JP2530321Y2 - 可動フューエルリッドの取付構造 - Google Patents

可動フューエルリッドの取付構造

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JP2530321Y2
JP2530321Y2 JP1314792U JP1314792U JP2530321Y2 JP 2530321 Y2 JP2530321 Y2 JP 2530321Y2 JP 1314792 U JP1314792 U JP 1314792U JP 1314792 U JP1314792 U JP 1314792U JP 2530321 Y2 JP2530321 Y2 JP 2530321Y2
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fuel lid
fuel
guide surface
opening
lid
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英二 岡田
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Araco Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車のクォータパ
ネルの適所に設けられる可動フューエルリッドの取付構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のクォータパネル1に開設
された燃料タンクへの給油開口部2を開閉可能に付設さ
れるフューエルリッド4の取付構造としては図8および
図9に示すように、この給油開口部2は略方形状に形成
されてその四周には段差縁3が形成され、フューエルリ
ッド4はこの段差縁3に嵌込み可能に略方形状に形成さ
れ、このフューエルリッド4は給油開口部2の一方の段
差縁3に取付けられたヒンジ5を介して開閉可能に取付
けられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のヒンジ5の構成ではフューエルリッド4の開時図示
上下のコーナー部Rにおいて開口縁とフューエルリッド
4との見切り幅tが小さく設けられていることから干渉
しやすく、このためフューエルリッド4の開度θを充分
開くことができない問題点があり、また、開度θを大き
くするためには見切り幅tを大きくする必要があるが、
見切り幅tを大きくすると自動車の外観上の見栄えを悪
くする問題点があった。
【0004】本考案は、上記従来の問題点を解決すべく
なされたもので、給油開口部の開口縁とフューエルリッ
ドとの間の見切り幅を大きくすることなくフューエルリ
ッドの開度を大回動することのできるフューエルリッド
の取付構造を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記技術課題
を解決するため、クオータパネルに開設した給油開口部
に取付けられるフューエルリッドの取付構造であって、
前記フューエルリッドの一側を略方形環状のリンク部材
を介して前記給油開口部の段差縁納め可能に2点枢着し
て連携し、同フューエルリッドの他側の背面にリヤ側に
後退角状のガイド面を有するフューエルリッドロックを
設け、また、前記給油開口部に取付けたフューエルイン
レットシールド側には前記フューエルリッドロックのガ
イド面と対設する後退角状のガイド面を形成するととも
に、前記2点枢着間にばね部材を介装してフューエルリ
ッドロックをアンロックすることで前記フューエルリッ
ドを外側リヤ側で、かつ前記クォータパネルラインより
外側へ平行移動可能に構成した可動フューエルリッドの
取付構造に存する。
【0006】
【作用】上記構成としたことにより、フューエルリッド
ロックをアンロックすることでフューエルリッドを外側
リヤ側へ平行移動してクォータパネル面よりその枢着点
を外側に位置して同フューエルリッドの枢着点側の縁と
給油開口部の縁との見切り幅を大きくして大回動可能と
する。
【0007】
【実施例】次に、本考案の一実施例を図面にしたがって
説明すると、図1は自動車のクォータパネル10の正面
図を示すもので、このクォータパネル10の適所には燃
料タンクへ給油をするため略方形状の給油開口部11が
開設されている。この開口部11は図2に示すようにそ
の四周には段差縁12が形成され、同段差縁12にはフ
ューエルインレットシールド13が取付けられ、同フュ
ーエルインレットシールド13のリヤ側の枠14には開
口部11に向けて所定の角度で開拡状にガイド面15が
形成されている。また、このガイド面15を有する枠1
