JP6708094B2 - フィラーリッド構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、エネルギ源の供給口、例えば車両の給油口等を覆うためのフィラーリッド構造体に関する。
一般的に、エネルギ源の供給口、例えば車両の給油口は、フィラーリッド構造体によって覆われる。車両におけるフィラーリッド構造体として、供給口に連絡する開口部を有する基底部材と、当該基底部材に対して直接的又は間接的に取り付けられ、開口部を閉じる閉位置と開口部を開く開位置との間を位置変化するリッドと、を有するものが知られている。なお、フィラーリッド構造体の基底部材はフィラーボックスとも呼ばれ、リッドはフィラーリッドとも呼ばれる。
フィラーリッド構造体として、基底部材にリッドが直接軸支される一軸揺動型のフィラーリッド構造体が知られている。当該一軸揺動型のフィラーリッド構造体においては、リッドが基底部材に対して一軸的に揺動するためにリッドの移動軌跡は大きく、フィラーリッド構造体が嵩張る問題がある。このフィラーリッド構造体が嵩張るという問題に対応するため、グースネック型のヒンジをリッドと基底部材との間に介在させる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に紹介されているフィラーリッド構造体において、リッドはヒンジに一体化され、かつヒンジは基底部材に対して揺動する。したがって、リッドと基底部材との間にはヒンジが介在する。この技術によると、リッドの揺動中心をリッドから離れた位置におくことができる。このようなグースネック型のフィラーリッド構造体におけるリッドは、上記した従来の一軸揺動型のフィラーリッド構造体におけるリッドとは異なり、比較的コンパクトな移動軌跡を描く。このため、この種のフィラーリッド構造体によると、上記した閉位置におけるリッドと基底部材との隙間を低減することができる。また、この種のフィラーリッド構造体は、リッドの移動軌跡が比較的コンパクトであるために、上記した従来の一軸揺動型のフィラーリッド構造体に比べて嵩張らない。
しかしながら、例えば上記した特許文献1の図2及び図3等に示されるように、リッドの移動軌跡をコンパクトにするためにはグースネック型のヒンジは比較的大型となり、フィラーボックスには当該ヒンジを収容するために比較的大きなスペースが必要となる。近年、車両には数多くの内装部材及び外装部材を搭載する必要があるため、各部材をコンパクト化することが要求されている。フィラーボックスも同様にコンパクト化することが要求され、上記したグースネック型のヒンジはこのような要求に沿わない。
更には、近年では車両における各種部材に対する標準的な要求としてコンパクトであることが挙げられ、更に、各部材に更なる性能の向上が求められている。フィラーリッド構造体についても、コンパクトであることに加えて更なる性能の向上が求められている。
特開2005−319960号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、フィラーリッド構造体をコンパクトにできる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明のフィラーリッド構造体は、
供給口に連絡する開口部と、第1ガイドと、を有する基底部材と、
一端である開端と他端である基端とを有し裏面を前記基底部材に向けて前記開口部を覆う閉位置と前記開口部を開く開位置との間を位置変化するリッドと、前記基底部材と前記リッドとをそれぞれ軸支する2軸リンクと、前記2軸リンクよりも前記リッドの前記開端側において前記リッドの前記裏面から突出する第2ガイドと、を有するリッド部材と、
前記基底部材に配置されている第1ロック部と、前記リッド部材に配置され前記リッドが閉位置にあるときに前記第1ロック部と係合する第2ロック部と、を有するリッドロックと、を有し、
前記リッドが開位置と閉位置との間を位置変化する際に前記第1ガイドと前記第2ガイドとが摺接し、
前記第2ロック部は、前記リッド部材における前記第2ガイド以外の部分に配置されている、フィラーリッド構造体である。
本発明の技術によるとフィラーリッド構造体をコンパクトにできる。
実施例のフィラーリッド構造体を模式的に表す説明図である。 実施例のフィラーリッド構造体を模式的に表す説明図である。 実施例のフィラーリッド構造体を模式的に表す説明図である。 実施例のフィラーリッド構造体を模式的に表す説明図である。 実施例のフィラーリッド構造体を模式的に表す説明図である。 実施例のフィラーリッド構造体を模式的に表す説明図である。 実施例のフィラーリッド構造体を模式的に表す説明図である。 実施例のフィラーリッド構造体を模式的に表す説明図である。
以下、具体例を挙げて本発明のフィラーリッド構造体を説明する。
なお、特に断らない限り、本明細書に記載された数値範囲「x〜y」は、下限xおよび上限yをその範囲に含む。そして、これらの上限値および下限値、ならびに実施形態中に列記した数値も含めてそれらを任意に組み合わせることで新たな数値範囲を構成し得る。さらにこれらの数値範囲内から任意に選択した数値を上限、下限の数値とすることができる。
