JPH1096210A - 橋脚張り出し部の施工方法 - Google Patents

橋脚張り出し部の施工方法

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JPH1096210A JP26905296A JP26905296A JPH1096210A JP H1096210 A JPH1096210 A JP H1096210A JP 26905296 A JP26905296 A JP 26905296A JP 26905296 A JP26905296 A JP 26905296A JP H1096210 A JPH1096210 A JP H1096210A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリートの現場打ちのみによって橋脚張
り出し部2を施工する場合のような型枠の組み立てや配
筋、前記型枠を支持する支保工の組み立て、及びコンク
リート打設後の型枠及び支保工の解体・撤去等を不要と
し、耐震性を向上させる。 【解決手段】 橋脚柱1の天端に張り出し部2を形成す
るPCa梁2Aを設置すると共に橋脚柱1の天端から突
出した柱主筋11をPCa梁2Aに予め略鉛直方向に開
設された柱連結孔2bに挿入し、橋脚柱1の天端とPC
a梁2Aとの間にPCa型枠24によって形成されたコ
ンクリート充填空間S1 に定着コンクリート25を打設
すると共に柱連結孔2bに固結材を充填する。定着コン
クリート25には低比重や高比重のものを適宜に選定す
ることによって、橋脚の固有振動数を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄筋コンクリート
製の橋脚張り出し部を、プレキャストコンクリート(以
下、PCaと略称する)部材を用いて構築する技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】鉄筋コンクリート製の橋脚張り出し部の
施工は、従来技術においては例えば図8乃至図11に示
すような方法で行われている。すなわち従来工法におい
ては、まず図8に示すように、基礎101上に橋脚柱1
02を施工する。橋脚柱102の天端からは柱主筋10
3の上端部を突出させておく。次に図9に示すように、
基礎101上に橋脚柱102の両側に位置する支保工1
04を構築し、この支保工104上に橋脚張り出し部施
工用の型枠105を組み立て、その内部に所要の鉄筋1
06を配設すると共に前記柱主筋103に溶接等により
連結する。次に図10に示すように、型枠105に張り
出し部コンクリート107を打設し、この張り出し部コ
ンクリート107が硬化して橋脚柱102と一体化され
たら、図11に示すように、型枠105及び支保工10
4を撤去し、張り出し部コンクリート107に予め埋設
したシース108を緊張させることによりプレストレス
を与える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来工法によれ
ば、次のような問題が指摘される。 (1) 橋脚張り出し部を施工するのに、型枠105の組立
作業、鉄筋106の組立作業及び支保工104の構築作
業や、張り出し部コンクリート107の硬化後の前記型
枠105及び支保工104の解体撤去作業が必要であ
り、工程の煩雑化、工期の長大化、施工コストの増大の
一因となっている。 (2) 型枠105の下側の大きな空間が、この型枠105
を支保する支保工104によって、脱型時までの長期間
を占有されてしまう。 (3) コンクリートの現場打ちでは複雑な形状の張り出し
部を施工することが難しく、しかも橋脚が上部質量の大
きい構造となって固有振動数が低下し、耐震性に問題を
生じることがある。
【0004】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その技術的課題とするところは、鉄筋コン
クリートからなる橋脚張り出し部の施工における省力化
及び工期短縮を図ると共に、構築される橋脚の耐震性を
向上することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題を有
効に解決するための手段として、本発明に係る橋脚張り
出し部の施工方法は、基礎上に施工された橋脚柱の天端
に張り出し部を形成するPCa梁を設置すると共に前記
