JP2563751B2 - 水素化用触媒の製造方法 - Google Patents
水素化用触媒の製造方法Info
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Description
する銅−鉄−アルミニウム原子からなり、脂肪酸のエス
テルの水素化によるアルコールの製造に用いられる水素
化用触媒の製造方法に関する。
ルコールは高級脂肪酸メチルエステルを高温下、高圧水
素で還元することによって製造されている。
−クロム酸化物系触媒であり、通常銅−クロマイト触媒
と呼ばれている。その製法はインダストリアル・アンド
・エンジニアリング・ケミストリー第26巻、第878 頁
(1936年) に記載されているものから現在まで大きく進
歩はしていない。
イオンが排出されるという重大な欠点を有する。環境汚
染防止のため、これらの重金属は適当な方法で捕集され
るが、ここで生ずる重金属スラッジの最終的な処理法は
まだ確立されていない。
造された銅−鉄−アルミニウム触媒が提案されている
(特開昭53−92395 号公報、特開昭55−8820号公報、特
公昭58−50775 号公報)。
性、耐久性において従来の銅−クロマイト触媒に勝るも
のの、触媒製造時に触媒沈澱スラリーから触媒を濾別す
る際の濾過速度が遅く、大規模な濾過設備を必要とする
欠点があったり(特開昭53−92395 号公報、特開昭55−
8820号公報) 、反応後、反応物を高圧より常圧に高圧バ
ルブを通して抜き出す時に触媒が著しく微粒化するため
濾過が困難となったり、さらに触媒沈澱剤として尿素を
使用するため、これに起因する尿素排水、アンモニア排
水処理に大きな負荷がかかる等の製造工程上に問題があ
った (特公昭58−50775 号公報)。
の問題を内在する銅−クロマイト触媒にとってかわる無
公害触媒の工業的製造方法を確立すべく、上記触媒の微
粒化抑制の問題及び触媒製造プロセス合理化について鋭
意検討した結果、水酸化アルミニウム若しくは酸化アル
ミニウム又はこれらの混合物を担体とし、沈澱剤として
尿素の代わりにアルカリ金属又はアルカリ土類金属の水
酸化物或いは炭酸塩を使用することにより、触媒製造工
程が大幅に簡略化された銅−鉄−アルミニウム系触媒の
製造方法が提供されることを見出し、本発明を完成する
に至った。
しくは酸化アルミニウム又はその混合物を担体とし、原
子比(担体も含めた触媒全体の原子比)がCu/Fe/Al=
1/0.4〜2.5 / 0.5〜5.0 である脂肪酸のエステルの
水素化によるアルコール製造用触媒を製造するに当り、
下記の第一工程、第二工程及び第三工程をこの順に行な
うことを特徴とする脂肪酸のエステルの水素化によるア
ルコール製造用触媒の製造方法を提供するものである。 (第一工程) 水酸化アルミニウム酸化アルミニウム又はこれらの混合
物(以下担体と記す。)を水性媒体中に懸濁させ、その
懸濁液中において水溶性銅塩及び水溶性鉄塩とアルカリ
物質とを反応させることによって担体表面上に銅化合物
及び鉄化合物を沈澱させる工程。 (第二工程) 第一工程にて得られた懸濁液中にて水溶性アルミニウム
塩とアルカリ物質とを反応させることによって、第一工
程にて得られた懸濁液中に存在する固体粒子表面上にア
ルミニウム化合物を沈澱させる工程。 (第三工程) 第一工程及び第二工程にて得られた懸濁液より沈澱物を
取得し、水洗、乾燥及び焼成する工程。
くは酸化アルミニウム又はその混合物を担体とし、原子
比(担体も含めた触媒全体の原子比)がCu/Fe/Al/Zn
=1/ 0.4〜2.5 /0.5 〜5.0 /0〜1.0 である脂肪酸
のエステルの水素化によるアルコール製造用触媒を製造
するに当り、下記の第一工程、第二工程及び第三工程を
この順に行なうことを特徴とする脂肪酸のエステルの水
素化によるアルコール製造用触媒の製造方法を提供する
ものである。 (第一工程)担体を水性媒体中に懸濁させ、その懸濁液
中において水溶性銅塩及び水溶性鉄塩とアルカリ物質と
を反応させることによって担体表面上に銅化合物及び鉄
化合物を沈澱させる工程。 (第二工程)第一工程にて得られた懸濁液中にて(i)
水溶性アルミニウム塩とアルカリ物質とを反応させるこ
とによって、又は、(ii)水溶性アルミニウム塩及び水
溶性銅塩若しくは水溶性亜鉛塩又はこれらの混合物とア
ルカリ物質とを反応させることによって、第一工程にて
得られた懸濁液中に存在する固体粒子表面上に下記(a)
乃至(d) から選択される化合物を一回又は二回以上(二
