JP3472460B2 - ブロー成形品の補強構造 - Google Patents

ブロー成形品の補強構造

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用フロアリ
ッド等のブロー成形品を製造するに、直線状に連続する
空洞部を成形品本体と一体にブロー成形すると共に、そ
の成形品本体を補強するべく、補強用のパイプ部材を空
胴部の内部に挿通固定するブロー成形品の補強構造に関
するものである。 【0002】 【従来の技術】自動車用のフロアリッドを例示すると、
図6で示すようにリッド本体10を筒状のパリソンから
ブロー成形すると共に、底肉側を窪ませて天肉側と接合
することから、複数個の凹部11をリッド本体10の裏
面側に点在させて設け、この余の一般面12は底肉部と
天肉部との間に空間を保って全体を軽量な中空のボード
状に形成することが行なわれている。 【0003】それに加えて、直線状の空洞部13をリッ
ド本体10の外郭辺に設け、また、リッド本体10をフ
イルムヒンジ14で二つに折畳自在に形成する幅方向に
も同様な空洞部15を設け、金属製のパイプ部材Pを必
要とされる空洞部15の内部に挿通固定することにより
リッド本体10を補強することも行なわれている。 【0004】その補強用のパイプ部材Pとしては、空洞
部15の内部空間よりも相対的に小さい断面形状を有
し、空胴部15の内部に対する挿入が容易でしかも軽量
ながら剛性を有する角鋼パイプが用いられている。 【0005】その角鋼パイプPは、図7で示す如く半円
弧状の突起16をリッド本体10の裏面側より空洞部1
5の内側に膨出させて長手方向の定間隔毎に複数個設
け、各突起18により押え込むことから空洞部15の内
部に挿通固定されている。 【0006】然し、その突起15は直径の大きな半円弧
状に形成されるため、肉厚がバラ付き易い。この突起1
5の肉厚が厚過ぎると、図8で示すように角鋼パイプP
に対する当りが強くて抵抗が大きいことにより角鋼パイ
プPを挿入できない。逆に、肉厚が薄いと、図9で示す
ように撓み変形し易いため、角鋼パイプPを強く押えら
れず、角鋼パイプPのガタ付きが生ずる。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、補強用のパ
イプ部材を空洞部の内部に容易に挿入でき、また、緊密
に押込み固定できて成形品本体を確実に補強可能なブロ
ー成形品の補強構造を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明に係るブロー成形
品の補強構造においては、直線状に連続する空洞部を成
形品本体と一体にブロー成形すると共に、その成形品本
体を補強するべく、空洞部の内部空間よりも相対的に小
さい断面形状のパイプ部材を空洞部の内部に挿通固定す
るもので、空洞部の長手方向で所定の間隔を隔る複数個
の剛性を有する凹陥部を成形品本体の裏面側より空洞部
の内側に張り出させて設けると共に、各凹陥部を基部と
して空洞部の内側に更に突出する小突起を設け、この小
突起を空洞部の内部に挿通するパイプ部材に当接させて
パイプ部材を空洞部の内部に凹陥部で押込み固定するこ
とにより構成されている。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、図1〜5を参照して説明す
ると、図示実施の形態は、図1で示すような自動車用の
フロアリッドを製造するに、成形品本体1(以下、「リ
ッド本体」という。)を角鋼パイプPで補強するものと
して適用されている。そのリッド本体1は、合成樹脂の
パリソンからブロー成形することにより形成されてい
る。 【0010】そのリッド本体1は、底肉側を窪ませて天
肉側と接合することにより複数個の凹部2を成形品本体
1の裏面側に点在させて設け、この余の一般面は底肉部
と天肉部との間に空間を保つことから、全体が軽量な中
空のボード状に形成されている。 【0011】リッド本体1は、直線状に連続する空洞部
3を設け、角鋼パイプPを補強用のパイプ部材として空
洞部3の内部に挿通固定することにより補強されてい
る。図示実施の形態においては、リッド本体1を二つに
折畳自在に形成する幅方向のフイルムヒンジ4に沿って
設けられる空胴部3が角鋼パイプPで補強されている。 【0012】リッド本体1の裏面側には、平面円形の凹
陥部5aが空胴部3の内側に張り出すよう所定の間隔を
長手方向に隔て複数個設けられている。その凹陥部5a
に加えて、図2で示すように小突起5bが凹陥部5aを
基部として空洞部3の内側に更に突出するよう空胴部3
の略中央位置に突出し形成されている。 【0013】その小突起5bを設けるに伴って、凹陥部
5aは小突起5bの突出分だけ張出し寸法を相対的に小
