JP2521041Y2 - 部品間の取り付け構造 - Google Patents

部品間の取り付け構造

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JP2521041Y2
JP2521041Y2 JP1992009010U JP901092U JP2521041Y2 JP 2521041 Y2 JP2521041 Y2 JP 2521041Y2 JP 1992009010 U JP1992009010 U JP 1992009010U JP 901092 U JP901092 U JP 901092U JP 2521041 Y2 JP2521041 Y2 JP 2521041Y2
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治一郎 宮口
洋治 吉行
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は少なくとも片方が樹脂製
の二つ以上の部品からなり、その二つの部品のあいだに
合わせ面を有したような部品間の取り付け構造に係わ
り、例えば自動車内装品に用いられる発泡成形品の裏材
取り付け構造等の表材と裏材のような二つの部品のあい
だに隙間ができるのを防止したものである。
【0002】
【従来の技術】一般に樹脂からなる製品で二つ以上の部
品からなり、その二つの部品間に合わせ面を有し、それ
ぞれの部品を成形したのちにそれらの部品を組付けるよ
うなものでは、部品の成型時に成形変形などを起こすこ
とが多く、それらの合わせ面がぴったりと合わさるよう
に組付けられないことがある。またそれらの部品に発泡
成形品が含まれている場合には、成形変形が起こる頻
度、また変形の大きさの度合いが大きいことが多い。発
泡成形品の例を挙げると自動車内装品がある。
【0003】自動車内装品には、コンソールリッドやグ
ローブリッド等予め成形した表皮中にインサートを挿入
し、ウレタン等の樹脂が一体的に発泡成形された表材の
裏側にやはり樹脂などからなる裏材を取り付けたような
ものがあり、裏材の表材への取り付けは裏材と表皮との
合わせ面を要所でタッピング止めや融着止め等すること
によって行っていた。ここでタッピング止めや融着止め
を合わせ面の全面に行わずに要所のみとしているのは取
り付け工数を少なくし製品のコストを下げるという理由
からであり、取りつけの強度は充分に得ることができか
つコストも高くなりすぎないような数でタッピング止め
などが成されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本来、上記のように組
み付けを要する製品の場合、その製品を形成するそれぞ
れの部品は、成形時にそれぞれの部品の寸法が合わされ
ており、ちょうど組付け箇所に嵌まり合うように成形さ
れるべきものである。しかし、実際の成形では全ての部
品が理想的な形で精度良く成形されるものではなく、全
体的な成形変形や一体発泡成形時のインサートの位置ず
れなどの原因によって寸法にわずかながら狂いができ、
要所のみの固定では組付け後、合わせ面に隙間が生じて
しまうことがあった。隙間を生じるとどうしても外観と
しては悪くなることになり、場合によっては商品として
の価値を失うことになりかねない。
【0005】本考案はこのような問題を解決し、二つの
部品間に隙間を生じないような外観に優れた部品間の取
り付け構造の提供を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、このような課
題を達成するために少なくとも表皮と発泡層とインサー
トを有する表材である第1の部品に裏材である第2の部
品を取り付ける部品間の取り付け構造において、前記イ
ンサートの端部に少なくとも部分的にクリップ部を設け
るとともに裏材にも表材のクリップ部に相対する位置に
前記クリップ部を挿入する固定部を設け、前記クリップ
部を前記固定部に挿入し、表材と裏材を互いに引き寄せ
表材の表皮と裏材の端部の合わせ面を該クリップ部で
密着するように挟み、また固定部にてクリップ部の位置
を固定してなることを特徴とする。
【0007】
【0008】
【作用】このような構造にすると、部品間の合わせ面を
強制的に圧縮状態にできるため、少々の成形変形やイン
サートの位置ずれがあっても合わせ面に隙間が生じるこ
とがなく、また、第1の部品のクリップ部を第2の部品
の固定部に挿入していることから部品の端部の形成する
線と平行の方向のずれも矯正され、後工程であるネジ止
めの工程なども非常に容易にできるようになり、外観の
よい製品とすることができる。以下、本考案の実施例を
添付図面にしたがって説明する。
【0009】
【実施例】図1はコンソールリッドの背面斜視図であ
る。コンソールリッド1は予め成形された表皮2内にイ
ンサート3を入れ、ウレタンなどの樹脂で一体的に発泡
成形した第1の部品である表材4と表材4にネジ等で組
付ける第2の部品である裏材5よりなり、図2に示すよ
うなコンソールボックスCの蓋の部分に当たるものであ
る。
【0010】表材4と裏材5は別々に成形されたのち
に、図3に示すようにインサート3から突出したネジ止
め部6にネジ7によって組付けられたものであり、それ
らの境界には両者の合わせ面8が存在する。
【0011】図4は図1におけるA−A断面図であり、
図10は従来のコンソールリッドの図4に当たる断面図
である。従来のコンソールリッドでは表材24と裏材2
5を組付けるのに、たとえばコンソールリッド21の隅
の4箇所とあと長辺の中央を1箇所ずつタッピング止め
や融着止め(図示しない)などの方法で固定しており、
その固定された箇所以外の部分には、表材24と裏材2
5の合わせ面26に隙間27が発生している。
【0012】一方、図4に示す本考案のコンソールリッ
ド1では従来のものと同様に表皮2内にインサート3が
入りウレタンなどの樹脂で一体的に発泡成形された表材
4と裏材5が組付けられているが、インサート3の端部
に二股に分けられたクリップ部9が設けられており、該
クリップ部9の脚部9aと脚部9bで表皮2の端部と裏
