JP2516522Y2 - 平面ハンドル - Google Patents
平面ハンドルInfo
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- JP2516522Y2 JP2516522Y2 JP1991054783U JP5478391U JP2516522Y2 JP 2516522 Y2 JP2516522 Y2 JP 2516522Y2 JP 1991054783 U JP1991054783 U JP 1991054783U JP 5478391 U JP5478391 U JP 5478391U JP 2516522 Y2 JP2516522 Y2 JP 2516522Y2
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- Japan
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- base end
- pressure
- outer opening
- pressure contact
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、配電盤等の扉に取り
付けるためのいわゆる平面ハンドルに関する。さらに、
詳しくは、不使用時には少なくとも把持部の外面が扉の
外面とほぼ同平面に位置するように把持部がハウジング
内に収納され、使用時には把持部がハウジング外に突出
してハンドル操作が可能になる平面ハンドルに関する。
付けるためのいわゆる平面ハンドルに関する。さらに、
詳しくは、不使用時には少なくとも把持部の外面が扉の
外面とほぼ同平面に位置するように把持部がハウジング
内に収納され、使用時には把持部がハウジング外に突出
してハンドル操作が可能になる平面ハンドルに関する。
【0002】
【従来の技術と、この考案が解決しようとする課題】実
開昭50−11102号公報には、ケースと、ケースに
収納されるハンドル及びプッシュボタンと、ケースの底
部外側にあってハンドルと連動するラッチ板とを有する
平面ハンドルが開示されている。この平面ハンドルで
は、プッシュボタンが押圧されると、プッシュボタンが
ハンドルの基端部を押圧することにより、ハンドルがそ
の軸支部を支点としてハンドルに作用させてあるバネの
力でハウジング外に斜めに突出し、この突出動作に連動
してラッチ板が旋回するようになっている。この旋回
は、ハンドルの基端部に形成された突起が、ラッチ板に
形成された円弧状のカム溝に摺接することによってなさ
れる。しかし、こうした機構では、これが精密でない
と、プッシュボタン、ハンドル及びラッチ板の相互間に
円滑軽快な動作が得られないばかりでなく、平面ハンド
ルの見掛けの大きさに比してかなり大きな押圧力でプッ
シュボタンを操作しなければならず、操作性がよいとは
いえないという問題がある。
開昭50−11102号公報には、ケースと、ケースに
収納されるハンドル及びプッシュボタンと、ケースの底
部外側にあってハンドルと連動するラッチ板とを有する
平面ハンドルが開示されている。この平面ハンドルで
は、プッシュボタンが押圧されると、プッシュボタンが
ハンドルの基端部を押圧することにより、ハンドルがそ
の軸支部を支点としてハンドルに作用させてあるバネの
力でハウジング外に斜めに突出し、この突出動作に連動
してラッチ板が旋回するようになっている。この旋回
は、ハンドルの基端部に形成された突起が、ラッチ板に
形成された円弧状のカム溝に摺接することによってなさ
れる。しかし、こうした機構では、これが精密でない
と、プッシュボタン、ハンドル及びラッチ板の相互間に
円滑軽快な動作が得られないばかりでなく、平面ハンド
ルの見掛けの大きさに比してかなり大きな押圧力でプッ
シュボタンを操作しなければならず、操作性がよいとは
いえないという問題がある。
【0003】実開昭48−61325号公報には、前記
平面ハンドルにおける前記プッシュボタンに替え、前記
ハンドルの基端部にケース外に斜めに屈曲して突出する
押圧部が一体に形成された平面ハンドルが開示されてい
る。この平面ハンドルでは、押圧部が直接押圧されるこ
