JP2536946Y2 - 車両用灯具通気孔の防水構造 - Google Patents

車両用灯具通気孔の防水構造

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JP2536946Y2 JP1990031081U JP3108190U JP2536946Y2 JP 2536946 Y2 JP2536946 Y2 JP 2536946Y2 JP 1990031081 U JP1990031081 U JP 1990031081U JP 3108190 U JP3108190 U JP 3108190U JP 2536946 Y2 JP2536946 Y2 JP 2536946Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、いわゆる密閉形の車両用灯具に設けられる
通気孔から雨水や洗浄用水が流入しないように防水する
構造に関するものである。
〔従来の技術〕 ランプハウジングの前面開口部を覆って前面レンズを
密着せしめた構造のいわゆる密閉形の車両用灯具は、光
源バルブの点灯によって灯具内部の空気が昇温して膨脹
したとき、その一部を大気中に放出して内圧の上昇を防
止するため、通気孔が設けられる。
上記の通気孔から雨水や洗浄水が灯具内に侵入する
と、電気部品の絶縁や金属部品の防錆について好ましく
ない上に、前面レンズを曇らせる原因にもなるので、前
記の通気孔を防水構造とする必要が有る。
第5図は従来例の防水構造を備えた車両用灯具通気孔
付近を切断して描いた密閉形灯具の側面図、第6図は上
記灯具の背面図である。
ランプハウジング1の前面開口部を覆って、前面レン
ズ2が装着されている。1aはランプハウジング1の後部
壁である。
上記の後部壁1aに通気孔1b(第5図)が設けられ、そ
の周囲に筒状部1cが一体に連設され、この筒状部1cにグ
ロメット3が装着されている。
上記グロメット3は、ゴム弾性を有する材料でU字管
状に構成され、その基端を上記筒状部1cに外嵌固着さ
れ、その先端の開口部3aは通気孔1bよりも下方に位置し
て大気に連通している。
上記の開口部3aに雨水などが入らないように、その上
方にルーフ4が設けられ、ランプハウジング1の後部壁
1aに一体連設されている。
また、上記開口部3aに洗浄水などが入らないように、
その下方に水平な邪魔板5が設けられてランプハウジン
グ後部壁1aに一体連設されている。
ただし本考案において上,下,水平の語は、当該車両
用灯具が正常に使用されている状態について言うものと
する。
また、グロメットについて基端とはランプハウジング
に装着されている側の端を言い、先端とは大気に連通さ
れている側の端を言い、先端部とは先端の付近を言うも
のとする。
〔考案が解決しようとする課題〕
第7図は従来例のグロメット3を示し、同図(A)は
平面図、(B)は正面図、(C)は断面側面図である。
第8図は上記グロメット3をランプハウジング1の筒状
部1cに装着した状態の断面図である。
上記グロメット3の開口部に洗車水などが付着する
と、水膜9を生じることがある。このとき当該車両用灯
具が消灯直後であれば、ランプハウジング1内の空気の
降温,収縮により上記の水膜9が付記矢印のごとくラン
プハウジング1内に吸い込まれる。
本考案は上述の事情に鑑みて為されたもので、グロメ
ットの先端の開口部に水が付着しても水膜を生じにく
く、水膜を生じても該水膜が灯具内に吸入されない車両
用灯具通気孔の防水構造を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本考案は車両用灯具のラ
ンプハウジングに設けられた通気孔にグロメットの先端
を接続すると共に、該グロメットの先端を上記通気孔よ
りも下方で大気に開口せしめた車両用灯具通気孔の防水
構造において、前記グロメットの先端部を、基端よりも
大径の、上下方向のN角形筒状(Nは3,4,もしくは5)
に構成したことを特徴とする。
ただし、Nは3以上5以下の整数である。
〔作用〕
上記の構造によれば、グロメットの先端部が基端より
も大径の三角形筒状、四角形筒状、若しくは五角形筒状
をしている。このため、その開口部に水膜が張られよう
としても表面張力のバランスを保てないので水膜を生じ
にくい。さらに、仮に水膜が形成されても該水膜が基端
に向けて吸い寄せられると前記グロメットの内径の小さ
い所へ移動するため水膜の面積が縮小し、これに伴って
