JPH082336Y2 - 平面ハンドル装置 - Google Patents

平面ハンドル装置

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JPH082336Y2
JPH082336Y2 JP1993026915U JP2691593U JPH082336Y2 JP H082336 Y2 JPH082336 Y2 JP H082336Y2 JP 1993026915 U JP1993026915 U JP 1993026915U JP 2691593 U JP2691593 U JP 2691593U JP H082336 Y2 JPH082336 Y2 JP H082336Y2
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利典 吉田
学 山本
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Tochigiya Co Ltd
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Tochigiya Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、分電盤等において扉
を固定枠に錠止するための平面ハンドル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、扉に固定するケースと、倒伏して
そのケースに設けた凹部に収納する一方、使用するとき
には、そこから起立させることが可能なハンドルとから
なる平面ハンドル装置は周知である。この種ハンドル装
には、ハンドルを起立させるとそれが旋回可能にな
り、その旋回によってハンドルに取り付けた係止爪片を
旋回して扉と固定枠との施錠と解錠とをおこない、ハン
ドルを倒伏して凹部に収納すると、扉表面を殆ど平坦に
することができるものがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】分電盤等の扉は、使用
条件によりそれを取り付けた固定枠との間にパッキング
を介在させる場合がある。分電盤に水密性を要する場合
や、電磁波シールドのために金属製の扉と固定枠とを導
電性パッキングによって接続する場合等がその例であ
る。ところで、従来の平面ハンドルとパッキングとを併
用すると、扉を閉めるときには強く押してパッキングを
十分に圧縮し、係止爪片が確実に固定枠に係合するよう
にしなければならない。しかし、扉が大きいとか、扉と
固定枠との密閉性をよくするために表面積の大きいパッ
キングを使用したとかいう場合には、パッキングの圧縮
に大きな力が必要となり、扉が閉めにくくなるという問
題がある。
【0004】また平面ハンドルにおいて、倒伏したハン
ドルの収納部を大きく形成することができる場合には、
それに合わせてハンドルも厚く、大きく形成すると握り
易くなる。ところが、収納部をそのように大きく形成す
ことができない場合、例えば、分電盤の扉が特に薄い
ときや、固定枠の奥行きにゆとりがないとき、ハンドル
を扉表面からあまり突出させることができないときなど
は、ハンドルを薄くつくらねばならず、そのようなハン
ドルは非常に握り難いものになるという問題がある。
【0005】また、ハンドルは、倒伏したのちに不安定
でいわばがたついたり、起立したりすることがないよう
に、収納部内で錠止することがあり、その錠止を解くた
めの摘みを扉の表面から突出させ、指先を引掛け易くす
ることがある。しかし、それでは倒伏したハンドルを収
納部に納め、そのレベルをわざわざ扉表面のそれに合わ
せたという価値が半減することになりかねない場合があ
る。
【0006】そこで、この考案は、第一には、起立した
ハンドルを旋回して錠止と解錠とを行う平面ハンドルに
おいて、ハンドルの起伏操作に対応して係止爪片が扉の
表面から裏面へ向かう方向、およびそれと逆の方向へ移
動できるようにすることにより、第二には、ハンドルに
係合凹部を設け、握持した指の納まりをよくするととも
に、その係合凹部において倒伏したハンドルを錠止する
ことにより、前記従来技術の諸問題を解決することを課
題にしている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案が前記課題を解
