JP2569444B2 - 赤目防止制御装置 - Google Patents

赤目防止制御装置

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JP2569444B2 JP63072238A JP7223888A JP2569444B2 JP 2569444 B2 JP2569444 B2 JP 2569444B2 JP 63072238 A JP63072238 A JP 63072238A JP 7223888 A JP7223888 A JP 7223888A JP 2569444 B2 JP2569444 B2 JP 2569444B2
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【発明の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本発明は、閃光撮影時の赤目現象を防止するカメラの
赤目防止制御装置に関する。
B.従来の技術 赤目現象とは、電子閃光装置を用いたカラー写真撮影
において、人間の眼が赤色または金色に光って写ること
をいう。この現象は、眼の瞳孔を通過した電気閃光装置
の発光部の閃光が網膜部分で反射され、その反射光がフ
イルムに写って発生するものである。眼の網膜部分には
毛細血管が多数存在し、この血液中のヘモグロビンが赤
色であるので、その反射光が赤みを帯びて写るのであ
る。
赤目現象が写真で顕著に現れるのは、以下のような条
件下であることが経験的に判明している。
1)撮影環境が暗い場合 人間の眼の瞳孔の大きさは周囲の明るさによって変化
し、暗い場合にはその直径が約7〜8mmに拡がってい
る。このときは眼への入射光量および反射光量は多くな
るので、当然赤目現象も目立ちやすい。
2)電子閃光装置の発光部と撮影レンズ光軸との距離が
近い場合 眼の網膜部分はかなりの高反射率であると同時に、ま
た反射の指向性も高い。従って電子閃光装置の発光部と
撮影レンズ光軸とが近く、網膜による正反射光がそのま
ま撮影レンズに入射しやすい位置関係に3つの要素(発
光部、撮影レンズ、眼)がある場合は、赤目は強く発生
する。すなわち、被写体である人物の瞳が、撮影レンズ
と閃光光源の発光部とを見込む角度が、ある程度以下の
小さい角度以下になっているときには、赤目は必ず発生
する。経験的に、この角度は約2〜2.5度である。従っ
て、電子閃光装置の発光部を撮影レンズ光軸から離せば
赤目の発生が防止されるが、カメラから被写体までの距
離(以下、被写体距離と呼ぶ)により限界があり、被写
体距離が所定値以上では赤目を避けることは困難であ
る。
そこで、赤目現象を防止する技術が、従来から知られ
ている。例えば「psa JOURNAL」の1952年7月号には、
撮影前に目を明るい環境に慣らせておき、瞳孔を3mm以
下に縮小させた状態でフラッシュをたいて赤目を防止す
る方法が開示されている。また、特公昭58−48088号公
報には、瞳孔が閉じ動作をするのに必要な時間だけ撮影
前に予備照射ランプによるプリ照射を行ない、瞳孔がほ
ぼ最小径となったときに電子閃光装置の発光部を発光さ
せて写真撮影する技術が開示されている。さらに、特開
昭58−9130号公報には、2個の閃光放電管を設け、一方
の放電管をプリ発光して瞳孔を閉じさせた後、第2の放
電管をメイン発光して実際の撮影を行なう方法が開示さ
れている。
C.発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上述の従来装置では、常に一定の光強
度のプリ照射光を一定時間だけ照射しているので、被写
体距離の変化に応じて被撮影者の眼に入射する光量も変
化する。このため、被写体距離が近い場合にはプリ照射
光の光量が多くまぶしいので被撮影者の顔の表情が不自
然となったり、目を閉じてしまうおそれがあるのに加え