回以上の場合は順不同に)沈澱させる工程。 (a) アルミニウム化合物。 (b) アルミニウム化合物及び銅化合物。 (c) アルミニウム化合物及び亜鉛化合物。 (d) アルミニウム化合物、銅化合物及び亜鉛化合物。 (第三工程)第一工程及び第二工程にて得られた懸濁液
より沈澱物を取得し、水洗、乾燥及び焼成する工程。
は、その組成が原子比(担体も含めた触媒全体の原子
比)でCu/Fe/Al/Zn=1/0.4〜2.5/0.5〜5.0/0〜
1.0 の範囲にあることが重要である。原子比がこれらの
範囲外にあると得られる触媒の活性が銅−クロマイト触
媒より小さくなると同時に水素化反応に使用した場合に
副生成物が多くなる。
造方法の各工程について以下に説明する。
う。
でCu/Fe=1/ 0.4〜2.5 となるように水に溶解させ、
この水溶液に水酸化アルミニウム若しくは酸化アルミニ
ウム又はこれらの混合物を原子比でCu/Al=1/ 0.1〜
3.0 となるように懸濁させる。この懸濁液を60〜120 ℃
に加熱し、銅及び鉄のイオンの全当量数に相当する量の
アルカリ物質の水溶液を加えて、銅化合物及び鉄化合物
を水酸化アルミニウム若しくは酸化アルミニウム又はこ
れらの混合物からなる触媒担体表面上に沈澱させる。
硫酸第二銅、塩化第二銅、硝酸第二銅等が挙げられ、こ
れらの混合物を使用してもよい。
塩化第一鉄、硫酸第一鉄、硝酸第一鉄等が挙げられ、こ
れらの混合物を使用してもよいが、硫酸第一鉄を用いる
のが経済面より最適である。また第二鉄塩を併用するこ
ともできるが、第二鉄塩を加え過ぎると触媒性能、特に
触媒物性を悪化させるので注意する必要がある。
例えばアルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物又
は炭酸塩等が挙げられる。懸濁液へのアルカリ物質の添
加方法については特に制限はないが、操作性を考慮して
通常これらのアルカリ物質は水溶液にて添加される。
カリ土類金属の水酸化物を用いる場合、沈澱触媒の濾過
性を損なわないためにもゆっくりと滴下することが望ま
しい。本発明においてはアルカリ金属の炭酸塩を用いる
のが最適である。これらのアルカリ物質の濃度は任意に
選べるが、触媒の生産性を考慮した場合、高濃度の沈澱
剤を用いることもできる。例えば炭酸ソーダの場合、20
〜23%の濃度の水溶液が適当である。
アルミニウム若しくは酸化アルミニウム又はこれらの混
合物は反応槽中で調製後、そのまま用いても良く、予め
別途調製されたものを用いても良い。これら担体は粒子
径の比較的揃ったものを用いるのが好ましい。担体の粒
子径は平均粒径にて 0.1〜500 μm 、好ましくは 0.4〜
50μm である。平均粒径がこの範囲を下回るもの又は上
回るものについては触媒活性及び濾過性の両性能を本発
明の所望とする水準に同時に維持することができない。
反応槽内で担体を調製する方法として、担体として使用
する量のアルミニウム塩、例えば硫酸塩、硝酸塩、塩酸
塩等をアルミニウムイオンの当量数に相当する量以上の
アルカリ金属の水酸化物、例えば水酸化ナトリウム水溶
液中に溶解させた後、或いは担体として使用する量のア
ルミン酸ソーダ水溶液を調製した後、60℃以上の温度で
希硫酸或いはアルミニウム塩の一部を水溶液にして滴下
し、中和する方法がある。この方法の場合、生成した沈
澱を精製することなく、このスラリー中に銅塩及び鉄塩
を仕込むことにより連続して第一工程を行なうことがで
きる。ここで均一な物性を持った担体を用いた場合、よ
り性質の安定した触媒が製造できる。従って工業的スケ
ールでの製造には均一な物性を有する担体の使用がより
有利である。
う。
この場合のAl量は第一工程にて使用した水溶性銅塩に対
して原子比でCu/Al=1/ 0.1〜3.0 、好ましくは1/
0.5〜1.5 となる量である。)の水溶液と、(ロ)
(イ)に記載したアルミニウムイオンの当量数に相当す
る量のアルカリ物質を滴下し、懸濁液の温度を60〜100
℃に保持しつつアルミニウム化合物を沈澱させることに
よって行なう。懸濁液の温度がこの範囲以外で反応を行
なった場合、得られた触媒において所望の活性及び選択
性が得られない。
としては、例えば硫酸アルミニウム、塩化アルミニウ
ム、硝酸アルミニウム、各種みょうばんが挙げられる
が、その中でも硫酸アルミニウムが最適である。また、
これらの混合物を使用しても良い。
元反応における活性及び選択性を更に向上させるため
に、水溶性銅塩若しくは水溶性亜鉛塩又はこれらの混合
物を(イ)に記載の水溶液に使用した水溶性アルミニウ
ム塩に対して原子比でAl/Cu/Zn=1/0〜1/0〜0.
