JP5912194B1 - 木造建築物の施工方法及び該施工方法に用いる基礎部材 - Google Patents

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【課題】上棟開始までの工期を短縮でき、基礎立上り部の工期自由度を高めることができる木造建築物の施工方法及び基礎部材を提供する。【解決手段】底盤用配筋51と基礎立上り用配筋53を配筋する基礎配筋工程と、支持体基部16を設置する埋設基部設置工程と、基礎立上り用配筋53下部と支持体基部16、底盤用配筋51を埋設し底盤17を形成する底盤形成工程と、底盤17が固化するまでの底盤養生工程と、養生後に支持体基部16に連結し支持体本体18を立設させる支持体設置工程と、支持体本体18上部に土台37を敷く土台敷工程と、土台37と底盤17との間に介設する鉛直支持部設置工程と、基礎立上り用配筋53と支持体本体18と鉛直支持部材23を囲う基礎立上り用型枠を設置する工程と、土台37を利用して行う上棟工程と、上棟工程に並行して基礎立上り用型枠にコンクリートを充填して基礎立上り部を形成する工程と、を含む。【選択図】 図5

Description

本発明は、木造建築物の施工方法及びこの施工方法に用いられる基礎部材に関する。
近年、木造建築物の基礎には配筋のなされるコンクリート製のベース部分である耐圧板を底盤とした所謂、ベタ基礎が多用されるようになってきている(例えば特許文献1参照)。このベタ基礎は、連続した立ち上がり部分を一面の底盤にて一体で構成するため、地盤が軟弱な場合における不同沈下を防止しうる等の利点を有する。
ベタ基礎では、底盤及び基礎立上り部を一体的にコンクリートを打設し形成する構築方法が好ましいが、一体打ちの場合には基礎立上り部を形成するために組付けられる基礎立上り用型枠がいわゆる宙吊り状態となる。このため、宙吊り型枠は、空中でその位置を決定しなければならないため型枠組みが極めて困難となる。
そこで、従来では、基礎立上り用配筋を残したまま、底盤用配筋を底盤用生コンクリートに埋設して底盤のみを先に打設する構築法が一般的に行われる。そして、底盤に所定の強度が発現した後に、直ちに基礎立上り用型枠が組まれる。その後、基礎立上り用生コンクリートが打たれ、基礎立上り用配筋が埋設されることで基礎立上り部が打設される。基礎立上り部の打設後には、底盤及び基礎立上り部が固化するまで養生期間が設けられる。基礎立上り部養生工程の後、土台敷、次いで上棟が行われる。従来、基礎着工から上棟までの期間は、一例であるが養生期間を含め24日程度であった。なお、基礎立上り部の形成方法の例として特許文献2の木造軸組構造物土台回り構造部分の形成方法、特許文献3の建築物の基礎構築工法を挙げる。
特開平11−303098号公報 特開平6−101272号公報 特開2006−322154号公報
しかしながら、木造建築物においても、経済的な競争力を獲得する上で、工期短縮を図らなければならないのは例外でない。上記したように、底盤と基礎立上り部とが別体打ちである場合は、上棟までの間に、基礎立上り用型枠組み、基礎立上り用生コンクリート打ち、養生、型枠解体で14日(上記一例の場合)の工期が余分に必要となる不利がある。また、基礎立上り部の打設は、底盤の打設直後に行われるため、施工工期の自由度が低く、基礎業者が時間的に制約を受ける不利がある。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、底盤形成後から上棟開始までの工期を短縮できるとともに、基礎立上り部を施工する工期の自由度を高めることができる木造建築物の施工方法及び基礎部材を提供することにある。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の木造建築物の施工方法は、捨てコンクリート上に底盤用配筋51及び基礎立上り用配筋53を配筋する基礎配筋工程と、
前記基礎立上り用配筋53に沿う方向とされるとともに、前記底盤用配筋51に沿って支持体基部16を設置する埋設基部設置工程と、
