JPH11200490A - 木造建築の継手具及びそれを使用する連結構造 - Google Patents

木造建築の継手具及びそれを使用する連結構造

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JPH11200490A
JPH11200490A JP779398A JP779398A JPH11200490A JP H11200490 A JPH11200490 A JP H11200490A JP 779398 A JP779398 A JP 779398A JP 779398 A JP779398 A JP 779398A JP H11200490 A JPH11200490 A JP H11200490A
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Yoshinori Okura
義憲 大倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柱の上端部に梁や桁等を連結する場合、或い
は、基礎に柱と土台を連結する場合等に利用でき、しか
も、木材に施す加工が容易であると共に、木材自体の強
度を良好な状態に保持でき、その上、体裁の良い木造建
築の継手具を提供することである。 【解決手段】 本発明は、縦材1の端部周面に横材2を
連結する為に、縦材1並びに横材2に締結手段91で夫
々固定される継手具3であって、縦材1の端面に当接す
る基板61の周縁に、横材2の端面に当接する支持片6
2を、縦材1の周面に沿う状態に設け、基板61の中央
部に、縦材1内に嵌まり込む円柱形状の第一接合ロッド
4を、取付手段によって結合し、支持片62に、横材2
内に嵌まり込む接続片52を外方に突出する状態で取付
手段によって結合してあることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、柱の上端部に梁や
桁等を連結する場合、或いは二本の柱を上下に連結する
と共にその連結部分に梁や桁等を連結する場合、さらに
は、基礎に柱と土台を連結する場合等に用いる木造建築
の継手具及びそれを使用する連結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】柱の上端部に梁や桁等を連結する場合
は、柱のほぞを梁や桁のほぞ穴に嵌め込むと共に、かす
がいや羽子板ボルトで両部材を連結する構造が一般的に
知られている。また、基礎に柱と土台を連結する場合
は、上記連結構造と同様にほぞ穴にほぞを嵌め込むと共
に、土台をアンカーボルトに連結していた。さらに、柱
の中間部に梁や桁を連結する場合は、ほぞ穴にほぞを嵌
め込むと共に、渡りボルトや羽子板ボルトで連結する構
造が知られている。
【0003】ところが、上記した3種類の連結構造に全
て用いているほぞ穴とほぞの加工は、高度な技術を要す
る厄介な作業であり、腕の立つ職人が不足している現状
もあって、建築業界では木材に施す加工の容易な連結構
造が望まれている。また、ほぞは折れないように、ある
程度大きく形成する必要があるので、必然的にほぞ穴も
大きく形成されることとなり、その結果、ほぞ穴を備え
る木材の強度が著しく低下することを避けられなかっ
た。さらに、3種類のうち先に記載した2種類の連結構
造の場合は、羽子板ボルトやアンカーボルトが目に付く
箇所に晒されており、建築物において重要な美観を損ね
ていた。一方、最後に記載した連結構造の場合は、使用
する柱が長尺物になると、品物自体が入手し難く、しか
も、値段が特別に割高になるという問題があるので、長
尺物の柱の代わりに二本の柱を上下に一直線に連結し且
つその連結部分に梁や桁を連結する構造の開発が望まれ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】請求項1記載の発明に
対応する解決課題は、3種類の連結構造のうち先に記載
した2種類の連結構造に利用でき、しかも、木材に施す
