JP2545241Y2 - 機器のパネルをロックする機構 - Google Patents

機器のパネルをロックする機構

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JP2545241Y2 JP1990108791U JP10879190U JP2545241Y2 JP 2545241 Y2 JP2545241 Y2 JP 2545241Y2 JP 1990108791 U JP1990108791 U JP 1990108791U JP 10879190 U JP10879190 U JP 10879190U JP 2545241 Y2 JP2545241 Y2 JP 2545241Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は電子機器等の機器本体に開閉自在に設けられ
たパネルを完全にロックするためのものであり、すなわ
ち機器のパネルをロックする機構に関する。
[従来の技術] 電子機器の機器本体にはパネルが開閉自在に設けら
れ、このパネルは機器本体に閉止された後ロック機構に
よってロックされる。
このような、パネルをロックする機構として、例えば
第4図に示すようなものがある。同図において、符号10
1は電子機器の機器本体であり、この機器本体101はこの
開口部の一側端にコントロール用のパネル102がヒンジ1
03を介して開閉自在に設けられている。パネル102の端
部にはロック部材104が取り付けられており、このロッ
ク部材104はツマミ部104aと先端にネジ部104bを有して
いる。機器本体101の内側壁にはロック板105が取り付け
られ、このロック板105から支持片105aが内方に折曲さ
れている。ロック部材104のネジ部104bは、支持片105a
の孔に螺着してパネル102は機器本体101に閉止状態でロ
ックされている。パネル102を開ける場合には、ツマミ
部104aを回してネジ部104bと支持片105aとの螺着状態を
解除し、パネル102を開放(回動)する。
次に、パネル102を閉める場合には、ツマミ部104aを
逆に回して前記ロック状態を解除し、パネル102を閉止
(回動)する。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、このような従来の機器のパネルをロッ
クする機構にあっては、パネル102を開く場合には、ロ
ック部材104のツマミ部104aを回してロック状態を解除
しなければならず、一方パネル104を閉る場合には、ツ
マミ部104aを逆に回してロックしなければならない。こ
のようにパネル102を開放したり、閉止したりする前後
に、ツマミ部104aをいちいち回さなければならず、この
作業は煩雑であるという問題点があった。
そこで、本考案はパネルを機器本体に開閉する際に、
ワンタッチでロックを行う機器のパネルをロックする機
構を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] このような目的を達成するために、本考案にあって
は、機器本体に設けられた台部材と、この台部材に揺動
自在に取り付けられ、一方向に第1のバネ付勢力を受け
るロックレバーと、上記機器本体に開閉自在に設けられ
たパネルに設けられ、上記パネル閉じられるときに、上
記第1のバネの付勢力に抗して上記ロックレバーの係合
部に係合するロック爪部材と、このロック爪部材に近接
して上記パネルに回動自在に設けられたロック保持部材
と、上記パネルに設けられ、上記パネルが閉じられてい
る状態で上記ロックレバーの係合部と当接して係合する
ように上記ロック保持部材を一方向に付勢する第2のバ
ネとを備え、上記ロックレバーの係合部がロック保持部
材との係合状態から外れる方向に対して略垂直な部分を
上記ロック保持部材に形成し、このロック保持部材がロ
ック位置にあるときには、上記ロックレバーは前記略垂
直な部分によって前記係合状態から外れないように構成
したとするものである。
[作用] パネルを開閉するには、ロック保持部材の押圧部分を
押して揺動させれば、このロック保持部材は第2バネの
付勢力によって所定位置に保持される。そうすると、ロ