5 となるように存在させることによってアルミニウム化
合物と共に銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれらの混
合物を沈澱させることができる。
工程に記載したのものを挙げることができる。また、上
記に記載の水溶性亜鉛塩の例としては硫酸亜鉛、塩化亜
鉛、硝酸亜鉛等が挙げられるが、経済面より硫酸亜鉛が
最適である。
しては、同様に第一工程に使用されるアルカリ物質が挙
げられる。その添加方法は操作性の点より水溶液にて加
えるのが好ましい。その濃度は特に限定されないが、経
済的な面より20重量%程度の水溶液とすることが好まし
い。
激な変化を防止するために(イ)に記載の水溶液と
(ロ)に記載のアルカリ物質又はその水溶液とを同時に
懸濁液へ添加することが好ましい。
を使用する場合には第二工程を一段階又は二段階以上に
分割して行なうことができる。
りである。 アルミニウム化合物のみを沈澱させる。 アルミニウム化合物と銅化合物とを同時に沈澱させ
る。 アルミニウム化合物と亜鉛化合物とを同時に沈澱さ
せる。 第一段階でアルミニウム化合物と銅化合物とを同時
に沈澱させて、次いで第二段階でアルミニウム化合物と
亜鉛化合物とを同時に沈澱させる。 第一段階でアルミニウム化合物と銅化合物とを同時
に沈澱させて、次いで第二段階でアルミニウム化合物を
沈澱させる。 第一段階でアルミニウム化合物と亜鉛化合物とを同
時に沈澱させて、次いで第二段階でアルミニウム化合物
と銅化合物とを同時に沈澱させる。 第一段階でアルミニウム化合物と亜鉛化合物とを同
時に沈澱させて、次いで第二段階でアルミニウム化合物
を沈澱させる。 アルミニウム化合物、銅化合物及び亜鉛化合物を同
時に沈澱させる。 これらの工程の組み合わせを複数回繰り返して行な
う。
てpHを 7.0以上に調節した後、0〜8時間熟成を行な
う。
う。
常法により分離、水洗、乾燥し、乾燥物を100 ℃〜1200
℃にて焼成する。この温度範囲以外で焼成を行なった場
合には得られた触媒において本発明の所望とする水素還
元活性及び選択性は得られない。
成する。焼成温度は通常 100℃以上1200℃以下の範囲で
あり、好ましくは 400℃以上 900℃以下である。焼成時
間は特に制限されないが、経済的には10時間以下が良
い。焼成を終了したものは粉砕することなく直ちにこれ
を触媒として使用することができる。
れた活性、選択性等の性能を有するものであるが、本発
明の効果を損なわない範囲で他の金属、例えば貴金属等
を添加することも可能であり、何ら他の金属の併用を排
除するものではない。
水素還元は、温度130℃〜350℃、好ましくは 180〜300
℃、水素圧10〜300 kg/cm2 、好ましくは100〜250kg/
cm2で行われる。触媒の使用量は出発物質である高級脂
肪酸エステルに対し、0.1 〜20重量%、好ましくは 0.5
〜10重量%の範囲である。
肪酸エステルとしては、脂肪酸の炭素数が6以上でかつ
エステル基を1個以上有するものが挙げられる。高級脂
肪酸エステルとしては直鎖脂肪酸エステル、分岐鎖脂肪
酸エステルあるいは不飽和脂肪酸エステルのいずれを用
いてもよく、またこれらの混合物を用いてもよい。高級
脂肪酸エステルを構成するところのアルコールは炭素数
が1〜4の低級アルコールが好ましく、特にメチルアル
コールが好ましい。
シ油脂肪酸メチルエステル、パーム油脂肪酸メチルエス
テル、パーム核油脂肪酸メチルエステル、ナタネ油脂肪
酸メチルエステル、牛脂脂肪酸メチルエステル、魚油脂
肪酸メチルエステル、オレンジラフィー脂肪酸メチルエ
ステル等が挙げられる。
明はこれらの実施例に限定されるものではない。
5H2O(48g) 、FeSO4・7H2O(59g) 及び水酸化アルミ
ニウム(商品名ハイジライトH-32, 17.63 g)を入れ、
攪拌しながら温度を96℃に上昇させた。温度を95℃±2
℃に保ちながら一時間保持した。