本発明のフィラーリッド構造体は、車両の給油口を覆う用途をはじめとする、様々な用途に供することができる。本発明のフィラーリッド構造体における基底部材は、開口部を有する。現在商業的に流通している車両の一例として、エネルギ源としてガソリン、軽油、天然ガス、水素等を用いて内燃機関を駆動させる車両、エネルギ源として電気を用いて電動モータを駆動させる車両、内燃機関と電動モータとを併用した車両が挙げられる。以下、便宜的に、内燃機関を有する車両をエンジン車と呼び、電動モータを有する車両を電気自動車と呼ぶ。
エンジン車のエネルギ源は一般に燃料と呼ばれ、燃料タンクに蓄えられる。基底部材の開口は、当該燃料タンクの給油口つまり燃料タンクの供給口に直接的又は間接的に連絡し、燃料タンクへの燃料の入口となる。また、電気自動車のエネルギ源である電気は、充電により電気自動車のバッテリに直接供給され得る。この場合、基底部材の開口はバッテリの充電口つまりバッテリの供給口に直接的又は間接的に連絡し、充電用プラグの差し込み口となる。或いは、燃料電池車においては、燃料電池スタックで酸素と水素とが反応することにより電気が生じ、当該電気がバッテリに蓄えられる。一般に、燃料電池スタックに供給される酸素は空気中から導入され、水素は車両の燃料タンクに蓄えられる。したがってこの場合には、基底部材の開口は燃料タンクの導入口つまり燃料タンクの供給口に直接的又は間接的に連絡し、燃料タンクへの水素の入口となる。このように、本発明のフィラーリッド構造体は、各種の装置等における供給口を覆う。フィラーリッド構造体のリッドが閉位置から開位置に位置変化すると、基底部材の開口部を通じて、供給口が露出する。
本発明のフィラーリッド構造体は、上記に例示される各種の供給口を有する各種の装置とは別体で製造し、その後一体化しても良いし、或いは、当該各種の装置と一体的に製造しても良い。
何れの用途に使用する場合にも、本発明のフィラーリッド構造体は、基底部材と、リッドと2軸リンクとを有するリッド部材と、を有し、2軸リンクが基底部材とリッドとをそれぞれ軸支することでリッドが基底部材に対して2軸的に位置変化する、2軸揺動型のフィラーリッド構造体である点においては同じである。
2軸リンクによって基底部材に2軸的に軸支されるリッドは、2軸的に位置変化可能であるため、開位置と閉位置との間で位置変化する際に基底部材に対して種々の位置をとり得る。このためリッドの位置を適正に規制できれば、リッドの移動軌跡をコンパクトにできる。
本発明のフィラーリッド構造体において、リッドが開位置と閉位置との間を位置変化する際には、基底部材に配置されている第1ガイドと、リッド及び2軸リンクを有するリッド部材に配置されている第2ガイドと、が摺接する。より具体的には、第2ガイドは、2軸リンクよりもリッドの開端側において、リッドの裏面から突出する。更に換言すると、第1ガイドと第2ガイドとは2軸リンクよりもリッドの開端側の位置で摺接する。このため本発明のフィラーリッド構造体においては、第1ガイド及び第2ガイドによって、開位置と閉位置との間を位置変化するリッドの位置規制が為される。
したがって、本発明のフィラーリッド構造体によると、リッドをコンパクトな軌跡で位置変化させることができ、ひいてはフィラーリッド構造体をコンパクトにできる。
ここで、一般的なフィラーリッド構造体は、リッドを閉位置にロックするためのリッドロックを有する。例えば実開平5−63944号公報に紹介されているように、リッドロックは、一般に、基底部材に配置される第1ロック部と、リッド部材に配置される第2ロック部と、で構成される。第1ロック部と第2ロック部とは、リッドが閉位置にあるときに互いに係合し、リッドを閉位置にロックする。リッドの開端はリッドのなかでも大きく位置変化する部分であるため、この種のリッドロックにおける第2ロック部は、リッドの開端に配置される場合が多い。例えば実開平5−63944号公報や既述した特許文献1に紹介されているフィラーリッド構造体においても、第2ロック部はリッドの開端に配置されている。
ところで、フィラーリッド構造体におけるリッドの開端、つまり、リッドを軸支する2軸リンクに対して逆側に位置する部分は、ユーザーがリッドを開閉操作する際の操作端ともなる。この操作端となるリッドの開端が嵩張ると、リッド開閉時の操作性が悪くなる。また、当該リッドの開端が嵩張ると、フィラーリッド構造体におけるリッドの開端側の部分において他部材との位置関係を調整し難くなる問題もある。したがってリッドは、特に開端においてコンパクトであるのが好ましいと考えられる。
既述したように、本発明のフィラーリッド構造体におけるリッド部材では、リッドに2軸リンクと第2ガイドとが配置され、このうち第2ガイドは2軸リンクよりもリッドの開端側にある。つまり本発明のフィラーリッド構造体において、リッドの開端側の部分には既に第2ガイドが配置されている。もしこの第2ガイドに第2ロック部を配置すれば、第2ロック部が一層嵩張り、ひいてはリッドの開端が嵩張って、リッド開閉時の操作性が悪くなる。
本発明のフィラーリッド構造体においては、リッドロックの第2ロック部は、リッド部材における第2ガイド以外の部分に配置されている。本発明のフィラーリッド構造体は、このことによって、リッドの開端側の部分の嵩張りを回避できる。すなわち、本発明の技術によると、フィラーリッド構造体をコンパクトにできる。
