JP4672459B2 - 建物補強方法 - Google Patents

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Description

本発明は、土台を支持した既存基礎に沿って増設基礎を増設して全体で補強基礎を構成し、この補強基礎に対して土台を一体化させる建物補強方法に関する。
木造建物は、一般に地盤上に形成した基礎上に土台を設置し、この土台に柱等を立設して建物が建築される。基礎は、家屋の全荷重を支える重要な構造物であり、土台設置面から先端部を突出させてアンカボルトを埋設するとともに、これらアンカボルトを貫通孔に貫通させて土台が固定されるようにする。また、木造建物においては、例えばホールダウン施工法や各種の耐震金具を用いて柱や筋交い等を結合する耐震施工によって、家屋部分の強度補強が行われている。ホールダウン施工法については、例えば特許文献1に開示されている。
特開平7−247599号公報
ところで、古い木造建物には、鉄筋が入っていないいわゆる無鉄筋基礎上に建てられたものや、基礎にアンカボルトが埋設されておらず土台が基礎上に固定されていない状態で建築されたものなどが多く、大きな地震等によって倒壊して甚大な被害が発生する虞がある。また、基礎には、地震等の揺れによってひび割れが発生し、所定の機械的強度が劣化したものも多い。
木造建物等においては、上述した脆弱な既存基礎に対して補強基礎を増設して補強が行われる。基礎の増設補強工法は、一般に既存基礎の側面にドリルによって多数個のアンカ孔を穿孔し、各アンカ孔内にそれぞれ基端部を固定するとともに先端部を突出させてアンカボルトを植設する。基礎の増設補強工法は、既存基礎の側面に沿って鉄筋を組み立てるとともに各アンカボルトの先端を溶接等によって鉄筋に固定した後にコンクリートを打設して増設基礎を形成する。
木造建築物等においては、上述した基礎の増設補強工法によって各アンカボルトを介して既存基礎に対して増設基礎を一体化して全体として補強基礎を構成する基礎の増設補強が施されることにより、脆弱な既存基礎から強固な補強基礎が形成する。しかしながら、木造建築物等においては、かかる基礎の増設補強を施しても既存基礎に支持された土台を補強するものでは無い。木造建築物等においては、例えば既存基礎にアンカボルトが無かったり少なくこの既存基礎と土台とが強固に固定されていない場合に、地震等の発生によって大きな負荷が土台に作用され、この土台が既存基礎から脱落したり引き抜かれたりして倒壊するといった事態の発生が危惧される。
したがって、本発明は、既存基礎に一体される増設基礎を形成して全体で補強基礎を構成するとともにこの補強基礎に対して簡易な施工によって設けられて土台を強固に一体化する構造簡易で廉価な基礎増設補強金物を用いた建物補強方法を提供することを目的とする。
上述した目的を達成する本発明にかかる建物補強方法は、土台を支持した既存の無筋基礎に対して、土台に柱を立設した柱立設部位を含んで側面から突出して多数本のアンカボルトを植設するとともに、これらアンカボルトの先端部を内部に組み込んだ鉄筋組を組み立てた後にコンクリートを打設して側面に沿って一体化した増設基礎を増設してなる補強基礎を形成する建物補強方法に適用される。建物補強方法は、柱立設部位を除く他の部位において基礎増設補強金物を用いるとともに、柱立設部位において基礎増設補強金物と補強金具を用いる。建物補強方法は、基礎増設補強金物により増設基礎に対して土台を一体化するとともに、基礎増設補強金物と補強金具により増設基礎に対して土台と柱を一体化する。
