JPH0732657Y2 - 木質架構体の柱・梁の端部構造 - Google Patents

木質架構体の柱・梁の端部構造

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JPH0732657Y2
JPH0732657Y2 JP5986589U JP5986589U JPH0732657Y2 JP H0732657 Y2 JPH0732657 Y2 JP H0732657Y2 JP 5986589 U JP5986589 U JP 5986589U JP 5986589 U JP5986589 U JP 5986589U JP H0732657 Y2 JPH0732657 Y2 JP H0732657Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、木質架構体の柱・梁の端部構造に係り、住宅
等に利用できる。
〔背景技術〕
従来より、柱の柱脚部および基礎の接合は、四角筒状の
立上がり部を有する金属製受具を基礎上に固定し、この
受具の立上がり部内に柱の柱脚部を挿入し、立上がり部
と柱脚部とをボルト等で固定して行われていた。
このような接合方法では、木質の柱と金属製の立上がり
部とが直接接合されるので、剛性および耐力が低いとい
う問題があった。
この問題に対して、柱の柱脚部外周に金属板を固定して
接合面を形成し、この接合面の形成された柱脚部を受具
の立上がり部内に挿入固定することにより、前記接合面
と立上がり部とで金属対金属の接合部を形成し、この接
合部の形成により柱脚部接合構造の剛性および耐力を高
くして、前述の問題を解決した柱脚部接合構造を本出願
人は提案している。
また、同様に、梁の端部を柱等の被取付部材に接合する
場合には、必要にして充分な固定強度をもち、かつ、柱
および梁に適用できる接合構造がないという問題もあっ
た。
これに対して、木製の柱・梁の一端にその長手方向に沿
って切込溝を形成し、この切込溝に挿入される挿入部と
前述の柱・梁から突出される取付部とが設けられたL形
鉄板等からなる接合具を用意し、この接合具の挿入部を
切込溝に挿入し、この切込溝の端部外周に一対の“く”
字状の帯状鉄板などからなる締付部材を巻回し、この締
付部材の締付により柱・梁の端部と接合具とが一体化さ
れた柱・梁の端部構造を本出願人は提案している。この
柱・梁の端部構造では、第9図に示されるように、その
挿入部61の両面におろし金状の突起62が多数設けられた
接合具60が用いられている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、この接合具60では、その突起62の突出す
る長さを長くすると、これに応じて切込溝の溝幅が大き
くなり、柱・梁の端部構造と接合具60との間に隙間がで
き、締付部材の締付けにより端部外周から締付ける力を
増大させても、柱・梁の端部構造と接合具60との固定強
度を増大できず、また逆に、突起62の突出する長さを短
くすると、接合具60に加わるせん断力を柱・梁の端部へ
充分伝達できず、固定強度を充分大きくできないという
問題がある。
本考案の目的は、柱・梁の端部と接合具との固定強度が
増大された柱・梁の端部構造を提供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、木質架構体を構成する木製の柱・梁の一端に
被取付部材と接合する接合具が固定された端部構造にお
いて、前記柱・梁の端部の長手方向に沿って形成された
切込溝と、この切込溝に挿入される挿入部および前記柱
・梁から突出されるとともに被取付部材に取付けられる
取付部を一体的に有する接合具と、この接合具の挿入部
を貫通して設けられた1個以上の貫通孔と、この貫通孔
に装填されて前記切込溝の両側面を接着する接着剤と、
前記接合具の挿入部が挿入された切込溝の端部外周を巻
回するとともにこの端部外周に締付固定された締付部材
とを備えて木質架構の柱・梁の端部構造を構成するもの
である。
〔作用〕
このような本考案では、柱・梁の端部に形成された切込
溝に、その貫通孔に接着剤を装填した接合具の挿入部を
挿入し、切込溝に挿入部を没入させ、取付部を突出させ
た状態で、挿入部が挿入された切込溝の端部外周を締付
部材で締付けることにより、接合具の挿入部が切込溝の
両側面に強く把持されるとともに、この切込溝の両側面
が互いに接着され、柱・梁の端部に接合具の挿入部が一
体化される。この際、接合具に突起等がないので、柱・
梁の端部と接合具との間には隙間などができない。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を第1図ないし第3図に基づい
て説明する。
第1図ないし第3図には、本実施例に係る端部構造10が
示され、集成材からなる四角柱状の木製の柱11の柱脚
部、すなわち、端部構造10が被取付部材である基礎40等
