JP2948761B2 - 木軸用構造体の接合法 - Google Patents

木軸用構造体の接合法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は木軸用構造体の接合
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、家屋の土台や柱、梁などの木軸用
に各種木材が使用され、多種類の寸法のものが用意され
ている。このため、それらに見合う大きさの樹木が必要
となり、その資源には限界がある。木軸のうち、とくに
梁はとばし幅により大きさが異なり、3640mm以上
のスパンに対しては問題があるとされている。そして、
これらの軸組は高価な設備により、予め切込みがなされ
たものを使用しておこなわれ工法が複雑であり、多くの
手間を要する。また、複雑な軸組部の形状に対する断熱
措置が困難をもたらす。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明により複雑な軸
組とこれに要する高価な設備をともに使用することな
く、できるだけ単純な軸組により、その種類を少なくし
作業を省力化したい。また、大断面や接続強化を容易に
して3640mm以上のスパン取りをしたい。したがっ
て、本発明はこれらを可能にする木軸用構造体の接合法
を提供せんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】ここにおいて発明案者
は、軸方向に貫通中空部を有する木軸用構造体の中空部
に嵌合し相互の木軸用構造体を接合させる固定金具とし
て、いずれもボルト孔を有する角パイプとこれに直交す
る位置のプレ−トからなるもの、角パイプとこれに直交
する位置のかすがい状の連結金具とからなるもの、十字
型の土台受け金具とその中心部に直立する角パイプから
なるもののいずれかを用いる木軸用構造体の接合法を見
出すにいたった。
【0005】さらに、固定金具がボルト孔を有して、柱
の中空部に嵌合される角パイプと、横架材の中空部に嵌
合し角パイプと直交するるコの字型パイプ、およびコの
字型パイプを支持するため角パイプとコの字型パイプと
一体になっている平行な側壁とその連結面、さらに横架
材の底面を支持するため側壁から水平に突出する翼部と
からなるものや、ここにおける固定金具のコの字型パイ
プが対向する側壁を上方に延長し、その端縁が追加横架
材の中空部上面に当接するようにしてあるものも使用す
ることができる。
【0006】建築の際、本発明による木軸用構造体の接
合箇所は、従来からあるなかで、(イ)隅土台と柱、
(ロ)独立円形土台上の直交土台と柱、(ハ)柱とその
側面に付く横架材の場合になる。
【0007】
【発明の実施の形態】近時、接着剤のめざましい発達に
より、すぐれた強度の積層木材が得られるようになっ
た。したがって、天然の木材とならんで積層木材も木軸
用構造体の材料に使用することができる。ほかにも、木
粉や木材の砕片など粉砕木質を主成分とし、合成樹脂を
バインダ−とした複合材料も充分な機械的強度が得られ
るので、木軸用構造体の材料とすることができる。
【0008】これらの木軸用構造体は木軸としての強度
に見合う形状のものが使用される。木軸用構造体として
木材を使用する場合は、軸方向に対する直角の断面が正
四角形(タテ、ヨコの比率は任意)のものを木口が交互
に直交するように、接着面を45度などにカットしたも
のも含み、側面部を接着したものが好適である。
【0009】木材としてはツ−バイフォ−(断面2イン
チ×4インチ)やツ−バイシックス(断面2インチ×6
インチ)、ツ−バイツ−(断面2インチ×2インチ)の
ものなどが利用できる。接合は接着剤によりおこなう
が、接着面積を大にし接着強度を上げるため、接合面は
フィンガ−ジョイントや、45度などのカットでおこな
う場合はこのほか階段式ジョイントにしておこなうのが
適当であるが、フィンガ−ジョイントでおこなう場合は
接着作業を容易にするため、平面による接合面を組入れ
るようにするとよい。また、接合面を平面のみで構成す
ることもできる。
【0010】粉砕木質を主成分として合成樹脂をバイン
ダ−とした複合材料の場合は、押出成形などにより所定
形状の貫通中空の木軸用構造体が得られる。
【0011】本発明で使用する木軸用構造体は貫通中空
部の断面が正四角形など同一形状であるので、この形状
を活用し、土台や柱、梁(横架材)の相互の接合をそれ
らの中空部に嵌合する部分があるそれぞれに見合った固
定金具を介しておこなうことができる。固定金具は嵌合
が容易におこなえる程度に、木軸用構造体の貫通中空部
側壁に対し間隙を有するようにしてある。このような固
定金具の使用により、接合をきわめて経済的に、迅速に
することができる。また、かかる接合法の採用により建
物内の気密性がとりやすくなり、断熱が容易になる。
【0012】本発明で使用する各種固定金具にはボルト
孔がそれぞれ複数個用意されており、先の尖った押込み
ボルトやボルト、ナットの組合わせにより、木軸用構造
体と固定金具を一体にし、各木軸用構造体の接合を強固
にする。固定金具は鉄製のものに亜鉛メッキ等をほどこ
して防蝕処理をほどこしてある。
【0013】
【実施例】以下、図1に示す各種接合部などに応じた個
々の実施例により本発明をさらに具体的に説明する。各
実施例の木軸用構造体として、断面が2インチ×4イン
チ、長さ3640mmのツ−バイフォ−による板状の天
然木材を4枚用い、側面部の接合をフィンガ−ジョイン
トと平面の組合わせで接着し、軸方向に対する直角の断
面が内外とも正方形のものを使用する。それを図2に示
す。
