JP2998450B2 - Pc梁と柱との接合工法 - Google Patents
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Description
PC梁部材を、柱・梁接合部で互いに交差させるように
したPC梁と柱との接合工法に関する。
に際し、省力化構工法の一手法として柱とか梁等の構造
体をPC(プレキャストコンクリート)製としたものが
多く用いられる。ところで、このように梁をPC化して
製造する場合、特開昭64−62534号公報(E04
B 1/22)に開示されるように、梁主筋を予めコン
クリート内に打ち込んだ状態で成形するようにしたPC
梁部材がある。このように梁主筋を打ち込んだPC梁部
材では、これを現場において柱間に支持した後、このP
C梁部材の端部から突設される梁主筋を柱・梁接合部に
配置し、この柱・梁接合部の周囲を型枠で囲った後にコ
ンクリートを現場打ちすることにより、PC梁部材と柱
とを互いに接合でき、延いては、RC梁を簡単に構築で
きるようになっている。
従来のPC梁と柱との接合工法にあっては、PC梁部材
を隣設される柱間のスパンより十分に短く形成し、柱か
ら著しく長く突出させた接合筋にPC梁部材の梁主筋を
アンカーするようになっているため、柱・梁の接合部分
の面積が大きくなってしまう。このため、コンクリート
を現場打ちするために前記接合筋と梁主筋との外側を囲
う型枠の面積が著しく増大し、その型枠取付け工事が困
難になって、作業手間および作業時間が多く必要になる
と共に、コンクリートの打設量が大幅に増大してしま
う。
単に接合筋にアンカーされるのみであるため、このPC
梁部材の両端を支保工等を用いて支持する必要があり、
その支保工の取付けおよび取り外し作業に余分な労力が
かかってしまい、工費の増大および工期の長期化が余儀
無くされてしまうという課題があった。
て、柱・梁接合部の面積を大幅に縮小すると共に、PC
梁部材の端部を柱の上端に支持させることにより、必要
とする支保工の数を大幅に削減して、工費の削減および
工期の短縮化を図るようにしたPC梁と柱との接合工法
を提供することを目的とする。
めに本発明の第1の接合工法は、梁主筋が上下複数段に
打ち込まれ、柱・梁接合部で互いに交差される2対のP
C梁部材を備え、これらPC梁部材を隣設される柱間で
連続して形成し、少なくとも1つの端部を柱の上端に載
置して支持すると共に、直線方向に対向される一対のP
C梁部材の最下段を除く上方段の梁主筋の突合わせ端部
間に、これに交差されるPC梁部材の梁主筋を落し込む
に必要な間隔を設け、この間隔部分に梁主筋を交差して
落し込んだ後に雇い鉄筋を挿入し、この雇い鉄筋を含む
それぞれの梁主筋の突合わせ端部間を、柱の断面積内に
設けられる柱・梁接合部内において、梁主筋より大径と
なるジョイント部材を介して結合する。
の第2の接合工法では、梁主筋が打ち込まれると共に、
この梁主筋の上方に別体の梁主筋が後付され、端部が柱
・梁接合部で終端となるPC梁部材と、このPC梁部材
に柱・梁接合部で交差され、梁主筋が打ち込まれたPC
梁部材とを備え、これらPC梁部材を隣設される柱間で
連続して形成して、少なくとも1つの端部を柱の上端に
載置して支持すると共に、前記終端となるPC梁部材の
打ち込まれた梁主筋と後付けされる梁主筋との端部を、
これに交差されるPC梁部材の柱主筋を配置した後に、
柱の断面積内に設けられる柱・梁接合部内において梁主
筋より大径となるジョイント部材を介してU字状に結合
する。
っては、PC梁部材から突設される梁主筋を柱の断面積
内に設けられる柱・梁接合部内において結合するように
したので、PC梁部材を柱に接近させて配置することが
でき、延いては、接合部にコンクリートを現場打ちする
際に、この接合部を囲う型枠の面積を大幅に小さくする
ことができる。このため、型枠の取付作業を簡単にする
と共に、現場打ちされるコンクリートの打設量を大幅に
減少させることができる。
柱の上端に載置して支持することにより、この支持させ
たPC梁部材の端部に支保工を用いる必要が無く、その
支保工の取付け,取り外しの手間が廃止される。
ント部材を介して結合されるため、前記現場打ちコンク
リートが硬化された後は、このジョイント部材がアンカ
ーとなって梁主筋の抜け出しが防止され、耐震性能上有
効となる。
部材に梁主筋が上下複数段に打ち込まれた場合、これら