前記基礎立上り用配筋53の下部と前記支持体基部16、並びに前記底盤用配筋51の全てを底盤用生コンクリートに埋設して底盤17を形成する底盤形成工程と、
前記底盤17が所定強度を有して固化するまで時間を空ける底盤養生工程と、
底盤養生後に該底盤の上面に突出する前記支持体基部16の一部に連結固定し、前記基礎立上がり用配筋53に沿わせて支持体本体18を立設させる支持体設置工程と、
前記支持体本体18の上部に土台37を敷く土台敷工程と、
前記土台37と前記底盤17との間に鉛直支持部材23を介設する鉛直支持部設置工程と、
前記基礎立上り用配筋53と前記支持体本体18及び前記鉛直支持部材23を囲う基礎立上り用型枠49を設置する基礎立上り部型枠設置工程と、
前記土台37を利用して行う上棟工程と、
該上棟工程に並行して前記基礎立上り用型枠49に基礎立上り用生コンクリートを充填して基礎立上り部19を形成する基礎立上り部形成工程と、
を含むことを特徴とする。
この木造建築物の施工方法では、支持体基部16を底盤17に先行して埋設し、この支持体基部16に支持体本体18を連結して立設し、この支持体本体18が土台37を底盤17の上方で支持することができる。すなわち、支持体基部16と支持体本体18とで、土台37よりも上部の工事で加わる荷重を支えることができる。これにより、基礎立上り部19の形成、養生を待たずに、底盤17の形成直後から木工事を進めることができる。また、基礎立上り部19の施工は、木工事と並行して、都合のよい時期に行うことができるようになる。
本発明の請求項2記載の基礎部材11は、請求項1記載の木造建築物の施工方法に用いる基礎部材11であって、
前記支持体基部16と前記支持体本体18とで構成される基礎治具15を有し、
前記基礎治具15は、軸組み伏せ図の少なくとも隅部25の位置に応じて配置され、
前記底盤17の表面に沿う基板28と、該基板28の下面に延設され前記底盤17に埋設される複数の埋設軸材30と、前記基板28の上面に突設される連結ネジ部32と、を備える前記支持体基部16と、
前記支持体基部16の基板28に重合される連結板35と、該連結板35に穿設され前記連結ネジ部32が貫通する連結穴36と、前記連結板35の上面に立設される複数の垂直軸材27と、前記複数の垂直軸材27を連結する板部材29と、を備える前記支持体本体18と、
を具備することを特徴とする。
この基礎部材11では、基礎治具15の下部を構成する支持体基部16が、底盤17に埋設した状態となる。支持体基部16には、底盤17の固化後、基板28上に連結板35を締結固定することで支持体本体18が立設される。支持体本体18の複数の垂直軸材27は、土台37の軸線に沿う方向に所定の間隔で配置される。これら複数の垂直軸材27は、相互に板部材29によって連結される。このようにして、複数の垂直軸材27が板部材29によって連結されてなる基礎治具15の上部には、土台37が載置固定される。土台37に沿う方向の複数の垂直軸材27が板部材29によって固定されている基礎治具15は、土台37の軸線に沿う方向の力、すなわち剪断力に対して大きな耐力を発現させることが可能となる。
本発明の請求項3記載の基礎部材11は、請求項2記載の基礎部材11であって、
前記板部材29に、貫通穴41が穿設されることを特徴とする。
この基礎部材11では、板部材29に貫通穴41が穿設される。この貫通穴41には、充填時の基礎立上り用生コンクリートが流通可能となる。これにより、基礎立上り用生コンクリートの充填性が良好となる。また、打設後には貫通穴41に基礎立上り部19が貫通するので、基礎治具15の鉛直方向上側の引き抜き強度が高められる。また、貫通穴41には、基礎立上り用生コンクリートの充填前に、アンカーボルト等のJ字曲げ下端部を引っ掛けて取り付けが可能となる。この場合、アンカーボルトは、基礎立上り用配筋53とともに基礎立上り用生コンクリートに埋設されるので、引き抜き強度が高められる。
本発明の請求項4記載の基礎部材11は、請求項2または3記載の基礎部材11であって、
前記基礎治具15に加え、前記鉛直支持部材23を有し、
前記鉛直支持部材23は、軸組み伏せ図の少なくとも柱45の位置に応じて配置され、
