JP2537545B2 - 酸性調味液 - Google Patents

酸性調味液

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JP2537545B2
JP2537545B2 JP63327613A JP32761388A JP2537545B2 JP 2537545 B2 JP2537545 B2 JP 2537545B2 JP 63327613 A JP63327613 A JP 63327613A JP 32761388 A JP32761388 A JP 32761388A JP 2537545 B2 JP2537545 B2 JP 2537545B2
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vinegar
seasoning liquid
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acidic seasoning
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訓男 中村
広昭 神沢
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  • Distillation Of Fermentation Liquor, Processing Of Alcohols, Vinegar And Beer (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、特にサラダを製造するのに適した、酸性の
調味液に関するものである。
〔従来の技術〕
従来から、サラダに向いた酸性の調味液として、リン
ゴ酢、ブドウ酢などがドレッシングビネガー等の表示で
市販されている。ところでこれらの果実酢は、果汁を原
料として、アルコール発酵・酢酸発酵させて製したもの
であり、米酢などのような穀物を原料として製造した穀
物酢と異なり、野菜などが主体となるサラダに風味上調
和し易い利点はある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、これらの酢は、サラダ油と1:1ぐらい
の比率で混ぜて野菜にふりかけ、野菜サラダとして食し
てみると、ツンツンした刺戟味が強くて野菜との味の調
和がよくないという欠点がある。
本発明の目的は、これらの欠点が出にくく、しかも野
菜サラダに使用したときに風味がさわやかな酸性の調味
液を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は、上記の目的を達すべくいろいろ検討した
結果、ようやくにして本発明に到達したものである。
すなわち、本発明の酸性調味液は、果汁を原料として
使用して製した醸造酢を含むとともに、酢酸含有率が2.
5〜5.0%、グルコン酸含有率が0.5〜2.0%、糖含有率が
3〜15%であることを特徴とするものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
まず、本発明の酸性調味液は、果汁を原料として使用
して製した醸造酢を含んでいる。これは、醸造酢を含ん
でいることにより酸性調味液が食酢の味(酸味など)を
出すとしても、果汁を原料として使用した醸造酢を含ま
ないものは、製品をサラダに用いたときに、さわやかさ
が出にくいからである。ここで、果汁を原料として使用
して製した醸造酢とは、本発明では、果汁のみを原料と
して使用して製した醸造酢に限ることなく、その果汁に
他の副原料をいずれかの発酵段階で添加して製した醸造
酢も包含している。果汁の好ましい使用割合は、製品を
サラダに用いたときにさわやかさを出す観点から、製品
つまり酸性調味液の重量の少なくとも10%相当量であ
り、より好ましくは15%以上相当量である。なお果汁重
量は、搾汁時のものを基準としているので、例えば濃縮
の果汁の場合は濃縮前の重量に換算することが必要であ
る。
本発明の酸性調味液は、さらに、酢酸含有率が2.5〜
5.0%、グルコン酸含有率が0.5〜2.0%、糖類含有率が
3〜15%である。酢酸含有率については、それがあまり
少ないとサラダに使用したときのさわやかさが欠けるき
らいがあり、あまり多いと刺戟味が出勝ちとなる。ま
た、グルコン酸含有率については、それがあまり少ない
と上記の刺戟味の緩和効果が出にくく、あまり多いとさ
わやかさに欠ける原因となる。さらに、糖類含有率につ