橋脚柱の天端から突出した柱主筋を前記PCa梁に予め
略鉛直方向に開設された柱連結孔に挿入し、前記橋脚柱
の天端とPCa梁との間に画成されたコンクリート充填
空間に定着コンクリートを打設すると共に前記柱連結孔
に固結材を充填するものである。
【0006】PCa梁は、工場生産されたプレキャスト
コンクリート製品であって、コンクリート成形後の乾燥
・収縮がほぼ完了した状態で現場に搬入され、橋脚柱の
天端に揚重・設置され、この設置に際してPCa梁の柱
連結孔に挿入された柱主筋及びその周囲で充填・固結さ
れた固結材と、定着コンクリートを介して橋脚柱に接合
一体化され、橋脚張り出し部となる。したがって、コン
クリートの現場打ちのみによって橋脚張り出し部を施工
する場合のような型枠の組み立てや配筋、前記型枠を支
持する支保工の組み立て、及びコンクリート打設後の型
枠及び支保工の解体・撤去等が不要である。
【0007】本発明において好ましくは、複数のPCa
梁を橋脚柱の天端上で互いに連結することによって橋脚
張り出し部を形成するようにすれば、前記橋脚柱上への
PCa梁の揚重・設置作業を小型の揚重手段で行うこと
ができる。この場合は、前記複数のPCa梁は、その各
々に開設された梁連結孔にまたがって挿入した連結筋及
びその周囲に充填した固結材と、各PCa梁と橋脚柱の
間のコンクリート充填空間に打設した定着コンクリート
によって互いに一体化される。
【0008】上述のように、PCa梁を、コンクリート
充填空間に打設した定着コンクリートを介して橋脚柱に
一体化させる場合は、前記定着コンクリートとして、比
重調整材を混入したコンクリートを用いることによっ
て、橋脚張り出し部の重量を調整することができる。こ
のため、橋脚の重心を低位置に設定し、あるいは橋脚の
高さによる固有振動数の相違を調整して耐震性を向上さ
せることができる。
【0009】また、橋脚柱の天端とPCa梁との一体
化、及び各PCa梁の一体化は、緊結金具で緊結するこ
とによって行うことも可能である。
【0010】
【発明の実施の形態】図1乃至図3は、本発明に係る橋
脚張り出し部の施工方法の第一の実施形態を示すもので
ある。この施工方法においては、まず図1に示すよう
に、既知の方法によって橋脚柱1を施工する。橋脚柱1
の天端からは、その内部に埋設された複数列の柱主筋1
1の上端部が突出している。
【0011】橋脚柱1の天端上には、クレーン3によっ
てPCa梁2Aを揚重・設置する。このPCa梁2A
は、工場で高精度、高強度に成形されたプレキャストコ
ンクリート製品であり、図2の斜視図及び図3の断面図
にも示すように、略T字形の断面形状を呈するものであ
る。すなわち上部フランジ21と、その張り出し方向
(長手方向)に対して直交する方向(幅方向)の中央部
から下側へ形成されたウェブ22と、このウェブ22の
下端に沿って形成された下部フランジ23とからなり、
上下幅が最も大きい長手方向中央部において、下部フラ
ンジ23が前記橋脚柱1の天端に着座・支持される。上
部フランジ21の長手方向中央部には、その幅方向両側
に、後述するコンクリート充填空間S1 に臨む複数のコ
ンクリート注入孔2aが開設されており、その幅方向中
間部にウェブ22内を経由して当該PCa梁2Aを上下
に貫通する複数の柱連結孔2bが橋脚柱1の天端におけ
る柱主筋11の突出位置と対応するように開設されてい
る。
【0012】橋脚柱1の天端にPCa梁2Aを位置決め
設置する過程では、橋脚柱1の天端から突出している複
数の柱主筋11のうち中間列の柱主筋が、前記PCa梁
2Aの柱連結孔2bに相対的に挿し込まれる。PCa梁
2Aの設置後は、そのウェブ22及び下部フランジ23
の両側であって橋脚柱1の天端とPCa梁2Aの上部フ
ランジ21の互いの対向面間に、それぞれPCa型枠2
4を嵌め込む。このPCa型枠24はPCa梁2Aと同
様、工場生産されたプレキャストコンクリート製品であ
って、橋脚柱1の外側面を前記ウェブ22及び下部フラ
ンジ23の両側へ延長した形状と対応するコ字形に成形
されており、このPCa型枠24によって橋脚柱1とP
Ca梁2Aとの間にコンクリート充填空間S1 が画成さ
れる。
【0013】なお、PCa梁2Aの外側面のうちコンク
リート充填空間S1 に臨む部分、すなわち図2において
多数の点々を付した面は、後述する定着コンクリート2
5との結合性を向上させる目的で粗面状に形成され、必
要に応じてジベル筋(図示省略)等が設けられる。ま