一対のPC梁部材の最下段を除く上方段の梁主筋の突合
わせ端部間に、これに交差されるPC梁部材の梁主筋を
落し込むに必要な間隔を設け、この間隔部分に梁主筋を
交差して落し込んだ後に雇い鉄筋を挿入して結合したの
で、梁主筋をそれぞれ打ち込んだPC梁部材を柱・梁接
合部で交差させることが可能となり、この接合部での結
合強度を著しく向上することができる。
は、端部が柱・梁接合部で終端となる1つのPC梁部材
に梁主筋が打ち込まれると共に、この梁主筋の上方に別
体の梁主筋が後付される場合、これら打ち込まれた梁主
筋と後付けされる梁主筋との端部を、これに交差される
PC梁部材の梁主筋を配置した後にU字状に結合したの
で、終端となる梁主筋の結合強度を著しく増大できると
共に、梁主筋をそれぞれ打ち込んだPC梁部材を、柱・
梁接合部で交差させることが可能となり、この接合部で
の結合強度を著しく向上することができる。また、この
場合にあっても同様に柱・梁接合部を囲う型枠面積を小
さくして、その取付作業を簡単にすると共に、コンクリ
ートの現場打ち量が減少し、かつ、柱の上端にPC梁部
材を載置する部分の支保工を廃止できると共に、梁主筋
より大径のジョイント部材により、梁主筋の抜け出しを
防止することができる。
詳細に説明する。図1,図2は本発明にかかるPC梁と
柱との接合工法の第1実施例を示し、図1は要部断面側
面図、図2は要部断面平面図である。
12はRC梁で、上下方向に立設されたRC柱10の上
端に、RC梁12が水平方向に建て込まれた後、このR
C梁12の上方に更にRC柱10が下方のRC柱10と
一直線に立設される。RC柱10は断面矩形状に形成さ
れ、その全体をPC柱として構築しても良く、また、半
PC柱型枠を用いて構築してよく、更には、通常のベニ
ヤ型枠を用いて構築しても良い。前記RC柱10の上端
からは複数本の柱主筋14,14…が突設され、この柱
主筋14,14…の突出端部に上方のRC柱10の柱主
筋14,14…が接続される。
0間に架設される連続したPC梁部材12aを用いて構
築される。
0の上端部で、互いに直交(図2中左右方向をX方向,
上下方向をY方向とする)する十字状に交差して配置さ
れるようになっており、従って、このRC柱10の四面
方向から4本の前記PC梁部材12aが突き合わせ状態
で接合される。X方向,Y方向のPC梁部材12a,1
2a…には、上下複数段に梁主筋が打ち込まれていて、
図示例では下段梁主筋16が上下方向に適宜間隔をもっ
て配置される第1,第2梁主筋16a,16bによって
構成されるようになっている。これら第1,第2梁主筋
16a,16bはPC梁部材12aの下部に、それぞれ
水平方向に互いに平行に4本ずつ並設されて打ち込まれ
ている。また、前記PC梁部材12aの上側には、この
PC梁部材12aとは別体に後付けされ、かつ、水平方
向に並設される4本の上段梁主筋18,18…が配置さ
れる。前記下段梁主筋16,16…および前記上段梁主
筋18,18…は、PC梁部材12aの両端から所定量
だけ突出され、前記柱主筋14,14…の間をぬって挿
入された状態で互いに交差して重ねられ、突出部分同士
が柱・梁接合部20内で結合されるようになっている。
そして、このように 下段梁主筋16が上下二段になって
いる場合は、上方の第1梁主筋16aが邪魔になって
X,Y方向に下段梁主筋16を組み込むことができな
い。
16の第1梁主筋16aの突合わせ端部間に所要の間隔
Lを設け、この間隔L部分にY方向のPC梁部材12a
の第2梁主筋16bを落し込むことにより、柱・梁接合
部20においてX,Y方向に配置される下段梁主筋16
どうしを互いに交差できるようになっている。
部材12a,12aの第2梁主筋16b,16b…を、
ジョイント部材としてのねじグラウト22を介してそれ
ぞれ結合した後、前記間隔L部分にY方向に突き合わさ
れるPC梁部材12a,12aの第2梁主筋16bを交
差して落し込み、その後、この間隔L部分に雇い鉄筋3
0を挿入し、X方向の第1梁主筋16aの先端部と、こ
の雇い鉄筋30とをねじグラウト22を介して互いに結
合する。その後、Y方向に突き合わされるPC梁部材1
2a,12aの下段梁主筋16,16を、同様にねじグ
ラウト22を介してそれぞれ結合する。次に、X方向に
配置される上段梁主筋18,18…を配置した後、それ
ぞれをねじグラウト22を介して結合し、その上側にY
方向に配置される上段梁主筋18,18…を配置して、