いては、それがあまり少ないと刺戟味の緩和効果が乏し
くなり、あまり多いと甘くなりすぎて風味の調和を崩す
ことになる。
ここで糖類とは、甘味を有する単糖ないし多糖をい
い、具体的には、しょ糖、グルコース、フラクトース、
などがあげられる。また、グルコン酸とは、本発明では
グルコノデルタラクトンの形のものも含む意に用いてい
る。
上記の酢酸等の含有率は、より好ましくは、酢酸につ
いては3.0〜4.0%、グルコン酸については0.7〜1.5%、
糖含有率については4〜10%である。
次に、本発明の酸性調味液の代表的な製造方法につい
て述べると、果汁(リンゴ果汁、ブドウ果汁など)をア
ルコール発酵し、ひきつづき酢酸発酵して得られる果実
酢に、グルコン酸含有率が0.5〜2.0%内に納まるように
グルコン酸をまた、糖類含有率が3〜15%内に納まるよ
うに糖類(通常グルコース)を、各々添加する。なお、
酢酸含有率は、最終的に2.5〜5.0%内に納まるように予
め酢酸発酵等の段階で調整しておく。また、果汁の使用
割合を、それが酸性調味液重量の10%未満にならない範
囲で減らしたい場合は、減らすのはさしつかえないが、
酸性調味液中の果汁由来の酢酸含有率が2.5%を切れる
ときは、他の醸造酢を補充して酢酸含有率が製品中2.5
〜5.0%内に入るように調節する。補充用の醸造酢の種
類としては、米酢、酒カス酢などより、アルコール酢
(アルコールを原料として製造した醸造酢)とか、コー
ン酢(コーン、コーンスターチなどを原料として製造し
た醸造酢)が、風味上のクセが比較的少なく、製品のさ
わやかさを出し易くする上で好ましい。
本発明の酸性調味液は、特にサラザ用に適したものな
ので、通常は適量のサラダ油と混ぜて野菜にふりかけて
使用する。しかし、酸による刺戟味が比較的少なくさわ
やかな味があるので、その特徴を活かして他の料理に用
いるのは任意である。
なお、本発明において、「%」は全て「重量%」を意
味している。
〔実施例〕
実施例1 下記の原料を配合して酸性調味液(酢酸含有率3.8
%、グルコン酸含有率1.0%、糖類含有率約6%、リン
ゴ酢の製造に用いた原料リンゴ果汁の酸性調味液重量に
対する割合約97%)を製造した。
実施例2 下記の原料を配合して酸性調味液(酢酸含有率3.9
%、グルコン酸含有率1.0%、糖類含有率約5.9%、果実
酢の製造に用いた果汁の酸性調味液重量に対する割合約
2.5%)を製造した。
原料の種類 配合割合(%) リンゴ酢(A:3.9%,T:4.1%) 20.0 ブドウ酢(A:4.0%、T:4.2%) 5.0 アルコール酢(A:4.0%、T:4.0%) 72.0 グルコン酸 1.0 グルコース 2.0 合 計 100.0(%) 〔試験例〕 果実例としてのリンゴ酢(実施例1で用いたものと同
じ)、グルコン酸およびグルコールを配合して、さらに
試料1〜6について米酢を配合し、また、試料7〜24に
ついてはアルコール酢を配合して下表に示すとおりの24
種の酸性調味液を製造した。 その各々について、サラ
タ油と1:1の比率で混合したものをレタスにかけて風味
を調べてみたところ、同じく下表の右方に示すとおりと
なった。
なお、試料1〜6はサラダに用いたときの風味等を果
実酢(ひいつは原料果汁)の使用割合との関係で調べて
みたもの、試料7〜11は製品(酸性調味液)中の酢酸含
有率との関係で調べてみたもの、試料12〜17は製品中の
グルコン酸含有率との関係で調べてみたもの、試料18〜
24は製品中の糖類含有率との関係で各々調べてみたもの
である。
〔発明の効果〕 以上、本発明の酸性調味液によれば、サラダ油を混ぜ
てサラダに用いたときに、さわやかな風味があり、しか
も刺戟味も感じることが少ないので、特にサラダ用の酢
として好適のものとなる。さらに他の料理に用いるとき
もその特徴を活かした使用の仕方ができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】果汁を原料として使用して製した醸造酢を
    含むとともに、酢酸含有率が2.5〜5.0%、グルコン酸含
    有率が0.5〜2.0%、糖含有率が3〜15%であることを特
    徴とする酸性調味液。
JP63327613A 1988-12-27 1988-12-27 酸性調味液 Expired - Lifetime JP2537545B2 (ja)

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