JP2575549Y2 - 集成材の柱脚部接合構造 - Google Patents

集成材の柱脚部接合構造

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JP2575549Y2 JP1989047852U JP4785289U JP2575549Y2 JP 2575549 Y2 JP2575549 Y2 JP 2575549Y2 JP 1989047852 U JP1989047852 U JP 1989047852U JP 4785289 U JP4785289 U JP 4785289U JP 2575549 Y2 JP2575549 Y2 JP 2575549Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、集成材の柱脚部接合構造、特に柱の接合面
の改良に係り、建物等に利用できる。
〔背景技術〕
従来より、例えば、第7図に示されるような集成材の
柱脚部接合構造40が知られている。このような柱脚部接
合構造40では、建物の基礎41上に固定された金属製受具
42に四角筒状の立上がり部43を形成しておき、この立上
がり部43に集成材の柱44の柱脚部を挿入してボルト45等
で固定することにより接合構造を構成している。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来の柱脚部接合構造40では、集成材
からなる柱44の柔らかい木に対して受具42の固い金属製
の立上がり部43が直接接合している。このため、柱44の
柱脚部を中心とした回転モーメント等の力によって、柱
44と金属製受具42との接合部は変形しやすく、この柱脚
部接合構造40は剛性および耐力が低いという問題があっ
た。
本考案の目的は、剛性および耐力が高い集成材の柱脚
部接合構造を提供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、建物の基礎上に固定されるとともに立上が
り部を有する金属製受具に集成材の柱を固定する柱脚部
接合構造において、前記集成材の柱の一端に当該柱の側
面から内側へ退いた段差を有する段付の柱脚部を設け、
この柱脚部の外周に金属板を固定し、この金属板の表面
を接合面とし、前記受具の立上がり部の上端面に前記柱
脚部の段付の下面を当接させた状態で、前記金属板の接
合面を前記受具の立上がり部に固定したことを特徴とす
る。
[作用] このような本考案では、集成材の柱脚部外周に形成さ
れた金属製接合面と受具の金属製の立上がり部とを接合
する。これにより、金属対金属の接合部が形成され、柱
に加わる外力によっても柱の接合部の変形等が生じな
い。
そして、段付の柱脚部の段差寸法を、金属板の厚さ寸
法と、受具の立上がり部の厚さ寸法とを合わせた寸法に
設定すれば、柱脚部に形成される段付の下面と、受具の
立上がり部の上端面とが確実に当接するようになる。
これにより、段付の下面および受具の立上がり部の上
端面が接合面を形成し、この接合面は、金属製接合面と
ともに接合部に加わる力を受け止めるようになり、接合
面の数が実質的に増え、接合部の剛性が向上される。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を第1図ないし第3図に基づ
いて説明する。
第1図ないし第3図には、本実施例に係る集成材の柱
脚部接合構造10が示されている。
基礎11上に受具としてのボックス状の鋼板等からなる
金属製ベースプレート12が載置されている。このベース
プレート12の鍔部13の四隅には、基礎11に一端を埋設さ
れたアンカーボルト14が貫通、突出され、この突出部に
ナット15が螺合されてベースプレート12が基礎11上に固
定されている。
ベースプレート12の四角筒状の立上がり部16には、集
成材からなる四角柱状の柱20の柱脚部が挿入されてい
る。この柱20の柱脚部は、柱20の一端において、その四
角柱の各側面が削られて柱20の側面から内側へ退いた段
差を有する段付が形成されるとともに、この段付部には
その全周にわたり所定厚さの鋼板等からなる金属板21が
巻き付けられ、固定されている。この際、金属板21の外
面、すなわち、接合面22は、柱20の外面より前記ベース
プレート12の立上がり部16の板厚分だけ低く形成されて
いる。これにより、柱20の柱脚部がベースプレート12の
立上がり部16内に挿入された状態で、柱20の各外面と立
上がり部16の各外面とはそれぞれ同一平面をなすように
されている。
前記金属板21の内面にはおろし金状の切起こし23が多
数等間隔に立てられている。この切起こし23は、プレス
等により金属板21を柱20に巻き付けたときに、柱20の表
面に食い込んで、金属板21を柱20に固定するようになっ
ている。
前記ベースプレート12の立上がり部16の各面には、複
数個、本実施例では各6個ずつのボルト17が貫通して挿
入され、これらのボルト17は前記柱20の柱脚部に固定さ
れた金属板21のねじ孔にそれぞれ螺合され、柱20の柱脚
部がベースプレート12に固定される。
このような構成の柱脚部接合構造10は、次のようにし
て組立られる。
すなわち、基礎11上に立設されたアンカーボルト14に
