JP2522306Y2 - 自動車の内装品のポケット構造 - Google Patents

自動車の内装品のポケット構造

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JP2522306Y2 JP7766990U JP7766990U JP2522306Y2 JP 2522306 Y2 JP2522306 Y2 JP 2522306Y2 JP 7766990 U JP7766990 U JP 7766990U JP 7766990 U JP7766990 U JP 7766990U JP 2522306 Y2 JP2522306 Y2 JP 2522306Y2
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淳二 樫原
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西川化成株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車の内装品のポケット構造の改良に関
する。
(従来の技術) 一般に、自動車のドアトリム等の内装品には、小物類
を収容するポケットが設けられている。そして、このポ
ケットの構造として、例えば実開平1−145746号公報に
開示されているように、ポケット開口部端縁を補強等を
目的として枠体で覆った構造が知られている。
ところで、表皮の裏面に硬質発泡層が一体に形成され
た内装品本体に、別途用意したポケット部材を取り付け
てポケットを形成する場合において、上記ポケット部材
が、後工程で開口部を形成するブロー成形品ではなく、
成形当初から開口部を有するインジェクション成形品等
である場合、内装品成形時に、上記ポケット部材の内部
に発泡成形原料が流入しないようにポケット部材の開口
部を型突起部で施蓋する必要がある。また、この際、該
型突起部で成形型にセットされた上記ポケット部材の開
口部端縁を押え、該ポケット部材が上記発泡成形原料の
発泡圧の作用で撓まないようにすることが行われる。
(考案が解決しようとする課題) しかし、上記の場合、成形された内装品本体とポケッ
ト部材の後面側上端との間には、型突起部によって開口
部が形成されていることから、該開口部を閉塞部材で塞
がなければならず、その分だけ部品点数が増加してコス
トアップ化を招くという問題がある。
本考案はかかる点に鑑みてなされたものであり、その
目的とするところは、ポケット開口部端縁を覆う環状枠
体を有効に活用することにより、型突起部によって内装
品本体とポケット部材の後面側上端との間に形成された
開口部を別途に閉塞部材を用いることなく塞ぎ、その分
だけ部品点数を減少せしめてコストダウン化を図らんと
することにある。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するため、本考案の解決手段は、自
動車の内装品に設けられたポケットの構造として、ポケ
ット開口部を有し表皮の裏面に硬質発泡層が一体に形成
された内装品本体の上記硬質発泡層に、上端に開口部が
形成された箱形状ポケット部材の少なくとも一部を当該
開口部が上記ポケット開口部に対応するよう一体に埋設
するとともに、上記内装品本体とポケット部材の後面側
上端との間に開口部を形成する。さらに、上記内装品本
体のポケット開口部端縁及び上記ポケット部材の開口部
端縁を環状枠体の周壁の上端縁及び下端縁で覆うととも
に、上記内装品本体とポケット部材の後面側上端との間
に形成された開口部を上記枠体の周壁で塞ぐようにした
ことを特徴とする。
(作用) 上記の構成により、本考案では、表皮の裏面に硬質発
泡層が一体に形成された内装品本体の上記硬質発泡層に
箱形状ポケット部材の少なくとも一部が、その開口部を
上記内装品本体のポケット開口部に対応せしめるよう一
体に埋設され、かつ上記内装品本体のポケット開口部端
縁及び上記ポケット部材の開口部端縁が環状枠体の周壁
の上端縁及び下端縁で覆われるとともに、上記内装品本
体とポケット部材の後面側上端との間に形成された開口
部が上記枠体の周壁で塞がれる。この開口部は、内装品
成形時に発泡成形原料がポケット部材内部に流入しない
ように阻止するために成形型に設けられた型突起部によ
って形成されるものであり、成形時には上記型突起部で