に接合されている。
柱11の端部には、その端面から柱11の内方に向かって鋸
で切削する等により、柱11の端部の長手方向に沿った四
つの切込溝12が互いに交差せずに柱11の互いに隣接する
側面を貫通して形成されている。
この切込溝12には、L字形の鉄板等からなる接合具20の
L字の一辺が挿入部21として挿入されている。挿入部21
には、挿入部21を貫通する丸孔状の貫通孔23が多数設け
られ、この貫通孔23に充填タイプ等の接着剤22が装填さ
れ、この接着剤22により切込溝12の両側面が貫通孔23を
経由して互いに接着されている。また、挿入部21の板厚
は、前記切込溝12の溝幅とほぼ等しくされている。一
方、接合具20の他の一辺は取付部24として柱11から突出
され、この取付部24には取付部24を貫通するボルト挿通
孔25が設けられている。
接合具20の挿入部21が挿入された切込溝12の端部外周に
は、鉄板等を“く”の字形に折り曲げた帯状板31の一対
が端部外周を挟持するよう対向して配置され、これらの
帯状板31の各端部は、ボルト32およびナット33により結
合され、これにより、接合具20の挿入部21が挿入された
柱11の切込溝12の端部外周は締付固定されている。
これら帯状板31、ボルト32およびナット33により締付部
材30が構成されている。
一方、基礎40の上面には、前述の接合具20の取付部24に
設けた各ボルト挿通孔25の位置に対応してアンカーボル
ト41が突設されている。このアンカーボルト41にボルト
挿通孔25が挿通されてナット42が螺合され、柱11の柱脚
部である端部構造10が基礎40に固定されている。
このような構成の柱11の端部構造10は、次のようにして
組立てられ、基礎40に固定される。
すなわち、締付部材30の一対の帯状板31をボルト32およ
びナット33により結合しておき、柱11の端部をこの締付
部材30内に挿入する。ここで、ボルト32とナット33とを
軽く締め、締付部材30の位置がずれないようにする。次
に、接合具20の挿入部21の両面に接着剤22を塗布し、挿
入部21に設けられた貫通孔23を接着剤22で満たし、挿入
部21を柱11の端部に形成された切込溝12に挿入する。こ
の状態で、締付部材30のボルト32とナット33とを充分締
付け、接着剤22を充分硬化させて柱11の端部構造10を完
成する。
前記端部構造10を基礎40の上面の取付け位置に載置し、
アンカーボルト41にボルト挿通孔25を挿通してナット42
を螺合し、端部構造10を基礎40に固定する。
前述のような実施例によれば、次のような効果がある。
すなわち、接合具20の挿入部21が柱11の端部に形成され
た切込溝12に挿入されるとともに、この柱11の端部がそ
の外周に固定された締付部材30により締付けられるの
で、接合具20は柱11の端部に一体化され、かつ、接合具
20の挿入部21の貫通孔23を経由した接着剤22により端部
の切込溝12の両側面が接着されているので、柱11と接合
具20との間に隙間等がなく、端部構造10の固定強度を増
大させることができる。
また、柱11の端部の切込溝12に接合具20の挿入部21が挿
入され、この端部が締付部材30に締付られて端部構造10
が構成されるので、必要とされる固定強度が同じであれ
ば、本実施例の端部構造10を用いることで接合部の重量
が軽減できる。さらに、この重量軽減により、柱・梁を
接合してなる架構体全体の経済的な設計が可能となる。
接合具20の挿入部21の厚さと柱11の端部の切込溝12の溝
幅とがほぼ同じ寸法にされているので、木質の柱11の層
間変形が小さく、柱11の端部にはわれ等が経年的に生じ
ず、柱11の端部構造10の耐久性が向上される。
端部構造10は、基礎40のアンカーボルト41に接合具20の
ボルト挿通孔25を挿通してナット42を螺合させて基礎40
に固定されるので、受具を用いる構造のものに比べて、
柱11の基礎40への取付けを容易に行うことができる。
なお、本考案は前述の実施例に限定されるものではな
く、次に示すような変形等を含むものである。
すなわち、前述の実施例では、柱11の形状を四角柱状と
したが、これに限らず、例えば、柱11の形状を丸柱、四
角以外の多角柱等としてもよく、要するに、柱・梁の形
状は限定されない。
また、上述の柱・梁の形状の変形に対応して、切込溝12
を複数に分割された円筒状に形成し、かつ、接合具20の
挿入部21の形状を切込溝12に対応した円弧状のセグメン
トとする等してもよく、さらに、前記実施例では、接合
具20がL字形の鉄板とされていたが、接合具20の形状お
よび材質はこれに限らず、例えば、第4図に示されるよ
うに、ボックス状の挿入部51を備えた接合具50を用いて
もよい。また、その材質は、鉄に限定されず、他の金
属、合金等でもよい。
接合具20の挿入部21には丸孔状の貫通孔23が多数設けら
れていたが、多数の角孔でもよく、さらには第5図に示