本発明のフィラーリッド構造体をよりコンパクトにするためには、第2ロック部をリッドの基端側の部分に配置するのが良いと考えられる。具体的には、リッドの基端と開端とをむすぶ方向における中間位置(以下、必要に応じてリッドの中央部と呼ぶ)よりも開端側の位置に第2ガイドを配置し、当該中央部よりも基端側の位置に2軸リンク及び第2ロック部を配置するのが好ましい。こうすることで、第2ガイドによるリッドの位置規制を好適に行うことができ、かつ、リッドの開端部分が嵩張るのを回避できる。2軸リンクは、リッドの中央部と基端との中間位置(以下、必要に応じてリッドの基端側1/4部と呼ぶ)よりも基端側の位置にあるのがより好ましい。同様に、第2ガイドは、リッドの中央部と開端との中間位置(以下、必要に応じてリッドの開端側1/4部と呼ぶ)よりも開端側の位置にあるのがより好ましい。第2ロック部は、2軸リンクと同様に、リッドの基端側1/4部よりも基端側の位置にあるのがより好ましい。上記したように、第2ロック部と2軸リンクとは好ましい配設位置が同じであるため、フィラーリッド構造体のコンパクト化を考慮すると、2軸リンクに第2ロック部を配置するのが特に好ましい。2軸リンクに第2ロック部を配置することで、フィラーリッド構造体の部品点数を低減することができ、フィラーリッド構造体の更なるコンパクト化を実現し得る。
更に、第2ロック部をリッドの基端側の部分に配置することで、フィラーリッド構造体の更なる性能向上を図ることもできる。
つまり、本発明の発明者らは、上記した2軸リンクを有する2軸揺動型のフィラーリッド構造体において、リッドロックの第2ロック部をリッドの開端に配置したところ、閉位置にあるリッドが基底部材に対してガタつく場合があることに気付いた。本発明の発明者は、その理由を以下のように考察した。
リッドの開端側に第2ロック部を配置する場合、当該第2ロック部よりもリッドの基端側に配置した2軸リンクは、リッドがリッドロックによって閉位置にロックされている時にも、リッドロックに対して自由状態となる。この場合、リッドの開端側の部分はリッドロックによって規制されて位置変化し難いが、リッドロックに対して自由状態である2軸リンクは位置変化可能である。そしてこの場合には、2軸リンクに軸支されたリッドの基端側の部分もまた位置変化可能となる。したがって、リッドが閉位置にロックされていても、例えば車両の走行時に生じる振動がフィラーリッド構造体に作用したり、ユーザーがリッドに手をついたりしてフィラーリッド構造体のリッド部材に外力が作用すると、リッドの基端側の部分が位置変化して、リッドが基底部材に対してガタつく場合がある。
本発明の発明者等は、上記の考察を基に、第2ロック部の位置をリッドの開端以外の位置に配置し、第2ロック部と2軸リンクとを近づけることで、このリッドのガタつきを低減し得ることに到達した。
上記したリッドのガタつきを低減するためには、第2ロック部をリッドの基端側に近づけるのが良く、具体的には、上記したリッドの中央部よりも基端側の位置に第2ロック部及び2軸リンクを配置するのが好ましい。こうすることで、リッドが閉位置にロックされる際に第2ロック部によって2軸リンクがより信頼性高く固定される。したがって、2軸リンクの位置変化は抑制され、リッドの位置変化もまた抑制されて、ひいては基底部材に対するリッドのガタつきが抑制される。より好ましくは、第2ロック部は上記のリッドの基端側1/4部よりも基端側の位置にあるのがより好ましく、2軸リンクも又リッドの基端側1/4部よりも基端側の位置にあるのが好ましい。第2ガイドは、リッドの開端側1/4部よりも開端側の位置にあるのが好ましい。
本発明のフィラーリッド構造体において、第2ロック部は第2ガイドよりも基端側に配置されているのが好ましい。
第2ロック部が第2ガイドよりも基端側にある場合には、第2ロック部は開端から離れた位置にあると言える。したがってこの場合には、リッドが閉位置にロックされる際に、第2ロック部は2軸リンクを信頼性高く固定でき、2軸リンクの位置変化及びリッドの位置変化もまた抑制できて、基底部材に対するリッドのガタつきを抑制できる。
更に、上記したように第2ロック部をリッドの開端以外の位置に配置する場合、例えば第2ロック部を第2ガイドよりも基端側に配置する場合には、更に、基底部材にストッパ部を配置してリッドが閉位置にある時にリッドの基端側の部分とストッパ部とを弾接させることで、基底部材に対するリッドのガタつきを抑制できる。これは以下の理由による。
第2ロック部を第2ガイドよりも基端側に配置する場合、第2ロック部は開端から離れた位置にある、更には第2ロック部は基端側にあると言える。この場合、2軸リンク及びリッドの基端側の部分は、第2ロック部によって安定的にロックされる。しかしこのときリッドの開端側の部分はリッドロックにより位置規制され難い。したがって、場合によっては当該リッドの開端側の部分が基底部材に対してガタつく可能性がある。
