JP2535722B2 - 鉄筋コンクリ―ト柱と鉄骨梁との連結構造及び建築物構築方法 - Google Patents

鉄筋コンクリ―ト柱と鉄骨梁との連結構造及び建築物構築方法

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JP2535722B2 JP5180842A JP18084293A JP2535722B2 JP 2535722 B2 JP2535722 B2 JP 2535722B2 JP 5180842 A JP5180842 A JP 5180842A JP 18084293 A JP18084293 A JP 18084293A JP 2535722 B2 JP2535722 B2 JP 2535722B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の鉄筋コンクリー
ト柱の間に鉄骨梁を連結した鉄筋コンクリート柱と鉄骨
梁との連結構造及び建築物構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術は、端部に太納筋材
が固定された鉄骨梁を鉄筋コンクリート柱の主筋と補強
筋との間に位置させ、これらの筋材をボルト締めや溶接
によって連結させた後、柱の型枠を組み付け、コンクリ
ートを打設することによって、鉄筋コンクリート柱に鉄
骨梁を連結していた。
【0003】そして、このように連結した鉄骨梁の上
に、スラブ型枠を配置し、その上からコンクリートを打
設することによって、床打ちをしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の技術では、次のような問題があった。
【0005】鉄骨梁を鉄筋コンクリートに連結する際、
ボルト締めや溶接という作業が必要であるので、作業工
数が多くなる。
【0006】また、鉄骨梁と鉄筋コンクリートとの連結
をするためのコンクリート打設作業と床打ちのためのコ
ンクリート打設作業との2作業が必要となり、打設作業
工数が多い。
【0007】この結果、構築作業全体の工数が多くな
り、建築作業に長期化を要すると共に、作業コストが高
く付いてしまう。
【0008】本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的は、作業工数の削減を図り、もっ
て、建築作業の短期化とコストダウンを図ることができ
る鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との連結構造及び建築物
構築方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、プレキャスト製鉄筋コンクリート柱の間に
鉄骨梁を連結した結構造において、前記プレキャスト
鉄筋コンクリート柱は、立設された柱本体と、この柱
本体から側方に突出し、上方向及び先端方向に開口する
略U字状の梁連結部とを有し、前記鉄骨梁は、その先端
部より内側に固着された型枠兼用プレートと、この型枠
兼用プレートに一端が固定され他端が前記鉄骨梁の先端
側に伸びる鉄筋と、を有し、前記型枠兼用プレートで前
記梁連結部の前記先端開口を塞いだ状態で、前記鉄骨梁
の先端部が前記梁連結部内に配置され、この梁連結部内
にコンクリートが現場打ちされて、前記鉄骨梁と前記梁
連結部とが連結されることを特徴としている。
【0010】請求項2に記載の建築物構築方法は、請求
項1に記載のプレキャスト製鉄筋コンクリート柱を立設
し、このプレキャスト製鉄筋コンクリートの梁連結部内
に、梁連結部の先端開口を請求項1に記載の鉄骨梁の型
枠兼用プレートによって塞いだ状態で、鉄骨梁の先端部
を配置し、この鉄骨梁上にスラブ型枠を配置し、しかる
後、このスラブ型枠上と前記梁連結部内とにコンクリー
トを現場打ちすることにより、前記梁連結部,鉄骨梁間
の連結と床打ちとを同時に行う、ことを特徴としてい
る。
【0011】
【作用】請求項1に記載の発明においては、梁連結部内
に鉄骨梁の先端を配置することで型枠兼用プレートによ
り梁連結部の先端開口が塞がれ、梁連結部と鉄骨梁先端
部とをコンクリートの現場打ちで連結して、プレキャス
ト製鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との連結が行われる。
鉄骨梁の先端部と、型枠兼用プレートに固定された鉄筋
は、連結部内にてコンクリートの現場打ちによりプレキ
ャスト製鉄筋コンクリート柱と一体化され、プレキャス
ト製鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁とを強固に連結でき
る。
