JPH045664Y2 - - Google Patents

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JPH045664Y2
JPH045664Y2 JP6433086U JP6433086U JPH045664Y2 JP H045664 Y2 JPH045664 Y2 JP H045664Y2 JP 6433086 U JP6433086 U JP 6433086U JP 6433086 U JP6433086 U JP 6433086U JP H045664 Y2 JPH045664 Y2 JP H045664Y2
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、回転中心の枢軸を2個有し、キヤビ
ネツト本体や配電箱本体、建物等の固定枠体に対
して扉を180度まで開放可能に装着する二軸型蝶
番に関するものである。
(従来の技術) 従来の二軸型蝶番は、固定枠体に固着される本
体側部材と、扉に固着される扉側部材と、一側を
第一垂直枢軸で本体側部材に連結され、他側を第
二垂直枢軸で扉側部材に連結された中間部材とで
構成されており、中間部材が本体側部材に対して
回転し、この中間部材に対して扉側部材が回転す
ることによつて、奥行の深い扉が固定枠体に対し
て広角度に開放されるようになつている。
(考案が解決しようとする問題点) ここで問題となるのは、中間部材が第一垂直枢
軸を中心に本体側部材に対して回転している途中
で、即ち、第二垂直枢軸が固定枠体から充分離れ
ていない段階において、扉側部材が第二垂直枢軸
を中心に中間部材に対し回転を始めてしまうと
き、扉の側面部が固定枠体の正面部に衝突するこ
とである。
この衝突は固定枠体や扉の歪曲変形、塗装や保
護被覆の剥離損傷を招くので、的確に阻止される
べきである。
本考案は、本体側部材に対する中間部材の回転
と中間部材に対する扉側部材の回転が所定の順序
に従つて正しくなされるため、固定枠体と扉との
上記衝突があり得ない、改良された二軸型蝶番を
提供することである。
(問題点を解決するための手段) 以下、添付図面中の参照符号を用いて説明する
と、本考案の二軸型蝶番は、固定枠体4に固着さ
れる本体側部材3と、扉5に固着される扉側部材
1と、一側を第一垂直枢軸6で本体側部材3に連
結され、他側を第二垂直枢軸7で扉側部材1に連
結された中間部材2と、中央部を中間部材2に水
平枢軸8で連結されたロツクレバー9と、中間部
材2とロツクレバー9間に装備され、ロツクレバ
ー9を復帰付勢するバネ10とから成る。
扉側部材1の軸受アーム部1aには、ロツクレ
バー9のストツパー端部9aと係合して中間部材
2に対する扉側部材1の回転を阻止する受部1b
を設け、本体側部材3の軸受アーム部3aには、
ロツクレバーのカム端部9bをバネ10の付勢に
抗して押して、前記ストツパー端部9aを前記受
部1bに係合させる操作端面3bを設ける。
中間部材2には、扉5が全閉位置から開方向に
90度まで回転したとき、軸受アーム部3aの側面
3eに当接する停止用壁部25を設け、扉側部材
1には、扉5が全開位置から閉方向に90度まで回
転したとき、中間部材2の側面22に当接する停
止板部23を設ける。
(作用) この二軸型蝶番はピボツトヒンジとして使用さ
れ、扉5の上下2箇所に対称的に装着される。
扉5が全閉位置にあるときには、第3図に示し
たように扉側部材1は本体側部材3と平行であ
り、扉側部材1と第二垂直枢軸7は本体側部材3
に最も接近した位置にある。また、ロツクレバー
9は、カム端部9bが本体側部材3の軸受アーム
部3aによつて押下げられているため、第4図と
第5図に示したようにその反対側のストツパー端
部9aが扉側部材1の受部1bと係合している。
そのため、扉側部材1が第二垂直枢軸7を中心に
中間部材2に対して開方向に回転することは不可
能である。
ここで、扉開放のため扉5を手前に引くと、中
間部材2と扉側部材1が一体となつて第一垂直枢
軸6を中心に本体側部材3に対し開方向に回転す
る。第6図に示したように、この回転角度が90度
に到達したとき、本体側部材3の軸受アーム部3
aによるカム端部9bの押圧が解除されるため、
ロツクレバー9はバネ10の付勢によつて水平枢
軸8を中心に復帰回転し、第7図に示したよう
に、ストツパー端部9aの底面が中間部材2に当
接する。
この回転によつてロツクレバー9のストツパー
端部9aが扉側部材1の受部1bから離脱するた
め、扉側部材1は第二垂直枢軸7を中心に中間部
材2に対して開方向に回転可能となる。この段階
では、中間部材2の停止用壁部25が軸受アーム
