JP2550383B2 - カメラの赤目防止制御装置 - Google Patents
カメラの赤目防止制御装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本発明は、閃光撮影時の赤目現象を防止するカメラの
赤目防止制御装置に関する。
赤目防止制御装置に関する。
B.従来の技術 赤目現象とは、電子閃光装置を用いたカラー写真撮影
において、人間の眼が赤色または金色に光って写ること
をいう。この現象は、眼の瞳孔を通過した電子閃光装置
の発光部の閃光が網膜部分で反射され、その反射光がフ
ィルムに写って発生するものである。眼の網膜部分には
毛細血管が多数存在し、その血液中のヘモグロビンが赤
色であるので、その反射光が赤みを帯びて写るのであ
る。
において、人間の眼が赤色または金色に光って写ること
をいう。この現象は、眼の瞳孔を通過した電子閃光装置
の発光部の閃光が網膜部分で反射され、その反射光がフ
ィルムに写って発生するものである。眼の網膜部分には
毛細血管が多数存在し、その血液中のヘモグロビンが赤
色であるので、その反射光が赤みを帯びて写るのであ
る。
赤目現象が写真で顕著に現れるのは、以下のような条
件下であることが経験的に判明している。
件下であることが経験的に判明している。
1)撮影環境が暗い場合 人間の眼の瞳孔の大きさは周囲の明るさによって変化
し、暗い場合にはその直径が約7〜8mmに拡がってい
る。このときは眼への入射光量および反射光量は多くな
るので、当然赤目現象も目立ちやすい。
し、暗い場合にはその直径が約7〜8mmに拡がってい
る。このときは眼への入射光量および反射光量は多くな
るので、当然赤目現象も目立ちやすい。
2)電子閃光装置の発光部と撮影レンズ光軸との距離が
近い場合 眼の網膜部分はかなりの高反射率であると同時に、ま
た反射の指向性を高い。従って電子閃光装置の発光部と
撮影レンズ光軸とが近く、網膜による正反射光がそのま
ま撮影レンズに入射しやすい位置関係に3つの要素(発
光部、撮影レンズ、眼)がある場合は、赤目は強く発生
する。すなわち、被写体である人物の瞳が、撮影レンズ
と閃光光源の発光部とを見込む角度が、ある程度以下の
小さい角度以下になっているときには、赤目は必ず発生
する。経験的に、この角度は約2〜2.5度である。従っ
て、電子閃光装置の発光部を撮影レンズ光軸から離せば
赤目の発生が防止されるが、カメラから被写体までの距
離(以下、被写体距離と呼ぶ)により限界があり、被写
体距離が所定値以上では赤目を避けることは困難であ
る。
近い場合 眼の網膜部分はかなりの高反射率であると同時に、ま
た反射の指向性を高い。従って電子閃光装置の発光部と
撮影レンズ光軸とが近く、網膜による正反射光がそのま
ま撮影レンズに入射しやすい位置関係に3つの要素(発
光部、撮影レンズ、眼)がある場合は、赤目は強く発生
する。すなわち、被写体である人物の瞳が、撮影レンズ
と閃光光源の発光部とを見込む角度が、ある程度以下の
小さい角度以下になっているときには、赤目は必ず発生
する。経験的に、この角度は約2〜2.5度である。従っ
て、電子閃光装置の発光部を撮影レンズ光軸から離せば
赤目の発生が防止されるが、カメラから被写体までの距
離(以下、被写体距離と呼ぶ)により限界があり、被写
体距離が所定値以上では赤目を避けることは困難であ
る。
そこで、赤目現象を防止する技術が、従来から知られ
ている。例えば「psa JOURNAL」の1952年7月号には、
撮影前に目を明るい環境に慣らせておき、瞳孔を3mm以
下に縮小させた状態でフラッシュをたいて赤目を防止す
る方法が開示されている。また、特開昭58−48088号公
報には、瞳孔が閉じ動作をするのに必要な時間だけ撮影
前に予備照射ランプによりプリ照射を行ない、瞳孔がほ
ぼ最小径となったときに電子閃光装置の発光部を発光さ
せて写真撮影する技術が開示されている。さらに、特公
昭58−9130号公報には、2個の閃光放電管を設け、一方
の放電管をプリ発光して瞳孔を閉じさせた後、第2の放
電管をメイン発光して実際の撮影を行なう方法が開示さ
れている。
ている。例えば「psa JOURNAL」の1952年7月号には、
撮影前に目を明るい環境に慣らせておき、瞳孔を3mm以
下に縮小させた状態でフラッシュをたいて赤目を防止す
る方法が開示されている。また、特開昭58−48088号公
報には、瞳孔が閉じ動作をするのに必要な時間だけ撮影
前に予備照射ランプによりプリ照射を行ない、瞳孔がほ
ぼ最小径となったときに電子閃光装置の発光部を発光さ
せて写真撮影する技術が開示されている。さらに、特公
昭58−9130号公報には、2個の閃光放電管を設け、一方
の放電管をプリ発光して瞳孔を閉じさせた後、第2の放
電管をメイン発光して実際の撮影を行なう方法が開示さ
れている。
C.発明が解決しようとする問題点 しかしながら、閃光撮影時にこのような赤目防止用の
プリ照射を行う場合、瞳孔を縮小させるのに必要な時間
(約0.75秒)だけ主発光を伴うシャッタレリーズが遅れ
るから、上述の従来装置のように閃光撮影時に必ずプリ
照射を行うカメラにおいては、例えば被写体輝度が高く
赤目が発生しないときにも本来不要なプリ照射が行わ
れ、このためシャッタチャンスを逃すおそれがある。ま
たこの場合、プリ照射に要する電池に無駄に消費され
る。
プリ照射を行う場合、瞳孔を縮小させるのに必要な時間
(約0.75秒)だけ主発光を伴うシャッタレリーズが遅れ
るから、上述の従来装置のように閃光撮影時に必ずプリ
照射を行うカメラにおいては、例えば被写体輝度が高く
赤目が発生しないときにも本来不要なプリ照射が行わ
れ、このためシャッタチャンスを逃すおそれがある。ま
たこの場合、プリ照射に要する電池に無駄に消費され
る。
本発明の目的は、赤目防止の必要がないときのプリ照
射が省略可能で無駄な電池の消耗を防止したカメラの赤
目防止制御装置を提供することにある。
射が省略可能で無駄な電池の消耗を防止したカメラの赤
目防止制御装置を提供することにある。
D.問題点を解説するための手段 第1図を参照して説明すると、請求項1の発明に係る
カメラの赤目防止制御装置は、フィルムの露光動作を指
令するレリーズ指令手段107と、撮影環境の明るさに応
じた輝度情報を出力する輝度情報出力手段103と、少な
くとも輝度情報出力手段103によって出力される輝度情
報が、人間の眼の瞳孔が赤目現象を引き起こすほどに大
きくなっていることを示す情報である場合に、赤目発生
条件と判定して赤目判定信号を出力する赤目判定手段10
4と、人間の瞳孔を縮小せしめる光を被写体に向けて照
射する赤目防止手段105と、レリーズ指令手段107により
露光動作が指令されたときに赤目判定信号が出力されて