基礎増設補強金物は、防錆処理を施した金属材を素材とし、少なくとも一本のアンカボルトを貫通させる連結孔を形成した基礎連結部の一端側に取付孔を有する固定部を直交状態に折曲して全体がL字状に形成される。基礎増設補強金物は、基礎連結部の他端側に固定部と反対側に直交状態に折曲してなる鉄筋結合部を形成するとともに主面に少なくとも1本のスタッドジベルを立設してなる。補強金具は、金属材を素材とし、それぞれ複数個の長孔からなる取付孔を有する互いに直交する第1取付部と第2取付部及びこれら第1取付部と第2取付部の側縁部に沿って折曲形成された筋交い部とからなる全体略L字状に形成される。補強金具は、取付孔にそれぞれねじ込んだ固定ボルトにより土台の柱立設部位に対して第1取付部を土台の上面に固定するとともに、第2取付部を柱の側面に固定して用いられる。
本発明にかかる建物補強方法は、基礎増設補強金物取付工程と、補強金具取付工程と、補強金具・基礎増設補強金物取付工程と、アンカボルト植設工程と、鉄筋組み工程と、増設基礎形成工程とを有する。基礎増設補強金物取付工程は、柱立設部位を除く他の部位において、基礎増設補強金物を、固定部を土台の上面にあてがって取付孔にねじ込んだ固定ボルトによって土台に固定することにより、基礎連結部を土台の側面と既存基礎の側面とに跨って対向させて取り付ける。
補強金具取付工程は、柱立設部位において、補強金具を、第1取付部を土台の上面にあてがい取付孔に固定ボルトをねじ込んで土台に固定するとともに、第2取付部を柱の相対する側面にあてがい取付孔に固定ボルトをねじ込んで柱に固定することにより土台と柱に跨って取り付ける。補強金具・基礎増設補強金物取付工程は、補強金具取付工程により柱立設部位に取り付けた補強金具に対して、基礎増設補強金物を、固定部を第1取付部にあてがい取付孔に固定ボルトをねじ込んで取り付ける。
アンカボルト植設工程は、少なくとも基礎増設補強金物の基礎連結部に形成した連結孔を介して既存基礎の側面にアンカ孔を穿孔し、このアンカ孔に連結孔を貫通させたアンカボルトを植設する。鉄筋組み工程は、既存基礎の側面に沿って増設基礎用の鉄筋を組み立てるとともに、アンカボルトの先端部及び基礎増設補強金物の鉄筋結合部に鉄筋を固定する。増設基礎形成工程は、鉄筋組みを囲んで増設基礎用のコンクリート型枠を設置し、このコンクリート型枠内にコンクリートを打設した後に所定の養生期間を経てコンクリート型枠を解体する。
本発明に係る建物補強方法によれば、既存基礎に増設基礎を増設してなる補強基礎に対して、柱立設部位を除く他の部位において基礎増設補強金物がアンカボルトとスタッドジベルとを介して土台を一体化させるとともに、柱立設部位において基礎増設補強金物が柱と土台を一体化した補強金具を土台と補強基礎に一体化させてホールダウン構造を構成する。本発明に係る建物補強方法によれば、既存基礎の側面に沿って増設基礎を形成することによって全体で強固な補強基礎が構成されるようにするとともに、既存基礎にアンカボルトが無かったり少なく土台が強固に固定されていない場合でも簡易な作業によって取り付けられて補強基礎と一体化される基礎増設補強金物を介して土台と柱も補強基礎に一体化されるようになる。したがって、本発明係る建物補強方法によれば、大きな地震等が発生して大きな水平方向や垂直方向の負荷が作用された場合でも強固な補強基礎とともに土台や柱の引抜けが防止され耐震性の向上が図られるようになる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。木造建築物は、一般に現場対応で形成される布基礎及びベタ基礎或いはそれらの複合基礎からなる基礎上に土台を組み立て、この土台に柱等を立設して建築される。木造建築物においては、基礎が、掘削や基礎砕石の投入或いは転圧等の適宜の地盤形成処理を施すとともに必要に応じて捨てコンクリート層を形成した地面上に形成される。