4の所定の位置には室内側よりフューエルリッド17の
ロックを解除するロックレバー16が出没可能に取付け
られている。このように形成された給油開口部11には
フューエルリッド17が開閉可能に取付けられている。
【0008】このフューエルリッド17は図2に示すよ
うにリッドアウタパネル18とリッドインナパネル19
とからなり、アウタパネル18は給油開口部11に納め
可能な略方形状に形成され、また、インナパネル19は
図示のようにフロント側よりリヤ側に向けて開口部11
内側へ傾斜する取付け面20が形成され、また、フロン
ト側の縁は円弧状に折り返しされてヒンジ部材26の一
部を構成する軸受部21が形成されている。また、取付
け面20のリヤ側にはロックレバー16と対応してフュ
ーエルリッドロック22が取付けられている。
【0009】このフューエルリッドロック22は例えば
合成樹脂等からなるもので、インナパネル19の取付け
面20に沿って取付けられる取付け面23とフューエル
インレットシールド13のガイド面15と対設するガイ
ド面24とにより図示略三角形状に形成され、このガイ
ド面24にはロックレバー16と係合可能にロック孔2
5が凹設されている。このように形成されたフューエル
リッドロック22は取付け面20の所定の位置にビス着
されている。このようにリッドロック22を取付けたフ
ューエルリッド17はヒンジ部材26を介して開口部1
1に取付けられている。
【0010】このヒンジ部材26は軸受部材27とリン
ク部材30とばね部材33とからなり、この軸受部材2
7は開口部11のフロント側の段差縁12に取付けられ
るもので取付片28と軸受部29とが断面略L形状に形
成されて所定の位置にビス着されている。また、リンク
部材30は一片が所定の長さを有する略方形環状に形成
され、その対応する一方のリンク片31は軸受部材26
の軸受部29に回動可能に枢着され、他方のリンク片3
2はフューエルリッド17のインナパネル19に形成し
た軸受部21に回動可能に枢着されてフューエルリッド
17は連携されている。
【0011】また、ばね部材33は作動ばね34と受け
ばね35と受け部材36とからなり、両ばね34,35
は受け部材36を介して所定の角度で略く字形状に連結
されている。この受け部材36は例えば合成樹脂等から
なるもので、先端側の受け部37はリンク片32に止着
され、作動ばね34の端部は自由状態にあり、また、受
けばね35の端部はフューエルリッド17の背面側に係
着されている。このように設けられたばね部材33はフ
ューエルリッドロック22とロックレバー16とがアン
ロックされた自然状態において図6に示す状態で作動ば
ね34の先端は軸受部材27に当接されてフューエルリ
ッド17をクォータパネル10のラインLより所定に高
さ位置に保持し得るように構成されている。
【0012】このようにヒンジ部材26により連繋され
たフューエルリッド17はそのフューエルリッドロック
22がロックレバー16とロックされた状態で作動ばね
34の先端は軸受部材27に当接されて撓み変形されて
いる。この開口部11を閉止した状態でフューエルイン
レットシールド13のガイド面15とフューエルリッド
ロック22のガイド面24とは接触するか、しないか程
度の間隔で対設されている。また、フューエルリッド1
7はクォータパネル10のラインLとほぼ同一面に閉止
されるとともに、開口部11の縁との見切り幅は所定の
間隔tで納められている。
【0013】このロック状態よりロックレバー16をア
ンロックすると作動ばね34の復元力によりリンク部材
30はリンク片31を中心として反時計方向へ回動され
ると同時にフューエルリッドロック22のガイド面24
はフューエルインレットシールド13のガイド面15に
沿って移動されフューエルリッド17は外側リヤ方向へ
平行移動されてクォータパネル10より外側へ保持され
る。この保持された状態でリンク部材30のフューエル
リッド17側のリンク片32はクォータパネル10のラ
インLより外側に位置されるとともに、開口部11の縁
との見切り幅Tは閉止した状態の見切り幅tより大きな
間隔で保持されている。
【0014】したがって、この状態よりフューエルリッ
ド17をリンク片32を中心として図示時計方向へ回動
することで、同フューエルリッド17のリンク片32側
の縁17aは開口部11の縁に干渉することなく所定の
角度θに大回動することができる。
【0015】次に、閉止する場合には上記とは逆に、フ
ューエルリッド17をリンク片32を中心として図示反
時計方向へ回動し、操作ばね34に抗して押圧するとフ
ューエルインレットシールド13のガイド面15に沿っ
てフューエルリッドロック22のガイド面24が案内さ