リッドは2軸リンクを中心として、基底部材に近づく方向及び基底部材から離れる方向に位置変化する。ところで一般的には、意匠性の面から、ユーザーから視認されるリッドの表面側に配置される構造体は殆どない。これに対して、リッドの裏面側すなわちフィラーリッド構造体における基底部材側には、既述した2軸リンク、第1ガイド及び第2ガイドを含む各種の構造体が配置される。したがってリッドは基底部材から遠ざかる方向には位置変化しても、基底部材に向けては位置変化し難い。したがって、上記したリッドの開端側の部分の基底部材に対するガタつきを抑制する為には、リッドの開端が基底部材に近づく方向、すなわち、リッドが位置変化し難い方向に、リッドを付勢するのが良いと考えられる。
基底部材にストッパ部を配置して、リッドが閉位置にある時にリッドの基端側の部分とストッパ部とを弾接させれば、リッドの基端側の部分と基底部材との間に介在するストッパ部の弾性によってリッドの基端が付勢されて、リッドの開端が基底部材に近づく。したがってこの場合には、基底部材に対するリッドの開端側の部分のガタつきを抑制できる。
なおこの効果を発揮するためには、閉位置にあるリッドの開端の基底部材から離れる方向の位置変化にストッパ部が干渉すれば良く、例えば、ストッパ部は閉位置にあるリッドに当接するだけで弾接しなくても良い。或いは、ストッパ部は、閉位置にあるリッドの基端側の部分と基底部材との間に介在するだけで閉位置にあるリッドに当接しなくても良い。何れの場合にも、ストッパ部の緩衝機能を考慮すると、ストッパ部は弾性変形可能であるのが良い。
以下、具体例を挙げて本発明のフィラーリッド構造体を説明する。
(実施例)
実施例のフィラーリッド構造体は、車両に配設され車両の給油口を覆うための車両外装部材の1種である。図1〜図8は実施例のフィラーリッド構造体を模式的に表す説明図である。詳しくは、図1は開状態にある実施例のフィラーリッド構造体の斜視図である。図2は実施例のフィラーリッド構造体の分解斜視図である。図3は閉状態にある実施例のフィラーリッド構造体の側面図である。図4はポップアップ状態にある実施例のフィラーリッド構造体の側面図である。図5は開状態にある実施例のフィラーリッド構造体の側面図である。図6〜図8はそれぞれ図3〜図5の要部拡大図である。
なお、フィラーリッド構造体の閉状態、開状態、ポップアップ状態とは、それぞれ、リッドが閉位置、開位置、ポップアップ位置にあるときのフィラーリッド構造体を指す。ポップアップ位置とは開位置と閉位置との間の位置である。また、上、下、外、内、前、後とは、図1及び図2に示す上、下、外、内、前、後を指す。更に、図1中前後方向は車両の進行方向と一致し、外−内方向は車室外−車室内方向を指し、上下方向は鉛直方向を指す。
実施例のフィラーリッド構造体を構成する各要素において、図1及び図2に示す開端側の端部及び基端側の端部を、それぞれ、各構成要素の開端及び基端と呼ぶ。必要に応じて、単に基端、開端と略する場合もある。開端及び基端は、それぞれ、図1に示す後及び前に位置する。
実施例のフィラーリッド構造体は、基底部材1、リッド部材2、リッド付勢部材60、リッドロック4、ストッパ部50、第1弾性ストッパ55及び第2弾性ストッパ51を有する。
図1及び図2に示すように、基底部材1は、略板状をなす一般部19と、一般部19に連続し箱状に陥没形成されているケース11とを有する。当該ケース11の底壁12には窓部13が設けられている。窓部13は底壁12を厚さ方向に貫通している。換言すると、ケース11は一般部19に対して陥没し、ケース11の頂部14は一般部19に開口し、かつケース11の底壁12に更に窓部13が開口する、と言うことができる。更に換言すると、実施例1のフィラーリッド構造体におけるケース11は、頂部14及び窓部13の二重に開口する開口部を有する。つまりケース11の頂部14及び窓部13は、本発明のフィラーリッド構造体における開口部に相当し、実施例1のフィラーリッド構造体は二重構造の開口部を有するといえる。開口部は、供給口つまりエンジン車における給油口90に連絡する。
基底部材1における基端側かつ上側の部分、及び、基端側かつ下側の部分には、各々基底軸支部10が設けられている。各基底軸支部10は、後述する2軸リンクの第2リンク軸を各々軸支する。
基底部材1は更に、第1ガイド15を有する。第1ガイド15は基底部材1において基底軸支部10よりも開端側の部分に設けられている。第1ガイド15は、基底部材1の上端部及び下端部にそれぞれ1つずつ設けられている。各第1ガイド15は基端側から開端側に向けて突出高さの高くなる湾曲面16を有する。当該湾曲面16の勾配は、基端側において急であり、開端側において緩やかである。なお、当該湾曲面16の勾配とは、実質的には、湾曲面16の位置における接線の勾配を指す。
各第1ガイド15における湾曲面16上、つまり、各第1ガイド15における突出端側の部分には、凸形状の第2弾性ストッパ51が各々配置されている。図3に示すように、各第2弾性ストッパ51は、スポンジゴムからなる弾性部51aと当該弾性部51aの表面に配置された摺動部51bと、で構成されている。摺動部51bはフッ素コート層やDLC(ダイヤモンドライクカーボン)等の低摩擦材料で構成され、摺動部51bの摩擦係数は弾性部51aの摩擦係数よりも低い。各第2弾性ストッパ51は断面略半円状をなす突起である。
図1及び図2に示すように、リッド部材2は、リッド20と、2軸リンク3と、2つの第2ガイド25とを有する。