基礎は、地盤形成処理を施した地面にコンクリート型枠を組み立てる工程と、このコンクリート型枠内に鉄筋を組み立てる工程と、コンクリート型枠内にコンクリートを打設する工程と、所定の養生期間を経てコンクリート型枠を解体する工程等を経て形成される。基礎には、多数個のアンカボルトが、それぞれの先端部を上面から適宜の間隔を以って突出されるようにして埋設される。基礎には、その上面に各アンカボルトを貫通させるアンカ孔を穿孔した土台が組み立てられ、各アンカボルトにそれぞれねじ込んだナットを締め付けることによって固定する。
ところで、既存基礎1においては、地震等によってひび割れが発生した場合や古い建物であって鉄筋が埋設されていないいわゆる無鉄筋の場合に、増設基礎2を増設して全体で補強基礎3を構成する基礎補強施工が施される。既存基礎1においては、かかる基礎補強施工を施しても、アンカボルトが無かったり少ない場合に上面1Aに土台4が強固に固定されておらず、大きな地震等の発生によって土台4がずれたり脱落することによって、建物を倒壊させる虞がある。
実施の形態として示す基礎増設補強金物5は、詳細を後述するように上述した既存基礎1の側面1Bに沿って増設基礎2を増設する基礎補強施工に際して用いられる。基礎増設補強金物5は、既存基礎1に対して増設基礎2を増設する前工程において、多数個が土台4に所定の間隔を以って取り付けられる。基礎増設補強金物5は、アンカボルトが無かったり少ないことで既存基礎1に対して強固に固定されていない状態の土台4を、増設基礎2と一体化させるようにして補強基礎3に強固に固定する。
基礎増設補強金物5は、図1乃至図3に示すように、例えば表面に溶解亜鉛めっき等の防錆処理を施した鋼材やステンレス鋼材等の耐防錆特性や機械的強度が大きな金属材によって一体に形成され、詳細を後述する固定部6と、基礎連結部7と、スタッドジベル8とから構成される。基礎増設補強金物5は、基礎連結部7の一端側に略直角に折曲されて固定部6が形成されるとともに、基礎連結部7の他端側に鉄筋結合部9が固定部6と反対側に折曲されて形成されている。
基礎増設補強金物5は、固定部6が、後述するように土台4の上面4Aに固定される水平部位からなり、1個以上の取付孔10が厚み方向に貫通して形成されている。基礎増設補強金物5は、固定部6を土台4の上面4Aにあてがった状態で、図1に示すように取付孔10から嵌挿した例えばラグスクリューボルト(lug screw bolt)等の固定ボルト11を土台4にねじ込むことによって固定される。基礎増設補強金物5は、この状態で基礎連結部7が土台4の側面4Bと既存基礎1の側面1Bとに沿って延在する。なお、基礎増設補強金物5は、固定部6の機械的強度を損なわない範囲で、複数個の取付孔10を形成するようにしてもよいことは勿論である。
基礎増設補強金物5は、基礎連結部7が、既存基礎1の側面1Bに対して所定の高さ位置に延在する長さを有しており、高さ方向に離間して上下一対の第1連結孔12Aと第2連結孔12B(以下、個別に説明する場合を除いて連結孔12と総称する。)が形成されている。基礎増設補強金物5は、これら連結孔12が後述するアンカボルト13A、13Bよりもやや大径に形成されており、図1及び図3に示すようにこれら連結孔12にアンカボルト13A、13Bがそれぞれ貫通されて既存基礎1に組み合わされるようにする。なお、基礎増設補強金物5は、基礎連結部7に一対の連結孔12を形成したが、機械的強度を損なわない範囲で複数個の取付孔10を形成するようにしてもよく、また1個を形成するようにしてもよい。