材5の端部を挟み込むようになっており、表材4と裏材
5が互いに引き寄せられて合わせ面に隙間が開かない
ようにしている。また、図5および図6に示すように裏
材5側の端部には鍵状の部材を二つ突出させた固定部1
0が設けられ該固定部10にクリップ部9の二股のうち
裏材5側の脚部9aを挿入し、クリップ部9での挟持位
置が移動しないようにしている。脚部9aには固定郎1
0と当接する突出部9cが部分的に設けられており、脚
部9aを固定部10内に挿入しやすい構造となってい
る。
【0013】このような構造を取ることによって、表材
4と裏材5のあいだの合わせ面6に隙間ができなくなる
とともに表材4と裏材5の端部の辺に平行な方向の位置
ずれも生じなくなり、表材4と裏材5を組み合わせたの
ちのネジ止め固定の際にもネジ穴がずれていてネジ止め
に手間が掛かることもない。
【0014】クリップ部9はインサート3の端部全周に
渡ってほとんど隙間なく設けてもよいし、部分的に複数
箇所設けてもよい。また、クリップ部9および固定部1
0は夫々一つずつが組み合わされて固定が完了するの
で、夫々のクリップ部9に対して一つの固定部を設けて
もよいが、クリップ部9の数が比較的多い場合、例えば
一辺に3箇所のクリップ部9がある場合そのクリップ部
9に対する固定部10は2箇所のみに設けて2箇所のみ
で固定してもよい。
【0015】更にクリップ部9の形状は、表材4と裏材
5の合わせ面6を圧縮的に挟持できるものであればどの
ような形状でもよく、部分的にクリップ部9を設けるも
のであれば、例えば図7や図8に示すように対面する2
本の足を持つもの、互い違いに3本の足を持つものなど
が挙げられる。また、固定部10もクリップ部9の脚部
9aを挿入でき、クリップ部9を固定できるものであれ
ば形状は前記実施例の鍵状の部材が二つ突出したものに
限られることはない。
【0016】図9は、別の実施例を示す図4に当たる断
面図であるが、クリップ部9で表材4の端部と裏材5の
端部を挟持するために嵌め込むことによってクリップ部
9の裏材5側の脚部9aの背面を押圧するようなテーパ
付の突起11を裏材5の裏に設けており、合わせ面
隙間をなくす効果をより高めている。
【0017】本実施例では、コンソールリッドを例に挙
げて説明しているが、本考案はコンソールリッドだけに
適用されるものではなく、自動車内装品のその他の物品
また、一般樹脂成形品で二部品以上からなり、部品間に
合わせ面を持つようなものであれば全て適用することが
できる。
【0018】
【0019】
【0020】
【考案の効果】本考案によると、表皮と発泡層とインサ
ートを有する表材である第1の部品と裏材である第2の
部品の間に合わせ面を有するような成形品の組付け構造
において、前記裏材の端部を前記インサートの端部に設
けたクリップ部に挟み込む構造を採ることによって、従
来表材と裏材の間の合わせ面に、樹脂の成形変形や成形
後の温度変化による熱変形が原因で生じていた隙間や段
差を防止することができ、更に本考案では、第1の部品
クリップ部で挟み込んだ第2の部品側にクリップ部の
脚部を挿入して固定する固定部を有しており、脚部を固
定部に挿入することによってクリップ部は第2の部品に
対して固定され、部品間の位置決めも精度良く行うこと
ができることから、二つの部品のネジ穴がずれることが
なく、後工程であるネジ止め作業もスムーズに行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案品であるコンソールリッドの底面斜視
図。
【図2】コンソールボックスの斜視図。
【図3】図1におけるB−B断面図。
【図4】図1におけるA−A断面図。
【図5】図4におけるクリップ部の拡大断面図。
【図6】図5におけるC−C断面図。
【図7】クリップ部の例を示す要部底面図。
【図8】クリップ部の別の例を示す要部底面図。
【図9】本考案の別の実施例を示す図4に相当する断面
図。
【図10】従来のコンソールリッドの図4に相当する断
面図。
【符号の説明】
1 コンソールリッド 2 表皮 3 インサート 4 表材 5 裏材 8 合わせ面 9 クリップ部 9a 脚部 9b 脚部 9c 突出部 10 固定部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも表皮と発泡層とインサートを
    有する表材である第1の部品に裏材である第2の部品を
    取り付ける部品間の取り付け構造において、前記インサ
    ートの端部に少なくとも部分的にクリップ部を設けると
    ともに裏材にも表材のクリップ部に相対する位置に前記
    クリップ部を挿入する固定部を設け、前記クリップ部を
    前記固定部に挿入し、表材と裏材を互いに引き寄せて表
    材の表皮と裏材の端部の合わせ面を該クリップ部で密着
    するように挟み、また固定部にてクリップ部の位置を固
    定してなることを特徴とする部品間の取り付け構造。
JP1992009010U 1992-01-29 1992-01-29 部品間の取り付け構造 Expired - Lifetime JP2521041Y2 (ja)

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JPH0561508U JPH0561508U (ja) 1993-08-13
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JP4716418B2 (ja) * 2005-11-24 2011-07-06 株式会社豊和化成 表皮付き内装材
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JPH02284303A (ja) * 1989-03-25 1990-11-21 Abb Ceag Licht & Stromversorgungstechnik Gmbh 広角照明具の光学的に透明なトラフの固定装置

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