リッド20は、基端20bと開端20oとを有する。リッド20は、略板状をなしリッド20の表面側部分を構成するリッドパネル部21と、当該リッドパネル部21に一体化される略枠状のリッドベース部22と、で構成されている。リッドベース部22は2つの揺動脚部23を有する。2つの揺動脚部23の一方はリッドベース部22の基端側かつ上側部分に配置され、他方はリッドベース部22の基端側かつ下側部分に配置されている。
2軸リンク3は、2つのリンクアーム30と、リンク連結部31とを有する。リンクアーム30は、長手方向の一端部に配置されている第1リンク軸30aと、他端部に配置されている第2リンク軸30bとを有する。各2軸リンク3における第1リンク軸30aは棒状の第1軸芯部32aを介してリッド20の揺動脚部23を各々軸支し、第2リンク軸30bは棒状の第2軸芯部32bを介して基底部材1の基底軸支部10を各々軸支する。
2つのリンクアーム30は、リンク連結部31によって一体化されている。
2つの第2ガイド25は、リッド20の裏面20a(図2において内側に配置されている面)における開端側かつ上側部分と、開端側かつ下側部分と、にそれぞれ配置されている。第2ガイド25は2軸リンク3よりもリッド20の開端側に配置されている。各第2ガイド25はリッドベース部22の裏面から突出する。各第2ガイド25の突出端は、リッド20が閉位置にある時に、第1ガイド15の基端側の位置で第1ガイド15に対面する。
なお、実施例のフィラーリッド構造体において、2軸リンク3はリッド20の基端側1/4部よりも基端側の位置にあり、第2ガイド25はリッド20開端側1/4部よりも開端側の位置にあり、第2ロック部42は2軸リンク3と同様にリッド20の基端側1/4部よりも基端側の位置にある。
実施例のフィラーリッド構造体は、2つのリッド付勢部材60を有する。各リッド付勢部材60は、各2軸リンク3の第1リンク軸30aに各々取り付けられている。リッド付勢部材60は第1リンク軸30aの揺動を付勢することで、リッド20を図3に示す閉位置から図4に示すポップアップ位置に付勢する。
リッドロック4は、第1ロック部41と第2ロック部42とロック駆動部43とを有する。第2ロック部42はリッド部材2に配置されている。実施例のフィラーリッド構造体における第2ロック部42は、リッド部材2の2軸リンク3におけるリンク連結部31に配置されており、貫通孔状をなす。
第1ロック部41は、基底部材1の基端側部分に配置されている。第1ロック部41は、第2ロック部42に係合可能なロックシャフト41aと、ロックシャフト41aを第2ロック部42に向けて付勢する図略のロック付勢部材と、を有する。ロック駆動部43は、車両に配置されている図略の電動モータと、電動モータとロックシャフト41aとを接続する接続部材43aと、車室内に配置され電動モータを駆動するための図略の開操作部と、を有する。実施例のフィラーリッド構造体において、ロック付勢部材はつる巻きばねで構成され、接続部材43aはプーリーで構成されている。
ストッパ部50は、ゴム製でありかつ略柱状をなし、基底部材1の一般部19における基端側の部分から外方に突出する。ストッパ部50は基底部材1に一体成形されている。
第1弾性ストッパ55は、2軸リンク3に配置されている。第1弾性ストッパ55は、当接部材56とストッパ付勢部材57とを有する。当接部材56はアーム状をなし2軸リンク3のリンク連結部31に設けられたストッパ軸支部31aに軸支されている。ストッパ付勢部材57はトーションスプリングからなる。ストッパ付勢部材57の一端はリンク連結部31に固定され、他端は当接部材56に固定されている。
以下、実施例のフィラーリッド構造体の動作を説明する。なお、以下リッド20が閉位置にあるフィラーリッド構造体を閉状態と呼び、リッド20が開位置にあるフィラーリッド構造体を開状態と呼び、リッド20がポップアップ位置にあるフィラーリッド構造体をポップアップ状態と呼ぶ。実施例においては、リッド20がポップアップ位置にある時に第1弾性ストッパ55とリッド部材2とが当接し、かつ、第2弾性ストッパ51と第2ガイド25とが当接する。
図3に示すように、閉位置において、リッド20はケース11の頂部14つまり基底部材1における一方の開口部を覆う。基底部材1におけるもう一つの開口部つまり窓部13も、このとき同様にリッド20によって覆われる。
フィラーリッド構造体が閉状態にあるときには、リッド部材2はリッドロック4によって閉位置にロックされている。具体的には、第1ロック部41のロックシャフト41aは、図略のロック付勢部材によって第2ロック部42に向けて付勢され、孔状の第2ロック部42に入り込む。つまり、このとき基底部材1に配置されているロックシャフト41aと2軸リンク3に配置されている第2ロック部42とが係合する。すると、2軸リンク3が位置変化できなくなり、2軸リンクに軸支されたリッド20もまた位置変化できなくなるために、リッド部材2は基底部材1の開口部をリッド20で覆う閉位置にロックされる。
フィラーリッド構造体が閉状態にある時に、ユーザーが図略の開操作部を押圧操作すると、図略の電動モータが所定量回転し、モータの回転に従動した接続部材43aがロックシャフト41aを引っ張る。接続部材43aに引っ張られたロックシャフト41aは第2ロック部42から外れ、第2ロック部42とロックシャフト41aとの係合が解除されて、リッドロック4のロックが解除される。つまりこのときリッド部材2は位置変化可能となる。
