JP2587262Y2 - 建築用金具 - Google Patents

建築用金具

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JP2587262Y2
JP2587262Y2 JP1992086721U JP8672192U JP2587262Y2 JP 2587262 Y2 JP2587262 Y2 JP 2587262Y2 JP 1992086721 U JP1992086721 U JP 1992086721U JP 8672192 U JP8672192 U JP 8672192U JP 2587262 Y2 JP2587262 Y2 JP 2587262Y2
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Inventor
洋二 漆原
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シバタ建設工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は建築用金具、さらに詳し
くは例えば柱と梁や胴差等を接合する場合に使用される
建築用金具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば柱と梁とを接合する場合に
は、図8に示すように梁16の接合面に設けたほぞ16aを
柱17に設けたほぞ差し17aに嵌入し、且つ柱17の背面側
からコの字状の箱金物18を装着して固定すると共に、梁
16を受けるように羽子板ボルト19を柱17に固定して両部
材の接合が行なわれている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものは柱17のほぞ差し17aに梁16のほぞ16aを嵌入
することが前提となるために、梁16には必ず特殊形状の
ほぞ16aを設ける必要があり、従って梁16の製作が非常
に厄介なものとなって、その製作コストが著しく嵩むと
いう大なる問題点を有していた。
【0004】また、かかるほぞ接合を補強すべく、箱金
物18と羽子板ボルト19との2種類の建築用金具を使用す
るため部品点数が多く、よって実際の施工時に於ける作
業が煩雑なものになるという不都合もあった。
【0005】しかも、接合する梁16や柱17等の大きさに
応じて寸法の異なる数種の箱金物18及び羽子板ボルト19
を用意しておかねばならず、その部品管理も非常に厄介
であった。
【0006】それ故に、本考案は上記従来の問題点を解
決するためになされたものであり、柱と梁等の接合作業
を簡易に行なえる建築用金具を提供して、一連の施工作
業の効率化に寄与せんとすることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、上記課題を解決す
るために、本考案は前面に切欠7が形成され且つ木材の
ほぞ穴9aに嵌入可能な筒状のカバー体6と、該カバー体
6に挿入されてその切欠7から前方に突出する板状体2
を前面に設けた建築用金具本体1とからなり、且つ該板
状体2には前記木材に接合すべき他の木材を載置可能な
載置片3が側方に突設されてなる建築用金具である。
【0008】
【作用】従って、上記構成を特徴とする建築用金具を使
用する場合は、先ず木材のほぞ穴9aにカバー体6を嵌入
着せしめて固定した後、該カバー体6に建築用金具本体
1に挿入すると、その板状体2がカバー体6の切欠7か
ら突出した状態で建築用金具本体1に固定される。そし
て、前記木材に接合すべき他の木材の接合端面が当接す
るように、これを建築用金具本体1に設けた板状体2の
載置片3に載置した状態で該板状体2に固定すれば、両
木材を接合できることとなる。
【0009】
【実施例】以下、本考案に係る建築用金具の一実施例に
ついて図面に従って説明する。
【0010】図1に於いて、1は角パイプの前面略中央
部に長手方向に沿って板状体2を突設した建築用金具を
示し、該板状体2の下端部には載置片3が側方に突設さ
れてなる。
【0011】4は前記板状体2に形成した切欠であり、
上部側程幅広の台形状に形成されている。5は切欠4の
側方に穿設した挿通孔である。
【0012】図2に於いて、6は建築用金具本体1を挿
入可能な筒状のカバー体で、その前面には長手方向に沿
って前記板状体2が挿入される切欠7が形成され、且つ
該切欠7及び背面の中央には角孔7a,7b が夫々穿設され
ている。
【0013】8は前記カバー体6の背面に固定した介装
板であり、その略中央にはコの字状の凸部8aが設けら
れ、且つ該凸部8aには挿通孔8bが穿設されてなり、しか
もその下端には前記カバー体6の下端部を載置可能な折
曲片8cが前記凸部8aとは逆向きに折曲形成されてなり、
該折曲片8cの底面には略L字状の補強板8dが取着されて
いる。
【0014】本実施例は以上のような構成からなるが、
次にかかる建築用金具を使用して例えば柱と梁とを接合
する場合について説明する。
【0015】尚、柱9の接合側面略中央には図3の如く
長手方向に沿ってほぞ穴9aが形成され、且つ該ほぞ穴9a
の所定位置には凹溝9bが設けられてなり、しかも該凹溝
9bに連通する貫通孔9cが穿設されている。一方、梁10の
接合端面の中央には図4の如く縦方向に凹溝10aが形成
され、且つ該凹溝10aの中央には長手方向に幅狭な切欠
10bが形成されてなる。
【0016】そして、この両者を接合する場合には、先
ず図3のように介装板8の凸部8aがほぞ穴9aの凹溝9bに
