JPH0630970Y2 - 建物用接合金物 - Google Patents

建物用接合金物

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JPH0630970Y2
JPH0630970Y2 JP6022490U JP6022490U JPH0630970Y2 JP H0630970 Y2 JPH0630970 Y2 JP H0630970Y2 JP 6022490 U JP6022490 U JP 6022490U JP 6022490 U JP6022490 U JP 6022490U JP H0630970 Y2 JPH0630970 Y2 JP H0630970Y2
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hole
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horizontal
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JP6022490U
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Inventor
嘉宏 塩谷
Original Assignee
殖産住宅相互株式会社
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は建物の構造材を接合する金物に関し、特に、
木造建物の柱や胴差、桁などの構造材に梁、桁などの横
架材を接合する金物に関するものである。
(利用技術) 従来木造軸組建物は構造材の仕口接合にほぞ、ほぞ孔な
どの種々の工作法があって、これらは施工現場で手作業
により加工していた。
近年、構造材の仕口加工を工場内で集中的に行ない。こ
の仕口に適合する金物を用いて現場で接合する軸組工法
が採用されてきている。
実開昭63-136102号公報(木造構造物の接合金具)技術
は木製構造材の二部材を連結する金具であって、木ネジ
孔と上部にボルト孔を有する第1の外壁と、外壁下端よ
り直角方向に接続した木ネジ孔を有する第2の外壁と、
両外壁の中心位置に垂直に起立したボルト孔を有する内
壁から構成されたものである。この金具は第1の外壁を
柱など垂直部材にボルトで固定し、他方の水平部材を組
立位置に該当する係合部に上方より挿入してボルト及び
木ネジで固定するようにしたものである。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上述した従来の金具にあっては、一個の
垂直部材に対して二個の水平部材を直角方向に且つ同一
高さ位置で接合しようとすると垂直部材を貫通する二個
のボルトを配設することが不可能となる。更に一個の垂
直部材二個の水平部材を軸線方向に接合しようとすると
きは、垂直部材を貫通する一個のボルトで支持すること
になり、地震など建物の横揺れに対してボルトの損傷が
大きくて危険である。また、金具の外壁外面に水平部材
を当接しようとするとボルト頭部や木ネジ頭部が邪魔と
なり水平部材の木口を切削して凹部を設けなければなら
なず、このような広い面積の凹部を木口に設けることは
劣化が早く耐久性のない木部分となるなどの問題点が多
い。
本考案は一個の垂直部材である柱に対して直角方向や直
線方向に二個の横架材を同一高さ位置で水平に連結して
も耐久性のある強固な接合力を有する金物を得ることを
目的とし、更に、胴差や柱などの構造材に梁桁などの横
架材を接合する場合も同一金物を使用することができ、
また、接合させようとする横架材の木口の加工は簡易強
固であり、且つ連結操作は自動的に接合部位に位置決め
されるので軸組作業が簡易迅速な金物を提供せんとする
ものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案の金物においては、
一方の柱や胴差に金物の背板を配設する凹部を切削し、
背板下端より水平に折曲した支承板を凹部外まで突出さ
せ、背板と支承板の中心線に沿って垂直な嵌入板を固着
する。嵌入板の背板固着部分に開口を設け、開口の背板
部には一方の柱または胴差を貫通する締結ボルト用の孔
を二個以上設ける。一方前記嵌入板は他方の横架材にそ
の切割溝を介して嵌合配置される。該嵌入板にはV字形
状切欠と一個以上のピン孔を穿設し、他方の横架材に設
けた通孔と前記切欠部及びピン孔とにピンを貫通係止し
て他方の横架材を接合する。
(作用) 上記のように構成された接合金物は、縦方に長い矩形状
背板が一方の構造材に切削された凹部に嵌入され、支承
板は凹部の底面に載置されるので一方の構造材を貫通し
て締付固定するボルトには剪断力が働かず恒久的に金物
を締結保持する。一個の柱に対して直角水平方向に二個
の横架材を接合したり、一個の柱に二個の横架材を直線
状に連結したりするときは、夫々の横架材用の金物に夫
々別のボルト孔を介して締結をすることにより接合作業
を自在に行なうことができる。
金物が配設された一方の構造材に他方の横架材を当接配
置すると、その接合木口下面部分が支承板の突出部分に
静置された状態となるが、支承板は凹部底面上に配設さ
れているので強固に横架材を支持する。また、他方の横
架材の荷重は前記支承板と嵌入板を挿通したピンとに分
散負荷されているので長期に亘って安定した係止接合作
用が働くものである。
他方の横架材を一方の構造材の金物にクレーンなどで吊
り下げながら切割溝を介して配置しようとするときは、
他方の横架材の最も上側の通孔に予めピンを貫挿してお
いて、降下させながら装着する。他方の横架材の切割溝
が嵌入板に嵌合してゆくとピンがV字形状切欠の傾斜部
に案内されながら切欠部下端の半円部に嵌合係止され
る。このとき、嵌入板の他のピン孔は他方の横架材の通
孔と整合する。これにより、ピン孔と通孔とを手操作で
整合することなく単に通孔にハンマーなどでピンを打込
めば必然的にピンは通孔とピン孔とを貫通して横架材を
係止する。
(実施例) 実施例について図面を参照しながら説明する。第1図は
通し柱1に梁2を金物3によって接合しようとする状態