て、電池が不必要に消耗される。また、被写体距離が遠
い場合には、光量不足のため赤目防止効果が十分発揮さ
れないおそれがある。
本発明の目的は、被写体距離に拘らず被写体上におけ
るプリ照射光の光量を一定とし、常に最適な光刺激を眼
に与えることが可能な赤目防止制御装置を提供すること
にある。
D.問題点を解決するための手段 クレーム対応図である第1図により説明すると、本発
明は、被写体照明用の照射光を照射する主閃光装置101
と、人間の瞳孔を縮小せしめる赤目防止用の照射光を被
写体に向けて照射する赤目防止用発光装置102とを備
え、主閃光装置101の発光に先立って赤目防止用発光装
置102を発光させるようにした赤目防止制御装置に適用
される。そして上述の問題点は、赤目防止用の照射光の
被写体上における光量が被写体までの距離に拘らずほぼ
一定となるようにこの距離に応じて上記照射光の射出光
量を制御する光量制御手段103を具備することにより解
決される。
E.作用 光量制御手段103は、被写体までの距離に応じて赤目
防止用照射光の射出光量を制御することにより、この照
射光の被写体上における光量が上記被写体までの距離に
拘らず一定とならしめる。これにより、被写体距離が変
化しても被撮影者の眼に入射する光量はほぼ一定となる
ので、被写体距離が近くても眩しさのため表情が不自然
になったり眼をつぶってしまうことがなく、また、電池
が不必要に消耗されることもない。さらに、被写体距離
が遠い場合でも光量不足となることがなく十分な赤目防
止効果が得られる。
F.実施例 −第1の実施例− 第2図〜第8図に基づいて本発明の第1の実施例を説
明する。
全体構成を示す第2図において、CPU1には信号伝達ラ
インBL1によってレンズ駆動回路2,焦点検出回路3,露出
制御用の測光回路4,カメラ制御回路5および調光用の測
光回路12が接続されている。焦点検出回路3は、例えば
CCD等から成る一対の受光素子を有し、撮影レンズREお
よび不図示の一対のレンズを介してこれらの受光素子上
に一対の被写体像を形成し、それぞれの受光素子からの
電気信号に基づいて被写体の結像面と予定結像面とのず
れ量およびその方向を表わす焦点検出信号をCPU1に出力
する。露出制御用測光回路4は、被写体からの光を受光
する受光素子を有し、この受光素子の出力を測光データ
としてCPU1に出力する。
カメラ制御回路5には、絞り,シャッタ等の露出制御
装置6および液晶表示器等の表示装置7が接続されてい
る。このカメラ制御回路5は、CPU1からの指令により例
えば露出値やシャッタスピード等の撮影に関する情報を
表示装置7にて表示するとともに、露出制御装置6を駆
動して撮影を行なう。
レンズ駆動回路2にはフォーカシングレンズ8を駆動
するモータ9が接続され、CPU1からのレンズ駆動信号に
よりモータ9を駆動制御してフォーカシングレンズ8を
駆動することによりフォーカシングを行う。ここで、レ
ンズ駆動信号は、上述の焦点検出信号に基づいてCPU1に
て形成される信号である。
また、CPU1には、外付けの電子閃光装置10およびこの
電子閃光装置10に一体に形成された赤目防止用発光装置
11が接続されている。電子閃光装置10は、発光素子とし
てのキセノン管Xe1、このキセノン管Xe1発光用の充電電
荷を蓄えるメインコンデンサ10a、このメインコンデン
サ10aを充電する充電回路10bおよびキセノン管Xe1の発
光開始,終了を制御する発光回路10cを有する。充電回
路10bはメインコンデンサ10aの充電が完了し、キセノン
管Xe1の発光が可能になると充電完了信号をCPU1に出力
する。この充電完了信号が入力されるとCPU1は、後述す
る全押しスイッチSW2のオンに伴って発光開始信号を発
光回路10cに出力する。これに応答して発光回路10bは、
メインコンデンサ10aの充電電荷をキセノン管Xe1に供給
してキセノン管Xe1の発光を開始させる。また、発光中
にCPU1から発光停止信号が発光回路10cに入力される