決するために手段とするところは、以下のとおりであ
る。
【0008】この考案は、扉に取り付けるケースと、こ
のケースに起伏可能、かつ、旋回可能に取り付けたハン
ドルとを備え、ケースの裏面側においてハンドルに連動
して旋回可能な係止爪片を取り付け可能な平面ハンドル
装置を前提にしている。
【0009】かかる前提において、この考案が特徴とす
るところは、扉に取り付けるケースと、該ケースに起伏
可能かつ旋回可能に取り付けたハンドルとを備え、前記
ケースの裏面側において前記ハンドルに連動して旋回可
能な係止爪片を取り付け可能に構成した平面ハンドル装
において、前記ハンドルは、その基端部に第1及び第
2当接面を設け、該基端部を軸ピンで作動軸の基端部に
回動可能に連結し、該第1及び第2当接面を前記ケース
に設けた座面と対向させ、前記作動軸を前記ケースにそ
の深さ方向と該作動軸の周り方向とへ摺動可能に支持す
るとともに前記扉の外面側から内面側への第1方向にば
ね付勢させ、前記ハンドルの前記扉の外面に対する倒伏
時に前記第1当接面を前記座面に当接させて前記作動軸
をその先端部に装着した前記係止爪片とともに前記ばね
付勢に抗して前記第1方向とは逆の第2方向に移動させ
るように前記軸ピンの中心と前記第1当接面との距離を
設定し、前記ハンドルの前記扉の外面に対する起立時に
前記第2当接面を前記座面に当接させて前記作動軸をそ
の先端部に装着した前記係止爪片とともに前記ばね付勢
で前記第1方向に移動させるように前記軸ピンの中心と
前記第2当接面との距離を前記距離よりも短く設定し、
前記ハンドルの基端部と対向するその先端部にはこれに
対して係脱可能な係止爪を有する可動係合片を該先端部
側へばね付勢させて摺動可能に配置してあることを特徴
とする前記装置に存する。
【0010】この考案の実施態様の一つにおいては、
ンドルが脚部とその脚部の一端に交叉して連なるハンド
とを有するとともに、脚部の他端においてケースに起
伏可能に連結され、ハンドルの倒伏時において、ハンド
ルの前記可動係合片と対向する側面にその可動係合片が
嵌脱可能な係合凹部を有する。
【0011】この考案の好ましい実施態様においては、
可動係合片が、前記係合凹部の近傍において、ケース
面よりも低く形成された指先係合部を有している。
【0012】
【作用】この考案では、平面ハンドルのハンドルケー
に取り付けられた一端を支点に梃子となって起伏し、
その起伏に対応して付勢ばね作用下にある係止爪片が扉
に対し離隔、および接近するように移動可能である。起
立したハンドルを所定角度旋回するとそれに連動して
止爪片が旋回し、固定枠に係脱して錠止と解錠とをおこ
なう。この平面ハンドルを取り付けた扉では、開いた扉
係止爪片を解錠位置にしておき、ついで扉をパッキン
グに触れるか、またはそれを僅かに圧縮する程度にまで
閉めてからハンドルを旋回して係止爪片を固定枠に係合
できるように、扉と固定枠の相互の位置を定めておく。
係止爪片が固定枠に係合している状態でハンドルを倒伏
すると、扉はパッキングを圧縮しながら係止爪片に接近
する方向へ動いて閉まる。パッキングの圧縮に力を要す
る場合でも、ハンドルが梃子として作用するから大きな
圧縮力を得ることが容易であり、ケースには倒伏したハ
ンドルをロックする可動係合片が設けてあるから、ハン
ドルは不意に起立することがない。
【0013】また、この考案に係る平面ハンドルにおい
ては、ハンドルを握るときに親指の先端を係合凹部に当
てがうことができ、握りが自然な状態に近くなる。
【0014】さらにはまた、ケースの可動係合片は、倒
伏したハンドルの係合凹部の近傍をケース表面よりも一
段低くして、そこを指先係合部にしておくと、指先で可
動係合片を操作することが容易になり、摘みなどの操作
部をケース表面から突出させる必要がない。
【0015】
【実施例】この考案に係る平面ハンドルの詳細を、添付
の図面を参照して説明すると、以下のとおりである。
【0016】図1は、この考案に係る平面ハンドル装置
1を扉2に取り付けた金属製分電盤の部分図であって、
一部が破断してある。図において、扉2は、固定枠3に
対し導電性パッキング4を介して閉じ、かつ、係止爪片
8によって錠止した状態にあり、ハンドル6は、起立し
た状態にある。また、扉2が解錠した状態は仮想線で示
してある。
【0017】平面ハンドル装置1は、扉2に取り付けた
