JPH0622609Y2 - 車両用アウターミラーのミラーホルダー - Google Patents

車両用アウターミラーのミラーホルダー

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JPH0622609Y2
JPH0622609Y2 JP1988151180U JP15118088U JPH0622609Y2 JP H0622609 Y2 JPH0622609 Y2 JP H0622609Y2 JP 1988151180 U JP1988151180 U JP 1988151180U JP 15118088 U JP15118088 U JP 15118088U JP H0622609 Y2 JPH0622609 Y2 JP H0622609Y2
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JP
Japan
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mirror
holder
peripheral
wall
locking claw
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好夫 辻内
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Tokai Rika Co Ltd
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Tokai Rika Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、フェンダーミラーやドアミラー等の車両用ア
ウターミラーに関し、特に、ミラーケース内でミラー本
体を保持するミラーホルダーであって、かつ、ホルダー
ベースとリムとから構成されてミラー本体を確実に保持
するミラーホルダーに関する。
【従来の技術】
従来、車両用アウターミラーにおいては、ミラー本体
は、一般に、第2図に示すように、ミラーホルダー11
を介してミラーケース10に装着されていた。第2図は
電動ドアミラーの縦断面図であり、符号12はミラー調
整機構を示している。このミラーホルダー11は第3図
(第2図のIII部拡大図)に示すように、ベース部11
aと、その周縁部の外周壁11bと、ベース部11aに
対してミラー本体13の厚さだけ隔てて位置する環状フ
ランジ11cとが一体成形されたものである。このタイ
プのミラーホルダー11では、ミラー本体の装着は以下
のように行なわれる。まず、ホルダー11を加熱して、
ベース部11aのベース面に沿って、全方向の少なくと
もa寸法膨張させる。そして、ミラー本体13の周縁の
一部をベース部11aと環状フランジ11cの間にはめ
込む。さらに、ホルダー11を常温まで冷却して収縮さ
せ、ミラー本体の周縁部をホルダー周縁部に保持させ
る。 一方、上述のようなミラーホルダー11では、一般に、
そのプラスチック成形の過程において金型から強制的に
抜く必要があり、そのため、第3図における環状フラン
ジ11cのa寸法、すなわち、ミラー本体の周縁部を保
持する部分の寸法をあまり大きくすることはできない。
したがって、ミラーケース10に装着した後にミラー本
体を斜めから見た場合などに、その端面13aおよびそ
の面取り部13b等が容易に透視されるため、像が反射
して視覚上好ましくない。また、ホルダー11自体の寸
法精度を保ち難く、さらに、強制抜きの時に変形する場
合もある。そのうえ温度変化によってミラー本体周縁部
を保持する部分の寸法aが小さくなってミラー本体の保
持状態が不安定になる場合がある。 そこで、ミラーホルダー11を、ミラー本体13の背面
全体を覆うホルダーベースと、ミラー本体の周縁部に位
置するリムとに分割することによりa寸法に自由度を持
たせ、これらの部材によってミラー本体13を保持する
ものが、実開昭62−15052号公報において開示さ
れている。該公報に開示された技術によれば、これらの
部材をビスあるいは係止爪と係止穴からなる係止手段を
利用して互いに係止させている。係止手段を用いる場合
は、ホルダーベースとリムの双方に互いに嵌合する周壁
を形成し、この周壁の一方には係止爪が、他方には係止
凹部が、互いに対応する位置に形成されている。
【考案が解決しようとする課題】
ところが、ミラー本体の装着にビスを用いる場合にはミ
ラー本体を確実に保持できるが、ミラー本体の装着時に
余分な作業が必要となる。装着を簡単に行なうためには
係止手段によるのが好ましいが、この場合には以下のよ
うな問題がある。すなわち、ホルダーベース,リムおよ
びミラー本体からなるミラーアッセンブリをミラーケー
スに着脱する際などに何等かの外力が加わった場合に、
リムあるいはホルダーベースが変形してリムがホルダー