いる場合には、赤目防止手段105を作動せしめ、その
後、所定時間が経過したときに露光動作を開始させると
ともに、レリーズ指令手段107により露光動作が指令さ
れたときに赤目判定信号が出力されていない場合には、
赤目防止手段105を作動させずに露光動作を開始させる
制御手段106とを具備する。
カメラの赤目防止制御装置は、フィルムの露光動作を指
令するレリーズ指令手段107と、撮影環境の明るさに応
じた輝度情報を出力する輝度情報出力手段103と、少な
くとも輝度情報出力手段103によって出力される輝度情
報が、人間の眼の瞳孔が赤目現象を引き起こすほどに大
きくなっていることを示す情報である場合に、赤目発生
条件と判定して赤目判定信号を出力する赤目判定手段10
4と、人間の瞳孔を縮小せしめる光を被写体に向けて照
射する赤目防止手段105と、レリーズ指令手段107により
露光動作が指令されたときに赤目判定信号が出力されて
いる場合には、赤目防止手段105を作動せしめ、その
後、所定時間が経過したときに露光動作を開始させると
ともに、レリーズ指令手段107により露光動作が指令さ
れたときに赤目判定信号が出力されていない場合には、
赤目防止手段105を作動させずに露光動作を開始させる
制御手段106とを具備する。
E.作用 レリーズ指令手段107により露光動作が指令されたと
き、制御手段106は、赤目判定手段104からの赤目判定信
号が出力されている場合には、赤目防止手段105を作動
せしめ、その後所定時間が経過したときに露光動作を開
始させる。また、露光動作が指令されたときに赤目判定
手段104からの赤目判定信号が出力されていない場合に
は、赤目防止手段105を作動させずに露光動作を開始さ
せる。
き、制御手段106は、赤目判定手段104からの赤目判定信
号が出力されている場合には、赤目防止手段105を作動
せしめ、その後所定時間が経過したときに露光動作を開
始させる。また、露光動作が指令されたときに赤目判定
手段104からの赤目判定信号が出力されていない場合に
は、赤目防止手段105を作動させずに露光動作を開始さ
せる。
F.実施例 −第1の実施例− 第2図〜第8図に基づいて本発明の第1の実施例を説
明する。
明する。
全体構成を示す第2図において、CPU1には信号伝達ラ
インBL1によってレンズ駆動回路2,焦点検出回路3,測光
回路4,カメラ制御回路5が接続されている。焦点検出回
路3は、例えばCCD等から成る一対の受光素子を有し、
撮影レンズREおよび不図示の一対のレンズを介してこれ
らの受光素子上に一対の被写体像を形成し、それぞれの
受光素子からの電気信号に基づいて被写体の結像面と予
定結像面とのずれ量およびその方向を表わす焦点検出信
号をCPU1に出力する。測光回路4は、被写体からの光を
受光する受光素子を有し、この受光素子の出力を測光デ
ータとしてCPU1に出力する。
インBL1によってレンズ駆動回路2,焦点検出回路3,測光
回路4,カメラ制御回路5が接続されている。焦点検出回
路3は、例えばCCD等から成る一対の受光素子を有し、
撮影レンズREおよび不図示の一対のレンズを介してこれ
らの受光素子上に一対の被写体像を形成し、それぞれの
受光素子からの電気信号に基づいて被写体の結像面と予
定結像面とのずれ量およびその方向を表わす焦点検出信
号をCPU1に出力する。測光回路4は、被写体からの光を
受光する受光素子を有し、この受光素子の出力を測光デ
ータとしてCPU1に出力する。
カメラ制御回路5には、絞り,シャッタ等の露出制御
装置6および液晶表示器等の表示装置7が接続されてい
る。このカメラ制御回路5は、CPU1からの指令により例
えば露出値やシャッタスピード等の撮影に関する情報を
表示装置7にて表示するとともに、露出制御装置6を駆
動して撮影を行なう。
装置6および液晶表示器等の表示装置7が接続されてい
る。このカメラ制御回路5は、CPU1からの指令により例
えば露出値やシャッタスピード等の撮影に関する情報を
表示装置7にて表示するとともに、露出制御装置6を駆
動して撮影を行なう。
レンズ駆動回路2にはフォーカシングレンズ8を駆動
するモータ9が接続され、CPU1からのレンズ駆動信号に
よりモータ9を駆動制御してフォーカシング8を駆動す
ることによりフォーカシングを行う。ここで、レンズ駆
動信号は、上述の焦点検出信号に基づいてCPU1にて形成
される信号である。
するモータ9が接続され、CPU1からのレンズ駆動信号に
よりモータ9を駆動制御してフォーカシング8を駆動す
ることによりフォーカシングを行う。ここで、レンズ駆
動信号は、上述の焦点検出信号に基づいてCPU1にて形成
される信号である。
また、CPU1には、外付けの電子閃光装置10およびこの
電子閃光装置10に一体に形成された赤目防止装置11が接
続されている。電子閃光装置10は、発光素子としてのキ
セノン管Xe1、このキセノン管Xe1発光用の充電電荷を蓄
えるメインコンデンサ10a、このメインコンデンサ10aを
充電する充電回路10bおよびキセノン管Xe1の発光開始,
終了を制御する発光回路10cを有する。充電回路10bはメ
インコンデンサ10aの充電が完了し、キセノン管Xe1の発
光が可能になると充電完了信号をCPU1に出力する。この
充電完了信号が入力されるとCPU1は、後述する全押しス
イッチSW2のオンに伴って発光開始信号を発光回路10cに
出力する。これに応答して発光回路10bは、メインコン
デンサ10aの充電電荷をキセノン管Xe1に供給してキセノ
ン管Xe1の発光を開始させる。また、発光中にCPU1から
発光停止信号が発光回路10cに入力されると、キセノン
管Xe1に供給される充電電荷を断ちキセノン管Xe1の発光
を停止させる。キセノン管Xe1の発光量は調光回路12で
測光され、調光用測光データとしてCPU1に入力される。
電子閃光装置10に一体に形成された赤目防止装置11が接
続されている。電子閃光装置10は、発光素子としてのキ
セノン管Xe1、このキセノン管Xe1発光用の充電電荷を蓄
えるメインコンデンサ10a、このメインコンデンサ10aを
充電する充電回路10bおよびキセノン管Xe1の発光開始,
終了を制御する発光回路10cを有する。充電回路10bはメ
インコンデンサ10aの充電が完了し、キセノン管Xe1の発
光が可能になると充電完了信号をCPU1に出力する。この
充電完了信号が入力されるとCPU1は、後述する全押しス
イッチSW2のオンに伴って発光開始信号を発光回路10cに
出力する。これに応答して発光回路10bは、メインコン
デンサ10aの充電電荷をキセノン管Xe1に供給してキセノ
ン管Xe1の発光を開始させる。また、発光中にCPU1から
発光停止信号が発光回路10cに入力されると、キセノン
管Xe1に供給される充電電荷を断ちキセノン管Xe1の発光