【0014】(その1)隅土台と柱の接合 隅土台2の隅部を突き合わせる場合の固定金具〔e〕9
として、角パイプとこれに直交する位置のプレ−トから
なるもの、あるいは角パイプとこれに直交する位置のか
すがい状の連結金具とからなる固定金具〔f〕10も使
用することができる。これらはそれぞれ図3、図4に示
してある。なお、ボルト締めは常におこなわれ、また、
固定金具の取付けで関係箇所を切り欠くことも常にとも
なう。これらのことに関しては以下で記述を省略する。
【0015】 (その2)独立円形土台上の直交土台と柱の接合 固定金具〔g〕11として十字型の土台受け金具とその
中心部に直立する角パイプとからなるものを使用するこ
とができる。その際、直交する木軸構造体の交差部にお
いて、突き合わせの受け部にわずか食い込ませるように
して木軸構造体の十字交差部の位置関係を確実にすると
よい。また、十字型の土台受け金具には、基礎からのア
ンカ−ボルトを受ける余裕ある形状の孔が開けられてあ
る。固定金具〔g〕11を図5に示す。
【0016】 (その3)柱とその側面に付く横架材の接合 固定金具〔h〕12として、柱3の中空部に嵌合される
角パイプと、横架材4の中空部に嵌合し角パイプと直交
するるコの字型パイプ、およびコの字型パイプを支持す
るため角パイプとコの字型パイプと一体になっている平
行な側壁とその連結面、さらに横架材4の底面を支持す
る側壁から水平に突出した翼部とからなるものを使用す
ることができる。その外観を図6に、(イ)右側面図、
(ロ)平面図および(ハ)底面図を図7に示す。
【0017】柱の側面に付く横架材の強度を上げるた
め、横架材の中空部に角パイプ等による鉄芯を嵌入する
ことができる。鉄芯はコの字型パイプに載せ固定金具と
一緒にボルト締めにより固定することができる。なお、
コの字型パイプの部分に替え、角パイプの使用も可能で
あある。
【0018】さらに、横架材の強度を上げる対策とし
て、横架材を追加して重ねることも可能である。それに
はコの字型パイプの対向側壁を上方に延長し、その端縁
が追加横架材の中空部上面に当接するようにする。その
際の固定金具〔i〕13は強度に見合った形状とする。
その外観を図8に、その(ニ)右側面図、(ホ)平面図
および底面図(ヘ)を図9に示す。
【0019】
【発明の効果】以上の通り、本発明の木軸用構造体の接
合法は耐震性を考慮したものであり、複雑な軸組とこれ
に要する高価な設備をともに使用することなく、接合を
極めて経済的に単純におこなうことができ、作業を省力
化した。これにより接合作業を迅速にすることができ
る。また、かかる接合により凹凸が少なくなり、パネル
類が入れやすく、したがって断熱が得られやすくなる。
なお、寸法の精度が得られやすくなり、接合作業に格別
の技能を要しなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】木軸用構造体の接合箇所を示す説明図である。
【図2】木軸用構造体を示す説明図である。
【図3】隅土台と柱の接合に際し、隅土台の隅部を突き
合わせる場合の固定金具〔e〕を示す説明図である。
【図4】隅土台と柱の接合に際し、隅土台の隅部を突き
合わせる場合の他の固定金具〔f〕のを示す説明図であ
る。
【図5】独立円形土台上の直交土台と柱の接合に際し使
用される他の固定金具〔g〕を示す説明図である。
【図6】柱とその側面に付く横架材の接合に際し使用さ
れる固定金具〔h〕を示す説明図である。
【図7】柱とその側面に付く横架材の接合に際し使用さ
れる固定金具〔h〕を示し、(イ)は右側面図、(ロ)
は平面図、(ハ)は底面図である。
【図8】柱とそのその側面に付く2本の横架材の接合に
際し使用される固定金具〔i〕を示す説明図である。
【図9】柱とその側面に付く2本の横架材の接合に際し
使用される固定金具〔i〕を示し、(ニ)は右側面図、
(ホ)は平面図、(ヘ)は底面図である。
【符号の説明】
1 土台 2 隅土台 3 柱 4 横架材 9 固定金具〔e〕 10 固定金具〔f〕 11 固定金具〔g〕 12 固定金具〔h〕 13 固定金具〔i〕

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に貫通中空部を有する木軸用構造
    体の中空部に嵌合し相互の木軸用構造体を接合させる固
    定金具として、いずれもボルト孔を有する角パイプとこ
    れに直交する位置のプレ−トからなるもの、角パイプと
    これに直交する位置のかすがい状の連結金具とからなる
    もの、十字型の土台受け金具とその中心部に直立する角
    パイプからなるもののいずれかを用いる木軸用構造体の
    接合法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の固定金具にかえ、ボルト
    孔を有して、柱の中空部に嵌合される角パイプと、横架
    材の中空部に嵌合し角パイプと直交するるコの字型パイ
    プ、およびコの字型パイプを支持するため角パイプとコ
    の字型パイプと一体になっている平行な側壁とその連結
    面、さらに横架材の底面を支持するため側壁から水平に
    突出する翼部とからなるものを用いる木軸用構造体の接
    合法。
  3. 【請求項3】 請求項2における固定金具において、コ
    の字型パイプが対向する側壁を上方に延長し、その端縁
    が追加横架材の中空部上面に当接するようにしてあるも
    のを用いる木軸用構造体の接合法。
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