前記底盤17と前記土台37との間でその間隔を維持するように長さ調整自在とされることを特徴とする。
この基礎部材11では、鉛直支持部材23が土台37の支持に加えられるので、基礎治具15だけでは不足する鉛直力を、鉛直支持部材23とによって負担することができる。鉛直支持部材23は、例えばターンバックル構造を備えた突っ張り棒のような部材であり、長さの調整が自在とされて底盤17と土台37との間のその間隔を維持し、特に柱45の下方に配置した際には柱45とともに土台37を支持するので、上階の荷重が集中する部分等での鉛直力を負担することができる。
本発明に係る請求項1記載の木造建築物の施工方法によれば、底盤形成後から上棟開始までの工期を大幅に短縮でき、すなわち上棟の開始を早めることが可能となるとともに、基礎立上り部を施工する工期の自由度を高め、この基礎立上り部を形成する打設開始と養生期間を上棟後に自由に設定することができる。このことから、建築工事全体の工期を大幅に短縮することが可能となる。
本発明に係る請求項2記載の木造建築物の施工方法に用いられる基礎部材によれば、土台及び土台より上部の躯体を確り支持することが可能となるとともに、基礎治具によって土台の軸線に沿う方向の耐力である剪断力を高めることができ、強固な支持構造を得ることができる。
本発明に係る請求項3記載の基礎部材によれば、基礎立上り用生コンクリートの充填性を高めることができるとともに、基礎部材と基礎立上り用生コンクリートとの一体化を図ることができ、さらにアンカーボルト下端の貫通を行え引き抜き強度を高めることができる。
本発明に係る請求項4記載の基礎部材によれば、基礎立上り部の形成前に、土台の鉛直方向の耐荷重を大きくすることができる。
本発明の実施形態に係る基礎治具の支持体基部が設けられた基礎配筋の斜視図である。 本発明の実施形態に係る基礎治具の分解斜視図である。 底盤形成後に基礎治具の支持体本体が設けられた状態の斜視図である。 土台敷工程の斜視図である。 鉛直支持部材を設置し基礎部材によって土台が支持された基礎の正面図である。 基礎治具の位置を一点鎖線、鉛直支持部材の位置を破線で示した軸組み伏せ図である。 基礎立上り用生コンクリートが打たれる前の基礎立上り部形成工程の斜視図である。 上棟後に基礎立上り用型枠が外された基礎の斜視図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態に係る基礎治具15の支持体基部16が設けられた基礎配筋13の斜視図、図2は基礎治具15の分解斜視図である。
本実施形態に係る基礎部材11は、底盤17(図8参照)に、基礎立上り部19(図8参照)を設けたタイプのベタ基礎21(図8参照)に用いられる。基礎部材11は、基礎治具15と、鉛直支持部材23と、からなる。
基礎治具15は、軸組み伏せ図の少なくとも隅部25(図6参照)の位置に応じて複数が配置される。基礎治具15は、支持体基部16と支持体本体18とで構成される。
支持体基部16は、本実施の形態では3本で構成される複数の埋設軸材30と、これら埋設軸材30が貫通し各埋設軸材30を連結する矩形状の基板28と、各埋設軸材30の基板28より突出する一端に形成される雄ねじよりなる連結ネジ部32と、を備える。各埋設軸材30と基板28とは、例えば溶接等によって固定され、各埋設軸材30及び連結ネジ部32の基板28に対する配置位置は、本実施形態では千鳥状に配置される。なお、埋設軸材30は、表面に突起のある異形棒が好ましい。そして、この支持体基部16は、基板28より下方となる各埋設軸材30が、底盤17に埋設され、基板28上面の各連結ネジ部32が底盤17上面よりも上方に突出することとなる。
支持体本体18は、複数、本実施形態では2本の垂直軸材27と、これら垂直軸材27を互いに並行な状態で連結する板部材29と、各垂直軸材27の一端と板部材29の下縁となる一側縁側に位置し固定される連結板35と、を備える。垂直軸材27と板部材29及び連結板35とは、例えば溶接等によって固定される。垂直軸材27は、板部材29のの上縁となる他端縁から上端が突出する。垂直軸材27の上端には雄ねじが形成される。また、垂直軸材27の上端の雄ねじ部分には、ナット33が螺着され、このナット33に当接して丸座金31が配設される。この丸座金31は、土台37の下面に位置し当接することとなる。また、連結板35は、支持体基部16の基板28とほぼ同形の矩形状に形成されており、基板28に配置されている連結ネジ部32の位置に対応して貫通した連結穴が穿設されている。なお、垂直軸材27の上端には、丸座金31との間で土台37を固定する締結ナット39が螺合される。