と、キセノン管Xe1に供給される充電電荷を断ちキセノ
ン管Xe1の発光を停止させる。
すなわち、キセノン管Xe1の発光量は調光用測光回路1
2で測光される。測光回路12は、被写体からの反射光を
受光する受光素子を有し、キセノン管Xe1が発光される
と、受光素子からの受光信号を積分して被写体に照射さ
れる照射光の光量を演算する。この演算された光量はCP
U1に出力され、CPU1は、入力された光量が予め設定され
た所定光量に達すると発光回路10cに発光停止信号を出
力する。
赤目防止用発光装置11は、人間の眼の瞳孔を縮小せし
める光を照射するキセノン管Xe2と、コンデンサ11aと、
その充電回路11bと、発光開始,終了を制御する発光回
路11cとを有し、充電回路11bはコンデンサ11aの充電が
完了すると充電完了信号をCPU1に出力する。これにより
CPU1はスイッチSW2のオンに伴って発光回路11cに発光開
始信号を出力し、これに応じて発光回路11cはキセノン
管Xe2を発光せしめ、いわゆるプリ照射を開始する。キ
セノン管Xe2の発光が開始されると、調光用測光回路12
は、上述と同様に受光素子からの受光信号を、積分して
プリ照射光の光量Q1を演算し、その演算結果を、遂次、
CPU1に入力する。CPU1は、入力された光量Q1が予め設定
された基準光量Q0に達すると発光回路11cに発光停止信
号を出力し、キセノン管Xe2の発光を停止させる。この
基準光量Q0は、人間の目に眩しさを感じさせず、かつ十
分な赤目防止効果をもたらす値に設定される。
さらに、CPU1には、図示せぬレリーズ釦の操作に連動
したレリーズスイッチSWが接続されている。このレリー
ズスイッチSWはスイッチSW1,SW2から構成され、レリー
ズ釦が半押し状態でスイッチSW1がオンし、全押し状態
でスイッチSW2がオンする。CPU1はスイッチSW1がオンす
ると、上述の焦点検出回路3および測光回路4を作動せ
しめ、焦点検出回路3から入力される焦点検出信号から
被写体までの距離D(第8図)を演算するとともに、フ
ォーカシングレンズ8を合焦位置に導くためのレンズ駆
動量を演算する。次いでこのレンズ駆動量に基づいてフ
ォーカシングレンズ8を合焦位置に駆動するためレンズ
駆動回路2にレンズ駆動信号を出力する。またスイッチ
SW1のオンにより測光回路4からの測光データに基づい
て被写体輝度Bを演算する。その後、スイッチSW2がオ
ンされると、カメラ制御回路5を介して露出制御装置6
を駆動して撮影を行い、このとき必要に応じて電子閃光
装置1あるいは赤目防止用発光装置11を作動せしめる。
またCPU1は、閃光撮影時、演算された被写体距離Dお
よび被写体輝度Bに基づいて、後述するように赤目現象
が発生する撮影条件か否かを判定する。そして、赤目が
発生する撮影条件であると判定されると赤目判定信号を
出力しれ赤目防止モードを設定し、スイッチSW2のオン
により発光回路11cに発光開始信号を出力して赤目防止
用発光装置11を作動せしめ、作動終了後、0.75秒経過し
たらカメラ制御回路5を介して露出制御装置6を駆動せ
しめるとともに、発光回路10cに発光開始信号を出力す
る。
以上の実施例の構成において、電子閃光装置10が主閃
光装置101を、調光用測光回路12およびCPU1が光量制御
手段103をそれぞれ構成する。
次に、第3図〜第7図のフローチャートに基づいてCP
U1による制御の手順を説明する。
半押しスイッチSW1がオンすると第3図,第4図に示
すプログラムが起動され、まず第3図のステップS1でメ
モリを初期値にリセットするとともに、各回路をリセッ
トする。これにより、焦点検出回路3および測光回路4
はそれぞれの受光素子の検出結果を電気信号に変換して
CPU1に入力する。次いで、ステップS2で焦点検出回路3
からの焦点検出信号を読み込み、ステップS3で被写体距
離Dを演算してスイッチS4に進む。