た、好ましくは、橋脚柱1の天端から突出している複数
列の柱主筋11のうち、柱連結孔2bに挿し込まれた列
の両側の柱主筋が、前記コンクリート充填空間S1 に挿
入される。
【0014】上述のようにしてPCa梁2Aを設置した
後は、そのコンクリート注入孔2aからコンクリート充
填空間S1 へ定着コンクリート25を打設すると共に、
柱連結孔2bに固結材26を充填する。定着コンクリー
ト25としては、必要に応じて、例えば軽量骨材等の比
重調整材を混入することによって橋脚柱1やPCa梁2
Aよりも低比重とした高流動コンクリートが用いられ、
固結材26としては、例えば高強度無収縮モルタル又は
高強度膨張モルタルが用いられる。
【0015】コンクリート充填空間S1 に打設された定
着コンクリート25は、経時的に硬化して前記打設空間
1 における橋脚柱1の天端及びPCa梁2の外側面と
接合一体化し、橋脚張り出し部2の一部となるものであ
る。一方、柱連結孔2bに充填された固結材26は経時
的に硬化し、前記柱連結孔2bの内壁を構成する管状の
鉄筋継手部材(図示省略)と、これに挿入された柱主筋
11とを互いに固結し連結する。また、前記コンクリー
ト充填空間S1 を画成しているPCa型枠24は、定着
コンクリート25に一体化されて橋脚柱1の上部外壁部
を構成する。これによって、橋脚柱1上にPCa梁2A
が一体化され、橋脚張り出し部2が形成される。
【0016】なお、図3における参照符号4は、上述の
ようにして施工された橋脚張り出し部2上に架設された
橋桁である。
【0017】この実施形態においては、後打ちされて橋
脚張り出し部2の一部をなす定着コンクリート25が、
橋脚柱1及びPCa梁2Aを構成するコンクリートより
も低比重であるため、橋脚張り出し部2が軽量化され、
橋脚全体としての重心が低くなる。このため、橋脚の耐
震性を向上させることができる。
【0018】図4及び図5は、橋脚張り出し部2を2本
のPCa梁2B1 ,2B2 を用いて施工する本発明の第
二の実施形態を示すものである。PCa梁2B1 ,2B
2 は、上述の第一の実施形態におけるPCa梁2Aを幅
方向に対してほぼ1/2に縮小したT字形断面形状を有
するもので、それぞれ、コンクリート注入孔2a及び柱
連結孔2bが開設されているほか、上部フランジ21を
その幅方向に貫通する複数の梁連結孔2cが長手方向互
いに対応する位置に開設されている。PCa梁2B1
2B2 は、1本当たりの重量が第一の実施形態における
PCa梁2Aに比較して著しく軽量であるため、これを
橋脚柱1の天端に揚重・設置するためのクレーンとして
小型のものを用いることができる。
【0019】PCa梁2B1 ,2B2 を橋脚柱1の天端
に順次設置する過程では、橋脚柱1の天端から突出して
いる複数列の柱主筋11が前記PCa梁2B1 ,2B2
に開設された柱連結孔2bに相対的に挿し込まれる。ま
た、PCa梁2B1 ,2B2の設置状態では、その各々
の上部フランジ21に開設された梁連結孔2cが互いに
直列に連通され、この梁連結孔2cには、双方のPCa
梁2B1 ,2B2 にまたがって、鉄筋あるいはPC鋼棒
等からなる連結筋27を挿入する。
【0020】互いに幅方向に並んだ状態で橋脚柱1の天
端上に設置されたPCa梁2B1 ,2B2 の互いに背反
する側には、第一の実施形態と同様、それぞれPCa型
枠24を嵌め込むことによってコンクリート充填空間S
2 が画成され、また、互いに幅方向に並んで設置された
PCa梁2B1 ,2B2 の間には、両者に挟まれたコン
クリート充填空間S3 が形成される。したがって、好ま
しくはこれらのコンクリート充填空間S2 ,S3 にも、
橋脚柱1の天端から突出している複数列の柱主筋11の
うちの一部が挿入されるようにする。
【0021】なお、PCa梁2B1 ,2B2 は、設置後
にボルト等によって橋脚柱1の天端に仮固定し、また、
連結筋27は、単に梁連結孔2cに挿入するだけでな
く、PCa梁2B1 ,2B2 を互いに緊結できるものを
用いることが好ましい。
【0022】上述のようにしてPCa梁2B1 ,2B2
を設置した後は、そのコンクリート注入孔2aから両側
のコンクリート充填空間S2 及びPCa梁2B1 ,2B
2 の間のコンクリート充填空間S3 に定着コンクリート
25を打設すると共に、柱連結孔2bに固結材26を充
填する。この場合も、第一の実施形態と同様、定着コン
