JP6585316B1 - 木柱の堀立構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】設置強度を確保しつつ基礎コンクリート上に木柱を設置でき、且つ、基礎コンクリートを破壊すること無く設置木柱の交換を可能とした木柱の堀立構造を提供する。【解決手段】支持装置は、ベースプレート、支持筒及び凸部を有する。木柱の基端部には係入溝が形成され、係入溝には木柱の長手方向相対移動不能に剛性部材が装着される。木柱の基端部を覆う筒状部を有する保護カバーが前記筒状部に形成された取付孔に挿通され且つ剛性部材に締結される締結部材を介して垂直木柱に連結されている。木柱は基端面に設けられた凹部に凸部が係入され且つ保護カバーの筒状部の外周面及び支持筒の内周面の間に間隙が存する状態で支持筒内において立設される。保護カバーは筒状部から径方向外方へ延びる木柱側フランジ部を有し、支持筒は径方向内方へ延びる支持筒側フランジ部を有する。前記間隙のうち、少なくとも上下方向に関し支持筒側フランジ部及び木柱側フランジ部によって挟まれる領域には固着材が充填される。【選択図】図10

Description

本発明は、鳥居や住宅の大黒柱、自立する2本柱構造物及び灯籠等の木柱の堀立構造に関する。
本願出願人は、従前、木柱設置構造に係る発明の出願を行い、特許を取得している(下記特許文献1参照)。
前記特許文献1に記載の発明(以下、特許発明という)は、地盤に打設した捨てコンクリートに対向配置されるベースプレート、前記ベースプレートの上面に設けられる筒部、捨てコンクリートに対する前記ベースプレートの姿勢を調整する調整機構及び前記筒部から径方向外方へ延在されたアームを有する複数の木柱支持装置と、前記複数の木柱支持装置を囲む基壇と、前記複数の木柱支持装置のアームを連結する鉄筋と、前記筒部の上方開口へのアクセスを可能としつつ前記アーム及び前記鉄筋を覆うように前記基壇内に打設されたベースコンクリートと、保護シートで囲繞された基端部が対応する前記木柱支持装置の筒部内にそれぞれ挿入された複数の木柱と、前記保護シートの外周面及び前記筒部の内周面の間の間隙のうち前記筒部の上方開口に隣接する上方部分を除く領域に充填された粒状充填材と、前記間隙のうち前記粒状充填材の上方に充填された固着材とを備えている。
前記特許発明は、基礎コンクリートを破壊すること無く設置した木柱の抜き出しを可能としつつ、さらに、前記基礎コンクリートの厚みを薄くしながら設置木柱の支持強度を確保し得る点で有用である。
しかしながら、前記特許発明は、複数の木柱支持装置及び当該複数の木柱支持装置におけるアーム同士を連結する鉄筋を基礎コンクリート中に埋め込む構造である為、単一の木柱又は低数本の木柱の設置、また、基礎コンクリートの上に後付けで木柱を設置する場合には不向きであった。
特許第5420030号公報
本発明は、斯かる従来技術に鑑みなされたものであり、基礎コンクリート上において木柱を設置する木柱の堀立構造であって、木柱が単独設置される場合又は設置される木柱が低数本の場合であっても基礎コンクリート上に設置強度を有効に確保しつつ木柱を設置することができ、さらに、基礎コンクリートを破壊すること無く設置木柱の交換を可能とした木柱の堀立構造の提供を、目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の第1態様は、基礎コンクリート上に固着されるベースプレート、前記ベースプレートの上面に設けられ且つ上方が開口とされた支持筒及び前記ベースプレートの上面のうち前記支持筒によって囲繞される領域の中心部に設けられた上方を向く凸部を有する支持装置と、基端面に前記凸部に対応した凹部が設けられ且つ基端部の外周が保護カバーで覆われた垂直木柱であって、前記保護カバーの外周面及び前記支持筒の内周面の間に間隙が存する状態で前記支持筒内において立設された垂直木柱とを備え、前記保護カバーは、前記垂直木柱の基端部を囲繞する筒状部であって、前記垂直木柱を前記支持筒内に立設させた状態において上端部が前記支持筒より上方に位置するように構成された筒状部と、前記筒状部のうち、前記垂直木柱の立設状態において前記支持筒内に位置する部分から径方向外方へ延びる木柱側フランジ部とを有し、前記筒状部には、前記支持筒より上方に位置する部位において前記垂直木柱を挟んで対向する位置に第1及び第2取付孔が設けられ、前記筒状部の内周面と前記木柱の基端部の外周面との間に前記垂直木柱の長手方向に延び且つ上方及び下方に開く長手溝が形成されるように、前記垂直木柱の基端部には長手方向に沿った凹部が設けられ、前記筒状部及び前記垂直木柱は、前記第1及び第2取付孔に連通するように前記垂直木柱に設けられた貫通孔に挿通された棒状部材であって、一端側及び他端側がそれぞれ前記第1及び第2取付孔を介して前記筒状部より径方向外方へ延在された棒状部材と、前記棒状部材の一端側及び他端側にそれぞれ設けられ、対応する第1及び第2取付孔よりも大径とされた第1及び第2抜け止め部材と、前記長手溝に充填された接着材とによって連結され、前記支持筒は、上端部から径方向内方へ延びる支持筒側フランジ部を有し、前記筒状部の外周面と前記支持筒の内周面との間の前記間隙のうち、少なくとも上下方向に関し前記支持筒側フランジ部及び前記木柱側フランジ部によって挟まれる領域には固着材が充填されている木柱の堀立構造を提供する。
前記目的を達成する為に、本発明の第2態様は、基礎コンクリート上に固着されるベースプレート、前記ベースプレートの上面に設けられ且つ上方が開口とされた支持筒及び前記ベースプレートの上面のうち前記支持筒によって囲繞される領域の中心部に設けられた上方を向く凸部を有する支持装置と、基端面に前記凸部に対応した凹部が設けられ且つ基端部の外周が保護カバーで覆われた垂直木柱であって、前記保護カバーの外周面及び前記支持筒の内周面の間に間隙が存する状態で前記支持筒内において立設された垂直木柱とを備え、前記保護カバーは、前記垂直木柱の基端部を囲繞する筒状部であって、前記垂直木柱を前記支持筒内に立設させた状態において上端部が前記支持筒より上方に位置するように構成された筒状部と、前記筒状部のうち、前記垂直木柱の立設状態において前記支持筒内に位置する部分から径方向外方へ延びる木柱側フランジ部とを有し、前記筒状部によって囲繞される前記垂直木柱の基端部には径方向外方に開く係入溝が設けられ、前記係入溝には前記垂直木柱の長手方向に関し相対移動不能に剛性部材が装着され、前記筒状部には、前記剛性部材と対向する位置に取付孔が設けられており、前記筒状部及び前記垂直木柱は、前記取付孔に挿通され且つ前記剛性部材に締結される締結部材を介して連結され、前記支持筒は、径方向内方へ延びる支持筒側フランジ部を有し、前記筒状部の外周面と前記支持筒の内周面との間の前記間隙のうち、少なくとも上下方向に関し前記支持筒側フランジ部及び前記木柱側フランジ部によって挟まれる領域には固着材が充填されている木柱の堀立構造を提供する。
前記第2態様において、好ましくは、前記支持筒側フランジ部は、前記支持筒の上端部から径方向内方へ延びるものとされる。
前記第2態様において、好ましくは、前記剛性部材は、断面形状が一対の長辺及び一対の短辺によって画される長方形状の板状体とされ、前記一対の長辺の一方が前記垂直木柱の径方向外方を向くように前記係入溝に装着される。
前記剛性部材は、前記垂直木柱の外周に周方向等間隔に配置された複数の分割体を有するものとされる。
これに代えて、前記剛性部材を、前記垂直木柱の外周を囲繞する単一部材によって形成することも可能である。
前記第1及び第2態様の何れにおいても、好ましくは、前記垂直木柱の基端部は、当該基端部に連接される中間部から段部を伴って小径とされ、前記保護カバーの自由端面が前記段部に係合された状態で前記垂直木柱の基端部の外周が前記保護カバーによって覆われているものとされる。
前記第1及び第2態様の何れにおいても、好ましくは、前記垂直木柱は根株相当領域を有するものとされ、上下方向位置に関し前記根株相当領域が前記支持筒の上端部を跨ぐように配置される。
前記第1及び第2態様の何れにおいても、好ましくは、前記垂直木柱の基端面には、前記凸部が前記凹部に係合することを許容する開口であって、前記凸部及び前記凹部の外形状に応じた形状の開口を有する基端プレートが設けられる。
前記第1及び第2態様の何れにおいても、一形態においては、前記木柱側フランジ部は、前記垂直木柱を前記ベースプレートの上面に設置した状態において前記ベースプレートの上面に接するように前記筒状部の下端部から径方向外方へ延びるものとされる。
この場合、好ましくは、前記木柱フランジ部及び前記ベースプレートの境界は接着材で覆われる。
他形態においては、前記木柱側フランジ部は、前記垂直木柱を前記ベースプレートの上面に設置した状態において前記ベースプレートと前記支持筒側フランジ部との間に位置するものとされる。
この場合、前記間隙のうち、前記木柱側フランジ部よりも下方の領域には粒状充填材が充填される。
前記他形態において、好ましくは、前記保護カバーは、前記垂直木柱を前記ベースプレートの上面に設置した状態において前記ベースプレートの上面に接するように前記筒状部の下端部から径方向外方へ延びる第2木柱側フランジ部を有し得る。
この場合、より好ましくは、前記第2木柱フランジ部及び前記ベースプレートの境界は接着材で覆われる。
前記種々の形態において、好ましくは、前記保護カバーは、前記筒状部の上端部から径方向外方へ延びる木柱側上端フランジ部を有し得る。
前記第1及び第2態様の何れにおいても、好ましくは、前記間隙のうち、上下方向に関し前記支持筒側フランジ及び前記木柱側フランジによって挟まれた領域には、前記支持筒の内周面と前記筒状部の外周面との間において径方向に延びる突っ張り部材が周方向に複数配列され、前記固着材は前記複数の突っ張り部材を囲繞するように設けられる。
前記第1及び第2態様の何れにおいても、本発明に係る木柱の堀立構造は、前記突っ張り部材に代えて、又は、加えて、前記支持筒本体の内周面及び外周面の間を貫通する複数の貫通孔であって、上下方向に関し前記支持筒側フランジ及び前記木柱側フランジの間に位置し且つ周方向に配列された複数の貫通孔と、前記複数の複数の貫通孔にそれぞれ挿通される複数の締結部材とを備えることができる。
前記締結部材は、前記貫通孔に挿通されるネジ付き軸部を有し、前記ネジ付き付き軸部の先端部が前記筒状部の外周面に当接された状態で前記支持筒本体に固定可能とされ、前記固着材は前記ネジ付き軸部を囲繞するように設けられる。
好ましくは、前記締結部材は、前記ネジ付き軸部の径方向外端部に連結され、前記支持筒本体より径方向外方に位置する頭部を有するボルトとされ得る。
好ましくは、前記ネジ付き軸部のうち前記支持筒本体より径方向内方に位置する部分に螺合されたナットが備えられ、前記頭部及び前記ナットが前記支持筒本体を挟圧することで前記締結部材が前記支持筒本体に固定される。
好ましくは、前記貫通孔はネジ付き孔とされる。
前記第1及び第2態様の何れにおいても、好ましくは、前記筒状部によって囲繞される前記垂直木柱の基端部のうち前記係入溝より上方に位置する部位には、径方向外方に開く上方係入溝が設けられ、前記上方係入溝には、径方向外方面が前記筒状部の内周面に当接するように上側圧縮木材が挿入される。
前記第1及び第2態様の何れにおいても、好ましくは、前記筒状部によって囲繞される前記垂直木柱の基端部のうち前記係入溝より下方に位置する部位には、径方向外方に開く下方係入溝が設けられ、前記下方係入溝には、径方向外方面が前記筒状部の内周面に当接するように下側圧縮木材が挿入される。
前記第1及び第2態様の何れにおいても、好ましくは、前記ベースプレートは、前記支持筒より径方向外方に延びる外方延在部を有するものとされ、前記外方延在部には、基端側が前記基礎コンクリートに埋設されたアンカーボルトの上端側が挿通される取付孔が設けられる。
前記第1及び第2態様の何れにおいても、好ましくは、前記支持筒側フランジ部は、支持筒側隙間を存しつつ周方向に配列された複数の支持筒側分割フランジを有し、且つ、前記木柱側フランジ部は、木柱側隙間を存しつつ周方向に配列された複数の木柱側分割フランジを有するものとされる。
この場合、前記支持筒側分割フランジの径方向長さ及び前記木柱側分割フランジの径方向長さの和は前記間隙の径方向長さよりも大とされ、前記支持筒側分割フランジの周方向長さは前記木柱側隙間の周方向長さより小とされ、且つ、前記木柱側分割フランジの周方向長さは前記支持筒側隙間の周方向長さよりも小とされる。
前記垂直木柱は、前記木柱側分割フランジが平面視において前記支持筒側分割フランジに少なくとも部分的にオーバーラップするように、周方向位置が画される。
前記第1及び第2態様の何れにおいても、好ましくは、前記支持装置には、前記支持筒の外周面から径方向外方へ延びるように前記支持筒に固着されたスタッドが設けられる。
より好ましくは、本発明に係る木柱の堀立構造は、前記支持装置を囲繞するように前記基礎コンクリート上に設けられた外枠と、前記外枠の内周面及び前記支持筒の外周面の間において前記基礎コンクリートの上面から上方へ延びる上方延在部を有するように前記基礎コンクリートに設けられ、前記上方延在部が前記スタッドに直接又は間接的に連結されるアンカーと、前記アンカー及び前記スタッドを埋め込むように前記外枠及び前記支持筒の間に充填された補強固着材とをさらに備え得る。
前記第1及び第2態様においても、本発明に係る木柱の堀立構造は、さらに、前記垂直木柱の上端部の外周を囲繞する筒状の上端側保護カバーと、前記上端側保護カバーの上方開口を閉塞する天板と、前記天板の上面に載置されるジョイント金物と、前記ジョイント金物に支持される水平木柱とを備えることができる。
前記垂直木柱の上端部には径方向外方に開く上端側係入溝が設けられ、前記上端側係入溝には前記垂直木柱の長手方向に関し相対移動不能に上端側剛性部材が装着される。
一方、前記上端側保護カバーには、前記上端側剛性部材と対向する位置に取付孔が設けられる。
そして、前記上端側保護カバー及び前記垂直木柱の上端部は、前記取付孔に挿通され且つ前記上端側剛性部材に締結される上端側締結部材を介して連結される。
前記水平木柱の基端部には、当該水平木柱の径方向外方に開く水平木柱側係入溝が設けられ、前記水平木柱側係入溝には前記水平木柱の長手方向に関し相対移動不能に水平木柱用剛性部材が装着される。
前記ジョイント金物は、前記天板に載置連結される中央連結部と、前記中央連結部に支持され、前記水平木柱の基端部が挿入される支持孔を有する水平木柱用支持筒とを備えるものとされ、前記水平木柱用支持筒には、前記水平木柱用剛性部材と対向する位置に取付孔が設けられる。
そして、前記水平木柱用支持筒及び前記水平木柱は、前記水平木柱用支持筒の前記取付孔に挿通され且つ前記水平木柱用剛性部材に締結される水平木柱用締結部材を介して連結される。
好ましくは、前記天板には、上方へ延びる上端側凸部が設けられ、前記ジョイント金物の中央連結部のうち前記天板に接する底面には前記上端側凸部が挿通される挿通孔が設けられる。
前記上端側保護カバー、前記天板、前記ジョイント金物及び前記水平木柱を有する形態においては、本発明に係る木柱の堀立構造は、さらに、前記ジョイント金物の中央連結部に載置連結される第2ベースプレートと、筒状の第2保護カバーであって、下方開口が前記第2ベースプレートによって閉塞された状態で前記第2ベースプレートに固着された第2保護カバーと、基端部が前記第2保護カバー内に挿入された第2垂直木柱とを備え得る。
前記第2ベースプレートには、前記ジョイント金物の中央連結部の上面に設けられた第2凸部が挿通可能な開口が設けられ、前記第2垂直木柱は基端部に径方向外方に開く第2係入溝を有し且つ基端面に前記第2凸部が係入可能な第2凹部を有するものとされる。
前記第2係入溝には前記第2垂直木柱の長手方向に関し相対移動不能に第2垂直木柱用剛性部材が装着され、前記第2保護カバーは前記第2垂直木柱用剛性部材と対向する位置に取付孔を有するものとされ、前記第2保護カバー及び前記第2垂直木柱は、前記取付孔に挿通され且つ前記第2垂直木柱用剛性部材に締結される第2締結部材を介して連結される。
好ましくは、前記第2垂直木柱の基端面には、前記第2凸部が前記第2凹部に係合することを許容する開口であって、前記第2凸部及び前記第2凹部の外形状に応じた形状の開口を有する第2基端プレートが設けられる。