基礎増設補強金物5には、基礎連結部7に対して、第1連結孔12Aと第2連結孔12Bとの間の位置で固定部6と反対側の主面上に、基端部を溶接等によって一体化されてスタッドジベル8が立設されている。スタッドジベル8は、周知のように先端部に大径部位が一体に形成されたスタッド部材であり、図1に示すようにコンクリート内に埋設された状態において大径部位がアンカ作用を奏する。なお、基礎増設補強金物5は、基礎連結部7に複数本のスタッドジベル8を設けるようにしてもよいことは勿論である。
基礎増設補強金物5は、鉄筋結合部9が、基礎連結部7の下端部において主面から後述する鉄筋14の外径よりもやや大きく突出する水平部位として略直角に折曲されて形成される。基礎増設補強金物5は、詳細を省略するが図1或いは図2に示すように鉄筋結合部9に鉄筋14を溶接や結束線等によって固定することによって、増設基礎2との結合強度が向上されるようにする。
以上のように構成された基礎増設補強金物5は、基礎補強施工を施す既存基礎1に対して、その上面1Aに支持した土台4に取り付けられる。基礎補強施工工程は、基礎増設補強金物取付工程と、アンカボルト植設工程と、鉄筋組み工程と、増設基礎形成工程とを有する。基礎補強施工工程は、詳細を省略するが、図4に示すように既存基礎1の側面に沿って地面15を所定幅で掘削して掘削溝16を形成し、この掘削溝16内に基礎砕石の投入或いは転圧等の適宜の地盤形成処理を施した後に捨てコンクリート層17を形成する地盤形成工程が施される。
基礎補強施工工程は、多数個の上述した基礎増設補強金物5を、土台4に対してそれぞれ所定の間隔を以って取り付ける基礎増設補強金物取付工程が施される。基礎増設補強金物取付工程は、各基礎増設補強金物5を、上述したようにそれぞれの固定部6を土台4の上面4Aにあてがい取付孔10に固定ボルト11をねじ込んで固定する。基礎増設補強金物取付工程は、各基礎増設補強金物5が、固定部6を固定ボルト11によって土台4の上面4Aに固定することによって、それぞれの基礎連結部7が土台4の側面4Bと既存基礎1の側面1Bとに沿って延在するようにして取り付けられる。
基礎補強施工工程は、既存基礎1に対して側面1B側から多数個のアンカボルト13を植設するアンカボルト植設工程が施される。アンカボルト植設工程は、詳細を省略するがドリルによって既存基礎1の側面1Bに多数個のアンカ孔18を穿孔するとともに、各アンカ孔18内に適宜の接着剤等を充填する。アンカボルト植設工程は、各アンカ孔18に対してそれぞれアンカボルト13の基端部を差し込んで接着剤によって固定することによって、図3に示すように既存基礎1の側面1Bに、先端部を突出させて多数個のアンカボルト13を植設する。
また、アンカボルト植設工程においては、各基礎増設補強金物5の基礎連結部7に形成した連結孔12を介して、既存基礎1の側面1Bにそれぞれアンカ孔18Aを穿孔する。アンカボルト植設工程においては、各アンカ孔18A内に適宜の接着剤等を充填するとともに、連結孔12を貫通させてアンカボルト13A、13Bの基端部を差し込んで図4に示すように固定する。
なお、アンカボルト植設工程は、例えば基礎増設補強金物取付工程の前工程として実施されて既存基礎1の側面1Bにアンカボルト13を植設し、植設されたアンカボルト13A、13Bを連結孔12に貫通させて基礎増設補強金物5を土台4に取り付けるようにしてもよい。基礎増設補強金物5は、この場合に固定部6が土台4の上面4Aから浮き上がった状態となってしまうために、連結孔12を高さ方向の長孔に形成する必要がある。
また、基礎補強施工工程は、アンカボルト植設工程によって後述するように既存基礎1と増設基礎2とに跨って埋設されてこれらを一体化するアンカボルト13を植設したが、かかるアンカボルト13に限定されるものでは無いことは勿論である。基礎補強施工工程は、アンカボルト13に代えて、同等の機能を有する例えばオールアンカやスタッドジベル等の適宜のアンカ部材を用いるようにしてもよいことは勿論である。アンカ部材は、基礎増設補強金物5に形成した連結孔12に貫通されることが必要であることから、多少作業が面倒となるが、適宜の部材を使い分けるようにしてもよい。