【0012】また、請求項2に記載の発明においては、
スラブ型枠上と梁連結部内とにコンクリートを現場打ち
することにより、梁連結部,鉄骨梁間の連結と、床打ち
とが同時に行われるので、梁連結部,鉄骨梁間の連結と
床打ちとがたった1度のコンクリートの現場打ち作業で
完了する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0014】第1実施例 図1は、本発明の一実施例に係る鉄筋コンクリート柱と
鉄骨梁との連結構造を分解して示す斜視図である。
【0015】本実施例の連結構造は、図1に示すよう
に、予め工場にてプレキャストされ、施工現場に搬入さ
れた後に立設された鉄筋コンクリート柱1に、鉄骨梁
3,4をコンクリート打設によって連結した構造を採っ
ている。
【0016】鉄筋コンクリート柱1は、予め工場で形成
されたプレキャスト製品であり、柱本体10と、鉄骨梁
3,4を連結するための複数の梁連結部20とを備えて
いる。
【0017】柱本体10は、図2及び図3にも示すよう
に、輪郭が方形状となるように配置されそれぞれ縦方向
に伸びる複数の主筋11と、その外周に巻き付けられた
複数の補強筋15とを有している。そして、これらの筋
材11,15が、横断面が方形状のコンクリート18内
に埋め込まれている。
【0018】この柱本体10の上部には、後述する鉄骨
梁3,4の梁主筋35,45を入れ込むための切り欠き
部16が形成されている。この切り欠き部16は、図2
に示すように十文字状であり、後述する梁連結部20の
開口21と連通する溝部16aと、溝部16a間を連通
させる交差部16bとよりなっている。
【0019】また、柱本体10の下端部内部には、図1
及び図9に示すように、スプライススリーブ19が画成
されている。スプライススリーブ19は、床部や基礎部
50に突設された支持筋51を嵌めるためのもので、各
スプライススリーブ19の内部には主筋11の下端部が
突出している。そして、各スプライススリーブ19の下
端には、支持筋挿入孔19aが形成され、側端にはモル
タル注入孔19bが形成されている。
【0020】梁連結部20は、このような柱本体10の
上部に、側方に突出するように複数形成されている。各
梁連結部20は、上方及び長さ方向に開口する略U字状
の鉄筋コンクリート梁であり、その開口21は、前記切
り欠き部16の溝部16aに連通している。そして、内
部には、上端部を梁連結部20から露出させた状態でU
字状の補強筋25が複数埋め込まれている。
【0021】一方、鉄骨梁3,4は、図1に示すように
例えばH鋼であり、図4及び図5に示すように鉄筋コン
クリート柱1に連結されている。
【0022】具体的には、鉄骨梁3は、鉄筋コンクリー
ト柱1に図1の左右方向から連結するための梁で、その
先端部より内側の位置には、無端梁主筋35が固着され
た型枠兼用プレート31が取り付けられている。型枠兼
用プレート31は、梁連結部20の開口21の断面形状
に対応した例えば方形状の鋼板であり、その先端部側面
に、溶接等によって無端梁主筋35が複数固着されてい
る。この無端梁主筋35は、鉄筋をU字状に曲げて形成
したもので、鉄骨梁3の先端部の上下に位置しかつ先端
部よりも突出した状態で、列設されている。
【0023】このような型枠兼用プレート31,無端梁
主筋35を有する一対の鉄骨梁3−1,3−2が、図4
〜図6に示すように、無端梁主筋35,35同士を向い
合せかつその先端側がオーパラップする状態で、鉄筋コ
ンクリート柱1の上部に嵌め込まれている。すなわち、
型枠兼用プレート31,31が梁連結部20,20の開
口21,21先端に嵌められた状態で、鉄骨梁3−1,
3−2の先端部が開口21,21内に配置されている。
これにより、先端部が交差した状態の無端梁主筋35,
35が開口21,21、切り欠き部16の溝部16a,
16a及び交差部16b内に収納されている。そして、
各鉄骨梁3の先端部が配置された梁連結部20の上面に
は、外着補強筋29が取り付けられている。この外着補
強筋29は逆U字状の鉄筋で、その下端部を補強筋25
の上端部に絡ませた状態で補強筋25に連結されてお
り、これにより、筋材25,29によるループ状の筋体
が形成されている(図5参照)。
【0024】また、鉄骨梁4は、図1に示すように、鉄
骨梁3と直交する方向にて鉄筋コンクリート柱1に連結
される梁で、その先端部には型枠兼用プレート41が取
り付けられている。この型枠兼用プレート41も、梁連
結部20の開口21の断面形状に対応した方形状の鉄板
であり、その上下部には、直状梁主筋45を挿通させる
ための筋材挿通孔42が複数穿設されている。
【0025】このような型枠兼用プレート41を有する
一対の鉄骨梁4−1,4−2が、図4及び図5に示すよ