を停止させる。キセノン管Xe1の発光量は調光回路12で
測光され、調光用測光データとしてCPU1に入力される。
赤目防止装置11は、人間の眼の瞳孔を縮小せしめる光
を照射するキセノン管Xe2と、コンデンサ11aと、その充
電回路11bと、発光開始を制御する発光回路11cとを有
し、CPU1から作動信号が発光回路10cに入力されるとキ
セノン管Xe2が発光して、いわゆるプリ照射を行う。
を照射するキセノン管Xe2と、コンデンサ11aと、その充
電回路11bと、発光開始を制御する発光回路11cとを有
し、CPU1から作動信号が発光回路10cに入力されるとキ
セノン管Xe2が発光して、いわゆるプリ照射を行う。
さらに、CPU1には、図示せぬレリーズ釦の操作に連動
したレリーズスイッチSWが接続されている。このレリー
ズスイッチSWがスイッチSW1,SW2から構成され、レリー
ズ釦が半押し状態でスイッチSW1がオンし、全押し状態
でスイッチSW2がオンする。CPU1はスイッチSW1がオンす
ると、上述の焦点検出回路3および測光回路4を作動せ
しめ、焦点検出回路3から入力される焦点検出信号から
被写体までの距離(距離情報)D(第8図)を演算する
とともに、フォーカシングレンズ8を合焦位置に導くた
めのレンズ駆動量を演算する。次いでこのレンズ駆動量
に基づいてフォーカシングレンズ8を合焦位置に駆動す
るためレンズ駆動回路2にレンズ駆動信号を出力する。
またスイッチSW1のオンにより測光回路4からの測光デ
ータに基づいて被写体輝度(輝度情報)Bを演算する。
その後スイッチSW2がオンされると、カメラ制御回路5
を介して露出制御装置6を駆動して撮影を行い、このと
き必要に応じて電子閃光装置10あるいは赤目防止装置11
を作動せしめる。
したレリーズスイッチSWが接続されている。このレリー
ズスイッチSWがスイッチSW1,SW2から構成され、レリー
ズ釦が半押し状態でスイッチSW1がオンし、全押し状態
でスイッチSW2がオンする。CPU1はスイッチSW1がオンす
ると、上述の焦点検出回路3および測光回路4を作動せ
しめ、焦点検出回路3から入力される焦点検出信号から
被写体までの距離(距離情報)D(第8図)を演算する
とともに、フォーカシングレンズ8を合焦位置に導くた
めのレンズ駆動量を演算する。次いでこのレンズ駆動量
に基づいてフォーカシングレンズ8を合焦位置に駆動す
るためレンズ駆動回路2にレンズ駆動信号を出力する。
またスイッチSW1のオンにより測光回路4からの測光デ
ータに基づいて被写体輝度(輝度情報)Bを演算する。
その後スイッチSW2がオンされると、カメラ制御回路5
を介して露出制御装置6を駆動して撮影を行い、このと
き必要に応じて電子閃光装置10あるいは赤目防止装置11
を作動せしめる。
またCPU1は、閃光撮影時、演算された被写体距離Dお
よび被写体輝度Bに基づいて、後述するように赤目現像
が発生する撮影条件か否かを判定する。そして、赤目が
発生する撮影条件であると判定されると赤目判定信号を
出力して赤目防止モードを設定し、スイッチSW2のオン
に応答して赤目防止装置11を作動せしめ、その後0.75秒
経過したらカメラ制御回路5を介して露出制御装置6を
駆動せしめるとともに、発光回路10cに発光開始信号を
出力する。
よび被写体輝度Bに基づいて、後述するように赤目現像
が発生する撮影条件か否かを判定する。そして、赤目が
発生する撮影条件であると判定されると赤目判定信号を
出力して赤目防止モードを設定し、スイッチSW2のオン
に応答して赤目防止装置11を作動せしめ、その後0.75秒
経過したらカメラ制御回路5を介して露出制御装置6を
駆動せしめるとともに、発光回路10cに発光開始信号を
出力する。
以上の実施例の構成において、電子閃光装置10が主閃
光装置101を、スイッチSW2がレリーズ指令手段を、CPU1
が赤目判定手段104および制御手段106を、測光回路4お
よびCPU1が輝度情報出力手段103を、赤目防止装置11が
赤目防止手段105をそれぞれ構成する。また、焦点検出
回路3およびCPU1が距離情報出力手段を構成する。
光装置101を、スイッチSW2がレリーズ指令手段を、CPU1
が赤目判定手段104および制御手段106を、測光回路4お
よびCPU1が輝度情報出力手段103を、赤目防止装置11が
赤目防止手段105をそれぞれ構成する。また、焦点検出
回路3およびCPU1が距離情報出力手段を構成する。
次に、第3図〜第7図のフローチャートに基づいてCP
U1による制御の手順を説明する。
U1による制御の手順を説明する。
半押しスイッチSW1がオンすると第3図,第4図に示
すプログラムが起動され、まず第3図のステップS1でメ
モリを初期値にリセットするとともに、各回路をリセッ
トする。これにより、焦点検出回路3および測光回路4
はそれぞれの受光素子の検出結果を電気信号に変換して
CPU1に入力する。次いで、ステップS2で焦点検出回路3
からの焦点検出信号を読み込み、ステップS3で被写体距
離Dを演算してステップS4に進む。
すプログラムが起動され、まず第3図のステップS1でメ
モリを初期値にリセットするとともに、各回路をリセッ
トする。これにより、焦点検出回路3および測光回路4
はそれぞれの受光素子の検出結果を電気信号に変換して
CPU1に入力する。次いで、ステップS2で焦点検出回路3
からの焦点検出信号を読み込み、ステップS3で被写体距
離Dを演算してステップS4に進む。
ステップS4では、上述の焦点検出信号により得られる
像ずれ量およびずれ方向から、フォーカシングレンズ8
を合焦位置に導くためのレンズ駆動量を演算し、ステッ
プS5でレンズ駆動回路2にレンズ駆動信号を出力して、
モータ9によりフォーカシングレンズ8を合焦位置に駆
動する。
像ずれ量およびずれ方向から、フォーカシングレンズ8
を合焦位置に導くためのレンズ駆動量を演算し、ステッ
プS5でレンズ駆動回路2にレンズ駆動信号を出力して、
モータ9によりフォーカシングレンズ8を合焦位置に駆
動する。
次にステップS6で測光回路4からの測光データを読み
込み、ステップS7でこの測光データに基づいて被写体輝
度Bを演算するとともに、第4図のステップS8でこの被
写体輝度BとISO感度からシャッタスピードおよび絞り
値を演算する。これらのシャッタスピードおよび絞り値
は、ステップS9でカメラ制御回路5に出力される。カメ
ラ制御回路5は、これらの値を表示装置7にて表示す
る。
込み、ステップS7でこの測光データに基づいて被写体輝
度Bを演算するとともに、第4図のステップS8でこの被
写体輝度BとISO感度からシャッタスピードおよび絞り
値を演算する。これらのシャッタスピードおよび絞り値
は、ステップS9でカメラ制御回路5に出力される。カメ