ポケット部材の開口部を施蓋している。
このことから、1つの枠体でもって、ポケット開口部
端縁を覆う役割と、型突起部によって内装品本体とポケ
ット部材の後面側上端との間に形成された開口部を塞ぐ
役割との2つの役割が果たされ、よって後者の開口部を
塞ぐ閉塞部材を別途に用いる必要がなくなり、その分だ
け部品点数が減少してコストダウン化が図られることと
なる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第3図は自動車の内装品としてのドアトリムAを示
し、該ドアトリムAには、小物類を収容するポケットB
が設けられている。上記ドアトリムAは、第1図に拡大
詳示するように、内装品本体としてのドアトリム本体1
を備えてなり、該ドアトリム本体1は、例えばポリ塩化
ビニル等のフィルム状物からなる表皮2の裏面に、硬質
ポリウレタン等の発泡体にガラス繊維マット3を埋設し
てなる硬質発泡層4が一体に形成されて構成されてい
る。
また、上記ドアトリム本体1の第3図右寄り中程に
は、水平方向に延びるポケット開口部1a(第6図に表わ
れる)が形成されているとともに、上記ドアトリム本体
1の裏側には、第4図に示すように、例えばインジェク
ション成形により上端に開口部5aが形成された樹脂製の
箱形状ポケット部材5が、その開口部5aを上記ドアトリ
ム本体1のポケット開口部1aに対応せしめて、かつ第1
図および第2図に拡大詳示するように、ポケット部材5
前面の両側端および下端のフランジ部5b,5b,5bを上記硬
質発泡層4に一体に埋設せしめて配置されている。
さらに、上記ポケット部材5の前面(第1図左側)は
上記硬質発泡層4に一体に接合され、かつポケット部材
5の開口部5a端縁は、上記ドアトリム本体1のポケット
開口部1a端縁と共に矩形環状枠体6の周壁の上端縁及び
下端縁によって覆われ、ドアトリム本体1のポケット開
口部1a端縁に接続されている。
また、上記ドアトリム本体1とポケット部材5の後面
側上端との間には、ドアトリムA成形時、ポケット部材
5の開口部5aを施蓋して発泡成形原料のポケット部材5
内部への流入を阻止する型突起部8b(第5図に表われ
る)によって開口部1bが形成され、該開口部1bは、上記
枠体6の周壁で塞がれるようになされている。
そして、上記枠体6は、上記ドアトリム本体1のポケ
ット開口部1a端縁及び上記ポケット部材5の開口部5a端
縁を覆った状態で、前面側の4つ(第7図に表われる)
の係合突起部6a,6a,…をポケット部材5の係合凹部5c,5
c,…に係合させるとともに、後面側上端の3つ(第7図
に表われる)の係合突起部6b,6b,6bを上記ドアトリム本
体1の開口部1b端縁に係合させ、かつ後面側下端の係合
片6cをポケット部材5の後面部上端の係合片5dにポケッ
ト部材5内側から係合させて離脱しないように取り付け
られている。
なお、上記ドアトリム本体1のポケット開口部1aは、
第5図に拡大詳示するように、成形時には閉塞されて形
成されておらず、後工程で切断されて形成されるもので
ある。また、上記ポケット部材5の後面部下寄りには、
成形型7の上型8に形成された係合凹部8aに係合せしめ
られる係合突起部5eが一体に形成され、該係合突起部5e
を上記上型8の係合凹部8aに係合させることにより、ポ
ケット部材5を上型8にセットするようになされてい
る。
次に、上述の如く構成されたドアトリムAの成形要領
を説明する。
まず、第5図に拡大詳示するように、成形型7の下型
9に表皮2およびガラス繊維マット3をセットするとと
もに、予めインジェクション成形等により成形した箱形
状ポケット部材5の係合突起部5eを上型8の係合凹部8a
に係合させることにより、上記ポケット部材5を上型8
にセットする。この作業は、当然、成形型7の型開き状
態で行う。なお、第5図は型締め状態を示し、型内でド
アトリム本体1が成形されている状態を示す。この状態
で、上記ポケット部材5の開口部5aが上型8の型突起部
8bで施蓋されるとともに、ポケット部材5の開口部5a前
端縁が上記型突起部8b先端に当接せしめられて発泡圧の
作用により撓まないようになされている。
次いで、下型9のキャビティに硬質ポリウレタン等の
発泡成形原料を散布し、上記成形型7を型締めして発泡
成形原料を発泡硬化させる。これにより、上記表皮2の
裏面に硬質発泡層4が一体に形成されたドアトリム本体
1が成形される。また、該ドアトリム本体1の裏側に、
上記ポケット部材5がフランジ部5b,5b,5bを一体に埋設
せしめ、かつ前面を上記ドアトリム本体1裏面に一体に
接触せしめて配置されている。なお、この段階では、第
5図に示すように、上記ドアトリム本体1にポケット開
口部1aは形成されていない。
その後、成形型7を型開きして成形されたドアトリム
本体1を脱型し、第6図に示すように、上記ドアトリム
本体1を切断してポケット開口部1aを形成した後、矩形
環状枠体6をポケット開口部1aに嵌め込んで係合させ、
第1図に示すように、上記ドアトリム本体1のポケット
開口部1a端縁及び上記ポケット部材5の開口部5a端縁を
枠体6で覆うとともに、上記ドアトリム本体1とポケッ
ト部材5の後面側上端との間の開口部1bを上記枠体6の
周壁で塞ぎ、上記ドアトリム本体1とポケット部材5と
の開口部周りを補強してドアトリムAを得る。
このように、本実施例では、ドアトリム本体1のポケ
ット開口部1a端縁及びポケット部材5の開口部5a端縁を
覆う枠体6でもってドアトリム本体1とポケット部材5
の後面側上端との間の開口部1bを塞ぐことから、後者の
開口部1bを塞ぐ閉塞部材を別途に用いずに済み、その分
だけ部品点数を減少できてコストダウン化を図ることが
できる。
また、第8図はポケット部材5に対する枠体6の係合
関係の変形例を示す。すなわち、本実施例では、上記実
施例とは逆に、枠体6は、前面側の係合突起部6aをポケ
ット部材5の係合凹部5cに係合させるとともに、後面側
下端の係合片6cをポケット部材5の後面部上端の係合片
5dにポケット部材5外側から係合させて離脱しないよう
に取り付けられている。したがって、本実施例では、乗
員がポケット部材5の前面上端縁に手をかけて引張って
も、上記両係合片5d,6cは離れることなく係合関係を確
実に保つことができるというメリットを有する。
なお、上記実施例では、内装品が自動車のドアトリム
Aである場合を示したが、これに限らず、他の内装品で
あってもよい。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案によれば、内装品本体と
箱形状ポケット部材の後面側上端との間に形成された開
口部を、ドアトリム本体のポケット開口部端縁及びポケ
ット部材の開口部端縁を覆う環状枠体の周壁で塞ぐよう
にしたので、専用の閉塞部材を用いずに済み、その分だ
け部品点数を減少できてコストダウン化を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は枠体を係合させ
た状態のドアトリムのポケット部分を示す縦断拡大側面
図、第2図は同要部横断拡大平面図、第3図はドアトリ
ムの斜視図、第4図はポケット部材の斜視図、第5図は
ドアトリム本体の成形状態を示す成形型の縦断面図、第
6図は枠体を係合させていない状態のドアトリムのポケ
ット部分を示す縦断拡大側面図、第7図はドアトリムと
枠体とを分解した斜視図である。第8図はポケット部材
に対する枠体の係合関係の変形例を示す要部拡大縦断側
面図である。 1…ドアトリム本体(内装品本体) 1a…ポケット開口部 1b…開口部 2…表皮 4…硬質発泡層 5…ポケット部材 5a…開口部 6…枠体 8b…型突起部 A…ドアトリム(内装品) B…ポケット

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車の内装品に設けられたポケットの構
    造であって、 ポケット開口部を有し表皮の裏面に硬質発泡層が一体に
    形成された内装品本体の上記硬質発泡層に、上端に開口
    部が形成された箱形状ポケット部材の少なくとも一部を
    当該開口部が上記ポケット開口部に対応するよう一体に
    埋設するとともに、上記内装品本体とポケット部材の後
    面側上端との間に開口部を形成する一方、 上記内装品本体のポケット開口部端縁及び上記ポケット
    部材の開口部端縁を環状枠体の周壁の上端縁及び下端縁
    で覆うとともに、上記内装品本体とポケット部材の後面
    側上端との間に形成された開口部を上記枠体の周壁で塞
    ぐようにしたことを特徴とする自動車の内装品のポケッ
    ト構造。
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