うに、直状梁主筋45によって連結された状態で、鉄筋
コンクリート柱1の上部に嵌め込まれている。具体的に
は、図4及び図7に示すように、型枠兼用プレート4
1,41が縦方向の梁連結部20,20の開口21,2
1先端に嵌められた状態で、鉄骨梁4−1,4−2の先
端部が開口21,21内に配置されている。そして、直
状梁主筋45が、相対向する型枠兼用プレート41,4
1の筋材挿通孔42,42に挿通され、その両端部がナ
ット46によって締付固定されている。このように各鉄
骨梁4の先端部が配置された梁連結部20の上面にも、
外着補強筋29が取り付けられ、筋材25,29による
ループ状の筋体が形成されている(図5参照)。なお、
一対の鉄骨梁4−1,4−2は、必ずしもナット46に
より主筋45を後固定するものに限らず、鉄骨梁3−
1,3−2と同様に、例えばU字状の主筋を当初から固
定したものでも良い。この場合、鉄骨梁3−1,3−2
の主筋35と干渉しないように、鉄骨梁4−1,4−2
の主筋を配置すれば良い。このようにすれば、現場での
ナット締めが不要になる。
【0026】上述したように、相直交する方向から、鉄
骨梁3,4の先端部が鉄筋コンクリート柱1の梁連結部
20内に配置されており、これにより、梁連結部20の
壁部、型枠兼用プレート31,41及び切り欠き部16
でなるコンクリート打設用の型枠が画成されている(図
4参照)。そして、この型枠内にコンクリートが打設さ
れて、鉄骨梁3,4と鉄筋コンクリート柱1との連結が
なされている。
【0027】具体的には、図8に示すように、鉄骨梁
3,4の上にスラブ型枠を構成するデッキプレート60
が敷かれる。そして、このデッキプレート60の上から
コンクリート65が打設され、前記梁連結部20、型枠
兼用プレート31,41及び切り欠き部16でなる前記
型枠内にコンクリート65が流し込まれて、鉄骨梁3,
4の先端部と梁連結部20との連結が行われている。
【0028】このように、本実施例によれば、鉄骨梁
3,4の先端部と梁連結部20との連結をコンクリート
の打設で行っているので、上述した従来例のように、鉄
骨梁3,4と鉄筋コンクリート柱1の筋材11,15と
をボルト締めしたり、溶接したりして連結する作業を必
要としない。したがって、鉄骨梁3,4と鉄筋コンクリ
ート柱1との連結作業工数を削減することができ、作業
の短期化とコストダウンを図ることができる。
【0029】第2実施例 次に、本発明の他の実施例について図面を参照して説明
する。
【0030】図10は、本発明の第2実施例に係る建築
物構築方法を示す図である。
【0031】なお、本実施例の理解を容易にするため、
上記第一の実施例と同一部材については同一符号を用
い、かつ、適宜、図1〜図9を用いて説明する。
【0032】本実施例は、図10(a)に示す鉄筋コン
クリート柱を立設する柱立設工程と、図10(b)に示
す鉄筋コンクリート柱に鉄骨梁の先端部を配置する梁配
置工程と、図10(c)に示す鉄骨梁上にスラブ型枠を
配置するスラブ枠配置工程と、図10(d)に示すコン
クリートを打設する打設工程とを有している。
【0033】図10(a)に示す柱立設工程において
は、まず、工場で予め形成したプレキャスト製品として
の鉄筋コンクリート柱1が、施工現場までトレーラー等
で運搬される。
【0034】そして、施工現場において、鉄筋コンクリ
ート柱1がクレーン等によって持上げられ、床部や基礎
部50の支持筋51に向けて降ろされ、図9に示したよ
うに、下端部の支持筋挿入孔19aが支持筋51に通さ
れる。すると、支持筋51が主筋11の下端と略向いス
プライススリーブ19内に嵌まった状態で、鉄筋コンク
リート柱1が床部や基礎部50上に立つ。
【0035】この状態で、鉄筋コンクリート柱1の床部
や基礎部50に対する垂直度が調整された後、モルタル
が、鉄筋コンクリート柱1のモルタル注入孔19bを介
してスプライススリーブ19内に注入されて固められ、
主筋11と支持筋51同士がモルタルによって連結され
る。
【0036】このように、現場に立設される鉄筋コンク
リート柱1の梁連結部20の形成数は、鉄筋コンクリー
ト柱1が配置される箇所に対応して設定されている。す
なわち、図11に示すように、建築構造物70の隅部
(図11の左上部)に立設する鉄筋コンクリート柱1−
1については、互に直角方向を向く一対の梁連結部20
を形成し、建築構造物70の側部(図11の左下部及び
右上部)に立設する鉄筋コンクリート柱1−2について
は、構造物70の側部方向に沿って向く一対の梁連結部
20と構造物70の内側を向く一つの梁連結部20を形
成しておく。また、建築構造物70の中央部(図11の
右下部)に立設する鉄筋コンクリート柱1−3について