4.8g) を水(150g) に溶解させた溶液を約80分かけて
滴下する。反応において最初青緑色の沈澱が徐々に褐色
に変化し、最終的に黒色となる。滴下終了後のpHは8.95
であった。
H2O(4.8g)及びAl2(SO4)3・16H2O(46.8g)を水(109.2
g) に溶解させた溶液と、Na2CO3 (27.6g) を水 (98.2
g) に溶解させた溶液を同時に滴下した。金属塩の水溶
液は60分、アルカリ物質の水溶液は30分かけて滴下し
た。アルカリ物質の水溶液滴下後のpHは8.71、金属塩水
溶液滴下後のpHは8.00であった。
4)3・16H2O(23.4g) を水(53.5g)に溶解させた溶液を3
0分かけて滴下した。この時のpHは4.10であった。
溶解させた溶液を30分かけて滴下した。更に10%NaOH水
溶液を滴下しpHを10.5に調整した。pHを10.5に保ちなが
ら一時間熟成を行なった。
は極めて容易であり、濾液は無色であった。沈澱を毎回
450 mlの水で3回洗った後、常法により乾燥した。乾燥
終了物を軽く粉砕し750 ℃で一時間空気中で焼成し、所
望の触媒を得た。この触媒のCu/Fe/Al/Znの原子比は
1/1/2.16/0.05であった。
g又は35.2g使用する以外は実施例1と同様の操作をし
て触媒を得た。
5H2O(48g) 、FeSO4・7H2O(59g) 及び水酸化アルミ
ニウム(商品名ハイジライトH-32, 17.63 g)を入れ、
攪拌しながら温度を96℃に上昇させた。温度を95℃±2
℃に保ちながら、Na2CO3 (44.8g) を水(150g) に溶解
させた溶液を約80分かけて滴下する。反応において最初
青緑色の沈澱が徐々に褐色に変化し、最終的に黒色とな
る。滴下終了後のpHは8.95であった。
5H2O(3.0g)及びAl2(SO4)3・16H2O(46.8g) を水(109.
2g) に溶解させた溶液と、Na2CO3(26.5 g) を水 (94.
0g) に溶解させた溶液を同時に滴下した。金属塩の水
溶液は60分、アルカリ物質の水溶液は30分かけて滴下し
た。アルカリ物質の水溶液滴下後のpHは8.71、金属塩水
溶液滴下後のpHは8.00であった。
4)3・16H2O(23.4g)を水 (53.5g)に溶解させた溶液を3
0分かけて滴下した。この時のpHは4.10であった。
溶解させた溶液を30分かけて滴下した。
た。
5H2O(48g) 、FeSO4・7H2O(59g) 及び水酸化アルミ
ニウム(商品名ハイジライトH-32, 17.63 g)を入れ、
攪拌しながら温度を96℃に上昇させた。温度を95℃±2
℃に保ちながら、一時間保持した。
4.8g) を水(150g) に溶解させた溶液を約80分かけて
滴下する。反応において最初青緑色の沈澱が徐々に褐色
に変化し、最終的に黒色となる。滴下終了後のpHは8.95
であった。
3・16H2O(46.8g)を水(109.2g) に溶解させた溶液と、
Na2CO3 (25.5g) を水 (90.0g) に溶解させた溶液を同
時に滴下した。金属塩の水溶液は60分、アルカリ物質の
水溶液は30分かけて滴下した。アルカリ物質の水溶液滴
下後のpHは8.71、金属塩水溶液滴下後のpHは8.00であっ
た。
3.5g) に溶解させた溶液を30分かけて滴下した。この
時のpHは4.10であった。
溶解させた溶液を30分かけて滴下した。
た。
5H2O(48g) 、FeSO4・7H2O(59g) 及び水酸化アルミニ
ウム(商品名ハイジライトH-32, 17.63 g)を入れ、攪
拌しながら温度を96℃に上昇させた。温度を95℃±2℃
に保ちながら一時間保持した。
4.8g) を水(150g) に溶解させた溶液を約80分かけて
滴下する。反応において最初青緑色の沈澱が徐々に褐色
に変化し、最終的に黒色となる。滴下終了後のpHは8.95
であった。
5H2O(4.8g)及びAl2(SO4)3・16H2O(46.8g) を水(109.