ケース5、ケース5に一端を取り付けたハンドル6、
ース5にあってハンドル6の起立をロックする可動係合
片7、およびケース5の裏面側にあってハンドル6に連
動する係止爪片8を有する。仮想線で示すように、起立
したハンドル6は矢印W1方向に所定角度旋回して扉2
を解錠することが可能である。
【0018】扉2は、平面ハンドル装置1が取り付けて
ある前面部分11、係止爪片の案内孔12を設けた側
面部分11B、パッキング4に圧接する折り返し部分1
1Cを有する。
【0019】固定枠3は、分電盤を構成するもので、内
側壁15には係止爪片8に対する被係止縁17を有する
係止孔16が設けてあり、内側壁15を折り返して得た
フランジ15Aにはパッキング4を導電性接着剤(図示
せず)により接着してある。
【0020】図2は、図1におけるII−II線矢視図
である。ハンドル6は、倒伏してケース5に収納した状
態を実線で示し、起立した状態を仮想線で示してある。
ケース5の一端に設けた該ケースの表裏面を貫く軸孔2
0に対しその軸方向と周方向とに摺動可能に挿通してあ
作動軸22には、基端部24の径方向に挿通した軸ピ
23を介してハンドルが基端部25においてケース
5に対し矢印X1,X2方向に起伏可能に取り付けてあ
る。基端部24に対向する先端部26においては、ケー
5の裏面に延出する角柱部分に、受止片31が嵌着
し、その抜け止め止め輪32でなしてある。また、そ
の角柱部分には、係止爪片8の角孔が嵌合してある。先
端部26に軸方向から螺着したビス27とワッシャー2
7A抜け止めしてある。このようにして、ハンドル
係止爪片8とは、作動軸22を介して一体となり、連
動する関係にある。ハンドル6は、基端部25におい
て、ハンドル6の幅方向に延びる稜線33と、この稜線
33で互いに交わる第1当接面34と第2当接面35
を有し、付勢ばね30の作用下にハンドル6が倒伏し
ているときには第1当接面34がケース5の軸孔20周
縁近傍の座面36に圧接し、起立しているときには第2
当接面35が座面36に圧接するようにしてある。これ
ら第1、第2当接面34,35は、軸ピン23の中心か
らの垂直距離DとdがD>dにしてある。ハンドル6に
おいて、基端部25に対向する自由端38は、係止顎4
0を有する。
【0021】ケース5の裏面側には、軸孔20の外周に
設けた円形溝28付勢コイルばね30を装着し、受止
31を介してハンドル6および係止爪片8を扉4の表
面から裏面方向へ付勢する。受止片31は、溝28の蓋
と側壁の一部とを兼ねており、そのためのばね30に対
する圧接部31Aと側壁31Bとを有する。側壁31B
は、ハンドル6の旋回に連動し、所定角度回動すると溝
28の外側壁に設けたストッパー(図示せず)に係合
し、ハンドル6の旋回範囲を規制することができる。
ース5の下端部には、係止爪41を備え、ばね43によ
付勢ケース5の上端部側へ付勢された可動係合片42
配置してあり、爪41は、ハンドルの顎40に係脱可
能である。可動係合片42は、ケース表面から突出した
突起46に指を掛け、ばね43の付勢に抗して図の下方
向へ押圧すると、ケース5に対し摺動して、爪41が顎
40から離脱する。
【0022】図3は、平面ハンドル1を取り付けた扉2
の側面図であって、(A)と(B)とにより平面ハンド
ル1と扉2の動きを示す。
【0023】図3(A)の扉2は、係止爪片8が固定枠
3の係止孔16の被係止縁17に係合して錠止状態にあ
る。ハンドル6は、倒伏した状態にあって、ケース5に
収納されており、図2と同じ状態にある。パッキング4
は、扉2の折り返し部11Cと固定枠3のフランジ15
との間にあって圧縮されている。
【0024】図3(B)では、ハンドル6が起立した状
態にある。ここで図2を併せて参照すると、ハンドル
は、軸ピン23を軸として矢印X1方向へ起立したとき
に、ケース5に対する当接面第1当接面34から第2
当接面35へと変化する。その際、第1、第2当接面
4,35の軸ピン23との距離の差D−d=eだけばね
30は伸張し、ケース5に対し、換言すると扉2に対
し、ストッパー31と係止爪片8とが作動軸22ととも
eだけ離隔する。同時に、パッキング4は、圧縮が解
け、圧縮前の形状に復帰する。ハンドル6をW1方向
(図1参照)へ所定角度旋回すると、係止爪片8も旋回
して固定枠3から離脱し、扉2は解錠状態となる。扉2
を閉めるときには、これら一連の操作を逆に進めればよ
いが、扉2がパッキング4に触れているか(図3(B)
参照)、または僅かに圧縮している程度の状態で係止爪
8を旋回すると固定枠3に係合するように扉2と固定
枠3の位置関係を定めておき、扉2を強く押してパッキ
ング4を圧縮する必要がないようにしておく。続いて、
ハンドル6を倒伏すると、扉2と係止爪片8とは、距離
eだけ接近してハンドル6を梃子に扉2をパッキング4
に対して押圧することになり、ハンドル6を小さな力で
倒伏してパッキング4には大きな圧縮力を作用させるこ
とができる。
【0025】付勢ばね30の圧縮力を強くし、第1当接
34の面積を小さくしておくか、または曲面にしてお
くと、僅かな力を作用させただけでもハンドル6が速や
かに起立するようになり便利であるが、その反面不意の
衝撃で起立することにもなりかねない。しかし、この
面ハンドル装置1には倒伏したハンドル6の起立をロッ
クする可動係合片42が設けてあり、そのような不意の
起立を防止することができる。平面ハンドル1は、ビス
50により裏面側の上下両端部を扉2の前面部分11に
固定してある。
【0026】図4、5は、図1と異なる実施態様を示す
平面ハンドル101の平面図とその裏面図であって、
ンドル106がケース105に対して倒伏した状態にあ
る。
【0027】図6の(A)は、図4のVI−VI線断面
図であって、平面ハンドル101を固定した扉102
と、扉102を錠止した相手の固定枠103とが仮想線
で示してある。
【0028】図6の(B)は、平面ハンドル装置101
の部分拡大図である。
【0029】図4乃至6において、平面ハンドル装置
01は、ケース105と、ハンドル106とで構成され
ている。ケース105は、その表面側に倒伏したハンド
106を収納する凹部105aと、そのハンドル10
6に係脱可能な可動係合片142とを有し、裏面側には
扉102へ取り付けるためのネジ穴125を有する。ま
た、ケース105は、段付き円筒部109と、その内側
に表裏面間を貫通する孔110とを有する。ハンドル
06は、孔110に嵌合する回動筒112の角溝113
に基端部111が納まる脚部106aと、基端部111
の対向端部114において脚部106aとともにL字型
をなして交叉する握持部106bとを有する。倒伏状態
の握持部106bにおいて、その側面部116の可動係
合片142と対向する部位は、凹面部115になってお
り、凹面部115の底部には、可動係合片142が係脱
する係合凹部117が設けてある。ハンドル106a
は、脚部106aの基端部111において軸ピン120
を介して作動軸121に取り付けてあり、矢印Z1方向
へ90°旋回してケース105から起立可能である。
動軸121の下端には、円筒部109に嵌合し、円筒部
109の周方向と軸方向とに摺動可能な受止片122
と、受止片122の外面に設けた丸ボス123に嵌合す
係止爪片108とをビス126により固定してある。
ケース105と受止片122との間には、付勢ばね13
0を装着し、受止片122と係止爪片108とを作動軸
121とともに扉102の表面から裏面方向へ付勢し、
また、回動筒112の角溝113の底面113Aと基端
部111とを圧接する。
【0030】図6の(B)は、基端部111と角溝底面
113Aとの圧接状態を示す。ハンドル106が図の如
く倒伏しているときには、基端部111の第1当接面
34が底面113Aに圧接し、ハンドル106が起立す
ると、第2当接面135が 113Aに当接する。
ピン120の中心から第1当接面134と第2当接面
35までの垂直距離DとdとはD>dにしてあり、ハン
ドル106を起立すると、D−d=eだけ付勢ばね13
0が伸長し、受止片123と係止爪片108とが作動軸
121とともに扉102の表面から裏面方向へ移動し、
仮想線の位置となる。第1当接面134と第2当接面
35とは、軸ピン120の周方向に全体として曲線を描
いて連なっており座面113Aに対して滑らかに摺動
する。また第1当接面134は、軸ピン120の中心か
らやや握持部106b側へ寄った位置で座面113Aに
当接している。付勢ばね130の作用方向に対し、この
ように軸ピン120の中心と第1当接面134の圧接す
る位置とがずれていることにより、ハンドル106は、
1方向への起立性向を有する。
【0031】可動係合片142は、ケース105の側縁