それぞれをねじグラウト22を介して結合する。尚、本
実施例では前記上段梁主筋18,18…の下側に、更に
2本の補助梁主筋24,24が柱・梁接合部20を連続
状態で貫通して配置される。
よび上段梁主筋18,18…が配置された前記柱・梁接
合部20は、前記RC柱10の断面積内に設けられる。
そして、互いに突き合わされるX方向,Y方向の前記P
C梁部材12a,12a…の端部を、RC柱10の上端
に載置させて支持するようになっている。このように、
それぞれのPC梁部材12a,12a…をRC柱10に
支持させた後、前記柱・梁接合部20を型枠で囲って、
その中にコンクリートを現場打ちする。従って、前記下
段梁主筋16,16…および上段梁主筋18,18…
は、打設されたコンクリートに埋設され、このコンクリ
ートが硬化されることにより、下段梁主筋16,16…
および上段梁主筋18,18…は互いに固設されると共
に、RC柱10と一体化される。
にあっては、PC梁部材12aが現場で建込まれる以前
に、このPC梁部材12aに予め梁主筋16,16…が
打ち込まれている場合にあってもその組み立てが可能と
なり、RC柱10の四面方向から突き合わされるPC梁
部材12a,12a…からそれぞれ突設される下段梁主
筋16,16…および上端梁主筋18,18…が、この
RC柱10の断面積内に設けられた柱・梁接合部20内
において結合される。このため、それぞれのPC梁部材
12a,12a…をRC柱10に接近(本実施例ではR
C柱10上端に載置)させて配置することができる。従
って、前記PC梁部材12a,12a…を配置した状態
で前記柱・梁接合部20を囲う型枠26の面積が小さく
て済み、この型枠26の取付作業が著しく簡単になると
共に、柱・梁接合部20の容積が小さくなることから、
現場打ちされるコンクリートの打設量を大幅に減少する
ことができる。
れるPC梁部材12a,12a…の下段梁主筋16,1
6…が第1,第2梁主筋16a,16bによって上下二
段に打ち込まれた場合にあっても、上方の第1梁主筋1
6aに雇い鉄筋30を介在させることにより、X,Y方
向の下段柱主筋16,16…を互いに交差させることが
できる。
隣設されるRC柱10間で連続して形成し、RC柱10
の四面方向から突き合わされる4本のPC梁部材12
a,12a…の内、3本のPC梁部材12a,12a…
がRC柱10の上端に載置されることにより、少なくと
もこれら3本のPC梁部材12a,12a…を支持する
に、従来のように支保工を用いる必要が無く、その支保
工の取付け,取り外しに要する手間が廃止され、省力化
を図ることができる。
6,16…および上段梁主筋18,18…は、ねじグラ
ウト22,22…を介して互いに結合される。このと
き、前記ねじグラウト22,22…は前記梁主筋16,
18より大径となることから、柱・梁接合部20内の現
場打ちコンクリートが硬化された後は、このねじグラウ
ト22,22…がアンカーとしての機能を果たし、それ
ぞれの梁主筋16,18の抜け出しが防止され、耐震性
能状有効となる。
たようにX,Y方向の下段梁主筋16,16…がRC柱
10の偏心位置で交差されると共に、X方向の第1梁主
筋16aの突合わせ端部間に前記間隔L部分が設けられ
る関係上、この第1梁主筋16aと雇い鉄筋30とを結
合する図2中左側のねじグラウト22は、RC柱10か
ら若干突出される。このため、この突出されるねじグラ
ウト22を受容する延設部32をRC柱10から突設し
てある。従って、この延設部32側に接続されるPC梁
部材12aは、建込み時にその端部をRC柱10の上端
に支持させることなく、支保工を用いて固定される。第
1梁主筋16a同士を雇い鉄筋30で接続するに際し、
一方のねじグラウト22をRC柱10の外側に配設する
ようにした構成に関してさらに詳しく説明すると、以下
の4つの点が挙げられる。
雇い鉄筋30の長さLに関し、本実施例のようなねじグ
ラウト22に代表される機械式継手の場合、少なくとも
ねじグラウト22の長さの2倍以上の長さが必要とな
る。このことについて、雇い鉄筋30と一対の第1梁主
筋16aとを互いに接続するための実際の施工状況を踏
まえて詳述すると、接続作業に際しては、まず雇い鉄筋
30に、その両端部から中央部に向かって2つのねじグ
ラウト22を予め締め込んでおく。この際、第1梁主筋
16aにできる限り接近させた状態でこれら間に雇い鉄