加工が容易であると共に、木材自体の強度を良好な状態
に保持でき、その上、体裁の良い木造建築の継手具を提
供することである。
【0005】請求項2記載の発明に対応する解決課題
は、柱の上端部に太い梁や桁等を連結する場合に好適で
あること以外は前記課題と同一な木造建築の継手具を提
供することである。
【0006】請求項3及び6記載の発明に対応する解決
課題は、二本の柱を上下に連結し且つその連結部分に梁
や桁を連結することができ、しかも、木材に施す加工が
容易で、且つ木材自体の強度を良好な状態に保持できる
木造建築の継手具及びそれを使用する連結構造を提供す
ることである。
【0007】請求項4記載の発明に対応する解決課題
は、請求項1又は2記載の発明を利用して、柱の上端部
に梁や桁を連結する木造建築の連結構造を提供すること
である。また、請求項5記載の発明に対応する解決課題
は、請求項1記載の発明を利用して、基礎上に柱と土台
を連結する木造建築の連結構造を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に対
応する解決手段は、縦材の端部周面に横材を連結する為
に、縦材並びに横材に締結手段で夫々固定される木造建
築の継手具であって、縦材の端面に当接する基板の周縁
に、横材の端面に当接する支持片を、縦材の周面に沿う
状態に設け、基板の中央部に、縦材内に嵌まり込む円柱
形状の第一接合ロッドを、取付手段によって結合し、支
持片に、横材内に嵌まり込む接続片を外方に突出する状
態で取付手段によって結合してあることを特徴とする。
縦材とは、くだ柱、柱、通し柱等、横材とは、梁、桁、
土台等のことを意味する。縦材の端部とは、上端部と下
端部を含む概念であるので、本継手具は、縦材の上端部
周面に横材を連結する場合と、縦材の下端部周面に横材
を連結すると共に、それら縦材及び横材を基礎に連結す
る場合とに使用する。また、縦材に連結する横材の本数
は特に限定されない。支持片を縦材の周面に沿う状態に
設けるとは、支持片が縦材の周面に当接する状態と、縦
材と支持片の間に隙間が存在する状態を含む概念であ
る。取付手段とは、ボルト、ナットによる締付け、溶接
を含む概念であり、従って、継手具は複数の別体からな
り、それらを一体化したものである。締結手段とは、ボ
ルト、ナット、係止ピン等のことである。また、接続片
は枚数に限定はないが、横材を安定して支持するという
観点から考慮すれば一対の接続片を対向して設けておけ
ば十分である。嵌まり込むとは、がたつきなく収納され
る状態を意味する。
【0009】請求項2記載の発明に対応する解決手段
は、縦材の上端部周面に横材を連結する為の木造建築の
継手具であって、基板と第一接合ロッドの結合具合、並
びに支持片と接続片の結合具合は、請求項1記載の発明
に対応する解決手段と同一であり、基板の周縁に垂直な
支持片を、その高さの中間位置において結合したことを
特徴とする。基板と支持片の連続状態は恰も横に寝かし
た「T」字形状である。
【0010】請求項3記載の発明に対応する解決手段
は、二本の縦材を上下に連結すると共に、その連結部分
に横材を連結する場合に用いる木造建築の継手具であ
り、請求項1又は2記載の発明に対応する解決手段の継
手具に加えて、基板に、上下の縦材のうち何れか一方の
内部に嵌まり込む円柱形状の第二接合ロッドを、他方の
縦材の内部に嵌まり込む第一接合ロッドとは反対方向に
突出する状態で取付手段によって結合してあることを特
徴とする。
【0011】請求項4記載の発明に対応する解決手段
は、縦材の上端部周面に横材を連結する木造建築の連結
構造において、縦材の上端面に請求項1又は2記載の発
明に対応する解決手段の継手具を載置することによっ
て、基板を縦材の上端面に接する状態になし、縦材の上
端面に備わる嵌合穴に、第一接合ロッドを嵌め込んで締
結手段によって固定し、接続片を横材の端面に備わる係
合溝に嵌め込んだ状態で締結手段によって固定してある
