JP2539677Y2 - Frp製容器 - Google Patents

Frp製容器

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JP2539677Y2
JP2539677Y2 JP1990044616U JP4461690U JP2539677Y2 JP 2539677 Y2 JP2539677 Y2 JP 2539677Y2 JP 1990044616 U JP1990044616 U JP 1990044616U JP 4461690 U JP4461690 U JP 4461690U JP 2539677 Y2 JP2539677 Y2 JP 2539677Y2
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JP
Japan
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container
frp
sealed
sealing
seal
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JP1990044616U
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廣 河野
保夫 神野藤
俊英 中野
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えば超電導電力貯蔵装置などに適用され
るFRP(繊維強化プラスチック)製容器に関する。
〔従来の技術〕
第5図は従来のFRP製容器の構造説明図である。図に
おいて、本容器は円環凹箱状で円環状の超電導コイル10
2を内包しており、超電導コイル102を出し入れするため
に容器のフランジに蓋103をボルトナット106,107で固着
するとともに、内部の液体またはガス体などの流体108
が外部に漏れ出さないようにフランジと蓋103との間に
シールリング104,105を嵌装して密封している。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記のような従来のFRP製容器において、一般にFRPは
耐面圧強度が低いため、シールリング104,105を十分に
押圧する力に耐え難く、特にNbTi、Nb3Snなど金属超電
導線の冷却用に液体ヘリウムLHeを使用する場合には4K
位の極低温になるので、この場合はシールリング104,10
5に金属製のOリングを使用するなどシール性そのもの
が更に難しくなる。また、FRPは加工精度が金属などに
比べて格段に悪く、容器のフランジに蓋103を精度良く
合わせて加工することが大変難しい。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係るFRP製容器は上記課題の解決を目的にし
ており、容器本体と、該容器本体内に嵌合されその嵌合
面の隙間に外側から接着剤が流し込まれて密封される蓋
体と、上記嵌合面に外周に沿って刻設され外側から流し
込まれる上記接着剤を溜めて保持する複数条の溝とを備
えた構成を特徴としている。
〔作用〕
即ち、本考案に係るFRP製容器においては、容器本体
と蓋体との嵌合面の隙間に外側から接着剤が流し込まれ
て密封されるとともに、その嵌合面に外周に沿って複数
条の溝が刻設されており、容器本体と蓋体との嵌合面の
隙間に接着剤が流し込まれて密封されることにより、加
工精度が補われてFRP製容器のシール性が向上する。ま
た、容器本体と蓋体との嵌合面の隙間に外側から流し込
まれた接着剤が嵌合面に外周に沿って刻設されている溝
に溜まって保持されることにより、この溝よりも内側の
隙間は密封されないので、接着剤が流し込まれた嵌合面
を切り離して開封することにより、FRP製容器を溝の条
数だけ繰返して開閉することができる。
〔実施例〕
第1図および第2図は本考案の一実施例に係るFRP製
容器の構造説明図、第3図はその作用説明図、第4図は
本考案の他の実施例に係るFRP製容器の構造説明図であ
る。第1図において、本実施例に係るFRP製容器は高速
応答の超電導電力貯蔵装置に使用されるもので、図に示
すように円環状をしており、1は内側円筒、2および3
は対をなす円環板、4は外側円筒で、これらの部材はそ
れぞれねじ部a、b、cで互いに締結されて一体となり
本容器を形成している。5は本容器の中に容れられてい
る円環状の超電導コイルで、図示しない機構により容器
内に同心円状に保持されている。6は液体またはガス体
の流体である。本容器を組立てる場合には、先ず内側円
筒1に円環板2を図における左からねじ部aに螺合させ
て、内径面dで止まるまでねじ込む。次に、超電導コイ
ル5を図における右から挿入してセットする。そして、
円環板3を図における右からねじ部6に螺合させて内径
面dで止まるまでねじ込む。最後に、外側円筒4を図に
おける右からねじ部cに螺合させてねじ込むと、超電導
コイル5を内包した円環状の本容器が完成する。内部の
流体6はシール機構A,Bにより漏れ出さないように密封
されている。