筋30を挿入するためには、雇い鉄筋30の端部からね
じグラウト22の端部が突出しないように完全に締め込
んでおく必要がある。このことから明らかなように、雇
い鉄筋30の必要長さLとしては、少なくともねじグラ
ウト22の長さの2倍以上の長さが必要となる。次い
で、ねじグラウト22が締め込まれている雇い鉄筋30
を一対の第1梁主筋16aの端部間に挿入し、その後ね
じグラウト22を、雇い鉄筋30側から第1梁主筋16
a側へ反対方向に締め込んでいくという作業を実施す
る。このとき、ねじグラウト22を第1梁主筋16a及
び雇い鉄筋30に半分ずつ螺合させた状態を考えると、
RC柱10の内側にねじグラウト22を配設するために
必要とされるRC柱10の幅寸法は、雇い鉄筋30の長
さLと1つのねじグラウト22の長さとを足し合わせた
ものとなる。このRC柱10の幅寸法は、他の技術的要
求とは別個に、第1梁主筋16aの接続構造上の必要性
のみから要求されるもので、場合によってはRC柱10
が必要以上に幅広になってしまう場合がある。これに対
して本実施例のように、少なくとも一方のねじグラウト
22をRC柱10の外側に配設するように構成すれば、
柱幅寸法の設定にあたって第1梁主筋16aの接続構造
に制約を受けることがない。
方向の2方向からRC柱10部分に挿通されて互いに上
下に交差され、このRC柱10部分で雇い鉄筋30及び
ねじグラウト22を介して接続されるわけであるが、当
該ねじグラウト22をRC柱10の内側に集中的に配設
しようとすると、2方向の第1梁主筋16a同士が上下
に重なっているために、これらねじグラウト22同士も
上下に重なり合ってしまう場合がある。ねじグラウト2
2は、第1梁主筋16aや雇い鉄筋30に外側から螺合
する外径寸法を有している関係上、ねじグラウト22同
士の重合部分が存在すると、互いに重なり合って交差す
るX・Y方向の第1梁主筋16a同士の上下間隔が、お
よそねじグラウト22の外径寸法相当分だけ広がってし
まう。言い換えれば、梁12断面に関する有効梁せいを
考慮したとき、X・Y方向の第1梁主筋16a同士が直
接接触して重合している場合と、上記のようにX・Y方
向の第1梁主筋16a同士がほぼねじグラウト22の外
径寸法相当分間隔を隔てて重合している場合とを比較す
ると、前者では、両方向の第1梁主筋16aを梁12断
面内においてできる限り外側に配筋することができるの
に対し、後者ではいずれか一方向の第1梁主筋16a
を、ねじグラウト22の外径寸法相当分内側に配筋せざ
るを得なくなり、後者の方がねじグラウト22の外径寸
法相当分だけ構造強度上の損失がある。これに対して本
実施例のように、X方向及びY方向のうち、いずれか一
方向の第1梁主筋16aの接続に使用するねじグラウト
22をRC柱10の外側に配設することとすれば、ねじ
グラウト22同士が上下に重なり合ってしまうことを防
止して、X・Y方向の第1梁主筋16a同士の重合間隔
が広がってしまうことを規制することができる。これに
よりRC梁12の有効断面を増加させることができ、R
C梁12に加わる曲げや剪断に対して十分な強度を確保
することができる。
ト22が重なり合わないことは配筋の錯綜度合いを緩や
かにできることを意味し、柱主筋14との関係において
も相互干渉を防止することができると共に、緊密な錯綜
状態を回避できることから柱主筋14及び第1梁主筋1
6aの配筋施工精度に余裕を持たせることができて施工
誤差を吸収することができ、他方、打設コンクリートの
充填性を向上することができ、さらにはバイブレータを
挿入するための余裕を確保することもできる。
22を配設することとすれば、第1梁主筋16aの全数
に対しそのうちの数本についてはRC柱10の外側で接
続作業を行なえることとなり、柱・梁接合部20内で接
続作業を行なうべき第1梁主筋16aの本数を減少させ
ることができ、接続作業を容易化することができる。
構造とした場合を開示したが、三段以上の梁主筋をPC
梁部材12aに打ち込んだものにあっても、最下段の梁
主筋を除いて雇い鉄筋を介在させることにより、X,Y
方向にそれぞれの柱主筋を交差させることができる。
前記第1実施例と同一構成部分に同一符号を付して重複
する説明を省略して述べる。尚、図3は要部断面側面
図、図4は要部断面平面図である。
終端となる部分に本発明が適用されるので、本実施例で
はX方向に配置される1つのPC梁部材12aが、柱・