膜厚が増加する。このため水膜が自重で破れる。従って
水膜がランプハウジング内に吸い込まれることが無い。
〔実施例〕
第1図は本考案に係るグロメットの1実施例を示し、
(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は断面側面図
である。
第2図は上記実施例の外観斜視図である。
第3図は上記実施例に係るグロメット10の基端10aを
ランプハウジング1の筒状部1cに嵌着した状態の断面図
である。
第4図(A)はそのIV-IV断面図である。
上記グロメット10の基端10aはランプハウジング1の
筒状部1cに密着して外嵌されている。そして先端部10b
は、第1図に表されているように基端10aの内径寸法d
よりも大きい内径寸法Dを有し、かつ上下方向の長さ寸
法Lを有する四角筒状に構成されている。
このため、この部分に仮に水膜が形成されたとすると
該水膜は四角形をなす。従って、その角の部分近傍で表
面張力のバランスが崩れて破れてしまう。実験によれ
ば、グロメットの先端部10bに注ぎかけられた水が雨水
などのようにほぼ純水であるときは水膜が出来て破れる
のではなく、最初から水膜が形成されない。注ぎかけら
れた水が洗浄水であって薬剤を含有しているなど、何ら
かの事情で水膜が形成されたとき灯具を消灯すると、灯
室内の空気の降温,収縮によって該水膜がグロメット内
に吸い込まれて移動するが、上記の移動は内径寸法Dの
開口部から内径寸法dの基端に近づき、内径が小さい方
に向かうので、吸い込まれる水膜の面積が縮小してその
膜厚が増加する。膜厚が増加した水膜は自重で破れ、ラ
ンプハウジング内に浸入することが無い。
第4図(B)は上記と異なる実施例を示し、グロメッ
トの先端部を三角形筒状に構成してある。本例において
も、該三角形筒状部を上下方向に配置するとともにその
平均内径寸法を基端の内径寸法よりも大ならしめること
により前例(四角筒状)と同様の作用,効果が得られ
る。
本考案者の実験によれば、この部分の形状が多角形で
あれば水膜が形成されにくくなるが、多角形の角の数が
多くなると該多角形が円に近づき、表面張力のバランス
が崩れにくく(水膜が形成され易く)なる。このため、
多角形の角の数は3ないし5が適当である。
〔考案の効果〕
以上説明したように、グロメットを用いた車両用灯具
通気孔の防水構造に本考案を適用して、該グロメットの
先端部を、基端よりも小径で上下方向の三角形筒状,四
角形筒状,若しくは五角形筒状に構成すると、グロメッ
ト先端の開口部に水が付着しても水膜が形成されにく
く、何らかの事情で水膜が形成されても該水膜がグロメ
ット内に吸い込まれると破れてしまう。従って水膜が灯
具の呼吸作用でハウジング内へ吸い込まれるおそれが無
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の1実施例におけるグロメットを示し、
(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は断面側面図
である。 第2図は上記実施例におけるグロメットの外観斜視図で
ある。 第3図は上記実施例におけるグロメット付近の断面図で
ある。 第4図(A)は上記第3図のIV-IV断面図であり、第4
図(B)は上記と異なる実施例におけるグロメットの開
口端付近の断面図である。 第5図は従来例の防水構造を備えた車両用灯具の断面
図、第6図は同じく背面図である。 第7図は従来例のグロメットを示し、(A)は平面図、
(B)は正面図、(C)は断面側面図である。 第8図は上記従来例のグロメット付近の断面図である。 1……ランプハウジング、1c……筒状部、3……従来例
のグロメット、10……本考案の実施例に係るグロメッ
ト、10a……基端、10b……先端部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両用灯具のランプハウジングに設けられ
    た通気孔にグロメットの基端を接続すると共に、該グロ
    メットの先端を上記通気孔よりも下方で大気に開口せし
    めた車両用灯具通気孔の防水構造において、 前記グロメットの先端部を、基端よりも大径の、上下方
    向のN角形筒状に構成したことを特徴とする車両用灯具
    通気孔の防水構造。 ただし、Nは3以上5以下の整数である。
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