支持体本体18の板部材29には、複数の貫通穴41が穿設される。本実施形態において、貫通穴41は、上下に2つの角穴で形成される。この貫通穴41には、アンカーボルトやホールダウン金物43(図8参照)等のJ字曲げ下端部(図示略)が係止状態となる。
基礎治具15は、下部を構成する支持体基部16が、底盤17に埋設される。この埋設状態は、基板28よりも下面の埋設軸材30が底盤17内となり、底盤17の表面より上方に連結ネジ部32が突出する。そして、上部を構成する支持体本体18が、支持体基部16の連結ネジ部32に連結板35の連結穴36に挿着されることで連結され、この連結ネジ部32に座金38及び連結ナット34を螺着することで固定され、すなわち、底盤17に対して立設される。この基礎治具15は、基礎立上り部19が形成されない状態で、土台37が敷かれるため、土台敷工程においては、支持体本体18が露出した状態となる。この支持体本体18は、その後、基礎立上り部形成工程によって基礎立上り部19に埋設される。
また、基礎部材11は、基礎治具15に加え、鉛直支持部材23を有する。鉛直支持部材23は、軸組み伏せ図の柱45の位置(図6参照)に応じて複数が配置される。鉛直支持部材23は、垂直で真直な軸部材24と、軸部材24の上下両端に設けられる当接板26とで構成される。軸部材24の両端と各当接板26とはネジ部を介して連結されており、各当接板26に対して軸部材24を回転させると、各当接板26の間隔距離が伸縮できる所謂ターンバックル構造となっている。
そして、この鉛直支持部材23は、土台37が敷かれた後に、底盤17と土台37の間隔距離に長さを調整されて、底盤17と土台37との間に介設し、上下当接板26が底盤17の上面と土台37の下面にそれぞれ当接されその間隔を維持し、支持するようになっている。
次に、本実施形態に係る木造建築物の施工方法を説明する。
図3は底盤形成後に基礎治具15の支持体本体18が設けられた状態の斜視図、図4は土台敷工程の斜視図、図5は鉛直支持部材を設置し基礎部材11によって土台37が支持された基礎の正面図、図6は基礎治具15の位置を一点鎖線、鉛直支持部材23の位置を破線で示した軸組み伏せ図、図7は基礎立上り用生コンクリートが打たれる前の基礎立上り部形成工程の斜視図、図8は上棟後に基礎立上り用型枠49が外された基礎の斜視図である。
木造建築物の施工方法では、基礎部材11に想定される剪断力及び鉛直力を、基礎立上り部19を1層とみなして試算する。
この試算は、例えば想定地震剪断力などから算出され、基礎立上り部19を施工するまでの一時的な状況を考慮し、積載荷重を除いた固定荷重のみとして算出したり、また、必要剪断力に対しては、基礎治具15の許容剪断力を基に必要数を算出し、上部建物の耐力壁直下を基本として、図7のような軸組み伏せ図を用いてバランスよく配置させ、また、鉛直力については、基礎治具15だけではなく、鉛直力のみを負担する鉛直支持部材23を必要な箇所に設置する。
本実施形態に係る木造建築物の施工方法は、基礎を形成前に土台を浮かせる基礎構法とされ、その概要は、以下の通りとなる。
基礎スラブ部分は基礎部材11にて、上部躯体の剪断力と鉛直力を支持する。但し、この支持を行う期間は、基礎立上り部19の打設時までの期間である。
基礎立上りレベルの基礎スラブ部分は土台37を直接緊結して、上部躯体の剪断力と鉛直力を支持する。
基礎スラブ部分は、床下配管が必要な水回り部分及び配管経路を包括した配置とする。
特に、本基礎構法の特徴とするところは、「基礎立上り部19の施工前に上部木造部分の工事を開始し、並行して基礎立上り部19の施工を行う」ことである。
以下、上記基礎構法のより具体的な例である本実施形態に係る木造建築物の施工方法を説明する。