梁接合部20で終端となり、かつ、これに交差してY方
向に一対のPC梁部材12aが配置されるようになって
いる。つまり、このように1つのPC梁部材12aが終
端となる場合には、梁主筋の端部を単に柱・梁接合部2
0内でコンクリート固定しても、その支持強度が著しく
低くなってしまう。尚、本実施例では下段梁主筋16が
1段となった場合を示す。
PC梁部材12aの下段梁主筋16の端部を上方に折曲
すると共に、後付けされる上段梁主筋18の端部を下方
に折曲し、Y方向の一対のPC梁部材12a,12aの
下段梁主筋16,16を交差させた後、前記X方向の下
段梁主筋16と上段梁主筋18との端部をねじグラウト
22を介してU字状に結合させてある。尚、Y方向の下
段梁主筋16,16および上段梁主筋18,18は、そ
れぞれねじグラウト22を介して結合される。また、R
C柱10の3面方向に突き合わされるPC梁部材12
a,12a…の端部は、それぞれこのRC柱10の上端
に載置されて支持される。更に、終端となるPC梁部材
12aの補助梁主筋24はL字状に折曲されて、現場打
ちされるコンクリートにアンカーされる。
るPC梁部材12aを建込んだ後、Y方向のPC梁部材
12aの下段梁主筋16を、先に建込んだ終端となる下
段梁主筋16の上方に交差して配置した後、この終端と
なる下段梁主筋16と上段梁主筋18とをU字状に結合
する。従って、この実施例では終端となるPC梁部材1
2aの梁主筋16,18の結合強度を著しく増大するこ
とができると共に、下段梁主筋16をそれぞれ打ち込ん
だ終端のPC梁部材12aと、Y方向の一対のPC梁部
材12a、12aとを交差させることが可能となり、こ
の接合部での結合強度を著しく向上することができる。
また、柱・梁接合部20を囲う型枠の取付作業を簡単に
すると共に、コンクリートの現場打ち量を減少できる。
更に、PC梁部材12aを支持する支保工を廃止するこ
とができる。
をそれぞれ結合するにねじグラウト22を用いた場合を
開示したが、これ以外にも柱主筋より大径となるジョイ
ント部材、例えばスリーブ継手を用いて結合することも
できる。
示すPC梁と柱との接合工法にあっては、隣設される柱
間で連続してPC梁部材を形成し、このPC梁部材から
突設される梁主筋を柱の断面積内に設けられる柱・梁接
合部内において結合したので、PC梁部材を柱に接近さ
せて、この接合部を囲う型枠の面積を大幅に小さくで
き、延いては、型枠の取付作業を簡単にすると共に、こ
の型枠内に現場打ちされるコンクリートの打設量を大幅
に減少させることができる。また、柱に接近させたPC
梁部材の端部を柱の上端に載置して支持した場合には、
この支持させたPC梁部材の端部に支保工を用いる必要
が無く、その支保工の取付け,取り外しの手間を廃止
し、前記型枠の取付作業の簡単化と相俟って大幅な省力
化を図ることができる。更に、前記梁主筋はこれより大
径のジョイント部材を介して結合されたため、前記現場
打ちコンクリートが硬化された後は、このジョイント部
材がアンカーとなって梁主筋の抜け出しを防止し、柱・
梁接合部の耐震性能を著しく増大することができる。
部材に梁主筋が上下複数段に打ち込まれた場合、これら
一対のPC梁部材の最下段を除く上方段の梁主筋の突合
わせ端部間に所定の間隔を設け、この間隔部分に、交差
される梁主筋を落し込んだ後、雇い鉄筋を介在して結合
したので、柱主筋をそれぞれ打ち込んだPC梁部材を柱
・梁接合部で交差させることが可能となり、この接合部
での結合強度を著しく向上することができる。
との接合工法にあっては、端部が柱・梁接合部で終端と
なるPC梁部材に梁主筋が打ち込まれると共に、この梁
主筋の上方に別体の梁主筋が後付される場合、これら打
ち込まれた梁主筋と後付けされる梁主筋との端部を、こ
れに交差されるPC梁部材の梁主筋を配置した後にU字
状に結合したので、終端となる梁主筋の結合強度を著し
く増大できると共に、梁主筋をそれぞれ打ち込んだPC
梁部材を、柱・梁接合部で交差させることが可能とな
り、この接合部での結合強度を著しく向上することがで
きる。また、この場合にあっても柱・梁接合部を囲う型
枠面積を小さくして、その取付作業を簡単にすると共
に、コンクリートの現場打ち量が減少し、かつ、柱の上
端にPC梁部材を載置する部分の支保工を廃止できると
共に、梁主筋より大径のジョイント部材により梁主筋の
抜け出しを防止することができるという各種優れた効果