れてフューエルリッド17は平行移動されて開口部11
に納められ同時にロックレバー16はフューエルリッド
ロック22にロックされる。
【0016】このようにフューエルリッド17の一側を
略方形環状のリンク部材30を介してクォータパネル1
0に開設した給油開口部11の段差縁12に連携し、か
つばね部材33を介装するとともに、同フューエルリッ
ド17の他側の背面にリヤ側に後退角状のガイド面24
を有するフューエルリッドロック22を設け、また、こ
のフューエルリッドロック22と対応する給油開口部1
1に取付けたフューエルインレットシールド13側には
ガイド面24を案内するガイド面15を形成してフュー
エルリッドロック22をアンロックすることでフューエ
ルリッド17を外側リヤ側へ平行移動可能に構成したも
のであるから、フューエルリッド17を平行移動した状
態でリンク片32を中心として給油開口部11の縁に干
渉することなく大回動することができて給油を容易に行
うことができ、また、給油開口部11を閉止した状態に
おいてばね部材33を付設した縁側が浮上がるように作
用を受けるものであるが、フューエルリッドロック22
のガイド面24とフューエルインレットシールド13の
ガイド面15とは所定の角度で比較的長く対設したので
ロック時での浮上がりを防止することができる。
【0017】また、図7は他の実施例を示すもので、こ
の図に示すものは上記実施例のフューエルリッド17の
四周に見切り幅tを遮蔽可能に例えば合成樹脂、合成ゴ
ム等からなるプロテクタ39を取付けたもので、その他
の構成は同様である。したがって、上記実施例と同様の
作用効果を奏するとともに、プロテクタ39を設けるこ
とで、見切り幅での高速走行時の風切り音の発生の低
減、フューエルインレットシールドからの室内側への水
入り防止および見切り部の見栄えの向上を図ることがで
きる。
【0018】
【考案の効果】本考案は、上記構成としたことによりフ
ューエルリッドを平行移動した状態でリンク片を中心と
して給油開口部の縁に干渉することなく大回動すること
ができて給油を容易に行うことができ、また、給油開口
部を閉止した状態においてばね部材を付設した縁側が浮
上がるように作用を受けるものであるが、フューエルリ
ッドロックのガイド面とフューエルインレットシールド
のガイド面とは所定の角度で比較的長く対設したのでロ
ック時での浮上がりを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フューエルリッドを取付けたクォータパネルの
正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図2のヒンジ部材側の拡大断面図である。
【図4】フューエルリッドを開いた状態の斜視図であ
る。
【図5】ばね部材の斜視図である。
【図6】作用説明図である。
【図7】他の実施態様を示す断面図である。
【図8】従来のフューエルリッドを取付けたクォータパ
ネルの正面図である。
【図9】図6のA−A線断面図である。
【符号の説明】
10 クォータパネル 11 給油開口部 12 段差縁 13 フューエルインレットシールド 15 ガイド面 17 フューエルリッド 22 フューエルリッドロック 24 ガイド面 26 ヒンジ部材 30 リンク部材 31,32 リンク片 33 ばね部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クオータパネルに開設した給油開口部に
    取付けられるフューエルリッドの取付構造であって、前
    記フューエルリッドの一側を略方形環状のリンク部材を
    介して前記給油開口部の段差縁納め可能に2点枢着して
    連携し、同フューエルリッドの他側の背面にリヤ側に後
    退角状のガイド面を有するフューエルリッドロックを設
    け、また、前記給油開口部に取付けたフューエルインレ
    ットシールド側には前記フューエルリッドロックのガイ
    ド面と対設する後退角状のガイド面を形成するととも
    に、前記2点枢着間にばね部材を介装してフューエルリ
    ッドロックをアンロックすることで前記フューエルリッ
    ドを外側リヤ側で、かつ前記クォータパネルラインより
    外側へ平行移動可能に構成した可動フューエルリッドの
    取付構造。
JP1314792U 1992-02-07 1992-02-07 可動フューエルリッドの取付構造 Expired - Lifetime JP2530321Y2 (ja)

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