ことを特徴とする。
【0012】請求項5記載の発明に対応する解決手段
は、基礎上に請求項1記載の発明に対応する解決手段の
継手具を載置することによって、基礎の上面に基板を接
する状態になし、基礎から突出するアンカーボルトに第
一接合ロッドを結合してあることを特徴となし、横材と
縦材を継手具に夫々固定する構造は請求項4記載の発明
に対応する解決手段と同一である。
【0013】請求項6記載の発明に対応する解決手段
は、上下に配置した二本の縦材の間に、請求項3に対応
する解決手段の継手具を介在することによって、基板の
上下面に縦材の端面を夫々接する状態になし、一方の縦
材の端面に備わる嵌合穴に、第二接合ロッドを嵌め込ん
だ状態で締結手段によって固定してあることを特徴とな
し、他方の縦材と横材を継手具に夫々固定する構造は請
求項4記載の発明に対応する解決手段と同一である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の木造建築の連結構造の第
一実施形態は図1に示すように、角材からなる一本の縦
材1と、同じく角材からなり且つ縦材1の上端部三面に
連結する為の三本の横材2と、縦材1と横材2の間に介
在する継手具3と、継手具3を縦材1並びに横材2に夫
々固定する為の締結手段91とから構成される。
【0015】継手具3は構造の異なる三つの金属部品、
即ち、縦材1内に嵌まり込む第一接合ロッド4と、横材
2内に嵌まり込む三つの連結体5と、第一接合ロッド4
と連結体5の間に介在し且つ両者4,5をボルトB、ナ
ットNによる締結で夫々固定する為の継手具本体6と、
から構成され、ボルトB、ナットN、係止ピンPの三点
からなる締結手段91によって、第一接合ロッド4を縦
材1に固定し、連結体5を横材2に夫々固定するもので
ある。
【0016】継手具本体6は、縦材1の端面に当接し且
つ三方を縦材1の端面より外側に張出している基板61
と、基板61の周縁三方から縦材1の各面に沿って垂下
し且つ横材2の端面に当接する三枚の支持片62とから
構成され、基板61に第一接合ロッド4をボルトBで連
結して基板61の裏面中央部から第一接合ロッド4を支
持片62より下方に垂下し、支持片62に連結体5を凹
凸による嵌合で位置決めした状態でボルトB、ナットN
で連結して支持片62から連結体5を外方に向かって水
平に突設するものである。基板61は図2に示すよう
に、縦材1の端面より外側に張出す周縁部が、横材2を
支持する加重で曲がらない程度に厚みを設定してあり
(12cm角の角材を利用する場合は、4mm〜8mm
程度の鉄板を用いている)、図3に示すように、その中
央部にボルトBの軸部を挿通する抜孔63を設けてあ
る。また、支持片62は体裁を良くする為に横材2の端
面に一致する大きさに形成してあり、その中央部に位置
決め用のカップ状の凹部64を、縦材1の周面に向かっ
て突出し、凹部64の底部にボルトBの軸部を挿通する
為の抜孔65を有している。基板61は、縦材1の端面
から張り出す長さを、支持片62と縦材1の間に少なく
ともボルトBの頭部若しくはナットNが収まる程度に設
定してある。なお、第一接合ロッド4を支持片62より
下方に垂下してあるので、支持片62に邪魔されず、縦
材1に締結手段91で固定できる。
【0017】第一接合ロッド4は図1及び図3に示すよ
うに、細長い円柱形状をなし、上端面の中央部には、ボ
ルトBを捩じ込む為のボルト穴41を備え、支持片62
より下側部分には、高さの異なる箇所に複数の抜孔42
を、貫通方向が直交する状態で設け、縦材1の各面から
締結手段91のボルトBの軸部を挿入し、且つ係止ピン
Pを打ち込むものである。
【0018】連結体5は図1及び図3に示すように、断
面コ字形状をなすもので、支持片62の横幅の中央部に
ボルトB、ナットNで固定する取付片51と、取付片5
1の両側から突出する一対の接続片52と、から構成さ
れ、取付片51の中央部には前記凹部64内に嵌まり込
むカップ状の凸部53を接続片52の突出方向と反対方