2g)に溶解させた溶液と、Na2CO3(27.6g) を水 (98.2
g)に溶解させた溶液を同時に滴下した。金属塩の水溶
液は60分、アルカリ物質の水溶液は30分かけて滴下し
た。アルカリ物質の水溶液滴下後のpHは8.71、金属塩水
溶液滴下後のpHは8.00であった。
整した。pHを10.5に保ちながら一時間熟成を行ない、以
後実施例1と同様の操作をして触媒を得た。
た以外は実施例1と同様にして触媒を得た。
外は実施例1と同様にして触媒を得た。
りにH-32を 350℃で約一時間焼成して得られたベーマイ
ト(AlO・OH) を 13.72g使用した以外は実施例1と同様
にして触媒を得た。
りにH-32を 600℃で約一時間焼成して得られた酸化アル
ミニウム(Al2O3) を14.53 g使用した以外は実施例1と
同様にして触媒を得た。
g)をそれぞれ溶解させた。
れ、溶液の温度を100 ℃に上昇させた。温度を100 ℃に
保ちながら、 Al2(SO4)3・16H2O(26.0g) を水 (75.8
g) に溶解させた溶液を約2時間かけて滴下する。
7H2O (59g) をそれぞれ水(150g) に溶解させた溶液
を約30分で滴下する。
間保持し、以後実施例1と同様の操作を行い触媒を得
た。
5H2O(37.0g)、FeSO4・7H2O(41.3g) 、 Al2(SO4)3・
16H2O(98.3g) 及び ZnSO4・5H2O (2.1g) を入れ、攪
拌しながら温度を96℃に上昇させた。温度を95℃±2℃
に保ちながら、1時間保持した。
g) を水(315g) に溶解させた溶液を約80分かけて滴下
する。反応において最初青緑色の沈澱が徐々に褐色に変
化し、最終的に黒色となる。更に10%NaOH水溶液を滴下
しpHを10.5に調整した。以後実施例1と同様の操作をし
て触媒を得た。
2O(33.6g)及びFeSO4・7H2O(41.3g) を入れ、攪拌し
ながら温度を96℃に上昇させた。温度を95℃±2℃に保
ちながら、一時間保持した。
1.4g) を水(105g) に溶解させた溶液を約80分かけて
滴下する。反応において最初青緑色の沈澱が徐々に褐色
に変化し、最終的に黒色となる。
液中へ CuSO4・5H2O (3.4g) 及びAl2(SO4)3・16H2O
(65.5g) を水(153g) に溶解させた溶液と、Na2CO3 (5
3.2g) を水(189g) に溶解させた溶液を同時に滴下し
た。
び Al2(SO4)3・16H2O(33g) を水 (74.9g) に溶解させ
た溶液と、Na2CO3 (18.8g) を水(66g) に溶解させた
溶液を同時に滴下した。
1と同様の操作を行い触媒を得た。
外は実施例1と同様にして触媒を得た。
各実施例及び比較例で得られた触媒を3.75g加え、500
mlのオートクレーブ中で、水素圧250 kg/cm2、反応
温度275 ℃、水素を5リットル/min で流し、反応
を4時間行わせた。反応途中30、60、90、120 、180 、
240 分にサンプリングを行いケン化価を測定した。
リングにおけるの反応物のケン化価をSVt、275℃、250
kg/cm2 における平衡ケン化価をSVe とし、この値から
1次反応速度定数k(×103/min)を、
103 であった(以下の試験例においては×103 は省略す
る。)。
ーブを開放して反応液を抜き出し、加圧濾過により触媒
を除去した。得られた反応物の組成をガスクロマトグラ
フィーにより分析した。
50gに触媒を7.50g加え、500 mlのオートクレーブ中
で、水素圧250 kg/cm2 、反応温度275 ℃で反応を1時