前記ジョイント金物及び前記水平木柱を有さない形態の第1例に係る木柱の堀立構造は、前記垂直木柱の上端部の外周を囲繞する筒状の上端側保護カバーと、前記上端側保護カバーの上方開口を閉塞する天板と、前記天板に載置連結される第2ベースプレートと、筒状の第2保護カバーであって、下方開口が前記第2ベースプレートによって閉塞された状態で前記第2ベースプレートに固着された第2保護カバーと、基端部が前記第2保護カバー内に挿入された第2垂直木柱とを備え得る。
前記垂直木柱は上端部に径方向外方に開く上端側係入溝を有するものとされる。
前記上端側係入溝には前記垂直木柱の長手方向に関し相対移動不能に上端側剛性部材が装着され、前記上端側保護カバーは前記上端側剛性部材と対向する位置に上端側取付孔を有するものとされ、前記上端側保護カバー及び前記垂直木柱は、前記上端側取付孔に挿通され且つ前記上端側剛性部材に締結される上端側締結部材を介して連結される。
前記第2ベースプレートには、前記天板に設けられた上端側凸部が挿通可能な開口が設けられ、前記第2垂直木柱は基端部に径方向外方に開く第2係入溝を有し且つ基端面に前記上端側凸部が係入可能な第2凹部を有するものとされる。
前記第2係入溝には前記第2垂直木柱の長手方向に関し相対移動不能に第2垂直木柱用剛性部材が装着され、前記第2保護カバーは前記第2垂直木柱用剛性部材と対向する位置に第2垂直木柱用取付孔を有するものとされ、前記第2保護カバー及び前記第2垂直木柱は、前記第2垂直木柱用取付孔に挿通され且つ前記第2垂直木柱用剛性部材に締結される第2締結部材を介して連結される。
好ましくは、前記第2垂直木柱の基端面には、前記上端側凸部が前記第2凹部に係合することを許容する開口であって、前記上端側凸部及び前記第2凹部の外形状に応じた形状の開口を有する第2基端プレートが設けられる。
前記第1例に係る木柱の堀立構造は、好ましくは、前記垂直木柱の上端面及び前記天板の間に介挿された複数の積層プレートを備え得る。
この場合、前記上端側保護カバーには、前記複数の積層プレートのうちの一の積層プレートを抜き出し可能な取出開口が設けられる。
前記上端側取付孔は、前記複数の積層プレートの全てが介挿されている状態から前記複数の積層プレートの全てが取り外される状態まで前記積層プレートが1枚取り外される毎に前記上端側剛性部材と対向するように設けられた複数段の上端側取付孔を含む。
より好ましくは、前記上端側保護カバーには、前記積層プレートを挟んで前記取出開口と対向する位置に、前記積層プレートを前記取出開口へ向けて押圧可能な押出開口が設けられる。
前記ジョイント金物及び前記水平木柱を有さない形態の第2例に係る木柱の堀立構造は、前記垂直木柱の上端面に載置される第2垂直木柱と、前記第2垂直木柱の基端面が前記垂直木柱の上端面に当接された状態で前記垂直木柱の上端部及び前記第2垂直木柱の基端部の外周を囲繞する筒状部材とを備え得る。
前記垂直木柱の上端部には径方向外方に開く上端側係入溝が設けられ、前記上端側係入溝には前記垂直木柱の長手方向に関し相対移動不能に上端側剛性部材が装着される。
前記第2垂直木柱の基端部には径方向外方に開く第2係入溝が設けられ、前記第2係入溝には前記第2垂直木柱の長手方向に関し相対移動不能に第2垂直木柱用剛性部材が装着される。
前記筒状部材には、前記上端側剛性部材及び前記第2垂直木柱用剛性部材とそれぞれ対向する位置に上端側取付孔及び第2垂直木柱用取付孔が設けられる。
前記筒状部材は、前記筒状部材及び前記上端側剛性部材が対応する上端側取付孔に挿通される上端側締結部材によって締結されることで前記垂直木柱の上端部に連結され、且つ、前記筒状部材及び前記第2垂直木柱用剛性部材が対応する第2垂直木柱用取付孔に挿通される第2締結部材によって締結されることで前記第2垂直木柱の基端部に連結される。
前記第2例に係る木柱の堀立構造は、好ましくは、前記垂直木柱の上端面及び前記第2垂直木柱の下端面の間に介挿された複数の積層プレートを備え得る。
この場合、前記筒状部材には、前記複数の積層プレートのうちの一の積層プレートを抜き出し可能な取出開口が設けられる。
前記第2垂直木柱用取付孔は、前記複数の積層プレートの全てが介挿されている状態から前記複数の積層プレートの全てが取り外される状態まで前記積層プレートが1枚取り外される毎に前記第2垂直木柱用剛性部材と対向するように設けられた複数段の第2垂直木柱用取付孔を含む。
より好ましくは、前記筒状部材には、前記積層プレートを挟んで前記取出開口と対向する位置に、前記積層プレートを前記取出開口へ向けて押圧可能な押出開口が設けられる。
前記ジョイント金物及び前記水平木柱を有さない形態の第3例に係る木柱の堀立構造は、前記垂直木柱の上端部の外周を囲繞する筒状の上端側保護カバーと、前記上端側保護カバーの上方開口を閉塞する天板と、前記天板に直接又は間接的に載置連結される第2ベースプレートと、筒状の第2保護カバーであって、下方開口が前記第2ベースプレートによって閉塞された状態で前記第2ベースプレートに固着された第2保護カバーと、基端部が前記第2保護カバー内に挿入された第2垂直木柱とを備えるものとされ、前記垂直木柱の上端部には径方向外方に開く上端側係入溝が設けられ、前記上端側係入溝には前記垂直木柱の長手方向に関し相対移動不能に上端側剛性部材が装着され、前記上端側保護カバーには、前記上端側剛性部材と対向する位置に上端側取付孔が設けられており、前記上端側保護カバー及び前記垂直木柱の上端部は、前記上端側取付孔に挿通され且つ前記上端側剛性部材に締結される上端側締結部材を介して連結され、前記第2垂直木柱は基端部に径方向外方に開く第2係入溝を有しており、前記第2係入溝には前記第2垂直木柱の長手方向に関し相対移動不能に第2垂直木柱用剛性部材が装着され、前記第2保護カバーは、前記第2垂直木柱用剛性部材と対向する位置に第2垂直木柱用取付孔を有し、前記第2保護カバー及び前記第2垂直木柱は、前記第2垂直木柱用取付孔に挿通され且つ前記第2垂直木柱用剛性部材に締結される第2締結部材を介して連結される。
前記第3例に係る木柱の堀立構造において、好ましくは、前記天板と前記第2ベースプレートとは、複数の積層プレートが介挿された状態で連結可能とされる。
前記第3例に係る木柱の堀立構造において、好ましくは、前記積層プレートは、下面に凸部又は凹部の一方を有し、上面に、前記下面における前記凸部又は凹部の一方が凹凸係合可能な凸部又は凹部の他方を有するものとされる。
前記第3例に係る木柱の堀立構造において、好ましくは、前記天板の上面には、前記凸部又は凹部の他方が形成され、前記第2ベースプレートの下面には、前記凸部又は凹部の一方が形成される。
前記第3例に係る木柱の堀立構造において、好ましくは、前記第2ベースプレートの上面には凸部が設けられ、前記第2垂直木柱の基端面には、前記第2ベースプレートの凸部が係入可能な凹部が設けられる。
前記第3例に係る木柱の堀立構造において、好ましくは、前記第2垂直木柱の基端面には、前記第2ベースプレートの凸部が当該第2垂直木柱の基端面の凹部に係入することを許容する開口であって、当該凸部及び凹部の外形状に応じた形状の開口を有する第2基端プレートが設けられる。
また、本発明の第3態様は、支持孔に木柱を長手方向に沿った状態で支持させる木柱の堀立構造であって、前記木柱は根株相当領域を有しており、前記根株相当領域が木柱の長手方向位置に関し前記支持孔の開口端部を跨ぐように配置されている木柱の堀立構造を提供する。
本発明の第1態様に係る木柱の堀立構造は、基礎コンクリート上に固着されるベースプレート、前記ベースプレートの上面に設けられた支持筒及び前記ベースプレートの上面のうち前記支持筒の中心部に設けられた凸部を含む支持装置と、基端面に凹部が設けられ且つ基端部の外周に保護カバーが装着された垂直木柱とを有している。前記保護カバーは、前記垂直木柱の基端部を囲繞する筒状部と、前記筒状部から径方向外方へ延びる木柱側フランジ部とを有している。前記筒状部には、前記支持筒より上方に位置する部位において前記垂直木柱を挟んで対向する位置に第1及び第2取付孔が設けられ、前記垂直木柱の基端部には、前記筒状部の内周面と前記垂直木柱の基端部の外周面との間に前記垂直木柱の長手方向に延び且つ上方及び下方に開く長手溝が形成されるように、長手方向に沿った凹部が設けられている。前記筒状部及び前記垂直木柱は、前記垂直木柱に設けられた貫通孔に挿通され、一端側及び他端側がそれぞれ前記第1及び第2取付孔を介して前記筒状部より径方向外方へ延在された棒状部材と、前記棒状部材の一端側及び他端側にそれぞれ設けられ、対応する第1及び第2取付孔よりも大径とされた第1及び第2抜け止め部材と、前記長手溝に充填された接着材とによって連結されている。前記垂直木柱は、前記保護カバーの筒状部の外周面と前記支持筒の内周面との間に間隙が存在し且つ前記凹部に前記凸部が係入された状態で前記支持筒内において前記ベースプレートに立設されている。前記支持筒には、上端部から径方向内方へ延びる支持筒側フランジ部が設けられており、前記筒状部の外周面と前記支持筒の内周面との間の前記間隙のうち、少なくとも上下方向に関し前記支持筒側フランジ部及び前記木柱側フランジ部によって挟まれる領域には固着材が充填されている。
斯かる構成を備えた木柱の堀立構造によれば、基礎コンクリートを破壊することなく前記固着材を破壊するだけで設置木柱を交換可能な状態で、基礎コンクリート上に垂直木柱を堀立状に設置することができる。
また、垂直木柱に装着された保護カバーの木柱側フランジ部と支持筒の支持筒側フランジ部とが固着材を上下方向に挟むように構成されているので、設置木柱が単独又は低数本であったとしても木柱の設置強度、特に、設置木柱に対する引き抜き強度を有効に確保することができる。
さらに、垂直木柱の基端面に設けられた凹部及びベースプレートに設けられた凸部が係合した状態で垂直木柱がベースプレートの上面に立設されているので、垂直木柱の立設姿勢を良好に維持しつつ、垂直木柱に横向き外力が作用した場合に前記垂直木柱の局所的な応力集中が生じることを有効に防止乃至は低減することができる。
また、本発明の第2態様に係る木柱の堀立構造は、基礎コンクリート上に固着されるベースプレート、前記ベースプレートの上面に設けられた支持筒及び前記ベースプレートの上面のうち前記支持筒の中心部に設けられた凸部を含む支持装置と、基端面に凹部が設けられ且つ基端部の外周に保護カバーが装着された垂直木柱とを有している。前記保護カバーは、前記垂直木柱の基端部を囲繞する筒状部と、前記筒状部から径方向外方へ延びる木柱側フランジ部とを有している。前記垂直木柱の基端部には径方向外方に開く係入溝が設けられ、前記係入溝には前記垂直木柱の長手方向に関し相対移動不能に剛性部材が装着されており、前記筒状部及び前記垂直木柱は、前記筒状部に形成された取付孔に挿通され且つ前記剛性部材に締結される締結部材を介して連結されている。前記垂直木柱は、前記保護カバーの筒状部の外周面と前記支持筒の内周面との間に間隙が存在し且つ前記凹部に前記凸部が係入された状態で前記支持筒内において前記ベースプレートに立設されている。前記支持筒には、上端部から径方向内方へ延びる支持筒側フランジ部が設けられており、前記筒状部の外周面と前記支持筒の内周面との間の前記間隙のうち、少なくとも上下方向に関し前記支持筒側フランジ部及び前記木柱側フランジ部によって挟まれる領域には固着材が充填されている。
斯かる構成を備えた木柱の木柱の堀立構造によれば、基礎コンクリートを破壊することなく前記固着材を破壊するだけで設置木柱を交換可能な状態で、基礎コンクリート上に垂直木柱を堀立状に設置することができる。
また、垂直木柱に装着された保護カバーの木柱側フランジ部と支持筒の支持筒側フランジ部とが固着材を上下方向に挟むように構成されているので、設置木柱が単独又は低数本であったとしても木柱の設置強度、特に、設置木柱に対する引き抜き強度を有効に確保することができる。
さらに、垂直木柱に長手方向相対移動不能に装着された剛性部材と前記保護カバーとが締結部材によって締結されることで、垂直木柱及び前記保護カバーが連結されているので、垂直木柱が前記保護カバーから抜け出ることを有効に防止することができる。
また、垂直木柱の基端面に設けられた凹部及びベースプレートに設けられた凸部が係合した状態で垂直木柱がベースプレートの上面に立設されているので、垂直木柱の立設姿勢を良好に維持しつつ、垂直木柱に横向き外力が作用した場合に前記垂直木柱の局所的な応力集中が生じることを有効に防止乃至は低減することができる。
また、本発明の第3態様に係る木柱の堀立構造は、支持孔に長手方向に沿った状態で支持される木柱が根株相当領域を有しており、前記木柱は、前記根株相当領域が当該木柱の長手方向に関し前記支持孔の開口端部を跨ぐように配置された状態で前記支持孔に支持されているので、前記木柱のうち、設置状態において最も負荷の掛かる部位の強度を有効に高めることができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る木柱の堀立構造の部分縦断面図である。 図2は、図1におけるII-II線に沿った横断面図である。 図3は、図2におけるIII-III線に沿った縦断面図である。 図4は、前記実施の形態1の第1変形例の部分縦断面図である。 図5は、図2におけるV-V線に沿った縦断面図である。 図6は、前記木柱の堀立構造における木柱が伐採される前の状態である植立樹木の模式図である。 図7(a)及び(b)は、前記実施の形態1の第2変形例の横断平面図であって、前記第2変形例に係る木柱の堀立構造を図1のVI-VI線に相当する位置で切断した横断平面図であり、それぞれ、木柱を支持筒内に挿入させる作業途中の状態、及び、木柱を支持筒内に挿入設置させて、固着材を充填させる直前の状態を示している。 図8は、前記実施の形態1の第3変形例の部分縦断面図である。 図9は、前記実施の形態1の第4変形例の部分縦断面図である。 図10は、本発明の実施の形態2に係る木柱の堀立構造の部分縦断面図である。 図11は、図10におけるXI-XI線に沿った断面図である。 図12は、図10におけるXII部拡大図である。 図13は、図10におけるXI-XI線に沿った垂直木柱の拡大分解横断面図である。 図14は、図10におけるXIV部拡大図である。 図15は、前記実施の形態2に前記第4変形例の変形構成を適用した木柱の堀立構造の部分縦断面図である。 図16は、前記実施の形態2に係る木柱の堀立構造の上部の縦断側面図である。 図17は、図16におけるXVII-XVII線に沿った断面図である。 図18は、図17におけるXVIII-XVIII線に沿った断面図である。 図19は、前記実施の形態2の変形例に係る木柱の堀立構造の上部の縦断側面図である。 図20は、前記実施の形態2に係る木柱の堀立構造の他の変形例の上部の縦断側面図である。 図21は、図20におけるXXI-XXI線に沿った断面図である。 図22は、図21におけるXXII-XXII線に沿った断面図である。 図23は、前記実施の形態2のさらに他の変形例に係る木柱の堀立構造の上部の縦断側面図である。 図24は、前記実施の形態2のさらに他の変形例に係る木柱の堀立構造の上部の縦断側面図である。 図25は、図19の変形例に、複数の積層プレートを含む変形構成を加えた木柱の堀立構造の上部の正面図である。 図26は、図25におけるXXVI-XXVI線に沿った断面図である。 図27は、図25におけるXXVII-XXVII線に沿った断面図である。 図28は、図25に示す状態から1枚の積層プレートを抜き出した状態の正面図である。 図29は、図25に示す状態から全ての積層プレートを抜き出した状態の正面図である。 図30は、図19の変形例に、他の構成の複数の積層プレートを含む変形構成を加えた木柱の堀立構造の上部の正面図である。 図31は、図24の変形例に、複数の積層プレートを含む変形構成を加えた木柱の堀立構造の上部の正面図である。 図32は、図31におけるXXXII-XXXII線に沿った断面図である。 図33は、図31におけるXXXIII-XXXIII線に沿った断面図である。 図34は、図31に示す状態から1枚の積層プレートを抜き出した状態の正面図である。 図35は、図31に示す状態から全ての積層プレートを抜き出した状態の正面図である。 図36は、図24の変形例に、他の構成の複数の積層プレートを含む変形構成を加えた木柱の堀立構造の横断平面図であり、図33に対応した位置の横断面図である。 図37は、図36に示す木柱の堀立構造の横断平面図であり、図31におけるXXXVII-XXXVII線に相当する位置での横断平面図である。 図38は、図19の変形例に、他の複数の積層プレートを含む変形を加えた他の変形構成に係る木柱の堀立構造の上部の正面図である。 図39は、図15に示す木柱の堀立構造の変形構成の部分縦断面図である。 図40(a)及び(b)は、それぞれ、図39におけるXXXXa−XXXXa線、及び、XXXXb−XXXXb線に沿った断面図である。 図41は、図15に示す木柱の堀立構造の他の変形構成の部分縦断面図である。 図42は、図41におけるXXXXII−XXXXII線に沿った断面図である。