ベースプレート12の鍔部13に形成された図示しないボル
ト孔を挿通し、このアンカーボルト14にナット15を螺合
してベースプレート12を基礎11に固定する。次いで、柱
20の柱脚部をベースプレート12の立上がり部16内に挿入
するとともに、ボルト17によりベースプレート12と柱20
とを固定して作業を完了する。
前述のような実施例によれば、次のような効果があ
る。
すなわち、柱20の金属製接合面22と金属製の立上がり
部16とをボルト17で固定して金属対金属の接合部を形成
したことにより、柱脚部接合構造10の剛性および耐力を
高いものとすることができる。
また、柱20の柱脚部を段付に形成したことにより、こ
の段付の下面20Aと立上がり部16の上端面16Aとが接合面
を形成し、これらの接合面も前述の接合面22および立上
がり部16とともに接合部に加わる力を受け止めている。
この接合面の数の増加により、柱20とベースプレート12
との接合部が変形しにくくなり、柱脚部接合構造10の剛
性および耐力をさらに高いものとすることができる。
さらに、金属板21の内面におろし金状の切起こし23を
形成し、この切起こし23を柱20の柱脚部外面に食い込ま
せているので、金属板21を柱20の柱脚部に確実に固定す
ることができる。
なお、本考案は前述の実施例に限定されるものではな
く、次に示すような変形等を含むものである。
すなわち、前述の実施例では、柱20の接合面22と立上
がり部16とを接合面22の一面当たり6個のボルト17で固
定していたが、ボルト17の数は限定されず、必要な強度
によって適宜個数を設定すればよい。また、柱20と立上
がり部16との固定にあたっては、ボルト17に限らずビス
および釘等を用いてもよい。
さらに、本考案はこれらボルト、ビスおよび釘等によ
る固定に限らず、例えば、前述の実施例のベースプレー
ト12の代わりに、第4図および第5図に示されるような
立上がり部31の両側縁に切欠き32を設けたベースプレー
ト33等を用い、このベースプレート33の切欠き32の部分
に露出した柱20の接合面22を立上がり部31に溶接32Aに
より固定するもの等でもよい。
また、前述の実施例では、金属板21の内面に形成され
たおろし金状の切起こし23が柱20の表面に食い込むこと
によって金属板21の固定がなされたが、これに限らず、
例えば、第6図に示されるように、壁面に多数の孔34が
設けられた金属板35を用い、この金属板35の孔34に充填
された充填タイプの接着剤36等によって金属板35と柱20
との固定がなされてもよい。この際、金属板35の孔34
は、多数の丸孔に限らず、金属板35の各面の1/2面程度
の大きな角孔等でもよい。
また、前述の実施例では、集成材の柱20の形状を四角
柱とし、ベースプレート12,33の立上がり部16,31の形状
を四角筒状としていたが、集成材の柱20の形状を丸柱と
し、ベースプレート12,33の立上がり部16,31の形状を円
筒状としてもよい。つまり、柱20の形状およびベースプ
レート12,33の立上がり部16,31の形状は限定されない。
〔考案の効果〕
前述のように、本考案の集成材の柱脚部接合構造によ
れば、剛性および耐力の高い接合構造とすることができ
る。
なお、本考案について、IPCを「E04B 1/38,E04B 1/2
4」、キーワードを「柱、脚部、基礎、集成材、木質、
受け具」などとしていわゆるパトリス検索を行ったとこ
ろ、本考案のような「集成材の柱脚部接合構造」は、見
当たらず、当該分野における本考案の斬新性が明らかに
なった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の要部を示す斜視図、第2図
は前記実施例の一部を切欠いた分解斜視図、第3図は前
記実施例の要部の断面図、第4図および第5図は本考案
の他の実施例に用いられるベースプレートおよびその組
立状態をそれぞれ示す斜視図、第6図は本考案のさらに
他の実施例を示す断面図、第7図は従来の集成材の柱脚
部接合構造を示す断面図である。 10……集成材の柱脚部接合構造、11……基礎、12,33…
…受具としてのベースプレート、16,31……立上がり
部、20……柱、21,35……金属板、22……接合面。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物の基礎上に固定されるとともに立上が
    り部を有する金属製受具に集成材の柱を固定する柱脚部
    接合構造において、 前記集成材の柱の一端に当該柱の側面から内側へ退いた
    段差を有する段付の柱脚部を設け、この柱脚部の外周に
    金属板を固定し、この金属板の表面を接合面とし、前記
    受具の立上がり部の上端面に前記柱脚部の段付の下面を
    当接させた状態で、前記金属板の接合面を前記受具の立
    上がり部に固定したことを特徴とする集成材の柱脚部接
    合構造。
JP1989047852U 1989-04-24 1989-04-24 集成材の柱脚部接合構造 Expired - Lifetime JP2575549Y2 (ja)

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