シール機構Aは第2図(a)に示すように内側円筒1
と円環板3との嵌合面に設けられており、f1,f2,f3はそ
れぞれの嵌合面に刻設された円環状の溝である。また、
g1,g2,g3はそれぞれその嵌合面のシール部で、狭い平行
な隙間をなしている。これらのシール部g1,g2,g3にプラ
スチックを流し込み固化させて密封を行うが、第1回目
はシール部g1の部分にのみプラスチックを流し込み密封
する。このとき、溝f1はプラスチックが溝f1よりも内側
のシール部g2に流れ込まないように余分なプラスチック
を溜めて保持する。そして、2回目の密封時にはシール
部g2と溝f2とを、また3回目の密封時にはシール部g3
溝f3とをそれぞれ使用して密封を行う。なお、内側円筒
1と円環板2との嵌合面にも同様のシール機構が設けら
れている。シール機構Bは同図(b)に示すように外側
円筒4と円環板3との嵌合面に設けられており、h1,h2,
h3はそれぞれの嵌合面に刻設された円環状の溝である。
また、i1,i2,i3はそれぞれの嵌合面のシール部で狭い平
行な隙間をなしている。そして、シール機構Bもシール
機構Aと同様な作用により密封を行う。なお、外側円筒
4と円環板2との嵌合面にも同様のシール機構が設けら
れている。また、内側円筒1のシール部g1,g2,g3はねじ
部bよりも外径を小さく、また外側円筒4のシール部
i1,i2,i3もねじ部cよりも内径を小さくしてそれぞれね
じ部b,cとの干渉を避けている。
本容器を最初に密封する場合には一番外側のシール部
g1,i1にプラスチックを流し込み固化させて密封する。
そして、超電導コイル5を取り出す必要が出来た場合に
は、第3図に示すようにプラスチックで密封されている
シール部g1,i1を切断して開封する。そして、外側円筒
4を廻わして図における右へずらし、次に円環板3を廻
わして図における右へずらすと、超電導コイル5を図に
おける右方向へ取り出すことができる。
この状態から本容器を再び組立てて密封する場合には
2番目のシール部g2,i2を使用する。このようにするこ
とにより、FRPの加工精度が補われて本容器のシール性
が向上するとともに、シール部g,iの数だけ密封するこ
とができ、溝f,hの条数だけ開封することができる。な
お、円環板3は第4図に示すようにねじ部cに対して内
側をテーパ状のハブにより延長することにより緩やかな
締め付け効果を得ることができる。
なお、本考案に係るFRP製容器は上記の実施例の通り
分割の形状、個数などが特定されるものでなく、例えば
ねじ部、内筒などは無くても、また一方の円環板は外側
円筒と一体に形成されていてもよい。
〔考案の効果〕
本考案に係るFRP製容器は前記の通り構成されてお
り、加工精度が補われてシール性が向上するとともに、
溝の条数だけ繰返して開閉することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本考案の1実施例に係るFRP製容器の正
面図、同図(b)は同図(a)におけるb−b断面図、
第2図はその要部断面図、第3図はこれらの作用説明
図、第4図は本考案の他の実施例に係るFRP製容器の要
部断面図、第5図(a)は従来のFRP製容器の斜視図、
同図(b)は断面図である。 1……内側円筒、2,3……円環板、4……外側円筒、5
……超電導コイル、6……流体、a,b,c……ねじ部、d
……内径面、g1〜g3,i1〜i3……シール部、f1〜f3,h1
h3……溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−108545(JP,A) 実開 昭63−187329(JP,U) 実開 昭62−141730(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器本体と、該容器本体内に嵌合されその
    嵌合面の隙間に外側から接着剤が流し込まれて密封され
    る蓋体と、上記嵌合面に外周に沿って刻設され外側から
    流し込まれる上記接着剤を溜めて保持する複数条の溝と
    を備えたことを特徴とするFRP製容器。
JP1990044616U 1990-04-27 1990-04-27 Frp製容器 Expired - Lifetime JP2539677Y2 (ja)

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JPH045664U JPH045664U (ja) 1992-01-20
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012114150A (ja) * 2010-11-22 2012-06-14 Taiyo Nippon Sanso Corp Frp製クライオスタット

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JPS62141730U (ja) * 1986-02-28 1987-09-07
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