とでハンドルがケース外に斜めに突出するものではある
が、その他の機構が前記平面ハンドルとほぼ同様である
ため、ほぼ同様の問題がある。
平面ハンドルにおける前記プッシュボタンに替え、前記
ハンドルの基端部にケース外に斜めに屈曲して突出する
押圧部が一体に形成された平面ハンドルが開示されてい
る。この平面ハンドルでは、押圧部が直接押圧されるこ
とでハンドルがケース外に斜めに突出するものではある
が、その他の機構が前記平面ハンドルとほぼ同様である
ため、ほぼ同様の問題がある。
【0004】実開昭61−20862号公報には、ケー
スと、ケースに収納されるハンドルと、ケースの深さ方
向に摺動可能かつ軸周り方向に回動可能であってハンド
ルの基端部が軸支されるロック軸と、ロック軸の先端部
に取り付けられたラッチ板とを有する平面ハンドルが開
示されている。この平面ハンドルでは、ハンドルがケー
スの外面又は扉の外面に対して直角に突出し、換言する
と、ロック軸と直状の同軸上に整列した状態に突出す
る。この平面ハンドルでは、ラッチ板の旋回がそのよう
にロック軸と同軸上に整列して突出したハンドルを把持
してされるから、斜めに突出したハンドル、すなわち、
把持部がロック軸の軸方向と斜めに交差する方向に突出
するハンドルを把持してなされる場合に比し、その操作
性が著しく悪いばかりでなく、ハンドルのそうした突出
と、ロック軸の軸方向への摺動突出と相まってより大き
な空間スペースを必要とするという問題がある。
スと、ケースに収納されるハンドルと、ケースの深さ方
向に摺動可能かつ軸周り方向に回動可能であってハンド
ルの基端部が軸支されるロック軸と、ロック軸の先端部
に取り付けられたラッチ板とを有する平面ハンドルが開
示されている。この平面ハンドルでは、ハンドルがケー
スの外面又は扉の外面に対して直角に突出し、換言する
と、ロック軸と直状の同軸上に整列した状態に突出す
る。この平面ハンドルでは、ラッチ板の旋回がそのよう
にロック軸と同軸上に整列して突出したハンドルを把持
してされるから、斜めに突出したハンドル、すなわち、
把持部がロック軸の軸方向と斜めに交差する方向に突出
するハンドルを把持してなされる場合に比し、その操作
性が著しく悪いばかりでなく、ハンドルのそうした突出
と、ロック軸の軸方向への摺動突出と相まってより大き
な空間スペースを必要とするという問題がある。
【0005】この考案は、ハンドルの基端部が比較的軽
く押圧されることで、操作が容易なようにハンドルがハ
ウジング外に斜めに突出し、その状態でのハンドルでラ
ッチ板の旋回操作が円滑軽快になされるように構成する
ことにより、前述のような問題を解決することにある。
く押圧されることで、操作が容易なようにハンドルがハ
ウジング外に斜めに突出し、その状態でのハンドルでラ
ッチ板の旋回操作が円滑軽快になされるように構成する
ことにより、前述のような問題を解決することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案に係る平面ハン
ドルは、一端部(8D)が円弧状に形成された外側開口
部(8C)と該一端部(8D)に連なり深さ方向へ延び
る軸受円筒部(8A)とを有するハウジング(8)と、
前記軸受円筒部(8A)の周り方向へ回動可能でその軸
方向へ摺動不能に該円筒部(8A)に嵌挿され、ラッチ
板(5)が取り付けられる回動軸(9)と、前記開口部
(8C)の側に位置する前記回動軸(9)の基端部(1
5)の径方向に設けられたピン軸(25)でハンドル
(7)の基端部(23)が旋回可能に軸支され、かつ、
全体が前記開口部(8C)に収納される該ハンドル
(7)と、前記軸受円筒部(8A)の内部に位置してバ
ネ(22)の拡圧作用で前記ハンドル(7)の基端部
(23)の側へ常時押圧される圧接片(30)とからな
る。
ドルは、一端部(8D)が円弧状に形成された外側開口
部(8C)と該一端部(8D)に連なり深さ方向へ延び
る軸受円筒部(8A)とを有するハウジング(8)と、
前記軸受円筒部(8A)の周り方向へ回動可能でその軸
方向へ摺動不能に該円筒部(8A)に嵌挿され、ラッチ
板(5)が取り付けられる回動軸(9)と、前記開口部