基礎補強施工工程は、上述した多数本のアンカボルト13を植設した既存基礎1の側面1Bに沿った掘削溝16内に増設基礎2の鉄筋組み19を組み立てる鉄筋組み工程が施される。鉄筋組み工程においては、図2に示すように掘削溝16の底部に形成された捨てコンクリート層17上に多数本の異形鉄筋14Aや縦筋14B或いは横筋14C等の鉄筋14を所定の形状に組み合わせ、これら鉄筋14の結合部位に溶接や結束線で固定することによって増設基礎2の骨組みを構成する鉄筋組み19を組み立てる。
鉄筋組み工程においては、図2及び図5に示すように各アンカボルト13の先端部或いは基礎増設補強金物5の鉄筋結合部9を鉄筋組み19の内部に位置させて鉄筋14を組み立てる。鉄筋組み工程においては、詳細を省略するが鉄筋14と各アンカボルト13の先端部或いは基礎増設補強金物5の鉄筋結合部9との結合部位に溶接や結束線による固定処理を施すことによって結合部位が所定の強度に保持されるようにする。
基礎補強施工工程は、既存基礎1の側面1Bに沿って鉄筋組み19を骨組みとした既存基礎1を補強する強固な増設基礎2を形成する増設基礎形成工程を施すことにより、補強基礎3を構成する。増設基礎形成工程は、詳細にはコンクリート型枠20の設置工程と、コンクリート打設工程と、養生工程と、コンクリート型枠20の解体工程等を有する。増設基礎形成工程においては、コンクリート型枠設置工程によって、図6に示すように鉄筋組み19を囲んで、既存基礎1の側面1Bに対向して所定の幅と高さのキャビティ21を構成したコンクリート型枠20を組み立てる。
増設基礎形成工程においては、コンクリート打設工程において、コンクリート型枠20のキャビティ21内にコンクリートを打設する。増設基礎形成工程においては、所定の養生期間を経た後にコンクリート型枠20を解体することによって、図1に示すように既存基礎1の側面1Bに一体化された増設基礎2を形成する。増設基礎2は、上述したように鉄筋14をしっかりと組み合わせた鉄筋組み19を骨組みにして強固に形成されている。増設基礎2は、既存基礎1に植設した多数本のアンカボルト13を介して既存基礎1と一体化されることによって、地震等によってひび割れが発生していたり古い建物であって鉄筋が埋設されていないいわゆる無鉄筋の既存基礎1を補強して全体で強固な補強基礎3を構成する。
上述した工程を経て形成される補強基礎3は、図1に示すように基礎増設補強金物5の基礎連結部7を増設基礎2に埋設する。基礎増設補強金物5は、基礎連結部7に設けたスタッドジベル8のアンカ作用と鉄筋結合部9に鉄筋14が固定されることによって増設基礎2に対して強固に一体化される。基礎増設補強金物5は、既存基礎1に植設したアンカボルト13A、13Bを連結孔12に貫通させて増設基礎2に埋設させることから、既存基礎1と増設基礎2とを強固に一体化して補強基礎3を構成する。
基礎増設補強金物5は、固定部6が土台4の上面4Aに固定されることによって、土台4を補強基礎3に一体化させるようにする。したがって、基礎増設補強金物5は、大きな地震が発生して土台4に水平方向や垂直方向の大きな力が加えられても、土台4が補強基礎3からずれたり脱落することを防止する。基礎増設補強金物5は、上述した簡易な構造であることから廉価に提供され、また簡単な作業によって取り付けが行われる。したがって、基礎増設補強金物5は、既存の木造建築物に対して低コストで強度の大きな耐震補強工事を施すことを可能とする。