部3aの側面3eに当接しているため、中間部材
2は第一垂直枢軸6を中心に本体側部材3に対し
て開方向に回転することは不可能である。
そこで、扉5を更に開放方向に引くと、扉側部
材1が中間部材2及び本体側部材3に対して第二
垂直枢軸7を中心に開方向に回転し、第9図に示
したように最大角度の180度まで開放される。
この全開位置から扉5を閉鎖方向に押すと、扉
5が固定枠体4に対し90度の位置に来るまで、扉
側部材1のみが第二垂直枢軸7を中心に閉方向に
回転する。90度位置まで来たとき、第7図とび第
8図に示したように扉側部材1の受部1bはロツ
クレバー9のストツパー端部9aに対面する位置
にある。この段階では、扉側部材1の停止板部2
3が中間部材2の側面22に当接しているため、
扉側部材1が第二垂直枢軸7を中心に中間部材2
に対して閉方向に回転することは不可能である。
そこで、扉5を閉鎖方向に更に押すと、扉側部
材1と中間部材2は一体となつて第一垂直枢軸6
を中心に本体側部材3に対して閉方向に回転する
ことになる。
この回転の当初において、本体側部材3の軸受
アーム部3aの操作端面3bがロツクレバー9の
カム端部9bを押すため、ロツクレバー9は水平
枢軸8を中心にバネ10に抗して回転させられ、
ストツパー端部9aが扉側部材1の受部1bに直
ちに係合する。そのため、扉側部材1が第二垂直
枢軸7を中心に中間部材2に対して開方向に回転
することも不可能となる。この回転阻止状態は、
軸受アーム部3aの腹面3cがロツクレバー9の
カム端部9bに当接し続けることによつて維持さ
れる。
かくして、扉側部材1と中間部材2は一体とな
つて本体側部材3に対し第一垂直枢軸6を中心に
回転し、第2図と第3図に示したように扉5は全
閉位置まで回動する。
(実施例) 図示の実施例では、垂直板状の本体側部材3の
主体部分の一端部に水平板状の軸受アーム部3a
が直角に突設され、第一垂直枢軸6の受孔11は
軸受アーム部3aの先端隅部に穿設されている。
平箱状の中間部材2の一半部には、軸受アーム部
3aの腹面3cが当接する水平段差面12を設け
てあり、第一垂直枢軸6の受孔13は該段差面1
2を貫通している。バネ座金30を嵌合して前記
受孔11,13に挿通された第一垂直枢軸6は、
突出端部6aでかしめられている。
中間部材2には段差面12に隣接させて、ロツ
クレバー9を収容する溝部15を設けてあり、水
平枢軸8の受孔16は該溝部15を横断して設け
られている。更に中間部材2には、溝部15の外
側部分に段差面12より立上つた壁部17を設け
てあり、扉5の全閉時には該壁部17が本体側部
材3の軸受アーム部3aの側面3dに当接する。
第二垂直枢軸7の受孔18は第一垂直枢軸6の
受孔13との間に充分な距離を置いて、中間部材
2の隆起面19に貫通して設けられている。垂直
板状の扉側部材1の本体部分の一端部には、水平
板状の軸受アーム部1aが直角に突設され、第二
垂直枢軸7の受孔20は該軸受アーム部1aの先
端隅部に穿設されている。バネ座金31を嵌合し
て前記受孔18,20に挿通された第一垂直枢軸
6は、突出端部7aでかしめられている。前記受
部1bは、軸受アーム部1aの螺子孔21に螺子
込まれ、軸受アーム部1aの底面から軸部が突出
したビスによつて構成されている。
扉側部材1の停止板部23は、軸受アーム部1
aと直角に設けられている。中間部材2の停止用
壁部25は前記段差面12に設けられ、前記受孔
13に関して前記壁部17より90度離れた位置に
配置されている。停止板部23が接離する中間部
材2の側面22は、ロツクレバー9のストツパ一
端部9aに近接した側にある。
尚、扉側部材1の前記受部1bは前記ビスに代
えて、本体部分又は軸受アーム部1aに一体形成
した突起部で構成することもできる。そして、扉
5が90度の中間位置から180度の全開位置まで回
転したとき、当該受部を中間部材2の内側壁部2
4に当接させ、該受部1bを扉側部材1の停止手
段として用いることもできる。
角棒体状のロツクレバー9は、水平枢軸8の受
孔22を設けた中間点を境として逆傾斜の底面9
c,9dを有する。本体側部材3の軸受アーム部
3aによるカム端部9bの押圧が解除されたと
き、バネ10の付勢によつて水平枢軸8を中心に
回転したロツクレバー9は、ストツパー端部9a
側の底面9cが中間部材2の溝部15の底面15
aに当接する。ストツパー端部9aはロツクレバ
ー9の本体面より隆起状に形成され、カム端部9
bは円弧面状に形成されている。
本体側部材3の主体部分には固定枠体4への固
着孔27を設け、扉側部材1の本体部分には扉5
への固着孔28を設け、ロツクレバー9の底面9