ラ制御回路5は、これらの値を表示装置7にて表示す
る。
次にステップS10に進み、電子閃光装置10を使用する
撮影か否かを判定する。これは例えば、不図示の電子閃
光装置使用禁止スイッチによって電子閃光装置10の使用
が禁止されているか否か、あるいは被写体輝度Bの高低
に基づく電子閃光装置10使用の必要性の有無により判断
される。ステップS10が肯定されるとステップS11へ進
み、否定されるとステップS14で赤目防止モードを解除
してステップS2に戻る。
撮影か否かを判定する。これは例えば、不図示の電子閃
光装置使用禁止スイッチによって電子閃光装置10の使用
が禁止されているか否か、あるいは被写体輝度Bの高低
に基づく電子閃光装置10使用の必要性の有無により判断
される。ステップS10が肯定されるとステップS11へ進
み、否定されるとステップS14で赤目防止モードを解除
してステップS2に戻る。
ステップS11では、充電回路10bから充電完了信号が出
力されているか否かにより、電子閃光装置10のメインコ
ンデンサ10aの充電が完了したか否かを判定する。充電
回路10bから充電完了信号が出力されておりステップS11
が肯定されるとステップS12に進み、充電完了信号が未
出力でありステップS11が否定されるとステップS14に進
む。
力されているか否かにより、電子閃光装置10のメインコ
ンデンサ10aの充電が完了したか否かを判定する。充電
回路10bから充電完了信号が出力されておりステップS11
が肯定されるとステップS12に進み、充電完了信号が未
出力でありステップS11が否定されるとステップS14に進
む。
ステップS12では、赤目が発生する撮影条件か否かを
判定する。この実施例では被写体距離Dおよび撮影レン
ズREと電子閃光装置10の発光部との距離H(第8図)に
よって赤目発生の可能性が判断できる。
判定する。この実施例では被写体距離Dおよび撮影レン
ズREと電子閃光装置10の発光部との距離H(第8図)に
よって赤目発生の可能性が判断できる。
すなわち第8図に示すように、瞳Pが写真上に写し込
まれる場合、瞳Pが撮影レンズREとキセノン管Xe1とを
見込む角度、すなわち瞳Pおよび撮影レンズREの中心を
通る直線l1と、瞳Pおよび電子閃光装置10のキセノン管
Xe1の中心を通る直線l2とのなす角度θが約2度以下に
なると赤目が多く発生する。今、撮影レンズREとキセノ
ン管Xe1の各光軸間距離をHとすると、角度θは、 tanθ=H/D で表わされ、この式より被写体距離Dは、 D=H/tanθ …(1) で表わすことができる。したがって、例えば撮影レンズ
REと電子閃光装置10のキセノン管Xe1の光軸間距離Hを
0.1mとし、θ=2度以下で赤目が発生するものと規定し
た場合、赤目は、被写体距離Dがほぼ、 D=28.6×0.1m=2.86m 以上で発生すると考えることができる。したがって、
(1)式で求めた被写体距離Dを赤目発生の撮影条件を
判定する基準値として用いることができる。
まれる場合、瞳Pが撮影レンズREとキセノン管Xe1とを
見込む角度、すなわち瞳Pおよび撮影レンズREの中心を
通る直線l1と、瞳Pおよび電子閃光装置10のキセノン管
Xe1の中心を通る直線l2とのなす角度θが約2度以下に
なると赤目が多く発生する。今、撮影レンズREとキセノ
ン管Xe1の各光軸間距離をHとすると、角度θは、 tanθ=H/D で表わされ、この式より被写体距離Dは、 D=H/tanθ …(1) で表わすことができる。したがって、例えば撮影レンズ
REと電子閃光装置10のキセノン管Xe1の光軸間距離Hを
0.1mとし、θ=2度以下で赤目が発生するものと規定し
た場合、赤目は、被写体距離Dがほぼ、 D=28.6×0.1m=2.86m 以上で発生すると考えることができる。したがって、
(1)式で求めた被写体距離Dを赤目発生の撮影条件を
判定する基準値として用いることができる。
一方、被写体輝度が所定基準を超えるほどに高いとき
は瞳孔が閉じているため、赤目現象はほとんど発生しな
い。これは換言すると、被写体輝度が人間の瞳孔が赤目
を引き起こすほどに大きくなるような所定基準値以下で
赤目が発生すると言うことができる。
は瞳孔が閉じているため、赤目現象はほとんど発生しな
い。これは換言すると、被写体輝度が人間の瞳孔が赤目
を引き起こすほどに大きくなるような所定基準値以下で
赤目が発生すると言うことができる。
以上から本実施例では、検出される被写体距離Dが基
準値である2.86m以上で、かつ被写体輝度Bが所定基準
値以下の場合には赤目が発生するものと判断するように
し、ステップS12でこれらの条件で満たされればステッ
プS13に進み、満たされなければステップS14に進む。ス
テップS13では赤目防止モードを設定し、その後ステッ
プS2に戻り、ステップS2以下の処理を繰り返す。なお、
上述の距離Hは、例えば電子閃光装置10側からキセノン
管Xe1の高さ位置に応じた信号がカメラ側に入力される
ことによりCPU1内で算出される。
準値である2.86m以上で、かつ被写体輝度Bが所定基準
値以下の場合には赤目が発生するものと判断するように
し、ステップS12でこれらの条件で満たされればステッ
プS13に進み、満たされなければステップS14に進む。ス
テップS13では赤目防止モードを設定し、その後ステッ
プS2に戻り、ステップS2以下の処理を繰り返す。なお、
上述の距離Hは、例えば電子閃光装置10側からキセノン
管Xe1の高さ位置に応じた信号がカメラ側に入力される
ことによりCPU1内で算出される。
この状態で全押しスイッチSW2(第2図)がオンする
と第5図〜第7図に示す割り込みルーチンが起動され、
まず第5図のステップS21で赤目防止モードが設定され
ているか否かを判定する。肯定判定されるとステップS2
2に進み、赤目防止装置8に作動信号を出力してキセノ
ン管Xe2を閃光発光させ被写体に照射せしめる。これに
より被写体である人物はキセノン管Xe2の閃光を目視
し、眼の瞳孔が閉じる。
と第5図〜第7図に示す割り込みルーチンが起動され、
まず第5図のステップS21で赤目防止モードが設定され
ているか否かを判定する。肯定判定されるとステップS2
2に進み、赤目防止装置8に作動信号を出力してキセノ
ン管Xe2を閃光発光させ被写体に照射せしめる。これに
より被写体である人物はキセノン管Xe2の閃光を目視
し、眼の瞳孔が閉じる。
次いでステップS23で、被写体の瞳孔開口が最小とな
る時間(例えば0.75秒)がキセノン管Xe2の発光後経過
したか否かを判定する。これはキセノン管Xe2への発光
開始指令と同時にタイマを動作せしめるなどして計時さ
れる。否定判定されると肯定判定されるまでステップS2
3に留まり上述の遅延時間を待ち、肯定判定されるとス
