JPH0665058U - 発泡成形パネルへの部品の取付け構造 - Google Patents

発泡成形パネルへの部品の取付け構造

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JPH0665058U
JPH0665058U JP677893U JP677893U JPH0665058U JP H0665058 U JPH0665058 U JP H0665058U JP 677893 U JP677893 U JP 677893U JP 677893 U JP677893 U JP 677893U JP H0665058 U JPH0665058 U JP H0665058U
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projecting piece
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JP677893U
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Inventor
晋 寺岡
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西川化成株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】芯材と表皮材の間に樹脂発泡層が一体に成形さ
れた発泡成形パネルの開口部に部品を取付ける構造に関
し、開口部が予め定められた形状と異なる場合にあって
も部品を確実に取付けられるようにすることを目的とす
る。 【構成】発泡成形パネル2は開口部18の縁を肉薄に形
成してなる段差部20を有し、部品4は段差部20に着
座するフランジ26とフランジ26から突出する弾性体
からなる突片28とを有し、突片はその基端部が突片の
先端部で支持される係止爪34を有し、発泡成形パネル
2は突片の先端部が挿入される孔が形成された包持部3
6を有する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、インストルメントパネル等の発泡成形パネルに設けられた開口にデ フグリル等の部品を取付ける構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図5に示されるように、芯材102と表皮材104の間に樹脂発泡層1 06が一体に成形された発泡成形パネル108の開口部110に部品112を取 付ける構造として、発泡成形パネル108の表面側に開口部110の縁を肉薄に 形成してなる段差部114を形成し、部品本体116の縁部を段差部114に着 座させ、部品本体116から裏面側に突出する係止爪118を芯材102の裏面 側縁部に係合するようにした構造が知られている(例えば実開昭62−8793 5号)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上述の構造に採用される発泡成形パネル108においては、その製造工程であ る発泡成形に際してのモールド型への芯材102のセット位置のずれや芯材10 2の形状のばらつき等によって、開口110の形状が予め定められた形状と異な るものになることがある。具体的には、段差部114に対応する開口110のパ ネル表面側の大径部と芯材102に対応する開口110のパネル裏面側の小径部 との間にずれが生じるのである。
【0004】 このようなずれが生じると、段差部114と部品本体116の間に予め隙間G を設けている場合には隙間Gが図の左右で異なり見栄えの悪いものになるし、ま た、見栄えをよくするために隙間Gをほぼ零に設定した場合には、上述のずれに より係止爪118が芯材102の裏面側縁部に良好に係止しないことがあるとい う問題が生じている。
【0005】 よって、本考案の目的は、発泡成形パネルの開口が予め定められた形状と異な る場合にあっても見栄えを悪くすることなしに部品を確実に取付けることができ る構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案によると、芯材と表皮材の間に樹脂発泡層が一体に成形された発泡成形 パネルの開口部に部品を取付ける構造であって、上記発泡成形パネルはその表面 側で上記開口部の縁を肉薄に形成してなる段差部を有し、上記部品は、上記段差 部に着座するフランジと、該フランジからその裏面側に突出する弾性体からなる 突片とを有し、該突片はその基端部が該突片の先端部で支持される係止爪を有し 、上記発泡成形パネルには、上記突片の先端部が挿入される孔が形成された包持 部と、上記突片の先端部が上記包持部の孔に挿入されたとき上記係止爪が係合し て上記部品の反挿入方向の移動を阻止する係合部とが形成されている発泡成形パ ネルへの部品の取付け構造が提供される。
【0007】
【作用】