向に突設し、凸部53の先端面にボルトBの軸部を挿通
する為の抜孔54を設け、また、接続片52の上下両縁
部の対向箇所には、横材2に固着したボルトBの軸部を
支持するU字型の受孔55を外方に開口する状態で設
け、接続片52の先部には係止ピンPを支持する抜孔5
6を上下対称箇所に設けてある。なお、凸部53内にボ
ルトBの頭部若しくはナットNが収まるようにすること
によって、取付片51に横材2の端面中央部が当接する
ようにしてある。また、受孔55及び抜孔56を上下の
対向箇所に設けることによって、上下の向きを考慮する
ことなく、連結体5を継手具本体6に固定できるように
なし、ひいては後述する第二実施形態のように、継手具
3をさかさまにして利用できるようにしてある。
【0019】縦材1は上端面に第一接合ロッド4を嵌め
込む細長い円柱形状の嵌合穴11を設け、四面からなる
周面には、前記第一接合ロッド4の抜孔42に対応する
箇所に、締結手段91のボルトBの軸部及び係止ピンP
を挿入する抜孔12を、嵌合穴11の下部を経て反対面
に貫通する状態で設けてある。
【0020】横材2は端面に連結体5を挿入するコ字型
の収納空間21を、上下に貫通する状態で備えたもの
で、該収納空間21は接続片52を嵌め込む一対の係合
溝22,22と、支持片51を嵌め込む陥入部23とか
らなっている。また、横材2は、四面からなる周面に
は、接続片52の受孔55の奥部及び抜孔56に対応す
る箇所に、ボルトBの軸部並びに係止ピンPを挿入する
抜孔24を、両係合溝22,22を経て反対面に貫通す
る状態で設けてある。両係合溝22,22は横材2の幅
を三等分するように設けることが、横材2の強度的には
望ましい。上記した縦材1及び横材2に設ける抜孔1
2,24は、ボルトBの頭部及びナットNが内部に収ま
るように形成しておくことが体裁上好ましい。なお、縦
材1及び横材2に施す加工は、丸ノコやドリル等の切削
工具を用いて加工する。
【0021】上記した第一実施形態は、例えば以下のよ
うにして組み立てる。まず、継手具3は、継手具本体6
に備わる複数の支持片62の凹部64に、連結体5の取
付片51の凸部53を夫々嵌め込み、該凹凸部に備わる
抜孔65,54にボルトBの軸部を挿通して、ナットN
を締め付けることによって、継手具本体6と複数の連結
体5を一体化しておく。次に、第一接合ロッド4を縦材
1の嵌合穴11に嵌め込み、縦材1と第一接合ロッド4
に夫々備わる複数の抜孔12,42に、ボルトBの軸部
を挿通し、ナットNを締め付けると共に、係止ピンPを
打ち込んで、第一接合ロッド4を嵌合穴11から脱出不
能に且つ周方向に回転不能に固定する。続いて、縦材1
の上端面に継手具本体6の基板61を載せ、継手具本体
6の載置状態を調整して連結体5の接続片52が横材2
の連結方向に突出するように向きを合わせ、基板61の
抜孔63から第一接合ロッド4のボルト穴41にボルト
Bを捩じ込んで、継手具本体6を第一接合ロッド4に固
定し、ひいては、継手具3を縦材1に固着する。最後
に、連結体5を横材2の収納空間21に嵌め込み、連結
体5の接続片52の受孔55及び抜孔56と、横材2の
抜孔24を一致させた状態を保持しつつ、ボルトBの軸
部を挿入すると共にナットNを締め付け、さらに係止ピ
ンPを打ち込んで、継手具3に横材2を固定する。
【0022】なお、縦材1及び横材2において、係止ピ
ンPの打ち込みに用いられる抜孔は、係止ピンPより少
し小さめにして係止ピンPが抜け外れないようになし、
ボルトBの軸部を挿入する抜孔は、軸部の径より僅かに
大きめにして、がたつかないようにすることが望まし
い。また、係止ピンPは、縦材1及び横材2から食み出
さないように、その長さを設定しておくことが好まし
い。連結体5に横材2を固定する際に、予め横材2にボ
ルトB、ナットNを取付けておけば、該ボルトBは横材
2の両係合溝22,22間に架設した形態となり、連結
体5の上方から横材2を下ろして、連結体5を横材2の
収納空間21に嵌まり込むようにすると、横材2のボル