されるように、挿入部56の1/2程度の面積の大きな角孔
状あるいは他の形状の貫通孔57が設けられた接合具55を
用いてもよい。この接合具55を用いる場合には、接合具
55を切込溝12に挿入した後に、貫通孔57に注射器等で接
着剤を注入するようにしてもよい。
また、切込溝としては、第2図に示されるような柱11の
互いに隣接する側面を貫通する切込溝12に限らず、例え
ば、第6図に示されるように、柱11の対向する二つの側
面を貫通して#状に形成された切込溝65でもよい。この
切込溝65は、第6図に示されるようなボックス状の挿入
部51が挿入されても挿入部51の角部が露出しないので、
ボックス状の挿入部51を備えた接合具50を用いる場合に
は好ましい。
また、締付部材30の帯状板31は、鉄からなるものに限ら
ず、他の金属、合金等でもよく、また、この締付部材30
の締付けは、ボルト32・ナット33によるものに限らず、
例えば、柱11の側面に配置された締付部材30の両端を互
いに引き寄せる、例えば、ターンバックル等からなる締
具でもよい。
前記実施例は柱11の端部構造10であったが、本考案は、
柱11に限らず、第7図および第8図に示されるように、
柱72などの被取付部材に取付けられる梁71の端部構造70
であってもよく、この場合には、梁71の端部に設ける切
込溝73は梁71の端面から内方へ向かうに従い溝幅を広く
され、接合具74の挿入部75はその板厚を取付部76に向か
うに従い薄くされるのが好ましく、このようにすれば、
回転モーメントの外力等によって梁71に生じる張力が接
合具74を介して柱72に確実に伝達されるので、梁71の端
部と接合部との固定強度が向上されるという利点があ
る。また、この挿入部75は梁71の側面より切込溝73に挿
入されてもよい。
また、柱72などの被取付部材には、梁71の端部構造70の
取付け箇所に、あらかじめ鉄板等の補強部材を巻いても
よく、このようにすれば、重力方向の剪断力に対する固
定強度をさらに大きくできるという利点を付加できる。
さらに、締付部材30と接合具20との柱11の端部への装着
は、前記実施例と異なり、先に接合具20を接着剤22が付
着された状態で柱11の切込溝12に挿入したのち、締付部
材30で締付けてもよい。
〔考案の効果〕
前述のように、本考案の柱・梁の端部構造によれば、柱
・梁の端部と接合部との間の固定強度を増大することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の要部を示す斜視図、第2図
は前記実施例に用いられる接合部の未挿入の状態を示す
分解斜視図、第3図は前記実施例を示す要部断面図、第
4図および第5図は、本考案のそれぞれ異なる他の実施
例に用いられる接合具を示す斜視図、第6図は本考案の
他の実施例に用いられる切込溝を示す斜視図、第7図お
よび第8図は本考案のさらに他の実施例の要部およびこ
の実施例に用いられる接合部の未挿入の状態を示す分解
斜視図、第9図は本考案の課題となった接合具を示す斜
視図である。 10,70……端部構造、11……柱、12,65,73……切込溝、2
0,50,55,60,74……接合具、21,51,56,61,75……挿入
部、22……接着剤、23,57……貫通孔、24,76……取付
部、30……締付部材、40……被取付部材としての基礎、
72……被取付部材としての柱、71……梁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】木質架構体を構成する木製の柱・梁の一端
    に被取付部材と接合する接合具が固定された木質架構体
    の柱・梁の端部構造において、 前記柱・梁の端部の長手方向に沿って形成された切込溝
    と、 この切込溝に挿入される挿入部および前記柱・梁から突
    出されるとともに被取付部材に取付けられる取付部を一
    体的に有する接合具と、 この接合具の挿入部を貫通して設けられた1個以上の貫
    通孔と、 この貫通孔に装填されて前記切込溝の両側面を接着する
    接着剤と、 前記接合具の挿入部が挿入された切込溝の端部外周を巻
    回するとともにこの端部外周に締付固定された締付部材
    と、 を備えたことを特徴とする木質架構体の柱・梁の端部構
    造。
JP5986589U 1989-05-23 1989-05-23 木質架構体の柱・梁の端部構造 Expired - Lifetime JPH0732657Y2 (ja)

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JP7058190B2 (ja) * 2018-07-09 2022-04-21 三井住友建設株式会社 木造柱と木造梁との接合構造
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