ステップS4では、上述の焦点検出信号により得られる
像ずれ量およびずれ方向から、フォーカシングレンズ8
を合焦位置に導くためのレンズ駆動量を演算し、ステッ
プS5でレンズ駆動回路2にレンズ駆動信号を出力して、
モータ9によりフォーカシングレンズ8を合焦位置に駆
動する。
次にステップS6で測光回路4からの測光データを読み
込み、ステップS7でこの測光データに基づいて被写体輝
度Bを演算するとともに、第4図のステップS8でこの被
写体輝度BとISO感度とからシャッタスピードおより絞
り値を演算する。これらのシャッタスピードおよび絞り
値は、ステップS9でカメラ制御回路5に出力される。カ
メラ制御回路5は、これらの値を表示装置7にて表示す
る。
次にステップS10に進み、電子閃光装置10を使用する
撮影か否かを判定する。これは例えば、不図示の電子閃
光装置使用禁止スイッチによって電子閃光装置10の使用
が禁止されているか否か、あるいは被写体輝度Bの高低
に基づく電気閃光装置10使用の必要性の有無により判断
される。ステップS10が肯定されると充電回路10bを作動
して充電を開始し、ステップS11へ進む。ステップS10が
否定されるとステップS14で赤目防止モードを解除して
ステップS2に戻る。
ステップS11では、充電回路10bから充電完了信号が出
力されているか否かにより、電子閃光装置10のメインコ
ンデンサ10aの充電が完了したか否かを判定する。充電
回路10bから充電完了信号が出力されておりステップS11
が肯定されるとステップS12に進み、充電完了信号が未
出力でありステップS11が否定されるとステップS14に進
む。
ステップS12では、赤目が発生する撮影条件か否かを
判定する。この実施例では以下に説明するように被写体
距離Dおよび輝度情報Bによって赤目発生の可能性が判
断される。
第8図に示すように、瞳Pが写真上に写し込まれる場
合、瞳Pおよび撮影レンズREの中心を通る直線l1(カメ
ラの光軸と等価)と、瞳Pおよび電子閃光装置10のキセ
ノン管Xe1の中心を通る直線l2とのなす角度、すなわち
瞳Pが撮影レンズREと電子閃光装置10とを見込む角度
(θで表わす)が約2度以下になると赤目が多く発生す
る。今、撮影レンズREとキセノン管Xe1の各光軸間距離
をHとすると、角度θは、 tanθ=H/D で表わされ、この式より被写体距離Dは、 D=H/tanθ …(1) で表わすことができる。したがって、例えば撮影レンズ
REと電気閃光装置10のキセノン管Xe1の光軸間距離Hを
0.1mとし、θ=2度以下で赤目が発生するものと規定し
た場合、赤目は、被写体距離Dがほぼ、 D=28.6×0.1m=2.86m 以上で発生すると考えることができる。したがって、
(1)式で求めた被写体距離Dを赤目発生の撮影条件を
判定する基準値(以下で基準距離D0と呼ぶ)として用い
ることができる。
一方、被写体輝度が所定基準値(以下で基準輝度B0
呼ぶ)を超えるほどに高いときは瞳孔が閉じているた
め、赤目現象はほとんど発生しない。これは換言する
と、被写体輝度が人間の瞳孔が赤目を引き起こすほどに
大きくなるような所定基準値以下で赤目が発生すると言
うことができる。
以上から本実施例では、検出される被写体距離Dが基
準距離D0(=2.86m)以上では、かつ被写体輝度Bが基
準輝度B0以下の場合には赤目が発生するものと判断する
ようにし、ステップS12でこれらの条件が満たされれば
ステップS13に進み、満たされなければステップS14に進
む。ステップS13では赤目防止モードを設定し、その後
ステップS2に戻り、ステップS2以下の処理を繰り返す。
なお、上述の距離Hは、例えば電子閃光装置10側からキ
セノン管Xe1の高さ位置に応じた信号がカメラ側に入力
されることによりCPU1内で算出される。
この状態で全押しスイッチSW2(第2図)がオンする
と第5図〜第7図に示す割り込みルーチンが起動され、