は、放射状に突出する四つの梁連結部20を形成してお
く。
【0037】次に、図10(b)に示す梁配置工程が行
われる。この梁配置工程においては、まず、鉄骨梁3を
梁連結部20内に配置する作業が行われる。
【0038】具体的には、クレーン等で鉄骨梁3−1が
持上げられ、図4及び図6に示したように、横方向にさ
れて、梁連結部20の開口21と鉄筋コンクリート柱1
の切り欠き部16に向かって降ろされる。そして、鉄筋
コンクリート柱1の先端部が開口21内に配置されると
共に、無端梁主筋35が開口21,切り欠き部16の溝
部16a及び交差部16b内に納められた状態で、型枠
兼用プレート31が開口21の先端に嵌め込まれる。そ
して、梁連結部20の上面に、外着補強筋29が取り付
けられて、筋材25,29によるループ状の筋体が形成
される(図5参照)。
【0039】続いて(又は同時に)、図10に示すよう
に、鉄骨梁3−2がクレーン等で持上げられ、横方向に
されて、開口21と切り欠き部16に向かって降ろされ
る。そして、図4及び図6に示したように、鉄骨梁3−
2の先端部が開口21内に配置されると共に、その無端
梁主筋35の先端部が鉄骨梁3−1の無端梁主筋35の
先端部に交差した状態で、切り欠き部16の溝部16a
及び交差部16b内に納められ、型枠兼用プレート31
が開口21の先端に嵌め込まれる。そして、外着補強筋
29が取り付けられて、筋材25,29によるループ状
の筋体が形成される。
【0040】このように鉄骨梁3を鉄筋コンクリート柱
1に配置した後、鉄骨梁4の梁配置工程が行われる。
【0041】すなわち、図4及び図7に示したように、
一対の鉄骨梁4が縦方向に相対向させられ、各型枠兼用
プレート41が各梁連結部20の開口21先端に嵌めら
れた状態で、鉄骨梁4の先端部が開口21内に配置され
る。しかる後、直状梁主筋45が、相対向する型枠兼用
プレート41,41の筋材挿通孔42,42に挿通さ
れ、その両端部がボルト46によって締付固定される。
そして、梁連結部20の上面に、外着補強筋29が取り
付けられて、筋材25,29によるループ状の筋体が形
成される。
【0042】このような工程によって、横,縦方向か
ら、鉄骨梁3,4の先端部が鉄筋コンクリート柱1の梁
連結部20内に配置され、梁連結部20の壁部、型枠兼
用プレート31,41及び切り欠き部16でなるコンク
リート打設用の型枠が画成される(図4参照)。
【0043】次いで、図10(c)に示すスラブ枠配置
工程が行われる。
【0044】この工程においては、鉄骨梁3,4を囲ん
でスラブ型枠が組付けられる。具体的には、図12に示
すように、鉄骨梁3,4上にスラブ型枠を構成する二点
鎖線で示すデッキプレート60が敷かれ、開放された構
造物周縁に型枠材67が組付けられて、構造物周縁が閉
塞される。デッキプレート60は、鉄筋コンクリート柱
1の切り欠き部16,梁連結部20の開口21を避ける
ように敷き込まれており、これにより、コンクリート6
5が、切り欠き部16と開口21とで形成される型枠内
に流入することができるようになっている。
【0045】最後に、図10(d)に示す打設工程が行
われる。
【0046】この工程においては、コンクリート65を
前述したスラブ型枠内に流入するたった1つの作業が行
われる。
【0047】すなわち、コンクリート65がデッキプレ
ート60上に流し込まれ、固められて床打ちがなされ
る。この際、デッキプレート60上に流し込まれたコン
クリート65の一部が、図12の矢印100で示すよう
に、切り欠き部16と開口21内に流れ込む。これによ
り、コンクリート65が切り欠き部16と開口21内に
充填された状態で固まり、鉄骨梁3,4の各先端部が各
梁連結部20に連結固着され、打設工程が完了する。
【0048】このように、本実施例によれば、コンクリ
ート65がデッキプレート60上に流し込むだけで、構
造物の床打ちと、鉄骨梁3,4と梁連結部20との連結
とが同時になされるので、たった1度のコンクリート打
設作業によって、連結作業と床打ち作業とを済ませるこ
とができ、作業工数を削減することができる。これによ
り、建築作業の短期化とコストダウンを図ることができ
る。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
おいては、鉄骨梁をプレキャスト製鉄筋コンクリート柱
の連結部に配置されることで、型枠兼用プレートにより
連結部の先端開口が塞がれ、プレキャスト製鉄筋コンク
リート柱と鉄骨梁との連結がコンクリートの現場打ち
けで行わる。このとき、鉄骨梁の先端部および型枠兼
用プレートに固定された鉄筋が、プレキャスト製鉄筋コ
ンクリート柱と一体化されることで、鉄骨梁の連結を強