dにはバネ10を安定に保持するバネ受部29を
設けてある。
(考案の効果) 以上のように本考案の二軸型蝶番では、ロツク
レバー9の中央部を水平枢軸8によつて中間部材
2に連結し、中間部材2との間に装備したバネ1
0によつてロツクレバー9を回動付勢し、ロツク
レバー9のストツパー端部9aに係合して中間部
材2に対する扉側部材1の回転を阻止する受部1
bを、扉側部材1の軸受アーム部1aに設け、ロ
ツクレバー9のカム端部9bを押してストツパー
端部9aを受部1bに係合させる操作端面3b
を、本体側部材3の軸受アーム部3aに設け、扉
5が全閉位置から開方向に90度まで回転したとき
軸受アーム部3aの側面3eに当接する停止用壁
部25を中間部材2に設け、扉5が全開位置から
閉位置に90度まで回転したとき中間部材2の側面
22に当接する停止板部23を扉側部材1に設け
たので、第一垂直枢軸6を中心とした本体側部材
3に対する中間部材2の回転と、第二垂直枢軸7
を中心とした中間部材2に対する扉側部材1の回
転が、所定の順序に従つて正しくなされる。
そのため、中間部材2が第一垂直枢軸6を中心
に固定枠体4に対して回転している途中で、即
ち、第二垂直枢軸7が固定枠体4から充分離れて
いない状態で、扉側部材1が第二垂直枢軸7を中
心に回転することがなく、扉5の側面部が固定枠
体4の正面部に衝突して固定枠体4や扉5の歪曲
変形、塗装や保護被覆の剥離損傷を引き起こすこ
とがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る二軸型蝶番の
分解斜視図であり、第2図は該蝶番の装着時の平
面図である。第3図は該蝶番の全閉状態の斜視図
であり、第4図は第3図のA−A線断面図であ
り、第5図は第3図のB−B線断面図である。第
6図は該蝶番の90度まで開放した状態の斜視図で
あり、第7図は第6図のC−C線断面図であり、
第8図は第6図のD−D線断面図である。第9図
は該蝶番の全開状態の斜視図であり、第10図は
第9図のE−E線断面図であり、第11図は第9
図のF−F線断面図である。 1……扉側部材、1b……受部、2……中間部
材、3……本体側部材、3b……操作端面、4…
…固定枠体、5……扉、6……第一垂直枢軸、7
……第二垂直枢軸、8……水平枢軸、9……ロツ
クレバー、9a……ストツパー端部、9b……カ
ム端部、10……バネ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 固定枠体4に固着される本体側部材3と、扉5
    に固着される扉側部材1と、一側を第一垂直枢軸
    6で本体側部材3に連結され、他側を第二垂直枢
    軸7で扉側部材1に連結された中間部材2と、中
    央部を中間部材2に水平枢軸8で連結されたロツ
    クレバー9と、中間部材2とロツクレバー9間に
    装備され、ロツクレバー9を復帰付勢するバネ1
    0とから成り、扉側部材1の軸受アーム部1aに
    は、ロツクレバー9のストツパー端部9aと係合
    して、中間部材2に対する扉側部材1の回転を阻
    止する受部1bを設け、本体側部材3の軸受アー
    ム部3aには、ロツクレバーのカム端部9bを前
    記バネ10の付勢に抗して押して、前記ストツパ
    ー端部9aを前記受部1bに係合させる操作端面
    3bを設け、中間部材2には、扉5が全閉位置か
    ら開方向に90度まで回転したとき、軸受アーム部
    3aの側面3eに当接する停止用壁部25を設
    け、扉側部材1には、扉5が全開位置から閉方向
    に90度まで回転したとき、中間部材2の側面22
    に当接する停止板部23を設けた二軸型蝶番。
JP6433086U 1986-04-28 1986-04-28 Expired JPH045664Y2 (ja)

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JP6433086U JPH045664Y2 (ja) 1986-04-28 1986-04-28

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JPS62176374U JPS62176374U (ja) 1987-11-09
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JP2618061B2 (ja) * 1989-11-30 1997-06-11 株式会社大井製作所 ヒンジ装置

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