テップS24に進む。ステップS24では、カメラ制御回路5
を介して絞りを駆動して、次いでステップS25でメイン
ミラーをアップさせ、ステップS26でシャッタ先幕を走
行させる。その後、第6図のステップS27で電子閃光装
置10使用の有無を判定する。
る時間(例えば0.75秒)がキセノン管Xe2の発光後経過
したか否かを判定する。これはキセノン管Xe2への発光
開始指令と同時にタイマを動作せしめるなどして計時さ
れる。否定判定されると肯定判定されるまでステップS2
3に留まり上述の遅延時間を待ち、肯定判定されるとス
テップS24に進む。ステップS24では、カメラ制御回路5
を介して絞りを駆動して、次いでステップS25でメイン
ミラーをアップさせ、ステップS26でシャッタ先幕を走
行させる。その後、第6図のステップS27で電子閃光装
置10使用の有無を判定する。
ステップS27が否定されるとステップS31に進み、所定
のシャッタ開時間が経過したか否かを判定する。ステッ
プS31が否定されると、肯定されるまでステップS31に留
まり所定のシャッタ開時間を待ち、肯定されるとステッ
プS34でシャッタ後幕を走行させ、ステップS35でメイン
ミラーをダウンさせ処理を終了させる。
のシャッタ開時間が経過したか否かを判定する。ステッ
プS31が否定されると、肯定されるまでステップS31に留
まり所定のシャッタ開時間を待ち、肯定されるとステッ
プS34でシャッタ後幕を走行させ、ステップS35でメイン
ミラーをダウンさせ処理を終了させる。
ステップS27が肯定されるとステップS28へ進み、シャ
ッタが全開したか否かを判定する。ステップS28が否定
されると、肯定されるまでステップS28に留まりシャッ
タの全開を待ち、肯定されるとステップS29で電子閃光
装置10の発光回路10cに発光開始信号を出力してキセノ
ン管Xe1の発光を開始させる。その後ステップS30に進
み、シャッタ開時間がシンクロ同調秒時になったか否か
を判定し、肯定されるとステップS34に進む。
ッタが全開したか否かを判定する。ステップS28が否定
されると、肯定されるまでステップS28に留まりシャッ
タの全開を待ち、肯定されるとステップS29で電子閃光
装置10の発光回路10cに発光開始信号を出力してキセノ
ン管Xe1の発光を開始させる。その後ステップS30に進
み、シャッタ開時間がシンクロ同調秒時になったか否か
を判定し、肯定されるとステップS34に進む。
ステップS30が否定されるとステップS32へ進み、キセ
ノン管Xe1の発光量が所定値になったか否かを判定す
る。これは、上述した調光回路12で測光されてCPU1に入
力される測光データに基づいて行われる。ステップS32
が否定されるとステップS30に戻り、肯定されるとステ
ップS33で発光回路10cに発光停止信号を出力し、キセノ
ン管Xe1の発光を停止させる。その後処理はステップS34
に進む。これにより眼の瞳孔が最小になったときに閃光
撮影が行われるので赤目の発生が防止される。
ノン管Xe1の発光量が所定値になったか否かを判定す
る。これは、上述した調光回路12で測光されてCPU1に入
力される測光データに基づいて行われる。ステップS32
が否定されるとステップS30に戻り、肯定されるとステ
ップS33で発光回路10cに発光停止信号を出力し、キセノ
ン管Xe1の発光を停止させる。その後処理はステップS34
に進む。これにより眼の瞳孔が最小になったときに閃光
撮影が行われるので赤目の発生が防止される。
以上の手順によれば、ステップS3で得られた被写体距
離Dがθ<2゜となるような距離であり、かつ被写体輝
度Bが所定値よりも低い場合には赤目が発生すると判断
して赤目防止装置11を作動せしめ、それ以外の場合には
赤目が発生しないと判断して赤目防止装置11を作動させ
ないようにしたので、不所望なプリ照射によりシャッタ
チャンスを逃すことが防止されるとともに、電池の無駄
な消費が防止される。
離Dがθ<2゜となるような距離であり、かつ被写体輝
度Bが所定値よりも低い場合には赤目が発生すると判断
して赤目防止装置11を作動せしめ、それ以外の場合には
赤目が発生しないと判断して赤目防止装置11を作動させ
ないようにしたので、不所望なプリ照射によりシャッタ
チャンスを逃すことが防止されるとともに、電池の無駄
な消費が防止される。
−第2の実施例− 第2図および第9図に基づいて本発明の第2の実施例
を説明する。
を説明する。
第2図において、カメラ制御回路5には、ファインダ
内の表示用発光ダイオード(以下、LED)21が接続され
ている。CPU1は、上述のように被写体距離Dと被写体輝
度Bとにより赤目が発生する撮影条件か否かを判断し、
赤目発生の撮影条件であることが判定されるとカメラ制
御回路5を介してLED21を例えば点滅させて、その旨を
報知する。
内の表示用発光ダイオード(以下、LED)21が接続され
ている。CPU1は、上述のように被写体距離Dと被写体輝
度Bとにより赤目が発生する撮影条件か否かを判断し、
赤目発生の撮影条件であることが判定されるとカメラ制
御回路5を介してLED21を例えば点滅させて、その旨を
報知する。
また、CPU1にはスイッチSW3が接続されている。この
スイッチSW3は、不図示のモーメンタリタイプの赤目防
止装置作動釦の操作に連動してオンし、一回目のオンに
より赤目防止指令を出力するとともに2回目のオンで赤
目防止解除信号を出力する。CPU1は、この赤目防止指令
が出力されると上述の赤目防止モードを設定し、赤目防
止解除信号が出力されると赤目防止モードを解除する。
スイッチSW3は、不図示のモーメンタリタイプの赤目防
止装置作動釦の操作に連動してオンし、一回目のオンに
より赤目防止指令を出力するとともに2回目のオンで赤
目防止解除信号を出力する。CPU1は、この赤目防止指令
が出力されると上述の赤目防止モードを設定し、赤目防
止解除信号が出力されると赤目防止モードを解除する。
以上の実施例の構成において、LED21が報知手段201
を、スイッチSW3が指令操作手段202を、CPU1が制御手段
203をそれぞれ構成する。
を、スイッチSW3が指令操作手段202を、CPU1が制御手段
203をそれぞれ構成する。
次に、第9図のフローチャートによりCPU1の処理手順
を説明する。なお、第4図と同様なステップには同一の
符号を付し相違点のみ説明する。
を説明する。なお、第4図と同様なステップには同一の
符号を付し相違点のみ説明する。
第9図において、ステップS12で赤目が発生する撮影
条件であると判定されると、ステップS41でカメラ制御
回路5を介してLED21を点滅させステップS42に進む。ス
テップS42では、赤目防止指令が出力されているか否