まず第5図のステップS21で赤目防止モードが設定され
ているか否かを判定する。肯定されるとステップS22に
進み、発光回路11cに発光開始信号を出力してキセノン
管Xe2の発光、いわゆるプリ照射を開始する。次いで、
ステップS51において、測光回路12で検出された被写体
上の光量Q1を読み込み、ステップS52でこの光量Q1が予
め設定された基準光量Q0以上か否かを判定する。否定判
定されると肯定判定されるまでステップS51,52の処理を
繰り返し、肯定判定されるとステップS53で発光回路11c
に発光停止信号を出力してキセノン管Xe2の発光を停止
せしめる。このプリ照射により被写体である人物はキセ
ノン管Xe2の閃光を目視し、眼の瞳孔が閉じる。
次にステップS23で、被写体の瞳孔開口が最小となる
時間(例えば0.75秒)がキセノン管Xe2の発光停止後に
経過したか否かを判定する。これは発光回路11cへの発
光停止信号出力と同時にタイマを動作せしめるなどして
計時される。否定判定されると肯定判定されるまでステ
ップS23に留まり上述の遅延時間を待ち、肯定判定され
るとステップS24に進む。ステップS24では、カメラ制御
回路5を介して絞りを駆動し、次いでステップS25でメ
インミラーをアップさせ、ステップS26でシャッタ先幕
を走行させる。その後、第6図のステップS27で電子閃
光装置10使用を有無を判定する。
ステップS27が否定されるとステップS31に進み、所定
のシャッタ開時間が経過したか否かを判定する。ステッ
プS31が否定されると、肯定されるまでステップS31に留
まり所定のシャッタ開時間を待ち、肯定されるとステッ
プS34でシャッタ後幕を走行させ、ステップS35でメイン
ミラーをダウンさせ処理を終了させる。
ステップS27が肯定されるとステップS28へ進み、シャ
ッタが全開したか否かを判定する。ステップS28が否定
されると、肯定されるまでステップS28に留まりシャッ
タの全開を待ち、肯定されるとステップS29で電子閃光
装置10の発光回路10cに発光開始信号を出力してキセノ
ン管Xe1の発光を開始させる。その後ステップS30に進
み、シャッタ開時間がシンクロ同調秒時になったか否か
を判定し、肯定されるとステップS34に進む。
ステップS30が否定されるとステップS32へ進み、キセ
ノン管Xe1の発光量が所定光量に達したか否かを判定す
る。これは、上述した調光用測光回路12に測光されてCP
U1に入力される測光光量に基づいて行われる。ステップ
S32が否定されるとステップS30に戻り、肯定されるとス
テップS33で発光回路10cに発光停止信号を出力し、キセ
ノン管Xe1の発光を停止させる。その後、処理はステッ
プS34に進む。これにより眼の瞳孔が最小になったとき
に閃光撮影が行われるので赤目の発生が防止される。
以上のように、キセノン管Xe2の発光後、被写体に照
射されるプリ照射光の光量Q1が基準光量Q0に達するとキ
セノン管Xe2の発光を停止させるようにしたので、被写
体上におけるプリ照射光の光量は被写体距離に拘らずほ
ぼ一定となる。この基準値Q0は、人間に眩しさを感じさ
せず、かつ十分な赤目防止効果をもたらす値に設定され
ているので、被写体距離が近い場合でも被撮影者に光量
過多による眩しさを感じさせることがなく、また被写体
距離が遠い場合でも光量不足となることがなく、確実に
赤目防止が行なわれる。
−第2の実施例− 第2図,第9図および第10図に基づいて本発明の第2
の実施例を説明する。この第2の実施例は第2図に示し
た赤目防止用発光装置11に代えて2つの発光管を備えた
赤目防止用発光装置を用い、近距離時には1つの発光管
を、遠距離時には2つの発光管を発光するようにしたも
のである。
すなわち、本実施例の赤目防止用発光装置31は、第9
図に示すように一対のキセノン管Xe2,Xe3と、それぞれ
のキセノン管Xe2,Xe3の充電電荷を蓄える一対のコンデ