実施の形態1
以下、本発明に係る木柱の堀立構造の一実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1に本実施の形態に係る木柱の堀立構造1の部分縦断面図を示す。
又、図2に図1におけるII-II線に沿った横断面図を、図3に図2におけるIII-III線に沿った縦断面図を示す。
前記木柱の堀立構造1は、1本又は低数本の木柱を直立状態で基礎コンクリート100上でありながら、堀立状に設置するものであり、好適には、鳥居の柱、家屋の大黒柱、2本柱構造で自立する構造体の柱、木製灯籠等に利用される。
詳しくは、図1〜図3に示すように、前記木柱の堀立構造1は、基礎コンクリート100上に固定される支持装置20と、前記支持装置20に支持される垂直木柱10とを備えている。
前記支持装置20は、基礎コンクリート100上に固着されるベースプレート30と、前記ベースプレート30の上面に設けられ且つ上方が開口とされた支持筒40と、前記ベースプレート30の上面のうち前記支持筒40によって囲繞される領域の中心部に設けられた上方を向く凸部50とを有している。
本実施の形態においては、前記凸部は半球状とされている。
図3に示すように、本実施の形態においては、前記基礎コンクリート100には、上端側が上方へ延在された上方延在部111を形成する状態でアンカーボルト110が埋設されている。
前記ベースプレート30には、前記支持筒40より径方向外方に延びる外方延在部32が設けられており、前記外方延在部32には、前記アンカーボルト110の上方延在部111が挿通される取付孔34が設けられている。
斯かる構成において、本実施の形態においては、前記ベースプレート30は、上方延在部111が前記取付孔34に挿通された前記アンカーボルト110及び当該ベースプレート30の上面に位置するように前記上方延在部111に螺着される固定ナット115を介して、基礎コンクリート100に固着されている。
好ましくは、前記取付孔34の内径を前記上方延在部111の外径より大径として、前記取付孔34に前記上方延在部111を挿通させた状態で前記固定ナット115による固定前の段階においては、前記ベースプレート30を平面方向に位置調整可能とさせることができる。
図4に、本実施の形態の第1変形例1Bの部分縦断面図を示す。
なお、図中、本実施の形態におけると同一部材には同一符号を付している。
図4に示すように、前記第1変形例1Bは、本実施の形態1に比して、前記支持装置20が支持装置20Bに変更されている。
前記支持装置20Bは、前記支持装置20に比して、さらに、前記アンカーボルト110の上方延在部111に螺着される位置調整ナット117であって、前記取付孔34に前記上方延在部111が挿通された状態の前記ベースプレート30が載置可能な位置調整ナット117を有している。
前記第1変形例によれば、基礎コンクリート100に対する前記ベースプレート30の設置高さ及び傾きを仕様及び/又は要望に応じて容易に変更することができる。
なお、本実施の形態1及び第1変形例1Bにおいては、前記ベースプレート30には4個の前記取付孔34が設けられているが、当然ながら、前記取付孔34の数量は適宜変更可能である。
図1〜図3に示すように、前記垂直木柱10の基端部の外周は保護カバー60で覆われており、さらに、前記垂直木柱10の基端面には前記凸部50が係入される凹部12が設けられている。
前述の通り、本実施の形態においては前記凸部50は半球状とされており、従って、前記凹部12もこれに応じた半球状とされている。
斯かる構成の前記垂直木柱10は、図1に示すように、前記保護カバー60の外周面と前記支持筒40の内周面との間に間隙18が存在し且つ前記凹部12に前記凸部50が係入された状態で前記支持筒40内において前記ベースプレート30の上面に立設されている。
本実施の形態においては、前記垂直木柱10の基端面には、前記凹部12へのアクセスを許容しつつ当該垂直木柱10の基端面を覆う基端プレート15が設けられている。
好ましくは、前記凹部12へのアクセスを許容する為に前記基端プレート50に設けられる開口は、前記凸部50及び前記凹部12の外形状に合致した形状とされる。
前記基端プレート15は、防錆性に優れた金属材料、例えば、ステンレス等によって形成され得る。
前記基端プレート15を設けることにより、垂直木柱10に横方向の外力が加わった際に、前記凹部12が前記凸部50からの応力によって損傷や変形することを有効に防止乃至は低減することができる。
図1に示すように、前記保護カバー60は、前記垂直木柱10の基端部を囲繞する筒状部62と、前記筒状部62の外周面から径方向外方へ延在される木柱側フランジ部65とを有している。
前記筒状部62は、下端部が前記垂直木柱10の下端に対応した位置に位置し、且つ、上端部が前記垂直木柱10を前記支持筒40内に立設させた状態において前記支持筒40の上端より上方に位置するように構成されている。
前記木柱側フランジ部65は、前記筒状部62のうち、前記垂直木柱10の立設状態において前記支持筒40内に位置する部分から径方向外方へ延びている。
本実施の形態においては、図1に示すように、前記木柱側フランジ部65は、前記筒状部62の下端部から径方向外方へ延びており、前記保護カバー60が装着された状態の垂直木柱10が前記支持筒40内において前記ベースプレート30の上面に立設された状態において前記木柱側フランジ部65が前記ベースプレート30の上面に接するようになっている。
図1に示すように、前記筒状部62には、前記支持筒40より上方に位置する部位において前記垂直木柱10を挟んで対向する位置に第1及び第2取付孔62a、62bが設けられており、前記垂直木柱10には前記第1及び第2取付孔62a、62bに連通する貫通孔14が設けられている。
図5に、図2におけるV-V線に沿った縦断面図を示す。
図2及び図5に示すように、前記筒状部62の内周面と前記垂直木柱10の基端部の外周面との間に前記垂直木柱10の長手方向に延び且つ下方において外方に開く長手溝19が形成されるように、前記垂直木柱10の基端部には長手方向に沿った凹部が設けられている。
本実施の形態においては、複数の前記凹部が周方向に配列されている。
斯かる構成において、前記筒状部62及び前記垂直木柱10は、前記第1取付孔62a、前記貫通孔14及び第2取付孔62bに挿通され、一端側及び他端側がそれぞれ前記第1及び第2取付孔62a、62bを介して前記筒状部62より径方向外方へ延在された棒状部材70と、前記棒状部材70の一端側及び他端側にそれぞれ設けられ、対応する第1及び第2取付孔62a、92bよりも大径とされた第1及び第2抜け止め部材72a、72bと、前記長手溝19に充填された接着材75とによって連結されている。
好ましくは、前記第1及び第2抜け止め部材72a、72bの少なくとも一方は、前記棒状部材70に対して位置変更可能に固定される。
本実施の形態においては、前記棒状部材70の一端側及び他端側にはネジ部が設けられており、前記第1及び第2抜け止め部材72a、72bは前記ネジ部に螺合されるナットとされている。
前記保護カバー60は、種々の材質によって形成され得るが、防錆性に優れた金属材料、例えば、ステンレス等によって形成される。
この場合、前記筒状部62を構成する筒状部シート体と、前記木柱側フランジ部65を構成する木柱側フランジ部シート体とを用意し、前記木柱側フランジシート体を前記筒状部シート体に溶接等によって固着させて保護カバーシート体を形成し、前記保護カバーシート体を前記垂直木柱10の基端部の外周に巻き付けることによって、前記垂直木柱10の基端部の外周を囲繞する前記保護カバー60を形成することができる。
本実施の形態においては、前記筒状部62には、前記保護カバー60が垂直木柱10に装着された状態において前記長手溝19を外方に開く開口63が設けられており、前記開口63を介して前記長手溝19に接着材75が充填され得るように構成されている。
好ましくは、前記開口63は、前記長手溝19毎に上下に複数個、設けられる。
本実施の形態においては、図5に示すように、前記開口63は、前記長手溝19の上端部を外方に開く上方開口63aと、前記長手溝19の上下中間部を外方に開く下方開口63bとを有している。
この場合、前記上方開口63aから流し込んだ接着材75を前記下方開口63bで視認することによって前記長手溝19の上方部分に接着材75が充填されたことを確認でき、さらに、前記上方開口63a及び/又は前記下方開口63bから流し込んだ接着材75が前記長手溝19の下端から外方へ流れ出たことを確認することによって前記長手溝19の下方部分に接着材75が充填されたことを確認することができる。
本実施の形態においては、前記長手溝19に接着材75を充填させたが、これに代えて、周方向に沿って設けられた複数の前記長手溝19に圧縮木材(図示せず)を装着させることも可能である。
詳しくは、この場合、まず、周方向に沿って設けられた複数の前記長手溝19に圧縮木材を装着させ、その状態で前記垂直木柱10の基端部11aを前記保護カバー60で囲繞する。そして、その後に、湿度の添加等によって、前記圧縮木材を膨張させる処理を施す。なお、前記圧縮木材は、膨張方向が前記垂直木柱の径方向に沿うように装着される。
この構成によれば、周方向に沿って設けられた複数の前記長手溝19の位置で、前記圧縮木材が前記保護カバー60及び前記垂直木柱10の間で径方向に膨出し、結果、前記保護カバー60を前記垂直木柱10に強固に装着させることが可能となる。
好ましくは、前記圧縮木材への湿度の添加は、前記圧縮木材に防腐剤を含浸させることによって行うことができる。
図1及び図3に示すように、前記支持筒40は、前記間隙18を存しつつ前記筒状部62を囲繞する支持筒本体42と、前記支持筒本体42の上端部から径方向内方へ延びる支持筒側フランジ部45とを有している。
前記支持筒40は、防錆性に優れた金属材料、例えば、ステンレス等によって形成され得る。
前記支持筒40は、溶接やネジ締結等の種々の方法によって前記ベースプレート30に固着され得る。
本実施の形態に係る木柱の堀立構造1においては、基端部が前記保護カバー60によって囲繞された垂直木柱10は、前記筒状部62の外周面と前記支持筒本体42の内周面との間の前記間隙18のうち、上下方向に関し前記支持筒側フランジ部45及び前記木柱側フランジ部65によって挟まれる領域に充填されたコンクリート又はモルタル等の固着材78によって、前記支持筒40に支持されている。好ましくは、前記固着材78として、セメント系無収縮材を用いることができる。
斯かる構成を備えた本実施の形態に係る木柱の堀立構造1においては、前記間隙18内の固着材78を破壊するだけで、基礎コンクリート100を破壊すること無く、垂直木柱10の交換を行うことができる。
また、前記木柱の堀立構造1によれば、垂直木柱10が前記支持装置20から抜け出る方向への外力(以下、引き抜き外力という)が当該垂直木柱10に作用したとしても、前記木柱側フランジ部65が前記間隙18内に充填された固着材78に対して抵抗体として作用する。
さらに、引き抜き外力が作用した際に、前記間隙18内に充填された固着材78が前記支持筒40から上方へ抜け出ることは、前記支持筒側フランジ部45によって有効に防止される。
また、引き抜き外力が作用した際に、垂直木柱10が前記保護カバー60から抜け出ることは、前記棒状部材70、前記第1及び第2抜け止め部材72a、72b、並びに、前記長手溝19に充填される接着材75によって有効に防止される。
さらに、前記ベースプレート30のうち、前記支持筒40によって囲繞される領域の中心部に上方を向く凸部50が設けられ、設置される垂直木柱10の基端面には前記凸部50が係入される凹部12が設けられており、これにより、垂直木柱10に対して横向きの外力(以下、横向き外力という)が作用したとしても、当該垂直木柱10に局所的な応力が作用することを有効に防止乃至は低減しつつ、垂直木柱10の設置姿勢の安定化を図ることができる。なお、前述の通り、前記基端プレート15を設けることにより、横向き外力の作用時に前記凹部12が損傷及び変形することを有効に防止乃至は低減することができる。
従って、前記支持筒40の高さを可及的に低くしつつ、垂直木柱10の支持強度を有効に確保することができる。
本実施の形態においては、さらに、図1及び図5に示すように、前記間隙18内に固着材78が充填される前の段階において、前記木柱側フランジ65及び前記ベースプレート30の境界を接着材79によって覆うことができる。
前記接着材79を設けることによって、垂直木柱10の設置後に横向き外力等の要因によって前記固着材78が割れて、垂直木柱10が傾いたとしても、垂直木柱10の基端面と前記ベースプレート30との間に前記固着材78の砕片が入り込むことを有効に防止することができる。なお、垂直木柱10が何らかの要因によって傾いたとしても、ある程度の傾斜は、前記凸部50及び前記凹部12の係合によって復元する。
前記接着材79としては、好適には、コーキング等の柔軟性を有する接着材を用いることができる。
さらに、前記接着材79を備えることにより、前記接着材79によって垂直木柱10を前記支持筒40内の所定位置において直立姿勢で仮止めした状態で、前記支持筒本体42の内周面及び前記筒状部62の外周面の間の前記間隙18に固着材78を充填させることができ、垂直木柱10の設置姿勢の安定化を図ることができる。
また、図1及び図2等に示すように、本実施の形態においては、前記支持装置20は、前記ベースプレート30の外方延在部32と前記支持筒40の前記支持筒本体42の外周面とを連結する補強リブ35を有している。
前記補強リブ35を備えることにより、前記支持装置20の強度を有効に高めることができる。
好ましくは、前記補強リブ35は、前記支持筒40の中心回り等間隔に、複数個、設けられる。
なお、前記垂直木柱10の断面形状は、円形、楕円形及び多角形等、種々の形状とすることができ、前記支持筒本体42の平面視形状も、円形、楕円形及び多角形等、種々の形状とすることができる。
さらに、前記垂直木柱10の断面形状及び前記支持筒本体42の平面視形状を同一とすることも可能であるし、異ならせることも可能である。
即ち、前記垂直木柱10が断面円形である場合において、前記支持筒本体42を平面視円形とすることも可能であるし、平面視多角形とすることも可能である。
本実施の形態においては、図1等に示すように、垂直木柱10は根株相当領域10aを有しており、上下方向位置に関し前記根株相当領域10aが前記支持筒40の上端部を跨ぐように前記支持筒40内に配置されている。
図6に、垂直木柱10として利用される木柱が伐採される前の状態である植立樹木200の模式図を示す。
前記根株相当領域10aとは、植立樹木200における地表面GLに位置する地表面部位210の基準直径をDとした場合において、前記地表面部位210より1.5×Dの距離だけ上方に位置する根株相当領域上端位置211と、前記地表面部位210より0.5×Dの距離だけ地中に位置する根株相当領域下端位置212とによって挟まされる領域を言う。
図6に示すように、植立樹木200は、前記根株相当領域10aと、前記根株相当領域10aの下端からさらに地中へ延びる根部領域10cと、前記根株相当領域10aの上端から上方へ延びる幹部領域10bとを有している。
ここで、本願発明者は、前記根株相当領域10aは、前記幹部領域10bに比して、年輪が偏心形成されており、前記幹領域10bよりも高強度、特に、横方向に作用する力に対して高強度である点に着目した。
即ち、前記支持装置20によって直立姿勢で設置されている状態の垂直木柱10に前記横向き外力が作用すると、垂直木柱10における前記支持筒40の上端部に接する部位に最も大きな負荷が掛かることになる。
従って、前記根株相当領域10aが前記支持筒40の上端部を跨ぐように前記垂直木柱10を前記支持筒40内に設置することにより、垂直木柱10の強度を高めることができる。