か、すなわち不図示の赤目防止装置作動釦を押圧したと
きだけオンとなるスイッチSW3により赤目防止指令が出
力されているか否かを判定する。この赤目防止指令は、
該作動釦に押圧操作を加えてスイッチSW3をオンする度
に、出力、非出力の両状態に交互に切換わる。該スイッ
チSW3のオンは、カメラの電源が投入されていればいつ
でも受け付けられる。また赤目防止指令の出力は、1駒
の撮影が完了する毎に非出力状態に切換えられ、不用意
なプリ照射を防止する。
条件であると判定されると、ステップS41でカメラ制御
回路5を介してLED21を点滅させステップS42に進む。ス
テップS42では、赤目防止指令が出力されているか否
か、すなわち不図示の赤目防止装置作動釦を押圧したと
きだけオンとなるスイッチSW3により赤目防止指令が出
力されているか否かを判定する。この赤目防止指令は、
該作動釦に押圧操作を加えてスイッチSW3をオンする度
に、出力、非出力の両状態に交互に切換わる。該スイッ
チSW3のオンは、カメラの電源が投入されていればいつ
でも受け付けられる。また赤目防止指令の出力は、1駒
の撮影が完了する毎に非出力状態に切換えられ、不用意
なプリ照射を防止する。
ステップS42が肯定判定されるとステップS13で赤目防
止モードを設定してステップS2に戻り、否定判定される
とステップS14で赤目防止モードを解除してステップS2
に戻る。
止モードを設定してステップS2に戻り、否定判定される
とステップS14で赤目防止モードを解除してステップS2
に戻る。
以上の処理によれば、CPU1により赤目が発生する撮影
条件であると判断された場合にはLED21の点滅によりそ
の旨が報知される。このとき赤目防止装置作動釦を操作
してから全押し操作を行えば、電子閃光装置10のキセノ
ン管Xe1に先だって赤目防止装置11のキセノン管Xe2によ
るプリ発光が行われ、赤目防止装置作動釦を操作せずに
全押し操作を行えば、プリ発光が行われず電子閃光装置
10のキセノン管Xe1のみが発光する。したがって撮影者
は、自分の意志によりプリ照射を行うか否かを選択でき
る。例えば被写界内に人間が存在しない場合は赤目が発
生しないのでプリ照射を行わなくてもよい。この結果、
不要なプリ照射によりシャッタチャンスを逃すことが防
止される。
条件であると判断された場合にはLED21の点滅によりそ
の旨が報知される。このとき赤目防止装置作動釦を操作
してから全押し操作を行えば、電子閃光装置10のキセノ
ン管Xe1に先だって赤目防止装置11のキセノン管Xe2によ
るプリ発光が行われ、赤目防止装置作動釦を操作せずに
全押し操作を行えば、プリ発光が行われず電子閃光装置
10のキセノン管Xe1のみが発光する。したがって撮影者
は、自分の意志によりプリ照射を行うか否かを選択でき
る。例えば被写界内に人間が存在しない場合は赤目が発
生しないのでプリ照射を行わなくてもよい。この結果、
不要なプリ照射によりシャッタチャンスを逃すことが防
止される。
−変形例− なお、以上では、被写体距離Dが(1)式で与えられ
る値以上でかつ被写体輝度が所定値以下の場合に赤目が
発生する撮影条件であると判定するようにしたが、例え
ば、上記の条件の少なくともいずれか一方が満たされる
と赤目が発生する蓋然性が高いので、赤目発生の撮影条
件であると判断するようにしてもよい。また、被写体距
離Dと被写体輝度Bとを予めいくつかのステップにそれ
ぞれ分割し、被写体距離Dの各ステップと被写体輝度B
の各ステップSとの全ての組合せについて赤目が発生す
るか否かの条件を予めテーブル設定してとき、このテー
ブルを参照することにより赤目発生の有無を判定しても
よい。
る値以上でかつ被写体輝度が所定値以下の場合に赤目が
発生する撮影条件であると判定するようにしたが、例え
ば、上記の条件の少なくともいずれか一方が満たされる
と赤目が発生する蓋然性が高いので、赤目発生の撮影条
件であると判断するようにしてもよい。また、被写体距
離Dと被写体輝度Bとを予めいくつかのステップにそれ
ぞれ分割し、被写体距離Dの各ステップと被写体輝度B
の各ステップSとの全ての組合せについて赤目が発生す
るか否かの条件を予めテーブル設定してとき、このテー
ブルを参照することにより赤目発生の有無を判定しても
よい。
さらに、一対の受光素子により得られる被写体の結像
面と予定結像面とのずれ量およびすれ方向から被写体距
離Dを求める一眼レフカメラについて説明したが、例え
ば、被写体に光を投光し、その反射光を受光素子で受光
し、この受光素子の検出信号から被写体距離を求めるア
クティブ測距方式を行うカメラにも本発明を適用でき
る。
面と予定結像面とのずれ量およびすれ方向から被写体距
離Dを求める一眼レフカメラについて説明したが、例え
ば、被写体に光を投光し、その反射光を受光素子で受光
し、この受光素子の検出信号から被写体距離を求めるア
クティブ測距方式を行うカメラにも本発明を適用でき
る。
さらにまた、外付けの電子閃光装置を装着した例を示
したが、電子閃光装置を内蔵するカメラにも本発明を適
用できる。また、電子閃光装置は、被写体が暗いときに
自動的に作動される例を示したが、手動操作により電子
閃光装置の使用の有無を指示しておきレリーズ操作に連
動して発光を行うものでもよい。
したが、電子閃光装置を内蔵するカメラにも本発明を適
用できる。また、電子閃光装置は、被写体が暗いときに
自動的に作動される例を示したが、手動操作により電子
閃光装置の使用の有無を指示しておきレリーズ操作に連
動して発光を行うものでもよい。
さらに電子閃光装置10の発光管を複数の発光位置で発
光可能なものについては、各位置において、発光管の高
さ位置を示す信号をカメラ内に取り込み、これにより、
発光管と撮影レンズの光軸間距離Hを算出して(1)式
による限界撮影距離Dを変更することができる。
光可能なものについては、各位置において、発光管の高
さ位置を示す信号をカメラ内に取り込み、これにより、
発光管と撮影レンズの光軸間距離Hを算出して(1)式
による限界撮影距離Dを変更することができる。
なお、本実施例では、人間の瞳孔が開いているかどう
かの明るさ情報を得る手段として、被写体輝度Bを測定
する方法をとっているが、被写体輝度B以外にも被写体
の正対にしている方向(すなわちカメラの背後)の明る
さや、被写体を含む広い撮影環境の明るさを測定するも
のであってもよい。
かの明るさ情報を得る手段として、被写体輝度Bを測定
する方法をとっているが、被写体輝度B以外にも被写体
の正対にしている方向(すなわちカメラの背後)の明る
さや、被写体を含む広い撮影環境の明るさを測定するも
のであってもよい。
G.発明の効果 請求項1の発明によれば、露光動作の指令時に赤目判
定信号が出力されている場合には露光動作に先立って赤
