JP2011224691A - 位置合せ用サイドゲージ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基台5の側方から引き出されるゲージ部材60と、その先端部に回動可能に取り付けられた回動部材70とからなり、平行位置における回動部材の取り付け側から回動端部に向かう上面Aが、基台の上面Bと略同一高さになるように設計した。回動部材の基端部72を、ゲージ部材の起立部63から側方に突出させ、その突出部を押し下げて回動させるようにする。
【選択図】図1
Description
このような位置合せ用のサイドゲージは、ゲージを所望の長さに引き出し、先端に設けられたガイド部材にシートの端部を当接させることによって位置合せを行うが、位置合せをして加工操作を行う際に、基台に載置されたシートの水平性を担保するための技術として、図9に示すように、サイドゲージ1の先端を起立させ、その起立部2を、上下方向にスライドするガイド部材3で被覆する技術が提案されている(特許文献1)。
そして、シートの位置合せを行う場合は、図9(b)に示すように、ガイド部材3を引き上げ、シートの端部を起立部2又はガイド部材3に当接させる。この際、引き上げられたガイド部材3は、内壁部に設けられた係止孔7に、起立部2に設けられた突起8を係合させることで、ガイド部材3の上面Aが基台5よりも高い位置で固定されるようになっている。
一方で、基台5の嵩を高くすると、図9(b)に示すように、基台5の上面Bからシート9の端部までの間に撓みが生じ、穿孔位置にズレが生ずる場合があった。
また、前記加工具は、下端部に刃先を設けた穿孔刃であって、前記加工機具は、前記穿孔刃が、前記基台の上面に設けられた開口部を貫通することで、該開口部のエッジと前記穿孔刃との協働によってシートを穿孔するように構成された孔あけパンチであってもよい。
位置合せを行う場合は、回動部材を回動して起立させることで、厚みのあるシート束を十分に当接させることができる高さの壁ができる。回動部材を薄くしてゲージ部材の配設位置を高くすることで、回動部材が起立した際に生ずる基台との段差を最小にすることができ、ゲージ部材に載置されたシートが撓んで垂れ下がるのを抑制することができる。これによって、穿孔位置のズレを低減できる。
請求項3に記載の位置合せ用サイドゲージは、ハンドル操作によって穿孔刃が下降し、下端部の刃先によって基台上のシートに孔をあける構造の加工機具に適用されるので、シートにパンチ孔を設けるに際し、正確に位置合せを行なうことができる。
図1は、本発明の実施形態に係る位置合せ用サイドゲージ1が適用される事務用の孔あけパンチ10を示す後方斜視図である。図2〜図4は、図1のパンチ10の正面図、平面図及び側面図である。
本実施形態のサイドゲージ1は、長尺状のゲージ部材60と、その一端部に回動可能に設けられた回動部材70とによって構成される。
ゲージ部材60は、基台部材50に設けられた空間部の前方位置に収容されており、基台部材50の側壁に設けられた開口部51から引き出し可能となっている。このゲージ部材60の基端部61の裏面には、図示しない係止突起が設けられており、ゲージ部材60を収容するための基台空間部の底面に設けられた複数の係止孔53に係合可能となっている。
このゲージ部材60の長尺状の表面にはシール62が貼付されており、そのシール62には、A4サイズ縦向き、横向き、B5サイズの縦向きなど、様々な用紙の差込状態に対応する位置合せ用の目盛りが表示されている。
回動部材70は、ゲージ部材60の長手方向に直交する方向に延びる枢支軸71を有し、その枢支軸71をゲージ部材60の起立部63に支承させることで、ゲージ部材60に対して平行な状態から、垂直に起立する状態へと回動されるようになっている。
この際、平行位置における回動部材70の取り付け側から回動端部に向かう上面Aが、前記基台の上面Bと略同一高さになるように設計されている。
位置合わせを行う場合は、回動部材70を回動して起立させることで、厚みのあるシート束を十分に当接させることができる高さの壁を、回動部材70の裏面Cによって構成することができる。回動部材70の厚みを薄くして、ゲージ部材60の配設位置を高くする(即ち、基台5の上面Bに近づける)ことで、基台5に載置されたシートが垂れ下がった状態でゲージ部材60にて保持されるのを抑制することができ、位置合せをした際のズレを低減することができる。
基台部材50は、ポリプロピレン(PP)などの樹脂製の材料によって構成されており、内部には、サイドゲージ1を収容するためのレール状の空間部と、パンチ屑を収容するための屑収容空間が、仕切り部材54を境界として連続的に設けられる。基台部材50の底面は、肉薄のヒンジ部55を介し、屑収容空間を開閉するための蓋部56となっている。
それらの空間部を覆うように、上面部材40が組みつけられる。
この2つの開口部41,41を、支持部材30に昇降可能に支持された穿孔刃4が貫通することによって、先端の刃先部と開口部41の上縁のエッジ部との協働により、基台5と支持部材30との間に挿入されるシートが穿孔されるようになっている。
このハンドル20は、取り付け部21を介して支持部材30に回動可能に取り付けられており、図示しない捻りコイルバネによって上方に付勢されている。穿孔刃4は、軸線方向に対して直角に延びる軸孔44にピンを挿通させることによって、ハンドル20の取り付け孔22に支承され、支持部材30に設けられたガイド孔31に案内されながら上下動する。