ックレバーは第1バネの付勢力に抗して揺動可能とな
り、このロックレバーとロック爪部材とを容易に係合さ
せたり、この係合状態を解除させたりすることができ
る。したがって、ワンタッチでパネルを機器本体に閉め
た状態でロックしたり、このロック状態を解除したりす
ることができる。
[実施例] 以下、本考案を図面に基づいて説明する。第1図ない
し第3図は本考案に係る機器のパネルをロックする機構
の一実施例を示す図である。
まず、構成を説明する。
第1図において、符号1は電子機器の機器本体であ
り、この機器本体1にはパネル2がヒンジ3を介して回
動(開閉)自在に取り付けられている。機器本体1の端
部には台部材4が設けられ、この台部材4にはロックレ
バー5が支持ピン6を中心に揺動自在に取り付けられて
いる。ロックレバー5の後端と台部材4との間には圧縮
スプリング7(第1バネ)が縮設され、先端側を常時時
計回り方向へ付勢し、またこの先端側には爪係合部8が
形成されている。爪係合部8は第1図中下方側に向けて
凸部が形成され、この凸部の前後端側にはそれぞれテー
パ状部分8a,8bが形成され、この爪係合部8の最先端側
にはピン状部分8cが一体形成されている。
一方、パネル2の先端側(第1図中上端側)部分であ
って爪係合部8に対応する部分には、ロック爪部材9が
取り付けられており、このロック爪部材9には爪係合部
8に向けて略矢じり状の突出部分10が形成され、この突
出部分10の第1図中上方端側には爪係合部8のテーパ状
部分8bと係合するように同じくテーパ状部分10aが形成
されている。また、ロック爪部材9にはロック保持部材
11が支持ピン12を中心に揺動自在に設けられており、こ
のロック保持部材11とロック爪部材9との間にはクリッ
ク用バネ13(第2バネ)が介設されている。
ロック保持部材11は揺動自在であるが、思案点を越え
ると、クリック用バネ13によって矢印A方向または矢印
B方向の付勢力を受ける。ロック保持部材11の第1図中
左方側であって爪係合部8のピン状部分8cに対応する部
分は凹部状に形成されており、この凹部状部分11aには
ピン状部分8cが位置可能である。また、凹部状部分11a
は反時計方向に回動しようとするピン状部分8cに対して
略垂直な壁11bを有している。ここで、ロック保持部材1
1の凹部状部分11aがピン状部分8cに当接して係合すると
き(ロック位置)、このピン状部分8cはロック保持部材
11の先端部分と支持ピン12とを結ぶ線Cより第1図中右
側に位置している。
次に作用を説明する。
第1図に示すように、機器本体1にパネル2を閉めた
状態においては、ロック爪部材9のテーパ状部分10aは
爪係合部8のテーパ状部分8bと係合しており、ロック保
持部材11はクリック用バネ13の付勢力によって矢印A方
向の付勢力を受け、パネル2は機器本体1の開口部を閉
止している。
ここで、パネル2を開けようとする外力(例えば時計
回り方向の力)が加わったとすると、テーパ状部分10a
が図中右方へ移動しようとするのでテーパ状部分8bは反
時計方向に回転しようとする。すなわち、ロックレバー
5は圧縮スプリング7の付勢力に抗してピン6を中心に
反時計回りに回転しようとする。ところが、ロックレバ
ー5のピン状部分8cはロック保持部材11の垂直壁11bに
当接し、かつ前記線Cより第1図中右側に位置している
ことから、ロックレバー5の反時計回りの回転を完全に
阻止している。すなわち、ロック爪部材9とロックレバ
ー5との係合はロックされており、パネル2が開いてし
まうようなことはない。
次に、パネル2を開く場合には、ロック保持部材11の
押圧点11cを矢印D方向に押せば、このロック支持部材1
1は思案点を越えた点からクリック用バネ13によって矢
印B方向の付勢力を受ける。ロック保持部材11が矢印B
方向の付勢力を受けると、第2図に示すような時計方向
に回動した位置に保持される。そうすると、ロックレバ
ー5のピン状部分8cは第2図において反時計方向へ回動
可能となり、右方へ移動する突出部分10はテーパ状部分
8b,10aを介して爪係合部8を押し上げ、ロックレバー5
とロック爪部材9との係合状態が解除される。ロックレ
バー5とロック爪部材9との係合状態が解除されれば、