(8C)の側に位置する前記回動軸(9)の基端部(1
5)の径方向に設けられたピン軸(25)でハンドル
(7)の基端部(23)が旋回可能に軸支され、かつ、
全体が前記開口部(8C)に収納される該ハンドル
(7)と、前記軸受円筒部(8A)の内部に位置してバ
ネ(22)の拡圧作用で前記ハンドル(7)の基端部
(23)の側へ常時押圧される圧接片(30)とからな
る。
【0007】前記ハンドル(7)の基端部(23)がそ
の内側凹部に、かつ、前記回動軸(9)がその基端部
(15)に互いの摺接面(26A,26B)を有し、前
記ハンドル(7)の基端部(23)が、前記ハンドル
(7)の前記ピン軸(25)を支点とする旋回起立時に
90度未満の旋回角度で前記外側開口部(8C)の円弧
状一端部(8D)に対接する円弧状傾斜面(27B)と
を有する。
の内側凹部に、かつ、前記回動軸(9)がその基端部
(15)に互いの摺接面(26A,26B)を有し、前
記ハンドル(7)の基端部(23)が、前記ハンドル
(7)の前記ピン軸(25)を支点とする旋回起立時に
90度未満の旋回角度で前記外側開口部(8C)の円弧
状一端部(8D)に対接する円弧状傾斜面(27B)と
を有する。
【0008】この考案は、前記ハンドル(7)の構成に
おいて前記ハンドル(7)の基端部(23)が、その外
側に、前記外側開口部(8C)の円弧状一端部(8D)
の側へ傾斜し前記ハンドル(7)の起立時に操作者が指
先を当てる押圧面(27A)を前記ピン軸(25)の軸
心から前記ハンドル(7)の前記基端部(23)の反対
端である先端部(24)の側へ偏位して有する点と、前
記ハンドル(7)の基端部(23)が、その内側に、前
記摺接面(26A)から延びていて前記ハンドル(7)
の倒伏時に前記バネ(22)の拡圧作用に抗して前記圧
接片(30)に安定的に圧接する第1圧接平面(23
A)と、該第1圧接平面(23A)と前記円弧状傾斜面
(27B)との間に位置していて前記ハンドル(7)の
起立時に前記バネ(22)の拡圧作用に抗して前記圧接
片(30)に安定的に圧接する第2圧接平面(23B)
を有する点とを特徴とする。
おいて前記ハンドル(7)の基端部(23)が、その外
側に、前記外側開口部(8C)の円弧状一端部(8D)
の側へ傾斜し前記ハンドル(7)の起立時に操作者が指
先を当てる押圧面(27A)を前記ピン軸(25)の軸
心から前記ハンドル(7)の前記基端部(23)の反対
端である先端部(24)の側へ偏位して有する点と、前
記ハンドル(7)の基端部(23)が、その内側に、前
記摺接面(26A)から延びていて前記ハンドル(7)
の倒伏時に前記バネ(22)の拡圧作用に抗して前記圧
接片(30)に安定的に圧接する第1圧接平面(23
A)と、該第1圧接平面(23A)と前記円弧状傾斜面
(27B)との間に位置していて前記ハンドル(7)の
起立時に前記バネ(22)の拡圧作用に抗して前記圧接
片(30)に安定的に圧接する第2圧接平面(23B)
を有する点とを特徴とする。
【0009】
【作用】ハンドル(7)は、ピン軸(25)を支点とし
て旋回起倒可能であり、起立した状態で、回動軸(9)
とともに該軸の周り方向へ旋回可能であり、その旋回に
よってラッチ板(5)の扉枠に対する係脱が可能であ
る。
て旋回起倒可能であり、起立した状態で、回動軸(9)
とともに該軸の周り方向へ旋回可能であり、その旋回に
よってラッチ板(5)の扉枠に対する係脱が可能であ
る。
【0010】
【実施例】図面を参照して、この考案に係る平面ハンド
ル1が扉3の一側部に取り付けられ、扉3がその他側部
において固定枠4に旋回可能に蝶着されている。図1に
おいては、扉3の内側で平面ハンドル1に取り付られた
ラッチ板5が固定枠4とこの固定枠4の内側に設けられ
た受け片6との間に介在し、扉3がハンドル7で手前へ
引かれてもラッチ板5が固定枠4の内側に当接して扉3
が開放され得ない状態、すなわち、扉3が旋錠状態にあ
る。ハンドル7が矢印A方向へ旋回されるとラッチ板5
が矢印B方向へ旋回し、扉3が解錠状態になる。
ル1が扉3の一側部に取り付けられ、扉3がその他側部
において固定枠4に旋回可能に蝶着されている。図1に