中央位置が特定されたシートの位置合せを行う場合は、先ず、図7のように、サイドゲージ1の先端の回動部材70を、ゲージ部材60の側に倒した状態(即ち、平行位置)で、基台5と支持部材30との間のスリット32にシートを差込む(図6(a)参照)。そして、シートの中央を、基台5の目印42に合わせる。
この際、シートが基台5から大きくはみ出す場合は、図7(b)に示すように、ゲージ部材60を基台5の側方に引き出した状態で、基台5と回動部材70とによって支持する。基台5の上面Bと回動部材70の上面Aは略同一高さなので、シートの撓みを防止することができ、位置合せ及び穿孔操作時におけるシートの水平性を担保できる。
この場合、図6に示すように、回動部材70の取り付け側の基端部72を押し下げる。回動部材70の基端部72は、ゲージ部材60の起立部63から側方に僅かに突出しているので、その突出部を押し下げることで回動部材70が回動し、ゲージ部材60に対して直角に起立する。
この起立された壁面C(即ち、Aの裏面)にシートの端部を当接させながら、ゲージ部材60の表面に設けられた表示に従って、ゲージ部材60を引き延ばす。この状態でハンドル20を押し下げることで、所望の位置に綴じ孔が設けられる。
回動部材70の厚みを薄くし、ゲージ部材60の配設位置を高くすることによって、基台上に載置されたシートが撓んで垂れ下がるのを抑制することができる。
これによって、厚みのあるシート束の場合であっても、薄くて撓み易い単一のシートの場合であっても、可能な限り水平性を維持させた状態で位置合せを行うことが可能となる。
このため、シート端部を当接させるための壁面を維持させるための特別な機構(例えば、突起を孔に係合させたりするロック機構)を設ける必要がない上に、滑らかな操作で迅速に位置合せを行うことが可能となる。
また、ロック操作を行なう際の衝撃によって、位置合せされたシートにズレが生ずることも防止できる。
2・・・起立部
3・・・ガイド部材
4・・・穿孔刃
5・・・基台
6・・・事務用パンチ
7・・・係止孔
8・・・突起
9・・・シート
10・・・パンチ
20・・・ハンドル
21・・・取り付け部
22・・・取り付け孔
30・・・支持部材
31・・・ガイド孔
32・・・スリット
40・・・上面部材
41・・・開口部
42・・・目印
43・・・取付孔
44・・・軸孔
50・・・基台部材
51・・・開口部
52・・・レール部
53・・・係止孔
54・・・仕切り部材
55・・・ヒンジ部
56・・・蓋部
60・・・ゲージ部材
61・・・基端部
62・・・シール
63・・・起立部
70・・・回動部材
71・・・枢支軸
72・・・基端部
Claims (3)
- ハンドル(20)を操作することによって、加工具(4)が下降し、基台(5)に載置されたシート(9)に所定の加工を施すシート加工機具(10)の位置合せ用サイドゲージ(1)であって、
前記基台(5)の側方から引き出されるゲージ部材(60)と、
前記ゲージ部材(60)の引き出し方向に対して直角に延びる枢支軸(71)を介して該ゲージ部材(60)の先端部に取り付けられて、該ゲージ部材(60)に対する平行位置から直角位置へと回動する回動部材(70)と、からなり、
前記平行位置における前記回動部材(70)の取り付け側から回動端部に向かう上面(A)が、前記基台(5)の上面(B)と略同一高さになるように設計されたことを特徴とする位置合せ用サイドゲージ。 - 前記回動部材(70)は、前記ゲージ部材(60)の先端に設けられた起立部(63)に取り付けられており、前記取り付け側の基端部(72)を、前記起立部(63)から側方に突出させ、該突出部を押し下げることで回動し、前記ゲージ部材(60)に対して直角に起立するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の位置合せ用サイドゲージ。
- 前記加工具(4)は、下端部に刃先を設けた穿孔刃(4)であって、
前記加工機具(10)は、前記穿孔刃(4)が、前記基台(5)の上面に設けられた開口部(41)を貫通することで、該開口部(41)のエッジと前記穿孔刃(4)との協働によってシートを穿孔するように構成された孔あけパンチ(10)であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の位置合せ用サイドゲージ。
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JP2010095478A JP2011224691A (ja) | 2010-04-16 | 2010-04-16 | 位置合せ用サイドゲージ |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104192334A (zh) * | 2014-09-01 | 2014-12-10 | 川渝中烟工业有限责任公司 | 烟用平张包装膜的手动切口装置 |
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- 2010-04-16 JP JP2010095478A patent/JP2011224691A/ja active Pending
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