ところで、木造建築物等においては、土台4にほぞ構造等によって立設した柱22等の部材を、基礎に対して一体化するホールダウン構造の採用が義務付けられている。ホールダウン構造は、基礎に対して土台4を固定するとともに、柱22が土台4を介して基礎に固定されるようにして水平方向と垂直方向の力に対して機械的強度の向上が図られるようにする。基礎増設補強金物5は、上述したように既存基礎1に増設基礎2を増設した補強基礎3に対して土台4が一体化されるようにするが、例えば図7に示した補強金具25を用いることによって、ホールダウン構造を構成することも可能である。なお、基礎増設補強金物5と補強金具25とによって構成される図7に示したホールダウン構造において、上述した各部の構成に対応する部位には同一符号を付すことによって説明を省略する。
補強金具25は、所定の厚みを有する鋼材等の金属材が用いられ、プレス加工を施して一体に形成するとともに防錆のためのめっき処理が施される。補強金具25は、互いに直交する第1取付部26と第2取付部27及び、これら第1取付部26と第2取付部27の側縁部に沿って折曲形成されて第1取付部26と第2取付部27とを一体化する筋交い部28とからなる全体略L字状に形成される。
補強金具25は、第1取付部26を土台4の上面4Aに固定するとともに第2取付部27を土台4の上面4Aと直交する柱22の側面22Aに固定する。補強金具25は、例えばこれら第1取付部26と第2取付部27とを同一形状に形成することによって、その向きを適宜変えて第1取付部26を柱22に固定するとともに第2取付部27を土台4に固定して用いることも可能である。
補強金具25は、第1取付部26と第2取付部27とが所定の長さを有する矩形板状を呈しており、相対する端部間に溶接等により肉盛り部29を形成してこれら第1取付部26と第2取付部27とを一体化して機械的強度の向上を図っている。補強金具25は、第1取付部26と第2取付部27とを肉盛り部29によって一体化することで、土台4と柱22とを強固に固定する。補強金具25には、第1取付部26と第2取付部27とにそれぞれ複数個の長孔からなる取付孔が形成される。
補強金具25には、筋交い部28が、第1取付部26と第2取付部27の一方側縁部に沿って折曲されて一体に形成される。筋交い部28は、第1取付部26と第2取付部27の先端側から中央部に向かって次第に幅広とすることによって全体が略扇状に形成されており、互いに直交状態の第1取付部26と第2取付部27との機械的強度の向上を図っている。筋交い部28には、肉盛り部29を形成した第1取付部26と第2取付部27との対向部位が切り欠かれることによって略三角形状のガイド空間部30が構成されている。ガイド空間部30は、土台4と柱22との結合部位を横切って導かれる電気配線や配管を貫通させる空間部を構成する。また、ガイド空間部30は、地震等によって土台4と柱22とを介して加えられる大きな力を吸収して第1取付部26や第2取付部27或いは筋交い部28の変化を抑制する緩衝作用を奏する。
補強金具25には、筋交い部28に、図示しないが幅広の中央部に位置して接続孔が形成され、この接続孔にねじ込んだ取付ボルト31によって筋交い部28にブラケット部材32を取り付ける。補強金具25は、土台4と柱22との結合部位に固定した状態で、ブラケット部材32を介してこの結合部位との対角位置に設けられる柱22の上端部と梁等との結合部位との間に架け渡される筋交い部材33の一端を筋交い部28に固定する。なお、補強金具25は、筋交い部28に、筋交い部材33に代えて例えばブレース部材等の適宜の補強部材を固定するようにしてもよい。
以上のように構成された補強金具25は、土台4に立設する柱22との結合強度を補強する柱補強機能と、施工後にガイド空間部30に挿通させる電気配線等の配線ガイド機能と、筋交い部材33等の補強部材の接続機能とを奏する。補強金具25は、基礎増設補強金物5を用いて既存基礎に固定することによって、基礎増設補強金物5と共同して補強基礎3と土台4と柱22とを一体化するホールダウン機能を奏する。