クリート25として例えば低比重にした高流動コンクリ
ートを用い、固結材26として例えば高強度無収縮モル
タル又は高強度膨張モルタルを用いることができる。
【0023】図6は、橋脚張り出し部を互いに上下に重
ねて接合する2本のPCa梁2C,2Dを用いて施工す
る本発明の第三の実施形態を示すものである。このうち
図6(A)に示すように、下部PCa梁2Cは、長手方
向中央部をその上下に貫通する複数の柱連結孔2bが橋
脚柱1の天端における柱主筋11の突出位置と対応する
ように開設されており、上部PCa梁2Dは枠状に形成
されている。
【0024】この第三の実施形態においては、まず橋脚
柱1の天端上に下部PCa梁2Cを設置し、その過程
で、柱主筋11がそれぞれ柱連結孔2bに相対的に挿し
込まれて貫通した状態とする。次に、下部PCa梁2C
の上に上部PCa梁2Dを設置し、両者を適当な金具等
によって仮止めする。そして、この下部PCa梁2Cと
上部PCa梁2Dによって形成されるコンクリート充填
空間S4 内に鉄筋(図示省略)を適宜配設すると共に、
前記柱連結孔2bからコンクリート充填空間S4内に突
出した柱主筋11に結合し、必要に応じてプレストレス
付与のためのシース(図示省略)をセットしてから、図
6(B)に示すように定着コンクリート25を打設す
る。
【0025】定着コンクリート25はコンクリート充填
空間S4 内で硬化することによって下部PCa梁2C及
び上部PCa梁2Dを互いに一体化すると共に、一部が
下部PCa梁2Cの柱連結孔2bに充填されて硬化する
ことによって、下部PCa梁2Cと橋脚柱1との接合機
能及び前記柱連結孔2bと柱主筋11との間の固結材と
しての機能を奏する。また、枠状の上部PCa梁2Dに
よって、橋脚張り出し部2における定着コンクリート2
5の比率を先の第一及び第二の実施形態に比較して著し
く大きくしてあるため、この定着コンクリート25とし
て、例えば軽量骨材等の比重調整材を混入することによ
って橋脚柱1やPCa梁2Aよりも低比重とした高流動
コンクリートを用いた場合の重心調整作用を顕著に得る
ことができる。
【0026】図7は、上記第三の実施形態における下部
PCa梁2Cに代えて、この下部PCa梁2Cを幅方向
に分割した形状の複数の下部PCa梁を用いた第四の実
施形態を示すものである。すなわちこの実施形態におい
ては、(A)の場合は、まず2本の下部PCa梁2C
1 ,2C2 をその幅方向に並べて橋脚柱1の天端に順次
設置し、(B)の場合は、まず3本の下部PCa梁2C
3 〜2C5 をその幅方向に並べて橋脚柱1の天端に順次
設置し、この設置過程で、橋脚柱1の柱主筋11を各P
Ca梁2C1 ,2C2 あるいは2C3 〜2C5 に開設さ
れた柱連結孔2bに相対的に挿し込む。また、設置状態
において互いに幅方向に直列に連通された梁連結孔2c
に、PCa梁2C1 ,2C2 あるいは2C3 〜2C5
またがって、鉄筋あるいはPC鋼棒等からなる連結筋2
7を挿入し、好ましくはこれらPCa梁2C1 ,2C2
あるいは2C3 〜2C5 を連結筋27で仮結束する。
【0027】あとは第三の実施形態と同様、下部PCa
梁2C1 ,2C2 あるいは2C3 〜2C5 の上にまたが
って枠状の上部PCa梁2Dを設置し、適当な金具等に
よって仮止めして、上部PCa梁2Dの内側に形成され
るコンクリート充填空間S4内に鉄筋及びシース等を配
設してから、定着コンクリートを打設する。また、それ
ぞれ連結筋27を挿入した梁連結孔2cには、高強度無
収縮モルタル又は高強度膨張モルタル等からなる固結材
を充填する。
【0028】なお、上記各実施形態においては、橋脚の
重心を低くするために低比重の定着コンクリート25を
用いるものとして説明したが、例えば地盤の起伏に応じ
て橋脚の高さを変えているような場合は、前記定着コン
クリート25として低比重や高比重のものを適宜に選定
することによって、高さの相違による橋脚の固有振動数
のばらつきを調整することができる。
【0029】また、上記各実施形態においては、定着コ
ンクリート25や固結材26を用いてPCa梁を橋脚柱
1の上に一体化したが、PCa梁を、コンクリートの後
打ちを行わないフルプレキャストとし、前記橋脚柱の天
端に剛性の大きな結合金具を介して機械的に剛結するこ
とも可能である。
【0030】
【発明の効果】本発明によると、次のような効果が実現
される。 (1) 型枠組立、配筋、支保工組立あるいは前記型枠及び