本実施形態に係る木造建築物の施工方法は、基礎配筋工程と、埋設基部設置工程と、底盤形成工程と、底盤養生工程と、支持体設置工程と、土台敷工程と、鉛直支持部設置工程と、基礎立上り部型枠設置工程と、上棟工程と、基礎立上り部形成工程と、を含む。
基礎配筋工程は、捨てコンクリート(図示略)の上に図1に示す基礎配筋13を施工する。基礎配筋13は、底盤用配筋51及び基礎立上り用配筋53を配筋する。なお、捨てコンクリート層は、根切り作業から割栗石或いは砂地業の後に打設される。また、必要に応じて防湿のためビニールシート等の不透水シートを敷設する。基礎配筋13は、捨てコンクリート層の上で、底盤用配筋51、基礎立上り用配筋53がレベル出しされながら敷設される。底盤用配筋51は、格子状に配筋される。基礎立上り用配筋53は、底盤用配筋51からベンダー等を用いて折り曲げられて一体に形成されることが強度向上の点で好ましい。この基礎立上り用配筋53は、さらに主筋または腹筋55によって補強される。
埋設基部設置工程は、図1に示すように、底盤用配筋51に沿い、基礎立上り用配筋53の形成される方向に沿う方向で基礎部材15の支持体基部16を設置する。支持体基部16は、下方に延びる3本の埋設軸材30にて捨てコンクリートの上面に立たせるように配置し、基板28の位置が底盤17の上面となるよう、すなわち埋設軸材30の長さが底盤17の厚みに相当することとなる。なお、支持体基部16は、既設の底盤用配筋51に結束させることとしてもよい。
底盤形成工程は、基礎立上り用配筋53と支持体基部16、並びに底盤用配筋51の全てを底盤用生コンクリートに埋設して図3に示す底盤17を形成する。このとき、支持体基部16の基板28が底盤17の上面(表面)とほぼ同レベルとなるように設定し、これにより基板28上の連結ネジ部32が突出する。
底盤養生工程は、底盤17が所定強度を有して固化するまで時間を空ける。
支持体設置工程は、図3に示すように、埋設基部設置工程で既に設置され底盤形成工程で埋設された支持体基部16に支持体本体18を連結する。本実施形態では、支持体基部16の基板28よりも突出する連結ネジ部32、すなわち養生後の底盤17の上面に突出する3本の連結ネジ部32へ、支持体本体18の連結板35に穿設された各連結穴36を挿着させ、これら連結穴36を貫通して突出する連結ネジ部32のそれぞれに連結ナット34を螺着固定し、支持体基部16と支持体本体18とを連結一体化し、基礎立上がり用配筋53に沿わせて支持体本体18を立設させる。なお、複数配設される各支持体基部16のそれぞれの基板28の高さレベルの差やそれぞれに傾きなどがある場合には、支持体本体18を連結する前段階で、基板28と連結板35との間には高さ調整のための座金38を介設することとしてもよい。この座金38は、所定の厚さで形成され、複数の連結ネジ部32に1枚や複数枚など適宜必要な数で連結板35との間隙を調整可能となっており、支持体本体18の傾きを小さくし、支持体本体18の倒れの防止を行えるようになっている。
土台敷工程は、支持体設置工程の後に、基礎治具15の上部に図4に示すように、土台37を敷く。この際、土台37のレベルは、図4に示す各支持体本体18の垂直軸材27に予め螺着されているナット33及び丸座金31にて調整が可能となっている。図5に示すように、土台37には、支持体本体18の垂直軸材27の上端側が貫通する。垂直軸材27の貫通した土台37は、丸座金31によって支持される。土台37は、締結ナット39が螺着されることによって、基礎部材11から上方への抜けが規制される。
なお、土台37の下面には、パッキン59(図5参照)が装着される。パッキン59は、アンカーボルトやホールダウン金物43等が貫通可能となっている。このパッキン59によって、土台37と後述する基礎立上り部19との間に、空気の通過間隙61が確保される。従って、木造建築物の施工方法では、土台37の下面に配設されたパッキン59の下面に、上端面が接するように基礎立上り部19が形成される(図8参照)。基礎立上り部19が固化後には、土台37の荷重がパッキン59を介して基礎立上り部19に支持されることになる。
鉛直支持部設置工程は、図5に示すように、土台設置後に、鉛直支持部材23を土台37と底盤17との間に介設する。鉛直支持部材23は、ターンバックル構造とされていることから、底盤17上に下部当接板26を立設し、軸部材24を回転させて、上部当接板26を土台37の下面に当て、この底盤17と土台37との間を突っ張るように支持し、固定される。この鉛直支持部材23は、少なくとも柱45の位置に対応させて配置され、好ましくは、土台37の仕口、継手、柱下部のそれぞれの位置に対応させ(図6参照)、これら箇所を支持するように土台37と底盤17との間隙を維持し設置される。
基礎立上り部型枠設置工程は、図7に示すように、基礎立上り用配筋53と支持体本体18及び鉛直支持部材23を囲うように基礎立上り用型枠49を設置する。
上棟工程は、図7に示すように、基礎立上り用型枠49の設置を終えた後、図6に示した土台37を利用して行う。各柱45は、鉛直支持部材23によって荷重が支持される。
基礎立上り部形成工程は、上棟後に基礎立上り用配筋53及び基礎部材11を囲った基礎立上り用型枠49に、基礎立上り用生コンクリートを充填して基礎立上り部19を形成する。好ましくは、上棟工程に並行して基礎立上り用生コンクリート充填の作業が行われ、この充填作業中に柱45の建て込み等の木工事が行われるなど、基礎立上り部19の形成、養生を待たずに底盤17の形成後の鉛直支持部設置工程の後から木工事を進められることとなる。基礎立上り部19の固化の後、図8に示すように、基礎立上り用型枠49を外して、基礎立上り部19の形成が完了する。
次に、上記の構成を有する木造建築物の施工方法の作用を説明する。
本実施形態に係る木造建築物の施工方法では、基礎部材11が、土台37を、底盤17の上方で支持することができる。すなわち、基礎部材11は、土台37よりも上部の工事で加わる荷重を支えることができる。これにより、基礎立上り部19の形成、養生を待たずに、底盤17の形成直後から木工事を進めることができる。また、基礎立上り部19の施工は、木工事と並行して、都合のよい時期に行うことができるようになる。すなわち、木造建築物の施工方法では、上記一例の場合、10日目に上棟ができるようになったので、それだけで14日間の工期短縮が可能となる。
また、本実施形態に係る基礎部材11では、基礎治具15が支持体基部16と支持体本体18とで分割構造とされ、下部を構成する支持体基部16が底盤17に埋設した状態とされ、底盤17の形成養生後に支持体基部16に支持体本体18を連結固定し立設される。基礎治具15は、下部が底盤17に埋設された支持体基部16に連結固定される支持体本体18の複数の垂直軸材27を有する。複数の垂直軸材27は、土台37の軸線に沿う方向に所定の間隔で配置される。これら複数の垂直軸材27は、相互に板部材29によって連結される。このようにして、複数の垂直軸材27が板部材29によって連結されてなる支持体本体18の上部には、土台37が載置固定される。土台37に沿う方向の複数の垂直軸材27が板部材29によって固定されている基礎治具15は、土台37の軸線に沿う方向の力である剪断力に対して大きな耐力を発現させることが可能となる。
また、基礎部材11では、支持体本体18の板部材29に貫通穴41が穿設される。この貫通穴41には、充填時の基礎立上り用生コンクリートが流通可能となる。これにより、基礎立上り用生コンクリートの充填性が良好となる。また、打設後には貫通穴41に基礎立上り部19が貫通するので、コンクリートと板部材29との一体化が図れ基礎治具15の鉛直方向上側の引き抜き強度が高められる。また、貫通穴41には、基礎立上り用生コンクリートの充填前に、アンカーボルト等のJ字曲げ下端部を引っ掛けて取り付けが可能となる。この場合、アンカーボルトは、下端部が板部材29を貫通した状態で基礎立上り用配筋53とともに基礎立上り用生コンクリートに埋設されるので、引き抜き強度が高められる。その結果、基礎立上り用生コンクリートの充填性を高めることができるとともに、アンカーボルトの引き抜き強度を高めることができる。