目防止手段を作動させ、赤目判定信号が出力されていな
い場合には赤目防止手段を作動させることなく露光動作
を開始するようにしたので、不必要なプリ照射によりシ
ャッタチャンスを逃すことが防止されるとともに、電池
の無駄な消費も防止される。
定信号が出力されている場合には露光動作に先立って赤
目防止手段を作動させ、赤目判定信号が出力されていな
い場合には赤目防止手段を作動させることなく露光動作
を開始するようにしたので、不必要なプリ照射によりシ
ャッタチャンスを逃すことが防止されるとともに、電池
の無駄な消費も防止される。
第1図はクレーム対応図である。 第2図〜第8図は本発明の第1の実施例を示し、第2図
は本発明に係るカメラの赤目防止制御装置のブロック
図、第3図〜第7図はそれぞれ処理手順を示すフローチ
ャート、第8図は赤目現象が発生する撮影条件を説明す
る説明図である。 第9図は本発明の第2の実施例を示すフローチャートで
ある。 1:CPU、3:焦点検出回路 4:測光回路、5:カメラ制御回路 8:フォーカシングレンズ 10:電子閃光装置、11:赤目防止装置 SW3:赤目指令スイッチ 101:主閃光装置 102:主閃光作動指令手段 103:輝度情報出力手段 104:赤目判定手段、105:赤目防止手段 106:制御手段
は本発明に係るカメラの赤目防止制御装置のブロック
図、第3図〜第7図はそれぞれ処理手順を示すフローチ
ャート、第8図は赤目現象が発生する撮影条件を説明す
る説明図である。 第9図は本発明の第2の実施例を示すフローチャートで
ある。 1:CPU、3:焦点検出回路 4:測光回路、5:カメラ制御回路 8:フォーカシングレンズ 10:電子閃光装置、11:赤目防止装置 SW3:赤目指令スイッチ 101:主閃光装置 102:主閃光作動指令手段 103:輝度情報出力手段 104:赤目判定手段、105:赤目防止手段 106:制御手段
フロントページの続き (72)発明者 笹垣 信明 東京都品川区西大井1丁目6番3号 日 本光学工業株式会社大井製作所内 (72)発明者 原 正治 東京都品川区西大井1丁目6番3号 日 本光学工業株式会社大井製作所内
Claims (4)
- 【請求項1】露光動作を指令するレリーズ指令手段と、 撮影環境の明るさに応じた輝度情報を出力する輝度情報
出力手段と、 少なくとも前記輝度情報出力手段によって出力される輝
度情報が、人間の眼の瞳孔が赤目現象を引き起こすほど
に大きくなっていることを示す情報である場合に、赤目
発生条件と判定して赤目判定信号を出力する赤目判定手
段と、 人間の瞳孔を縮小せしめる光を被写体に向けて照射する
赤目防止手段と、 前記レリーズ指令手段により前記露光動作が指令された
ときに前記赤目判定信号が出力されている場合には、前
記赤目防止手段を作動せしめ、その後、所定時間が経過
したときに前記露光動作を開始させるとともに、前記レ
リーズ指令手段により前記露光動作が指令されたときに
前記赤目判定信号が出力されていない場合には、前記赤
目防止手段を作動させずに前記露光動作を開始させる制
御手段とを具備することを特徴とするカメラの赤目防止
制御装置。 - 【請求項2】特許請求の範囲第1項に記載のカメラの赤
目防止制御装置において、被写体までの距離に応じた距
離情報を得る距離情報検出手段を更に備え、前記赤目判
定手段は、前記輝度情報による判定に加えて、前記距離
情報が、人間の眼が撮影レンズと被写体照明用の主閃光
装置の発光部とも見込む角が所定値以下になるような情
報であるときに前記赤目判定信号を出力することを特徴
とするカメラの赤目防止制御装置。 - 【請求項3】前記所定値は2度であることを特徴とする
特許請求の範囲第2項に記載のカメラの赤目防止制御装
置。 - 【請求項4】前記所定時間は約0.75秒であることを特徴
とする特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれかの項に
記載のカメラの赤目防止制御装置。
Priority Applications (22)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63064031A JP2550383B2 (ja) | 1988-03-16 | 1988-03-16 | カメラの赤目防止制御装置 |
US07/974,781 US5317361A (en) | 1988-03-16 | 1992-11-12 | Control device for preventing red-eye effect on camera |
US08/076,498 US5300970A (en) | 1988-03-16 | 1993-06-15 | Control device for preventing red-eye effect on camera |
US08/181,967 US5400113A (en) | 1988-03-16 | 1994-01-18 | Control device for preventing red-eye effect on camera |
US08/487,891 US5687406A (en) | 1988-03-16 | 1995-06-07 | Control device for preventing red-eye effect on camera |
US08/475,839 US5543888A (en) | 1988-03-16 | 1995-06-07 | Control device for preventing red-eye effect on camera |
US08/475,571 US5682560A (en) | 1988-03-16 | 1995-06-07 | Control device for preventing red-eye effect on camera |
US08/475,560 US5508780A (en) | 1988-03-16 | 1995-06-07 | Control device for preventing red-eye effect on camera |
US08/478,777 US5537183A (en) | 1988-03-16 | 1995-06-07 | Control device for preventing red-eye effect on camera |
US08/483,843 US5701519A (en) | 1988-03-16 | 1995-06-07 | Control device for preventing red-eye effect on camera |