なお、垂直木柱10が前記根株相当領域10aを有するか否かに拘わらず、設置木柱1のうち前記支持筒40の上端部を跨ぐ領域に炭素強化繊維等の補強シートを巻くことも可能である。
この場合、前記保護カバー60は前記補強シートを覆うように装着される。
図7(a)及び(b)に、本実施の形態の第2変形例1Cの横断平面図であって、当該第2変形例1Cを図1のVI-VI線に相当する位置で切断した横断平面図を示す。
なお、図中、本実施の形態におけると同一部材には同一符号を付している。
図7(a)は垂直木柱10を支持筒40内に挿入させる作業途中の状態を示し、図7(b)は垂直木柱10を支持筒40内に挿入設置させて、前記間隙18に固着材78を充填させる直前の状態を示している。
前記第2変形例に係る木柱の堀立構造1Cは、前記木柱側フランジ部65及び前記支持筒側フランジ部45に代えて、木柱側フランジ部65C及び支持筒側フランジ部45Cを有している。
図1及び図2に示すように、本実施の形態においては、前記木柱側フランジ部65及び前記支持筒側フランジ部45は共に全周に亘って設けられている。
この場合には、前記木柱側フランジ部65の自由端(径方向外端)が前記支持筒側フランジ部45の自由端(径方向内端)よりも径方向内方に位置されて、前記木柱側フランジ部65の自由端(径方向外端)及び前記支持筒側フランジ部45の自由端(径方向内端)との間に径方向に関し隙間が存するように構成される。
これに対し、前記第2変形例1Cにおいては、前記支持筒側フランジ部45Cは、支持筒側隙間46bを存しつつ周方向に配列された複数の支持筒側分割フランジ46aを有し、且つ、前記木柱側フランジ部65Cは、木柱側隙間66bを存しつつ周方向に配列された複数の木柱側分割フランジ66aを有している。
前記支持筒側分割フランジ46aの径方向長さ及び前記木柱側分割フランジの径方向長さの和は前記間隙の径方向長さよりも大とされる一方で、前記支持筒分割側フランジ46aの周方向長さは前記木柱側隙間66bの周方向長さより小とされ、且つ、前記木柱側分割フランジ66aの周方向長さは前記支持筒側隙間46bの周方向長さよりも小とされている。
前記第2変形例1Cにおいては、前記保護カバー60が装着された状態の垂直木柱10を前記支持筒40内に挿入させる際には、図7(a)に示すように、前記木柱側分割フランジ66aが前記支持筒側隙間46b内に位置し、且つ、前記支持筒側分割フランジ46aが前記木柱側隙間66b内に位置するように、垂直木柱10の中心回り周方向位置が設定される。
前記保護カバー60が装着された状態の垂直木柱10が前記支持筒40内に挿入された後に、前記木柱側分割フランジ66aが平面視において前記支持筒側分割フランジ46aに少なくとも部分的にオーバーラップするように、垂直木柱10を中心回りに回転させ(図7(b))、その状態で、前記支持筒本体42の内周面と前記筒状部62の外周面との間の間隙18に固着材78が充填される。
斯かる構成の第2変形例1Cによれば、垂直木柱10に引き抜き外力が作用した際の抵抗力をより高めることができる。
図8に、本実施の形態の第3変形例1Dの部分縦断面図を示す。
なお、図中、本実施の形態におけると同一部材には同一符号を付している。
前記第3変形例1Dは、本実施の形態1に比して、前記支持装置20が支持装置20Dに変更されている。
前記支持装置20Dは、前記支持装置20に比して、前記補強リブ35に代えてスタッド36を有している。前記スタッド36は、前記支持筒本体42の外周面から径方向外方へ延びている。
即ち、図8に示すように、前記第3変形例1Dは、本実施の形態1に比して、前記支持装置20Dを囲繞するように前記基礎コンクリート100上に設けられた外枠130と、前記外枠130の内周面及び前記支持筒40の外周面の間において前記基礎コンクリート100の上面から上方へ延びる上方延在部121を有するように前記基礎コンクリート100に設けられたアンカー120と、前記支持筒40の外周面から径方向外方へ延びるように前記支持筒40に固着され、前記アンカー120の上方延在部121に直接又は間接的に連結されたスタッド36と、前記アンカー120及び前記スタッド36を埋め込むように前記外枠130及び前記支持筒40の間に充填された補強固着材140とをさらに有している。
例えば、図8に示すように、前記支持装置20Dを囲繞するように複数の前記アンカー120を配置させ、前記複数のアンカー120に鉄筋125を巻き付けて連結させ、前記鉄筋125に前記スタッド36を連結させることができる。
なお、前記補強固着材140として、例えば、コンクリート又はモルタル、好ましくは、セメント系無収縮材を用いることができる。
前記第3変形例によれば、前記支持装置20Dの設置強度をより高めることができる。
図9に、本実施の形態の第4変形例1Eの部分縦断面図を示す。
なお、図中、本実施の形態におけると同一部材には同一符号を付している。
前記第4変形例1Eは、前記木柱側フランジ部65が前記筒状部62の上端及び下端の中間に設けられている点、並びに、前記間隙のうち前記木柱側フランジ部65より下方の領域には粒状充填材80が充填されている点において、本実施の形態1と相違している。
前記粒状充填材80としては、当該粒状充填材80の上方に配設される固着材78を破壊することによって、比較的容易に取り除くことが可能な物質、例えば、砂が用いられる。
なお、図1、図3、図4、図8及び図9中の符号160は、前記保護カバー60及び前記支持装置20、20B、20Dのうち外方に露出する部分を囲繞する分割構造の礎石であり、図示しないモルタルによって固着される。
実施の形態2
以下、本発明に係る木柱の堀立構造の他の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図10に本実施の形態に係る木柱の堀立構造2の部分縦断面図を示す。
又、図11に図10におけるXI-XI線に沿った横断面図を示す。
なお、図中、前記実施の形態1におけると同一部材には同一符号を付して、その説明を適宜省略する。
本実施の形態に係る木柱の堀立構造2は、前記垂直木柱10及び前記保護カバー60の連結構造に関し、前記実施の形態1に係る木柱の堀立構造1と相違している。
即ち、前記木柱の堀立構造2は、前記棒状部材70、前記第1及び第2抜け止め部材72a、72bによる前記垂直木柱10及び前記保護カバー60の連結に代えて、剛性部材310及び締結部材320によって前記垂直木柱10及び前記保護カバー60の連結を行うように構成されている。
図12に、図10におけるXII部拡大図を示す。
また、図13に、図10におけるXI-XI線に沿った前記垂直木柱10の拡大分解横断面図を示す。
図12及び図13に示すように、前記保護カバー60の前記筒状部62によって囲繞される前記垂直木柱10の基端部11aには、径方向外方に開く係入溝305が設けられている。
なお、本実施の形態においては、前記係入溝305は前記垂直木柱10の全周に亘って設けられているが、前記係入溝305は前記垂直木柱10の外周の少なくとも一部において設けられていても良い。
前記係入溝305には、前記垂直木柱10の長手方向に関し相対移動不能な状態で剛性部材310が装着されている。
前記剛性部材310は、前記係入溝305に係入された状態で前記締結部材320を介して前記保護カバー60に連結されることによって、前記垂直木柱10が前記保護カバー60から抜け出ることを防止し得る剛性を有する限り、ステンレスや鉄、銅等の金属、又は、圧縮木材などの種々の材質によって形成され得る。圧縮木材は、例えば、膨張方向が前記垂直木柱の長手方向に沿うように配設され得る。
なお、図10〜図12に示すように、本実施の形態においては、前記締結部材320は先端部が前記垂直木柱10の内部で終焉するように構成されているが、これに代えて、前記締結部材320が前記垂直木柱10を横断する貫通ボルトとすることも可能である。
本実施の形態においては、図12に示すように、前記剛性部材310は、断面形状が一対の長辺310a及び一対の短辺310bによって画される長方形状の板状体とされており、前記一対の長辺310aの一方が前記垂直木柱10の径方向外方を向くように前記係入溝305に装着されている。
本実施の形態におけるように、前記剛性部材310が断面矩形状とされている場合には、図12に示すように、前記剛性部材310のうち、前記係入溝305の底面及び幅方向一方側の内側面によって画される角部に対応した端部319a及び前記係入溝305の底面及び幅方向他方側の内側面によって画される角部に対応した端部319bを、前記係入溝305の底面に近接するに従って縮径されるように、先細テーパ状又は先細曲面状に形成することができる。
斯かる構成によれば、前記剛性部材310及び前記垂直木柱10に損傷が生じることを有効に防止しつつ、前記剛性部材310を前記係入溝305に嵌入させることができる。
図11〜図13に示すように、本実施の形態においては、前記垂直木柱10は4つの側面を有する横断面矩形状とされており、前記剛性部材310は、図13に示すように、前記垂直木柱10の4側面の係入溝305にそれぞれ係入される4つの直線状分割体311を有している。
これに代えて、前記剛性部材310が2つのL字状分割体を有するように構成することも可能であるし、前記剛性部材310を前記垂直木柱10の横断面形状に沿った単一部材とすることも可能である。
本実施の形態においては、図10等に示すように、前記剛性部材310は、前記垂直木柱の基端部における長手方向略中央に配置されている。
これに代えて、前記剛性部材310を前記垂直木柱の基端部における長手方向上端近傍に配置、即ち、前記剛性部材が前記垂直木柱の長手方向に関し前記保護カバーの筒状部の開口近傍に位置するように前記剛性部材を前記垂直木柱の基端部に装着させることも可能である。
さらに、前記垂直木柱の長手方向に関し複数段に前記剛性部材310を配置させることも可能である。
なお、前記実施の形態1におけると同様に、前記垂直木柱10の基端部11aは、当該基端部11aに連接される中間部11bから段部を伴って小径とされており、前記保護カバー60の筒状部62の自由端面(上端面)が前記段部に当接した状態で前記基端部11aが前記筒状部62内に挿入されている。
斯かる構成を備えることにより、前記保護カバー60が前記垂直木柱10に対して上方へ位置ズレすることを有効に防止することができる。
好ましくは、前記保護カバー60によって囲繞される前記垂直木柱10の基端部11aを当該垂直木柱10の径方向内方へ圧縮加工させる、いわゆる「木殺し」を行うことができる。
斯かる圧縮加工を行うことにより、前記垂直木柱10の基端部11aの強度を有効に高めることができる。
図14に、図10におけるXIV部拡大図を示す。
図14に示すように、前記垂直木柱10の中間部11b及び基端部11aの間に設けられた段部の径方向内端から当該垂直木柱10の長手方向上方へ切り溝を形成し、前記切り溝内に防水プレート330が差し込まれている。
前記防水プレート330を設けることにより、前記保護カバー60と前記垂直木柱10との間に、雨水等の水が侵入することを有効に防止することができる。
図12に示すように、前記保護カバー60の筒状部62のうち、前記垂直木柱10の係入溝305に係入された前記剛性部材310と対向する位置には、前記筒状部62の内外を連通する取付孔325が設けられている。
そして、図10〜図12に示すように、ビス又はボルト等の前記締結部材320が前記取付孔325を介して前記剛性部材310に締結されており、これにより、前記筒状部62及び前記垂直木柱10が連結されている。
このように、本実施の形態に係る木柱の堀立構造2においては、前記垂直木柱10に長手方向移動不能に装着された前記剛性部材310と前記保護カバー60とが前記締結部材320によって締結されることで前記垂直木柱10及び前記保護カバー60が連結されているので、前記垂直木柱10を前記保護カバー60に強固に固定することができる。
なお、本実施の形態に係る木柱の堀立構造2は、前記垂直木柱10及び前記保護カバー60の連結を前記剛性部材310及び前記締結部材320のみによって行っているが、前記垂直木柱10及び前記保護カバー60の連結を、前記剛性部材310及び前記締結部材320に加えて前記接着材75によって行うように構成することも可能である。
また、当然ながら、前記実施の形態1における第1〜第4変形例を本実施の形態2に適用することも可能である。
図15に、本実施の形態2に前記第4変形例1Eの構成を適用した木柱の堀立構造2’の部分縦断面図を示す。
なお、図中、前記実施の形態1及び2と同一部材には同一符号を付している。
図15に示すように、前記木柱の堀立構造2’においては、前記木柱側フランジ部65は、前記垂直木柱10が立設された状態において、前記垂直木柱10の長手方向に関し前記垂直木柱10基端面と前記支持筒側フランジ部45との間に位置されている。
そして、前記間隙18のうち、前記木柱側フランジ部65よりも下方の領域には前記粒状充填材80が充填され、前記木柱側フランジ部65と前記支持筒側フランジ部45との間に前記固着材78が充填されている。
前記木柱の堀立構造2’においては、前記保護カバー60には、前記垂直木柱10の立設状態において前記ベースプレート30に載置されるように前記筒状部62の基端部から径方向外方へ延びる第2木柱側フランジ部68が設けられている。
この場合、前記第2木柱側フランジ68及び前記ベースプレート30の境界を接着材79によって覆うことができる。
また、前記木柱の堀立構造2’においては、図15に示すように、前記保護カバー60は、前記筒状部62の上端部から径方向外方へ延びる第3木柱側フランジ部69を有している。
前記第3木柱側フランジ部69を備えることにより、前記保護カバー60と前記垂直木柱10との境界近傍の剛性を高めることができる。
なお、前記筒状部62の上端部に設けられる前記第3木柱側フランジ部69は、前記実施の形態1及び2を含め、本発明に係る木柱の堀立構造の種々の形態に適用可能である。
前記木柱の堀立構造2は、さらに、前記垂直木柱10の上部に一又は複数の水平木柱450を支持するように構成されている。
なお、前記垂直木柱10の上部に水平木柱450を支持可能とする構成は前記実施の形態1に係る木柱の堀立構造1にも適用可能である。
図16に前記木柱の堀立構造2における前記垂直木柱10の上端部11c近傍の縦断側面図を示す。
図17に図16におけるXVII-XVII線に沿った断面図を、図18に図17におけるXVIII-XVIII線に沿った断面図を、それぞれ示す。
図16〜図18に示すように、前記木柱の堀立構造2は、さらに、前記垂直木柱10における前記中間部11bに連接する上端部11cの外周を囲繞する筒状の上端側保護カバー360と、前記上端側保護カバー360の上方開口を閉塞する天板370と、前記天板370の上面に載置されるジョイント金物400と、前記ジョイント金物400に支持される水平木柱450とを備えている。
前記上端側保護カバー360は、前記保護カバー60及び前記垂直木柱10の基端部11aの連結構造と同様の連結構造によって、前記垂直木柱10の上端部11cに連結されている。
即ち、前記垂直木柱10の上端部11cには、前記基端部11aに設けられた前記係入溝305と同様の上端側係入溝が設けられており、前記上端側係入溝には前記垂直木柱10の長手方向に関し相対移動不能に上端側剛性部材380が装着されている。
一方、前記上端側保護カバー360のうち前記上端側剛性部材380と対向する位置には当該上端側保護カバー360の内外を連通する上端側取付孔386が設けられている。
そして、前記上端側保護カバー360及び前記上端側剛性部材380が前記上端側取付孔386に挿通される上端側締結部材385によって締結されることで、前記垂直木柱10の上端部11c及び前記上端側保護カバー360が連結されている。
なお、本実施の形態においては、前記上端側締結部材385は先端部が前記垂直木柱10の内部で終焉するように構成されているが、これに代えて、前記上端側締結部材385が前記垂直木柱10を横断する貫通ボルトとすることも可能である。
前記垂直木柱10の上端部11cは、前記基端部11aと同様に、前記中間部11bから段部を伴って小径とされている。
そして、前記段部が前記上端側保護カバー360の自由端面(下端面)に係合された状態で前記垂直木柱10の上端部11cが前記上端側保護カバー360内に挿入されている。