の切り欠き部135に、図4の左右方向へ摺動可能に嵌
合し、ケース105との間に装着した付勢バネ136の
作用下に、窪み115に嵌脱するとともに、先端の係止
138が窪み115の係止顎117に係合可能であ
る。可動係合片142は、ケース105表面の外観を整
えるために設けたアクセントライン140を跨いでお
り、ライン140の内側のレベルは、その周囲よりも一
段低く、ライン140と、切り欠き部135の両側と、
窪み115の外形線とが囲む部分は、凹部141になっ
ている。
【0032】図7は、図4のハンドル106を起立させ
たときの平面ハンドル101の斜視図であって、係止爪
108は、扉102を固定枠103に対して錠止する
位置にある。ハンドル106は、反時計方向Zへ回動
力を加えると、基端部111の側部が回動筒112の角
溝113の側壁に圧接して、回動筒112とともに旋回
し、それによって係止爪片108も反時計方向Zへ旋
回し、図4の錠止状態が解ける。
【0033】このように構成された平面ハンドル装置
01では、扉102を錠止したのち、ハンドル106を
倒伏し、これをケース105の凹部105aへ収納する
と、窪み115の下側で可動係合片142の係止爪13
8を押圧することにより、可動係合片142を付勢ばね
136に抗して矢印方向Yへ退却させることができる。
収納が完了すると、付勢ばね136の作用により、可動
係合片142は窪み115に嵌合し、係止爪138が
止顎117に係合する。この状態では、ハンドル106
は、凹部105a内でガタガタ動いたり、起立したりす
ることがない。図4および6(A)において仮想線で示
したように指先150を凹部141に納めて、可動係合
片142の段差に当て、矢印方向Yへ押圧すると、係止
顎117から係止爪138が退却し、ハンドル106は
第1付勢ばね130の作用下に起立して、図7の状態と
なる。ハンドル106において、握持部106bは、ほ
ぼ直線状にできているが、これを握持するときには、親
指の先端部を凹面部115に当てがうことで、その握持
した状態は、親指を外に出して握りこぶしをつくったと
きの自然な握りの状態に近くなり、握持が楽になる。
【0034】図8は、図4とは異なる態様のハンドル1
06の一例を示す平面図である。脚部106aと握持部
106bとはT字型をなして交叉し、ハンドル106
は、その交叉部に可動係合片142に対する係合凹部
15を有する。
【0035】なお、図4乃至6の平面ハンドル101を
使用する態様において、扉102を閉めるときに、固定
枠103に設けたパッキング104を圧縮すること、お
よび係止爪片130を固定枠103に係合させた状態で
起立したハンドル106を倒伏して扉102の錠止を完
了することは、図1の平面ハンドル1の場合と同じであ
るから、それらの説明を省略する。
【0036】
【考案の効果】この考案に係る平面ハンドル装置では、
ハンドルの操作に連動して係止爪片と扉とが互いに離隔
・接近するようにしてあるから、パッキングの厚みの影
響を受けることなく、係止爪片を固定枠に係脱させるこ
とができ、その係脱操作は、大きな力を要さず軽快にな
る。パッキングの圧縮には、ハンドルを梃子として利用
するから、大きな圧縮力を得ることが容易で表面積の大
きいパッキングの使用が可能になる。ハンドルは、起立
する方向にばね付勢されているが、ケースにその起立を
阻止するための手段を設けたから、予期せぬときに起立
することなく安全である。
【0037】また、ハンドルの握持部に、これを握持し
たときの親指先端を当てがうための窪みを設けた態様に
おいては、握持部が薄くても握り易くなる。
【0038】さらにはまた、可動係合片は、それが嵌脱
するハンドルの窪みの近傍をケース表面よりも一段低く
し、そこに指先を納めて操作することで、ハンドルを起
立させるための操作部をケース表面から突出させること
が不要になり、扉表面を平坦にすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】平面ハンドル装置を取り付けた分電盤を一部破
断して示す部分斜視図。
【図2】図1におけるII−II線矢視図、ただしハン
ドルが倒伏した状態にある。
【図3】平面ハンドル装置を取り付けた分電盤の部分側
面図であって、(A)はハンドルが倒伏した状態、
(B)はハンドルが起立した状態にある。