から外れることがある。これは、逆に、ミラーホルダー
にミラー本体を組み込む場合に、ホルダーベースの周壁
あるいはリムの周壁のいずれかを係止爪の突出量だけ変
形させる必要があるため、上記各部材のいずれかを比較
的軟質の材料で形成しなければならないからである。ま
た、このように材料の硬度が異なる場合には、一般にそ
の線膨張係数も異なるため、各部材の温度変化に伴う変
形量、特に鏡面に沿った方向の変形量が相違する。した
がって、温度変化によって係止状態が変わる場合があ
り、そのような場合には、リムがホルダーが一層外れ易
くする。 本考案は上述のような従来技術の問題点を有効に解決す
るために創案されたものである。したがってその目的
は、ミラー本体を簡単に装着できるとともに確実に保持
できるミラーホルダーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
本考案に係るミラーホルダーは、上述の目的を達成する
ために以下のように構成されている。 すなわち、ミラー本体の背面略全体を覆う略平板状のホ
ルダーベースと、該ホルダーベースに係止してミラー本
体周縁部全周を保持するリムとから構成されるミラーホ
ルダーであり、ホルダーベースおよびリムにはそれぞれ
互いに嵌合する周壁が形成されている。また、周壁のい
ずれか一方には壁面から突出する係止爪が形成されると
ともに、上記周壁のいずれか他方には上記係止爪がはま
り込む係止凹部が形成されている。さらに、上記一方の
周壁の係止爪周辺部は、係止爪が形成されない部分より
も相対的に薄い薄肉壁として形成されていて、上記係合
凹部に対する係合位置および係合解除位置の2位置間方
向に撓み易く構成されている。また、薄肉壁に対して係
止爪の裏面側に隙間を隔てて延在するとともに周囲が周
壁から薄肉壁への境界部に連接する補強壁を備えてい
る。
【作用】
上記構成のミラーホルダーでミラー本体を保持する場合
は、ホルダーベースの前面にミラー本体を位置させる
か、ミラー本体の周縁部にリムをはめ込んでから、リム
の周壁とホルダーベースの周壁とを互いに嵌合させる。
その際、一方の周壁に形成された係止爪が他方の周壁と
当接するが、係止爪は、その周辺部分の薄肉壁のみが撓
むことによって他方の周壁に対して後退する。そして、
その係止爪が他方の周壁に形成された係止凹部と対応す
る位置にまで押し込まれたとき、その周辺部分の周壁が
元の形状に復帰する。このとき、係止爪と係止凹部とが
係止し、ホルダーベースとリムとが協働してミラー本体
を保持する。
【効果】
上記構成によれば、ミラー本体の装着に際してミラーホ
ルダーの加熱等の余分な作業が必要でなく、作業が非常
に簡単である。また、環状フランジのミラー保持部分寸
法を適宜設定できるため、ミラー本体の端面を前方より
透視不可にできるとともに、その保持を安定させること
ができる。そして、ホルダーベースおよびリムのいずれ
かを他方よりも軟質材て形成する必要がなく、換言すれ
ば、同程度の線膨張係数を有する材料で形成できるた
め、温度変化に影響されてミラー本体の保持状態が不安
定になることもない。さらに、係止爪周辺部の薄肉壁以
外を厚肉に形成してミラーホルダーが全体として十分剛
性を有するようにしておけば、ホルダーがミラー本体を
保持した状態でミラーケースに装着するときなどに何等
かの外力が加わったとしても、係止爪と係止凹部が外れ
にくく、ミラー本体を確実に保持できる。また、薄肉壁
に対して係止爪の裏面側に補強壁を形成していて、ミラ
ーホルダーに外力が加わったときにその外力を補強壁で
も受けるようにしているので、ミラーホルダーの損傷の
おそれを少なくできる。
【実施例】
以下に、本考案の1実施例について、第1図を用いて詳
細に説明する。 第1図は、本考案の1実施例に係る要部断面斜視図であ
る。 本図において、符号1はホルダーベース、符号2はリム
を示しており、これらによってミラーホルダー5が構成
されている。また、符号3はミラー本体を示している。
ホルダーベース1は、ミラー本体3の背面を全体的に覆
う平板状のベース部1aと、このベース部1aの外周に
形成された溝の側壁を兼ねた周壁1bとから構成されて
いる。そして、ホルダーベース1全体としては、容易に
捩れたり撓んだりすることがないように、所定の剛性を
保てる樹脂で形成されている。ベース部1aの中央に
は、図示していないが、第2図に示した従来例と同様
に、ミラー調整機構に接続される接続部が構成されてい
る。また、周壁1bには、断面が三角形の係止爪1c
が、反環状フランジ側に向かって突出量が大きくなるよ
うに、その外周面数箇所に形成されている。さらにこの
係止爪1cの周辺部1dは、容易に変形できるように、
係止爪1cの形成されていない部分よりも薄い薄肉壁と
して形成されており、その後方には空間1eを形成する
補強壁1fが設けられている。補強壁1fの周囲は、薄
