混合物からなるものである。エチレンと共
重合される単量体については特別な制限はなく、エチレ
ンと共重合可能な単量体であれば良い。たとえば、プロ
ピレン、ブテン−1、酢酸ビニル、エチレンメタクリル
酸メチルが例示される。感熱接着性樹脂層の厚みは、特
に限定されるものではないが、光沢性、接着力から考え
て2〜25μmが好ましい。
【0017】印刷が施された層(E)5の材質は、とく
に限定されないか、通常紙が用いられる。この印刷紙
(E)5には、たとえば、受取人に必要とされる配達情
報が表面に印刷あるいは、記入されている。
【0018】上記のような不透明層(A)1、接着層
(B)2、ポリプロピレン二軸延伸フイルム層(C)
3、接着層(D)4、印刷紙(E)5が、A/B/C/
D/Eの順に積層され、本考案の機密性保持積層体7が
形成される。
【0019】この機密性保持積層体7の製造は、たとえ
ば次のように行われる。まずポリプロピレン二軸延伸フ
イルムを作製し、その片面を易接着性処理(たとえばコ
ロナ放電処理)未処理面に、他面を処理面に形成する。
この処理面に、接着層(D)(たとえばエチレン酢酸ビ
ニル共重合体からなる接着剤層)をコーティングにより
設け、未処理面にエマルジョン系アクリル樹脂からなる
接着層(B)を設ける。
【0020】このB/C/Dからなる積層体のB面に不
透明層(A)、D面に印刷紙(E)を貼り合わせること
により本考案の機密性保持積層体7が完成される。な
お、A層表面および/またはE層表面に、必要に応じて
さらに他の層を設けてもよい。
【0021】このように構成された機密性保持積層体7
にあっては、郵送時等においては不透明層(A)1によ
り、印刷紙(E)5に記録された内容が隠され、その機
密性が保持される。そして機密性を解除する際には、図
2に示すように、不透明層(A)1を剥離させることに
より、C/D/Eの構成の積層体が現われ、印刷紙
(E)5の記録面が露出される。この積層体は、表面が
ポリプロピレン二軸延伸フイルム層(C)3でカバーさ
れているので、印刷面の保護、耐水、耐油性付与は勿論
のこと、光沢性に優れた美麗な表面が得られる。
【0022】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の機密性保
持積層体によるときは、郵送時等には確実に機密性を保
持でき、使用時には、印刷面の保護、耐水、耐油性の付
与は勿論のこと、光沢性に優れた美麗な表面の得られる
新規な積層体を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施態様に係る機密性保持積層体の
縦断面図である。
【図2】図1の機密性保持積層体の使用時の一状態を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 不透明層(A) 2 接着層(B) 3 ポリプロピレン二軸延伸フイルム層(C) 4 接着層(D) 5 印刷が施された層(E) 6 印刷 7 機密性保持積層体

Claims (6)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不透明層(A)と、該不透明層(A)を
    剥離可能に接着する接着層(B)と、ポリプロピレン二
    軸延伸フイルム層(C)と、該ポリプロピレン二軸延伸
    フイルム層(C)を接着する接着層(D)と、印刷が施
    された層(E)を、A/B/C/D/Eの順に積層した
    ことを特徴とする機密性保持積層体。
  2. 【請求項2】 前記不透明層(A)が、紙又は着色フイ
    ルムからなる請求項1の機密性保持積層体。
  3. 【請求項3】 前記接着層(B)が、エマルジョン系ア
    クリル樹脂層からなる請求項1又は2の機密性保持積層
    体。
  4. 【請求項4】 前記接着層(D)が、ポリエチレン又は
    エチレンを少なくとも70重量%含有する共重合体から
    なる感熱接着性樹脂層からなる請求項1ないし3のいず
    れかに記載の機密性保持積層体。
  5. 【請求項5】 前記印刷が施された層(E)が、紙から
    なる請求項1ないし4のいずれかに記載の機密性保持積
    層体。
  6. 【請求項6】 前記ポリプロピレン二軸延伸フイルム層
    (C)の接着層(B)との接着面が易接着性処理未処理
    面であり、接着層(D)との接着面が易接着性処理処理
    面である請求項1ないし5のいずれかに記載の機密性保
    持積層体。
JP1992090537U 1992-12-11 1992-12-11 機密性保持積層体 Expired - Fee Related JP2587457Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992090537U JP2587457Y2 (ja) 1992-12-11 1992-12-11 機密性保持積層体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992090537U JP2587457Y2 (ja) 1992-12-11 1992-12-11 機密性保持積層体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0646942U JPH0646942U (ja) 1994-06-28
JP2587457Y2 true JP2587457Y2 (ja) 1998-12-16

Family

ID=14001170

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992090537U Expired - Fee Related JP2587457Y2 (ja) 1992-12-11 1992-12-11 機密性保持積層体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2587457Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0646942U (ja) 1994-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2006095832A1 (ja) 個人情報保護シート及びその製造方法、並びに個人情報保護シート入り封筒
JPH04126298A (ja) 感熱接着シート及びそれを用いた情報記録体
JPS59501125A (ja) 粘着紙材料およびそのような材料から作つたラベル
JP2587457Y2 (ja) 機密性保持積層体
JP2008145720A (ja) 情報隠蔽シール
JP4268366B2 (ja) 感熱接着シート及び情報記録体
JPH03108594A (ja) 親展用ハガキ
JPH056145Y2 (ja)
JP2001293976A (ja) シート類付きフォーム
JPH0740683A (ja) 往復隠蔽式メールフォーム
JP2020034881A (ja) 隠蔽シート及び隠蔽部材
JP2595792Y2 (ja) 自己剥離性複合シート
JP4011752B2 (ja) 開封可能な密封印刷物
JP4505374B2 (ja) 隠蔽ラベル
US11345133B2 (en) Printable cling-type document
JPH0639990Y2 (ja) 葉書の記載事項隠蔽用粘着シート
JP2594389Y2 (ja) シークレットカード
JPH07287524A (ja) 透明両面粘着ラベル
JPH11503085A (ja) 着脱可能なシートからなる本
JP2552611Y2 (ja) 葉書用ラベル
JP4237829B2 (ja) 感圧接着性フォーム
JP2600065Y2 (ja) ラミネート用フイルム
JPH07276856A (ja) 機密保持ラベル及び機密保持ラベルが貼着された往復葉書
JPH08224981A (ja) 葉書の記載事項隠蔽用粘着シート
JPH0648071A (ja) メールフォーム

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees