JP6632290B2 - 鋼製柱の脚部構造及び鋼製柱脚部の施工方法 - Google Patents
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Description
当該鋼製柱脚部の施工方法では、鉄筋を配筋するとともに柱用アンカーボルトを配設する配筋工程と、鉄筋及び柱用アンカーボルトの周囲にコンクリートを打設するコンクリート打設工程とを少なくとも行っている。
このような観点から、本発明は、柱用アンカーボルトが傾斜するのを防ぐとともに、鋼製柱の建込み精度を高めることができる鋼製柱の脚部構造及び鋼製柱脚部の施工方法を提供することを課題とする。
かかる構成によれば、柱用アンカーボルトの上端側が複数のテンプレートによって上下方向に二点以上で支持される。これにより、コンクリートを打設する際に、柱用アンカーボルトが傾斜するのを防ぐことができる。柱用アンカーボルトが傾斜するのを防ぐことで、鋼製柱の建込み精度を高めることができる。また、柱用アンカーボルトの上端側をテンプレートによって取り付ける構造であるため、例えば、テンプレートが埋設されない高さ位置までコンクリートを打設した後、テンプレートを取り外し、当該テンプレートを再利用することができる。また、かかる構成によれば、少ない部品で簡易に構成することができるため、低コストで施工することができる。
かかる構成によれば、コンクリートを柱用アンカーボルトにより強固にかつバランスよく定着させることができる。
かかる施工方法によれば、柱用アンカーボルトの上端側が複数のテンプレートによって上下方向に二点以上で支持される。これにより、コンクリートを打設する際に、柱用アンカーボルトが傾斜するのを防ぐことができる。柱用アンカーボルトが傾斜するのを防ぐことで、鋼製柱の建込み精度を高めることができる。また、柱用アンカーボルトの上端側を複数のテンプレートによって取り付ける構造であるため、例えば、テンプレートが埋設されない高さ位置までコンクリートを打設した後、テンプレートを撤去し、当該テンプレートを再利用することができる。
本発明の第一実施形態に係る柱用アンカーボルトの位置決め治具及び鋼製柱脚部の施工方法について図面を用いて詳細に説明する。図1及び図2に示すように、本実施形態に係る柱用アンカーボルトの位置決め治具1は、アンカーフレーム2と、2枚で構成されたテンプレート3と、複数の柱用アンカーボルト4とで主に構成されている。柱用アンカーボルトの位置決め治具1は、鋼製柱41(図9参照)に連結される複数の柱用アンカーボルト4の位置決めを行う治具である。
アンカーフレーム2は、柱用アンカーボルト4の高さ位置を定める部材である。アンカーフレーム2は、図3に示すように、基礎底盤10に設置される。基礎底盤10は、例えば、コンクリートで構築されている。アンカーフレーム2は、4本の底部材11と、4本の支持部材12とで構成されている。底部材11及び支持部材12の材料及び形状は特に制限されないが、本実施形態ではいずれも断面L字状の金属部材で形成されている。
底部材11は、平面視矩枠状に配置され、基礎底盤10にボルトBを介して固定されている。支持部材12は、隣り合う底部材11,11で構成された4つの内隅部に立設されている。支持部材12と底部材11とはボルト及びナット等の締結具で接続してもよいが、本実施形態では溶接されている。
図2に示すように、下部テンプレート3Aは、アンカーフレーム2の上端に連結部材24を介して接合されている。連結部材24は、断面L字状の金属部材である。連結部材24は、矩形枠状に四本配置されており、支持部材12に溶接されている。連結部材24は、ボルトB及びナットN等の締結具を介して下部テンプレート3Aに接続されている。下部テンプレート3Aは、アンカーフレーム2に対して着脱自在になっている。
柱用アンカーボルト4の本数は適宜設定すればよいが、本実施形態では16本用いている。柱用アンカーボルト4のうち、一本だけ上端部の長さ寸法が大きい部材を用いている(符号4X参照)。当該柱用アンカーボルト4Xは、鋼製柱41(図9参照)を建て込む際に、鋼製柱41を案内する機能を備えている。
アンカーフレーム設置工程は、図3に示すように、基礎底盤10にアンカーフレーム2を設置する工程である。アンカーフレーム設置工程では、4本の底部材11を矩形枠状に組み付けつつ、4本の支持部材12を立設する。底部材11は、ボルトBを介して基礎底盤10に固定する。
柱用アンカーボルト取付工程は、図6に示すように、下部テンプレート3Aに柱用アンカーボルト4を取り付ける工程である。柱用アンカーボルト取付工程では、下部テンプレート3Aの各貫通孔22に各柱用アンカーボルト4を挿入し、一対のナットN,Nで挟持する。また、このとき、各柱用アンカーボルト4の湾曲部4aは、中心線Z方向に向くように取り付ける。
補強層形成工程は、打設して硬化した後の基礎部40の上端と下部テンプレート3Aとの間に所定の厚さの補強層31(図9参照)を形成する工程である。補強層形成工程では、コンクリートCの上端と下部テンプレート3Aとの間の空間に、グラウト材(無収縮モルタル)を圧入する。これにより、補強層31が形成される。なお、補強層31は省略してもよい。
テンプレート取外し工程は、下部テンプレート3A及び上部テンプレート3Bを柱用アンカーボルト4から取り外す工程である。