肉壁1dから周壁1bへの境界部分に連接している。 一方、リム2は、ホルダーベース周壁1bの外壁面に嵌
合すべく形成された周壁2aと、ミラー本体3の前面周
縁部を保持する環状フランジ2bとから構成されてい
る。そして、このリム2もまた、ホルダーベース1と同
一の材料によって剛性を有すべく形成されている。さら
に、リム周壁2aのホルダーベース周壁1bに対応する
部分数箇所には、係止爪1cがはまり込む係止凹部2c
が形成されている。 以上のように構成されたミラーホルダー5でミラー本体
3を保持する場合は、第1図に示すように、まずリム周
壁2a内にミラー本体3をはめ込んでからホルダーベー
ス周壁1bをはめ込む。その際、ホルダーベース周壁1
bに形成された係止爪1cの傾斜面がリム周壁2aと当
接するが、その係止爪1cの周辺部分1dが薄肉壁とし
て形成されているため、その薄肉壁1dだけが容易に撓
んで変形する。したがって、係止爪1cはほぼミラー鏡
面に沿って、かつ、ミラー中心に向かってその位置を移
す。そしてさらに押し込むことにより、係止爪1cはリ
ム周壁2aの内面を摺動しながら、最終的には、係止凹
部2cに対応する位置で元の状態に復帰してこの係止凹
部2cにはまり込む。このように、非常に簡単な作業で
ミラー本体を組み込むことができる。 また、このように組み立てられたミラーアッセンブリを
ミラーケースに組み込むときなどにケースと接触した
り、組み付け後に鏡面を手で角度調整したりする場合で
も、薄肉壁1dの裏面側に補強壁1fが形成されている
ので、ミラーホルダー5は全体としては容易に変形しな
いため、係止爪1cが係止凹部2cから外れることはな
い。さらに、ホルダーベース1およびリム2はそれぞれ
同一の材料で形成されているため、温度変化が生じても
その膨張によって係止状態が変わることはない。また、
成形上の都合によって環状フランジ2bのミラー保持部
寸法が制限されることがないため、この寸法を大きくと
ることが可能である。以上のように、上記構成によれ
ば、ミラー本体の保持状態が非常に安定し、しかも、ミ
ラー本体の端面が前方より透視されて視覚上の問題が生
じるといったこともない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例に係るミラーホルダーの要
部断面斜視図、第2図は従来のミラーホルダーを用いた
電動ドアミラーの断面図、第3図は第2図のIII部拡大
図である。 1……ホルダーベース、1a……ベース部、1b……周
壁、1c……係止爪、1d……係止爪周辺部(薄肉
壁)、1e……空間、1f……補強壁、2……リム、2
a……周壁、2b……環状フランジ、2c……係止凹
部、3……ミラー本体、5……ミラーホルダー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミラー本体(3)の背面略全体を覆う略平板
    状のホルダーベース(1)と、該ホルダーベース(1)に係止
    してミラー本体(3)周縁部全周を保持するリム(2)とから
    構成されるミラーホルダー(5)にして、上記ホルダーベ
    ース(1)およびリム(2)にはそれぞれ互いに嵌合する周壁
    (1b,2a)が形成され、上記周壁のいずれか一方(1b)には
    係止爪(1c)が形成されるとともに、上記周壁のいずれか
    他方(2a)には上記係止爪(1c)に嵌合する係止凹部(2c)が
    形成されたミラーホルダー(5)において、 上記一方の周壁(1b)の係止爪周辺部(1d)は他部よりも相
    対的に薄い薄肉壁として形成されて、上記係合凹部(2c)
    に対する係合位置および係合解除位置の2位置間方向に
    撓み易く構成され、さらに、該薄肉壁(1d)に対して該係
    止爪(1c)の裏面側に隙間を隔てて延在するとともに周囲
    が該周壁(1b)と薄肉壁(1d)との境界部に連接する補強壁
    (1f)を備えたことを特徴とする車両用アウターミラーの
    ミラーホルダー。
JP1988151180U 1988-11-18 1988-11-18 車両用アウターミラーのミラーホルダー Expired - Fee Related JPH0622609Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5840326U (ja) * 1981-09-10 1983-03-16 蓬莱 絹一 やすり
JPS6215052U (ja) * 1985-07-12 1987-01-29

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JPH0271043U (ja) 1990-05-30

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