嵌入されるように、カバー体6を柱9のほぞ穴9aに装着
した状態で、ボルト11をカバー体6の角孔7a,7b から挿
入して柱9の背面側よりナット12を締着する。
【0017】この場合、介装板8の凸部8aは柱9の凹溝
9bに嵌入されるため、ボルト11とナット12の締着作業も
容易に行なえる。
【0018】次に、カバー体6内に上方から建築用金具
本体1を挿入すれば、その板状体2が前記カバー体6の
切欠7から突出した状態で両者が接合保持されるため、
建築用金具本体1が不用意に落下するようなことはな
い。
【0019】その後、柱9に梁10を接合するのである
が、この場合は図4の如く予め梁10の切欠10bと交差し
て連通する貫通孔(図示せず)に固定具13を装着してお
く。
【0020】かかる固定具13は図5に示す如く、六角形
状の頭部14aに中実棒14bを突設され、且つ該中実棒14
bの外周面にリードの大きい多条ネジ14cが刻設された
雄部材14と、六角形状の頭部15aに複数の切欠15bを形
成した中空パイプ15cが突設され、且つ該中空パイプ15
cの内周面に刻み(図示せず)が形成された雌部材15と
からなり、しかも該雌部材15の中空パイプ15cの内径は
前記雄部材14の中実棒14bの外径よりも若干小なる寸法
に形成されている。
【0021】そして、雌部材15の中空パイプ15cを梁10
に穿孔した貫通孔(図示せず)に挿通した状態で、該中
空パイプ15c内に前記雄部材14を打込むと、中空パイプ
15cの切欠15bが拡開して両者が固定される。従って、
かかる固定具13による固定作業はボルトとナットによる
ものに比して容易に行なえるのである。
【0022】次に、図6の如く梁10の切欠10bに板状体
2を挿入して、その凹溝10aがカバー体6に嵌合するよ
うに板状体2の載置片3に載置せしめる。この場合、板
状体2の切欠4は上部側程幅広に形成されてなるため、
該切欠4に梁10の固定具13を良好に進入させることがで
き、よってかかる一連の梁装着作業が容易に行なえると
いう利点がある。
【0023】これにより、梁10は載置片3と、前記切欠
4の下端部に係合する固定具13とによって安定した状態
で保持されることとなる。
【0024】その後、梁10に設けた貫通孔10cと板状体
2の挿通孔5に上述したと同じ雌部材15を挿通し、これ
に雄部材14を打込んで梁10を板状体2に固定すれば、図
7の如く梁10が板状体2を介して柱9に接合されるので
ある。
【0025】このようにして、一連の梁接合作業が極め
て簡易且つ迅速に行なえるため、現場での工期の短縮化
に大いに寄与しうることとなる。
【0026】また、本実施例に係る建築用金具は簡易な
構成からなるために、容易で且つ安価に製作できるとい
う利点もある。
【0027】尚、上記実施例に於いては、カバー体6の
背面に介装板8を固定したが、かかる介装板8は必ずし
も使用する必要はなく、直接カバー体6を柱9等のほぞ
穴9aに嵌入着してこれを固定してもよい。
【0028】さらに、該実施例では梁10の接合端面に凹
溝10aを形成したが、かかる凹溝10aは特殊形状のほぞ
に比して簡易に製作できるため、梁10の製作作業が煩雑
になるということはなく、また建築用金具本体1が柱9
のほぞ穴9a内に没するように構成した場合は、梁10に凹
溝10aを設ける必要がなくなって、その製作が一層簡易
なものとなる。
【0029】さらに、本考案にあっては板状体2の一側
面側にのみ梁10を接合することも可能であり、この場合
は梁10に切欠10bを設ける必要はない。
【0030】また、本考案に於いて接合対象となる部材
は決して柱9や梁10に限定されず、その他胴差等の部材
を接合する場合にも適用できることは言うまでもない。
【0031】さらに、板状体2や載置片3の形状等の具
体的な構成も本考案の意図する範囲内に於いて任意に設
定変更自在である。
【0032】
【考案の効果】叙上の様に、本考案は木材のほぞ穴とほ
ぞとの嵌入を前提に両者を接合する従来のものとは異な
り、木材のほぞ穴にカバー体を嵌入着可能とし、該カバ
ー体に挿着した建築用金具本体の板状体を介して接合す
べき他の木材を接合するものであるために、他の木材に
は特殊形状のほぞを設ける必要はなくなり、よってその
製作が従来に比して簡易に行なえるという格別の効果を
得るに至った。
【0033】さらに、1種類の建築用金具により幅広く
木材の接合が行なえ、また該建築用金具により木材は強
固且つ確実に接合できるため、従来の如く部品点数が多
くなるようなこともなく、且つ他の補強部材を使用する
必要がなくなり、よってその管理や施工作業の簡略化が
図れるという効果も奏する。
【0034】さらに、上述したように本考案に係る建築
用金具は非常に簡易な構成からなるために、その製作も
容易で且つ安価に行なえるという実用的な効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示し、(イ) は建築用金具本
体の側面図、(ロ) は平面図。
【図2】同介装板を取付けたカバー体を示し、(イ) は一
部断面側面図、(ロ) は背面図、(ハ) は平面図、(ニ) は正
面図。
【図3】使用状態を示す一部断面側面図。
【図4】梁の要部拡大斜視図。
【図5】固定具の正面図。
【図6】使用状態の要部斜視図。
【図7】同断面図。
【図8】従来例を示す正面図。
【符号の説明】
1…建築用金具本体 2…板状体 4…切欠 5…挿通孔 6…カバー体 7…切欠 8…介装板 8a…凸部 9a…ほぞ穴 9b…凹溝 13…固定具