おいては、扉3の内側で平面ハンドル1に取り付られた
ラッチ板5が固定枠4とこの固定枠4の内側に設けられ
た受け片6との間に介在し、扉3がハンドル7で手前へ
引かれてもラッチ板5が固定枠4の内側に当接して扉3
が開放され得ない状態、すなわち、扉3が旋錠状態にあ
る。ハンドル7が矢印A方向へ旋回されるとラッチ板5
が矢印B方向へ旋回し、扉3が解錠状態になる。
【0011】図2において、ハンドル7は倒されてハウ
ジング8に収納された状態にある。ハウジング8は、縦
長方形をなして外側面にハンドル7が収納される開口部
8Cとその周縁にフランジ11を有し(図1参照)、更
に上端部に内方へ延出する軸受円筒部8Aと、下端部に
リンダー錠収納部8Bとを有する。ハウジング8は、フ
ランジ11が扉3の外面に当接され、底面10のほぼ中
央部に嵌合する断面ほぼコ字形の締結片12の両端部が
扉3の内面に当接され、その状態でビス13が底面10
に螺入され、フランジ11と締結片13の両端部とで扉
3が挟持されることで、扉3に取り付けられている。軸
受円筒部8Aの底面にフランジ16で画成される開口部
には回動軸9がその周り方向へ回動可能に嵌挿され、先
端部14が該開口部から外側に突出し、基端部15がハ
ウジング8の開口部8Cに臨んでいる。回動軸9の基端
部15には、これと直交する径方向に設けられたピン軸
25によってハンドル7がその基端部23において軸支
されることで起倒可能に取り付けられている。軸受円筒
部8Aのフランジ16の外側に位置する回動軸9の先端
部14は外周を角柱状に形成され、この角柱状部にはそ
れぞれ角孔を有する回動規制板17、ワッシャー18、
ラッチ板5及びワッシャー19が嵌合され、回動軸9の
端面にビス35が螺入されることで、ラッチ板5、回動
規制板17、ワッシャー18,19が回動軸9と一体的
に回動するようにされている。回動軸9のほぼ中央部は
大径部20に形成され、大径部20が軸受円筒部8Aの
内周及びフランジ16の内面に形成された段部10Bに
Oリング21を介して摺回動可能に受止されている。回
動軸9は、大径部20と回動規制板17及びワッシャー
18等とにより、軸方向への移動を阻止されている。大
径部20とピン軸25との間の回動軸9の外周には中央
部に透孔を有する円板状の圧接片30が嵌合され、圧接
片30と大径部20との間の回動軸9の外周には渦巻バ
ネ22が介装され、渦巻バネ22により圧接片30がハ
ンドル7の基端部23側へ付勢されている。
ジング8に収納された状態にある。ハウジング8は、縦
長方形をなして外側面にハンドル7が収納される開口部
8Cとその周縁にフランジ11を有し(図1参照)、更
に上端部に内方へ延出する軸受円筒部8Aと、下端部に
リンダー錠収納部8Bとを有する。ハウジング8は、フ
ランジ11が扉3の外面に当接され、底面10のほぼ中
央部に嵌合する断面ほぼコ字形の締結片12の両端部が
扉3の内面に当接され、その状態でビス13が底面10
に螺入され、フランジ11と締結片13の両端部とで扉
3が挟持されることで、扉3に取り付けられている。軸
受円筒部8Aの底面にフランジ16で画成される開口部
には回動軸9がその周り方向へ回動可能に嵌挿され、先
端部14が該開口部から外側に突出し、基端部15がハ
ウジング8の開口部8Cに臨んでいる。回動軸9の基端
部15には、これと直交する径方向に設けられたピン軸
25によってハンドル7がその基端部23において軸支
されることで起倒可能に取り付けられている。軸受円筒
部8Aのフランジ16の外側に位置する回動軸9の先端
部14は外周を角柱状に形成され、この角柱状部にはそ
れぞれ角孔を有する回動規制板17、ワッシャー18、
ラッチ板5及びワッシャー19が嵌合され、回動軸9の
端面にビス35が螺入されることで、ラッチ板5、回動
規制板17、ワッシャー18,19が回動軸9と一体的
に回動するようにされている。回動軸9のほぼ中央部は
大径部20に形成され、大径部20が軸受円筒部8Aの
内周及びフランジ16の内面に形成された段部10Bに
Oリング21を介して摺回動可能に受止されている。回
動軸9は、大径部20と回動規制板17及びワッシャー
18等とにより、軸方向への移動を阻止されている。大