図3に示すように、実施例のフィラーリッド構造体が閉状態にある時には、2軸リンク3は、第1リンク軸30aを開端側内方に向け第2リンク軸30bを基端側外方に向けて傾斜する。リッドロック4によるロックが解除されると、リッド付勢部材60の付勢力によって2軸リンク3は第1リンク軸30aを中心として図3中時計回りに揺動し、それに伴ってリッド20は図3に示す閉位置から図4に示すポップアップ位置に向けて位置変化する。
より詳しくは、リッド付勢部材60の付勢力によって、2軸リンク3が時計回りに揺動すると、図4に示すように、2軸リンク3は第2リンク軸30bを外側に向けて立ち上がる。
2軸リンク3が揺動し立ち上がると、リッド20の揺動脚部23が外側かつ開端側に向けて持ち上げられ、リッド20の基端側部分もまた外側かつ開端側に位置変化する。このときリッド20には、全体として、開端側に向けた力が作用する。
ところで、図3に示すように、フィラーリッド構造体が閉状態にあるときには、リッド20に配置されている第2ガイド25は、第1ガイド15とオーバーラップするように第1ガイド15の基端側に配置されている。換言すると、フィラーリッド構造体が閉状態から開状態に状態変化する時には、第2ガイド25の開端側、つまり、リッド20及びリッド20に配置された第2ガイド25の移動方向の先側には、第1ガイド15がある。開端側に向けた力がリッド20に作用すると、第2ガイド25は第1ガイド15に向けて押しつけられる。第1ガイド15は湾曲面16を有し、当該湾曲面16は基端側かつ内側から開端側かつ外側に向けて湾曲しているため、第2ガイド25は第1ガイド15の湾曲面16に摺接しつつ、開端側かつ外側に向けて位置変化する。
このように第2ガイド25と第1ガイド15が摺接することで、閉位置と開位置との間、より具体的には閉位置とポップアップ位置との間を位置変化するリッド20の位置規制が為され、リッド20の移動軌跡がコンパクトになる。
なお、第2ガイド25は第1ガイド15の湾曲面16に摺接する際に、第1ガイド15に配置された第2弾性ストッパ51を乗り越える。第2弾性ストッパ51は弾性変形可能であるため、第2ガイド25の動作に支障はない。更に第2弾性ストッパ51の表面は摩擦係数の小さな摺動部51bで構成されている。このためリッド部材2の第2ガイド25は第2弾性ストッパ51を滑らかに乗り越える。
実施例のフィラーリッド構造体において、第2弾性ストッパ51は第1ガイド15上に配置されたが、第2ガイド25の突出端に配置されても良い。この場合は第2ガイド25が第1ガイド15上を摺接する際に、第2ガイド25に配置された第2弾性ストッパ51が弾性変形しつつ、第1ガイド15上を摺動する。したがって、この場合には第1ガイド15が第2弾性ストッパ51と滑らかに摺接する。
また第1ガイド15の湾曲面16は略円弧状に延び当該円弧の曲率半径は、2軸リンク3の長さと同程度である。このため、実施例のフィラーリッド構造体が図3に示す閉状態から図4に示すポップアップ状態に状態変化する際には、2軸リンク3の揺動に従動するリッド20の基端側部分と、第1ガイド15及び第2ガイド25にガイドされるリッド20の先端側部分とは、略同じ大きさの円弧上を動く。したがって、このときリッド20は略水平な状態で外側にポップアップする。
フィラーリッド構造体が図4に示すポップアップ状態にあるとき、リッド20と基底部材1との間には隙間oができる。したがってユーザーはこの隙間oに手を差し入れることができる。このためリッド20は、ユーザーの手動で、図4に示すポップアップ位置から図5に示す開位置に位置変化する。このときリッド20は、2軸リンク3の第2リンク軸30bを中心として図4中反時計回りに揺動し、開端20oが外側に向く開位置に位置変化する(図5)。
開位置にあるリッド20を閉位置に位置変化させる時には、リッド20を手動で図5に示す開位置から図4に示すポップアップ位置を経て図3に示す閉位置にまで揺動させれば良い。
ところで、実施例のフィラーリッド構造体においては、リッド20が図5に示す開位置から図3に示す閉位置に位置変化する際に、リッド部材2の第2ガイド25が基底部材1の第1ガイド15に当接する。第2弾性ストッパ51及び第1弾性ストッパ55を設けない場合、リッド20を閉じる速度が大きいと、第2ガイド25が第1ガイド15に打ち付けられて打音が発生する。当該打音は騒音であり好ましくない。
実施例のフィラーリッド構造体は、2つの弾性ストッパすなわち第2弾性ストッパ51及び第1弾性ストッパ55を有することで、この打音を抑制し得る。
先ず、第2弾性ストッパ51は第1ガイド15の湾曲面16上にある。既述したように、第2弾性ストッパ51は凸形状をなし、スポンジゴムからなる弾性部51aを有する。弾性部51aを有する第2弾性ストッパ51は、リッド部材2の第2ガイド25が基底部材1の第1ガイド15に当接する際に弾性変形して、衝撃を緩衝する。