US08/483,323 US5640621A (en) | 1988-03-16 | 1995-06-07 | Control device for preventing red-eye effect on camera |
US08/474,505 US5526090A (en) | 1988-03-16 | 1995-06-07 | Control device for preventing red-eye effect on camera |
US08/476,944 US5682561A (en) | 1988-03-16 | 1995-06-07 | Control device for preventing red-eye effect on camera |
US08/482,558 US5697002A (en) | 1988-03-16 | 1995-06-07 | Control device for preventing red-eye effect on camera |
US08/483,963 US5717963A (en) | 1988-03-16 | 1995-06-07 | Control device for preventing red-eye effect on camera |
US08/475,440 US5563679A (en) | 1988-03-16 | 1995-06-07 | Control device for preventing red-eye effect on camera |
US08/476,938 US5822624A (en) | 1988-03-16 | 1995-06-07 | Camera control device and method for preventing red-eye effect |
US08/697,681 US5720038A (en) | 1988-03-16 | 1996-08-28 | Control device and method for preventing red-eye effect |
US08/708,882 US5664241A (en) | 1988-03-16 | 1996-09-05 | Control device for preventing red-eye effect on camera |
US08/714,520 US5630182A (en) | 1988-03-16 | 1996-09-16 | Control device for preventing red-eye effect on camera |
US08/883,311 US5815749A (en) | 1988-03-16 | 1997-06-26 | Control device for preventing red-eye effect on camera |
US08/889,874 US5950023A (en) | 1988-03-16 | 1997-07-08 | Control device for preventing red-eye effect on camera |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63064031A JP2550383B2 (ja) | 1988-03-16 | 1988-03-16 | カメラの赤目防止制御装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8068658A Division JP2839002B2 (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | カメラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01235932A JPH01235932A (ja) | 1989-09-20 |
JP2550383B2 true JP2550383B2 (ja) | 1996-11-06 |
Family
ID=13246352
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63064031A Expired - Lifetime JP2550383B2 (ja) | 1988-03-16 | 1988-03-16 | カメラの赤目防止制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2550383B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3188742B2 (ja) * | 1992-01-31 | 2001-07-16 | キヤノン株式会社 | カメラ |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54139524A (en) * | 1978-04-21 | 1979-10-30 | Minolta Camera Co Ltd | Strobe built-in camera |
JPS589130A (ja) * | 1981-07-09 | 1983-01-19 | Canon Inc | 閃光装置 |
JPS58132733A (ja) * | 1982-02-02 | 1983-08-08 | Canon Inc | カメラ |
JPS58156910A (ja) * | 1982-03-13 | 1983-09-19 | Canon Inc | 合焦状態検出装置 |
-
1988
- 1988-03-16 JP JP63064031A patent/JP2550383B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54139524A (en) * | 1978-04-21 | 1979-10-30 | Minolta Camera Co Ltd | Strobe built-in camera |
JPS589130A (ja) * | 1981-07-09 | 1983-01-19 | Canon Inc | 閃光装置 |
JPS58132733A (ja) * | 1982-02-02 | 1983-08-08 | Canon Inc | カメラ |
JPS58156910A (ja) * | 1982-03-13 | 1983-09-19 | Canon Inc | 合焦状態検出装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01235932A (ja) | 1989-09-20 |
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