径部20とピン軸25との間の回動軸9の外周には中央
部に透孔を有する円板状の圧接片30が嵌合され、圧接
片30と大径部20との間の回動軸9の外周には渦巻バ
ネ22が介装され、渦巻バネ22により圧接片30がハ
ンドル7の基端部23側へ付勢されている。
【0012】図1及び図2において、ハンドル7の基端
部23が位置するハウジング8の外側開口部8Cの上端
部8Dが円弧状に形成されるとともに、これに対接する
ハンドル7の基端部23の上端縁23Dも円弧状に形成
されている。ハンドル7の基端部23はその内側中央凹
部に、かつ、回動軸9はその基端部15に摺接面26
A,26Bを有し、これらで互いに摺接している。これ
により、ハンドル7は、図2の矢印C方向へ、またはそ
の逆方向へ円滑軽快に旋回(起倒)可能である。ハンド
ル7の基端部23は、その外側に、円弧状上端部(8
D)または上端縁23D側へ傾斜する押圧面27Aと、
ハンドル7の起立時に外側開口部8Cの円弧状上端部8
Dと対接する円弧状傾斜面27Bとを有する。押圧面2
7Aは、ピン軸25の軸心よりもハンドル7の基端部2
3の反対端である先端部24の側へ偏位している。押圧
面27Aの傾斜は、ハンドル7をして倒伏から起立へ旋
回させるために操作者が指先で押圧するのに適した角度
であり、この角度で押圧面27Aが押圧されるとき、ハ
ンドル7が起立方向へバネ22の拡圧作用の助勢を得な
がら容易に旋回する。またハンドル7の基端部23は、
摺接面26Aから圧接片30側へ延びていて、ハンドル
7の倒伏時にバネ22の拡圧作用に抗して圧接片30に
安定的に圧接する第1圧接平面23Aと、第1圧接平面
23Aと円弧状上端縁23Dとの間に位置していて、ハ
ンドル7の起立時にバネ22の拡圧作用に抗して圧接片
30に安定的に圧接する第2圧接平面23Bとを有す
る。ハンドル7は、第1及び第2圧接平面23A,23
Bとが交差して作る綾線23Cが圧接片30と圧接する
ときには、いうまでもなく不安定であり、僅かの外力で
起立、倒伏のいずれかの方向へ旋回する。ハンドル7が
起立したとき、すなわち、図2の矢印C方向へ旋回し終
えたとき、ハンドル7は円弧状傾斜面27Bが外側開口
部8Cの円弧状上端部8Dに接触し、それ以上に矢印C
方向へ旋回することはない。このように、ハンドル7が
矢印C方向へ旋回し終えたときの、ハンドル7の扉3又
はハウジング8の外面に対して作る角度は、図2から明
らかなようにほぼ45度であり、決して90度またはそ
の近傍にまでなることはない。ハンドル7が図1におい
て矢印A方向へ旋回したとき、扉枠4の内側に係合し、
かつ、その逆方向へ旋回したとき、その係合が解かれ
る。
部23が位置するハウジング8の外側開口部8Cの上端
部8Dが円弧状に形成されるとともに、これに対接する
ハンドル7の基端部23の上端縁23Dも円弧状に形成
されている。ハンドル7の基端部23はその内側中央凹
部に、かつ、回動軸9はその基端部15に摺接面26
A,26Bを有し、これらで互いに摺接している。これ
により、ハンドル7は、図2の矢印C方向へ、またはそ
の逆方向へ円滑軽快に旋回(起倒)可能である。ハンド
ル7の基端部23は、その外側に、円弧状上端部(8
D)または上端縁23D側へ傾斜する押圧面27Aと、
ハンドル7の起立時に外側開口部8Cの円弧状上端部8
Dと対接する円弧状傾斜面27Bとを有する。押圧面2
7Aは、ピン軸25の軸心よりもハンドル7の基端部2
3の反対端である先端部24の側へ偏位している。押圧
面27Aの傾斜は、ハンドル7をして倒伏から起立へ旋
回させるために操作者が指先で押圧するのに適した角度
であり、この角度で押圧面27Aが押圧されるとき、ハ
ンドル7が起立方向へバネ22の拡圧作用の助勢を得な
がら容易に旋回する。またハンドル7の基端部23は、
摺接面26Aから圧接片30側へ延びていて、ハンドル
7の倒伏時にバネ22の拡圧作用に抗して圧接片30に
安定的に圧接する第1圧接平面23Aと、第1圧接平面
23Aと円弧状上端縁23Dとの間に位置していて、ハ
ンドル7の起立時にバネ22の拡圧作用に抗して圧接片
30に安定的に圧接する第2圧接平面23Bとを有す
る。ハンドル7は、第1及び第2圧接平面23A,23