補強金具25は、例えば楔機能を有する耐震ボルト34とナット35とを用いて第2取付部27が柱22に固定される。耐震ボルト34は、柱22に形成したボルト孔に打ち込まれて、先端部を側面22Aから突出させて組み付けられる。耐震ボルト34は、詳細を省略するがボルト孔とほぼ同径の本体部と、この本体部の外周部に一体に突設された楔状凸部からなる複数個の抜止め部と、本体部の一端に周回りに突出形成されたフランジ部と、本体部の他端に同軸に形成され外周ねじが形成されたやや細径のねじ部とから構成される。各耐震ボルト34は、本体部が柱22の厚みとほぼ等しい軸長に形成されるとともにねじ部が補強金具25の第2取付部27の厚みよりも長軸に形成されている。
各耐震ボルト34は、ボルト孔内に打ち込まれることによって抜止め部がボルト孔の内壁に食い込んで脱落が阻止され、ねじ部を側面22Aから突出させて柱22に取り付けられる。耐震ボルト34には、側面22Aに突出するねじ部を取付孔に嵌挿させて補強金具25が組み付けられる。耐震ボルト34は、ねじ部にそれぞれナット35がねじ込まれることによって、このナット35とフランジ部とによって柱22と第2取付部27とを締め付けて補強金具25を柱22に固定させる。
補強金具25は、土台4の上面4Aにあてがわれた第1取付部26に基礎増設補強金物5が取り付けられることによって、この基礎増設補強金物5を介して土台4に固定されるとともに補強基礎3と一体化される。基礎増設補強金物5は、固定部6がその取付孔10を第1取付部26に形成した取付孔と連通させるようにして補強金具25に組み合わされる。基礎増設補強金物5は、取付孔10に嵌挿した固定ボルト11が補強金具25の取付孔を貫通して土台4にねじ込まれることによって、固定部6が第1取付部26を挟んで土台4に固定される。
基礎増設補強金物5は、上述したように既存基礎1とその側面に沿って増設した増設基礎2とによって構成される補強基礎3に土台4を一体化させるとともに、補強金具25の第1取付部26を補強基礎3に一体化させる。したがって、基礎増設補強金物5と補強金具25とは、補強基礎3に対して土台4を強固に固定するとともに、土台4に対して柱22が強固に固定されるようにする。基礎増設補強金物5と補強金具25とは、地震による大きな縦揺れに対して補強基礎3からの土台4の浮き上がりを防止して、垂直方向に対する強固な補強が行われるようにするとともに、地震による大きな横揺れに対しても土台4をしっかりと保持する。
なお、補強金具25は、柱22の近傍において第1取付部26が基礎増設補強金物5によって土台4と補強基礎3とに一体化されるようにしたが、第1取付部26に設けた他の取付孔を利用して複数個の基礎増設補強金物5によって固定されるようにしてもよい。また、補強金具25は、図7に示すように第1取付部26に形成した他の取付孔に第2取付部27を柱22に固定する耐震ボルト34とナット35とによって土台4に固定するようにしてもよいことは勿論である。
実施の形態として示す基礎増設補強金物を用いた補強基礎の構成を示す要部断面図である。 既存基礎の側面に鉄筋組みを組み立てた状態を示す要部斜視図である。 アンカボルトを植設した既存基礎と基礎増設補強金物を示す分解斜視図である。 増設基礎形成工程の説明図であり、既存基礎にアンカボルトを植設するとともに基礎増設補強金物を固定した状態を示す。 増設基礎形成工程の説明図であり、既存基礎に沿って鉄筋組みを組み立てた状態を示す。 増設基礎形成工程の説明図であり、コンクリート型枠を設置した状態を示す。 基礎増設補強金物の他の適用例を示す要部斜視図である。
