JP2537869Y2 - 扉のヒンジ構造 - Google Patents

扉のヒンジ構造

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JP2537869Y2
JP2537869Y2 JP1993023980U JP2398093U JP2537869Y2 JP 2537869 Y2 JP2537869 Y2 JP 2537869Y2 JP 1993023980 U JP1993023980 U JP 1993023980U JP 2398093 U JP2398093 U JP 2398093U JP 2537869 Y2 JP2537869 Y2 JP 2537869Y2
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井 博 金
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Uchida Yoko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は扉のヒンジ構造に係り、
特に庫体に対し180°にわたる開閉を可能とするヒン
ジ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばロッカーやキャビネット等の扉の
ように手前側に開けるタイプの扉においては、ロッカー
やキャビネット等の庫体に対し扉が90°開いたところ
で止まるものでは庫体内への書類等の出し入れがやりに
くいと同時に庫体の前を通る人の通行の邪魔になる。
【0003】そこで従来から扉を略180°の範囲にわ
たり開けることができるようにし、庫体内への物品の出
し入れがしやすく、かつ通行の障害にならないようにし
たヒンジが提供されている。
【0004】しかして従来の上記のヒンジ構造は、扉を
開けた状態で安定静止させるにピンの係脱や摩擦係合手
段を用いていたためピンの係脱のために多くの部品を用
い、構造が複雑かつ大型化し、また摩擦係合によるもの
では係止力が劣化しやすいという問題点を有していたこ
とから、これを改善するものとして本願出願人は実開昭
62−46772号公報に記載のヒンジ構造を提供し
た。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかるに上記公報に示
されるヒンジ構造では、扉側のヒンジ金具の係止が制御
カム部材との摩擦接触によるものであるため、扉に外力
が加えられた場合に制御カム部材が押しのけられて係合
が外れ、所期の機能を奏さなくなるという問題点があっ
た。また制御カム部材が形状的にカム面を多く持つため
構成がきわめて複雑となり、製造コストが嵩み、かつ制
御カム部材が一端で支持されるため移動範囲が大きくな
り、勢い大型化するという難点があった。
【0006】本考案はこれに鑑み、扉側の部材との摩擦
接触による係止構造を廃し、かつ構成部品の構造、およ
びその動作を単純化して、外力による誤作動を皆無とす
るとともに小型に構成することができる扉のヒンジ構造
を提供することを目的とするものである。
【0007】上記従来の技術が有する問題点を解決する
手段として、本考案は、庫体に固着される庫体側プレー
トと、扉に固着される扉側プレートと、一側が第1の垂
直ピンにより庫体側プレートに連結され他側が第2垂直
ピンにより扉側プレートに連結されたヒンジ本体とを有
する二軸型のヒンジにおいて、中央部がヒンジ本体に水
平な軸により揺動可能に枢支された爪部材を設け、この
爪部材は庫体側の端部上面に段部を有するとともに扉側
の上面に凹陥部を有し、かつ前記段部が庫体側プレート
の突出片の係合縁に係合し得る位置をとるようバネによ
り付勢されており、扉側プレートの先端下部には扉を全
開位置から閉方向に90゜回転したとき前記爪部材の凹
陥部に嵌合してその内側面を押圧し前記段部を下降させ
るべくバネに抗し揺動させる突部を設けてなり、扉を閉
じるとき前記爪部材の段部と庫体側プレートの係合縁と
の係合によりヒンジ本体回転を阻止し、扉が90゜回転
したのちヒンジ本体の回転を可能とし、扉の開時には扉
側プレートの突部が爪部材の凹陥部に嵌合したまま第1
垂直ピンを中心に90゜回転し、その後段部が車体側プ
レートの係合縁から外れて第2垂直ピンを中心にさらに
90゜回転するようにしたことを特徴とする。
【0008】
【作用】扉の閉時状態では、庫体側プレートの突出片が
爪部材の段部上に位置して爪部材の段部側を押し下げて
おり、扉側プレートの突部が凹陥部に嵌入している。こ
の状態から扉を開けると、扉側プレートの突部が凹陥部
に嵌入しているためヒンジ本体ごと旋回して90°回転
する。これにより爪部材の段部は庫体側プレートの突出
片の下面から外れた位置に移行し、段部が庫体側プレー
トの係合縁に係合した状態となる。扉をさらに開ける