トBが接続片52の受孔55に引っ掛かって支持され
る。また、この状態においては、接続片52と横材2に
夫々設けた抜孔56,24とが連通するので、そのまま
係止ピンPの打ち込みができ、その結果、組み立て作業
を簡便に行える。ところで継手具3は、横材2を連結す
る方向が変わらないように、基板61を縦材1の上端面
に強固に押し付けて固定しておくことが肝要であるの
で、図2に示すように、嵌合穴11に嵌め込んで固定し
た第一接合ロッド4と、基板61の間には隙間が形成さ
れている。
【0023】本発明の木造建築の連結構造の第二実施形
態は、図4に示すように、基礎7と縦材1と複数本の横
材2の間に、第一実施形態で用いた継手具3を引っ繰り
返した状態で介在し、該継手具3を基礎7から突出する
アンカーボルト71に連結してあることを特徴とするも
のである。さらに詳しく言えば、継手具本体6の基板6
1の抜孔63にアンカーボルト71を挿通して、基礎7
上に継手具本体6を載置し、アンカーボルト71を第一
接合ロッド4のボルト穴42に捩じ込んで、継手具本体
6と第一接合ロッド4を一体化したことを特徴とする。
また、基礎7は縦材1を載置する予定箇所の中央部に、
アンカーボルト71が突出するように施工する。アンカ
ーボルト71に第一接合ロッド4を捩じ込む具合は、第
一接合ロッド4の抜孔42と、縦材1の抜孔12とが一
致する状態であれば良く、必ずしも回転不能となるまで
強固に締付ける必要はない。
【0024】本発明の木造建築の連結構造の第三実施形
態は、図5に示すように、二本の縦材1,1を継手具3
を介して上下に連結すると共に、さらにその継手具3に
横材2を連結したもので、継手具3を構造の異なる四部
品から構成してあることを特徴とするものである。
【0025】継手具3は、第一接合ロッド4、連結体
5、継手具本体6の外に、縦材1の内部に嵌め込まれた
状態で締結手段91によって固定される第二接合ロッド
8を備え、第二接合ロッド8と第一接合ロッド4の間に
継手具本体6の基板61を恰も挟持する状態で一体化さ
れる。第二接合ロッド8は第一接合ロッド4と同様に円
柱形状をなし、その中間部に締結手段91に利用する抜
孔81を備え、その一端面(図面上、下端面)中央部に
雄ネジ部82を、長手方向に沿って突出したもので、該
雄ネジ部82を継手具本体6の基板61の抜孔63を挿
通して、第一接合ロッド4のボルト穴に41捩じ込むこ
とによって継手具3を一体化し、さらに、第二接合ロッ
ド8を縦材1の下端面に備える嵌合穴11に挿入し、前
記した第一接合ロッド4と縦材1との連結手法と同様
に、締結手段91を用いて固定してある。なお、第二接
合ロッド8の雄ネジ部82を、第一接合ロッド4のボル
ト穴41に捩じ込む具合は、第二実施形態中に記載した
アンカーボルト71に第一接合ロッド4を捩じ込む場合
と同様に行う。
【0026】本発明の木造建築の連結構造の第四実施形
態は、図6に示すように、太い縦材1の上端部に太い横
材2を連結する為に、水平な基板61の周縁に、鉛直な
支持片62を、その高さの中間位置において結合した継
手具3を用いたことを特徴とするもので、基板61と支
持片62は溶接によって一体化してある。また、継手具
本体6と連結体5を位置決めする凹凸部64,53を夫
々複数個設けてある。
【0027】本発明の木造建築の連結構造は上記実施形
態に限定されるものではない。例えば、継手具本体6の
支持片62は、横材2の端面と同じ形状に限らず、連結
体5の取付片51と同じ大きさに形成しても良い。ま
た、継手具3は別体を溶接によって一体化しても良く、
この場合、継手具本体6の基板61から第一接合ロッド
4内にボルト穴41を形成しておけば、基礎7上に突出
するアンカーボルト71に連結することができる。ま
た、継手具3は別体をボルトB、ナットNによって一体
化した場合、縦材1と支持片62の間に隙間ができる
が、体裁を良くするために、隙間を隠す隠蔽材を設けて
も良い。さらに、継手具3は基板61の四方から支持片