好ましくは、前記上端側保護カバー360によって囲繞される前記垂直木柱10の上端部11cに対し、当該垂直木柱10の径方向内方へ圧縮加工させる、いわゆる「木殺し」を行うことができる。
前記天板370は、前記上端側保護カバー360の上方開口を閉塞する中央部371と、前記中央部371から径方向外方へ延びる延在部373とを有している。
図16等に示すように、本実施の形態においては、前記天板370には上方へ延びる上端側凸部390が設けられている。
本実施の形態においては、前記上端側凸部390は、前記凸部50と同軸上に配置される。
これに代えて、前記上端側凸部390を複数個、設けることも可能である。
なお、図16等の符号375は、前記天板370の延在部373及び前記上端側保護カバー360の外周面を連結する補強リブである。
前記水平木柱450のうち前記ジョイント金物400に支持される基端部451aには径方向外方に開く水平木柱側係入溝が設けられており、前記水平側係入溝には、前記剛性部材310と同様の水平木柱用剛性部材460が、前記水平木柱450の長手方向に関し相対移動不能に装着されている。
前記ジョイント金物400は、前記天板370に載置連結される中央連結部410と、前記中央連結部410に支持され、前記水平木柱450の基端部451aが挿入される支持孔を有する水平木柱用支持筒420とを備えている。
本実施の形態においては、前記中央連結部410のうち前記天板370に接する底面には前記上端側凸部390の外形状に対応した開口形状の挿通孔が設けられており、前記上端側凸部390が前記挿通孔に係入されることにより、前記ジョイント金物及び前記天板の位置ズレを有効に防止している。
図17等に示すように、本実施の形態においては、前記ジョイント金物400は、前記垂直木柱10の周方向に等間隔に配置された4つの前記水平木柱用支持筒420を有している。
前記水平木柱用支持筒420には、支持すべき水平木柱450に装着された前記水平木柱用剛性部材460と対向する位置に内外を連通する取付孔が設けられている。
前記水平木柱用支持筒420及び前記水平木柱用剛性部材460が前記取付孔に挿通されるビス又はボルト等の水平木柱用締結部材470によって締結されることで、前記水平木柱450及び前記水平木柱用支持筒420が連結されている。
なお、本実施の形態においては、前記水平木柱用締結部材470は先端部が前記水平木柱450の内部で終焉するように構成されているが、これに代えて、前記水平木柱用締結部材470が前記水平木柱450を横断する貫通ボルトとすることも可能である。
斯かる構成によれば、前記水平木柱450が前記水平木柱用支持筒420から抜け出ることを有効に防止することができる。
図16及び図17等に示すように、前記水平木柱450は、前記水平木柱用支持筒420に挿入される前記基端部451a及び前記基端部451aに連接する中間部451bを有しており、前記基端部451aは前記中間部451bから段部を伴って小径とされている。
斯かる構成において、前記水平木柱450の基端部451aは、前記段部が前記水平木柱用支持筒420の自由端面(前記垂直木柱10の長手方向中心線を基準にして径方向外端面)に係合した状態で前記水平木柱用支持筒420内に挿入されている。
好ましくは、前記水平木柱用支持筒420によって囲繞される前記水平木柱450の基端部451aに対し、当該水平木柱450の径方向内方へ圧縮加工させる、いわゆる「木殺し」を行うことができる。
図16〜図18に示すように、本実施の形態に係る木柱の堀立構造2は、さらに、前記水平木柱450より上方において直立状態で立設された第2垂直木柱510を有している。
詳しくは、前記木柱の堀立構造2は、前記ジョイント金物400の中央連結部410に載置連結される第2ベースプレート530と、前記第2ベースプレート530の上面に設けられ且つ上方が開口とされた第2支持筒540と、筒状の第2保護カバー560によって外周が覆われた基端部511aが前記第2支持筒540によって支持された第2垂直木柱510とを備えている。
前記第2ベースプレート530には、前記ジョイント金物400の中央連結部410の上面に設けられた第2凸部415の外形状に対応した開口が設けられている。
前記第2垂直木柱510は、基端部511aに径方向外方に開く第2係入溝が設けられ且つ基端面に前記第2凸部415が係入可能な第2凹部515が設けられている。
なお、本実施の形態においては、前記第2凸部415は前記上端側凸部390と同軸上に配置されているが、これに代えて、前記第2凸部415を複数個、設けることも可能である。
前記第2係入溝には、前記剛性部材310と同様の第2垂直木柱用剛性部材520が前記第2垂直木柱510の長手方向に関し相対移動不能に装着されている。
前記第2保護カバー560は、前記第2垂直木柱用剛性部材520と対向する位置に第2垂直木柱用取付孔526を有している。
前記第2垂直木柱用取付孔526に挿通されるビス又はボルト等の第2締結部材525が前記第2垂直木柱用剛性部材520に締結されることによって、前記第2保護カバー560及び前記第2垂直木柱510が連結されている。
なお、本実施の形態においては、前記第2締結部材525は先端部が前記第2垂直木柱510の内部で終焉するように構成されているが、これに代えて、前記第2締結部材525が前記第2垂直木柱510を横断する貫通ボルトとすることも可能である。
本実施の形態においては、前記第2垂直木柱510の基端部511aは、中間部511bから段部を伴って小径とされており、前記段部が前記第2保護カバー560の自由端面(上端面)に係合した状態で前記基端部511aが前記第2保護カバー60に挿入されている。
好ましくは、前記第2保護カバー560によって囲繞される前記第2垂直木柱510の基端部511aに対し、当該第2垂直木柱510の径方向内方へ圧縮加工させる、いわゆる「木殺し」を行うことができる。
前記第2支持筒540は、内径が前記第2垂直木柱510の基端部511aに外挿された前記第2保護カバー560の外径と略同一とされている。
斯かる構成において、前記第2保護カバー560の外周面が前記第2支持筒540の内周面に接し且つ前記第2凸部415が前記第2凹部515に係入されるように前記第2保護カバー560で覆われた前記第2垂直木柱510の基端部511aが前記第2支持筒540内に挿入された状態で、前記第2支持筒540及び前記第2保護カバー560が両者を貫通する第2垂直木柱用締結部材570によって連結されている。
本実施の形態においては、図16に示すように、前記第2垂直木柱510の基端面には、前記第2凸部415が前記第2凹部515に係合することを許容する開口であって、前記第2凸部415及び前記第2凹部515の外形状に応じた形状の開口を有する第2基端プレート580が設けられている。
また、本実施の形態においては、図16に示すように、前記第2ベースプレート530は、前記第2凸部415が挿通される前記開口を有し且つ前記ジョイント金物400の中央連結部410に載置される中央部531と、前記中央部531から前記第2垂直木柱510の径方向外方へ延びる延在部533とを有している。
前記延在部533は、図17に示すように、前記ジョイント金物400の前記水平木柱用支持筒420の上面に載置される載置領域535と、前記水平木柱用支持筒420には載置されず且つ垂直木柱10の長手方向に沿って視た際に前記天板370の前記延在部373と重合する重合領域537とを有している。
本実施の形態においては、図17に示すように、前記水平木柱用支持筒420の上面には上方へ延びる固定ボルト425が設けられており、前記載置領域535には前記固定ボルト425が挿通可能な取付孔535aが設けられている。
即ち、前記第2ベースプレート530は、前記取付孔525aに挿通される前記固定ボルト425によって前記水平木柱用支持筒420にも固定されるようになっている。
好ましくは、図16〜図18に示すように、前記第2ベースプレート530には、当該第2ベースプレート530の上面との共働下に径方向外方に開くジャッキアップ用係入隙間を形成する引っ掛け爪539を設けることができる。
前記引っ掛け爪539を設けることにより、前記第2ベースプレート530、前記第2保護カバー560及び前記第2垂直支柱510を含む第2垂直木柱ユニットのジャッキアップを容易に行うことができる。
例えば、前記引っ掛け爪539と前記第2ベースプレート530の上面との間に鉄板等の剛性板状体を差し込み、前記剛性板状体をジャッキアップ装置に係合させることができる。
本実施の形態においては、前記引っ掛け爪539は、径方向外端部が前記第2ベースプレート530の外周縁よりも径方向外方に位置するように構成されている。
さらに、図16及び図18に示すように、前記第2ベースプレート530の前記重合領域537及び前記天板370における前記延在部373の対応する領域には、ターンバックル590を装着させる為の開口537aが設けられており、前記第2ベースプレート530及び前記天板370は、前記ジョイント金物400を挟んだ状態でターンバックル590によって連結されている。
好ましくは、前記ジョイント金物400に、前記ターンバックル590が挿通されるボルト連通孔を設けることができる。
なお、図16〜図18における符号545は、前記第2ベースプレート530の延在部533及び前記第2支持筒540の外周面を連結する補強リブである。
また、本実施の形態においては、前記第2ベースプレート530、前記第2支持筒540及び前記第2保護カバー560が装着された前記第2垂直木柱510を含む第2垂直木柱ユニットは、前記水平木柱450及び前記ジョイント金物400を含む水平木柱ユニットを介して、前記垂直木柱10、前記上端側保護カバー360及び前記天板370を含む垂直木柱ユニットに支持されているが、前記第2垂直木柱ユニットを前記木柱ユニットに直接支持させるように変形することも可能である。
図19に、斯かる変形例2Bの縦断側面図を示す。
なお、図19中の符号595は、前記第2ベースプレート530及び前記天板370を連結するボルト等の締結部材である。
前記垂直支柱10の上方に前記ジョイント金物400を介して前記第2垂直支柱510を立設させる堀立構造2、及び、前記垂直支柱10の上方に前記ジョイント金物400を介さずに前記第2垂直支柱510を立設させる堀立構造2Bにおいては、前記第2垂直支柱510の基端部は前記第2保護カバー560及び前記第2支持筒540によって2重に支持されているが、前記第2支持筒540を省略することも可能である。
図20に、前記堀立構造2から前記第2支持筒540を削除した変形例3の図16に対応した縦断側面図を示す。
さらに、図21に図20におけるXXI-XXI線に沿った断面図を、図22に図21におけるXXII-XXII線に沿った断面図を、それぞれ示す。
また、図23に、前記堀立構造2Bから前記第2支持筒540を削除した変形例3Bの縦断側面図を示す。
図24に前記垂直木柱10の上端面に前記第2垂直木柱510を立設させる他の変形例4の縦断側面図を示す。
なお、図中、前記実施の形態におけると同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明を適宜省略する。
前記変形例4は、前記垂直支柱10の上端部11c及び前記第2垂直支柱510の基端部511aを囲繞しつつ両者を連結する筒状部材600を有している。
詳しくは、前記垂直支柱10の上端部11cには前記上端側係入溝が設けられており、前記上端部側係入溝には前記上端側剛性部材380が前記垂直木柱10の長手方向に関し相対移動不能に装着されている。
一方、前記第2垂直支柱510の基端部511aには前記第2係入溝が設けられており、前記第2係入溝には前記第2垂直木柱用剛性部材520が前記第2垂直木柱510の長手方向に関し相対移動不能に装着されている。
前記筒状部材600は、前記第2垂直木柱510の基端面が前記垂直木柱10の上端面に載置された状態で前記垂直木柱10の上端部11c及び前記第2垂直木柱510の基端部511aを囲繞しており、前記上端側剛性部材380及び前記第2垂直木柱用剛性部材520のそれぞれと対応する位置に当該筒状部材600の内外を連通する前記上端側取付孔386及び前記第2垂直木柱用取付孔526を有している。
前記筒状部材600は、前記筒状部材600及び前記上端側剛性部材380が対応する前記上端側取付孔386に挿通される前記上端側締結部材385を介して締結されることで前記垂直木柱10の上端部11cに連結され、且つ、前記筒状部材600及び前記第2垂直木柱用剛性部材520が対応する前記第2垂直木柱用取付孔526に挿通される前記第2締結部材525を介して締結されることで前記第2垂直木柱510の基端部511aに連結されている。
図24に示すように、前記垂直支柱10の上端部11cは、前記中間部11bから段部を伴って小径とされ、前記第2垂直木柱510の基端部511aは、前記中間部511bから段部を伴って小径とされており、前記上端部11c及び前記基端部511aは同一外径とされている。
そして、前記筒状部材600は、下端面が前記上端部11c及び前記中間部11cの間の段部に係合され且つ上端面が前記基端部511a及び前記中間部511bの間の段部に係合された状態で、前記上端部11c及び前記基端部511aに外挿されている。
ここで、さらなる変形構成について説明する。
図25に、前記変形例2Bの変形構成2B’の正面図を示す。
また、図26及び図27に、それぞれ、図25におけるXXVI-XXVI線及びXXVII-XXVII線に沿った断面図を示す。
なお、図中、前記変形例2Bにおけると同一部材には同一符号を付している。
前記変形構成2B’は、前記第2垂直木柱の上端位置を容易に調整し得るように構成されている。
具体的には、図25に示すように、前記変形構成2B’は、前記変形例2Bに比して、前記垂直木柱10の上端面及び前記天板370の間に介挿された複数の積層プレート610を備えている。
図25に示す例においては、前記複数の積層プレート610は、上方から下方へ順に積層された第1〜第5積層プレート610(1)〜610(5)を有している。
前記複数の積層プレート610は、前記垂直木柱10の上端面及び前記天板370の間に介挿された状態で前記上端側保護カバー360によって囲繞される限り、種々の形態をとり得る。
図26に示すように、前記変形構成においては、前記積層プレート610は、前記上端側保護カバー36の内周面形状と同一形状を有している。
前記積層プレート610は、例えば、ステンレス等によって形成され、仕様に応じて厚みが設定される。
図25及び図26に示すように、前記変形構成においては、前記上端側保護カバー360には、前記複数の積層プレート610(1)〜610(5)のうちの一の積層プレート610の抜き出しを可能とする取出開口362が設けられている。
図示の例においては、前記取出開口362は、前記複数の積層プレート610(1)〜610(5)のうち最上方に位置された積層プレート(図25においては前記第1積層プレート610(1))を抜き出し可能な位置に設けられている。
前記変形構成2B’においては、図25に示すように、前記上端側取付孔386は、前記複数の積層プレート610(図示の例においては、第1〜第5積層プレート610(1)〜610(5))の全てが介挿されている状態から前記複数の積層プレート610の全てが取り外される状態まで前記積層プレート610が1枚取り外される毎に前記上端側剛性部材380と対向するように設けられた複数段の上端側取付孔386(図示の例においては、6段の上端側取付孔386(5)〜386(0))を含んでいる。
即ち、前記垂直木柱10の上端面と前記天板370との間に前記第1〜第5積層プレート610(1)〜610(5)の全てが介挿されている状態(図25)においては、5枚使用時上端側取付孔386(5)が前記上端側剛性部材380と対向し、前記第1積層プレート610(1)が抜き取られて、前記垂直木柱10の上端面と前記天板370との間に前記第2〜第5積層プレート610(2)〜610(5)の4枚の積層プレートが介挿されている状態(図28)においては、4枚使用時上端側取付孔386(4)が前記上端側剛性部材380と対向する。
そして、前記第1〜第5積層プレート610(1)〜610(5)の全てが取り外された状態においては、不使用時上端側取付孔386(0)が前記上端側剛性部材380と対向する。