さく設定できる。このため、凹陥部5aは角鋼パイプP
の挿入圧に耐えられる肉厚を有するよう形成でき、小突
起5bの基部として撓み変形等の生じない剛性を持たせ
られる。 【0014】上述した他に、リッド本体1には外郭辺に
沿う直線状の空洞部6、物品収納部を覆って着脱自在に
フロア面に組み付ける掛止め用の突片7a,7b、着脱
操作するロック装置備付け用の凹部8、フイルムヒンジ
4で折畳み可能な片側部分を開放状態に保つ引掛けフッ
ク収納用の凹部9が設けられている(図1参照)。 【0015】このフロアリッドにおいては、角鋼パイプ
Pを空胴部3の内部に挿入すると、図3a並びに図3b
で示す如く小突起5bが角鋼パイプPの平面に当接する
ことから、凹陥部5aが角鋼パイプPの挿入圧に耐えら
れる剛性を保っていても、角鋼パイプPを空胴部3の内
部に容易に挿入できる。 【0016】角鋼パイプPの挿入状態では、図4で示す
ように剛性を有する凹陥部5aが小突起5bを介して角
鋼パイプPを押え込むため、角鋼パイプPのガタ付き等
が生じないよう角鋼パイプPを空胴部3の内部に確実に
押込み固定できる。 【0017】上述したリッド本体1の外郭辺に沿う空洞
部6を補強するような場合を参考例として示すと、図5
で示すように楔状の突起6aを凹部2の底面縁や外郭縁
より空胴部6の内側に陥入し、また、傾斜段部6bをリ
ッド本体1の外郭縁より空胴部6の内側に陥入させて角
鋼パイプPを押込み保持するようにできる。この楔状の
突起6a,傾斜段部6bは角鋼パイプPの角部に線接触
するものであり、角鋼パイプPを空胴部4の内部に挿入
する際の妨げとならない。 【0018】図示実施の形態は、自動車用のフロアリッ
ドを製造する場合に基づいて説明したが、ブロー成形に
よる各種の成形品本体を空胴部に挿入するパイプ部材で
補強するものとして広く適用できる。 【0019】 【発明の効果】以上の如く、本発明に係るブロー成形品
の補強構造に依れば、空洞部の長手方向で所定の間隔を
隔る複数個の剛性を有する凹陥部を成形品本体の裏面側
より空洞部の内側に張り出させて設けると共に、各凹陥
部を基部として空洞部の内側に更に突出する小突起を設
け、この小突起を空洞部の内部に挿通するパイプ部材に
当接させてパイプ部材を空洞部の内部に凹陥部で押込み
固定するため、パイプ部材を空洞部の内部に容易に挿入
できるばかりでなく、パイプ部材を緊密に押込み固定で
きて成形品本体を確実に補強できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係るブロー成形品の補強構造を適用す
る一例として自動車用フロアリッドを裏面側から示す斜
視図である。 【図2】図1のフロアリッドを部分的に示すAーA線断
面図である。 【図3a】図2のリッド部分におけるパイプ部材の挿入
状態を小突起との当接前で示す説明図である。 【図3b】図2のリッド部分におけるパイプ部材の挿入
状態を小突起との当接後で示す説明図である。 【図4】図2のリッド部分におけるパイプ部材の凹陥部
による押込み固定状態を示す説明図である。 【図5】図1のフロアリッドを部分的に示すBーB線断
面図である。 【図6】従来例に係る自動車用フロアリッドを裏面側か
ら部分的に示す斜視図である。 【図7】図6のフロアリッドを部分的に示すCーC線断
面図である。 【図8】図6のリッド部分に対してパイプ部材を空胴部
の内部に挿入するときの不具合を示す説明図である。 【図9】図6のリッド部分に対してパイプ部材を空胴部
の内部に挿入したときの別の不具合を示す説明図であ
る。 【符号の説明】 1 成形品本体 3 空胴部 5a 凹陥部 5b 小突起 P パイプ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 27/00 B29D 31/00 B29C 49/20

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 直線状に連続する空洞部を成形品本体と
    一体にブロー成形すると共に、その成形品本体を補強す
    るべく、空洞部の内部空間よりも相対的に小さい断面形
    状のパイプ部材を空洞部の内部に挿通固定するブロー成
    形品の補強構造において、 上記空洞部の長手方向で所定の間隔を隔る複数個の剛性
    を有する凹陥部を成形品本体の裏面側より空洞部の内側
    に張り出させて設けると共に、各凹陥部を基部として空
    洞部の内側に更に突出する小突起を設け、この小突起を
    空洞部の内部に挿通するパイプ部材に当接させてパイプ
    部材を空洞部の内部に凹陥部で押込み固定したことを特
    徴とするブロー成形品の補強構造。
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