と、扉側プレートの突部が爪部材の凹嵌部の後方から外
れて90°旋回することができ、180°開放となる。
【0009】扉を閉じると、庫体側プレートの係合縁と
爪部材の段部とが係合しているため庫体側プレートとヒ
ンジ本体とは回転できず、扉側プレートのみが旋回す
る。扉が90°閉じられると扉側プレートの突部が爪部
材の凹嵌部に入り、その突部が凹嵌部の段部側の壁面を
押すのでモーメントが働いて爪部材は段部が下がる方向
へ揺動し、段部が係合縁より下位に下がり、ヒンジ本体
ごと残りの90°分閉じることができる。
【0010】
【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例を参照して
説明する。
【0011】図1に180°展開した状態の斜視図を、
図2に分解斜視図を示すように、その構成部材としては
庫体1に固着される庫体側プレート2と、ヒンジ本体3
と、扉4に固着される扉側プレート5と、前記ヒンジ本
体3内に設けられる爪部材6とで構成されている。
【0012】庫体側プレート2は、庫体1の上框、下框
にネジで止めつけるための取付孔7,7を有する横長形
状の部片からなり、その一端に水平方向に延びる突出片
8が形成され、この突出片8の先端がヒンジ本体3の一
端の軸孔9にピン10(第1垂直ピン)により水平面内
で旋回可能に枢支されており、この突出片8の側縁8a
がヒンジ本体3の段部3aに当ることにより90゜の範
囲だけ旋回することが可能とされている。この突出片8
の枢支部一側に該庫体側プレート2の庫体取付面部2a
と平行な係合縁11が形成されている。
【0013】扉側プレート5は、扉4にネジで止めつけ
るための取付孔12,12を有し、その一端には水平方
向に延びる突出片13が形成されていてこの突出片13
とヒンジ本体3の軸穴14とがピン15(第2垂直ピ
ン)により水平面内で旋回可能に枢支されており、この
枢支部と対応する位置の突出片13の基部には突部16
が垂設されている。
【0014】ヒンジ本体3は、その長手方向一側に凹部
17が形成されていてこれに爪部材6が嵌入され、その
長手方向中間位置がヒンジ本体3に軸18によりシーソ
ー状に揺動可能に枢支されている。
【0015】この爪部材6は、一端上面に前記庫体側プ
レート2の係合縁11に係脱する段部19が形成され、
他端寄りの上面には前記扉側プレート5の突部16が嵌
入して段部19側を下降させるべく爪部材6を揺動させ
るための凹陥部20が形成されており、この爪部材6は
その下面とヒンジ本体3との間に介在されたバネ21に
より前記段部19が常時上昇する方向に付勢されてい
る。上記により扉側プレート5の突部16は前記凹陥部
20に嵌入した位置とヒンジ本体3の側壁3bに当る位
置とでその移動範囲が規制され、扉側プレート5の旋回
範囲が90°に規制されている。
【0016】次に上記実施例の作用を説明する。
【0017】図3は扉4を閉止した状態を示しており、
このときのヒンジ内の状態は図7に示すように庫体側プ
レート2の突出片8は爪部材6の段部19上に位置され
ていて爪部材6をバネ21に抗し段部19側が押し下げ
られた状態におかれており、扉側プレート5の突部16
は凹陥部20に嵌入している。
【0018】この状態から扉4を開けると、図4のよう
に扉側プレート5の突部16が爪部材6の凹陥部20に
嵌入しているため庫体側プレート2のピン10を中心と
してヒンジ本体3ごと旋回して90°回転し、突出片8
の側縁8aとヒンジ本体3の段部3aとが当る位置で止
まる。これにより爪部材6の段部19は庫体側プレート
2の突出片8の下面から外れた位置に移行し、その段部
19が庫体側プレート2の係合縁11に係合した状態と
なり、したがって庫体側プレート2は前記段部3aと係
合縁11との間に挟まれた形となって回転することはで
きない(図8)。
【0019】扉4をさらに開けると、今度は扉側プレー
ト5の突部16が爪部材6の凹陥部20の後方から外れ
出るので90°旋回することができ、これにより扉4は
庫体1に対し180°開放された形態となる(図5)。
【0020】扉4を閉じるときは、扉4を閉じはじめる
と図9のように庫体側プレート2の係合縁11と爪部材
6の段部19とが係合していることと、突出片8の側縁
8aが段部3aに当っていることによって庫体側プレー
ト2とヒンジ本体3とは相互に回転することができず、
扉側プレート5のみが旋回する。扉4が90°閉じられ
ると、扉側プレート5の突部16が図10のように爪部
材6の凹陥部20に入り、爪部材6の軸18よりも上位
の位置の壁面20aを押すので軸18を中心とする回転
モーメントが働き、爪部材6は軸18を支点に図1、図
10において反時計方向(段部19が下がる方向)に揺
動し、段部19側がバネ21に抗して下降するので扉4
をさらに閉じれば庫体側プレート2の突出片8の係合縁