固に行うことができる。
【0050】また、請求項2の発明においては、梁連結
部,鉄骨梁間の連結と床打ちとがたった1度のコンクリ
ートの現場打ち作業で完了するので、コンクリートの現
場打ちのための作業工数を削減することができる。
【0051】この結果、構築作業全体の作業工数を著し
く削減することができ、建築作業の短期化とコストダウ
ンを図ることができる、という優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る鉄筋コンクリート柱と
鉄骨梁との連結構造を示す分解斜視図である。
【図2】鉄筋コンクリート柱の平面図である。
【図3】鉄筋コンクリート柱の側面図である。
【図4】鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との連結状態を示
す平面図である。
【図5】鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との連結状態を示
す側面図である。
【図6】横方向における鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁と
の連結状態を説明するための斜視図である。
【図7】縦方向における鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁と
の連結状態を説明するための斜視図である。
【図8】本実施例が適用された構造物を示す断面図であ
る。
【図9】鉄筋コンクリート柱の立設接合状態を説明する
ための概略断面図である。
【図10】本発明の他の実施例に係る建築物構築方法を
示す概略図であり、図10(a)は柱立設工程を示し、
図10(b)は梁配置工程を示し、図10(c)はスラ
ブ型枠配置工程を示し、図10(d)は打設工程を示
す。
【図11】鉄筋コンクリート柱の配置状態を示す概略平
面図である。
【図12】コンクリートの打設状態を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 鉄筋コンクリート柱 10 柱本体 20 梁連結部 21 開口 3,4 鉄骨梁 31,41 型枠兼用プレート 35 無端梁主筋 45 直状梁主筋 60 デッキプレート 65 コンクリート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早間 将之 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田 建設株式会社内 (72)発明者 渡壁 守正 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田 建設株式会社内 (72)発明者 松本 喜代隆 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田 建設株式会社内

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレキャスト製鉄筋コンクリー
    ト柱の間に鉄骨梁を連結した結構造において、 前記プレキャスト製鉄筋コンクリート柱は、立設された
    柱本体と、この柱本体から側方に突出し、上方向及び先
    端方向に開口する略U字状の梁連結部とを有し、 前記鉄骨梁は、その先端部より内側に固着された型枠兼
    用プレートと、該型枠兼用プレートに一端が固定され他
    端が前記鉄骨梁の先端側に伸びる鉄筋と、を有し、 前記型枠兼用プレートで前記梁連結部の前記先端開口を
    塞いだ状態で、前記鉄骨梁の先端部が前記梁連結部内に
    配置され、この梁連結部内にコンクリートが現場打ち
    れて、前記鉄骨梁と前記梁連結部とが連結されることを
    特徴とする鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との連結構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のプレキャスト製鉄筋コ
    ンクリート柱を立設し、 このプレキャスト製鉄筋コンクリートの梁連結部内
    に、梁連結部の先端開口を請求項1に記載の鉄骨梁の型
    枠兼用プレートによって塞いだ状態で、鉄骨梁の先端部
    を配置し、 この鉄骨梁上にスラブ型枠を配置し、 しかる後、このスラブ型枠上と前記梁連結部内とにコン
    クリートを現場打ちすることにより、前記梁連結部,鉄
    骨梁間の連結と床打ちとを同時に行う、 ことを特徴とする建築物構築方法。
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