1 既存基礎、2 増設基礎、3 補強基礎、4 土台、5 基礎増設補強金物、6 固定部、7 基礎連結部、8 スタッドジベル、9 鉄筋結合部、10 取付孔、11 固定ボルト、12 連結孔、13 アンカボルト、14 鉄筋、18 アンカ孔、19 鉄筋組み、20 コンクリート型枠、22 柱、25 補強金具、26 第1取付部、27 第2取付部、28 筋交い部

Claims (1)

  1. 土台を支持した既存の無筋基礎に対して、上記土台に柱を立設した柱立設部位を含んで側面から突出して多数本のアンカボルトを植設するとともに、これらアンカボルトの先端部を内部に組み込んだ鉄筋組を組み立てた後にコンクリートを打設して上記側面に沿って一体化した増設基礎を増設してなる補強基礎を形成する基礎補強工法において、
    防錆処理を施した金属材を素材とし、少なくとも一本の上記アンカボルトを貫通させる連結孔形成した基礎連結部の一端側に取付孔を有する固定部を直交状態に折曲して全体がL字状に形成され、上記基礎連結部の他端側に上記固定部と反対側に直交状態に折曲してなる鉄筋結合部を形成するとともに主面に少なくとも1本のスタッドジベルを立設した基礎増設補強金物と、
    金属材を素材とし、それぞれ複数個の長孔からなる取付孔を有する互いに直交する第1取付部と第2取付部及びこれら第1取付部と第2取付部の側縁部に沿って折曲形成された筋交い部とからなる全体略L字状に形成され、上記取付孔にそれぞれねじ込んだ固定ボルトにより上記土台の上記柱立設部位に対して上記第1取付部を上記土台の上面に固定するとともに第2取付部を柱の側面に固定して用いられる補強金具と
    が用いられ、
    上記柱立設部位を除く他の部位において、上記基礎増設補強金物を、上記固定部を上記土台の上面にあてがって上記取付孔にねじ込んだ固定ボルトによって上記土台に固定することによって、上記基礎連結部を上記土台の側面と上記既存基礎の側面とに跨って対向させて取り付ける基礎増設補強金物取付工程と、
    上記柱立設部位において、上記補強金具を、上記第1取付部を上記土台の上面にあてがい上記取付孔に固定ボルトをねじ込んで上記土台に固定するとともに上記第2取付部を上記柱の相対する側面にあてがい上記取付孔に固定ボルトをねじ込んで上記柱に固定することにより上記土台と上記柱に跨って取り付ける補強金具取付工程と、
    上記柱立設部位に取り付けた上記補強金具に対して、上記基礎増設補強金物を、上記固定部を上記第1取付部にあてがい上記取付孔に固定ボルトをねじ込んで上記補強金具を取り付ける補強金具・基礎増設補強金物取付工程と、
    少なくとも上記基礎増設補強金物の上記基礎連結部に形成した上記連結孔を介して上記既存基礎の側面にアンカ孔を穿孔し、このアンカ孔に上記連結孔を貫通させたアンカボルトを植設するアンカボルト植設工程と、
    上記既存基礎の側面に沿って増設基礎用の鉄筋を組み立てるとともに、上記各アンカボルトの先端部及び上記基礎増設補強金物の上記鉄筋結合部に鉄筋を固定する鉄筋組み工程と、
    上記鉄筋組みを囲んで増設基礎用のコンクリート型枠を設置し、このコンクリート型枠内にコンクリートを打設した後に所定の養生期間を経て上記コンクリート型枠を解体する増設基礎形成工程とを有し、
    上記既存基礎に上記増設基礎を増設してなる上記補強基礎に対して、上記柱立設部位を除く他の部位において上記基礎増設補強金物が上記アンカボルトと上記スタッドジベルとを介して上記土台を一体化させるとともに、上記柱立設部位において上記基礎増設補強金物が上記柱と上記土台を一体化した上記補強金具を上記土台と上記補強基礎に一体化させてホールダウン構造を構成することを特徴とする建物補強方法。
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