ンサ31a,31bと、上述したと同様な充電回路31cおよび発
光回路31dとを有する。充電回路31cは、CPU1からの指令
により両コンデンサ31a,31bの充電を行ない、発光回路3
1dは、CPU1からの発光開始信号によりコンデンサの充電
電荷に応じてキセノン管Xe2,Xe3をフル発光せしめる。
一方、この実施例では、上述の赤目判定に供する基準
距離D0よりも遠い領域をさらに2つの遠距離領域と近距
離領域とに分け、測距データにより遠距離領域と認識さ
れるとCPU1は、キセノン管Xe2,Xe3の発光開始信号を発
光回路31dにそれぞれ出力し、近距離領域と認識される
と、キセノン管Xe2の発光開始信号のみを出力する。な
お、他の構成は第2図と同様であり、説明を省略する。
次に、第10図のフローチャートによりCPU1の制御の手
順を説明する。なお、第5図と同様なステップには同一
の符号を付す。
第10図において、レリーズ割込時、ステップS21で赤
目防止モードの設定が判定されると、ステップS61にお
いて、測距された被写体距離Dが上述の遠領域か近領域
かを判定する。近領域の場合、ステップS62でキセノン
管Xe2の発光開始信号を出力してこれを発光せしめ、ス
テップS23へ進む。また、遠距離の場合、ステップS63で
キセノン管Xe2,Xe3の発光開始信号をそれぞれ出力して
これらを発光せしめ、ステップS23に進む。これによれ
ば、被写体距離Dが遠領域の場合には近領域の場合に比
べてプリ照射の光強度が強くなり、被撮影者の眼に入射
するプリ照射光は被写体距離に拘らずほぼ一定となり上
述と同様の効果が得られる。
なお、以上ではキセノン管を2個設けた例を示したが
3個以上でもよい。この場合、基準距離D0以上の領域を
複数に区画し、被写体距離Dが遠いほど発光させるキセ
ノン管の数を増加させればよい。
また、プリ照射を閃光ではなく例えば通常のランプで
行なうようにし、このランプに印加する電圧を被写体距
離に応じて適宜調節することによりその光強度を変化さ
せ、これによりプリ照射光の光量が被写体上でほぼ一定
となるようにしてもよい。さらに、単一のプリ発光管の
発光回数を被写体距離に変化させて被写体上におけるプ
リ照射光量を一定とならしめてもよい。
さらにまた、外付けの電子閃光装置を装着した例を示
したが、電子閃光装置を内蔵するカメラにも本発明を適
用できる。また、電子閃光装置として、被写体が暗いと
きに自動的に作動される例を示したが、手動操作により
レリーズ操作に連動して本発光を行なうものでもよい。
さらに、赤目判定を被写体距離Dと被写体輝度Bとによ
りカメラ側が自動的に判定し、レリーズ全押しによりプ
リ照射を行なうようにしたが、警告のみを行ない、プリ
照射にするか否かを別設のスイッチに撮影者に選択させ
てもよい。あるいは、カメラは赤目発生の有無を何ら判
定せず、撮影者が赤目発生の撮影条件と判断して操作ス
イッチを操作し、このときにレリーズ操作が行なわれる
とプリ照射が行なわれるものでもよい。
また、以上では、赤目判定の条件のひとつとして露出
制御用の測光回路4で得られた被写体輝度Bを用いた
が、これに代えて、カメラ背面の輝度を測光する測光回
路を別設し、この測光回路によって得られる輝度情報を
用いてもよい。これは、被写体輝度Bが赤目発生と判断
される値であっても被撮影者の視角に入るカメラ背面が
明かるければ赤目が発生しない場合もあるということに
よる。
G.発明の効果 本発明によれば、赤目防止用のプリ照射光が被写体に
照射される際の光量が被写体距離に拘らずほぼ一定とな
るように、被写体距離に応じてプリ照射光の射出光量を
可変としたので、被撮影者の眼に入射するプリ照射の光
量は被写体距離が変化してもほぼ一定となり、被写体距
離が近くても光量過多による眩しさのため表情が不自然
となったり目をつぶってしまうことがなく、不所望な写
真が撮影されることが防止される。またこのとき、電池
の不必要な消耗も防止される。さらに被写体距離が遠い