支保工の解体撤去等を不要とすることができるので、工
程が簡素化されると共に工期が短縮され、施工コストを
低減することができる。 (2) 支保工が不要となったことによって、工事のための
占有スペースを縮小することができる。 (3) 橋脚張り出し部のプレキャスト化によって、品質、
強度を向上させることができる。 (4) 定着コンクリートの比重を適宜に調整することによ
って、耐震性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る橋脚張り出し部の施工方法の第一
の実施形態において、PCa梁を橋脚柱の天端上に設置
する工程を示す説明図である。
【図2】上記第一の実施形態において、PCa梁の設置
状態を示す斜視図である。
【図3】上記第一の実施形態において、施工完了状態を
PCa梁の長手方向と直交する方向に切断して示す断面
図である。
【図4】本発明に係る橋脚張り出し部の施工方法の第二
の実施形態において、施工完了状態をPCa梁の長手方
向と直交する方向に切断して示す断面図である。
【図5】上記第二の実施形態において、PCa梁を橋脚
柱の天端上に設置する工程を示す斜視図である。
【図6】本発明に係る橋脚張り出し部の施工方法の第三
の実施形態を示す斜視図で、(A)は分離状態、(B)
は施工完了状態を示す斜視図である。
【図7】本発明に係る橋脚張り出し部の施工方法の第四
の実施形態の分離状態を示す斜視図で、(A)は下部P
Ca梁を幅方向に2本接合するもの、(B)は下部PC
a梁を幅方向に3本接合するものである。
【図8】従来工法において、橋脚柱の施工状態を示す説
明図である。
【図9】従来工法において、橋脚張り出し部施工用型枠
及び支保工等の組立状態を示す説明図である。
【図10】従来工法において、上記型枠にコンクリート
を打設した状態を示す説明図である。
【図11】従来工法による施工完了状態を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 橋脚柱 11 柱主筋 2 橋脚張り出し部 2A,2B1 ,2B2 PCa梁 2C1 〜2C5 下部PCa梁(PCa梁) 2D 上部PCa梁(PCa梁) 2b 柱連結孔 2c 梁連結孔 25 定着コンクリート 26 固結材 27 連結筋 S1 〜S4 コンクリート充填空間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎上に施工された橋脚柱の天端に橋脚
    張り出し部を形成するPCa梁を設置すると共に前記橋
    脚柱の天端から突出した柱主筋を前記PCa梁に予め略
    鉛直方向に開設された柱連結孔に挿入する工程と、 前記橋脚柱の天端とPCa梁との間に画成されたコンク
    リート充填空間に定着コンクリートを打設すると共に前
    記柱連結孔に固結材を充填する工程と、からなることを
    特徴とする橋脚張り出し部の施工方法。
  2. 【請求項2】 基礎上に施工された橋脚柱の天端に橋脚
    張り出し部を形成する複数のPCa梁を設置すると共に
    前記橋脚柱の天端から突出した柱主筋を前記各PCa梁
    に予め略鉛直方向に開設された柱連結孔に挿入する工程
    と、 前記複数のPCa梁に予め開設され前記設置状態におい
    て互いに直列に連通される梁連結孔に連結筋を挿入する
    工程と、 前記橋脚柱の天端と各PCa梁との間に画成されたコン
    クリート充填空間に定着コンクリートを打設し前記柱連
    結孔及び梁連結孔に固結材を打設する工程と、からなる
    ことを特徴とする橋脚張り出し部の施工方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の記載において、 コンクリート充填空間に打設する定着コンクリートとし
    て、比重調整材を混入したコンクリートを用いることを
    特徴とする橋脚張り出し部の施工方法。
  4. 【請求項4】 基礎上に施工された橋脚柱の天端に橋脚
    張り出し部を形成する所要数のPCa梁を設置する工程
    と、 前記橋脚柱の天端とPCa梁とを結合金具を介して機械
    的に連結する工程と、からなることを特徴とする橋脚張
    り出し部の施工方法。
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