を奏する。
・梁接合部の要部断面側面図である。
・梁接合部の要部断面平面図である。
・梁接合部の要部断面側面図である。
・梁接合部の要部断面平面図である。
筋 16b 第2梁主筋 18 上段梁主筋 20 柱・梁接合部 22 ねじグラウ
ト(ジョイント部材)30 雇い鉄筋 32 延設部
Claims (2)
- 【請求項1】 梁主筋が上下複数段に打ち込まれ、柱・
梁接合部で互いに交差される2対のPC梁部材を備え、
これらPC梁部材を隣設される柱間で連続して形成し、
少なくとも1つの端部を柱の上端に載置して支持すると
共に、直線方向に対向される一対のPC梁部材の最下段
を除く上方段の梁主筋の突合わせ端部間に、これに交差
されるPC梁部材の梁主筋を落し込むに必要な間隔を設
け、この間隔部分に梁主筋を交差して落し込んだ後に雇
い鉄筋を挿入し、この雇い鉄筋を含むそれぞれの梁主筋
の突合わせ端部間を、柱の断面積内に設けられる柱・梁
接合部内において、梁主筋より大径となるジョイント部
材を介して結合することを特徴とするPC梁と柱との接
合工法。 - 【請求項2】 梁主筋が打ち込まれると共に、この梁主
筋の上方に別体の梁主筋が後付され、端部が柱・梁接合
部で終端となるPC梁部材と、このPC梁部材に柱・梁
接合部で交差され、梁主筋が打ち込まれたPC梁部材と
を備え、これらPC梁部材を隣設される柱間で連続して
形成して、少なくとも1つの端部を柱の上端に載置して
支持すると共に、前記終端となるPC梁部材の打ち込ま
れた梁主筋と後付けされる梁主筋との端部を、これに交
差されるPC梁部材の柱主筋を配置した後に、柱の断面
積内に設けられる柱・梁接合部内において梁主筋より大
径となるジョイント部材を介してU字状に結合すること
を特徴とするPC梁と柱との接合工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25822792A JP2998450B2 (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | Pc梁と柱との接合工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25822792A JP2998450B2 (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | Pc梁と柱との接合工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06108533A JPH06108533A (ja) | 1994-04-19 |
JP2998450B2 true JP2998450B2 (ja) | 2000-01-11 |
Family
ID=17317288
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25822792A Expired - Fee Related JP2998450B2 (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | Pc梁と柱との接合工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2998450B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6184175B1 (en) | 1993-03-01 | 2001-02-06 | Scientic Design Company, Inc. | Process for preparing silver catalyst |
US5602070A (en) * | 1995-01-09 | 1997-02-11 | Scientific Design Company, Inc. | Process for preparing silver catalyst |
-
1992
- 1992-09-28 JP JP25822792A patent/JP2998450B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06108533A (ja) | 1994-04-19 |
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