11が段部19に係合することなくヒンジ本体3が旋回
でき、図3の状態となって全閉される。
【0021】したがって扉側プレート5が90°回転し
て爪部材6を揺動させない限りヒンジ本体3は庫体側プ
レート2に対して旋回することができないので、閉じる
際に順番が狂って閉止不良を生じることがない。
【0022】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、庫
体に対する扉の180°開閉を確実に行なわせることが
できることはもとより、扉側プレートと庫体側プレート
との動作順を規定するための手段は単一の爪部材のみで
あるから構造が頗る簡単にかつ小型に構成することがで
き、ヒンジ取付部のスペースが少なくてよく、しかも爪
部材の段部と庫体側プレートの係合縁との衝当てにより
ヒンジ本体を係止するので強度を高めることが容易にで
き、扉の繰返しての開閉によって損傷することもなく、
耐久性に優れたヒンジ構造とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す180°回動時の斜視
図。
【図2】同、分解斜視図。
【図3】同、全閉時の状態を示す平面図。
【図4】扉を90°開けた状態を示す平面図。
【図5】扉を180°開けた状態を示す平面図。
【図6】扉を90°閉じた状態時の平面図。
【図7】図3の状態時の断面図。
【図8】図4の状態時の断面図。
【図9】図5の状態時の断面図。
【図10】図6の状態時の断面図。
【符号の説明】
1 庫体 2 庫体側プレート 3 ヒンジ本体 4 扉 5 扉側プレート 6 爪部材 8 突出片 10 ピン 11 係合縁 13 突出片 15 ピン 16 突部 19 段部 20 凹陥部 21 バネ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】庫体1に固着される庫体側プレート2と、
    扉4に固着される扉側プレート5と、一側が第1の垂直
    ピン10により庫体側プレート2に連結され他側が第2
    垂直ピン15により扉側プレート5に連結されたヒンジ
    本体3とを有する二軸型のヒンジにおいて、中央部がヒ
    ンジ本体3に水平な軸18により揺動可能に枢支された
    爪部材6を設け、この爪部材6は庫体1側の端部上面に
    段部19を有するとともに扉4側の上面に凹陥部20を
    有し、かつ前記段部19が庫体側プレート2の突出片8
    の係合縁11に係合し得る位置をとるようバネ21によ
    り付勢されており、扉側プレート5の先端下部には扉4
    を全開位置から閉方向に90゜回転したとき前記爪部材
    6の凹陥部20に嵌合してその内側面を押圧し前記段部
    19を下降させるべくバネ21に抗し揺動させる突部1
    6を設けてなり、扉4を閉じるとき前記爪部材6の段部
    19と庫体側プレート2の係合縁11との係合によりヒ
    ンジ本体3回転を阻止し、扉4が90゜回転したのちヒ
    ンジ本体3の回転を可能とし、扉4の開時には扉側プレ
    ート5の突部16が爪部材6の凹陥部20に嵌合したま
    ま第1垂直ピン10を中心に90゜回転し、その後段部
    19が車体側プレート2の係合縁11から外れて第2垂
    直ピン15を中心にさらに90゜回転するようにしたこ
    とを特徴とする扉のヒンジ構造。
JP1993023980U 1993-05-10 1993-05-10 扉のヒンジ構造 Expired - Lifetime JP2537869Y2 (ja)

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JPH0682350U JPH0682350U (ja) 1994-11-25
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110630127A (zh) * 2019-09-29 2019-12-31 北京机械设备研究所 一种用于航天电源机箱的可收缩二级铰链机构

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101024579B1 (ko) * 2009-03-16 2011-03-31 (주)문주하드웨어 도어 힌지용 마운팅플레이트

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2539677Y2 (ja) * 1990-04-27 1997-06-25 三菱重工業株式会社 Frp製容器
JPH045665U (ja) * 1990-05-02 1992-01-20

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