62を垂下し、各支持片62に連結体5を固定した構造
であっても良く、この場合、四本の横材2を縦材1に連
結することができる。第一実施形態で示した継手具本体
6は、一枚の金属板を屈折して基板61と支持片62を
形成する構造であっても良いし、別体の金属板を溶接に
よって一体化する構造であっても良い。
【0028】
【発明の効果】請求項1記載の木造建築の継手具は、縦
材の端面に当接する基板の周縁に、横材の端面に当接す
る支持片を設け、基板の中央部に、縦材内に嵌まり込む
円柱形状の第一接合ロッドを設け、支持片に横材内に嵌
まり込む接続片を設けてある構造なので、第一接合ロッ
ドを垂下する状態にすれば、縦材の上端部に横材を連結
する場合に利用することができ、逆に、起立する状態に
すれば、基礎上に縦材と横材を連結する場合に利用でき
る簡便なものである。また、本継手具を使用する場合
は、第一接合ロッド及び接続片の形状に合わせてそれら
が嵌まり込む嵌合穴や係合溝を縦材並びに横材に形成す
れば良く、その加工は切削加工具を用いて容易に行え
る。さらに、嵌合穴や係合溝の大きさは、従来のほぞ穴
の大きさに比べて格段に小さく、よって、木材自体の強
度を良好に保持できる。そのうえ、縦材と横材を連結し
た形態においては、接続片や第一接合ロッドが縦材及び
横材内に収納され、また、両材と基礎を連結した形態に
おいては、アンカーボルトが内部に収納されるので、す
っきりと纏まった外観となり、建築物の品質が向上す
る。
【0029】請求項2記載の木造建築の継手具は、基板
の周縁に垂直な支持片を、その高さの中間位置において
結合する構造なので、基板と支持片を鉤型に連続して設
ける構造の請求項1記載の継手具に比べて、基板と支持
片を溶接によって一体化する場合は、溶接面積を広くと
れることとなり、ひいては基板と支持片の結合強度を強
固にできる。この結果、太い横材を連結した際に基板と
支持片の結合部分に大きな加重が加わっても、基板と支
持片の一体化状態を保持できる為、縦材に太い横材を連
結する場合に好適である。
【0030】請求項3記載の木造建築の継手具は、継手
具の基板に第二接合ロッドを、第一接合ロッドとは反対
方向に突設してある構造なので、二本の縦材を上下に連
結し且つその連結部分に横材を連結する場合に利用する
ことができる。また、本継手具を使用する場合は、第二
接合ロッドの形状に合わせて縦材に嵌合穴を形成するこ
と以外は、請求項1記載の継手具を使用する場合と同一
なので、請求項1記載の継手具と同等の効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の木造建築の連結構造の第一実施形態を
示す斜視図である。
【図2】第一実施形態の要部を拡大した状態を示す一部
切欠正面図である。
【図3】継手具と縦材と横材とを分解した状態を示す一
部切欠正面図である。
【図4】本発明の木造建築の連結構造の第二実施形態を
示す斜視図である。
【図5】本発明の木造建築の連結構造の第三実施形態を
示す斜視図である。
【図6】本発明の木造建築の連結構造の第四実施形態の
要部を示す正面図である。
【符号の説明】
1 縦材 2 横材 3 継手具 4 第一接合ロッド 7 基礎 8 第二接合ロッド 11 嵌合穴 21 係合溝 52 接続片 61 基板 62 支持片 71 アンカーボルト 91 締結手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04B 1/58 511 E04B 1/58 511L // E02D 27/00 E02D 27/00 C

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦材(1)の端部周面に横材(2)を連
    結する為に、縦材(1)並びに横材(2)に締結手段
    (91)で夫々固定される継手具(3)であって、 縦材(1)の端面に当接する基板(61)の周縁に、横