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面に切欠(7) が形成され且つ木材のほ
    ぞ穴(9a)に嵌入可能な筒状のカバー体(6) と、該カバー
    体(6) に挿入されてその切欠(7) から前方に突出する板
    状体(2) を前面に設けた建築用金具本体(1) とからな
    り、且つ該板状体(2) には前記木材に接合すべき他の木
    材を載置可能な載置片(3) が側方に突設されてなること
    を特徴とする建築用金具。
  2. 【請求項2】 前記木材を建築用金具本体(1) の板状体
    (2) に固定すべく、該板状体(2) に固定具(13)を挿通可
    能な挿通孔(5) が穿設されてなる請求項1記載の建築用
    金具。
  3. 【請求項3】 前記カバー体(6) の背面に、木材のほぞ
    穴(9a)に形成した凹溝(9b)に嵌入する凸部(8a)が突設さ
    れた介装板(8) が設けられてなる請求項1又は2記載の
    建築用金具。
  4. 【請求項4】 前記板状体(2) の上部側に切欠(4) が形
    成されてなる請求項1乃至3の何れかに記載の建築用金
    具。
  5. 【請求項5】 前記接合すべき他の木材の接合端面に、
    板状体(2) に挿入可能な切欠(10b) が長手方向に形成さ
    れてなる請求項1乃至4の何れかに記載の建築用金具。
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JPH0651306U JPH0651306U (ja) 1994-07-12
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0630970Y2 (ja) * 1990-06-08 1994-08-22 殖産住宅相互株式会社 建物用接合金物

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JPH0651306U (ja) 1994-07-12

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