また、基礎部材11では、鉛直支持部材23が土台37の支持に加えられるので、基礎治具15だけでは不足する鉛直方向の支持力を、鉛直支持部材23によっても負担することができる。鉛直支持部材23は、特に柱45の下方で、土台37を支持するので、上階の荷重が集中する部分での鉛直力を負担することができる。その結果、基礎立上り部19の形成前に、土台37の鉛直方向の耐荷重を大きくすることができる。
従って、本実施形態に係る木造建築物の施工方法によれば、底盤形成後から上棟開始までの工期を大幅に短縮でき、すなわち上棟の開始を早めることが可能となるとともに、基礎立上り部19を施工する工期の自由度を高め、この基礎立上り部19を形成する打設開始と養生期間を上棟後に自由に設定することができる。このことから、建築工事全体の工期を大幅に短縮することが可能となる。
また、本実施形態に係る基礎部材11によれば、土台37及び土台37より上部の躯体を確り支持することが可能となるとともに、基礎治具15によって土台37の軸線に沿う方向の耐力である剪断力を高めることができる。
11…基礎部材
15…基礎治具
16…支持体基部
17…底盤
18…支持体本体
19…基礎立上り部
23…鉛直支持部材
25…隅部
27…垂直軸材
28…基板 29…板部材
30…埋設軸材
32…連結ネジ部
35…連結板
36…連結穴
37…土台
41…貫通穴
45…柱
49…基礎立上り用型枠
51…底盤用配筋
53…基礎立上り用配筋

Claims (4)

  1. 捨てコンクリート上に底盤用配筋及び基礎立上り用配筋を配筋する基礎配筋工程と、
    前記基礎立上り用配筋に沿う方向とされるとともに、前記底盤用配筋に沿って支持体基部を設置する埋設基部設置工程と、
    前記基礎立上り用配筋の下部と前記支持体基部、並びに前記底盤用配筋の全てを底盤用生コンクリートに埋設して底盤を形成する底盤形成工程と、
    前記底盤が所定強度を有して固化するまで時間を空ける底盤養生工程と、
    底盤養生後に該底盤の上面に突出する前記支持体基部の一部に連結固定し、前記基礎立上がり用配筋に沿わせて支持体本体を立設させる支持体設置工程と、
    前記支持体本体の上部に土台を敷く土台敷工程と、
    前記土台と前記底盤との間に鉛直支持部材を介設する鉛直支持部設置工程と、
    前記基礎立上り用配筋と前記支持体本体及び前記鉛直支持部材を囲う基礎立上り用型枠を設置する基礎立上り部型枠設置工程と、
    前記土台を利用して行う上棟工程と、
    該上棟工程に並行して前記基礎立上り用型枠に基礎立上り用生コンクリートを充填して基礎立上り部を形成する基礎立上り部形成工程と、
    を含むことを特徴とする木造建築物の施工方法。
  2. 請求項1記載の木造建築物の施工方法に用いる基礎部材であって、
    前記支持体基部と前記支持体本体とで構成される基礎治具を有し、
    前記基礎治具は、軸組み伏せ図の少なくとも隅部の位置に応じて配置され、
    前記底盤の表面に沿う基板と、該基板の下面に延設され前記底盤に埋設される複数の埋設軸材と、前記基板の上面に突設される連結ネジ部と、を備える前記支持体基部と、
    前記支持体基部の基板に重合される連結板と、該連結板に穿設され前記連結ネジ部が貫通する連結穴と、前記連結板の上面に立設される複数の垂直軸材と、前記複数の垂直軸材を連結する板部材と、を備える前記支持体本体と、
    を具備することを特徴とする木造建築物の施工方法に用いる基礎部材。
  3. 請求項2記載の木造建築物の施工方法に用いる基礎部材であって、
    前記板部材に、貫通穴が穿設されることを特徴とする木造建築物の施工方法に用いる基礎部材。
  4. 請求項2または3記載の木造建築物の施工方法に用いる基礎部材であって、
    前記基礎治具に加え、鉛直支持部材を有し、
    前記鉛直支持部材は、軸組み伏せ図の少なくとも柱の位置に応じて配置され、
    前記底盤と前記土台との間でその間隔を維持するように長さ調整自在とされることを特徴とする木造建築物の施工方法に用いる基礎部材。
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