パネル2は開放可能となる。
次に、パネル2を閉める場合には、第3図に示すよう
にロック保持部材11は前記したように時計方向に回動し
た位置に保持されているので、ロックレバー5は反時計
方向に回動可能であ。このため、ロック爪部材9の突出
部分10が爪係合部8の先端のテーパ状部分8aに当接しな
がら、ロックレバー5を反時計方向に回転させ、テーパ
状部分8b,10aが第1図に示したように係合する。次に、
ロック保持部材11の押圧部分11dを矢印A方向に押せ
ば、このロック保持部材11は思案点を越えた点で矢印A
方向の付勢力を受ける。ロック保持部材11の垂直壁部分
11bはピン状部分8cに当接し、ロックレバー5が反時計
回りに回転しようとするのを阻止するとともに、テーパ
状部分8b,10aの係合状態を保持する。そうすると、ロッ
クレバー5とロック爪部材9とは完全に係合保持され、
パネル2は機器本体1に閉止したままでロックされる。
このように、パネル2を開閉するには、ロック保持部
材11の押圧部分11c,11dを押すだけでよく、そうすれば
このロック保持部材11はクリック用バネ13の付勢力によ
って矢印A方向または矢印B方向へ回転し、所定位置に
保持される。そうすると、このロックレバー5とロック
爪部材9とを容易に係合させたり、この係合状態を解除
させたりすることができる。したがって、ワンタッチで
パネル2を機器本体1に閉めた状態でロックしたり、こ
のロック状態を解除したりすることができる。
なお、台部材4,ロックレバー5,ロック爪部材およびロ
ック保持部材1等は合成樹脂でできており、このためこ
れらの部品の複雑な形状が成形可能となり、ひいては構
成が簡素化される。したがって、この機構の信頼性向
上,軽量化,コストダウン等が可能となるという効果も
ある。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案によれば、パネルを機器
本体から開閉するにはロック保持部材の押圧部分を押し
て回動させた後、このパネルを開閉させればよい。した
がって、ワンタッチでパネルを機器本体に閉止状態でロ
ックしたり、このロック状態と解除したりすることがで
き、この作業は簡便となる。
また、予めロック保持部材に外力を加えてロック保持
部材をロックレバーとの係合状態から解除しない限り、
パネルが閉じられている状態のときにこのパネルに外力
を加えても、パネルが開かないといった格別の効果もあ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る機器のパネルをロックする機構の
内部を示す平面図、第2図および第3図はそれぞれこの
機構の作動を示す平面図であり、第4図は従来の機器の
パネルをロックする機構を示す断面図である。 1…機器本体、2…パネル、4…台部材、5…ロックレ
バー、9…ロック爪部材、11…ロック保持部材。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】機器本体に設けられた台部材と、 この台部材に揺動自在に取り付けられ、一方向に第1の
    バネ付勢力を受けるロックレバーと、 上記機器本体に開閉自在に設けられたパネルに設けら
    れ、上記パネル閉じられるときに、上記第1のバネの付
    勢力に抗して上記ロックレバーの係合部に係合するロッ
    ク爪部材と、 このロック爪部材に近接して上記パネルに回動自在に設
    けられたロック保持部材と、 上記パネルに設けられ、上記パネルが閉じられている状
    態で上記ロックレバーの係合部と当接して係合するよう
    に上記ロック保持部材を一方向に付勢する第2のバネと
    を備え、 上記ロックレバーの係合部がロック保持部材との係合状
    態から外れる方向に対して略垂直な部分を上記ロック保
    持部材に形成し、このロック保持部材がロック位置にあ
    るときには、上記ロックレバーは前記略垂直な部分によ
    って前記係合状態から外れないようにしたことを特徴と
    する機器のパネルをロックする機構。
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