場合でも光量不足となることがなく、確実に赤目が防止
される。
【図面の簡単な説明】
第1図はクレーム対応図である。 第2図〜第8図は本発明の一実施例を示し、第2図は本
発明に係る赤目防止制御装置のブロック図、第3図〜第
7図はそれぞれ処理手段を示すフローチャート、第8図
は赤目現象が発生する撮影条件を説明する図である。 第9図および第10図は第2の実施例を示し、第9図は赤
目防止用発光装置のブロック図、第10図は処理手順を示
すフローチャートである。 1:CPU 5:カメラ制御回路 10:電子閃光装置 11:赤目防止用発光装置 101:電子閃光装置 102:赤目防止用発光装置 103:光量制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 正治 東京都品川区西大井1丁目6番3号 日 本光学工業株式会社大井製作所内 (72)発明者 横沼 則一 東京都品川区西大井1丁目6番3号 日 本光学工業株式会社大井製作所内

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被写体照明用の照射光を照射する主閃光装
    置と、 人間の瞳孔を縮小せしめる赤目防止用の照射光を被写体
    に向けて照射する赤目防止用発光装置とを備え、前記主
    閃光装置の発光に先立って前記赤目防止用発光装置を発
    光させるようにした赤目防止制御装置において、 前記赤目防止用照射光の被写体上における光量が被写体
    までの距離に拘らずほぼ一定となるように該距離に応じ
    て該照射光の射出光量を制御する光量制御手段を備えた
    ことを特徴とする赤目防止制御装置。
  2. 【請求項2】前記光量制御手段は調光回路であり、該調
    光回路は、前記赤目防止用照射光の前記被写体からの反
    射光量を測定する測光回路と、この測定された光量が予
    め設定された基準の光量に達すると前記赤目防止用照射
    光の照射を停止させるための発光停止信号を出力する信
    号出力回路とにより構成されることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項に記載の赤目防止制御装置。
  3. 【請求項3】前記被写体までの距離に関する距離情報を
    検出する距離情報検出手段を備え、前記光量制御手段
    は、前記距離情報に応じて前記赤目防止用発光装置の発
    光回数を変えることにより前記光量を一定とならしめる
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の赤目防
    止制御装置。
  4. 【請求項4】前記被写体までの距離に関する距離情報を
    検出する距離情報検出手段を備え、前記光量制御手段
    は、前記距離情報に基づいて前記赤目防止用照射光の光
    強度を変化させることにより前記被写体上の光量を一定
    とならしめることを特徴とする特許請求の範囲第1項に
    記載の赤目防止制御装置。
  5. 【請求項5】前記赤目防止用発光装置は前記赤目防止用
    照射光を照射する複数の発光管を有し、前記光量制御手
    段は、前記距離情報に基づいて発光させる前記発光管の
    数を変えることにより前記光強度を変化させることを特
    徴とする特許請求の範囲第4項に記載の赤目防止制御装
    置。
  6. 【請求項6】前記赤目防止用発光装置は、印加される電
    圧に応じて光強度が可変な赤目防止用照射光を照射する
    発光素子を有し、前記光量制御手段は、前記距離情報に
    基づいて前記印加電圧を制御することにより前記光強度
    を変化させることを特徴とする特許請求の範囲第4項に
    記載の赤目防止制御装置。
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