本考案の取付け構造においては、発泡成形パネルの段差部に着座するフランジ を部品に設け、このフランジの裏面側に弾性体からなる突片を突出させ、この突 片に突片の弾性変形とは独立して弾性変形可能な係止爪を形成し、この係止爪を 発泡成形パネルの係合部に係合させるだけでなく、突片の先端部を包持部の孔に 挿入するようにしているので、発泡成形パネルの開口が予め定められた形状と異 なる場合に部品が予め定められた位置と異なる位置にあったとしても、その先端 を包持部によって包持された突片が弾性変形することで、係止爪と芯材の係止状 態が殆ど影響を受けることがない。従って、見栄えを悪くすることなしに部品を 確実に取付けることができる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例を添付図面に沿って詳細に説明する。 図1は発泡成形パネルとしてのインストルメントパネルの斜視図である。車両 室内に配置されるインストルメントパネル2の上面には、部品としてのデフグリ ル4及びサイドデミグリル6が取付けられている。また、インストルメントパネ ル2の乗員に対向する面には、部品としてのサイドベンチレーターグリル8及び センターベンチレーターグリル10が取付けられている。
【0009】 本考案は、これら各部品4,6,8及び10等をインストルメントパネル2に 取付けるところに適用可能である。以下、各部品を代表してデフグリル4につい てその取付け構造を説明する。
【0010】 図2は、デフグリル4のインストルメントパネル2への取付け部の断面図(図 1のA−A断面図)であり、図3(A)はインストルメントパネル2の一部分の 破断斜視図、図3(B)はデフグリル4の一部分の破断斜視図である。
【0011】 インストルメントパネル2は、樹脂製の芯材12と同じく樹脂製の表皮材14 との間でウレタン等の樹脂を発泡させて発泡層16を形成し、これらを一体に接 着してなる3層構造を有している。
【0012】 インストルメントパネル2には、デフグリル4を取付けるための開口部18が 形成されており、開口部18における発泡層16の縁を肉薄に形成しておくこと で、インストルメントパネル2には段差部20が形成されている。
【0013】 デフグリル4は、通風口を形成するデフグリル本体22と、デフグリル本体2 2と一体に形成されデフグリル本体22内における空気の整流をするフィン24 と、デフグリル本体22と一体に形成されインストルメントパネル2の段差部2 0に着座するフランジ26と、フランジ26のほぼ中央部から裏面側に突出する 突片28とを有している。
【0014】 デフグリル4は、例えば弾性体である樹脂のモールド成形により一体に成形さ れ、これにより、後述するような突片28の弾性変形が可能である。符号30は デフグリル4のフランジ26が一体に有するリブを表しており、フランジ26を インストルメントパネル2の段差部20に着座させたときに、リブ30の裏面が 段差部20の底面に当接することで、デフグリル4の表面側の面がインストルメ ントパネル2の表面側の面とほぼ同一平面上に位置するようになっている。
【0015】 尚、本願明細書中において、各部品について「表面側」というのはインストル メントパネル2の車両室内に露出する側を言い、「裏面側」というのはインスト ルメントパネル2の車両室内に露出しない側を言う。
【0016】 デフグリル4の突片28は、図3(B)によく示されるように、概略長方形枠 形状の突片本体32と、その基端部が突片本体32の先端部で支持され側方に三 角柱形状の突起が突出する係止爪34とからなる。係止爪34は、例えばその周 囲をくり抜くことで突片本体32と一体に形成され、この係止爪34は突片本体 32の弾性変形と独立して弾性変形可能である。
【0017】 一方、インストルメントパネル2の裏面側には、図3(A)によく示されるよ うに、突出体35が開口部18から下方へ垂下し、該突出体35の先端には上記 突片本体32の先端部が挿入される包持部36が形成されるとともに、上記突出 体35の基部には上記係止爪34が係合する係合部としての係合口37が形成さ れている。包持部36は突出体35の先端から側方に延出し、突片本体32の先 端部が挿入されてその位置の確定をなすための孔38が形成されている。また、 包持部36には、突片本体32の先端部の孔38への挿入を容易にするために、 挿入方向に対して内側に傾斜する2つのテーパ面からなるガイド面40が形成さ れている。
【0018】 図2に示された例では、インストルメントパネル2へのデフグリル4の取付け 部を構成する部材が一組のみ図示されているが、これらの部材は望ましくはデフ グリル4の両側にそれぞれ設けられる。
【0019】 次に、デフグリル4をインストルメントパネル2に取付ける動作について図2 により説明する。デフグリル4をインストルメントパネル2に対して図2中の下 方向に押付けると、係止爪34は開口部18におけるインストルメントパネル2 の端面に沿って弾性変形しながら下方向に移動し、リブ30が段差部20の底面 に当接したところで係止爪34は芯材12の裏面側縁部即ち係合口37に係合す る。
【0020】 この装着動作に際しては、係止爪34が弾性変形して図中の右方向に湾曲する ことに伴って、突片28の先端部も図中の右方向に変位するが、本実施例におい ては、包持部36にはガイド面40が形成されているので、突片28の変形が矯 正されながら突片28の先端部は包持部36の孔38に挿入される。 尚、取付けられたデフグリル4を取外す場合には、インストルメントパネル2の 裏面側で係止爪34を図中の右方向に押付けながらデフグリル4を上方向に持ち 上げる。