一方、リッド部材2に配置されている第1弾性ストッパ55は、2軸リンク3のリンク連結部31に軸支されている当接部材56と、トーションスプリングからなるストッパ付勢部材57(図2参照)とを有する。当接部材56はストッパ付勢部材57によって図5中反時計回り方向に付勢されている。図6に拡大図を示すように、リッド20が開位置にある時には、当接部材56とリッド20とは離間している。図7に拡大図を示すように、リッド20が開位置からポップアップ位置にまで揺動すると、リッド20が当接部材56に当接する。ここで、当接部材56はストッパ付勢部材57によって反時計回りに付勢されているだけであり図6に示す位置に固定されている訳ではないため、リッド20が当接部材56に当接すると、当接部材56がストッパ付勢部材57の付勢力に抗して時計回りに揺動し、ストッパ付勢部材57の弾性によってリッド20による衝撃が吸収される。なお、リッド20がポップアップ位置から更に閉位置にまで揺動する際には、図8に示すように、ストッパ付勢部材57が更に弾性変形し当接部材56は更に時計回りに揺動する。
このように実施例のフィラーリッド構造体においては、第2弾性ストッパ51及び第1弾性ストッパ55によってリッド20が閉じる際の衝撃を吸収する。このため実施例のフィラーリッド構造体によるとリッド20が閉じる際の打音が抑制される。なお、第2弾性ストッパ51と第1弾性ストッパ55とは、何れか一方のみでも効果を発揮する。つまり、第2弾性ストッパ51又は第1弾性ストッパ55を有すれば、本発明のフィラーリッド構造体はリッド20が閉じる際の打音を抑制できる。
第1弾性ストッパ55は2軸リンク3に配置されれば良いが、上記した打音抑制の効果をより高めるためには、当接部材56、ストッパ付勢部材57、第1リンク軸30a及び第2リンク軸30bの好ましい配置があると考えられる。先ず、当接部材56は、図6に示す開状態においてリッド20と離間し、図7に示すポップアップ状態から図8に示す閉状態に至るまでリッド20に当接する。当接部材56は、揺動軸56aにおいて2軸リンク3に軸支され、当接端部56bにおいてリッド20に当接する。
実施例のフィラーリッド構造体におけるリッド20は、当接部材56に当接する位置(実施例においてはポップアップ位置)から閉位置に至るまで、2軸リンク3の第1リンク軸30aを中心として揺動する。
ここで、リッド20と当接部材56との接触初期(図7)には、リッド20の揺動方向、つまり、リッド20から当接部材56に作用する力の向きと、当接部材56の揺動軸56aと当接端部56bとをむすぶ直線と、が平行に近い程、第1弾性ストッパ55の緩衝作用は大きくなる。第1弾性ストッパ55の緩衝作用が大きければ、リッド20によって生じる打音を効果的に抑制できる。
一方、リッド20と当接部材56との接触後期(図8)には、上記したリッド20による打音は最早発生しない。このため、第1弾性ストッパ55によって大きな力を緩衝する必要はなく、寧ろ、ユーザーによるリッド20の閉操作を阻害しないためにも、第1弾性ストッパ55はリッド20の揺動を大きく妨げないのが好ましい。つまりこのときには、当接部材56がなるべく小さい力で揺動できた方が良いため、リッド20から当接部材56に作用する力の向きと、当接部材56の揺動軸56aと当接端部56bとをむすぶ直線とが垂直に近い方が良いと考えられる。更に、当接部材56を小さい力で揺動させるためには、揺動軸56aと当接端部56bとの距離すなわち当接部材56の長さが長い方が良いと考えられる。
実施例のフィラーリッド構造体のように、当接部材56の揺動軸56aを第1リンク軸30aに近づけて当接部材56の長さを長くすれば、これらの条件を満たし易く、リッド20を閉じる際のリッド20の打音抑制とリッド20の閉操作容易性とを両立するフィラーリッド構造体を容易に得ることができる。
実施例のフィラーリッド構造体によると、上記したように、2軸リンク3によってリッド20を2軸的に揺動させ、かつ、第1ガイド15及び第2ガイド25によってリッド20の位置規制を行いつつリッド20を位置変化させることで、リッド20の移動軌跡をコンパクトにでき、ひいては、フィラーリッド構造体をコンパクトにできる。
なお、実施例のフィラーリッド構造体において、2軸リンク3はリッドの基端側1/4部よりも基端20b側の位置にあり、第2ガイド25はリッドの開端側1/4部よりも開端20o側の位置にある。このため、実施例のフィラーリッド構造体においては、第2ガイド25によるリッド20の位置規制を好適に行うことができ、かつ、リッド20の開端20o部分が嵩張るのを回避できる。
また、リッド20を閉位置にロックするためのリッドロック4、より詳しくはリッドロック4の第2ロック部42については、第2ガイド25を避け、かつ、リッド20の先端側部分を避けて配置した。このことによって、リッド20の開端側の部分をコンパクトにでき、ユーザーがリッド20を開閉操作し易い。
更に、実施例のフィラーリッド構造体は、第2ロック部42を2軸リンク3に配置したために、より一層コンパクトである。