前記変形構成2B’においては、前記積層プレート610の取り外しに応じて前記上端側保護カバー360が前記垂直木柱10に対して当該垂直木柱10の基端側へ移動可能となるように、前記中間部11bと前記上端部11cとの間の境界位置が画されている。
図29に示すように、前記変形構成2B’においては、前記複数の積層プレート610の全てが取り外された際に、前記上端側保護カバー360の下端部が前記垂直木柱10の上端部11c及び中間部11bの間の段部に当接するように前記上端部11c及び前記中間部11bの境界位置が画されている。
これに代えて、前記中間部11bを前記上端部11cと同一径とすることも可能である。
前記変形構成2B’においては、前記積層プレート610の抜き取りは、例えば、下記方法によって行うことができる。
前記上端側締結部材385が前記5枚使用時上端側取付孔386(5)を介して前記上端側剛性部材380に締結されている状態(図25)から、まず、前記上端側締結部材385の締結を解除して、前記上端側保護カバー360と前記垂直木柱10とを相対移動可能状態とする。
ここで、前記上端側保護カバー360に固着されている前記天板370は前記第2ベースプレート530に前記締結部材595によって締結されている。
従って、この状態においては、前記上端側保護カバー360及び前記天板370は、前記第2ベースプレート530、前記第2保護カバー360及び前記第2垂直木柱510を含む前記第2垂直木柱ユニットと共に、前記垂直木柱10に対して長手方向移動可能となる。
次に、前記第2垂直木柱ユニットをジャッキアップ装置で持ち上げて、前記第1積層プレート610(1)に対する前記第2垂直木柱510からの荷重を解除させた状態で、前記取出開口362を介して前記第1積層プレート610(1)を取り出す。
そして、ジャッキアップ装置によって持ち上げられていた前記第2垂直木柱ユニット(並びにこれに連結された前記天板370及び前記上端側保護カバー360)を下方へ下げて、前記天板370を前記第2積層プレート610(2)に載置させ、その状態で、前記上端側締結部材385を前記4枚使用時上端側取付孔386(4)に挿通させて前記上端側剛性部材380に締結させて、図27の状態を現出させる。
この図27に示す状態での前記第2垂直木柱510の上端位置は、前記第1〜第5積層プレート610(1)〜610(5)が介挿されている図25に示す状態での上端位置に比して、前記積層プレート610の1枚分だけ下方に位置することになる。
このように、前記変形構成2B’においては、前記垂直木柱10の設置状態を維持したままで、前記第2垂直木柱510の上下位置を調整することができる。
図26に示すように、前記変形構成2B’においては、前記上端側保護カバー360には、前記積層プレート610を挟んで前記取出開口362と対向する位置に、前記積層プレート610を前記取出開口362へ向けて押圧可能な押出開口364が設けられている。
前記押出開口364を備えることにより、前記取出開口362を介した前記積層プレート610の取り出し作業の容易化を図ることができる。
図30に、前記変形例2Bの他の変形構成2B''の正面図を示す。
なお、図中、前記実施の形態、前記変形例2B及び前記変形構成2B’と同一部材には同一符号を付している。
前記変形構成2B''は、前記複数の積層プレート610に代えて複数の積層プレート611が備えられている点、及び、前記複数の積層プレート611が前記第2垂直木柱510の基端面と前記第2ベースプレート530との間に介挿されている点において、前記変形構成2B’と相違している。
図30に示す例においては、前記複数の積層プレート611は、下方から上方へ順に積層された第1〜第5積層プレート611(1)〜611(5)を有している。
前記変形構成2B''においては、前記第2支持筒540及び前記第2保護カバー560には、それぞれ、前記複数の積層プレート611(1)〜611(5)のうちの一の積層プレート611の抜き出しを可能とする取出開口542、562が設けられている。
図示の例においては、前記第2支持筒540の取出開口542及び前記第2保護カバー560の取出開口562は、前記複数の積層プレート611(1)〜611(5)のうち最下方に位置された積層プレート(図30においては前記第1積層プレート611(1))を抜き出し可能な位置に設けられている。
前記積層プレート611は、上面及び下面の一方に厚み方向外方へ突出し且つ前記積層プレート611の抜き出し方向に沿った凸状レール611aを有し、且つ、上面及び下面の他方に前記凸状レール611aが係入される凹状レール611bを有している。
図示の例においては、前記積層プレート611の上面及び下面に、それぞれ、前記凸状レール611a及び前記凹状レール611bが設けられている。
この場合、最下段の第1積層プレート611(1)の上面に設けられた凸状レール611aが、前記第1積層プレートの上に積層された第2積層プレート611(2)の下面に設けられた凹状レール611bに係入される。
斯かる変形構成によれば、前記積層プレート611の抜き出し方向への移動を可能としつつ、抜き出し方向とは異なる方向には前記積層プレート611が位置ズレすることを有効に防止することができる。
なお、前記変形構成2B''においては、前記第2垂直木柱510の基端面に前記凸状レール611aが係入可能な凹状レール512が設けられる。
前記変形構成2B''においては、図30に示すように、前記第2垂直木柱用取付孔526は、前記複数の積層プレート611(図示の例においては、第1〜第5積層プレート611(1)〜610(5))の全てが介挿されている状態から前記複数の積層プレート611の全てが取り外される状態まで前記積層プレート611が1枚取り外される毎に前記第2垂直木柱用剛性部材520と対向するように設けられた複数段の上端側取付孔526(図示の例においては、6段の第2垂直木柱用取付孔526(5)〜526(0))を含んでいる。
即ち、前記第2垂直木柱510の下端面と前記第2ベースプレート530(図示の構成においては前記第2基端プレート580)との間に前記第1〜第5積層プレート611(1)〜611(5)の全てが介挿されている状態(図30)においては、5枚使用時第2垂直木柱用取付孔526(5)が前記第2垂直木柱用剛性部材520と対向し、前記第1積層プレート611(1)が抜き取られて、前記第2垂直木柱510の下端面と前記第2ベースプレート530(図示の構成においては前記第2基端プレート580)との間に前記第2〜第5積層プレート611(2)〜610(5)の4枚の積層プレートが介挿されている状態においては、4枚使用時第2垂直木柱用取付孔526(4)が前記第2垂直木柱用剛性部材520と対向する。
そして、前記第1〜第5積層プレート611(1)〜611(5)の全てが取り外された状態においては、不使用時第2垂直木柱用取付孔526(0)が前記第2垂直木柱用剛性部材520と対向する。
前記変形構成2B''においては、前記積層プレート611の取り外しに応じて前記第2垂直木柱510が前記第2保護カバー560に対して当該第2垂直木柱510の基端側へ移動可能となるように、前記中間部511bと前記基端部511aとの間の境界位置が画されている。
図30に示すように、前記変形構成2B''においては、前記複数の積層プレート611の全てが取り外された際に、前記第2保護カバー560の上端部が前記第2垂直木柱510の中間部511b及び基端部511aの間の段部に当接するように前記中間部511b及び前記基端部511aの境界位置が画されている。
当然ながら、図24に示す前記変形例4に対しても、前記複数の積層プレート610又は前記複数の積層プレート611を備える変形構成を適用することができる。
図31に、前記変形例4の変形構成4’の正面図を示す。
また、図32及び図33に、それぞれ、図31におけるXXXII-XXXII線及びXXXIII-XXXIII線に沿った断面図を示す。
なお、図中、前記変形例4におけると同一部材には同一符号を付している。
図31に示すように、前記変形構成4’は、前記変形例4に比して、前記垂直木柱10の上端面及び前記第2垂直木柱510の下端面の間に介挿された複数の積層プレート610を備えている。
図31に示す例においては、前記複数の積層プレート610は、下方から上方へ順に積層された第1〜第5積層プレート610(1)〜610(5)を有している。
前記複数の積層プレート610は、前記垂直木柱10の上端面及び前記第2垂直木柱510の下端面の間に介挿された状態で前記筒状部材600によって囲繞される限り、種々の形態をとり得る。
図33に示すように、前記変形構成4’においては、前記積層プレート610は、前記筒状部材600の内周面形状と同一形状を有している。
図31及び図33に示すように、前記変形構成4’においては、前記筒状部材600には、前記複数の積層プレート610(1)〜610(5)のうちの一の積層プレート610を抜き出し可能な取出開口602が設けられている。
図示の例においては、前記取出開口602は、前記複数の積層プレート610(1)〜610(5)のうち最下方に位置された積層プレート(図31においては前記第1積層プレート610(1))を抜き出し可能な位置に設けられている。
前記変形構成4’においては、図31に示すように、前記第2垂直木柱用取付孔526は、前記複数の積層プレート610(図示の例においては、第1〜第5積層プレート610(1)〜610(5))の全てが介挿されている状態から前記複数の積層プレート610の全てが取り外される状態まで前記積層プレート610が1枚取り外される毎に前記第2垂直木柱用剛性部材520と対向するように設けられた複数段の第2垂直木柱用取付孔526(図示の例においては、6段の第2垂直木柱用取付孔526(5)〜526(0))を含んでいる。
即ち、前記垂直木柱10の上端面と前記第2垂直木柱510の下端面との間に前記第1〜第5積層プレート610(1)〜610(5)の全てが介挿されている状態(図31)においては、5枚使用時第2垂直木柱用取付孔526(5)が前記第2垂直木柱用剛性部材520と対向し、前記第1積層プレート610(1)が抜き取られて、前記垂直木柱10の上端面と前記第2垂直木柱510の下端面との間に前記第2〜第5積層プレート610(2)〜610(5)の4枚の積層プレートが介挿されている状態(図34)においては、4枚使用時第2垂直木柱用取付孔526(4)が前記第2垂直木柱用剛性部材520と対向する。
そして、前記第1〜第5積層プレート610(1)〜610(5)の全てが取り外された状態においては、不使用時第2垂直木柱用取付孔526(0)が前記第2垂直木柱用剛性部材520と対向する。
前記変形構成4’においては、前記積層プレート610の取り外しに応じて前記第2垂直木柱510が前記筒状部材600に対して下方へ移動可能となるように、前記第2垂直木柱510の中間部511bと基端部511aとの間の境界位置が画されている。
図35に示すように、前記変形構成4’においては、前記複数の積層プレート610の全てが取り外された際に、前記筒状部材600の上端部が前記第2垂直木柱510の中間部511b及び基端部511aの間の段部に当接するように前記中間部511b及び前記基端部511aの境界位置が画されている。
これに代えて、前記中間部511bを前記基端部511aと同一径とすることも可能である。
前記変形構成4’においては、前記積層プレート610の抜き取りは、例えば、下記方法によって行うことができる。
前記第2締結部材525が前記5枚使用時第2垂直木柱用取付孔526(5)を介して前記第2垂直木柱用剛性部材520に締結されている状態(図31)から、まず、前記第2締結部材525の締結を解除して、前記第2垂直木柱510と前記筒状部材600とを相対移動可能状態とする。
次に、前記第2垂直木柱510をジャッキアップ装置で持ち上げて、前記複数の積層プレート610(前記変形構成においては、第1〜第5積層プレート610(1)〜610(5))に対する前記第2垂直木柱510からの荷重を解除させた状態で、前記取出開口602を介して前記第1積層プレート610(1)を取り出す。
これにより、前記垂直木柱10の上端面には第2積層プレート610(2)が載置されることになる。
そして、ジャッキアップ装置によって持ち上げられていた前記第2垂直木柱510を下方へ下げて最上方に位置する積層プレート610(前記変形構成においては第5積層プレート610(5))に載置させ、その状態で、前記第2締結部材525を前記4枚使用時第2垂直木柱用取付孔526(4)に挿通させて前記第2垂直木柱用剛性部材520に締結させて、図34の状態を現出させる。
この図34に示す状態での前記第2垂直木柱510の上端位置は、前記第1〜第5積層プレート610(1)〜610(5)が介挿されている図31に示す状態での上端位置に比して、前記積層プレート610の1枚分だけ下方に位置することになる。
このように、前記変形構成4’においても、前記垂直木柱10の設置状態を維持したままで、前記第2垂直木柱510の上下位置を調整することができる。
図33に示すように、前記変形構成4’においては、前記筒状部材600には、前記積層プレート610を挟んで前記取出開口602と対向する位置に、前記積層プレート610を前記取出開口602へ向けて押圧可能な押出開口604が設けられている。
前記押出開口604を備えることにより、前記取出開口602を介した前記積層プレート610の取り出し作業の容易化を図ることができる。
図36に、前記変形例4の他の変形構成4''の横断平面図であって、図33に対応した横断平面図を示す。
前記変形構成4''は、前記積層プレート610に代えて、積層プレート615を有している。
図36に示すように、前記積層プレート615は、1段毎に複数のプレート片616を有している。
詳しくは、前記複数のプレート片616は、それぞれの長手方向がプレート抜き出し方向Xに沿った状態で抜き出し方向Xとは直交する横方向Yに並列配置されている。
図示の例においては、前記複数のプレート片616は、第1〜第7プレート片616(1)〜616(7)を有している。
前記保護カバー600には、前記複数のプレート片616のうちの所定枚数のプレート片616のみの抜き出しを許容する取出開口605が設けられている、
図36に示す例においては、前記取出開口605は前記プレート片616を1枚ずつ抜き出すような大きさとされている。
前記変形構成4''においては、前記積層プレート615の抜き取りは、例えば、下記方法によって行うことができる。
前記変形構成4’での取出方法と同様に、前記第2締結部材525が前記5枚使用時第2垂直木柱用取付孔526(5)を介して前記第2垂直木柱用剛性部材520に締結されている状態から、まず、前記第2締結部材525の締結を解除して、前記第2垂直木柱510と前記筒状部材600とを相対移動可能状態とする。
次に、前記第2垂直木柱510をジャッキアップ装置で持ち上げて、前記複数の積層プレート615に対する前記第2垂直木柱510からの荷重を解除させた状態で、最下方に位置する第1積層プレート615における前記第1〜第7プレート片616(1)〜616(7)のうち、前記取出開口605に臨む取出可能位置に位置している一のプレート片(図36においては第4プレート片616(7))を当該取出開口605から取り出す。
前記第1積層プレート615(1)における複数のプレート片616の取出作業の際には、前記第1積層プレート615(1)の上に積層されている第2積層プレートにおける複数のプレート片が下降しないように、前記第2積層プレートの複数のプレート片を仮止めしておく。
この仮止めは、例えば、前記保護カバー600に設けられた仮止め用スリットに挿通される係止部材を介して行うことができる。
次いで、前記保護カバー600に設けられた横方向押動開口607を介して、前記第1積層プレート615(1)における残存するプレート片616を横方向Yに沿って中央側へ押動して、先ほど取り出したプレート片(第4プレート片616(4))に隣接していたプレート片(第3プレート片616(3)又は第5プレート片616(5))を前記取出可能位置へ位置させる。
そして、前記取出可能位置に位置されているプレート片616を前記取出開口605を介して取り出す。
この作業を繰り返すことによって、前記第1積層プレート615(1)を形成する前記複数のプレート片616を全て取り出した後に、前記第2積層プレート615(2)に対する仮止めを解除する。