【0021】 本実施例においては、デフグリル4のフランジ26とインストルメントパネル 2の段差部20との間に隙間を設けていないので、車両室内からの見栄えが良い 。また、インストルメントパネル2の開口部18が予め定められた形状と異なる 場合にあっても、以下に説明するように、デフグリル4を確実に取付けることが できる。
【0022】 図4はデフグリル4を確実に取付けることができる理由を説明するための図で ある。いま、インストルメントパネル2の段差部20の形状が、製造ばらつき等 によって符号20′で示されるように図中の右方向にずれている場合を想定する 。このような場合、デフグリルのフランジ26と段差部20(20′)の間には 隙間が生じないように設計がなされているので、デフグリル4は予め定められた 位置に対して図中の右方向にずれることになる。
【0023】 本実施例においては、突片28の先端部が包持部36によって包持されている ので、突片本体32が弾性変形することによって、デフグリル4の位置ずれが吸 収される。つまり、例えば図5の従来技術による場合デフグリルの位置ずれに伴 って係止爪とインストルメントパネルの係止状態が変化して、最悪の場合その係 止状態が解除することがあるのに対して、本実施例においては、デフグリル4の 位置ずれに伴って突片本体32が弾性変形したとしても、係止爪34とインスト ルメントパネル2の係止状態が影響を受けないのである。
【0024】 以上説明した実施例では、突片28の先端部が挿入される孔38は包持部36 を貫通した孔であるが、必ずしも貫通する必要はない。また、係止爪34が係合 する係合部は突出体35に開口した係合口37としたが、係合部は芯材12から 上記係止爪34側に突出させた形状であってもよい。さらに上記実施例では、デ フグリル等の部品をインストルメントパネルに取付ける場合について説明したが 、本考案はドアトリム等の他の発泡成形パネルにも適用可能である。また、本考 案の取付け構造を部品の外周部の複数箇所で採用することもできる。
【0025】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によると、発泡成形パネルの開口部が予め定めら れた形状と異なる場合にあっても見栄えを悪くすることなしに部品を確実に取付 けることができるようになるという効果が生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用可能な発泡成形パネルとしてのイ
ンストルメントパネルの斜視図である。
【図2】図1のインストルメントパネルへのデフグリル
の取付け部の断面図(図1におけるA−A断面図)であ
る。
【図3】図1及び図2に示されたインストルメントパネ
ル(A)及びデフグリル(B)のそれぞれの一部分の破
断斜視図である。
【図4】本考案の実施例における効果の説明図である。
【図5】従来技術を説明するための部品取付け部の断面
図である。
【符号の説明】
2 発泡成形パネルとしてのインストルメントパネル 4 部品としてのデフグリル 12 芯材 14 表皮材 16 発泡層 18 開口部 20 段差部 26 フランジ 28 突片 34 係止爪 36 包持部 37 係合口(係合部)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯材と表皮材の間に樹脂発泡層が一体に
    成形された発泡成形パネルの開口部に部品を取付ける構
    造であって、 上記発泡成形パネルはその表面側で上記開口部の縁を肉
    薄に形成してなる段差部を有し、 上記部品は、上記段差部に着座するフランジと、該フラ
    ンジからその裏面側に突出する弾性体からなる突片とを
    有し、 該突片はその基端部が該突片の先端部で支持される係止
    爪を有し、 上記発泡成形パネルには、上記突片の先端部が挿入され
    る孔が形成された包持部と、上記突片の先端部が上記包
    持部の孔に挿入されたとき上記係止爪が係合して上記部
    品の反挿入方向への移動を阻止する係合部とが形成され
    ていることを特徴とする発泡成形パネルへの部品の取付
    け構造。
JP677893U 1993-02-24 1993-02-24 発泡成形パネルへの部品の取付け構造 Withdrawn JPH0665058U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020040516A (ja) * 2018-09-11 2020-03-19 株式会社豊田自動織機 パネル構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020040516A (ja) * 2018-09-11 2020-03-19 株式会社豊田自動織機 パネル構造

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Legal Events

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Effective date: 19970508