また、第2ロック部42が2軸リンク3に配置されているために、閉状態において2軸リンク3の位置変化が規制され、リッド20の基端側部分の位置変化も又規制される。このため実施例のフィラーリッド構造体が閉状態にあるときには、リッド20は基底部材1に対してガタつき難い。更に、閉状態においてリッド20の基端側の部分と基底部材1との間にはストッパ部50が圧縮状態で介在する。このため、当該ストッパ部50によって、リッド20の基端20bは外側に向けて付勢され、リッド20の開端20oは内側に向けて付勢される。内側に向けて付勢されたリッド20の開端20oは、基底部材1の一般部19に当接する。このため、実施例のフィラーリッド構造体によると、閉状態におけるリッド20の基底部材1に対するガタつきがより一層抑制される。このように、実施例のフィラーリッド構造体は、コンパクトなだけでなく、リッド20のガタつき及び打音までもが抑制されるという、優れた機能性を有する。
(その他)
本発明は、上記し且つ図面に示した実施形態にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。また、実施形態に示した各構成要素は、それぞれ任意に抽出し組み合わせて実施できる。
本発明のフィラーリッド構造体は、例えば、エンジン車における給油口を覆う用途や、電気自動車における充電口を覆う用途に用いることができる。また、本発明のフィラーリッド構造体は、車両用に限定されず船舶、飛行機、建築物等の各種の乗り物、装置又は施設においてエネルギ源の供給口を覆う用途に用いる事もできる。
本発明のフィラーリッド構造体は以下のように表現できる。
(1)
供給口90に連絡する開口部13、14と、第1ガイド15と、を有する基底部材1と、
一端である開端20oと他端である基端20bとを有し裏面20aを前記基底部材1に向けて前記開口部13、14を覆う閉位置と前記開口部13、14を開く開位置との間を位置変化するリッド20と、前記基底部材1と前記リッド20とをそれぞれ軸支する2軸リンク3と、前記2軸リンク3よりも前記リッド20の前記開端20o側において前記リッド20の前記裏面20aから突出する第2ガイド25と、を有するリッド部材2と、
前記基底部材1に配置されている第1ロック部41と、前記リッド部材2に配置され前記リッド20が閉位置にあるときに前記第1ロック部41と係合する第2ロック部42と、を有するリッドロック4と、を有し、
前記リッド20が開位置と閉位置との間を位置変化する際に前記第1ガイド15と前記第2ガイド25とが摺接し、
前記第2ロック部42は、前記リッド部材2における前記第2ガイド25以外の部分に配置されている、フィラーリッド構造体。
(2)
前記第2ロック部42は、前記第2ガイド25よりも前記基端20b側に配置されている、(1)に記載のフィラーリッド構造体。
(3)
前記基底部材1に配置され、前記リッド20が前記閉位置にあるときに前記リッド20の前記基端20b側の部分と弾性的に当接するストッパ部50を有する、(2)に記載のフィラーリッド構造体。
1:基底部材 13、14:開口部
15:第1ガイド
2:リッド部材 20:リッド
20o:開端 20b:基端
20a:リッドの裏面 25:第2ガイド
3:2軸リンク
4:リッドロック 41:第1ロック部
42:第2ロック部 50:ストッパ部
51、55:弾性ストッパ 51a:弾性部
51b:摺動部 56:当接部材
57:ストッパ付勢部材
90:供給口

Claims (2)

  1. 供給口に連絡する開口部と、第1ガイドと、を有する基底部材と、
    一端である開端と他端である基端とを有し裏面を前記基底部材に向けて前記開口部を覆う閉位置と前記開口部を開く開位置との間を位置変化するリッドと、前記基底部材と前記リッドとをそれぞれ軸支する2軸リンクと、前記2軸リンクよりも前記リッドの前記開端側において前記リッドの前記裏面から突出する第2ガイドと、を有するリッド部材と、
    前記基底部材に配置されている第1ロック部と、前記リッド部材に配置され前記リッドが閉位置にあるときに前記第1ロック部と係合する第2ロック部と、を有するリッドロックと、
    前記基底部材に配置され、前記リッドが前記閉位置にあるときに前記リッドの前記基端側の部分と弾性的に当接するストッパ部と、を有し、
    前記リッドが開位置と閉位置との間を位置変化する際に前記第1ガイドと前記第2ガイドとが摺接し、
    前記第2ロック部は、前記リッド部材における前記第2ガイド以外の部分に配置され、前記2軸リンクと一体に設けられる、フィラーリッド構造体。
  2. 供給口に連絡する開口部と、第1ガイドと、を有する基底部材と、
    一端である開端と他端である基端とを有し裏面を前記基底部材に向けて前記開口部を覆う閉位置と前記開口部を開く開位置との間を位置変化するリッドと、前記基底部材と前記リッドとをそれぞれ軸支する2軸リンクと、前記2軸リンクよりも前記リッドの前記開端側において前記リッドの前記裏面から突出する第2ガイドと、を有するリッド部材と、
    前記基底部材に配置されている第1ロック部と、前記リッド部材に配置され前記リッドが閉位置にあるときに前記第1ロック部と係合する第2ロック部と、を有するリッドロックと、を有し、
    前記リッドが開位置と閉位置との間を位置変化する際に前記第1ガイドと前記第2ガイドとが摺接し、
    前記第2ロック部は、前記リッド部材における前記第2ガイド以外の部分に配置され、前記2軸リンクと一体に設けられる、フィラーリッド構造体。
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