これにより、残りの積層プレート(前記第2〜第5積層プレート)が下降して、前記垂直木柱10の上端面には前記第2積層プレート615(2)が載置されることになる。
そして、ジャッキアップ装置によって持ち上げられていた前記第2垂直木柱510を下方へ下げて最上方に位置する積層プレート610(第5積層プレート615(5))に載置させ、その状態で、前記第2締結部材525を前記4枚使用時第2垂直木柱用取付孔526(4)に挿通させて前記第2垂直木柱用剛性部材520に締結させる。
この状態での前記第2垂直木柱510の上端位置は、前記第1〜第5積層プレート615(1)〜610(5)が介挿されている初期状態での上端位置に比して、前記積層プレート615の1枚分だけ下方に位置することになる。
このように、前記変形構成4''においても、前記垂直木柱10の設置状態を維持したままで、前記第2垂直木柱510の上下位置を調整することができる。
さらに、前記変形構成4''によれば、前記取出開口605の開口幅を可及的に狭めることができるので、前記取出開口605を設けることによる前記保護カバー600の剛性低下を可及的に防止することができる。
図37に、前記変形構成4''の横断平面図であって、図31におけるXXXVII-XXXVII線に相当する位置での横断平面図を示す。
図37に示すように、前記変形構成4''においては、前記垂直木柱10の上端部11cの外周面には、前記上端側剛性部材380に干渉しない範囲で、径方向外方に開く複数の長手溝19’が周方向に設けられている。
そして、前記長手溝19’には、圧縮木材77が装着されている。
詳しくは、この場合、まず、周方向に沿って設けられた複数の前記長手溝19’に圧縮木材77を挿入し、その状態で前記垂直木柱10の上端部11cを前記筒状部材600で囲繞する。そして、その後に、湿度の添加等、前記圧縮木材77を膨張させる処理を施す。前記圧縮木材77は、膨張方向が前記垂直木柱10の径方向に沿うように配設される。
この構成によれば、周方向に沿って設けられた複数の前記長手溝19’の位置で、前記圧縮木材77が前記筒状部材600及び前記垂直木柱10の間で径方向に膨出し、結果、前記筒状部材600を前記垂直木柱10に強固に装着させることが可能となる。
前記圧縮木材77は、例えば、前記剛性部材380の厚みの略半分の厚みを有するものとされる。即ち、前記剛性部材380が20mmの厚みを有する場合には、前記圧縮木材77は10mmの厚みを有するものとされる。
好ましくは、前記圧縮木材77への湿度の添加は、前記圧縮木材77に防腐剤を含浸させることによって行うことができる。
この前記圧縮木材77を備える構成は、前記第2垂直木柱510の基端部511aを含め、本発明に係る木柱の堀立構造の種々の形態において、保護カバーで囲繞される木柱の種々の部位に適用可能である。
図38に、前記変形例2Bのさらに他の変形構成2Cの正面図を示す。
なお、図中、前記実施の形態、前記変形例及び前記変形構成におけると同一部材には同一符号を付している。
本変形構成2Cは、前記天板370と前記第2ベースプレート530とが複数の積層プレート620が介挿された状態で連結可能とされている点において、主として前記変形例2Bと相違している。
なお、図38の構成においては、前記天板380と前記第2ベースプレート530との間には4枚の積層プレート620(1)〜620(4)が介挿されている。
前記複数の積層プレート620は、1枚ごとに着脱可能な状態で積層されており、前記天板370、前記複数の積層プレート620及び前記第2ベースプレート530はボルト等の締結部材622を介して連結されている。
前記変形構成2Cにおいても、前記第2垂直木柱510の上端位置を容易に調整することができる。
前記変形構成においては、前記積層プレート620は、下面に凸部625又は凹部626の一方(図38においては凹部626)を有し、上面に、前記下面における前記凸部625又は凹部626の一方が凹凸係合可能な凸部625又は凹部626の他方(図38においては凸部625)を有している。
斯かる構成によれば、前記積層プレート620が積層状態において位置ズレすることを有効に防止することができる。
また、前記変形構成においては、図38に示すように、前記天板370の上面には、前記凸部325又は凹部626の他方(図38においては凸部625)が形成され、前記第2ベースプレート530の下面には、前記凸部625又は凹部626の一方(図38においては凹部626)が形成されている。
斯かる構成によれば、前記天板370と前記積層プレート620との間の位置ズレ、及び、前記積層プレート620と前記第2ベースプレート530との間の位置ズレを有効に防止することができ、さらに、前記天板370と前記第2ベースプレート530とを直接連結させる場合には両者の間の位置ズレを有効に防止することができる。
また、前記変形構成2Cにおいては、図38に示すように、前記第2凸部415は前記第2ベースプレート530に設けられている。
さらに、前記変形構成2Cにおいては、図38に示すように、前記上端側保護カバー360によって囲繞される前記垂直木柱10の上端部11cのうち前記上端側剛性部材380より下方に位置する部位及び上方に位置する部位には、それぞれ、径方向外方に開く係入溝が設けられており、前記係入溝には、膨張方向が前記垂直木柱10の径方向に沿った状態で径方向外表面が前記上端側保護カバー360の内周面に当接するように圧縮木材395、397が装着されている。
好ましくは、前記圧縮木材395、397は、前記垂直木柱10の全周を囲むように設けられる。
また、好ましくは、前記上端側剛性部材380より下方に設けられる圧縮部材395の下端は、前記上端側保護カバー360の下端と面一とされる。
同様に、前記第2保護カバー560によって囲繞される前記第2垂直木柱510の基端部511aのうち前記第2垂直木柱用剛性部材520より下方に位置する部位及び上方に位置する部位には、それぞれ、径方向外方に開く係入溝が設けられており、前記係入溝には、径方向外表面が前記第2保護カバー560の内周面に当接するように圧縮木材565、567が装着されている。
好ましくは、前記圧縮木材565、567は、前記垂直木柱の全周を囲むように設けられる。
また、好ましくは、前記第2垂直木柱用剛性部材520より上方に設けられる圧縮部材567の上端は、前記第2保護カバー560の上端と面一とされる。
前記圧縮木材395、397、565、567は、例えば、前記剛性部材380、520の厚みの略半分の厚みを有するものとされる。即ち、前記剛性部材380、520が20mmの厚みを有する場合には、前記圧縮木材395、397、565、567は10mmの厚みを有するものとされる。
好ましくは、前記圧縮木材395、397、565、567への湿度の添加は、これらに防腐剤を含浸させることによって行うことができる。
さらに、図39に、前記木柱の堀立構造2’の変形構成2Dの部分縦断面図を示す。
また、図40(a)及び(b)に、それぞれ、図39におけるXXXXa−XXXXa線、及び、XXXXb−XXXXb線に沿った断面図を示す。
図中、前記実施の形態、前記変形例及び前記変形構成におけると同一部材には同一符号を付している。
図39及び図40(b)に示すように、前記変形構成2Dにおいては、前記筒状部62の外周面と前記支持筒40の内周面との間の前記間隙18のうち、上下方向に関し前記支持筒側フランジ部45及び前記木柱側フランジ部65によって挟まれる領域には前記支持筒40の内周面と前記筒状部62の外周面との間において径方向に延びる突っ張り部材650が周方向に複数配列されており、前記固着材78は、前記複数の突っ張り部材650を囲繞した状態で前記領域に充填されている。
斯かる構成によれば、前記支持筒40と前記保護カバー60との連結強度を効果的に向上させることができる。
図41に、前記木柱の堀立構造2’の他の変形構成2Eの部分縦断面図を示す。
また、図42に、図31におけるXXXXII−XXXXII線に沿った断面図を示す。
図中、前記実施の形態、前記変形例及び前記変形構成におけると同一部材には同一符号を付している。
本変形例2Eは、前記変形例2Dに比して、前記突っ張り部材650の代わりに、締結部材660を有している。
詳しくは、図41及び図42に示すように、本変形例2Eにおいては、前記支持筒本体42には、内周面及び外周面の間を貫通する複数の貫通孔43が形成されている。
前記複数の貫通孔43は、上下方向に関し前記支持筒側フランジ45及び前記木柱側フランジ65の間に位置された状態で、周方向に配列されている。
前記複数の貫通孔43のそれぞれには、締結部材660が挿通されている。
詳しくは、前記締結部材660は、前記貫通孔43に挿通されるネジ付き軸部661を有しており、前記ネジ付き付き軸部661の先端部が前記筒状部62の外周面に当接された状態で前記支持筒本体42に固定可能とされている。
本変形例2Eにおいては、前記固着材78は前記ネジ付き軸部661を囲繞するように設けられている。
斯かる構成によれば、製造誤差等によって、前記支持筒40及び前記保護カバー60の間の前記間隙18の寸法にズレが生じたとしても、前記支持筒40と前記保護カバー60との間を前記締結部材660によって連結させた状態で前記固着材78によって固着することができ、両者の連結強度を効果的に向上させることができる。
なお、本変形例2Eにおいては、前記締結部材660は、前記ネジ付き軸部661の径方向外端部に連結され、前記支持筒本体42より径方向外方に位置する頭部663を有するボルトとされている。
また、前記ネジ付き軸部661のうち前記支持筒本体42より径方向内方に位置する部分にはナット665が螺合されており、前記締結部材660は、前記頭部663及び前記ナット665が前記支持筒本体42を挟圧することで前記支持筒本体42に固定されている。
好ましくは、前記貫通孔43は前記ネジ付き軸部661が螺入されるネジ付き孔とされ得る。
この場合、前記ナット665に代えて、又は、加えて、前記ネジ付き軸部661及び前記ネジ付き孔の螺合連結によって、前記締結部材660が前記支持筒本体42に固定される。
前述の通り、本変形例2Eは、前記変形例2Dに比して、前記突っ張り部材650の代わりに前記締結部材660を有するように構成されているが、前記突っ張り部材650及び前記締結部材660の双方を互いに干渉しない状態で同時に備えることも可能である。
また、図39、図40(a)及び図41に示すように、前記筒状部62によって囲繞される前記垂直木柱10の基端部11aのうち前記係入溝305より上方に位置する部位には、径方向外方に開く上方係入溝が設けられており、前記上方係入溝には、膨張方向が前記垂直木柱10の径方向に沿った状態で径方向外方面が前記筒状部62の内周面に当接するように上側圧縮木材655が挿入されている。
斯かる構成によれば、前記垂直木柱10と前記保護カバー60との連結強度を効果的に向上させることができる。
前記変形構成2D及び2Eにおいては、前記上方圧縮部材655の上端と前記筒状部62の上端とが面一とされている。
斯かる構成によれば、前記筒状部62と前記垂直木柱10との間から雨水等の不純物が侵入することを有効に防止乃至は低減することができる。
また、図39及び図41に示すように、前記変形構成2D及び2Eにおいては、前記筒状部62によって囲繞される前記垂直木柱10の基端部11aのうち前記係入溝305より下方に位置する部位には、径方向外方に開く下方係入溝が設けられており、前記下方係入溝には、膨張方向が前記垂直木柱10の径方向に沿った状態で径方向外方面が前記筒状部62の内周面に当接するように下側圧縮木材657が挿入されている。
斯かる構成によれば、前記垂直木柱10と前記保護カバー60との連結強度を効果的に向上させることができる。
前記圧縮木材655、657は、例えば、前記剛性部材310の厚みの略半分の厚みを有するものとされる。即ち、前記剛性部材310が20mmの厚みを有する場合には、前記圧縮木材655、657は10mmの厚みを有するものとされる。
好ましくは、前記圧縮木材655、657への湿度の添加は、これらへの防腐剤の含浸によって行うことができる。
前記変形構成2D及び2Eの構成は、前記木柱の堀立構造2’以外の他の実施の形態及び他の変形例に適用することも可能である。
なお、支持させる木柱として根株相当領域10aを有する木柱を用いる発明は、木柱を前記支持筒40、前記第2支持筒540及び前記水平木柱用支持筒420に支持させる構成に限らず、木柱を単純な支持孔に支持させる構成にも適用可能である。
即ち、根株相当領域10aが木柱の長手方向位置に関し支持孔の開口端部を跨ぐように前記木柱を前記支持孔内に配置させた状態で前記木柱を支持することによって、設置状態の木柱が最も負荷を受ける部位の強度を高めることができる。
1、1B〜1E、2、2’、2B〜2EE、3B、4、4’ 木柱の堀立構造
10 垂直木柱
10a 根株相当領域
11a 垂直木柱の基端部
11b 垂直木柱の中間部
11c 垂直木柱の上端部
12 凹部
18 間隙
19 長手溝
20、20B、20D 支持装置
30 ベースプレート
32 外方延在部
34 取付孔
40 支持筒
42 支持筒本体
43 ネジ付き孔
45 支持筒側フランジ部
46a 支持筒側分割フランジ
46b 支持筒側隙間
50 凸部
60 保護カバー
62 筒状部
62a、62b 第1及び第2取付孔
65 木柱側フランジ部
66a 木柱側分割フランジ
66b 木柱側隙間
70 棒状部材
72a、72b 第1及び第2抜け止め部材
75、79 接着材
78 固着材
100 基礎コンクリート
110 アンカーボルト
305 係入溝
310 剛性部材
310a 長辺
310b 短辺
311 直線状分割体
320 締結部材
360 上端側保護カバー
362 取出開口
364 押出開口
370 天板
380 上端側剛性部材
385 上端側締結部材
390 上端側凸部
400 ジョイント金物
410 中央連結部
415 第2凸部
420 水平木柱用支持筒
450 水平木柱
451a 水平木柱の基端部
460 水平木柱用剛性部材
470 水平木柱用締結部材
510 第2垂直木柱
515 第2凹部
520 第2垂直木柱用剛性部材
525 第2締結部材
530 第2ベースプレート
540 第2支持筒
570 第2垂直木柱用締結部材
580 第2基端プレート
600 筒状部材
602 取出開口
604 押出開口
610、620 積層プレート
625 凸部
626 凹部
650 突っ張り部材
655 上方圧縮部材
657 下方圧縮部材
660 締結部材
661 ネジ付き軸部
663 頭部
665 ナット

Claims (34)

  1. 基礎コンクリート上に固着されるベースプレート、前記ベースプレートの上面に設けられ且つ上方が開口とされた支持筒及び前記ベースプレートの上面のうち前記支持筒によって囲繞される領域の中心部に設けられた上方を向く凸部を有する支持装置と、
    基端面に前記凸部に対応した凹部が設けられ且つ基端部の外周が保護カバーで覆われた垂直木柱であって、前記保護カバーの外周面及び前記支持筒の内周面の間に間隙が存する状態で前記支持筒内において立設された垂直木柱とを備え、
    前記保護カバーは、前記垂直木柱の基端部を囲繞する筒状部であって、前記垂直木柱を前記支持筒内に立設させた状態において上端部が前記支持筒より上方に位置するように構成された筒状部と、前記筒状部のうち、前記垂直木柱の立設状態において前記支持筒内に位置する部分から径方向外方へ延びる木柱側フランジ部とを有し、
    前記筒状部によって囲繞される前記垂直木柱の基端部には径方向外方に開く係入溝が設けられ、前記係入溝には前記垂直木柱の長手方向に関し相対移動不能に剛性部材が装着され、
    前記筒状部には、前記剛性部材と対向する位置に取付孔が設けられており、
    前記筒状部及び前記垂直木柱は、前記取付孔に挿通され且つ前記剛性部材に締結される締結部材を介して連結され、
    前記支持筒は、筒状の支持筒本体と、前記支持筒本体から径方向内方へ延びる支持筒側フランジ部を有し、
    前記筒状部の外周面と前記支持筒本体の内周面との間の前記間隙のうち、少なくとも上下方向に関し前記支持筒側フランジ部及び前記木柱側フランジ部によって挟まれる領域には固着材が充填されていることを特徴とする木柱の堀立構造。