    材(2)の端面に当接する支持片(62)を、縦材
    (1)の周面に沿う状態に設け、基板(61)の中央部
    に、縦材(1)内に嵌まり込む円柱形状の第一接合ロッ
    ド(4)を、取付手段によって結合し、支持片(62)
    に、横材(2)内に嵌まり込む接続片(52)を外方に
    突出する状態で取付手段によって結合してあることを特
    徴とする木造建築の継手具。
  2. 【請求項2】 縦材(1)の上端部周面に横材(2)を
    連結する為に、縦材(1)並びに横材(2)に締結手段
    (91)で夫々固定される継手具(3)であって、 縦材(1)の端面に当接する基板(61)の周縁に、横
    材(2)の端面に当接する垂直な支持片(62)を、そ
    の高さの中間位置において結合し、基板(61)の中央
    部に、縦材(1)内に嵌まり込む円柱形状の第一接合ロ
    ッド(4)を、取付手段によって結合し、支持片(6
    2)に、横材(2)内に嵌まり込む接続片(52)を外
    方に突出する状態で取付手段によって結合してあること
    を特徴とする木造建築の継手具。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の継手具(3)にお
    いて、基板(61)に、上下の縦材(1,1)のうち何
    れか一方の内部に嵌まり込む円柱形状の第二接合ロッド
    (8)を、他方の縦材(1)の内部に嵌まり込む第一接
    合ロッド(4)とは反対方向に突出する状態で取付手段
    によって結合してあることを特徴とする木造建築の継手
    具。
  4. 【請求項4】 縦材(1)の上端面に請求項1又は2記
    載の継手具(3)を載置することによって、基板(6
    1)を縦材(1)の上端面に接する状態になし、縦材
    (1)の上端面に備わる嵌合穴(11)に、第一接合ロ
    ッド(4)を嵌め込んだ状態で締結手段(91)によっ
    て固定し、接続片(52)を横材(2)の端面に備わる
    係合溝(22)に嵌め込んだ状態で締結手段(91)に
    よって固定してあることを特徴とする木造建築の連結構
    造。
  5. 【請求項5】 基礎(7)上に請求項1記載の継手具
    (3)を載置することによって、基礎(7)の上面に基
    板(61)を接する状態になし、基礎(7)から突出す
    るアンカーボルト(71)に第一接合ロッド(4)を結
    合し、縦材(1)の下端面に備わる嵌合穴(11)に第
    一接合ロッド(4)を嵌め込んだ状態で締結手段(9
    1)によって固定し、接続片(52)を横材(2)の端
    面に備わる係合溝(22)に嵌め込んだ状態で締結手段
    (91)によって固定してあることを特徴とする木造建
    築の連結構造。
  6. 【請求項6】 上下に配置した二本の縦材(1)の間
    に、請求項3記載の継手具(3)を介在することによっ
    て、基板(61)の上下面に縦材(1)の端面を夫々接
    する状態になし、一方の縦材(1)の端面に備わる嵌合
    穴(11)に、第二接合ロッド(8)を嵌め込んだ状態
    で締結手段(91)によって固定し、他方の縦材(1)
    の端面に備わる嵌合穴(11)に、第一接合ロッド
    (4)を嵌め込んだ状態で締結手段(91)によって固
    定し、接続片(52)を横材(2)の端面に備わる係合
    溝(22)に嵌め込んだ状態で締結手段(91)によっ
    て固定してあることを特徴とする木造建築の連結構造。
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CN106638650A (zh) * 2015-11-03 2017-05-10 上海泰大建筑科技有限公司 装配式混凝土基础结构

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