間行なった後、冷却せずに 200kg/cm2 に減圧した状態
で高圧バルブを通して全量をサンプリングした。
し、ドデシルアルコールで 255gに希釈した後、内径3
cmの外部加熱式温度コントロールのついた加圧濾過機を
使用し、一定条件(濾過圧力3kg/cm2 、濾過温度50
℃) で濾過を行い、単位時間当たりの濾過速度定数F
(m3 /m2 −Hr)を求めた。
択性を有する銅−鉄−アルミニウム系触媒が得られる。
Claims (4)
- 【請求項1】 水酸化アルミニウム若しくは酸化アルミ
ニウム又はその混合物を担体とし、原子比(担体も含め
た触媒全体の原子比)がCu/Fe/Al=1/ 0.4〜2.5 /
0.5〜5.0 である脂肪酸のエステルの水素化によるアル
コール製造用触媒を製造するに当り、下記の第一工程、
第二工程及び第三工程をこの順に行なうことを特徴とす
る脂肪酸のエステルの水素化によるアルコール製造用触
媒の製造方法。 (第一工程) 水酸化アルミニウム若しくは酸化アルミニウム又はこれ
らの混合物(以下担体と記す。) を水性媒体中に懸濁さ
せ、その懸濁液中において水溶性銅塩及び水溶性鉄塩と
アルカリ物質とを反応させることによって担体表面上に
銅化合物及び鉄化合物を沈澱させる工程。 (第二工程) 第一工程にて得られた懸濁液中にて水溶性アルミニウム
塩とアルカリ物質とを反応させることによって、第一工
程にて得られた懸濁液中に存在する固体粒子表面上にア
ルミニウム化合物を沈澱させる工程。 (第三工程) 第一工程及び第二工程にて得られた懸濁液より沈澱物を
取得し、水洗、乾燥及び焼成する工程。 - 【請求項2】 水酸化アルミニウム若しくは酸化アルミ
ニウム又はその混合物を担体とし、原子比(担体も含め
た触媒全体の原子比)がCu/Fe/Al/Zn=1/0.4〜2.5
/ 0.5〜5.0 /0〜1.0 である脂肪酸のエステルの水
素化によるアルコール製造用触媒を製造するに当り、下
記の第一工程、第二工程及び第三工程をこの順に行なう
ことを特徴とする脂肪酸のエステルの水素化によるアル
コール製造用触媒の製造方法。 (第一工程)水酸化アルミニウム若しくは酸化アルミニ
ウム又はこれらの混合物(以下担体と記す。) を水性媒
体中に懸濁させ、その懸濁液中において水溶性銅塩及び
水溶性鉄塩とアルカリ物質とを反応させることによって
担体表面上に銅化合物及び鉄化合物を沈澱させる工程。 (第二工程)第一工程にて得られた懸濁液中にて(i)
水溶性アルミニウム塩とアルカリ物質とを反応させるこ
とによって、又は、(ii)水溶性アルミニウム塩及び水
溶性銅塩若しくは水溶性亜鉛塩又はこれらの混合物とア
ルカリ物質とを反応させることによって、第一工程にて
得られた懸濁液中に存在する固体粒子表面上に下記 (a)
乃至(d) から選択される化合物を一回又は二回以上(二
回以上の場合は順不同に)沈澱させる工程。 (a) アルミニウム化合物。 (b) アルミニウム化合物及び銅化合物。 (c) アルミニウム化合物及び亜鉛化合物。 (d) アルミニウム化合物、銅化合物及び亜鉛化合物。 (第三工程)第一工程及び第二工程にて得られた懸濁液
より沈澱物を取得し、水洗、乾燥及び焼成する工程。 - 【請求項3】 第一工程及び第二工程の反応温度が60〜
120 ℃である請求項1又は2記載の脂肪酸のエステルの
水素化によるアルコール製造用触媒の製造方法。 - 【請求項4】 第三工程の焼成温度が 100℃〜1000℃で
ある請求項1〜3の何れか1項記載の脂肪酸のエステル
の水素化によるアルコール製造用触媒の製造方法。
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