  2. 前記剛性部材は、断面形状が一対の長辺及び一対の短辺によって画される長方形状の板状体とされており、前記一対の長辺の一方が前記垂直木柱の径方向外方を向くように前記係入溝に装着されていることを特徴とする請求項1に記載の木柱の堀立構造。
  3. 前記剛性部材は、前記垂直木柱の外周に周方向等間隔に配置された複数の分割体を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の木柱の堀立構造。
  4. 前記垂直木柱の基端部は、当該基端部に連接される中間部から段部を伴って小径とされており、
    前記保護カバーの自由端面が前記段部に係合された状態で前記垂直木柱の基端部の外周が前記保護カバーによって覆われていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の木柱の堀立構造。
  5. 前記垂直木柱は根株相当領域を有しており、上下方向位置に関し前記根株相当領域が前記支持筒本体の上端部を跨ぐように配置されていることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の木柱の堀立構造。
  6. 前記垂直木柱の基端面には、前記凸部が前記凹部に係合することを許容する開口であって、前記凸部及び前記凹部の外形状に応じた形状の開口を有する基端プレートが設けられていることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の木柱の堀立構造。
  7. 前記木柱側フランジ部は、前記垂直木柱を前記ベースプレートの上面に設置した状態において前記ベースプレートの上面に接するように前記筒状部の下端部から径方向外方へ延び、
    前記垂直木柱フランジ部及び前記ベースプレートの境界は接着材で覆われていることを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の木柱の堀立構造。
  8. 前記木柱側フランジ部は、前記垂直木柱を前記ベースプレートの上面に設置した状態において前記ベースプレートと前記支持筒側フランジ部との間に位置しており、
    前記間隙のうち、前記木柱側フランジ部よりも下方の領域には粒状充填材が充填されていることを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の木柱の堀立構造。
  9. 前記保護カバーは、前記垂直木柱を前記ベースプレートの上面に設置した状態において前記ベースプレートの上面に接するように前記筒状部の下端部から径方向外方へ延びる第2木柱側フランジ部を有していること特徴とする請求項8に記載の木柱の堀立構造。
  10. 前記保護カバーは、前記筒状部の上端部から径方向外方へ延びる木柱側上端フランジ部を有していることを特徴とする請求項1から9の何れかに記載の木柱の堀立構造。
  11. 前記間隙のうち、上下方向に関し前記支持筒側フランジ及び前記木柱側フランジによって挟まれた領域には、前記支持筒の内周面と前記筒状部の外周面との間において径方向に延びる突っ張り部材が周方向に複数配列されており、前記固着材は前記複数の突っ張り部材を囲繞するように設けられていることを特徴とする請求項1から10の何れかに記載の木柱の堀立構造。
  12. 前記支持筒本体の内周面及び外周面の間を貫通する複数の貫通孔であって、上下方向に関し前記支持筒側フランジ及び前記木柱側フランジの間に位置し且つ周方向に配列された複数の貫通孔と、
    前記複数の複数の貫通孔にそれぞれ挿通される複数の締結部材とを備え、
    前記締結部材は、前記貫通孔に挿通されるネジ付き軸部を有し、前記ネジ付き付き軸部の先端部が前記筒状部の外周面に当接された状態で前記支持筒本体に固定可能とされており、
    前記固着材は前記ネジ付き軸部を囲繞するように設けられていることを特徴とする請求項1から11の何れかに記載の木柱の堀立構造。
  13. 前記締結部材は、前記ネジ付き軸部の径方向外端部に連結され、前記支持筒本体より径方向外方に位置する頭部を有するボルトであることを特徴とする請求項12に記載の木柱の堀立構造。
  14. 前記ネジ付き軸部のうち前記支持筒本体より径方向内方に位置する部分に螺合されたナットを有し、
    前記頭部及び前記ナットが前記支持筒本体を挟圧することで前記締結部材が前記支持筒本体に固定されていることを特徴とする請求項13に記載の木柱の堀立構造。
  15. 前記筒状部によって囲繞される前記垂直木柱の基端部のうち前記係入溝より上方に位置する部位には、径方向外方に開く上方係入溝が設けられており、
    前記上方係入溝には、径方向外方面が前記筒状部の内周面に当接するように上側圧縮木材が挿入されていることを特徴とする請求項1から14の何れかに記載の木柱の堀立構造。
  16. 前記筒状部によって囲繞される前記垂直木柱の基端部のうち前記係入溝より下方に位置する部位には、径方向外方に開く下方係入溝が設けられており、
    前記下方係入溝には、径方向外方面が前記筒状部の内周面に当接するように下側圧縮木材が挿入されていることを特徴とする請求項1から15の何れかに記載の木柱の堀立構造。
  17. 前記ベースプレートは、前記支持筒より径方向外方に延びる外方延在部を有し、
    前記外方延在部には、基端側が前記基礎コンクリートに埋設されたアンカーボルトの上端側が挿通される取付孔が設けられていることを特徴とする請求項1から16の何れかに記載の木柱の堀立構造。
  18. 前記支持筒側フランジ部は、支持筒側隙間を存しつつ周方向に配列された複数の支持筒側分割フランジを有し、
    前記木柱側フランジ部は、木柱側隙間を存しつつ周方向に配列された複数の木柱側分割フランジを有し、
    前記支持筒側分割フランジの径方向長さ及び前記木柱側分割フランジの径方向長さの和は前記間隙の径方向長さよりも大とされ、
    前記支持筒側分割フランジの周方向長さは前記木柱側隙間の周方向長さより小とされ、且つ、前記木柱側分割フランジの周方向長さは前記支持筒側隙間の周方向長さよりも小とされており、
    前記垂直木柱は、前記木柱側分割フランジが平面視において前記支持筒側分割フランジに少なくとも部分的にオーバーラップするように、周方向位置が画されていることを特徴とする請求項1から17の何れかに記載の木柱の堀立構造。
  19. 前記支持装置は、前記支持筒の外周面から径方向外方へ延びるように前記支持筒に固着されたスタッドを有していることを特徴とする請求項1から18の何れかに記載の木柱の木柱の堀立構造。
  20. 前記支持装置を囲繞するように前記基礎コンクリート上に設けられた外枠と、前記外枠の内周面及び前記支持筒の外周面の間において前記基礎コンクリートの上面から上方へ延びて、前記スタッドに直接又は間接的に連結される上方延在部を有するように前記基礎コンクリートに設けられたアンカーと、前記アンカー及び前記スタッドを埋め込むように前記外枠及び前記支持筒の間に充填された補強固着材とを備えていることを特徴とする請求項19に記載の木柱の堀立構造。
  21. 前記垂直木柱の上端部の外周を囲繞する筒状の上端側保護カバーと、前記上端側保護カバーの上方開口を閉塞する天板と、前記天板の上面に載置されるジョイント金物と、前記ジョイント金物に支持される水平木柱とが備えられており、
    前記垂直木柱の上端部には径方向外方に開く上端側係入溝が設けられ、前記上端側係入溝には前記垂直木柱の長手方向に関し相対移動不能に上端側剛性部材が装着され、
    前記上端側保護カバーには、前記上端側剛性部材と対向する位置に取付孔が設けられており、
    前記上端側保護カバー及び前記垂直木柱の上端部は、前記取付孔に挿通され且つ前記上端側剛性部材に締結される上端側締結部材を介して連結され、
    前記水平木柱の基端部には、当該水平木柱の径方向外方に開く水平木柱側係入溝が設けられ、前記水平木柱側係入溝には前記水平木柱の長手方向に関し相対移動不能に水平木柱用剛性部材が装着され、
    前記ジョイント金物は、前記天板に載置連結される中央連結部と、前記中央連結部に支持され、前記水平木柱の基端部が挿入される支持孔を有する水平木柱用支持筒とを備え、
    前記水平木柱用支持筒には、前記水平木柱用剛性部材と対向する位置に取付孔が設けられており、
    前記水平木柱用支持筒及び前記水平木柱は、前記水平木柱用支持筒の前記取付孔に挿通され且つ前記水平木柱用剛性部材に締結される水平木柱用締結部材を介して連結されていることを特徴とする請求項1から20の何れかに記載の木柱の堀立構造。
  22. 前記天板には、上方へ延びる上端側凸部が設けられ、
    前記ジョイント金物の中央連結部のうち前記天板に接する底面には前記上端側凸部が挿通される挿通孔が設けられていることを特徴とする請求項21に記載の木柱の堀立構造。
  23. 前記ジョイント金物の中央連結部に載置連結される第2ベースプレートと、筒状の第2保護カバーであって、下方開口が前記第2ベースプレートによって閉塞された状態で前記第2ベースプレートに固着された第2保護カバーと、基端部が前記第2保護カバー内に挿入された第2垂直木柱とを備え、
    前記第2ベースプレートには、前記ジョイント金物の中央連結部の上面に設けられた第2凸部が挿通可能な開口が設けられ、
    前記第2垂直木柱は基端部に径方向外方に開く第2係入溝を有し且つ基端面に前記第2凸部が係入可能な第2凹部を有しており、
    前記第2係入溝には前記第2垂直木柱の長手方向に関し相対移動不能に第2垂直木柱用剛性部材が装着され、
    前記第2保護カバーは、前記第2垂直木柱用剛性部材と対向する位置に取付孔を有し、
    前記第2保護カバー及び前記第2垂直木柱は、前記取付孔に挿通され且つ前記第2垂直木柱用剛性部材に締結される第2締結部材を介して連結されていることを特徴とする請求項21又は22に記載の木柱の堀立構造。
  24. 前記第2垂直木柱の基端面には、前記第2凸部が前記第2凹部に係合することを許容する開口であって、前記第2凸部及び前記第2凹部の外形状に応じた形状の開口を有する第2基端プレートが設けられていることを特徴とする請求項23に記載の木柱の堀立構造。
  25. 前記垂直木柱の上端部の外周を囲繞する筒状の上端側保護カバーと、前記上端側保護カバーの上方開口を閉塞する天板と、前記天板に載置連結される第2ベースプレートと、筒状の第2保護カバーであって、下方開口が前記第2ベースプレートによって閉塞された状態で前記第2ベースプレートに固着された第2保護カバーと、基端部が前記第2保護カバー内に挿入された第2垂直木柱とを備え、
    前記垂直木柱の上端部には径方向外方に開く上端側係入溝が設けられ、前記上端側係入溝には前記垂直木柱の長手方向に関し相対移動不能に上端側剛性部材が装着され、
    前記上端側保護カバーには、前記上端側剛性部材と対向する位置に上端側取付孔が設けられており、
    前記上端側保護カバー及び前記垂直木柱の上端部は、前記上端側取付孔に挿通され且つ前記上端側剛性部材に締結される上端側締結部材を介して連結され、
    前記第2ベースプレートには、前記天板に設けられた上端側凸部が挿通可能な開口が設けられ、
    前記第2垂直木柱は基端部に径方向外方に開く第2係入溝を有し且つ基端面に前記上端側凸部が係入可能な第2凹部を有しており、
    前記第2係入溝には前記第2垂直木柱の長手方向に関し相対移動不能に第2垂直木柱用剛性部材が装着され、
    前記第2保護カバーは、前記第2垂直木柱用剛性部材と対向する位置に第2垂直木柱用取付孔を有し、
    前記第2保護カバー及び前記第2垂直木柱は、前記第2垂直木柱用取付孔に挿通され且つ前記第2垂直木柱用剛性部材に締結される第2締結部材を介して連結されていることを特徴とする請求項1から20の何れかに記載の木柱の堀立構造。
  26. 前記第2垂直木柱の基端面には、前記上端側凸部が前記第2凹部に係合することを許容する開口であって、前記上端側凸部及び前記第2凹部の外形状に応じた形状の開口を有する第2基端プレートが設けられていることを特徴とする請求項25に記載の木柱の堀立構造。
  27. 前記垂直木柱の上端部の外周を囲繞する筒状の上端側保護カバーと、前記上端側保護カバーの上方開口を閉塞する天板と、前記天板に直接又は間接的に載置連結される第2ベースプレートと、筒状の第2保護カバーであって、下方開口が前記第2ベースプレートによって閉塞された状態で前記第2ベースプレートに固着された第2保護カバーと、基端部が前記第2保護カバー内に挿入された第2垂直木柱とを備え、
    前記垂直木柱の上端部には径方向外方に開く上端側係入溝が設けられ、前記上端側係入溝には前記垂直木柱の長手方向に関し相対移動不能に上端側剛性部材が装着され、
    前記上端側保護カバーには、前記上端側剛性部材と対向する位置に上端側取付孔が設けられており、
    前記上端側保護カバー及び前記垂直木柱の上端部は、前記上端側取付孔に挿通され且つ前記上端側剛性部材に締結される上端側締結部材を介して連結され、
    前記第2垂直木柱は基端部に径方向外方に開く第2係入溝を有しており、
    前記第2係入溝には前記第2垂直木柱の長手方向に関し相対移動不能に第2垂直木柱用剛性部材が装着され、
    前記第2保護カバーは、前記第2垂直木柱用剛性部材と対向する位置に第2垂直木柱用取付孔を有し、
    前記第2保護カバー及び前記第2垂直木柱は、前記第2垂直木柱用取付孔に挿通され且つ前記第2垂直木柱用剛性部材に締結される第2締結部材を介して連結されていることを特徴とする請求項1から20の何れかに記載の木柱の堀立構造。
  28. 前記天板と前記第2ベースプレートとは、複数の積層プレートが介挿された状態で連結可能とされていることを特徴とする請求項27に記載の木柱の堀立構造。
  29. 前記積層プレートは、下面に凸部又は凹部の一方を有し、上面に、前記下面における前記凸部又は凹部の一方が凹凸係合可能な凸部又は凹部の他方を有していることを特徴とする請求項28に記載の木柱の堀立構造。
  30. 前記天板の上面には、前記凸部又は凹部の他方が形成され、
    前記第2ベースプレートの下面には、前記凸部又は凹部の一方が形成されていることを特徴とする請求項29に記載の木柱の堀立構造。
  31. 前記第2ベースプレートの上面には凸部が設けられ、
    前記第2垂直木柱の基端面には、前記第2ベースプレートの凸部が係入可能な凹部が設けられていることを特徴とする請求項27から30の何れかに記載の木柱の堀立構造。
  32. 前記第2垂直木柱の基端面には、前記第2ベースプレートの凸部が当該第2垂直木柱の基端面の凹部に係入することを許容する開口であって、当該凸部及び凹部の外形状に応じた形状の開口を有する第2基端プレートが設けられていることを特徴とする請求項31に記載の木柱の堀立構造。
  33. 前記垂直木柱の上端面に載置される第2垂直木柱と、前記第2垂直木柱の基端面が前記垂直木柱の上端面に当接された状態で前記垂直木柱の上端部及び前記第2垂直木柱の基端部の外周を囲繞する筒状部材とを備え、
    前記垂直木柱の上端部には径方向外方に開く上端側係入溝が設けられ、前記上端側係入溝には前記垂直木柱の長手方向に関し相対移動不能に上端側剛性部材が装着され、
    前記第2垂直木柱の基端部には径方向外方に開く第2係入溝が設けられ、前記第2係入溝には前記第2垂直木柱の長手方向に関し相対移動不能に第2垂直木柱用剛性部材が装着され、
    前記筒状部材には、前記上端側剛性部材及び前記第2垂直木柱用剛性部材とそれぞれ対向する位置に上端側取付孔及び第2垂直木柱用取付孔が設けられ、
    前記筒状部材は、前記筒状部材及び前記上端側剛性部材が前記上端側取付孔に挿通される上端側締結部材によって締結されることで前記垂直木柱の上端部に連結され、且つ、前記筒状部材及び前記第2垂直木柱用剛性部材が前記第2垂直木柱用取付孔に挿通される第2締結部材によって締結されることで前記第2垂直木柱の基端部に連結されていることを特徴とする請求項1から20の何れかに記載の木柱の堀立構造。
  34. 支持孔に木柱を長手方向に沿った状態で支持させる木柱の堀立構造であって、
    前記木柱は根株相当領域を有しており、前記根株相当領域が木柱の長手方向位置に関し前記支持孔の開口端部を跨ぐように配置されていることを特徴とする木柱の堀立構造。
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