Bとが交差して作る綾線23Cが圧接片30と圧接する
ときには、いうまでもなく不安定であり、僅かの外力で
起立、倒伏のいずれかの方向へ旋回する。ハンドル7が
起立したとき、すなわち、図2の矢印C方向へ旋回し終
えたとき、ハンドル7は円弧状傾斜面27Bが外側開口
部8Cの円弧状上端部8Dに接触し、それ以上に矢印C
方向へ旋回することはない。このように、ハンドル7が
矢印C方向へ旋回し終えたときの、ハンドル7の扉3又
はハウジング8の外面に対して作る角度は、図2から明
らかなようにほぼ45度であり、決して90度またはそ
の近傍にまでなることはない。ハンドル7が図1におい
て矢印A方向へ旋回したとき、扉枠4の内側に係合し、
かつ、その逆方向へ旋回したとき、その係合が解かれ
る。
【0013】ハンドル7は、その先端部24にハウジン
グ8の内方へ向かって突出する係止爪31を有する。ハ
ウジング8のシリンダー錠収納部8Bにはシリンダー錠
34と、その作動片34Aの押圧によってバネ33の拡
圧作用に抗して上方へ摺動する係止片32とが収納され
ている。作動片34Aは、シリンダー錠34の鍵孔35
(図1参照)に差し込んだ鍵(図示せず)での回動操作
で回動し、係止片32の下端面に接離する。作動片34
Aが係止片32の下端面から離れたとき、係止片32が
バネ33の拡圧作用で下方へ摺動し、係止爪31との係
合が解かれ、そのためハンドル7が旋回起立することが
可能な状態になる。
グ8の内方へ向かって突出する係止爪31を有する。ハ
ウジング8のシリンダー錠収納部8Bにはシリンダー錠
34と、その作動片34Aの押圧によってバネ33の拡
圧作用に抗して上方へ摺動する係止片32とが収納され
ている。作動片34Aは、シリンダー錠34の鍵孔35
(図1参照)に差し込んだ鍵(図示せず)での回動操作
で回動し、係止片32の下端面に接離する。作動片34
Aが係止片32の下端面から離れたとき、係止片32が
バネ33の拡圧作用で下方へ摺動し、係止爪31との係
合が解かれ、そのためハンドル7が旋回起立することが
可能な状態になる。
【0014】図3において、回動軸9に嵌合された回動
規制板17は、短径r部と長径R部とを有し、短径r部
は円板である回動規制板17の外周縁が円弧状に欠けた
部位に相当し、そうした短径r部の外周縁には軸受円筒
部8Aの底面に位置する突縁部10Aが摺接し、回動軸
9の回動角度(範囲)が規制されるようになっている。
規制板17は、短径r部と長径R部とを有し、短径r部
は円板である回動規制板17の外周縁が円弧状に欠けた
部位に相当し、そうした短径r部の外周縁には軸受円筒
部8Aの底面に位置する突縁部10Aが摺接し、回動軸
9の回動角度(範囲)が規制されるようになっている。
【0015】
【考案の効果】この考案に係る平面ハンドル(1)によ
れば、ハンドル(7)がハウジング(8)または扉
(3)の外面に対して90度未満で、すなわち、斜めに
旋回起立するから、ハンドル(7)の回動操作が容易で
あることはもちろん、ハンドル(7)の基端部(23)
と回動軸(9)とがそれらの円弧状摺接面(26A,2
6B)で摺接するから、バネ(22)の拡圧作用の助勢
によるハンドル(7)の旋回起立が極く僅かの外力でな
されることができる。またラッチ板(5)は、ハンドル
(7)の基端部(23)にピン軸(25)で 連結され
軸受円筒部(8A)に摺動可能に嵌挿された回動軸
(9)に取り付けられるから、ハンドル(7)の回動操
作によって回動軸(9)と共に円滑軽快に旋回されるこ
とができる。
れば、ハンドル(7)がハウジング(8)または扉
(3)の外面に対して90度未満で、すなわち、斜めに
旋回起立するから、ハンドル(7)の回動操作が容易で
あることはもちろん、ハンドル(7)の基端部(23)
と回動軸(9)とがそれらの円弧状摺接面(26A,2
6B)で摺接するから、バネ(22)の拡圧作用の助勢
によるハンドル(7)の旋回起立が極く僅かの外力でな
されることができる。またラッチ板(5)は、ハンドル
(7)の基端部(23)にピン軸(25)で 連結され
軸受円筒部(8A)に摺動可能に嵌挿された回動軸
(9)に取り付けられるから、ハンドル(7)の回動操