【図4】図1とは異なる態様の平面ハンドル装置の平面
図。
【図5】図4の裏面図。
【図6】(A)は、図4のVI−VI線断面図、(B)
は(A)の部分拡大図。
【図7】ハンドルが起立した状態の平面ハンドル装置
斜視図。
【図8】図4とは異なる態様のハンドルを有する平面ハ
ンドル装置の平面図。
【符号の説明】
平面ハンドル装置 2 扉 3 固定枠 5 ケースハンドル係止爪片 22 作動軸 23 軸ピン 25 基端部 30 付勢ばね34 第1当接面 35 第2当接面 36 座面 41 係止爪 42 可動係合片43 付勢ばね 101 平面ハンドル装置 102 扉 105 ケース 106 ハンドル 106a 脚部 106b 握持部 111 基端部113A 座面 114 対向端部 115 指先係合部(凹面部) 116 側面 117 係合凹部 120 軸ピン 121 作動軸 134 第1当接面 135 第2当接面 138 係止爪 142 可動係合片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−103972(JP,U) 実開 平3−66369(JP,U) 実開 平3−54783(JP,U) 実開 平4−119069(JP,U) 実公 昭49−6389(JP,Y2)

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】扉に取り付けるケースと、該ケースに起伏
    可能かつ旋回可能に取り付けたハンドルとを備え、前記
    ケースの裏面側において前記ハンドルに連動して旋回可
    能な係止爪片を取り付け可能に構成した平面ハンドル装
    において、前記ハンドルは、その基端部に第1及び第2当接面を設
    け、該基端部を軸ピンで作動軸の基端部に回動可能に連
    結し、該第1及び第2当接面を前記ケースに設けた座面
    と対向させ、前記作動軸を前記ケースにその深さ方向と
    該作動軸の周り方向とへ摺動可能に支持するとともに前
    記扉の外面側から内面側への第1方向にばね付勢させ、
    前記ハンドルの前記扉の外面に対する倒伏時に前記第1
    当接面を前記座面に当接させて前記作動軸をその先端部
    に装着した前記係止爪片とともに前記ばね付勢に抗して
    前記第1方向とは逆の第2方向に移動させるように前記
    軸ピンの中心と前記第1当接面との距離を設定し、前記
    ハンドルの前記扉の外面に対する起立時に前記第2当接
    面を前記座面に当接させて前記作動軸をその先端部に装
    着した前記係止爪片とともに前記ばね付勢で前記第1方
    向に移動させるように前記軸ピンの中心と前記第2当接
    面との距離を前記距離よりも短く設定し、前記ハンドル
    の基端部と対向するその先端部にはこれに対して係脱可
    能な係止爪を有する可動係合片を該先端部側へばね付勢
    させて摺動可能に配置してあることを特徴とする前記装
    置。
  2. 【請求項2】前記ハンドルが、脚部と該脚部の一端に交
    叉して連なる握持部とを有し、前記脚部の他端において
    前記ケースに起伏可能に連結され、前記ハンドルの倒伏
    時において、前記握持部の前記可動係合片と対向する側
    面に前記可動係合片が嵌脱可能な係合凹部を有すること
    を特徴とする請求項1に記載の平面ハンドル。
  3. 【請求項3】前記可動係合片が、前記係合凹部の近傍に
    おいて、前記ケース表面よりも低く形成された指先係合
    部を有する請求項2に記載の装置
  4. 【請求項4】扉に取り付けるケースと、該ケースに起伏
    可能かつ旋回可能に取り付けたハンドルとを備え、前記
    ケースの裏面側において前記ハンドルに連動して旋回可
    能な係止爪片を取り付け可能な平面ハンドル装置におい
    て、 前記ハンドルが、脚部と該脚部の一端に交叉して連なる
    握持部とを有し、前記脚部の他端において前記ケース
    起伏可能に連結され、前記ハンドルの倒伏時において、
    前記握持部の前記可動係合片と対向する側面に前記可動
    係合片が嵌脱可能な窪みを有することを特徴とする前記
    装置
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