を示すものである。通し柱1の金物嵌入用凹部4、ボル
ト孔5、座金6、ナット7のための埋込用凹部8、及び
横架材2の切割溝9、通孔10は工場で規格に基づきドリ
ル、ルーター帯鋸等で集中的に加工される。
前記通し柱1の凹部4内に配置する金物の背板11と背板
下端より柱外に突出させた水平な支承板12は一枚の金属
板を切断プレス加工して形成する。背板11と支承板12の
中心線に沿って嵌入板13の基端縁と下縁端の一部とを溶
接して垂直に固着する。嵌入板13の基端側中央部には開
口14を形成し、この開口14の背板部分で、その中心線に
沿って二個以上のボルト孔15を穿設する。本実施例の場
合は二個設けている。前記開口14はボルト孔15にボルト
16を挿通しようとするとき該開口を頭部17がくぐり抜け
て背板部分に配置できる程度の大きさとする。第1図で
は上側のボルト孔15にボルトを挿通したが、別個の横架
材を更に接合するために下側のボルト孔15に別個のボル
トを挿通してもよい。ボルト16の座金6とナット7は埋
込凹部に配設されるので壁下地材を通し柱1に釘打など
で配設する作業に支障をきたさない。更に、ボルト頭部
17は凹部4内に埋込むように配設されているので梁2の
木口を通し柱の側面に直接に押圧当接することができ
る。
嵌入板13の上端縁よりV字形状の切欠19を設け、切欠19
の下端にはピン22を係合する半円部20を形成する。切欠
19の下側には間隔を有してピン孔21a,21bを形成す
る。この半円部20とピン孔21a,21bは梁2に設けた三
個の通孔10と整合させてピン22を挿通係止する。更に、
切割溝9は梁2の木口より軸方向に垂直に帯鋸で切り割
られている。ピン22はピン孔21と通孔10に容易に挿通可
能な径であって、梁2の幅より僅かに短かい長さの金属
製杆である。このピン22に替えてボルトとナットを使用
することも可能であるが、ピンは木部材の外観を害する
ことがないばかりか、壁下地材の取付けに支障がなく、
また、作業性もよい。
梁2を通し柱2に装着するには最上部の通孔10に予めピ
ン22を挿通しておき、梁2をクレーンで吊り下げて降下
させてゆく、そして、嵌入板に切割溝9を嵌合させる
と、挿通したピン22が切欠19の傾斜部を滑りながら半円
部20に係合する。このとき下側の各通孔10にピン22を打
ち込むとピン孔21a,21bを貫通して梁2を嵌入板に係
止して接合する。
第2図は横架材としての胴差24に大梁2aを金物3で接
合した状態を示すものである。胴差24にボルト16で緊締
する金物3は第1図に示す金物と全く同一性のものであ
る。胴差24に接合する大梁2aは支承板12に載置させる
ためその木口下部に切欠段部25を形成した部分が第1図
の梁2と異なる点である。
(効果) 本考案は以上説明したように構成されているので、以下
に記載されるような効果を奏する。
金物は柱や胴差の凹部に収容されて強固に保持されてい
るので他方の重量のある横架材を確実に支持することが
できる、そして外力を受けても配設位置が変位、変形す
るようなことはなく長期的に接合支持力を有している。
更に金物の背板には複数のボルト孔を設けているので、
一個の柱に二個の横架材を接合してもボルト配設位置を
変更すれば同一高さ位置に接合することが可能である。
そして、ボルトは金物を一方の構造材に締結するもので
あって、金物と他方の横架材の重量の全部が負荷される
ものではないので、長期に亘って損傷することなく構造
材相互の接合力を保持する。
また、ボルト頭部は一方の構造材の凹部内に埋込むよう
に配設されているので、他方の横架材の接合木口部は単
に切割溝を設けるだけの加工の程度であって剪断力に強
い構成とすることができる。
そして、他方の横架材の接合操作においては、予め他方
の横架材の最上位置の通孔にピンを挿通しておけば、取
付けるとき嵌入板のV字形状切欠に案内されて所定位置
に係合されるという位置決め手段が設けられているの
で、ピンの打込み貫挿操作その他の接合作業が極めて簡
易であるなど有益な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は一方の構造材である通し柱に他方の横架材であ
る梁を本考案に係る金物で接合しようとする状態を示す
斜視図、第2図は胴差に大梁を金物で接合した状態を示
す斜視図である。 1……通し柱、2,2a……梁、3……金物、4……通
し柱の凹部、5……ボルト孔、9……切割溝、10……通
孔、11……背板、12……支承板、13……嵌入板、14……
開口、19……V字形状切欠、21a,21b……ピン孔、22
……ピン、24……胴差、25……切欠段部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】柱や胴差などの構造材に梁などの横架材を
    接合する金物であって、構造材に設けた凹部に締結する
    背板を形成し、背板の下端縁より凹部外に突出させる水
    平な支承板を設け、背板と支承板の中心線には横架材の
    切割溝に嵌合させるべく基端側を固着した嵌入板を垂直
    に設け、嵌入板の基端側に形成した開口の背板部分には
    構造材を貫通して締結するボルト用の孔を設け、嵌入板
    の上端縁より切込んだV字形状の切欠と該切欠の下側の
    一個以上のピン孔とを設け、該切欠とピン孔とに横架材
    の通孔を介してピンを挿通するようにしたことを特徴と
    する建物用接合金物。
JP6022490U 1990-06-08 1990-06-08 建物用接合金物 Expired - Lifetime JPH0630970Y2 (ja)

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JP6022490U JPH0630970Y2 (ja) 1990-06-08 1990-06-08 建物用接合金物

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JPH0420503U JPH0420503U (ja) 1992-02-20
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