作によって回動軸(9)と共に円滑軽快に旋回されるこ
とができる。
【0016】ハンドル(7)は、その起立に際して操作
者が指先を当てる押圧面(27A)を基端部(23)の
外側面に有するから、押圧面(27A)を単に押圧する
だけでピン軸(25)を支点として旋回起立させること
ができる。
者が指先を当てる押圧面(27A)を基端部(23)の
外側面に有するから、押圧面(27A)を単に押圧する
だけでピン軸(25)を支点として旋回起立させること
ができる。
【0017】ハンドル(7)は、倒伏時にハウジング
(8)に対する係止手段を有するから、不用意に起立す
ることを防止される。
(8)に対する係止手段を有するから、不用意に起立す
ることを防止される。
【0018】前記係止手段を有しない場合でも、ハンド
ル(7)の倒伏時に圧接平面(23A)が圧接片(3
0)に安定的に圧接するとともに、押圧面(27A)が
ピン軸(25)の軸心よりもハンドル(7)の先端部
(24)の側へ偏位しているから、操作者が不用意に押
圧面(27A)に触れるなどの僅かの外力が作用するこ
とがあっても、ハンドル(7)が妄りに起立してしまう
ことがない。
ル(7)の倒伏時に圧接平面(23A)が圧接片(3
0)に安定的に圧接するとともに、押圧面(27A)が
ピン軸(25)の軸心よりもハンドル(7)の先端部
(24)の側へ偏位しているから、操作者が不用意に押
圧面(27A)に触れるなどの僅かの外力が作用するこ
とがあっても、ハンドル(7)が妄りに起立してしまう
ことがない。
【図1】平面ハンドルの使用状態を一部破断して示す斜
視図。
視図。
【図2】図1における2−2線断面図。
【図3】図1の裏面図。
1 平面ハンドル 3 扉 5 ラッチ板 7 ハンドル 8 ハウジング 9 回動軸 15 基端部 22 バネ 23 基端部23A 第1圧接平面 23B 第2圧接平面 24 先端部 25 ピン軸 27A 押圧面 27B 円弧状傾斜面 30 圧接片 31 係合爪 32 係合片
Claims (2)
- 【請求項1】一端部(8D)が円弧状に形成された外側
開口部(8C)と該一端部(8D)に連なり深さ方向へ
延びる軸受円筒部(8A)とを有するハウジング(8)
と、前記軸受円筒部(8A)の周り方向へ回動可能でそ
の軸方向へ摺動不能に該円筒部(8A)に嵌挿され、ラ
ッチ板(5)が取り付けられる回動軸(9)と、前記外
側開口部(8C)の側に位置する前記回動軸(9)の基
端部(15)の径方向に設けられたピン軸(25)でハ
ンドル(7)の基端部(23)が旋回可能に軸支され、
かつ、全体が前記外側開口部(8C)に収納される該ハ
ンドル(7)と、前記軸受円筒部(8A)の内部に位置
してバネ(22)の拡圧作用で前記ハンドル(7)の基
端部(23)の側へ常時押圧される圧接片(30)とか
らなり、前記ハンドル(7)の基端部(23)がその内
側凹部に、かつ、前記回動軸(9)がその基端部(1
5)に互いの摺接面(26A,26B)を有し、前記ハ
ンドル(7)の基端部(23)が、前記ハンドル(7)
の前記ピン軸(25)を支点とする旋回起立時に90度
未満の旋回角度で前記外側開口部(8C)の円弧状一端
部(8D)に対接する円弧状傾斜面(27B)を有する
平面ハンドルにおいて、 前記ハンドル(7)の基端部(23)が、その外側に、
前記外側開口部(8C)の円弧状一端部(8D)の側へ
傾斜し前記ハンドル(7)の起立時に操作者が指先を当
てる押圧面(27A)を前記ピン軸(25)の軸心から
前記ハンドル(7)の前記基端部(23)の反対端であ
る先端部(24)の側へ偏位して有し、かつ、 前記ハンドル(7)の基端部(23)が、その内側に、
前記摺接面(26A)から延びていて前記ハンドル
(7)の倒伏時に前記バネ(22)の拡圧作用に抗して
前記圧接片(30)に安定的に圧接する第1圧接平面
(23A)と、該第1圧接平面(23A)と前記円弧状
傾斜面(27B)との間に位置していて前記ハンドル
(7)の起立時に前記バネ(22)の拡圧作用に抗して
前記圧接片(30)に安定的に圧接する第2圧接平面
(23B)とを有することを特徴とする平面ハンドル。 - 【請求項2】前記ハンドル(7)の基端部(23)の反