建込み工程は、図9に示すように、柱用アンカーボルト4に鋼製柱41を接続する工程である。建込み工程では、鋼製柱41のフランジ42に形成された各貫通孔(図示省略)を各柱用アンカーボルト4に挿入しナットNて締結する。以上により、基礎部40に鋼製柱41が連結される。
なお、鋼製柱脚部の施工方法は、前記した工程順に限定されるものではない。例えば、補強層形成工程は、建込み工程を行って柱用アンカーボルト4と鋼製柱41のフランジ42とを連結した後、基礎部40とフランジ42との間に設けた隙間にグラウト材を圧入して補強層を形成してもよい。
また、本実施形態では、柱用アンカーボルト4の上端側に下部テンプレート3A及び上部テンプレート3Bに取り付ける構造であるため、下部テンプレート3Aが埋設されない高さ位置までコンクリートCを打設した後、下部テンプレート3A及び上部テンプレート3Bを取り外し、当該下部テンプレート3A及び上部テンプレート3Bを再利用することができる。
また、本実施形態では、特殊な部品を用いることなく、少ない部品で簡易に柱用アンカーボルトの位置決め治具1を構成することができるため、低コストで容易に施工することができる。
また、グラウト材(無収縮モルタル)からなる補強層31を形成することにより、鋼製柱41を支える台座部分の収縮を防ぐことができる。これにより、鋼製柱41の沈下を防ぐことができる。
また、テンプレート3は、中央部分に開口部21のない構成であってもよいが、本実施形態のように開口部21が形成されていることにより、コンクリート打設工程の際に、特に、テンプレート3の下部のコンクリートCの充填状況を確認することができる。これにより、密実な基礎部40を形成することができる。
次に、本発明の第二実施形態について説明する。図10は、本発明の第二実施形態に係る柱用アンカーボルトの位置決め治具1Aを示す斜視図である。図10に示すように、第二実施形態に係る柱用アンカーボルトの位置決め治具1Aは、アンカーフレーム2と、テンプレート3’と、複数の柱用アンカーボルト4とで主に構成されている。第二実施形態に係る柱用アンカーボルトの位置決め治具1Aは、テンプレート3’の形状が第一実施形態と相違する。第二実施形態に係る説明では、第一実施形態と共通する部分については説明を省略する。
このような柱用アンカーボルトの位置決め治具1A及び柱用アンカーボルトの位置決め治具1Aを用いた鋼製柱脚部の施工方法によっても、第一実施形態と略同等の効果を奏することができる。また、柱用アンカーボルトの位置決め治具1Aは、テンプレート3’が矩形枠状を呈するため、鋼製柱が角柱である場合に好適である。
また、本実施形態では、一対のナットN,Nで柱用アンカーボルト4に対してテンプレート3を挟持する構成としたが、他の締結具を用いて取り付けてもよい。また、本実施形態では、テンプレート3(3’)に貫通孔22を設けて柱用アンカーボルト4を挿入する構成としたが、貫通孔22を設けずテンプレート3の内縁又は外縁に柱用アンカーボルト4を取り付ける構成としてもよい。
2 アンカーフレーム
3 テンプレート
3A 下部テンプレート
3B 上部テンプレート
4 柱用アンカーボルト
4a 湾曲部
10 基礎底盤
40 基礎部
41 鋼製柱
B ボルト
C コンクリート
N ナット
Claims (3)
- 鋼製柱の下端に連結される柱用アンカーボルトと、
当該柱用アンカーボルトの上端側において上下に間隔をあけて配設された複数のテンプレートと、
基礎底盤に固定され前記柱用アンカーボルトの高さ位置を定めるアンカーフレームと、を備えた柱用アンカーボルトの位置決め治具を含む鋼製柱の脚部構造であって、
前記テンプレートは、前記アンカーフレームに取り付けられる下部テンプレートと、前記下部テンプレートの上方に離間して配設された単数又は複数の上部テンプレートと、を有し、前記下部テンプレート及び前記上部テンプレートは、前記柱用アンカーボルトに螺合された一対のナットでそれぞれ挟持されており、
前記アンカーフレーム及び前記柱用アンカーボルトは、前記下部テンプレートより下方の所定の高さ位置まで打設される基礎部のコンクリートに埋設されており、
前記基礎部のコンクリートと前記鋼製柱のフランジとの間に補強層が形成されていることを特徴とする鋼製柱の脚部構造。 - 前記柱用アンカーボルトは、前記テンプレートの中心線の周囲に複数本配置されており、
前記柱用アンカーボルトの下端側に形成された湾曲部が、前記中心線方向に向けて配設されていることを特徴とする請求項1に記載の鋼製柱の脚部構造。 - 基礎底盤に柱用アンカーボルトの高さ位置を定めるアンカーフレームを設置する工程と、
前記アンカーフレームに下部テンプレートを取り付ける工程と、
前記下部テンプレートに前記柱用アンカーボルトの上端側を取り付ける工程と、
前記柱用アンカーボルトに、前記下部テンプレートから上方に離間するように単数又は複数の上部テンプレートを取り付ける工程と、
前記アンカーフレーム及び前記柱用アンカーボルトの周囲に、前記下部テンプレートより下方の所定の高さ位置までコンクリートを打設する工程と、
前記下部テンプレート及び前記上部テンプレートを前記柱用アンカーボルトから取り外す工程と、
前記柱用アンカーボルトと鋼製柱の脚部を連結する工程と、を含むことを特徴とする鋼製柱脚部の施工方法。
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