対端である先端部(24)には、前記ハンドル(7)の
起立を阻止するために前記ハウジング(8)に対する係
止部(31)を有する請求項1に記載の平面ハンドル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991054783U JP2516522Y2 (ja) | 1991-06-19 | 1991-06-19 | 平面ハンドル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991054783U JP2516522Y2 (ja) | 1991-06-19 | 1991-06-19 | 平面ハンドル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05868U JPH05868U (ja) | 1993-01-08 |
JP2516522Y2 true JP2516522Y2 (ja) | 1996-11-06 |
Family
ID=12980366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991054783U Expired - Lifetime JP2516522Y2 (ja) | 1991-06-19 | 1991-06-19 | 平面ハンドル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2516522Y2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2524952B2 (ja) * | 1993-03-05 | 1996-08-14 | タキゲン製造株式会社 | 扉用ロックハンドル装置 |
JP2540989Y2 (ja) * | 1993-03-24 | 1997-07-09 | 株式会社栃木屋 | 扉用ハンドル |
JPH0752300Y2 (ja) * | 1993-05-11 | 1995-11-29 | タキゲン製造株式会社 | 平面ハンドル装置 |
JP3515083B2 (ja) * | 2001-04-23 | 2004-04-05 | タキゲン製造株式会社 | 引き出し回転操作型扉用ロックハンドル装置 |
JP2011224691A (ja) * | 2010-04-16 | 2011-11-10 | Carl Manufacturing Co Ltd | 位置合せ用サイドゲージ |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5241035Y2 (ja) * | 1971-11-16 | 1977-09-16 | ||
JPS5720849Y2 (ja) * | 1973-05-25 | 1982-05-06 | ||
JPS6120862U (ja) * | 1984-07-11 | 1986-02-06 | タキゲン製造株式会社 | ロツク機構付き平面ハンドル装置 |
JPH0436164Y2 (ja) * | 1987-12-01 | 1992-08-26 | ||
JPH083622Y2 (ja) * | 1991-04-05 | 1996-01-31 | 河村電器産業株式会社 | 平面ハンドル |
JPH0711250Y2 (ja) * | 1991-04-12 | 1995-03-15 | 日東工業株式会社 | 平面ハンドル |
JP3046671U (ja) * | 1997-08-29 | 1998-03-10 | 株式会社ジェイプラン | 装飾傘 |
-
1991
- 1991-06-19 JP JP1991054783U patent/JP2516522Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05868U (ja) | 1993-01-08 |
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Legal Events
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